福原正芳さんのこと

2019.11.07

私たちの家を考えてくれた設計士の福原さんのこともどんな人なのかお知らせしておかなければいけませんね。
もともと私と同じ専門学校に通っていたのが出会いのきっかけです。
夜間学校でみんな働いたり、別のところで学びながらも建築や家具についての知識を深めたい、という思いを持った人たちが集まる場所でした。
そこで2年間みんなで学んで、インテリア雑貨のバイヤーになったり、設計事務所に入ったり、照明のデザインの道に進んだり、元の職場でここで学んだことを生かしたり、また全く別の道を進む人もいたり、さまざまでしたね。
福原さんは大学に通いながらここに来ていたので大学卒業後に建築の道に。
私は迷いながらもやはり家具の道に。
それが20年以上前のお話です。
それから、福原さんが手がけた建築はどこか柔らかく優しい印象の空間が多かったですね。
天然の素材をなるべく生かしながらも材を適所に選んでいくことで生まれる優しい空間です。
奥様がマキテキスタイルさんでずっとお仕事をされていることもあって、三谷さん、中村さんといったマキさんの纏う空気に近い方々のエッセンスも取り込まれた空間つくりや暮らしの考え方を持った人です。
井藤さんの「LABORATORIO」や「galleryらふと」やrarejemさんとのお仕事で出ているカラーは福原さんの特長のひとつがよく出ているのではないかと思っております。

ユーモラスで柔らかい表情の空間はこの場所に立たないと分からなかったりします。
ぜひその空気を感じてもらえたら幸いです。

MA設計室 福原正芳
https://fukuhara-ma.jimdo.com/

LABORATORIO
http://laboratorio.jp/

galleryらふと
http://www.kouboukaranokaze.jp/raft/

 

 

【近日開催予定のイベントのおしらせ】

イマイダイスケ 自宅のオープンハウス(予約制)
日時:11月24日(日)10:00~17:00
場所:神奈川県海老名市
詳細:https://www.freehandimai.com/?p=20061

クレミル2019
日時: 12月14日(土)、15日(日)10:00~17:00
場所:フリーハンドイマイ工房にて
詳細:https://www.freehandimai.com/?p=20028

オーダーキッチン「クッキーとプリン」

2019.11.06

20191106003201911060042019110600520191106006ヒンメリ作家の丸本さんのところに再びお邪魔してきました。
ガスコンロの化粧パネルがちょっと浮いてきちゃったというので、その交換作業をしてきたのです。
今日はね、丸本さん手作りのプリンとお嬢さんが「明日お客様が来てくれるからおもてなしするの。」と言って作ってくれたというクッキー。そちらもとても私の好みの味で大変美味しかったのです。
「こんなに食べちゃっていいんですか。」
「いいんですよ、まだたくさん焼いたので。」
お茶を頂いた後にあらためていろいろな作品をを見せて頂いたり、横須賀の農家さんから仕入れているという麦わら(これがすごく美しい)を見せて頂いたり。
家具にしても、光のモビールにしても、ご飯にしても、お菓子にしても、何かを作っている時って心地よいんですよ。
今度はうちでヒンメリ作りのワークショップをぜひ開いてもらいたいなあ。

丸本さん、ごちそうさまでした。
次は先生としていらしてくださいね。

【近日開催予定のイベントのおしらせ】

イマイダイスケ 自宅のオープンハウス(予約制)
日時:11月24日(日)10:00~17:00
場所:神奈川県海老名市
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日時: 12月14日(土)、15日(日)10:00~17:00
場所:フリーハンドイマイ工房にて
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デスクのオーダー「ナラ柾のワークデスク」

2019.11.06

映像作家であるTさんのところに作業机の納品に製作を担当したカナイ君と補助としてハラダ君とで納品に行ってもらいました。
「飾り気なんてなくって無骨でしっかりした感じがいいんです。」
以前に製作した天板の厚みが42ミリあるナラ柾目幅接ぎ板を使ったダイニングテーブルの写真を見て「ぜひ、オーダーをお願いします。」と言ってくださったTさん。
いろいろな映像作品のプロデュースなどを手掛けていらしゃって、その機材を置いたり、作業をするためのどっしりとした机を希望されて今回ご依頼を頂いたのです。
脚も70ミリ角の四角いまま。
こういう形って使いこむととても良い印象になってくるんです。

またしばらくして使っている様子を拝見させてもらえたらうれしいです。
Tさん、ありがとうございました。

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テレビボードのオーダー「チェリーのテレビボード」

2019.11.05

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「今、妻が里帰りしているので、私一人になるのですがよろしいでしょうか。」
全然大丈夫です。
ということで、先日納品した中央林間のSさんのところにオイル塗装のメンテナンス方法をお伝えするためにお邪魔してきました。
奥様が少し前に里帰りされて無事に女の子をご出産されたということで、たいへんおめでとうございます。
「そんなわけで、家具のほうはまだスペースが余っていて。」と今までお二人きりで物持ちも少なかったので家具の中はまだ空白がたくさんでしたが、あっという間に物って増えちゃうんですよ。特に赤ちゃんが生まれたとなると。
「やっぱりかじりますか。」と天板を触りながらご主人。
「いやー、かじらないと思いますが飛びますよ、きっと。」
「飛びますか‥。」
「うちの娘が小さい頃なんて、CDをね、落とすんです。それも1、2枚じゃなくて100枚くらい全部。で、私たちが、あぁーって声を上げるのが楽しいらしくって、CDを落とす前にこっち見てにやッて笑うんです。かわいいけれどずるいわけですよ。」
「そうですか、覚悟しておこう。」と言いながらうれしそうなSさん。

「でも、新しく家族が増えるって、子供がいるってとても不思議でうれしいものですよね。あっという間におもちゃだらけになっちゃうかもしれませんが、また何か必要なことがあればいつでもおっしゃってくださいね。お近くなので、すぐに来れますので。」

そう、チェリーがもうほんのり赤く色濃くなっておりました。

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Kさんのキッチンカウンター:スタッフ ノガミ君の制作日記

2019.11.04

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今回はキッチンカウンター、テーブル、イスの製作を担当させていただきました。
イスは特殊な加工も多いため、制作には手間が多く掛かります。
背もたれにカーブをつけるための治具を作ったり、後ろ足を少し傾斜させるための治具を作ったりと、家具そのものを作るための準備にきちんと時間を掛けないときれいに仕上がらないもののひとつです。
私たちの作る椅子のひとつに特徴的なデザインがあって、それはダイニングテーブルの下にすっぽり収まる低めの背もたれの椅子があります。
工房に来てくださった時にその椅子をご覧になられたようで、制作に取り掛かる前に社長からそのことを話してもらいました。
そのため、背もたれのアールの一番出ている部分と後ろ足の傾斜を原寸から慎重に数字を出して作った点も苦労した部分のひとつでした。
そのように複雑な納まりを考えなければいけない部分もありましたがきれいに仕上げることができてよかったです。
また、今回はこのテーブルと椅子のほかにキッチンカウンターの制作も行なっています。
今回のKさんのお仕事は小さなリフォームということで、今までのキッチンの対面カウンターを今回テーブルと椅子と一緒に交換するという作業があったのです。
キッチン本体は交換しなかったのですが、その周りのキッチンパネルや壁を作り変えたりする部分があって、私たちだけでは工事に対応できなかったので、お客様でもあって、社長の古くからのお知り合いでもあるナチュラルウッドの伊藤さんに内装工事をお願いしています。
ナチュラルウッドさんに壁の下地まで作ってもらっておいて、私たちのほうでカウンターとその下に腰壁に張るナラのパネルを取り付けたのです。
取付工事はレベルや垂直を合わせるなど、現場状況に合わせた施工が必要となるのですが、前日行われた壁下地を作る工事に私自身が立ち会わせてもらって、伊藤さんと打ち合わせしながら段取りできたので、翌日の私たちの工事はスムーズに進んでうまく終えることができました。
以前(私がまだ入社する前)に私たちのところで作らせていただいた食器棚と、今回納品した家具のテイストをホワイトオイル仕上げで合わせているので、キッチンからダイニングへと全体に統一感が出て、お客様にもすごく喜んでいただけました。自分が一生懸命作ったものを目の前で喜んでいただける姿を見られるのもこの仕事のやりがいの1つです。

 

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今日の晩ごはん

2019.11.04

20191103002201911030032019110300420191103005今日の夜もアキコが学校役員の集まりに出掛けてしまうということで、夕方で工房を出て、ハルとチィとご飯を作ります。
今日は焼売と回鍋肉。
ホロリとした柔らかさはなかなか出ないねえ。
料理はなかなか難しいねえ。
でも、みんなでおいしい美味しいって食べられたから今日も良し。

 

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タモの戸棚

2019.11.02

オープンハウスに向けて二階が片付きました。

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タルトタタン

2019.11.01

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学生の頃スパゲッティレストランでアルバイトをしていて、そこのイベント時のスペシャルメニューのデザートで初めて食べて知ったタルトタタン。りんごの味が濃くカラメルの苦みと時々ガリっとした飴が混じる感じが美味しくて感動したのを覚えています。余ったら食べられるから「注文はいるな。注文はいるな。」と念じながら働いていました。(笑)
また、それを当時30歳位の男性のマネージャーNさんが作っていると知って驚いたのです。車高を低くしてBBSのタイヤを付けている車に乗っていて、いつも2階の更衣室の横のたばこ臭い事務所で寝ているけどOPENの時間になってお客さんの前ではぱっきりしているという感じの人で、賄いのスパゲッティを手際よく作っている姿は目にしていましたが、ケーキも上手に作れるとは思っていませんでした。「そうか、お店が終わってからこういうこともしているんだ。」と大人への理解が深まるきっかけの味にもなりました。そのNさんが「タルトタタンは紅玉じゃないとダメなんだよね。味が出ない。」といったのを覚えていたので、紅玉が手に入った時に作ろうと心に決めています。
りんごを持って家に帰ると「私もやる~。」と例のごとく長女ハルの出番です。
「小麦粉とバター混ぜる作業が一番楽しいよね。」と言いながら手際よく進めていきます。暇さえあれば、お菓子作りの動画を見ている彼女。私はお菓子作りの時たまにしか作らないからかいつも加減がわからないなと悩むのですが、ハルは動画のお陰なのか「このくらいでいいはず。」と迷いがなく進めていけて上手。(なので「スマホばかり見て!」とは注意しづらい…。)私はアシスタントとして動くだけです。
りんごを茶色く煮ることを気にしすぎて並べられないくらいに煮過ぎてしまいましたが、生地はサクサクで、味は美味しくできました。
でもあのタルトタタンではないな。やっぱり毎回同じように焼き上げていたNさんはすごい人だったんだなと改めて思うのでした。お店はずいぶん前になくなってしまっていたので、どこかでお元気なのかしら。

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ダイニングチェアのオーダー「チェリーのチェアの納品」

2019.11.01

2019110100120191101003風がうたう」のSさんからダイニングチェアの制作依頼を戴いていたのでした。
「子供や孫たちがね、ここで過ごす時間が増ええきちゃってね。」
とうれしそうなSさん。

昨年の暮れに納品させてもらったカウンターやテーブルや椅子たちはすっかり赤茶色が濃くなっておりました。
「新しい暮らしはどうですか。」と私。
「いいですよ、やっぱり。帰ってくるときの香りがふわっとして落ち着きます。」とSさん。
Sさんの新居の工事中から私の自宅のこともいろいろとお話していて、お互い加賀妻さんで建ててもらうということでいろいろなお話を当時からしていたのです。
やっぱり所作が美しいところは、何をしても美しいです。良い工務店さんにはよく職人さんが集まってきますよね。そんな話をしていました。
そう思います。気持ちより旗を振っているひとのまわりには気持ちの良い人たちが集まってくるんです。
私たちも日々勉強です。
また、何かあったらお邪魔しますね。
これからもよろしくお願い致します。

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よしおの匂い

2019.11.01

20191101005Tさんの作業机ができあがりました。
ダイニングテーブルではなく作業机なのです。
映像の編集などをお仕事とされているTさんが希望したのは大きくてどっしりとした天板のある作業机。ナラの柾目で作りました。
ふと、写真を撮るために倉庫に入ったら、どこか懐かしい香りがしていました。
あぁ、ホビーショップよしおと同じ匂いだ・・。

学校が終わって、お小遣いがある時によく通っていたのが「ホビーショップよしお」でした。
私たちは「ホビー」と呼んでいて、放課後に「ホビー行こうぜ。」と言っては、モッチやハナちゃんやニシちゃんやメップたちと、そこに出かけては30円のべビスタ―を買ってぽりぽりかじってほしいプラモを眺めたり、串に刺さったカステラを串にささりながら頬張ったり、やたら赤い汁が入ったすももを食べながら(私は苦手でした。)放課後の楽しい時間を過ごしたのでした。
何年生の時だったかなあ・・。
たしかマンガの影響で物を買う時には値札のままでは買わないもんだせ、みたいなことを読んだ私は、よし!と思い立ってホビーに向かったのでした。
ホビーの店内はいつものように夢の中のようにほしいものがたくさんあふれていて、手の届かないところにある大きなプラモはとても高くて買えなかったのですが、また、だれが作るのだろうと思ったお城や峠の茶屋のプラモがあったりしたその中にお目当てのガンプラがあったのでした。
たしかギャンだったかな。
やった、とうとうギャンを買う時が来た。
ドキドキする気持ちを抑えてギャンの箱を抱きかかえて、よしおさんのもとに。
よしおさん、私たちが子供だからだろうか、お会計する時くらいしか話したこと(お湯はそこだよ。とか)なかったから私にとってはずっと得体のしれないおじさんだったのです。
だから、こちらから話しかけたことなんてないわけで、ギャンを抱きかかえながら、どうしよう、よいのだろうか・・なんて迷いながらよしおさんにもとに向かったのです
「いらっしゃい。はい、これ○○円ね。」(いくらだったか忘れちゃった。)
いつもの駄菓子を買う時のようにすっとお金を出そうとしない私を親っと思ってよしおさんが見つめる。
私はよしおさんを見つめ返しながら、おもむろにつぶやく。
「あの・・、おじさん、これもう少し安くなるんですか・・。」

ハッとして、一瞬ちょっとうろたえたような表情のよしおさん。

そうだよね、いつも来ているこの子供が急にプラモを値切ってくるなんて思わないもんね。
「えっ、なんだよ。高いのかい。」
とおどけたようなしかめ面のよしおさん。
数秒の静かな時間のあと、「じゃあ、いいよ、○○円でいいよ。」と、ちょっと吐き捨てるような感じでそう言ってくれたのです。

「ありがとうございます!」
私はいくら安くなったかなんてもうほとんど覚えていなくて、品物をシールの値段よりも安く買えたことですっかり大人の仲間入りしたように思えたのです。子供に夢を与えてくれてありがとう。

あの時はすみませんでした。
お仕事にはそれぞれの価値があるってことを生意気な小学生にはそういうことが分かっていなくて、すっかり浮かれてしまっておりました。
そんな今ではもうなくなってしまった私たちのワンダーランドであるホビーのうす暗い店内でいつも漂っていたような木々のこもった香りが今日の倉庫には漂っていたのです。

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日時:11月24日(日)10:00~17:00
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日時: 12月14日(土)、15日(日)10:00~17:00
場所:フリーハンドイマイ工房にて
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今ここにある時間

2019.10.31

このテーブルを作ったのは今から16年前だね。
結婚して2年目に新しい住まいに移った時にテーブルが無かったんだよね。
そこで暮らして1年経った頃に作ったんだよね。
当時の工房に余っていたのが片隅にホコリをかぶってしまっていたケヤキの端材とケヤキの突板。どちらも私がこの工房に勤める前からあったものだろうから材自体は今からかれこれ26年近く前の材料なのだね。
突板でオイル塗装ってどのくらいの耐久性があるのか知りたかったこともあり、またうすい天板がどれだけしっかりできるのか知りたかったこともあって、こういうテーブルを作ったんだよね。

ほら、まだ昔のブログが残ってる。
自分の日記のつもりで付けていたものがこうしてみられるのはうれしいねえ。
そして、ここが私たちのその時の暮らしのすべてでしたね。
usual life
ここで、毎日過ごして、電球が切れたらこの上に乗って交換して、ハルカが生まれて電球を交換して、チアキが生まれて電球を交換して・・。
16年経ってそこを出ることになった。
くらす
へぇ、あの頃とそれほど変わってないね。

そして今はこの工房で、時々ご飯を食べたり、みんなが毎日日報を書くための手助けをしてくれている。
もう80kgの体重に耐えることはなくなったし、ここでみんながゆっくり見ていてくれる。
アイはね、まだ慣れていないようで、この上には乗らないんだよね。
今度オイルを塗らなくちゃなあ。

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日時:11月24日(日)10:00~17:00
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オーダーキッチン「ナラとホワイト塗装仕上げのキッチン」

2019.10.30

20191029004月曜日と火曜日の二日間に掛けて、調布のOさんのキッチン施工に入らせて頂きました。
設計は内田雄介さんです。
「窓越しに入ってくる緑を見ながら料理を作れるように考えたのです。」と内田さんがOさんに伝えていたようにここから気持ち良い景色が望めるのですが、それはもうすこし先のお話です。
毎日の暮らしには、緑だったり、絵だったり、音だったり、何かしら心躍るものがそばにあってもらいたいなあって思います。
なぜこれが、って思えるものでもその人にとってはとてもいとおしいものだったりして、そういうものがあって、そこがふわっとはなやぐ。
そういう心地良さを感じてもらえる場所を作り続けていきたいです。
楽しみですね。

昨晩は夜遅くまでカイ君とハラダ君が頑張ってくれて、二十二時近くに戻ってきてくれたのですが、今回Oさんのすべてを担当したカイ君が晴れ晴れした表情で、「いろいろ時間が掛かってしまいましたが、無事にきちんと終わりました。」と言ってくれました。
頼もしいですね。

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古知屋さんの個展

2019.10.29

もうすぐオープンハウスということで2階の荷物を整理していたら、あったあった。
古知屋さんの絵を掛けたかったんだ。
今年も茅ケ崎街路樹で古知屋恵子さんの個展が開かれます。
今週末から来週末に開かれるので、私たちは今週末のどこかで会いに行こうかな。

「古知屋恵子木版画展」

日時:11月2日(土)~10日(日)11時~18時
場所:「街路樹」
住所:茅ケ崎市中海岸2-5-5-110
電話:0467-58-1231

日時:11月23日(土)~12月1日(日)11時~18時
場所:「ギャラリー結」
住所:大田区萩中1-10-27
電話:03-3744-1957

日時:12月5日(木)~12月15日(日)11時~17時
場所:「リンデン」
住所:青葉区もえぎ野22-25
電話:045-532-5288

在廊日の14時~14時30分の間は、また紙芝居も開いてくださるそうです。
詳細:「こっちいファン」
https://twitter.com/aona_12

タモのツマミ

2019.10.28

とても繊細な形です。
折れないかしら。

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晩ごはん

2019.10.27

午前中はこの地域の自治会長さんをはじめ、地域で活動されるご年配の皆さん、小中学校に関わる皆さんが集まる会議に出席。
相模川のそばに住む私たちにとって、テレビの向こうで起きている映し出される災害の様子は今すぐ自分たちの身に起きてもおかしくないことで、堤防が決壊していたら今ここでこうしてみんなで集まっていることもなかったでしょう、と会長さんが静かにおっしゃっていました。
今を生きているということをとても実感しています。
いっときいっときを大事に過ごすとかそういうのとは違って、自分は今こうしていられるんだってことを実感しながら過ごしています。
とてもありがたいことです。
ハルカは今日は一日出掛けているので、アキコとチィと3人で煮豚をいただきます。

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オーダーキッチン「Oさんのお引渡し」

2019.10.26

タモ板目とホワイトメラミンのオーダーキッチンタモ板目とホワイトメラミンのオーダーキッチン今日は午前中にハルの通う中学校で会議に出席。再び、台風は怖いよねってお話になりましたが、結局、学校が避難所として開設された時には、私はこの工房の不測の事態に備えてここに来てしまったので、地域には何も協力できなかったなあと振り返る。
自分が住んでいる場所で一つの大きな力になれることがとても大切なことだけれど、やっぱり工房も心配だし、工房に居るアイも心配だし、みんな思い思い大切にしているものはいろんな方向を向いているけれど、そういうかたちの中で自分が何ができるのかな。難しいな。
明日はその地域の皆さんが集まる会議があるから、いろんな話を聞いてこよう。

その後にOさんのところに。
もう長いお付き合いのmf Atelierの藤井さんの設計するOさんの新居。緑に囲まれたとても心豊かになれる住宅のリノベーションでした。
その中で作らせて頂いた2台のオーダーキッチン。
そのうちの2階のキッチンがこちらです。
藤井さんらしい素材使いだなあとしみじみ思います。
藤井さんは「おしゃべり」の藤井さんですよ。

今回は藤井さんのお付き合いのあるフランジプライウッドさんと一緒にお仕事をさせて頂きました。壁面収納をフランジさん、その中のキッチンを私たちという形をつなげて作っていくのでしたが、フランジの上田さんはとてもお話していて心地良いかたで、とても楽しく面白くお仕事をさせて頂けたのです。

今度はお母さまの住む1階と合わせて、使っている様子の写真を撮らせて頂こうと思います。
またお邪魔させて頂きます。

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テーブル使用感

2019.10.24

今日は鎌倉のNさんのところに、家具のご相談をくださった設計士さんとコーディネーターさんと一緒に打ち合わせに行ってきました。
食器棚や本棚を作らせて頂く予定で、前回こちらの工房までいらして頂いていろいろとお話させて頂いたのですが、その時はお見合いという感じでご挨拶とこういうオーダー家具を作っている工房なのですよ、とご説明させて頂いたまででしたが、今日は、「では実際にどのような家具の形にしましょうか。」という具体的なお話のスタートの日でした。
そのいろいろと楽しいかたちの話をさせて頂くなかで、ご主人が「以前お伺いした時に見た円卓を置いてみたいと思っているのですよ。」と言ってくださって、うれしい反面、自宅で使っていてこういうことがあったなあ、ということもお伝えしなくては、と思い、ここでまたいろいろとお話させて頂いたのでした。

それはまず、「脚が細い」ということ。
脚が細いので、当然荷重がその5点に掛かってくるのです。自宅の床はアカマツで柔らかいので凹みやすかったので、脚の下に小さく切ったフェルトを張ったのでした。
でも、脚の底面積が小さいので、フェルトの粘着が弱くてだんだんとずれてくる。
何でずれるのだろうと思っていると、うちの二人の女子たちが肘をついたまま椅子をズズッと引き寄せる動作をするんですね。
そうすると、わずかにテーブルが彼女の方に傾いて・・、とこれを繰り返していると、フェルトがだんだんずれてくる。次第に取れちゃって、床が凹んでしまうのでした。
当初はお湯をかけては床を膨らましていたのですが、なかなかこれも大変ですので、思い切ってフェルトを張ってしまおうと思いまして、かなり強力な接着剤(ロックタイト)で張ってしまいました。
フェルト自体もなかば硬化してしまったのですが、これで外れなくなり床へのダメージが減りました。
というお話をさせて頂くとともに、底面のデザインを変えることも可能です、というお話もさせて頂きました。
こちらのYさんのローテーブルの脚の底面に円盤をつけたように。
そのひとの色

そして、もう一つが「音」でした。
脚がスチールでできているからか、音が少し響くのです。
気にならないと言えば気にならないのですが、静かな室内で、コーヒーカップをテーブルにトンと置くと、その音が脚に伝わって、トォンって感じに聞こえるのです。
悪くはないのですけれどね。

そういうお話をさせて頂きました。
いろんな形にはその形特有の個性があって、家具をオーダーで作ることはその家具の個性を好きになってもらうことだったりして、そういうクセも何もかもひっくるめて、「やっぱりこの家具は好きなんだよね。」
って言ってもらえる家具作りをしていきたいなあ、とふと思ったのでした。
Nさんの暮らしにどのような形を表現できるか楽しみです。

【近日開催予定のイベントのおしらせ】

イマイダイスケ 自宅のオープンハウス
日時:11月24日(日)10:00~17:00
場所:神奈川県海老名市
詳細:https://www.freehandimai.com/?p=20061

クレミル2019
日時: 12月14日(土)、15日(日)10:00~17:00
場所:フリーハンドイマイ工房にて
詳細:https://www.freehandimai.com/?p=20028

「ヘ」の字のキッチン

2019.10.23

ちらっと見るとL型のキッチンに見えますが、今回は「ヘ」の字なんです。
ちょっと変わった形のキッチンのオーダーを頂いたのです。
どきどきするわけですよ、やったことない形って。

朝ごはん

2019.10.22

どうも毎朝ご飯をきちんと食べるという習慣が身につかなくて、なんだか気持ちが焦っちゃうのは自分のよくないところです。
朝の渋滞が始まる頃にせかせかした気持ちで車の横を自転車で走るのは好きではないし、スタッフのみんなが工房に入る前に会社についていたいという気持ちがあるし、って思っていると平日の朝はいつも牛乳飲むくらい。
でも、会社に着いて、アイと遊んで、窓を開けて、ゴミをまとめて、アイのトイレを掃除して、神様のお水を新しいものに変えたら、気持ちが落ち着いてきて何か食べたいなあってなる。
と思っても、何も持ち合わせていないので、お昼になるまでコーヒーを飲むのです。

でもね、今日は祝日なので朝から気持ちをゆったりしているので、何だかいつもよりもにおなかが減っている。
とりあえず、冷蔵庫にあったものをパンにはさんで持ってきたのでした。
さあ、食べようかなとふと思ったら、アキコが目玉焼きを焼いてはさんでくれていたっけ。
(切ったらトロリとなっちゃうかな。)と思っていたけれど、余熱で卵がまとまってしまったみたい。
ほんとはトロリとなってほしかったのですが。

とお話が長くなりましたが、こういう木のお皿作れますよ。
tw-di03 [osiki]
クレミルの時にね。
長方形でも六角形でも、円形(ちょっと時間が掛かりますが)でも。
木のお皿ってそのままナイフが使えるから、気兼ねなく使えるのが良い。
卵がトロリとなっちゃっても、ご飯つぶがあちこちついちゃっても、ソースでベタっとなってしまっても気兼ねなく使えるのが良い。
自分で作ったお皿で食べるご飯っておいしいでしょう。

リビングボードのオーダー「Iさんのお引渡し」

2019.10.21

201910210032019102100220191021004荷揚げを手伝った後は、Sさんの作業をみんなに任せて小田原のIさんの現場まで。
今日がお引渡しなのです。
加賀妻さんの現場はいつも温かいわけで、お引渡しも長閑というか居心地よい空気が流れていて、お施主さんのIさんのキャラクターも相まってとても良い時間でした。
全開全体の写真をお見せしたので、今回は実際に見てみないと感じづらい細かな部分。戸の重さや触り心地を考えてできた意匠。
きれいでしょ。
ガラス棚には良いかたちが飾られて、一番右にあるオープンスペースには楽器が吊り下げられるそう。
その時またお邪魔させてください。
ありがとうございました、Iさん。

さてこのあとは、工芸技術所に立ち寄らせて頂いて、NCの加工の相談をしてきます。
ちょっと変わったものを作るのです。

オーダーキッチン「Sさんのナラのペニンシュラキッチン」

2019.10.21

20191021005朝一番で平塚のSさんの現場でみんなで荷揚げ。二世帯住宅の2階で階段が回り込んでいるので、どうにもステンレスカウンターが上がらないのでバルコニーからどうにか揚げました。オーダーキッチンだと、搬入にも柔軟に対応できるように、と行きたいところですが、収納部分はそれぞれのユニットごとに分けやすいのですが、やはりワークトップは大きな面で形になっていると美しいのです。
キャビネットやワークトップが浮いたような印象。側板の木口の仕上げ。実際に見てみるとこれは気持ち良い、と思える部分が組み込まれたキッチンです。
印象としては、「顔を合わせて」のUさんの印象を取り入れています。あの時のUさんもご主人主導でお話が進んだし、今回のSさんもご主人とのお話がメインだったような。
男性が考える形は似てくるものなのかしら。

見ること

2019.10.20

ものを作っていくって大変なことなのです。
楽しいこともあるし、辛いこともある。

先日、次女の通う小学校をバックアップしてくれている地域の皆さんとお酒を飲む機会がありました。
「いやあ運動会の時にね、イマイさんと目が合っちゃったから誘っちゃいました。」というおじさまは、私たちの町で大きな力になってくれている人で、ここに住んでいるのっていいなって思わせてくれるのもこの方々の影響。
その席で、その応援団を取りまとめてくださっている方とお話していたのが、よく聞くゲームをする子が多くなったね、というお話し。
私も子供の時はゲームが好きでしたし、そこにしかない世界があってワクワクしたものですが、今の子たちにはその時間が多いように思えるってお話が出たのでした。
楽しいし魅力的な世界ばかりだしそれはすてきなことだと思うのですが、気持ちが受け身になってしまう側面が少し淋しいよね、とそんなおじさんたちのお話になったのです。
私は手に取れるものばかりではなくても、何かを作りだしてほしいと思っているわけで、おじ様たちもそう思っている。
きちんと揃えられた世界の中でゴールに向かうだけでは、得られないものが、もちろん現実にはあるはずでそれを体験してほしいって、みんながそう思っていてそんなお話をしておりました。

そういう話を聞いていたら、ふと学生時代のことを思い出しました。

私はこの仕事に就く前は、どこかでお話したかもしれませんが、「ツルモク独身寮」という漫画が好きで、父の木工所をそのままの形で継ぐのではなくて、家具デザイナーになりたいって思っていたのでした。
それで、デザイン学を専攻するための受験に必要なデッサンの教室に夏休みの間だけ通ったことがあったのですが、そこで講師の先生に教えてもらったのは、「物を描く時に一番暗いと思っている部分はそうではなくてそのちょっと手前が一番暗いんだよ。」ということでした。
なんだろう、それって思っていたのですが、ジーっとよく見ると、そう見えてくるんですね。リンゴを見ているはずなのに、鉛筆のラインまでそこに浮かんできちゃう。
一番暗いと思っていたエッジはほかの反射を受けて少し明るくなっていて、そのちょっと手前が一番暗いんです。
なるほど。
今そこにあるがままを見て、聞いて、読んで、話して、触って、体験することはやっぱり大切で、そういう経験を経て、人は考えること、想像していくことが得意になっていく。
あたりまえですが体験することは想像することのトレーニングですね。
ゲームはだんだんと現実に近づいてきているのかもしれませんが、そういう身体感覚をいつまでも忘れずにいてほしいなあとお酒を飲みながら思ったのでした。
そういう経験を重ねていくと、物を作ることが楽しくなる。

今日は日曜日は工房はお休みですが、お昼過ぎに千葉からお客様が家具のご相談にいらっしゃいます。
これから掃除です。

今年もどこにもないワークショップをやりましょう。

2019.10.16

2019101700220191017004美しい金属のほかにヴィンテージタイルの魅力をとても丁寧に引き出した作品作りをされているjardimさん。今年もね、クレミルに楽しいワークショップを考えてくださっていますよ。
「今までは身に着けるものでしたから、今年はね真鍮でクリスマスのオーナメントを作ってみようかなって。」1枚の真鍮板と1本の真鍮棒が星や光の跡に生まれ変わります。
すごいよね、ものを作り出す力って。

今年のクレミルはね、短いんです。12月14日・15日の土日二日間のみの開催です。
でも、その中でいろんなことが体験できるような2日間にしようと思っています。
お楽しみに。