ソファの張地を決めましょう。

2019.10.16

フジタケワークスの藤武さんは私たちの知らなかったことをいろいろ教えてくださるので、打合せが楽しいのです。
今回のソファにはフジエテキスタイルさんのウールが多く使われている生地にしようと思っております。
その他ウールやリネンが多く使われる素材についていろいろとすてきな張地を見せて頂いたり、座面の布地を解体して、それから型を取るのだという作業中の皮やパイプの素材を見せて頂いたり、コンパクトな工房には魅力的なものたちであふれています。
少し柔らかめで左右だけマチを取った座面に、型崩れしづらいフェザーの背もたれという組み合わせが今回のソファに良く合うことにお話がまとまりました。
帰りにあきる野の中村酒造さんですてきなお酒を手に入れてささやかなうれしさとともに戻ってまいりました。

11歳

2019.10.14

20191014003チアキが11歳になったのでした。嵐の日が彼女の誕生日であの日はみんな気持ちが大変でしたので、昨日ハルカがチアキのために小さなケーキをたくさん焼いてくれたのでした。
そして、2日遅れになりましたがささやかにお祝いです。
おめでとう。

福原さんとの次のお仕事

2019.10.14

自宅を考えてくださった福原さんは今度は、寒川でまたすてきな形を考えてくださっています。
本日はその現地での打ち合わせでした。
クライアントのKさんや福原さん、そして施工はまた加賀妻工務店さんの近藤さんとも、土曜日の困難を乗り切れたことを感謝しあいました。
こうして近くで声を掛けあえる、気持ちを分かち合える方々がいることに感謝しております。
いよいよKさんの大きな家具の制作が始まろうとしております。
気持ちを引き締めて頑張ります。

食器棚のオーダー「エアコン隠しの格子扉があるナラの食器棚」

2019.10.13

嵐が去った翌日、予定通りにSさんのお引渡しが行なわれました。
「昨日は大変でしたね。」内田さんや施工を担当された市丸さんやSさんご家族とそういう言葉を交わしました。
2日前まで、無事ここに来られるのかっていう心配が大きかったので、こうしてこの日を迎えることができて本当に安心したのです。
皆さん、ありがとうございました。

命を守る行動

2019.10.13

台風19号。数十年に一度の災害といわれる大きな台風でした。皆様の住む場所は大丈夫でしたか。無事にお過ごしだとよいのですが。
私たちは、自宅がある海老名市、会社がある寒川町、どちらも相模川が氾濫すると浸水地域に在るので、前日から準備が必要でした。前日の夜中には雨の中相模川の水位が上がるサイレンが数回鳴り響いていました。
上陸する当日は、おとうさんは食料と寝袋を持って会社で見守り番をしに、私と娘2人は自宅で過ごす予定にしていました。
午前中から携帯に緊急速報のアラームが幾度となく鳴り響き、次第に強まる雨風に家にいて大丈夫なのだろうか?と不安が募ってきました。
もし水が来ても2階で過ごせばいいと、必要なものを2階に運びました。お昼ご飯を食べて「上陸は17時~21時」そこを乗り切れば大丈夫と思っていましたが、ハルの同級生の男の子が川の様子を見に行った時の写真を見せてもらうと、河畔のいつもサッカーや野球の練習をしているグランドが全く見えなくなるくらい水没していました。その後、17時から城山ダムを放流するというニュースが流れてくると、もう家で過ごす気持ちはなくなってしまいました。始めは「まだ5ヶ月しか住んでいない新居。早々に離れてなるものか!守り通してやる!」と思っていたのですが、ダムの放流で水位は2~3メートルは上がるという話を聞いたら、「もうここから逃げよう。」という判断しかできませんでした。近所の友人とも「どうする?避難する?どこに行く?」と避難場所の水位も確認しながら、連絡を取り合いました。おとうさんとも話し合い、車もあるし今の雨風の状況なら相模原の実家まで行けるだろうということで、1階が浸水しても被害が少ないように、急いで家具や書類などを2階へ運べるだけ運び、私たちは相模原の実家に避難しました。放流時間は21時半に変わりましたが、寒川の会社にひとりでいるおとうさんが心配なので連絡を取り合いながら過ごしました。
台風が通過しダムの放流後の水位も確認し、会社の無事を確認したおとうさんが夜中に帰宅し家に何も被害がないことを知りました。(私は寝落ちしてしまったので正確には朝知りました。ごめんね、おとうさん。)
実家で朝ご飯を食べた後、家に戻り川の様子を見に行きました。
いつもは鮎釣りをしている人がいる穏やかな川。水位はだいぶ下がりましたがまだいつもよりは高く、濁った水が速く流れていました。グランドには流されたサッカーゴールや木が点在していました。こんなに青かったっけというくらい空は青く。はっきり見える丹沢の山々。この景色が好きで海老名市のこの場所に住むことを決めました。土地を購入するときにハザードマップも確認していましたが、川の近くに住むということはこういうことなのだと身に染みて良く分かりました。家族全員が無事で過ごせている今があることに感謝して、これからも暮らしていきたいと思います。

朝が来ました。

2019.10.13

結局自分では何もできないって少し諦めながら、日が沈んでから強くなった雨風が次第に弱まるなか、展示室のガラス越しに外の様子を眺めていたのです。

15時から始まって21時頃まで頑張れば大丈夫って言い聞かせて、一人工房におりました。
心の拠りどころって、家族だったり、家だったりするのでしょうけれど、私の中には長年通い続けたこの工房も拠りどころのひとつで、アイも居るし心配なのでした。
アキコや子供たちには心配をかけるけれど、「工房を見てくるね。」と言って、まだ降り方の弱いうちから家を出たのでした。
その時間になるまでは、「ちょっと雨風が強いなあ。」と思える程度で、時間を迎えても前回の台風を見ていたからか、それほど危なさを感じては居りませんでした。
アイもさすがに外に出ようとは思わないらしく、ただ風の音が怖かったようで、いつも怖い時に逃げ込んでしまうスピーカーの下で居眠りをしていたのでした。
危ぶんでいた倉庫の屋根もしっかりしていて、飛ぶ気配もなかったし、倉庫の雨漏りも大きなものになっていなくて、人も車のも通らない裏通りを眺めては工房の周りを見回しながら、ただただ時間が過ぎていくのを待っておりました。
その少し前にアキコたちは「念のためにここを出るね。」と女子3人で相模原のバアバの家に向かっていたので、何となく私とアイと男子2人きりの世界でポツンとした気持ちだったのです。
夜21時ごろの雨風が一番強い時にふとアイが居ないことに気がついて、ぐるりと展示室を見て回っていたら、玄関で足を組んで座り込んでいました。
「ねえねえ、ここから水が入ってきているよ。」と不思議そうにこちらを見ます。
展示室の玄関はちょうど外が吹きさらしになっているので、強い南風が雨粒を連れてサッシの隙間から入り込んでくるのでした。
ビュウビュウ風が戸を叩くたびにサッシの隙間の水がピシャピシャと踊るように水滴が跳ねあがってはレッドシダーの玄関の床に水たまりを作っていきます。
「ああ、いけないね。」と言いながら、バケツと水を持ってきて、吹いては入り込んでくる雨粒と格闘しているうちにふと風がやみました。
本当にふと思ったらピタッと風がやんでいたのでした。
雨は小降りでもうそこに怖さはなくって、アイも水たまりを見飽きたのか、嵐が過ぎていったのが分かったのか、おなかが減ったようでニャアと鳴きました。
ああ、良かったと思った先に、放流を行なうという通知が携帯電話に流れたのでした。
屋根が飛ぶのが心配だったわけですが、川の水位も心配だった私は、見回りする間にパソコンに移る水位をずっと見つめていました。
嵐が過ぎたら家に帰ろうと思っていたのですが、この放流の知らせが来て、ああ、もうダメかなって気持になってしまったのでした。
予想水位を見ると、自宅の北では堤防をあっという間に越えてしまい、自宅の南でも堤防ギリギリというところでした。
予想では真夜中に水がやってくるという。
水が来ちゃったらどうしようもないのですが、すでに家具は作業台の上にみんなで載せておいたので、床上40センチくらいまでなら大丈夫。でも、材料全てを上に上げるのは困難だったから、使えなくなっちゃうかな・・。
自宅は来月みんなに見てもらおうと思っていたのだけれど、ちょっと無理かな・・。
でも、きっと川は持ってくれるはず。
なんて気持ちがオロオロしながら、その時間を迎えたのでした。
そして大変ありがたいことに、川は持ってくれて、日付が変わる少し前から少しずつ予想水位が下がっていったのでした。
良かった。
夜中に無事帰宅し、女子3人とは会えないまま、朝を迎えてまたこうしてここに居るわけですが、アイがここに無事座っていられることに大変感謝しております。

ソファの座面

2019.10.11

大きな台風がやってくるということで、午前中にいろいろと外の片づけをします。
10時頃母から電話が掛かってきて、「電線に掛かりそうな枝葉を切りたいのだけれど届かないから手伝ってもらえるかしら。」ということでちょっと実家に。
歩いて、この工房から歩いて3分のところが私の実家であります。
そんなに近いから、以前は、こうして私がこの工房を切り盛りするようになっても、しょっちゅう両親が顔を出す。
「ダイスケ、仕事はうまくいってるのか。」
「ほら、腹減ってると思ってパン買ってきたぞ。」
もう40を過ぎているのだから放っておいてください。(わたくし先日45歳になりました。)
そんな感じでいつもけんかになっておりました。
そんなわけで久しぶりに実家に行くと、母はだんだんとおばあちゃんで父もそろそろお爺ちゃんな感じだよね。

脚立に乗って、隣の電線に掛かっている枝葉を切っていると、おぉ、ハチの巣じゃないか。
脅かさないようにそろりそろりと切りはじめたわけですが、のこぎりでギリギリやるもんだから、ハチたちの羽がブンブンうなりだして、だんだんと怒り出してちゃって。
「やい、枝を揺らすのは止めやがれ。」って感じで。
幸い、飛び跳ねるくらい怒らせることはなく終わりましたが、この先枝葉を揺らされるよりももっと強い風がやってくるんだぜ。君たちも気を付けたほうがよいぜ。
すっかり片付けて、缶コーヒーをたくさんもらって、(やっぱりなんか用意してあった)会社の外の荷物たちが飛ばされないように縛り付けたりしてひと段落。
無事に何事もなく通り過ぎてくださいませ。

午後からは図面を描きながら、来週座面と背もたれをフジタケさんに頼みに行くために高さの検討。
心地よい高さ、そして硬さってなかなか表現が難しく、自分で感じてみないと分からないものだなあと改めて気づかされます。
良いかたちになるように頑張ります。
明日と明後日は、お休みになります。
無事に通り過ぎるように祈りながら過ごしましょう。

食器棚のオーダー「格子扉のあるクルミの食器棚に会いにゆく」

2019.10.10

2019101000720191010009201910100104年ほど前のことですね、Fさんのクルミの食器棚の納品をさせて頂いたのは。
こういう食器棚を作るのは初めてだったので、そのうち写真を撮りに来たいなって思っていたら4年も経ってしまいました。
今回お母様のテーブルのお話がいろいろ広がって、チェアとテレビボードも一緒にクリ材で作らせて頂くことになった時に、お母さまが使われていたまだとてもきれいなソファ(森のことばシリーズの表情豊かなソファです。)をFさんがもらい受けることになって、「それならぜひ私たちが運びますので写真を撮らせてくださいね。」ということでようやくFさんの食器棚の使っている様子を拝見することができました。
食器棚を置くスペースの上部が窓になってしまっていて、吊戸棚をつけたくても普通の形だと付けられない。思い切って窓を塞いでしまおうとも思ったそうですが、いろいろ工夫してね、最高と通気がうまくできるような吊戸棚を実現したのでした。
今日はとてもお天気が良かったので、良い具合に光が入り込んで、中に置かれたものたちがコロコロと浮かび上がって見えます。
「夜になると真っ暗になるからまた違った表情ですてきなんですよ。それと、この季節なら夕焼けの頃は赤い色が入り込んでまたきれいなの。」とうれしそうにFさん。
「それに全く不具合なく使えていてとてもうれしいんです。」と言って頂けて、こちらの気持ちもホクホクします。
扉がちょっとだけ傾いていたので、「じゃあ、きちんと使えているとのことですので調整だけしますね。」と調整したら、ネジの山が1本馬鹿になってしまっていてがたつきが出てしまっておりました。
あらあら、不具合アリですね。
急きょホームセンターに行きましたら、運よくスガツネの蝶番が販売されていて、無事に交換できてひと安心。
「それほど不便はないので、いつでもいいですよ。年明けだってよいくらい。」とFさん。
でも、いつでもってなるとなかなか都合がつかなかったりするので、そのまま年越しちゃったりしたらあまり良い気分ではありませんので、直せてひと安心。
次回作りたいと考えている家具の相談を戴いたので、かえって宿題として頑張ります。
所沢となると距離は遠いですが気持ちは近いですので、またお伺い致しますね。

テーブルと椅子のオーダー「クリの円卓とチェアとテレビボードをお持ちしました。」

2019.10.10

2019101000220191010003201910100042019101000520191010006今日は気持ちの良い日でしたね。練馬のSさん(Fさんのお母さん)は到着すると心地良い笑顔で迎えてくださって、荷下ろしをしていると間もなくFさんも到着。母娘が揃うとやはりアキコとバアバのように声が大きい。向かいで行なわれている解体工事の音よりも頼もしいくらい元気な声が響き渡ります。
制作を担当したのはカイ君。喜んでもらうことができてカイ君も照れくさそうにうれしそう。

クリの表情はとても美しく、今はまだ明るい色をしておりますがまもなく色が濃くなって導管に深みがよく分かってくると思います。今回初めての納品tのなった新しいかたちのダイニングチェアは、ほどよく可愛らしく、そして美しいかたちになりました。座張りはフジタケさんにお願いして、丸みを帯びた柔らかな印象で整えてもらいました。
座の厚みも薄めに作ったのですが、底つき感がなく、疲れない座り心地で、背の丸みもいつもながら座る人を軽く包んでくれる感じになりました。
椅子で工夫した部分の写真を撮り忘れてしまったのが残念。この加工を施せたからこの美しいかたちにまとまったのに、次回展示室用に製作する時にはそのあたりを皆さんに見て頂けるようにしたいと思っております。
円卓は今回はどうしても丸脚にしたくてね。
そして椅子もバランスを合わせるための面取りは、テーブルとの相性がよく仕上がりました。
テレビボードは私の自邸のものと同じデザインで、部屋の隅に合わせて五角形で制作。木口の丸みと格子の連続した表情は相変わらず美しく仕上がりました。
この格天井と真壁の古い作りのままの空間にはよく合うだろうなと期待していた通りの印象でした。
Sさん、ありがとうございました。
お預かりした椅子は良いかたちになるように考えてみますので、しばらくお待ちくださいね。

さて、Fさんのところへ行きましょう。

オーダーキッチン「タモのアイランドカウンターとホワイトエンボスの面材を使ったセパレートキッチン」

2019.10.08

20191008001「ここは魅力的な階段になるのです。みどりがパッと目に入ってきてね。」と、お付き合いが始まって8年経つ設計士であるFさんから相談を戴いていて、やっとそのキッチンの取付に入ることができました。
ここは、Fさんの高校の時のご友人が住まう家になるのです。
板張りの外壁の向こうに青々とした背の高い木々が見えるおうちです。
最初はこの2階のキッチンのみのオーダーだったのですが、お話が進むうちにお母様住まわれる1階のキッチンも担当させて頂けることに。
今回は新築ではなくリノベーションなので、工期も短いため、大工さんの工事を見て採寸してから製作、となると間に合わないので、Fさんや大工さんと打ち合わせながら、現場よりも先行して制作に取り掛かるのです。
だから、取付がスムーズにいくかどうかはなかなか緊張するわけです。
いつものオーダー家具の依頼のように、設置場所をきちんと測れてから制作ということなら安心なのですが、見えていない場所を想定しながら作るって、みんなの呼吸が合っていないと本当に難しい。
どうにか無事に納めることができてひと安心。
今回はこの大きな仕事をワタナベ君が滞りなく進めてくれています。
頼もしいではありませんか。

最後の演奏会

2019.10.08

先日、ハルの中学最後の演奏会がありました。入学当初、本当はダンス部に入りたかった彼女。ダンス部はない学校、でも部活は入りたい、いくつか体験して選んだのは吹奏楽部でした。楽器を習ったことはない、楽譜も読めないハルが先生方といろいろ試して担当することになったのはホルンでした。優しく楽しい先輩達と同級生と後輩に恵まれて、3年では部長に選ばれて最後まで無事に活動することができました。楽しかったね。お母さんも楽しかったよ。
引退して朝練に行く必要がなくなった翌朝、「もうみんなとホルン吹けないのか。」とぽつりと言っていたハル。
そんなことはないよ。高校受験が終わったら、自分でまたその機会を作ればいいんだから。

オープンハウスのお知らせ

2019.10.04

ようやく皆様にひと通りお見せできるような状態に落ち着いてきた自宅。
半年住んでみて、あちこち壁や床にも暮らしの跡ができたりして、夜中にふと見知らぬ音に目を覚ましたり、庭で少しお酒を飲んだりして、やっと自分の家に思えてきたこの頃、1日だけの内覧会を開きます。
福原さんが考えてくれて、加賀妻さんが建ててくれて、私たちの家具が入ったこの場所を皆さんにももしよかったら見てもらえるとうれしいです。
私たちの家具作りの在り方とか、福原さんの考える気持ち良い空間とか、加賀妻さんが見せてくれる素材のやさしさとか、見てもらえたらうれしいです。
もちろん、福原さんもいらっしゃいます。

2019102400420191024005
イマイダイスケ 自宅のオープンハウス
日時:11月24日(日)10:00~17:00
場所:神奈川県海老名市

海老名の相模川にほど近い場所に建つ小さな2階建ての家です。旗竿地に建っているのでそれほど目立たないのですが、気持ちの良い家になりました。
現地から歩いて5分くらいのところには大きな公園がありますので、お散歩がてらいらして頂いても気持ち良いかと思います。
どのくらいの皆さんがいらしてくださるかはなんとも想像つかないのですが、私たちが皆さんとおしゃべりできるような時間をきちんと取りたいと思っておりますので、予約制にさせて頂きます。
そして、申し訳ございませんが現地には余分な駐車場がございません。
お車でいらして頂く皆様はお近くのコインパーキングか、公園の駐車場(日曜日は有料)をご利用いただければ幸いです。
もし、ご応募くださった方が多数の場合は時間の調整などをお願いすることがございます。

お申し込みは、以下のメールアドレスから、もしくはお電話(0467-75-8719)からお申し込みください。
info@freehandimai.com
お名前、ご住所、メールアドレス、お電話番号、参加人数、希望時間を書いてお送り頂ければ幸いです。折り返しこちらから、空き時間や詳細な住所などをお知らせ致します。

どうぞお気軽にお申し込みください。
皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

自宅の制作例のご紹介とオープンハウスのお知らせ

2019.10.03

20191003002そろそろ秋も深まってくるということで、自宅の制作例を3つまとめてみました。
もしよろしければご覧になってください。
私のアトリエ、まずはキッチン
私のアトリエ、まずはテレビボード
私のアトリエ、まずは洗面所

そして、自宅の様子もひと段落してきましたので、福原さんが考えてくれて、加賀妻さんが建ててくれて、私たちの家具が入ったこの場所を皆さんにも見て頂きたく思っておりまして、オープンハウスを開くことにしました。
もちろん、福原さんもいらっしゃいますよ。

日時:11月24日(日)午前10時~17時まで
場所:神奈川県海老名市

海老名の相模川にほど近い場所に建つ小さな2階建ての家です。旗竿地に建っているのでそれほど目立たないのですが、気持ちの良い家になりました。
現地から歩いて5分くらいのところには大きな公園がありますので、お散歩がてらいらして頂いても気持ち良いかと思います。
どのくらいの皆さんがいらしてくださるかはなんとも想像つかないのですが、私たちが皆さんとおしゃべりできるような時間をきちんと取りたいと思っておりますので、予約制にさせて頂きます。
そして、申し訳ございませんが現地には余分な駐車場がございません。
お車でいらして頂く皆様はお近くのコインパーキングか、公園の駐車場(日曜日は有料)をご利用いただければ幸いです。
もし、ご応募くださった方が多数の場合は時間の調整などをお願いすることがございます。

お申し込みは、以下のメールアドレスからお申し込みください。
info@freehandimai.com
お名前、ご住所、メールアドレス、お電話番号、参加人数、希望時間を書いてお送り頂ければ幸いです。折り返しこちらから、空き時間や詳細な住所などをお知らせ致します。

どうぞお気軽にお申し込みください。

リビングボードのオーダー「ナラ板目の引き戸でテレビを隠すリビングボード」

2019.10.03

2019100300320191003005先日、一回目の工事に入らせて頂いたIさんの残りの作業を終えてきました。
加賀妻さんの現場です。床の養生も取れて間もなくお引渡しになるのでしょうか。久しぶりに大きな壁面収納を作らせて頂きました。
正面にはテレビが入り、右にはギターが飾られるのです。
クライアントのIさんも業種は違いますが、すばらしい職人さん。次回お会いしてお話しできる機会があるといいな。
お引渡しが楽しみです。

吊戸棚のオーダー「可動棚を細かく設定したタモ板目の吊戸棚」

2019.10.02

20191002002「なかなかね、吊戸棚だけをご依頼頂く機会って少ないんですよ。」とMさんとお話してきました。
「だいたい皆さんは上下セパレートになった食器棚をオーダーしてくださることが多いですので。」
「そうなんですね。でもうちは今まで使ってきた小さな戸棚があるからそれを下に置きたかったので。ただ、どうしても形の良い吊戸棚が見つからなくて、それでイマイさんを探し当てたんです。」
「なるほど。でも、大工さんがここまで作れるなら吊戸棚も作って頂けそうに思えますよね。」
「これね、大工さんじゃなくて設計士さんが作ったんですよ。」
そう見せてくださったキッチンカウンターや下駄箱は立派で家具屋さんといっても良いくらい。
「でもね、設計士さんは吊戸棚はよいものを見つけてきてくださいって、言われちゃったので、どうにかイマイさんを探したのですよ。」

うれしいめぐり逢いではありませんか。

オーダーキッチン「ステンレスバイブレーションとナラ板目突板を使った引き戸のあるセパレートキッチン」

2019.10.01

20191001002「お久しぶりです。」
全ての作業が完了してからまだご挨拶にお伺いできていなかったので、あらためてお邪魔させて頂きました。
ヒンメリ作家の丸本さんのご自宅です。
心地よく暮らしていて、作ることをとても大事にしている様子が伝わってくるキッチンで、引き出しから出てくる道具たちはとても興味深いものばかり。作ることが好きな人はどんな物作りも好きなのですね。
この家に来てからは小学校3年生のお嬢さんたちだけでご飯を作ることもあるようで、いいなあ、そういうの。
にわかに緑が入ってくる感じって言っていたそのままに緑と心地よい風が入り込んできます。
いいなあ、こういうの。

思いが実る

2019.09.29

今年のチアキの運動会が終わりました。
相変わらず、親父の会としての活動に参加していたので、チアキの競技以外はなかなか観覧する時間はありませんでしたが、とても良いお天気に恵まれて、子どもたちも健やかな様子でお互いの頑張りを健闘しあって心地よい高揚感に包まれた一日でした。
今年のPTA会長は、念願のOさん。
何が念願なのかというと、当時会長だったTさんの声掛けで始まったこの親父の会で、「イマイさん、せっかく運動会の片づけを手伝って下さったご縁ですので、この後懇親会をやろうと思うので、ぜひいらしてください。」と誰も知らないお父さんたちの集まりになぜか足を踏み入れてしまった(笑)ことが今のみんなのお付き合いのはじまりなのですが、その時からOさんが居たのですね。今まだその当時のメンバーで残られているのはOさんくらいでしょうか。(発起人のTさんはもうお子さんが中学生以上になったので、今は中学校で活躍してくださっています。)
その当時からいつかはこの立ち位置で活躍してくれるだろうというみんなの思いがあったのですが、他の活動で忙しかったこともあってなかなか引き受けてもらうことが難しかったのですが、一番下の息子さんが卒業されるこの年にようやくこの場に立ってくださいました。
それがみんなうれしくて、閉会式になり始めるとぞろぞろ関わりのあるお父さんたちがテントの下に集まってきたのでした。
みんなこれを聞くために今日頑張ってきたんだよって感じで。
Oさんも普通ならドキドキするところでしょうけれど、みんなに囲まれてうれしそうな様子で、その挨拶は後ろのうれしいヤジと一緒にとても温かなものに終わりました。
みんなニコニコしております。

周りからは、否定的な意見が多く出たりすることもあります。
無駄な活動が多い。負担が多い。子供のためという名がつくだけの労働じゃないか、とか。
ものの見方はいろいろです。
私のように自分で仕事をしていれば多少時間の都合もつくかもしれないけれど、会社に勤めている人でしたら、会社に理解が必要だったりする。
会社としては、「社会貢献頑張ってね。」という声を掛けてくれるかもしれないけれど、会社と切り離された活動に理解をしてもらうことが難しかったりすることも多いと思います。
それでもなんで続けられるのかな。
私の1年先輩の会長さんがこう言っていました。
「この活動は、子供のため、学校のため、地域のためなんて言っているとなかなかモチベーションが続かなかったりするから、まずは自分が楽しめないといけないよね。」って。
「それが難しいようなら自分が楽しくできるような場所に変えていかないと。」って。
その言葉通りにこうしてお父さんたちで時々集まる時間がとても温かく楽しく、そういう空気の中でこういう人たちがいるのなら自分も何か手伝ってみようかなって思えたのです。
自分がこういうことに関わるなんて以前は思ってもいなかったし、今はこういう活動がなかったら今の自分はないのではないかと思えるくらいだし、不思議なことです。
関わってみて、お父さんたちだけの集まりだったのが、町の中にはいろんな年配の人がいて子供たちをこっそり(笑)見守ってくれていることを知ったり、海老名の子供たちをこういうふうに育てたいって思っている熱い大人がたくさんいることを知ったりして、ああ、自分はこの町に生きているんだなあ、とこういう活動を通してあらためて思うのでした。
Oさんがにこやかに挨拶を終えて「いやあ、緊張したよ。」と言いながらテントに戻ってきた時に、みんな「よかったよ、よかったよ。」ってうれしそうに言っている様子を見て、あらためてよい集まりでよい町にいるのだなあと思えたのです。

晩ご飯

2019.09.29

運動会の日は何か気持ちが高揚としてしまいますので、ちょっと落ち着いて鶏飯。
泉橋の夏のお酒も空いてしまったから次は秋のお酒を楽しみながらご飯を食べる季節です。
これで、体育祭と運動会と終って、次はハルカの総合文化祭。
子どもの行事をひとつづつ数えていくと、あっという間に時間が経ってしまうような感じ。
今から卒業式に何を話そうか、少しいそいそしながら考えております。
昨年は「モモ」でしたので、今年は「猫町」にしようかな・・。

チイの運動会

2019.09.29

ハルとは違い、応援団とかには立候補しない感じのチイ。
大玉転がしでは大玉触ってないし、控えめな感じのチイ。
今年はリレーメンバーも補欠でしたが、徒競走では1等賞とれたね。よかったよかった。
(本人よりも親の方が気にしていますが。)
おとうさんは朝早くからパパボランティア活動を頑張りました。
お天気に恵まれて、いい運動会でした。

棚は、みんなにとって安心

2019.09.28

冬にダイニングとリビングの家具を納品させて頂いたNさんからNさんらしいうれしいお便りを戴きました。

「イマイさん
ご無沙汰しています。元気ですか。
我が家も皆、元気です。
クスッと笑顔になる面白いことがあったので、メールしました。

年中組の息子と今年の夏は、「アゲハチョウ」を何匹も育てました(卵→幼虫(イモムシ)→サナギ→チョウ)。
庭の鉢でタネから育てている「レモン」に、蝶々がちいちゃな卵を産んでいるのを知って、「育ててみようか」ということで始めました。
一見グロテスクなのですが、卵からイモムシになり、大好物のレモンの葉をムシャムシャ食べる姿は知れば知るほど可愛いものです。そしてある時期が来ると、大人しいイモムシ達がかなりの速度で這い回り、サナギになる場所を探し、その本人(イモムシ)達が気に入った場所で時間をかけサナギになります。
人工的な場所でもサナギになるのですが、見ていると「致し方なくその場所を選んだ」雰囲気が伝わってきます。
やはり、自然な枝、葉など、自然の恵みの場所の方が、落ち着いてサナギになれるようなのです。

9月に入り、秋に息子ともう一回アゲハチョウを育ててみようかと、何匹もの卵からかえりたての小さなイモムシを探し、部屋で飼い始めました。
小さいイモムシは2,3mmなので、うちの中で行方不明にもなりました。
今朝、9月からの第1匹目がチョウになりました。「ありがと、頑張って卵産んでね、サヨナラ!」と息子も満足げ。
ふと、お気に入りのイマイさんのダイニング棚の扉の下を見ると…
なんと行方不明になっていたイモムシと思われるサナギが付いているのです。
開閉される扉で、丁度挟まれない「法面(のり面)」に「うまーく自らを固定して」チョウになる準備をしているのです。
行方不明になった場所から2メートル遠方。しかも人間の眼につかない、そして天敵も来そうにない物理的にも潰されない場所。
イモムシの能力、自然の力に、息子とびっくりしました。
そして何より、自然のイモムシが安全安心と判断した、フリーハンドイマイの無垢の棚。
我が家の人間以外に、自然に生きるチョウにも安心を与えているのですよね。
我が家の棚でチョウになる準備をしているサナギ、多分あと数日でチョウになると思います。
それまで安心して準備してくれたらな、と息子と見守っています。」

ほんとNさんらしいです。

オーダーソファ「ソファが形になってきました。フレームの仮組み」

2019.09.27

20190927002優しいかたちになってきましたね。
11月の終わりの冬が間もなくやってくるだろう頃にね、オープンハウスをしようと思っているのです。
もちろん福原さんもやってきて、あの家のキュートなところを話してくださいます。
このソファというか長椅子と、二階にタモで作るシンプルなキャビネットができる頃、11月の終わりですね。

ウェブサイト更新

2019.09.27

タモ柾目ホワイトオイル塗装の食器棚いろいろな豊かな技術をお持ちの奥様と実直で頼もしいご主人からご依頼頂いた白いタモの食器棚のお話と、

ナラ節アリ材を使ったディスプレイケース目力が強いご主人から、キッチンに続いてご相談頂いたとても不思議な魅力と形をしたお人形ケースを作らせて頂いたお話と、

チェリー板目突板の食器棚まるでスペシャリストのようにてきぱきと私の意見を組み立てて食器棚のイメージを構築していくご主人とそばでそれをやさしく見守る奥様からご依頼頂いた食器棚の3つのお話を掲載しました。

よろしければ、ご覧になってくださいね。
それから無事にメールは回復しました。ひと安心。

やりとりしよう

2019.09.26

顔をも知らない皆さんからいろいろとご相談を頂けるというのは、今でこそ慣れ親しんだやり取りになっていますが、よく考えるとすごく不思議なことです。
「キッチンの相談をしたいのです。」そういうふうにいろいろなところからお便りを戴きます。
文章ってなかなか細かいところが伝わりにくかったり、かえって別の意味へと捉えられてしまうこともあったりするので、私はなるべく伝わりやすいようにと絵を描くことも増えてきました。
(メールの文章も相変わらず長いのですが。)
顔もまだ見ない、声もまだ聞かない、どんなふうに暮らしているのかはメールに書かれた手掛かりだけ。
でも、センテンスひとつひとつからなんとなくその人の顔が見えてくるように、線が増えていき、一つの家具の形が現れます。
こういうふうに暮らしてくれたら心地よいかな、こういうふうにこの家具は見えてくるだろう。
そんなことを夢想しながら、半ば年取ってしまった目に老眼鏡を掛けながらMONOのシャープペンシルが紙の上を走っていくのです。
(ハルカとチアキから昨年のクリスマスにSTAEDTLERのシャープペンシルをもらったのですが、手が大きいせいか、ちょっと細身なペンを握ると力んでしまって、線がお酒を飲んだようにグラグラしてしまうことがあるので、MONOとSTAEDTLERを適したところで使い分けながら描いているのです。)
できあがった絵は、次第にその人のかたちになっていくのですが、今はまだ私のもの。
そのようないろいろな形のストックは、もし工房に来てもらえたら無造作に置かれたスケッチブックの中にいつまでもあるのです。

Nさんのラウンドテーブル:スタッフ カナイ君の制作日記

2019.09.24

_dsc3010_dsc2087_dsc2090今回製作を担当させて頂いたのはNさんのラウンドテーブルです。
天板が円ということで、普通の四角のテーブル板よりも切り回しや木端・木口の仕上げに手間が掛かるのです。
なぜかというと、四角テーブルの天板の場合は、パネルソーという大型の鋸で直線にカットできるので、それでカットしてから木端・木口を鉋がけして、面取り加工をすれば終わるのに対して、ラウンドテーブルの場合は、何度かに分けてカットしていくのです。
まず、一度ジグソーという刃の厚い鋸を使って、四角い板を仕上げ寸法よりも数ミリ大きめに丸く切り出します。ここの加工はジグソーではなく帯鋸で加工する職人さんもいるようですが今回は直径が大きいこともありますので、ジグソーで切り出していきます。
そのあとに、直径1300mmにカットできるように作ったラワンベニヤの治具を天板に仮止めしてそれにならってルーターで丸く削っていくのです。
ちなみにルーターを運ぶ方向は時計と逆回転。そうしないと、刃の回転と同調して、腕ごと持っていかれて大怪我してしまうのです。
できあがる家具は穏やかに見えてもその加工はかなり大胆で危険と隣りあわせだったりしますので、常に緊張の毎日です。
それから、ルーターでカットした木口面には、まだルータービットの刃の跡が残っていますので、それをペーパーでひたすら平滑になるように磨いていきます。
直線ではないので、鉋はあてられないのです。
そのようなわけで、天板1枚作るのにも四角と丸だと大きく加工する手間が変わってくるのです。

さらには、今回はその脚部は五本脚。
なんで五本脚なのか、社長に聞いているとなるほどと思いましたが、脚と脚をつなぐ幕板を五角形にしていくために、ホゾ穴やホゾの先を角度をつけなければならないので、とてもシビアな加工になるのです。
さらには、組み立ての際にほぞをたたき込んでいく時も直角であればそのまま玄能で叩き入れることができるのですが、今回のように角度がついている場合は叩くだけでは力が逃げて入っていかないので、クランプを使って加減しながら組んでいくので、これがなかなか大変でした。

そのように苦労した甲斐があって、とてもしっかりとした使いやすいナラの円卓になりまして、Nさんにも大変喜んで頂けてうれしく思っています。