コミュニケーション

2018.10.19

そもそも人にものごとを教えることが楽しいことなのかもと思い始めたのは、5年前に関わらせて頂いたある小学校の図工の授業の時でしょうか。
仕事柄スタッフのみんなに仕事を教えるという作業は昔から行なってきたのですが、これは楽しさよりも早く覚えてほしいという気持ちのほうが強かったりして、あの時に楽しいと思えたのは、やはり子供たちが理解して楽しそうな姿を見せてくれたからだと思うのです。
ちょうど縁があって、その戸塚の小学校での授業、そして娘が通う小学校でのPTA会長を務めさせて頂いたのは、今思うと自然な流れだったような気さえするのでした。

その時の戸塚の学校長のお話と、今日ここにいらしてくださっている私たちの町の教育長のお話があの時重なって聞こえてきて、だから私は教育長のお話を聞くのがとても好きなのです。
今日はいつもの思いをお話しくださる機会をそばに置いていて、娘が通う中学校に来てくださっています。
教育長の考え方としては、もっといろんな学校の在り方があって良いよ、というようなことをおっしゃっていたと思います。学校独自の取り組みがあって、公立校でも特色豊かな授業があって良いのではないだろうかと。

戸塚の学校長のお話もそのような考えでした。その年は縁あって私たちに声が掛かったのですが、毎年いろいろな方々をお招きして授業を行なっているのだそうです。
世の中にはいろんな形があるんだよってことを子供たちに教えたいのです。そうおっしゃっていました。
ある年はベイスターズの選手が招かれたり、ある年は、設備屋さんを営む在校生のお父さんがやってきて、水道管のお話をしてくれたり、実際に水道管を触ってみたり、ある年は銀行員のお父さんがやってきてお金のお話や上手なお金の数え方を教えてくれたり。
お話それますが、昔小説のなかで頭の訓練をするんだ、って言って右のパンツのポケットには十円玉と五円玉、左のパンツのポケットには百円玉(だったかな?)を適当に入れておいて、せーので、両手を使って枚数を数えるってエピソードがありました。やってみるのですが、私はなかなかできません・・。

そういういろんな授業があって、ただ、教科書に書かれていることだけを勉強することが勉強じゃないってその学校長はお話されていました。
教育長と以前にお話する機会がありまして、このお話をさせて頂いたら、ぜひイマイさんそういう取り組みをやっていってほしいよ。と目をキラキラさせてお話されていたのを覚えております。(酔いが回ってきらきらされていたのかもしれませんが。)

そういえば、今目の前に座っている校長先生も目がキラキラしている。
そうか、みんな楽しいのです。
楽しくコミュニケーションとって、楽しく物事をみんなに伝えているのです。

いろいろなお話が出てとても楽しい会議でした。
今でも十分魅力的な子供たちですが、今度はこの中学校で、これから子供たちも学校もどんなふうに彩り豊かになっていくのか楽しみです。

そう、5年の前の楽しい授業の様子はこちらに書かれています。(今読んでいてもうれしくなります。)
1)「自由な手たち木工教室、現る
2)「図工の授業3回目
3)「はじまったばかり
4)「ビバ、ものづくり!
5)「ビバ、ものづくり!その2
6)「ビバ、ものづくり!その3
7)「ビバ、ものづくり!その4
8)「ビバ、ものづくり!最終章

*昔のブログでリンクが切れてしまっているところなどございますが、ご了承ください。

ナラ節アリ材のコレクションケース

2018.10.18

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先日、「今さっき上げたばかりじゃないか。」とブツブツ独り言を言いながら吐き戻されてしまったまだ温かいアイのご飯を片づけながら、私は44歳の誕生日を迎えました。
きっとゴロゴロしているほうがしっかり食べた感じがしていいのではないかなって思っていたのは独りよがりだったようで、そのあと手でコネコネとさかなの実をほぐしてあげたらもぐもぐと戻さずに食べてくれたのを見て、何でも思い込みはよろしくないものだなあ、新しい年は、もっとしっかり自分だけの目ではなく、いろいろな人の目でものを見るようにしようと思ったわけです。
そういいながらも、ふと細かい文字なんか見つめると目をしかめてしまうのは、今さら気持ちと同じ年齢でなくなってきていることにさみしさを覚えながらも新しい一年へと向き合うのでした。

さて本日は、久しぶりに家具の取り付けでした。
以前にキッチンを作らせて頂いた小平のKさんから頂いていた新たなご相談は、コレクションケース。
隠し部屋へと抜ける体一つ分の通路を抜けたそこには天井の高い不思議な部屋。リノベーションによって生まれたこの不思議な部屋に不思議な形をしたコレクションケースを作らせて頂いたのでした。
普通では思いつかない大きさの引き戸だったり、開け方だったりして、私たちでも思いもよらないことが起きたりしてFさんに確認しながら製作を進めたこの家具。
いろんな目を持つって大事だなあとあらためて思い学んだ形だったのでした。

無事に納まってひと安心です。

手作り発酵食の日、終了しました。

2018.10.17

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昔は各家庭で作っていて、気軽にできて、美味しくて、体によいけど、いつのまにか作らなくなってしまった発酵食。
普段の食事の中に取り入れていけば、栄養補助食品などに頼らなくても、健康に近づくことができて、気軽に楽しんでいけることをレシピを通して、教えてくださるはじめさん
今日も楽しい時間をありがとうございました。
久しぶりに赤ちゃんを抱っこすることができて、とても癒されました。
本日で年内のはじめさんの講習は終了となります。
予定が合わずご参加できなかった皆様、来年にお会いできる機会ができることを楽しみにしています。

発酵食づくりの日でした

2018.10.16

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今日ははじめさんの発酵食づくりの日。はじめさんの発酵食づくりレッスンでは塩麹・醤油麹・甘酒の中からお好みのものをお選びいただけます。今日ご参加のNさんは塩麴と甘酒作りを選ばれました。10か月のお子様を連れてのご参加でしたが、とっても大人しくて終わるころにはすやすや眠ってしまうくらいでしたので、講習はとてもスムーズでした。穏やかな気持ちでお母さんが作った発酵食はきっとよりおいしいものになっていくことでしょう!
塩麴と甘酒を使った試食もどれもいいお味で、食べてるだけでなんだか癒されました。
明日は2日目です。ご予約された皆様、お待ちしております!

今年の「クレミル」のお知らせ

2018.10.11

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今年も、小さな手づくり市「クレミル」開催します!
期間は、12月1日土曜日から12月9日日曜日まで。期間中は作家さんの手作り作品の展示・販売、平日・土曜日には作家さんのワークショップ、日曜日には恒例の工房開放の木工教室も開きます。
今回も、昨年好評でしたリング作りのワークショップを開いてくださったジュエリー作家のJardimのイシイさんがワークショップを開いてくださるということで、今日打合せに来てくださいました。今回はシルバーのペンダントトップ作りのワークショップを開いてくださることになりました。
限られた時間の中で、ジュエリー作りの作業を少しでも楽しみながら知ってもらえたら、と内容を考えてきてくださるイシイさん。いつもありがとうございます!使う道具と必要な力と作業内容的に、中学生以上の方から参加できます。
今回、イシイさんのワークショップは、12月1日土曜日のみの開催となりますので、ご注意くださいね。
他の出店者さん・ワークショップは追ってお知らせしていきます。
今年も皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

タモとステンレスバイブレーションのセパレート型キッチン

2018.10.06

2018100600220181006003午前中にネコ階段のご相談に来てくださったHさんとアイも一緒にいろいろとお話させて頂きました。なかなかこういう形ってないのだそうです。もし、あっ!ってお探しの方がいらっしゃったらぜひ!
もう一例としてYさんのネコ階段も家具もご紹介させて頂きました。
せっかくなのでもう一例。Nさんのこういう形もありました。こちらはヒト用ですが。
あっ!って思った方はぜひ!

午後からは平成建設さんのお仕事でキッチンを作らせて頂いた三島のIさんのところに。現場監督のKさんにお声掛け頂いて、1か月点検です。
「扉がギシギシいうそうだよ。」とKさんから言われていたので、蝶番一式と潤滑油などを持っていきましたが、扉の調整だけで直ってひと安心。
でも、「イマイさん、ここが少したわんできてしまって。」と吊戸棚下のオープン棚についてIさんから相談頂きました。
確かに今回は、背面もタイルだから棚板を固定するのが怖くて、吊戸棚からぶら下がっているだけで背面には固定していないのです。真ん中に板を立てておけば問題なかったのですが、触ると結構板が動きます。
これは物を載せるたびに気を使いそう・・。
ということで、ちょっとお時間を頂いて次回に真ん中に板を立てさせて頂くことにしました。
Iさん、すみませんがしばらくお待ちくださいませ!

チェリー柾目の食器棚とカバ柾目のリビングボード

2018.10.05

20181005002「(リビングボードを作った)ノガミさん、(食器棚を作った)カイさんを始め皆様にはとても丁寧に対応して頂き感謝しております。
期待通りのできばえでほんとにほんとに素敵です。木の香り、木の肌触り、どれをとっても最高ですね。イマイさんに頼んで本当に良かったです。色々なわがままに付き合っていただきありがとうございました。」
朝5時30分にここを出発したみんなが工房に帰ってくる前にGさんからお礼のメールが届きました。
ものの向こう側にある気持ちをGさんも見てくれているようでうれしい言葉です。
期待通りって良いよね。
よし、期待に応えることができました。

みんなが出かけている間に鎌倉にご新居を立てるというHさんが相談にいらしてくださいました。
新居の着工はまだ来年で、キッチンはまだ模索中。
やはりHさんも私たちに何かできるのかってことを期待しながらやってきてくださいました。

みんなワクワクしながら待ってくれているのだものね、頑張らなくては。

タモ材を使ってダークブラウン色のオイルで仕上げたキッチン

2018.10.05

食器棚のパネルを立てて無事に完了。
もうお子さんたちも家を巣立ってほぼご夫婦お二人での暮らしになるキッチンだからシンプルに。
「主人とは生活の時間がなかなか合わなかったりするので、私がここで手軽に食事を採れるようにしたいのよ。」ということでできたカウンター。
今回はしっかりと使えるように奥行きを深く採ったのがこのキッチンの特長。良い印象にまとまりました。
床材はめずらしいアカシア。

オイル塗装をやってみよう

2018.10.04

今日はHさんにオイル塗装のアドバイスに行ってきました。
先日キッチンの設置も無事に終わりまして、あと2週間ほどでお引き渡しというこのタイミングで、ご主人と奥様で塗装を行ないます。
オイル塗装の良い点はだれでも塗れるということです。
もちろん塗るコツはありますが、それを踏まえれば誰でもきれいに塗れる、でもその代わりに塗膜は徐々にうすくなっていくから時々オイルを塗ってあげないと汚れがつきやすくなってしまう。
それは使う人それぞれによってメリットでもあるし、デメリットでもありますが、やっぱり自分がその家具を使うのだって気持ちが強くなるかなあオイル塗装は。
何となく自分好みの道具に仕上げていくような感じというか。
そういう風に仕上げていくためのアドバイスをお伝えしてきました。
建築工事の間でも小さなストレスを受けて表面が毛羽だってしまうので、それにヤスリをどうあてると肌触りが良くなるか、オイルはどの程度しみこませてから拭き取るのか、そういうことが最初から分かっているとあとからの作業がとても楽しいわけです。
頑張ってくださいね。
また来月ご挨拶にお伺いしますね。

おうちパン教室ランチ付き!の日でした。

2018.10.04

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今日は 藤沢さん のランチ付きレッスンの日でした。ご自宅でもパン教室を開かれている藤沢さん。レッスンの時にもランチを出されているそうですが、「いつの間にランチ作っていたのですか?」と好評だったそうです。その声に答えて、新しいレッスンメニューとして今回開催していただきました。
「そんなに簡単にできちゃうんですね。」「子供に離乳食食べさせて、お昼寝させたら、その間の時間にやることいっぱいだし自分の分だけだから、インスタントで済ませちゃうこともあるのですが、食べた気がしなくて…。このメニューなら、できそうですし、美味しい!」と声が上がっていました。うれしい感想ですね、藤沢さん!市場には、色々な形の食材が出回っていますが、意外と知らないまま過ごしていることが多いです。こういう場合はこれを用いれば簡単にこういうご飯が作れますよとわかると、忙しい時にでも買って済ませず、ささっとおうちで作ろうかなと思えるかもしれません。そんな機会になるとうれしいですね、すてきです、藤沢さん。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。また、写真撮影とWebsite 等SNSへの掲載にも快く応じていただけて、ご協力に感謝しております。
講師 : 子連れOK!寒川町のパン教室 おうちパン 藤沢まみ さん https://panpan-smkw.com 
facebook:寒川町のおうちパン 
Instagram: @panpan.smkw 

チェリー柾目のペニンシュラタイプのキッチン

2018.10.03

3年半前に納品させて頂いたチェリー柾目のキッチン。
とても良い色になっていました。
久しぶりにSさんにお声掛け頂いて、お手入れの方法をお知らせに川越まで出かけてきました。

実はSさんはお引き渡し直前にご主人の転勤が決まりまして、この家にすぐに住むことができなくなってしまい、それまでは希望される方にお貸ししていたのですが、今度赤ちゃんが生まれることになってそのタイミングでこの町に帰郷。本格的にこの町に住めるのはいましばらく先になりそうということですが、こうして戻られるタイミングで家に手を入れて自分好みの空間にしていく。
途中でお母様もいらっしゃって、新しくしたソファの心地を二人で試したりして。
そういう暮らしの一歩ずつもあるのだなあと、あらためて勉強になったのでした。

クルミ材板目のセパレートキッチンの納品

2018.10.02

2018100200320181002004チアキの運動会に私とアキコが出かけている間、カナイ君、コバヤシ君、ノガミ君、ワタナベ君の4人で静岡駅の近くのIさんの現場に出かけてもらっていました。
本当は昨日に行く予定だったのですが、台風の影響で高速道路が延々と通行止めになっていて道はどこも大変な混雑のようで、雨風の強さの大きさを思い知ったのでした。
平成さんの小林監督もその時は大きな橋の上でトラックが横転していて現場に向かえないようで、私たちの事情も察してくださって、本日の設置工事となりました。
設計を務める可愛らしいIさんから頂いたキッチンのデザインは、少し武骨な印象で、クルミの板目の突板をランダムに張って、色も少しだけ調色して仕上げています。
引き出しや扉の引手もかなぐやさんにオリジナルの引手を黒染めで作ってもらって、また新しい形ができあがりました。
今日のような陽気は心地よい日差しが入るリビングダイニングキッチンに良い形が据えられました。

Iさん、お引っ越し後にあらためてお伺いできるのを楽しみにしております。

平日の給食運動会

2018.10.02

先週土曜日に予定されていたチアキの運動会は台風のため順延となり、本日無事に開催されました。

やはり子供たちが笑う姿を見られるのは良いことです。元気が出ます。
チィなんて普段家で私が見る限りはポーカーフェイスでもの静かなものだから、(アキコやハルカの前ではもちろん違うようですが)こうして友達と居てニコニコしているのを見ると安心するのです。
残念ながらお昼ご飯はもう給食になってしまったのでお昼はみんなで食べられなかったけれど、楽しい一日だったのではないかと思います。
私もすみませんが、スタッフみんなに仕事を任せて、お休みを頂いて元気をもらってきました。

もともとなぜ始めたのかわからないのですが、ハルカが3年生か4年生の時だったかな。
「運動会が無事に終了しました。これから会場の片づけを行なうのでお手すきのお父さんはぜひ力を貸してください。」と言われて、そのあとは仕事が休みでしたので、じゃあ手伝ってこようかなと、何を思ったか人見知りの私が作業に混ぜてもらったのは、やはり娘も元気な姿を見れたし、ありがとうという気持ちがあったし、実際にその作業が楽しかったからなのでしょう。
「例年だと先生たちだけで行なっている片づけですので、子供たちが帰った後に陽が落ちるまでその作業をされていたのですが、おかげさまでこんなに早く終えることができました。」そう言ってくれたのは最初のアナウンスしてくれていたお父さん。(Tさん、てっきり先生かと思っておりました。)
「よかったら、せっかく知り合った皆さんですので、このあとに懇親会を開きたいなあと思っています。ご参加いただけますか。」
あの時、まわりはだれ一人知らないお父さんなのに自分が「ぜひ。」といった気持ちは、やはり楽しかったからで、楽しそうに活動しているお父さんたちを見たからなのでしょう。

今ではTさんはお子さんがみんな中学生以上になったこともあって中学校を後ろから支えてくれていますが、小学校のお父さんたちはその気持ちを受け継いで、昨日も平日でしたが、都合をつけてくださった皆さんたち古参の方から新たな顔ぶれも含めて20人近くが集まって6時から16時頃まで活動してくれました。
こういうつながりは、家族の気持ちも町の気持ちも強くします。
何より子供たちがうれしいと思ってくれているようで、それが一番うれしいよね。

昨日はもの静かなチィがいろいろと話をしてくれました。

プチリフォーム-オークホワイトオイル仕上げのダイニング-

2018.09.30

5年前から少しずつ家具を作らせて頂いているKさん。今回は念願だったキッチン周りを手掛けることに。
もともとついていた対面カウンターを取り払って、そのカウンターの高さも少し低くして、料理をキッチンから直接サーブできるようにしたいなあ、というご相談で、それからそれからとお話は膨らんでいったものですから、私たちだけでは対応できないなあと思い至りまして、常日頃からお世話になっているナチュラルウッドの伊藤さんに声をかけさせて頂いて、1日内装工事に入って頂いたのでした。
というわけで、昨日既存カウンターを取り払って、腰壁の高さを低くして頂いて、今朝からノガミ君とコバヤシ君の同期二人組で作業に向かってもらって、まずカウンターを固定し、サイドパネルをキッチンと固定して、バックパネルも最後にはめ込んで、無事に施工は完了。あとはその場所に合わせて製作させて頂いたその高さに合わせたいつもよりも背が高くて奥行きの小さなテーブルとやはり少し背の高い椅子、そして、奥様用のスツールを置いたら、完成。
よし、これで2年前に廊下のそばに作らせて頂いた食器棚ともこれで整えることができましたね。

ブラックウォールナットのテレビボード

2018.09.28

鵠沼のMさんのところにテレビボードの納品に伺ってきました。
Mさんのお住まいはとても古いマンションなのですが、きれいに手直しされていて、管理もきちんと行き届いていて、管理人さんも草木の選定をしていらっしゃるおじいさんも、棟内をこまめに拭いて回るおじいさんもどこかゆったりしていて、エレベーターから降りてこられるご婦人も速度はゆっくりですが、たしかな足取りです。
「久しぶりに良いお天気になりましたね。」と掃除のおじいさんがご婦人にご挨拶。
「あとでね、お友達と待ち合わせしているの。だから、バスに乗るのに時間のみに来たのよ。」とご婦人。
「そうですか、お気をつけて。」
ご年配の方々のゆっくりした時間が流れている不思議なマンションでした。

Mさんもゆったり暮らすその一人。
家具を設置しているときに、「よしよし、これでタペストリーを注文できるな。」とおっしゃっていました。
どんな場所になっていくのかな、ここは。
楽しみは少しずつ増えてゆくのが良いですね。

雨も上がって :家具屋の家づくり

2018.09.28

小さな雨粒が絶え間なく降り続ける中、朗々と神主さんの声が響きました。
ぐるっと家々に囲まれた場所なので、声が大きく響いたからか、向こうの家の猫がずっとこっちを見ていました。
雨も上がりました。
良い風が吹き抜けますように。

神主さんが帰られた後にご近所の皆さんにご挨拶。意外と若いご家族が多くてね、町の温度があがりますね。うれしいことです。
「あっ、先日草刈り大変でしたね。」
きちんと皆さん見ていてくれて、良い風が吹き抜けそう。

タモ板目ダークブラウン塗装仕上げのキッチンと食器棚

2018.09.27

2018092700420180927005ナチュラルウッドの伊藤さんとはずいぶん昔からお付き合いさせて頂いておりまして、伊藤さんのご自宅のキッチンを作らせて頂いたことをきっかけにいろいろなお仕事に携わらせて頂きました。
今回は、この工房から歩いてゆけるくらいのご近所で新築工事があるということで、そのオーナーのHさんのキッチンを作らせて頂きました。
キッチン対面につくカウンターの印象がとても良い雰囲気になりました。
床にはアカシアを使っているということで、養生が取れるとまた印象が大きく変わってきます。
今回のキッチンはタモ材を使っているのですが、濃い茶色の着色料色のオイルで仕上げていますので、導管に入った色と表面の拭き取られた色のコントラストでタモらしい表情が良く表れました。
製作を担当したカナイ君と、Hさんから言われていたこのショールームの2階にあるデスクの色に近い感じ、を出すためにあれを塗ろう、これを塗ろうと思案しながらできた仕上がりです。
完成が楽しみなのです。

はじまり :家具屋の家づくり

2018.09.27

今年の初めにふとある本を読んでいておもいたったこと。
庭でご飯が食べたいなあって。
だから、庭でご飯が食べられる家と小さなアトリエができたらいいなと思っております。
私たちにとってすてきな場所が見つかりましたので、バッタやカナヘビたちには悪いけれどまずはみんなで草刈りです。

初めての手作りお味噌

2018.09.26

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今年のお正月に KISSAKOさんのお味噌づくりに娘2人と参加させていただいたのです。
梅雨の頃にカビ取りしなきゃと容器を開けてみたら、「これはやばいんじゃない…。」と娘たちが引くぐらい白色や黒色のカビが生えていて(汗)、「ダメにしちゃったかも~、どうしよう~、でも恥ずかしくてKISSAKOさんにも聞けないし…。」と焦りながらも、いただいたレシピ通りの作業をして再び保管しておいたのです。秋ごろには出来上がりますと言われていたお味噌。「また、カビが生えていたらどうしよう。怖くて開けられないよ~。」と思っていたのですが、そのままにしておくわけにはいかないので、週末に開けてみたのです。
すると、とてもきれいに出来上がっていました!思わず「お~!」と手を叩いて喜んでしまいました。味見をしても、ちゃんとお味噌の味に出来上がっていました。その日の夜、具沢山のおみそ汁にして家族みんなで食べました。普段何気なく食べているお味噌汁ですが、ごちそうに感じられて、美味しかったのです。KISSAKOさん、すてきな機会をありがとうございました。
ちなみに容器はタッパーウェアさんのもの。実家で暮らしている時に母も抹茶色のこの容器を使っていたのを思い出して用意しました。初挑戦するものの御守が欲しくて、お揃いにしたかったのです。

ウェブサイト更新

2018.09.24

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチンうつくしい形とは何か、物つくりとは何かをあらためて考えさせて頂くきっかけを与えてくれたMさんのキッチンのお話と、

ナラ節アリ材のキッチンとバックカウンター穏やかなご主人とチャキチャキして奥様の優しい印象が良く表れた風がふわっと吹き抜けるIさんのキッチンのお話と、

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター魅力的な設計士さんと魅力的なご家族が作るすてきな1年間をくださったMさんのキッチンのお話の3つの素敵なお話を掲載いたしました。

よろしかったらご覧になってくださいね。

コーリアンとオークのキッチンバックカウンター

2018.09.22

2018092200120180922003今朝方まで霧のように残っていた雨が途中に粒の大きさを増し、少し寒そうに運動会が開かれている学校を道々で見かけながらWさんのところに到着しました。
半袖じゃちょっと寒かったかなって思えるくらいひんやりした外の空気が車のドアを開けるとサァッと肌に触れたのですが、出迎えてくださったWさんの笑顔で温かくなったのは言うまでもありません。
先日まで、ちょっと体調を崩してしまっていた7か月のお嬢さんもすっかり元気な様子でリビングの空気もすっかり賑やか。
まずは、前回きちんと寸法が測れなかったキッチンの前のカウンターを採寸させて頂きました。
奥様の希望で、どうしてもこのカウンターの過度の丸さが気になるのだそうで、このカウンターの上のナラの無垢材をかぶせてしまう、ということになったのです。
カウンターを交換できるのかどうかって良く皆さんに聞かれるのですが、このように取り付けられている場合は、一般的には壁の中からカウンターに向かってネジで固定されていることが多くて、また、カウンター自体も壁の中に飲み込まれている部分が多少あるので、カウンターを外そうとすると壁も壊さなければならないのです。
そこで、ときどき行うのが今のカウンターにかぶせてしまう方法です。緒かぶせる分カウンターがちょっと熱く大きくなってしまうのですが、どのくらいのサイズになるかをご説明して良い感じになりそうです。
「採寸も終わりましたし、イマイさん、寒いかもしれませんがアイス食べませんか。」とご主人がお土産のお菓子を冷凍庫から出してくださいました。
さっきまでの涼しかった体は、Wさんの温かさでとうに温まっておりましたので、喜んで頂戴いたしまして、食器棚の使い勝手やこの先どんな風にこのリビングで過ごしていきたいかなど、お二人の夢のようなものを聞かせて頂きました。
では、続いてカウンターの製作に取り掛かりますね。また印象もガラッと変わりますよ。
お子さんが大きくなってくると暮らしもガラッと変わります。そういう時にいつもで声をかけやすいところにおりますので、気軽に呼んでくださいね。

そうそう、Wさんのこの家具のポイント。
奥様がデザインのお仕事をされているということで、キッチンのすぐ近くで作業ができるようにデスクスペースが設けられていて、「実はキッチンとデスク部分で照明の色を変えたのです。」とおっしゃっていたように、ここでしっかりと仕事ができるような作りになっています。
そして、吊戸棚が面白くて、もともと吊戸棚だけがここについていたのです。
ただ、色みがキッチンと同じくかなり濃い色で、キッチンはリビング画から背を向けるので普段見えないのですが、吊戸棚はリビングから見た時にもっと明るい印象にしたい、そう思っていたのだそうです。
そこで、ここも既存の吊戸棚の扉を外して、使いやすい形をかぶせております。
まとまっちゃうと分からないでしょ。

ナラ材の傘の手元

2018.09.20

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「傘折れたー!」と言いながら、ハルカが帰宅しました。
先日の台風の日の通学途中、あまりの風の強さに手元がぽっきりと折れてしまったそうです。「持ち手が細いのがかっこいい。」と気に入っていたものでした。
「全然違う見た目で、木の持ち手になってもいいなら直してあげるよ。」と父イマイダイスケの出番です。
スタッフのみんなが帰った後に夜な夜な工房で作業をして出来上がりました。
デッサン人形の頭みたいな形になりましたね。これなら折れることはないでしょう。
「面白ーい!」とハルカの反応もいいですね。よかったよかった。

建具の製作:スタッフ ノガミ君の制作日記

2018.09.19

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「建具12枚ということで、[大きさと量があるものを効率よく進めていく。]ということを考えながら製作を進めていきました。
スタッフのワタナベさんとうまく連携を取りながら、スムーズに作業ができるようにそれぞれの工程を進めていけたと思います。
また、モール製作や、ペンキ仕上げなど初めて担当したことも多く、よい勉強になったお仕事でした。」
横浜にあるホテルの客室の改修にあたり、洗面所の建具製作の依頼を受け、スタッフのノガミ君に担当してもらいました。
取付の時も、その部屋が空いているタイミングの連絡をいただいて、何回かに分けて足を運んでの取り付け作業となりました。
無事に納まってよかったのです。
今までWebsiteの中では、設計を担当しているイマイダイスケがお客様とのお話の中で感じたことを中心にその形が出来上がるまでをお伝えしていましたが、これからはスタッフみんながどんなことを考え工夫しながら作り上げているのか、その言葉も伝えていけたらいいなと思っています。

チェリーの食器棚

2018.09.17

ハルカの体育祭が土曜日の雨でずれ込んでしまったので、日曜日に伺う予定だったOさんの取付には、カナイ君にお願いして、カイ君と一緒に向かってもらっていたのでした。
まだご新居であるマンションが完成する前からお話を進めていて、引っ越し後に新しい家での動きが少しずつ整ってきた頃にあらためて自分たちにとって必要な形がどんなものかを考えながら形を決めていきましょうということになり、最初にご相談を頂いてから1年ちょっとの時間が経ちまして、ようやくそのイメージを形にしてお届けすることができました。
チェリーが少し色付く頃にあらためてご挨拶にお伺いしたいと思います。
ありがとうございました。