節アリナラ材を使ったアイランドキッチン

2015.12.03

201512030022015120300320151203004昨日と今日で設置が終わったMさんのアイランドキッチン。まだ階段がついていない現場で、これは幸いと屋外からではなく、吹抜けを使って荷揚げを行なえたので、とてもヘビーなコーリアンのカウンターも無事に2階に辿り着いたし、キッチンのキャビネットたちも無事に辿り着いた。そしてこの位置に集まって、みんなで一つのキッチンになりました。
あとは食器洗浄機のパネルなどをつけたら完了。そして、Mさんにオイル塗装の方法をお伝えするのですが、このままの印象でもとても良い感じ。ワックスだけで仕上げる方法も良いかもしれませんね。

山本芳子さんの器

2015.12.03

今週末12月5日から始まる創作展「クレミル」に出品してくださる方々を紹介していきたいと思います。
器を出品してくださる山本芳子さんは金沢生まれ。金沢美術工芸大学で工芸デザインを学び、卒業後、金沢で作家活動をスタートしました。その後、神奈川に移転し、現在は金沢と神奈川を拠点に、作陶を続けていらっしゃいます。
手作りマーケットで出会ったご縁で、今回も「クレミル」にたくさん出品してくださいました。
中でも、お父様が持ってらしたという文様の印材を使った器の表情が個人的に大好きで(笑)、他ではあまり目にすることできないものなのではないかと思うので、手に取ってご覧いただけるこの機会にみなさんに見に来ていただきたいなと思っています。

1年最後の月の始まり

2015.12.01

1年最後の月が始まりましたね。
今週末からは「クレミル」のイベントもあり、あっという間に年越しを迎えそうな勢いです。
体調を崩さないように気を引き締めていきたいと思います。
写真はこども達が楽しみに用意していたアドベントカレンダー。
「靴下のチョコはいってる~。」「おね~ちゃんのは星だ!」クリスマスまで、楽しみだね。
毎年大掃除の時に塗装し直しているケヤキのテーブル、今年もいつの間にか磨きがいのある雰囲気に仕上がりましたね(笑)。

ナラとステンレスの食器棚と物入れの小さな改装

2015.11.28

20151128008201511280092015112801020151128007続いて、Kさんのところから車で15分くらい走ったところに住むMさんのところへ。Mさんのところにも食器棚を作らせて頂いて、さらにキッチンの奥の物入れを使いやすく改装させて頂いたのですが、ちょうどその工事の日に私は打ち合わせが入ってしまっていて、取付に立ち会えなかったのです。それであらためてご挨拶に伺いました。
「イマイさんに撮って頂くのにきれいにしておきました!」と奥様。
「ありがとうございます。」
ということで、きれいなところをパチパチと取らせて頂いて、いつもどおりに収納の中も。収納の中を見るとやっぱりその人らしさが出ていてとても良いです。たくさん持っているスパイスのしまい方やお皿の並べ方やカゴが入っている様など。
ご主人とお二人であれこれきちんと悩んで作ったおかげで、とても丁寧に使ってくださっている様子が分かります。ありがとうございます。
写真を撮りながらMさんとお話ししていると、Mさんご夫婦でカメラにとてもお詳しいようでして、この際自分で疑問に思っていたことをいろいろとお聞きしました。
なるほどなぁ。
今使っているカメラは2台目の一眼レフカメラ。元々はずっとコンパクトカメラを取付の時に携帯していて写真を撮っていたのですが、「イマイさん、写真はきれいだけれど、家具が使っている様子が分かると良いのよね。」と昔あるおばさま(失礼しました。)にご意見を頂いたことがあったのです。
それからは、きちんとレンズが交換できるカメラを持って、使い始めたお客様を訪ね歩くようになったのです。そしてその時に最初に手に入れたカメラのほうが実は今使っているカメラよりも気に入っていて(ごめんね、何となく必要以上にリアルに写ってしまう気がして・・)、何か違うのかをMさんにお聞きしたのです。今日はあまり時間がなかったので、何となくのお話ししかお聞きすることができませんでしたが、次お会いする時にはもっといろいろと聞いてみよう。
こうして、いろいろな人とつながって、私たち自身もとても勉強になる毎日です。
ありがたいことです。

クルミのL型の食器棚を見るために

2015.11.28

20151128001201511280022015112800420151128005先日、取り付けたKさんのクルミの食器棚。使い始めた様子を見せて頂くためにご挨拶に伺ってきました。
Kさんには、以前に壁二面を使ったL型の本棚を作らせて頂きました。
それからも何度となくお会いしているのでもうすっかりお馴染です。
その時はKさんがまだ独身だったり、いろんな経緯があって私たちに家具を頼んでくださることになったりと、私もKさんのいろいろなことを知っていますし、Kさんも私たちのいろいろなことを知っています。
写真を撮らせて頂いた後にお茶をご馳走になっていましたら、おもしろくうれしいお話を聞いたのです。

それは何かというと、今回の食器棚を作るにあたって、一度お会いしてプランがほぼ決まったあとに、どうしても変更したい部分が出てきたのだそうです。
その時に、「せっかくこちらまで来てくださってプランを決めて頂いたのに変更するのは何だか申し訳ないなあ。」と新婚の奥様と頭をつき合わせて思い悩んだのだそうです。
「でも、結局変更をお願いしちゃいましたけれど(笑)」
そう。
結局、その変更についてはきちんと伝えてくださって、この食器棚の形に反映できたので「希望通りの形です!」とおっしゃって頂けたのですが、そう思ってくださったことに少し私はびっくりしたのでした。
もう何年もお付き合いしていて、お互いのことが分かっていても、「申し訳ないなあ。」と思っていてくださったことに。
私自身としては、家具が希望の形になるならまだ製作に取り掛かる前でしたらプランの変更は全然大丈夫です、という考えかたですので、その変更のお申し出を聞いた時は何とも思っていなかったのですが、実はその時にKさんご夫婦でそのように気にかけてくれていたとは思ってもいませんでした。
だから、驚いたあとにとてもうれしくなったのでした。

作る人も使う人も相手を気遣いながらひとつの形を作ってゆけるって、こんなにステキな考え方はなかなかないですもの!

懐かしい色で仕上げた食器棚

2015.11.26

2015112600520151126006201511260022015112600320151126004先日の取付に参加できず、ご挨拶できなかったので、あらためてOさんのところへお邪魔してきました。
使い始めての点検も兼ねてお伺いしましたが、食器棚は快適に使えているとのことでひと安心。
オイル塗装の普段のお手入れの方法をご説明した後にお茶を頂いていると、「アルダーっていう木はもろいのでしょうか。」と奥様。

詳しくお話を聞くと、ここに越されてからダイニングテーブルを購入されたのだそうですが、その脚が天板にねじこむタイプの脚でさらに形状が四方に転んでいる(末広がり足が斜めになっている)デザインのものだったそうで、組み立てたあとに脚に軽くぶつかったら、天板からもげてしまったのだそうです。
「きっとそれはアルダーの強度ではなく、構造上強度を出しにくい形だったのではないでしょうか。」と伝えさせて頂いたのです。
その後そのテーブルの費用をお知らせ頂くと、とてもリーズナブルな価格でした。私たちが作ったらその費用では作ることさえ難しく、テーブルの材料を全部用意できるかどうかの価格でした。
使う人からすると金額は安い方が良いのでしょうけれど、実際にしっかりした形を考えて、ずっと使っていくことができるものにするためには、そこに費やす時間や力が必要になってきます。そうなるとやはりその費用では作れなくなっちゃう。

私自身、家具以外のことになると、ふと気が付くとコスト重視で物を見てしまう時があったりして。そのものができるまでの過程や技術をきちんと見ないといけないってその都度反省するのです。
どうにかして、もっと物を作ることのすてきな面を伝えたいけれど、コストと言う部分で大きな壁ができてしまうことがあるのです。

その後、Oさんはテーブルの脚が壊れてしまった経緯を販売店さんにそう伝えましたら、新しいものに交換してくださったのだそうです。
でも、その新しいものもしばらく使うと、普通に使っていただけなのにやはり同じように足がグラグラに。
結局、また新しく交換しても同じことになってしまう可能性がある、ということでテーブルのお代を戻して頂くことになったのだそうです。
「なるほど、それはちょっと淋しいですね。」
「はい、壊れたテーブルはかわいそうですが、でも今度も脚がまっすぐなしっかりしたものを購入することにしました。良い勉強になりました。」とOさん。

手に入れやすい状態、と言うのはとても魅力的なことなのですが、ただただ安いと言うものにはやはり無理があるのではないかと思います。
だからと言って高い物ばかりで揃えれば良いというのではなく、きちんとした質の良いものが適正な価格で流通されるようになると、使う人もこの製品の適正な価格はこういうものだと分かって気分が良いし、作り手である私たちももちろん良い気分で仕事ができるのです。
でもね、それがなかなか難しい・・。

Oさん、興味深いお話を聞かせてくださいましてありがとうございました。
また、使っていて何かあればいつでも言ってくださいね。

ハルチィカフェで食べられるシュシュさんのパン

2015.11.26

20151126008まだどんなパンをオーダーしようか迷っているのですが、男の人でもおなかがいっぱいになるような具材たっぷりのパンを5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)のカフェ開店期間中に販売しようと思います。
こちらのボリュームあるパンを作ってくださるのは、寒川のシュシュさん。オーナー中橋さんが作るパンは、味がしっかりついていて、しっかりおなか一杯になるパンばかり。当日は人気の湘南バーガーを始め、美味しいパンをご用意する予定です。
楽しみにしていてくださいね。

タモとステンレスの少し懐かしい印象のキッチン

2015.11.24

201511240022015112400320151124004平成建設さんからのご依頼でこの夏に設置させて頂いたM様のところまで、ちょっとしたメンテナンスとご挨拶にお伺いしてきました。かなり濃い色でタモを塗装したキッチンでしたのでどんな具合に使ってくださっているのか見るのが楽しみでした。
もっと無骨な印象で考えていたキッチンはどこか懐かしく優しい表情になっていました。
なるほど、とても良い印象です。
「こんなに散らかっているところの写真で良いのですか。」と奥様。
良いのです、良いのです。この感じがその人それぞれの表情になっておりますので。

ワークショップについてのお知らせ

2015.11.24

展示会「クレミル」のお知らせをはじめて、多くの方にワークショップについて、問い合わせや申し込みをいただいてとてもうれしいです。
工房開放の12月13日は定員になりましたので、締め切らせていただきます。
「5日に工房開放はしないのですか?」という問い合わせがありました。数組でしたら対応できると思いますので、先着順になってしまうと思いますが、受け付けたいと思います。ぜひご検討くださいね。
写真は、端材でつくる「おうち」。さんかくやしかくの木のブロックを用意してありますので、お子さんと一緒に作って、クリスマスツリーの傍に飾ってもステキになりますよ。

手づくり照明の表情

2015.11.23

一昨年の照明教室に参加してくださったHさんの作った作品の一部分。
当日表面に貼る紙はこちらで普通の障子紙を用意しているのですが、Hさんはせっかく自分たちの部屋に点けるのだから、ということで、鎌倉にある紙屋さんまで足を延ばして、淡い水色の紙と桜の模様が切り抜かれた紙を用意されてご参加くださいました。
8カ所すべてに水色の紙を貼りつけて、その後、部分的に桜模様が抜かれた紙を上から重ねていく。
へぇ、これは面白い手法です。
貼り終えて、最後に霧吹きして、髪をピンっと張らせるために明かりをつけると、見事に桜が浮かび上がりました。
(写真では伝わりにくくてすみません・・。)

自分で照明を作ると、こういった楽しさもあります。
当日こういった仕上げにチャレンジしてみたい方は、お好きな紙をご用意くださいね。
紙を貼る箇所は全部で8カ所ありまして、1か所が幅10cm、長さ40cmくらい必要になります。
失敗することもありますので、8枚分ピッタリではなく、少し余分に用意して頂ければと思います。

また、「当日、子ども連れでも大丈夫ですか。」と言うご質問を頂いたのですが、ちびっ子向けの工作も用意しようと思っており、また遊べるようなおもちゃも用意してありますので、お子様連れでも大丈夫です。
ただ、木工機械がある場所で作業をする予定で考えておりますので、走り回ったりすると怪我したりするかもしれませんのでご注意くださいませ。

ウォールナットでお化粧

2015.11.23

以前にキッチンを作らせて頂いた「こころがスイスイおよぐ」Tさんから約1年ぶりにご依頼頂いたのはちょっとしたリメイクでした。
キッチンは、無垢材を使っていることもあって多少の反りは出ていたりしても調整するほどの動きはなくとても快調に使えているということで、さらには設計士さんにも大変好評を頂いているのだということで、とてもうれしいお話を聞かせて頂いていたのですが、大工さんが作ってくださった洗面台が思った以上に汚れなどがつきやすいということで、思いきって表面を交換することになったのです。
「どこかにブラックウォールナットを使ってみたかったのです。」とTさん。

今までは、白いEP塗装仕上げの扉と白い化粧板のパネルだったのですが、化粧板の表面を熱したり、溶剤を使ったりして剥がし、表面を平滑にし、そこにブラックウォールナットの薄板を接着。パネルの白い化粧板の表面は剥がせないので、化粧板にも効く接着剤を塗布して、多少現場の壁の傾斜に合わせてウォールナットの板をカットして、その上からを接着。そして、その場で塗装。
そして、元の白い扉は撤去っさせて頂き、あらかじめ採寸して作っておいたウォールナットの扉を吊り込んで完成。
作業工程を文章で記すと、家具を取り付けるよりも短い工程になるのですが、現場で行なう加工は思っている以上の時間が掛かります。土曜日の朝からカナイ君とコバヤシ君に現場に入ってもらって、作業が終わったのが17時過ぎ。
翌朝、私が扉を吊り込んで、調整して、お昼前に完了、ということで1日半ほど掛かったのでした。
もともと工場で洗面台を作って持って来れるような状況でしたら良いのですが、その現場によって、それは大工さんが作ったり、家具屋さんが作ったりと様々です。
大工さんは家具屋さんほどの精度を出すことが難しいという話をよく聞きますが、ここの大工さんも、新築の作業中にキッチン現調にお邪魔させて頂いた時はとても見事な屋根を作っておられたり素晴らしい技術を見せてもらったのですが、やはり1mm、2mmの細かい家具レベルになると多少難しい部分があるようで壁の傾きなどが少なからず出てしまっていたので、その調整に時間が掛かったのですが、どうにかきれいにお化粧し直すことができました。

「これほど表情が変わるんだね。」とうれしそうにTさん。

マザーズカフェさんで打ち合わせとランチ

2015.11.20

クレミルの最初のワークショップ、5日(土)の照明作り教室はランチ付きをお出しするのですが、そのお料理をとても良くお付き愛させて頂いているマザーズカフェさんにお願いするのです。
どんなお料理にしようかしら、とオーナーの臼田さんと相談させて頂き、とても魅力的で美味しそうなお昼ごはんになりそうです。
20151120003
ナスとミニトマトのカポナータとミニサラダとハーブの効いたミートパテと、そしてメインの鶏肉とキノコのクリーム煮クスクス添え。
美味しそう。

今日はマザーズカフェさんの定番のしっかりした味で私もおなかいっぱいのシーフードドリアと濃厚な味のカニクリームコロッケをアキコと二人で頂いてきました。
ごちそうさまでした。
5日が楽しみ!

13日の工房開放日のこと

2015.11.19

この日は、今まで自分で工作したくても、「場所や道具がなくって・・。」と言うご希望にお応えして、今までしてみたかったことをやってみようという日です。
使っていて傷んでしまったテーブルを塗り替えに来る方、お母さんに頼まれているちょっとした物を作りに来るお父さんなど、普段私たちが使っているこの家具製作の作業場を自由に使える日です。もちろん危険な機械もありますのでそういう作業は私たちが行ないます。
また、この機会に端材でみんなで何かを作ってみよう、ということも考えております。
思いついたのがお皿なのですが、お皿以外にも板や棒がいろいろとありますので、アイデア次第では、箸置きやカッティングボード、鍋敷き、トレイなども作れるかも。
作業時間は、10時からお昼を挟んで(お昼はお弁当持参でも、クレミル期間内で販売しているうさぎパンさんとシュシュさんのパンでランチを取って頂いてもOK!)15時くらいまで。
チビッ子のために、木のブロックをボンドで貼って作る木の家の工作キットもあります。

どんなワークショップになるか私たちも初めてです。

参加希望される方は、info@freehandimai.comまで以下の内容をお書き添えの上メール送信してくださいね。

件名に「ワークショップ参加希望」とお書きください。

○希望日:5日(土)の手作り照明教室 / 13日(日)の工房開放のどちらか(もちろん、両方でもOK)
○お名前とフリガナ
○参加人数
○メールアドレス
○ご連絡が取りやすい電話番号
○ご住所

*人数が少しずつ増えてきておりまして、私たちが対応できる人数(まだ決めておりませんが・・。)を越える場合は先着順で締め切ってしまいますので、どうかご了承下さい。

どうぞいらしてくださいませ。

表彰

2015.11.18

先日、会長の今井静二が神奈川県優良産業人に表彰されました。
1986年に会長が家具職人をはじめてフリーハンドイマイを設立し、続けていなければ、今までの皆様との出会いはなかったわけです。
とてもありがたく、会長と支え続けた妻道子さんには大変感謝しています。
この名誉を傷つけることがないように、これからも身を引き締めていきたいと思います。

オークとステンレスのセパレートキッチンの奥には緑の借景

2015.11.16

20151116001先日お引き渡しが終わったMさんのところまでご挨拶に伺ってきました。
小金井のあたりは良いです。
スタジオジブリで有名なこの町は、やはりどこかそんな空気だね。
駅を降りて目抜き通りから一つ外れて歩くと、洋瓦と言うのでしょうか。青くつるっとした釉薬で仕上げたような瓦がふかれた古い大きな家にその瓦をふき替えている職人さんが数人屋根に上って、今日の少し温かな日差しに汗を光らせながらポツポツと仕事をしているさまや、
白いハイカラな壁と深い色のレンガでできた趣のある平屋のお宅が広い庭の真ん中にすっくとたたずんでいる姿にその隣に干された洗濯物がなびく姿や、
姉妹が大木の下で一生懸命落ち葉を竹ぼうきで集めている姿や、
水が枯れてしまって苔むした水路とか。

気持ち良い道を抜けて上水に近づくと、Mさんのおうち。
リビングからは、桜堤の気持ち良い色が入ってくるのです。
「大きな窓って最初はあまり乗り気じゃなかったのですが、これは入れて正解でした。とても気持ち良い場所になりましたから。」

ご主人と奥様、顔を見合わせてうれしそう。
明後日お引越しなのです。
また12月の年の暮れにお邪魔しますね。

ブラックウォールナットのキッチン背面収納

2015.11.15

私はちょうど雨が上がり始める頃に青砥のMさんのところまで打ち合わせに出掛けておりました。その間にカナイ君とノガミ君は習志野のGさんのところまで食器棚の取付に。
長さが3600mmを越える大きな収納です。
そのボリュームに合わせるように、今回は扉も引き出しも大きなサイズで、1枚の幅が600mm近くあるのです。もちろん、幅は狭いほうが開けやすいのですが、今回はこの全体のイメージに合わせて大きなスケールで考えました。
引き出しも実は2段になっているのですが、普段閉めていると正方形のパネルが並んでいるだけのような整然とした印象に。
きれいにまとまりました。

打ち合わせをしてきたMさんの方はと言うと、こちらも食器棚。ちょっと使い込んだような風合いが出たら良いなと考えているのですが、ハンドルでMさん大きく悩んでいるところ。「ここで大きく悩むとは自分でも思いませんでした。」
でも、そうやって自分だけの家具を作る過程が楽しい。
みんなで一緒に楽しんで良い形を目指しましょう。

煮炊き

2015.11.15

20151114002雨がだんだん強くなってきました。当初予定されていた上棟は週明けに延期されることになって、雨が材に染みないように養生しているYさんの現場まで伺ってきました。
先にいらっしゃっていたアンドオンアソシエイツの森藤さんに挨拶し、工務店さんとも顔合わせさせて頂き、今後のスケジュールなどを打ち合わせ。まもなくして、Yさんもいらしてくださって、傘の花の下、しばし打ち合わせ。Yさんの笑顔に触れられて、あらためてよい物作りを頑張ろうって思えます。
「雨の中遠いところまでありがとうございます。」とYさん。
「いえ、国立のこのすぐ近くに家具を作らせていただいたお客様もいらっしゃるのです。だから、それほど遠いと感じないのでそよ。」そう、必要としてくれる人がいるならば、その街は自分にとって近所です。
うれしいです。

そのあとは、雨降り続きということもあり、久しぶりに家族みんなでのんびり。ハルカが鷄ワンタンを作る。チアキはそばで遊んでいる。
食事の途中で、チアキはまだここには居なくて、ハルカがまだ歩き始めて間もなかった頃、歩く練習といって近くの公園に出掛けた話が出た。
そうか、あの時のうれしい気持ちは今でも褪せずここにあるけれど、こうして時間はどんどん過ぎてゆく。皆で食卓を囲む時間もだんだん少しずつ短くなっていくのだろう。
くるりがいつか「僕のやさしさもだんだん歳をとる」って言っていたけれど、そうなのかな。
歳を取ってもそこから生まれる新しい気持ちで常に新鮮にわくわくしながら家族みんなで歳を取ってゆこう。

憧れ

2015.11.13

20151113002もともと、ジョージネルソンのバブルランプの形が好きで、いつか自分の食卓に飾りたいってずっと思っていたのが始まりでした。細い骨に貼った白い紙。霧吹きでシュッと水分を与えて、灯りをともすと、どんどんその紙が緊張して、張りつめた形になる。
紙同士がお互いを引きあって、浮き出た骨の美しさ。提灯とはまた違う魅力があって、いつか手軽に作ってみたいって思っていたのです。
そして、それができあがったら、自分の食卓にぶらんと2灯ぶら下げるんだって思っていたのです。
やはり柔らかい灯りは良いです。
5日はそんな思いをみんなで形にできたら良いなと思っております。

振りかえる

2015.11.12

午前中に再び綱島までZさんの現場を見に行って、一度自宅でお昼を食べたあとは、綾瀬のタツヤ君のところへ。
タツヤ君は、「number 8 furniture」と言う名前で、綾瀬で頑張っている家具職人。
もう独立して10年近く経つのかな。
うちに来た時は、まったく家具のことは詳しくなくて、職業訓練校で1年学んでもらったあと、ここで5年経験を積んで、1人工房を構えたのです。
だから私にとっては、年も1つ違いで気持ちもとても近いからか、今でもうちのスタッフの一人のような感じでお付き合いさせてもらっているのです。
こうして忙しくなってくると、時々手伝ってもらうのですが、今日もその打ち合わせで自宅から自転車で綾瀬の工場地帯まで走ったのでした。

そして、その綾瀬から、会社までの帰り道。
懐かしいね、この景色。
今から10年近く前にスポーツタイプの自転車に乗りはじめたら楽しくて楽しくて、まだ父も今よりもずっと若くて会社を取り仕切ってくれていたから、私は結構自分のペースで仕事をさせてもらっていて、ちょっと綾瀬のホームセンターに買い物に行ったり、その近くの椅子の張り屋さんに打ち合わせに行くのにもこの道を自転車で通って行ったっけ。

後ろを振り返らずに前に向かって進めって言葉を聞くことがありますが、私は後ろを振り返るのが好きです。
人って、良いことも悪いことも時間が経つと、より良いものに変えて自分の中にしまっているような気がします。(私だけかな?)だから、良い思い出はもっともっと良い印象で覚えているし、良くなかったことも、「あの時はあんなことがあったけれど、あの頃は良かったよね。」なんて思ってしまったり。(笑)
ふいにその良い思い出に触れる時があるのです。
懐かしい景色を見た時や、懐かしい匂いを嗅いだ時や、懐かしい音を耳にした時。そうした時にその時の思いが自分の中に再び入ってくると、とても優しい気持ちになれる。
その優しい気持ちを持ってもっと頑張っていこうって思える。その時の気持ちを持っていた自分に会うために後ろを振り返るのはとても好きなのです。

木のキッチンがある暮らしVol.2を作ってみました。

2015.11.10

新しいキッチンカタログを作ってみました。
何かやりたいことをやってみたら、カタログっぽくなくなってしまったのですが、まず、Vol.1で細かい内容を知って頂いて、Vol.2で私たちの雰囲気をより知ってもらえたらと思っています。(ふつうは順番が反対のような・・。)
キッチンや家具について考えたいなって時が来たら、ぜひお申し込みくださいませ。

チアキの七五三

2015.11.08

チアキも無事7歳の七五三を迎えることができました。
子供の成長は早いとよく言いますが、それはやはり私たち大人の目から見れば毎日があっという間に過ぎてしまうように見えても、子供は毎日毎日自分が持っている時間をめいいっぱい使ってその日を過ごしています。だから、昨日見ていたその姿はもう今日では全く違って大きく見える。いろんなことを吸収して、いろんなことを表現して、僕たち親はそれに気づかされて、共に成長していく。
これからもずっとずっとみんなで成長していく。それが家族ですね。

12月5日は手づくり照明作りを行ないます。

2015.11.06

20151106002今年も「クレミル」の時期がやってまいりました。今年の期間は9日間。
この1年の製作の過程で生まれた、オリジナルのテーブルや椅子を気軽にご覧頂こうと思っております。また、オリジナルのスピーカーの音を聞いて頂いたり、iPhoneスタンドを実際に手に取って見たり、クラフト作家さんの作品ももちろん展示販売いたします。今年はキャンドルを作る作家さんもご参加くださいます。
そして、週末ワークショップや天然酵母を使ったパンをお出しするハルチィカフェも開催します。
まずはワークショップ。一昨年に行なった照明作りを今年も開催致します。
もちろん道具などはすべてこちらで用意致しますが、お気に入りの和紙をご持参頂いても大丈夫です。
お昼には、鎌倉のmother’s cafeさんから届くランチも予定しております。

この照明作りは、12月5日(土)の10時からこの2階のショールームで開催いたします。
照明のキットは10台分用意してありますので、最大10組までご参加頂けます。
費用はmother’s cafeさんのランチも含めて7,000円(税込)となります。

ご参加されたい方は、info@freehandimai.comに、照明作り参加希望とお書きの上、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご住所をお書きになってお送りくださいませ。
(ウェブサイトのご相談フォームからご連絡下さっても大丈夫です。)

皆様お待ちしております。

タモの懐かしいキッチン

2015.11.06

山の上のOさんの現場。ようやく本日キッチンを届けることができました。私は別の予定が入ってしまっていて今日の取付には伺えなかったのですが、次回このキッチンのオイル塗装の方法をお伝えする時には、あのゆったりとした家がどのように仕立て上がったのかを見るのが楽しみです。

ブラックウォールナットの家具たち

2015.11.05

2年半ほど前に、ブラックウォールナットを使って框扉のスタンダードな形をしたテレビボードを作らせて頂いたAさんからこのたびご連絡を頂きました。今度はスライド書棚を作ってほしいのです、とのこと。
Aさんにように「必要になったらイマイさんに声を掛けよう。」って思ってくださるみなさんが居てくれること、とてもうれしいです。
自分はこの先どうしていくのだろうって、時々考えるんですが、やっぱりきちんと明確な答えが出なかったりします。
いつも皆さんから必要とされているから、家具を作らせてもらえるのであって、「一番大きな家具工房に!」とか「名前が知られるように有名に!」とか、そういうことはあまり考えていなくて。
じゃあ、いつかみんなから必要とされなくなる時が来たら、辞めちゃうのだろうかって、客観的に考えてみたりする。
どうなのだろう・・。
不要になっても物作りをする必要があるのだろうか・・、そもそも不要になる時が来るのだろうか・・。
自分はただ美しく使っていて気持の良い家具がそばにある暮らしが好きで、その暮らしをみんなが望んでいる限りは頑張る、そう思うだけの日々です。

お話しがそれましたが、今回のご依頼はスライド書棚。現在使っているものは20年近く使い続けたそうで少し歪んできていました。この機にテレビボードと揃えた本棚を作ろうと思ってくださったのだそうです。うれしいです。

前回同様、形はシンプルなので、打ち合わせはもう30分くらい終わり。
前回もそう。
メールのやり取りもとてもシンプル。

この短いお付き合いの中で、私たちの家具やその作る姿勢を気に入ってくださっていることにもう大変感謝しております。
頑張ります、Aさん。