あさ

2017.08.25

先日の通勤途中に自転車から落車してしまい、側頭部と右肩を強く打ってしまいまして、ご飯を食べてる時も大きく口を開けると痛くて、「じいさん 口から飯が出てるよ。」って言われそうな感じで、手を伸ばして何かとろうとしても「おぉ、おぉ」と苦労するばかり。走っても肩に響くわけで、最近は歩いて会社に向かっております。
車を通り過ぎていく景色、電車から見られる景色、自転車で感じる景色、走って嗅ぐことのできる景色、そして歩いて触れることのできる景色。
同じ距離でも感じる時間や気持ちはみんな違っていて、自分が持っている時間は自分でいくらでも大きくできるんだって、思えるのです。

昔、どこかで聞いたのお話で、楊枝に印をつけていくってお話がありました。
1センチ刻みでつけた印の間、0.5センチのところにさらに印をつけていく。その間の0.25センチのところにさらに印をつけていく。そのさらに半分、さらに半分と精度良く印がつけられれば、楊枝1本にものすごくたくさんの印がつけられる。印を記録としたら、楊枝1本に膨大な量の記録がつけられるってお話を聞いたことがありました。

自分の気持ちも同じで、車で通う道は車で実際に掛かった時間よりもあっという間に過ぎてしまうような気がして、歩いて通う道はいろんな色や匂いなんかが自分の中に入っていて、辿り着くのに掛かった以上の豊かな時間をもらっているような気がして、良い気分が歩いてい時間いようにずっとずっと続いているような気がする。そういうのっていいなあ、と思いながら今朝も歩いてきました。

昨晩の蒸した暑さのあとの今朝の涼しい風は稲穂に露をつけました。

明日は中学校の側溝掃除なのに肩が上がるかなぁ・・。

福原さん

2017.08.24

夏が戻って来てしまいました。
うれしいのですが暑いです。
今日は以前から約束していたとおりに福原さんのところへ。
茅ヶ崎駅から歩くこと40分。何となくすれ違う人の視線を感じたのは、シャツが汗でびしょぬれで、肌着が透けてしまっていたからでしょうか。
「イマイ君、歩いてきたの。」と福原さん。
「ええ、一人でバスに乗るのが苦手なもので・・。」と言うよく分からない理由がありまして。
バスって乗ると、いまだにワクワクしちゃうのですが、どこに向かってどこに連れて行ってくれるのか、途中で不安になったりするわけです。
だから、アキコと一緒の時しか乗らない。
そんな42歳です。

今日は、ずっと前から約束していた福原さんのウェブサイトを新しくするお手伝い。
時々、私たちの製作例で名前が載っているからか、「実は今家を新しく経てることを考えていて、福原さんの作品が気になっているのです。もしよかったら福原さんのことを教えてください。」って電話を頂くのです。
いろいろと、まめな人なのですが、パソコンとか携帯電話とかあまり好きじゃないっていう人なので、いちおうウェブサイトはあるのですが、もう少しみんなに見てもらいやすい工夫をしてみましょうよ、と以前からお話していたのです。
話してみるととても親しみやすいのに、そこに辿り着くまでが分かりづらいってありますよね。今の福原さんがちょっとそんなふうに見えてしまうのがもったいなくて、それでお邪魔してきたのでした。
「自分がもし何かをどなたかに頼みたいって思った時に、作品だけではない何かに触れるとしたらその人のことだと思うのです。どんな人がそれを作っているのか、その人が何を考えているのか、自分だったらそれを知りたいと思うのです。」
「そうだよね、そうだよね。自分もとても普通でありたいと思うものを作っている以上、何かに飛びぬけているわけではないものね。でもなあ、文章書くのは苦手だなあ。」とおしゃべりの表現はとても豊かな人がこのようにお話される・・。
「ぜひ、書いてくださいね。きっともっとみんな知りたいはずです。」そう、何度も伝えて帰ってきたのでした。
まずは、今日までにできあがったところ。
福原さんらしい優しさが少しは表現されているのではないかと思います。文章少ないですが。

MA設計室 福原正芳
https://fukuhara-ma.jimdo.com/

Gさんの午後

2017.08.23

ふたたび厚木のGさんのところに。
印鑑をしまっておくケースをつけてほしいと言われて、ある場所に小さな細工を施した四角い箱を持って伺ったのでした。
印鑑をしまっておく場所ということなので写真はナシですが、納品後リビングでお茶を頂いて、いろいろとお話を聞かせて頂きました。
高齢の女性お一人で住む大変さはあるかと思うのですが、Gさんとお話していると、いつも午睡の時のようなゆったりとした気持ちになります。
家具もどこかゆったり見えるのは気のせいでしょうか。
楽しみにしている音楽が聴ける環境が整ってうれしそうにお話してくださるのが、私はうれしいのです。
お付き合いってそういうものです。

ステンレストップのタモのペニンシュラキッチンとバックカウンター

2017.08.22

2017082200220170822003ピーズさんが空間を仕上げてくださって、私たちがキッチンを作らせて頂いたSさんのリノベーションの現場。
さっきまで掃き出し窓だった場所が腰高窓に変わっている。
キッチンも壁に向かって作業していたのが、庭へと動線が続くリビングを見ながら料理が作れる。
暮らしかたに合わせてこうも魅力的に部屋の印象を変えられるなんて魔法だよね。
今までのどこか懐かしい空間もSさんの雰囲気によく合って魅力がありましたが、今回のこの空間はSさんの色がどんなふうに入っていくのだろう。
もうすぐお引き渡しです。

楽しみです。

丘の夢

2017.08.21

たしか昔、友人と夏の伊豆の松崎町に出掛けた時だったと思うのです。
日差しが強くて、影がはっきり黒くて、日に照らされた葉っぱたちは本当はみどり色なのに、淡いきみどり色に見える。そんな日だったと思います。
暑いはずなのに、風がそよ吹くと心地良くて、涼しげな気持ちになったように思えます。
でもこの場所が思い出なのか夢なのかが今ではもうよく分からないところなのですが、今でも夢のなかで時々現れては自分を落ち着かせてくれるのです。
夢のなかでは夏ではなくて、初夏です。
人は居ないけれど、小さな虫たちは飛んでいて、小鳥がチククって鳴く声は遠くに聞こえて。
一人だけど淋しくなくて、木陰や草むらの向こうでみんながおしゃべりしているような場所。
テリ・ワイフェンバックさんの写真を見た時に夢で見た場所が写り込んでいたようでぜひ見てみたかったのです。

と言うわけで日曜日は娘たちも連れだして、長泉町のクレマチスの丘まで。
実際に見る彼女の作品は、静かに佇んでいるというよりはそのぼかした景色のずっと奥でやさしく躍動感にあふれていたのでした。

2017.08.17

フリーハンドイマイでは、8月11日から15日まで夏季休暇を頂いておりました。
このタイミングで私たちの家具を見てみたい、とお考え頂いておりました皆様には、ご不便をおかけしてすみませんでした。
以前は皆さんにお会いできる予定に合わせて自分たちの休みを調整しておりましたが、歳を重ねるごとにだんだんと子供たちとの予定も合わせにくくなり、数年前から家族皆で休める日に合わせて、工房をお休みすることにしたのでした。スタッフ皆とも相談して、この五日間は有効に使わせて頂こうということで、各自日程を調整してバラバラに休ませて頂いた五日間。カナイ君は今週に入ってから本日までお休み、コバヤシ君、カイ君、ワタナベ君は予定通りのお休み、ノガミ君は子供が生まれたばかりということで赤ちゃんに合わせてとびとびのお休み、私たち家族は前半二日間、先日三日間のお休みを頂き、各自気持ちと体を休める五日間になりました。

子供たちはすくすく育ち、彼女たちが小さい頃は「早く大きくなって同じところで話がしたいな。」とか「もう少し自分の時間を作りたいな。」なんて思っていたのですが、実際にハルカが中学に入って以前のような無邪気さが抜けて、抑揚の効いた様子になり、さらには部活動で週末も一緒にいる時間が少なくなってくると、私のどこかに置いていかれてしまったような淋しさがすこしあったのでした。(チアキは分かりづらいところがありますがまだまだ無邪気なのです。)
人はわがままです。
でもこういう皆で出掛ける機会に、「おとうさん。」と無邪気に笑い出す姿を見ていると、やっぱりみんな寄り添ってきちんと家族になっているのだなあと実感できたのです。
家具を作るのは楽しいです。
みなさんとお話しするのは楽しいです。
でも、家族で居られることはとても楽しいです。

そして、昨日からきちんと仕事を再開しております。
お天気が悪かったのですが、ピーズさんがとても丁寧に段取りしてくださいましたので、スムーズに港南台のSさんのタモのキッチンとバックカウンターを納品できました。
次回機器を組み込んで工事は完了の予定です。

家具屋の夏休み

2017.08.16

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8月前半とお盆休み中に夏休みをいただきました。
毎年恒例のキャンプと海で水遊び三昧です。
長女が中学生になり、もう一緒に行けないのではと思いましたが、1泊・2泊すつならどうにかなるものですね。
学校の予定、習い事、宿題で結構忙しいスケジュールなのに、「絶対行く!」と言ってくれたのがうれしかったです。
また来年も家族みんなで過ごせますように。
夏休みの日程調整にご協力していただいた皆様ありがとうございました。本日から通常営業に戻っております。
これから打ち合わせ等のご予定のお客様、真っ黒に日焼けして早くも皮がむけ始めたエイジング加工のイマイダイスケになっておりまして、お見苦しい点があるかと思いますが、内容に変わりはございませんので(笑)ご了承ください。
これからもよろしくお願いいたします。

お盆休みのお知らせ

2017.08.10

暑くてじめっとした毎日が続きますね。
このあたりではまだセミは多くは鳴いておりませんし、夏らしい真っ黒な影も入道雲もこれからでしょうか。
この寒川では急激な気温の変化は見られませんが、夏は体調を崩しやすいものです。
皆様もどうぞお気を付け下さい。

さて、私たちは以下のスケジュールでお休みを頂きます。

8月11日(金)から15日(火)まで。
16日(水)から通常通り仕事を再開します。

皆様、よろしくお願い致します。

ヒノキとヒバとスギの家具たち

2017.08.09

201708090022017080900320170809004昨日と今日で、私が世田谷、川崎、沼津、清水、三島とグルグルと打ち合わせに出掛けている間に、カナイ君に指揮を取ってもらって、手の込んだOさんの家具たちの取付に行ってもらっておりました。
なかなか複雑な造作ばかりで、さらに普段あまり使わない針葉樹たちを使って大変な部分がありましたが、みんなきれいに納めてくれたようで安心しております。
頼りになるみんなが居て、私も自由に動き回れるということがとてもありがたいことです。
水曜日はなるべく定時で帰りましょうの日ですので、静岡から戻ったらもうみんな帰ってしまっておりましたが、さっきショートメールで「無事に終わりました。」って連絡が来たから大丈夫でしょう。
明日みんなに聞いてみよう。

グルグル回ってもらってきた宿題は週末に終わらせないと。お盆前にだんだんと忙しくなってきました。
頑張ります。

チェリーとステンレスのコの字型食器棚

2017.08.05

20170805002私は、午前中に2年半ぶりに目黒のEさんのところにお伺いして、午後は4年ぶりに中目黒のHさんにお会いして、「懐かしいですねぇ。」と言いながら新しい家具のご相談をさせて頂いている間、カナイ君とノガミ君の二人でやはり懐かしい昔はIさんで今はYさんのご新居に食器棚を取付に行ってもらっていました。
食器棚と一緒にキッチンもできたらいいですねえ、なんてYさんとお話していたのですが、今回はキッチンではなく対面カウンターもチェリーで一緒に作らせて頂きました。
こうすると、リビングダイニングから見た時の印象がまとまりますものね。
Yさんに以前作らせて頂いたのは、チェリーのカップボード。今度結婚するのです、ってすてきなご報告と一緒にその時家具のご依頼をくださったのでした。クレミルにもちょこちょこいらして下さったりして、とても近い存在。そして今ではすっかりお母さん。

目黒のEさんは、2年半前に食器棚を作らせて頂いたのですが、その以前から、奥様のお母さんが最初に私たちに家具のご依頼をくださったのがきっかけだったりしてもう長いお付き合い。
あの時は、「娘の結婚祝いに。」ってタンスを作らせて頂いたのですが、その娘さんはもう今ではすっかりお母さん。

中目黒のHさんは、以前に本棚を作らせて頂いたのですが、それがもう4年前。早いなぁ。あの時まだまだ小っちゃかったお嬢ちゃんは今ではすっかり可愛らしいお嬢様に。

みんなみんなに「早いですねえ。」って言っちゃう。
でも、みんなの表情は最初にあった時そのまま。むしろ、今のほうがキラキラしているくらい。
なにかこう・・、すごいなあフリーハンドイマイって思ってしまうのです。
何だかこうしてみんなといつまでもずっとつながっているんだぜ。
すごいなあ。

ナラ柾のテレビボード

2017.07.31

「あの、茅ヶ崎のFと申します。覚えていらっしゃいますか。」とご年配の男性の声。もちろん覚えております。
なかなか興味深い形を作らせていて頂いたFさんでした。
2006年にテレビボードとダイニングテーブルを作らせて頂いてからもう11年になります。
「実は水槽のポンプが故障して水があふれてしまって、その時に家具の表面を傷めてしまったのです。」
というご連絡を頂いて、メールで症状を聞かせて頂き、水槽のお水というとカビかなぁ、カビだと導管に入っちゃうと取れないよなぁ、と心配していたのですが、ちょっとそういう言う感じの黒みとは違うようで、「それならレモンをかければ消えるかもしれません。」とお伝えすると、ほとんど消えてくれたようで。ただ、レモンを掛けたところが脱色したほうに色が抜けてしまったということで、本日メンテナンスを兼ねてお邪魔させて頂きました。
とてもきれいに使ってくださっていて、家具たちのそういう姿を見るとうれしくなります。
私の両親と変わらないくらいのお二人ですが、とてもお元気で自分でいろいろな細工もやってしまうくらいですので、その白化した部分をオイルできれいに戻す方法を実践してお伝えしました。
「いきなり自分でやるのは躊躇しちゃって。これで分かりましたので、時間を見つけてやってみます。」

このFさんが住むマンションは、とても思い出深いマンションで、ここに住むYさんMさん、Sさんなどいろいろな皆さんの家作りの手伝いをさせて頂きました。
もうみんな10年以上も前のお話ですが、ここに来るとね、気持ちが戻ります。
いろんな緩急の移ろいのなかでいろんな人に出会って助けられて今があるのだって、懐かしい人に会うたびに思うのです。

感性

2017.07.30

次女の描いた絵があるコンクールで金賞受賞をしたというお知らせを受けて、土曜日に受賞式に参加してきました。
娘の無邪気で未熟な絵を、素晴らしい経歴を持つ方々に講評していただいて、なんだか恐れ多くて恥ずかしいような気持ちでいっぱいでしたが、それと共に、娘はもう社会で個人として評価の対象になりうる存在なのだと改めて気づき、自分の考えの甘さに気が引き締まる思いがしました。
審査員の1人、彫刻家の日高頼子さんから、「これからも感性を磨いていってくださいね。それはただ絵を描き続けるということではなく、いい音楽を聴き、色々なものを見て、経験して、それが心の原風景となって、表現したいと思って、自分が描く絵に繋がっていきます。
今しか描けない絵があります。それは自分が大人になった時にしか気づけないものです。おかあさん、おかあさんが見て、この絵は目を引くな、取っておこうと思うものがあったら、それは取っておいてあげてくださいね。振り返った時にこんな絵を描いていたんだって思うことが、その子の次に繋がります。」と言っていただきました。
そうですね。
自分も「感性を磨くためにはどうすればいいのだろう?」とずっと思い続けています。その為には、世の中でよいと言われてるものを見て聞いて体験して吸収していくしかないと。
そこに費やせる時間は限られているのだと思いますが、これからも娘たちが色々なものを感じられるようにしていきたいです。
貴重な機会を与えてくださった絵画教室の先生に感謝しております。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

ステンレスヘアラインとタモ板目の食器棚

2017.07.29

20170729002201707290032017072900420170729005今日は志木のIさんのところに再びお邪魔してきました。
きっかけは、先日creemaさん渋谷ヒカリエで行なわれた「creemaかえるCOFFEE LIFE」にIさんがいらして下さったこと。
私はお店番に立てていなかったので、当日会場に居たアキコが、「志木市のIさんがいらしてくださって、senbonを買っていってくださったの!」と帰宅すると教えてくれたのです。
Iさんには施工中にクロスをちょっと傷めてしまったり(もちろん、きちんと直しましたよ。)とご迷惑をお掛けしたのですが、こうして足を運んで下さったことがうれしくて、そういえばIさんにカメラのお話ししていないし、きちんとカメラで写真も撮らせてもらっていなかった。
ということで、本日お邪魔してまいりました。
カメラのお話と、コーヒーのお話と、クラフト作家さんが多い埼玉のお話と、距離は遠いのに気持ちが近いと言ことは本当にうれしいです。
ご主人に「手が不自然だよ。(笑)」とつぶやかれながらも写真に入ってくださった奥様と楽しそうな暮らし。
私もとても居心地の良い場所なのでした。

と、最近こうしていろいろ皆さんの写真を撮らせて頂いているのに、ウェブサイトに掲載する時間がなくていけません。
あんなことがあったのに、こんな素敵な工夫があったのに。
本当にいろいろな形といろいろなドラマがあることをもっとしっかり伝えなくてはと思いながらも、なかなか進めずにおります。
頑張ります。

木とステンレスのカトラリーケース

2017.07.28

私達が作るキッチンで1番多い組み合わせの木とステンレス天板の表情を木製雑貨でも表現したいと思い作ったカトラリーケース「Punkt」。
高額な方の作品ですし、たくさんは出ないのですが、どこからどう見つけてくださるのか(笑)気に入ってくださるようで、時々通販サイトで注文がある作品です。今まで、ナラ材だけでお作りしていましたが、ウォルナットとチェリーでも作ることにしました。
とてもいい感じ!と思っていたら、マーケット出店に当選したというお知らせがありました。
お披露目できる機会ができうれしいのです。
まだまだ先なのですが、お知らせです。
「相模大野アートクラフト秋の市 2017」11月5日(日)11時~17時に参加します!是非遊びに来てくださいね!

チェリーとステンレスヘアラインのL型キッチン

2017.07.26

201707260012017072600320170726004ご夫婦そろって建築設計のお仕事をされているYさん。昨年10月の終わりにお邪魔させて頂いて以来です。
雑誌の記事に掲載させて頂きたいと思いまして、本日お邪魔させて頂きました。
お久しぶりです、Yさん。

「やっぱり設計は机の上だけでいけませんよね。いろんな職人さんが遅くまで汗水流して、こうして作業をしてくれて。現場に行くと、作業に参加するとそれがどれほど大変で素晴らしいことなのかがよく分かります。それでやっと一つの建物ができあがるわけですから。みんなの協力がないと完成しないということを忘れては建築はいけません。だから、お引き渡しの時なんてその完成した建物を私自身がとてもほれ込んでしまうわけで、クライアントさんに渡してしまうのが惜しいくらいなのです。(笑)」
大きな声で豪快にお話ししてくださるその姿は建物や空間を作ることをとても楽しんでいる姿でした。
隣でほほえむ奥様もうれしそうに聞いていらっしゃって。
すてきな場所です。
そのうち、みんなが集えるような場所にしていきたいって夢がこの場所にあるのです。
その時が来るのを私はとても楽しみしております。
今日はありがとうございました。

ステンレスヘアラインとナラ板目のキッチンカウンター

2017.07.24

2017072400120170724003「じゃあ、どうしようかな。」と、あの時ご主人が楽しそうに思案しながら決めた天板の厚みは50mmです。
「この厚い感じは良いですねえ。」とうれしそうに笑うご主人。

最初私がSさんのお宅にお伺いした時は、全部収納できるかなって心配だったキッチンまわりのモノたち。でもそれもすっきり。
「まだまだ余裕がありますよ。」と、うれしそうにおっしゃる奥様。

たしか今日初めてお会いできた小さなお嬢さんもうれしそう、というか楽しそう。

まずはこの場所が優しくなりました。誰かが笑うとみんな笑う場所になれましたね。
次は、キッチンのお化粧が必要でしたらいつでもお声掛け下さいね。
またお会いできるのを楽しみにしております。

節ありナラ材とステンレスの食器棚

2017.07.22

Nさんとの最初の出会いは3年前の横浜のマーケットでした。「食器棚の問い合わせをさせたいただいているNです。」と奥様がわざわざご挨拶に来てくださいました。
そこで私は気持ちが近くあることを感じていたので、Nさんのお宅で打ち合わせと採寸をさせていただく時に、社長に同行させていただきました。その時、奥様はお仕事でいらっしゃらず、旦那さんにお会いすることができました。
そして、この食器棚を納品させていただいたのは今から約2年前。
その間、今年の6月に私達がCreemaさんのイベントに参加して、渋谷ヒカリエに出店していた時にわざわざご家族揃って遊びに来てくださったのです。
そして今日Nさんの食器棚を使っている様子を見にお邪魔してきました。
「なんの問題もなく、快適に使えています。」と7ヶ月の可愛らしいCちゃんを抱っこした奥様とにこやかな旦那さんの姿と食器棚。
うれしいな。幸せです。
お客様のご家族の暮らしを家具製作を通して一緒に感じさせていただいたこと。
そして、Nさんが私達を作り手として身近に感じてくださっていること、とても感謝しております。
私達が目指していることに「使う人と作る人がもっともっと近づくことができますように」ということがあります。
その気持ちがないとより良いものづくりはできないと思っているからです。
節ありナラ材は動きが読めない部分があるので、未だに怖さがあるのですが、無事に快適に使われているとのこと安心いたしました。
でも、もし動きがあったとしても、きちんとメンテナンスさせていただきますので、いつでも声をかけてくださいね。
みなさんの暮らしの一部になる家具を作らせていただくというこの仕事、これからも気を引き締めて頑張っていきたいと思います。
Nさん、今日は本当にありがとうございました。

節アリナラ材の食器棚

2017.07.20

2017072000220170720003先日、食器棚を納品してしばらく経ちましたので、Kさんにご挨拶に伺ってきました。
以前にもお話しましたが、Kさん、そして、お姉さんのSさんのご実家はこの寒川。昨年のクレミルからとても積極的に私たちに考え方にご賛同くださって、家具作り、小物作り、この町の良さを知ってもらうことなど、いろんな部分でご相談に載ってもらっている心強い存在です。
そのKさん(そしてお姉さんのSさんも)来月が臨月で、ちょうどこの時期はいそいそと準備に忙しい時期ですね。
「ほんとうは歩いたほうが良いのでしょうけれど、この暑さだと考えてしまいます。」
「このスペースは主人のコーヒーのスペースなんです。毎朝楽しそうに開け閉めしているんですよ。」
と、うれしそうにお話しするKさん。
子育て落ち着いたら、また大家族でクレミルに来てくれるかな。

「今考えているのは、この食器棚に合うカトラリーケースを探すことと、もし子供が生まれて食器が増えてきたら、吊戸棚が必要になるかもしれない、ということですね。」
なるほど、Kさんならご主人と二人できっと吊戸棚さえも作っちゃえるはずです。
その時を楽しみにしていますよ。

タモのダイニング収納

2017.07.20

いつもお世話にお世話になっている青葉台のナチュラルウッドさんから独立して、海老名で仕事を始めたE-life工房の本田さんは、実は子供が中学校で同じクラスだったりして、何かとうれしい出会いになったわけですが、そのE-lifeさんからお話頂いていた、タモのシンプルなダイニング収納を昨日ノガミ君とワタナベ君の二人で取付に行ってもらいました。
何気ないシンプルな形ですが、これが今年の4月から仕事を始めたワタナベ君が作ったとなるとまた見方が違ってきます。
私たちの工房では、新人ができる作業を3カ月させてみて、その間に家具作りのそれぞれのパートについての感覚を掴んでもらいます。それぞれの作業のコツや仕上がりの具合、全部説明しても覚えられないので、まずはこういう流れでこういう仕上がりがうちの家具だってことを見て覚えていってもらいます。
あとはその都度ひとつずつ大事なことを覚えていってもらって、最終的に一人で大きな家具を1台作れるようになっていくのですが、ここで一連の流れを把握できるかどうかで家具を作るというスタンスが大きく変わってくると思っています。
ワタナベ君は以前はこの家具作りとは全く違う仕事をしてきましたが、この3カ月見ていてみんなが「なかなか良いですよ。」と言っていたので、今回彼は初めて箱ものを作ることになったのでした。
ノガミ君がうまくサポートして取付も無事に完了したようです。E-lifeさんも気を使ってくださって現場はとても作業しやすかったそうで、いろんなご縁ですね。

新しいことを覚えるのって気分が良いのです。
その心地良さが分かるとどんどんいろんなことを吸収できる。
どんどん良いものになっていく。
楽しみであります。

ダイニングテーブルのサイズ

2017.07.17

家族みんなで焼き肉をしたのです。ホットプレートが壊れたままなので、カセットコンロにLODGEの鉄鍋をおいて(笑)。お肉・野菜・ご飯の土鍋を置いたら、もうテーブルいっぱい。
子供たちも大きくなってきたし、こういう時はもう少し大きくてもよかったのかなと思いました。「テーブルのサイズは1人当たり40×60cmは必要で、家族の人数×この大きさ」とよく聞きますよね。私達もショールームのテーブルを元にお客様にそのようにお話しています。
後はテーブルを置く場所の広さとのバランスかと思います。
うちで使っているテーブルサイズは90×150cmの大きさです。
お客様に伝えている情報を実感する機会は大切ですね。
この方法の方が、焼肉臭が部屋に残りにくい気がしました。気のせいでしょうか。

ハードメープルの食器棚

2017.07.15

20170715003午後にはノガミ君が、自身で製作を担当したハードメープルの食器棚を持って、カナイ君と二人で川崎のIさんのところまで。
丘陵地帯に建つ不思議なマンションで、私は打ち合わせの時に迎えに来てもらわないと辿り着けませんでした・・。
マンション内の公園と通って自宅に辿り着く毎日があるなんて素敵だなあ、というIさんの家は以前リフォームされたということで、温かみのある木々で囲まれた空間で、そこに今回ハードメープルが加わります。
メープルはその経年変化がおもしろい樹種です。今はシルクのような光沢のある白さでもどんどん山吹色のような美しい深みが生まれてきます。
家具のおおきな楽しみのひとつです。
Iさん、ありがとうございました。

ナラとステンレスのセパレートキッチン

2017.07.15

先日キッチンの設置が終わり、お引き渡し後しばらく経ってご新居での暮らしもひと段落、ということで藤沢のAさんのところに伺ってきました。
ご新居はいつもお世話になっている平成建設さんが建てています。
先日、三島のOさんのところでも見たのですが、この壁材の印象が独特です。玄関の軒天(というのでしょうか)に張られた素材も、この壁材も、小学校を思い出すのです。
あの白いボツボツとした表情は学校の最上階の天井を、この壁材は図工室を、相変わらず汗だくになりながら、そんなことを思っておりました。
でも感慨に耽るだけではなく、キッチンの使い方を改めて説明して、オイル塗装のメンテナンスの方法をお伝えして、そして写真を撮らせて頂いて、きちんとすることはしてまいりました。
帰り際、母屋から持ち出された座布団がお庭にたくさん干してありました。
「明日お祭りがあるんですよ。」
そうか、いよいよ夏ですね。

私には一足早く夏はやってきていて、一昨日夏バテで1日ダウンしておりました・・。

これからもっと暑くなるのかな。がんばります。

手は止めない

2017.07.14

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色々なタイミングが合わず、キッチンや家具の製作ができないときは、雑貨の製作が進むのです。