見てもらえること

2019.08.27

20190827001昨日、つくばからキッチンを作らせて頂くTさんが工房を見てくださった後に、私の自宅までいらしてくださいました。
シナの無垢材がどんな表情なのか、工房にあるキッチンでは使っていないワイヤーシェルフの動きや調味料用の引き出しに使うスライドレールの動きを確認して頂いたり。
調味料用の引き出しって、キッチンパーツメーカーさんから出ているものを使うと動きも軽快なのですが、サイズがキッチンのスペースに対してちょっと小さかったりするのです。
きちんとたくさんものがしまえるようにするにはやはり引き出しを作ってしまったほうがピタッと納まるのですが、そのコンパクトな引き出しに合うソフトクローズするスライドレールがいまいち良いものが見つかっていないのです。
(具体的にはちょっと動きが硬いのですね。)
どうして、このスライドレールを使わないといけないのかは、実際に見て頂いて、そして触って頂いて動きを確かめてもらいます。
続いて、ワイヤーシェルフのレイアウトをどうするか。
しまいたいもののサイズを優先するか、掃除のしやすさも考慮するか、そういうことって実際に見てもらわないと分からないし、私自身も今まで皆さんから聞かせて頂いた話止まりでしかなかったので、いざこうして実際に使って見るとどう実感するのか、それをここで見ていただけたらと思っているのです。
メリットだけを伝えることはできても、使う人によってはデメリットに感じることを伝えるのってなかなか難しくて、でも物事にはどんなものでも良い面と悪い面はあって、それは使うその人にとってはメリットと感じられても、別の人にはデメリットと感じることもあったりします。
そういう良し悪しは、私たちだけで決めることが難しい場合があります。
そこで実物を見て頂いて、実際使って感じたことも伝えながら、そういういろいろなことをぐるぐると思い巡らせて頂いて、その人なりの答えを出してほしいのです。
自宅はそういうことができる場にしたいな、と思っているのです。
ちなみにTさんは調味料用のスライドレールはちょっと硬いと思うので、毎日使うことを考えるとその硬さよりもソフトクローズしない一般的なレールが良いというお話にまとまりました。

このところ、アキコが家を開ける期間がありまして、この5日間ハルカとチアキと3人で過ごす日々でしたが、彼女たちのサポートもあって、洗濯も食事作りも掃除もスムースに進められて、そしてアキコがいないことであらためて家族みんなでいることの楽しさや心地良さを感じることができたのでした。
そして、家事の大変さも。
写真はクックダインさんの山口さんのお勧めで使っているミートプレス。鶏肉がパリッと仕上がりました。
そして、本日無事にアキコが戻ってきまして、今日はお祝いに小さなハンバークがのったパスタ。
やっぱり、家具に限らず何かを作るって楽しいのです。

クリの印象

2019.08.27

20190827001新しい形の椅子を考えています。
どこか優しい感じの椅子にしたいと思っていて、全体的な丸みの感じや背の角度などをカイ君とあれこれ話しながら進めてきました。
これからFさんに座面を選んで頂く予定です。
へいこうして、テレビボードとダイニングテーブルの製作も進めております。
すこし涼しくなるころにお届けできそうです。

側溝掃除、除草作業

2019.08.24

昨日は枝葉の選定が主な作業で造園の熊野さんのお手伝いだったのですが、今日は本番です。
自治会の皆さん、お父さん、お母さん、先生、生徒たち、みんなが集まって、男性は校庭の側溝を開けて泥をかき出し、女性は伸び放題の草たちを刈り取って。
作業自体も大切ですが、こうして1年に一度でも近所の皆さん同士が顔を合わせてニコニコ笑いながら居られる時間があることがとても大事なのです。
あの計画停電で心細かった時、大雪で身動き取りづらくなった時、近所のみんなの力がどれだけ頼りになって温かかったか。
忘れないように、こうして1年に一度汗かきながら、ニコニコ笑うのです。

枝葉の選定

2019.08.23

今朝は年に一度の中学校の手入れ作業。
平日なのに、雨が降りはじめたのに、造園の熊野さんをはじめ、お父さんたちが集まってくださって、3年前に手を入れて伸びはじめた枝を落とす作業。
こういう力は励みになるんだよね。
自分たちにとっても、子供達にとっても。

なるほどなぁ。 :家具屋の家づくり

2019.08.22

我が家の食器棚。
今まで引き出ししかないデザインの時はなるべくすっきり見せたくて、天板と引き出しの前板の隙間を少なくするために最上段の引き出しの手掛けは上面につけないで、下面のみにしていたのですが、なかなか慣れるまで使いにくいことがいまさらながら分かったのでした。
住み始めて数か月でなんとなく慣れてきましたが、今までは上面の手掛けは指の力で開ける感じ、下面の手掛けは手のひら全体で開ける感じって思っていたのです。だから、キッチンに立つ女性にとっては、少ない力で開けやすい下面の手掛けを、と考えていたのですが、最近のスライドレールはソフトクローズレールも従来型のベアリングレールも軽く引き出せるように改良されてきているので、上面の手掛けでも軽い力で開けられるのでした。中に重たいものがしまわれていても軽く開け閉めできるのだってことにいまさら気が付いたりして。
そうなると、下面の手掛けに手を添えるのに、ちょっとかがむ動作が、なるほど気になるわけです。(胴長なので無駄に背が高いわけでして・・。)

今まで皆さんから使い勝手を聞きながら良いかたちを作ることを心掛けておりましたが、こういう動作って、自分で使ってみないとわからないものだなあとあらためて思ったわけです。
20190822002こちらは洗面台ですが、こちらもあえて上の隙間を少なくするために、引き出しの前板に合わせて、扉の手を掛ける部分を框の内側に掘り込んで加工したのですが、ここもいつもの上面の手掛けでもよかったかなあ、なんて少し思ってしまうわけです。

食器棚のオーダー「タモ板目の引き戸のある食器棚」

2019.08.18

Mさんのところに食器棚の設置に伺ってきました。
こうしてできあがった形を見るととてもシンプルな形に見えます。
でも、私たちの作る家具はこの形に成るまでの道のりはその人にとってただ一つの道なのです。
吊戸棚を作るなら、あなたはどんなふうに扉を開けたいですか。
開き扉なら開けた時に大きく使えますし、見た目もすっきりです。
引き戸も良いですね。開けっ放しでも邪魔になりませんから、ご飯の支度の時には仕事を終えるまでに開けたままにしておけます。でも、開き扉とは見た目の印象が大きく異なりますね。
「あっ、そう言われてみると食事の用意をしている時は開けておいたほうが私たちの使い方には良く合います。開いた扉だと頭ぶつけそうですし。」
Mさんご姉妹はそうおっしゃいました。
私たちの見知ったことと、使う皆さんの暮らし方をそれぞれ思い巡らせてたどり着く形です。

テレビボードのオーダー「扉の上部が一部格子窓になっていてAV機器がしまえるクルミのテレビボード」

2019.08.15

4年前に食器棚を作らせて頂いたKさんから春頃にテレビボードのオーダーを頂いておりました。
その当時「近い将来製作をお願いしたいと思っていますので。」と言ってくださって、その機会がようやく訪れたのでした。
うれしい再会です。
「いいのですよ。木の色柄はその時々の出会いですから。」
クルミの突板はその単板ごとの色の差が大きく異なることがあって、思ったよりも淡かった、濃かったということが多かったりするのです。
なるべく前回作らせて頂いた食器棚の色に近い板を用意したいと思っているのですが、クルミだと単板がそれほど多くの種類がなかったりするので、イメージ通りに、ということが難しいことがあるのです。
そういう心配もありましたが、比較的近い色のクルミを用意することができて、右上の格子の小窓もうまく納まって、「無事に納品完了しました。」というノガミ君からの連絡をもらってひと安心。
また、ご挨拶に伺わせて頂きます。

クルミのセパレートキッチンの塗装

2019.08.11

もう、夏のお休みが始まっているのでしょうね。
ひと気のない畑を縦断する道はとても静かで、こういう時間がとても好きです。
暑くてじっとしているだけでも汗が伝って落ちるくらい陽射しの強い時は、みんなが木陰でたしかにじっとしているような感じがして、静かな息遣いが聞こえるようですが、風で葉がすれ合う音が聞こえるくらいの時間が心地よくで好きです。
Fさんのところに行くのにどうしようかと思ったのですが、そういうふうに風が吹いているのを聞いていたら自転車で出かけることにしたのです。
「あっイマイさん、おはようございます。今エアコンつけますからね。」
とご主人が定刻通りにいらしてくださって、(もちろん、イマイさんが自転車で来るのは知っていましたよ。)というようなにこやかな表情で、迎えてくださいました。

昨年の11月の終わりでしたね。Fさんが初めてオーダーキッチンのことをご相談くださったのは。
先日ようやくお引渡しが終わりまして、Fさんご家族でオイル塗装をしてくださることになりましたので、今日はその塗装方法の説明に伺ったのです。
オイル塗装は汚れがつきやすいのではないかな、って心配になる方も多いのですが、時々お手入れするだけで汚れも落ちやすくつきにくくなります。
それを最初から自分たちで行なっておくと、あとのお手入れに臨む気持ちも軽くなります。
それにコストダウンできるひとつの方法でもありますし。

そのようなわけで、オイル塗装の段取りから、使う塗料に合わせた塗装方法と仕上げ方法をご説明しながら、引き出しの前板を使って実際の塗り方を指導して、30分ほどで説明終了。
あとでいらっしゃる奥様と手分けしながら二日間頑張ってくださいね。

また、ご新居で暮らし始めて、キッチンの使い心地がなんとなくわかってきたころにご挨拶に伺わせて頂きますね。
Fさん、これからもよろしくお願い致します。

【イベントのお知らせ】運動会にぴったり☆でこもちとパン作り

2019.08.09

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お盆休み直前ですが、イベント開催1か月前となりましたので、告知です!
先日、自宅の外構工事が終わり、残すは植栽という状態になりまして、色々と落ち着いてまいりましたので、しばらくお休みしておりましたショールームでのイベントを開催しようと思いましたら、早速、藤沢さんからすてきなイベントのお話をいただきました。ありがとうございます!
春から車通勤のスタッフが増えたので、駐車場が使えない状態となりますが、興味のある方はイベントの機会に遊びに来ていただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします!
《ねじりマヨパン》
担当:寒川町のパン教室~おうちパン~藤沢 真美 (Mami Fujisawa)
吉永麻衣子先生考案の【簡単おいしいおうちパン】講座より、シーズンメニューより《ねじりマヨパン》を作ります♪

今回はパーティーメニューとなっていますが、一口サイズなのでそのままパーティーにもまた、 運動会シーズンのお弁当に♡
ちょっとアレンジするとパパのおつまみにもなっちゃう家族みんなに喜ばれるメニューです。 成形も楽しい《ねじりマヨパン》はお弁当にも使えるパンですよ(^_-)-☆

手を汚さず、洗い物も少ないので小さなお子様と一緒に作って楽しむこともできます。

《デコもち作り》
担当:小川 葉子 (煤賀葉子) ⇒湘南茅ヶ崎にてアイシングクッキー&フラワーケーキ教室主宰

ハチマキバージョンで作ります
1本で白組赤組どちらもお作り頂けます

白組だけ、赤組だけでもOK
ご希望でしたら、他の色でもOK

(デコもち1本お持ち帰り)
※1本から10~14切れ程出来ます

デコもちは冷凍保存が出来ます❗
(1ヶ月程)
~冷凍ストックしておけば、当日ゆでるだけでお弁当に入れる事が出来るんです~

場所:フリーハンドイマイ 2階ショールーム

時間:9/10㈫ 10時から12時 定員8名様

参加費:3500円(コラボ価格♡)
    ★デコもち1本お持ち帰り
    ★パン生地持ち帰りあり

持ち物:エプロン
    ハンドタオル(お手拭き用)
    保冷バッグ&保冷剤

※こちらはお子様連れOKのレッスンです。
お申込み・お問い合わせは→ こちらまでお願いいたします。

【夏季休業期間のお知らせ】

2019.08.06

来週からお盆休みに入りますね、お休みの方もそうでない方もいらっしゃると思います。お疲れ様です。
私達は8月11日(日)~8月18日(日)の間、お休みをいただきます。(この期間、すでに打ち合わせのご予約をいただいているお客様とのお約束はもちろんそのままございますので、ご安心ください。)家具についてのご相談・お問い合わせ、カタログの請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て8月19日(月)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
それでは、みなさまよろしくお願い致します。

夏のクレミル 木工教室 2日目 Sさんの作られたもの

2019.08.05

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「玄関の収納が欲しくて。」とご参加くださったSさん。今回は2回目の参加です。
地元の方で、私達の存在に気づいてくださってから、イベントに参加してくださっています。
私達の工房は地元のお客様が少ないので、こうしてリピーターさんができることはうれしいのです。
お家が近いので、初めは一緒に来ていたおにいちゃんは途中では帰ってしまいましたね(笑)。
でも、出来上がったものを見たら、「お母さんこれ作ったの!」とびっくりしてもらえるのではないでしょうか。お疲れ様でした。

夏のクレミル 木工教室 2日目 Nさんが作られたもの

2019.08.05

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「小学校のランドセルなどの持ち物を入れる棚を作りたいのです。」と今回参加されたNさん。担当はカイ君です。
2回目ですし、1つ1つの作業内容を覚えている様子で、前回の形よりもシンプルでしたので、とてもスムーズに製作が進んでいました。
これだけの収納力があれば、長期休みに家に置くことになる小学校グッズも全部入りきりますね。お母さんの手作りだなんて素晴らしい。
食器棚を作らせていただいた時も塗装はご自分でされていましてので、「塗装は家でやります。」となんだか頼もしく感じるお言葉。
お疲れ様でした。次回はデスクですね(笑)、お待ちしております。

夏のクレミル 木工教室 2日目 Oさん親子が作られたもの

2019.08.04

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額縁を作りたいと親子で参加してくださったOさん親子。担当をしたのはイマイダイスケとハラダ君。ウォルナット材にチェリー材のかんざしを使ったきれいな形になりました。以前チェリー材の食器棚を作らせていただきましたので、ポイントとなる部分がお揃いなのはいいですね。4歳のS君もお手伝いを頑張っていました。これからS君の賞状などが入るのかな。
ご参加いただきありがとうございました。お疲れさまでした。

夏のクレミル 木工教室 1日目 Hさんご夫婦が作られたもの

2019.08.04

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私たちに食器棚をオーダーしてくださったHさん。同居しているネコちゃんとの暮らしをよりよいものにできるようにと、ごはん台と壁の爪とぎを製作されました。担当したのはノガミ君です。
「はい。やります。」と、ものづくりを愛する奥様が進んで手を動かし、それを見守りながら時折フォローしていくご主人の姿が、私たちにはないかたちだな、すてきだなと思いました。
時間いっぱいかっかってしまいましたが、思い通りの形にでき上がってよかったですね。
お疲れさまでした。ご参加くださってありがとうございました。

夏のクレミル 木工教室 1日目 S様ご家族の作られたもの

2019.08.04

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埼玉からわざわざいらしてくだっさったS様ご家族。「夏休みなので子供たちと何か作れたらと思いまして。」とご参加くださいました。担当したのはカナイ君です。
端材や材料を見ながら、小学校3年生のお兄ちゃんは教科書などの書類入れる箱、底板を後から張り付ける形で、小学校1年生の弟君はウルトラマンを入れる箱、底板は差し込む形でと、それぞれ形を少し変えてを作るということになりました。
材料は扱いやすいアガチス材です。小学校3年生と1年生では難しいのではと思っていましたが、最後の塗装まで頑張って製作に取り組んでくれました。
「夏休みに木工教室に参加した。」と言っても、実際の工房で、家具職人に直接、けひき・差し金・パネルソー・ボール盤・インパクトドリル(横切り・昇降盤など危ない機械は見学してもらいましたが)など、小学生でこんなに色々な機械を使いながら体験する場所はあまりないと思うので、いつかそれを思い出してくれたらうれしいですね。お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。

門 :家具屋の家づくり

2019.08.03

20190802001やっと正面の顔が整いました。オヌマさんに作ってもらった味わい深いカンヌキ。これからここに春の木(ハルカの木)と秋の木(チアキの木)と実のなる木が入るのです。
楽しみであります。

北のほう

2019.07.30

20190730002今日は朝早くから出掛け始めて2700mmくらいの長さのカウンターを届けに浦和のほうまで出掛けておりました。いよいよ始まったSさんのマンションがある町です。カウンターの取付は大工さんにお願いするので、材を持って材の組み立て方を大工さんにお伝えしてきました。カウンターがついたら、採寸していよいよ家具の製作が始まります。
その後は、ただいま製作に取り掛かっている石神井のYさんの現場に。設置場所の再確認ですが、何度も足を運んでいるから大変年配の大工さんも「よぅ。」と気軽に挨拶してくださる。
私たちの仕事ってなかなかいつも同じ工務店さんとお仕事する機会が少ないので、こういうふうに気軽に声掛けてもらえることにとても安心するのです。
ちょっと調整が必要だったので、製作を担当しているノガミ君に寸法を伝えて、その後は、先日食器棚を納品した日本橋のOさんのところに。
KUMAさんのハンドルをうっかり用意し忘れておりまして、本日はその取付と写真を撮らせて頂いたのでした。
Oさん、このマンションの引き渡しに合わせて私たちに家具の相談をしてくださっていたのですが、引き渡されて間もなく海外へのお仕事になってしまったということで、実際にこうして暮らし始めることができた今年は引き渡しから3年が経っているのでした。
3年経った今こうしてあらためてご相談を頂けたことをとてもうれしく思っております。
「イマイさんを見つけるまでは、もういいかなってあきらめかけたこともありました。本当はマンションの標準でここには白いピカピカした食器棚が入る予定だったのですが、どうしてもそれが気に入らなくて、まだ部屋もできていないのですから、食器棚を入れないという選択もできるはずって思って、担当の方を困らせてしまったのですよ。」とOさん。
なるほど、私たちも以前はマンション内の家具をよく作っておりましたので、何となく事情は分かります。
集合住宅を取りまとめることは難しいけれど、住む人にとってはそこは自分たちの家ですから。
何もかもが備わっていることは心地良いことでもあります。
しかしそれが必ずしも良いわけではなくて、自分たちで考える暮らし方が狭く感じてしまうようならそれは少し淋しいことです。
でも、暮らしていくことって、毎日の思いを積み重ねて自分らしく住みやすい場所を整えていくことですから、そういう時に手伝いができる存在でいたいなあと思うわけです。
Oさん、ありがとうございました。

ブルーベリー摘み

2019.07.28

そのあとに、昨晩メールをくださったOさんがお昼にいらしてくださって、今考えているキッチンのお話を聞かせてくださいました。慌ただしい打ち合わせになってしまいましてすみませんでした。よい形でお手伝いさせて頂けるとうれしいなと思っております。
その後はチアキと約束していた農園に。
夏休みの自由研究で使う素材を積みに行ってまいりました。
いろいろ甘いものがどれかを教えて頂きながら摘んでいくのですが難しいねえ。チィは、クモやらハチやらカナブンが出てきそうなので、おっかなびっくりやっておりました。
おいしいものはみんな好きなんだから、みんながいてもしかたないのさ。

テーブルのオーダー「クルミとアイアン黒皮残し仕上げの脚部のダイニングテーブル」

2019.07.28

2019072800120190728003今朝はKDLの木村さんからご依頼頂いていたテーブルの納品でした。納品先のKさんご家族皆さんで迎えてくださって、木村さんとてきぱきとテーブルを運び込んだ後は、お嬢さん二人がババロアにクリームを絞ってくれて、奥様は冷たいお茶を用意してくださって、そこにご主人がまだ塗装前のテーブルにふわっと布を掛けてくださって、ティータイム。
「いいです、いいです、このテーブル。」
みんなで喜んでくださって、朝から元気を頂いて帰ってきたのでした。

食器棚のオーダー「ナラ板目ランダム張り突板を使って、一部ガラスの引き戸のある食器棚」

2019.07.27

20190727001ちょうど台風がやってきておりまして空模様を心配しておりましたが、幸い雨には降られませんでしたが、強い風がそこらじゅうでボウボウと吹いておりましたので、いつも以上に頭の形を大きくしながら川越のSさんのところを訪ねてきました。
お手入れの方法をひと通り説明しました後にお茶を頂きながら、ご主人と奥様との出会いやこうして私たちと出会ったきっかけなどいろんなお話を聞かせて頂いて、あらためて距離が遠くても気持ちが近いのだなあ、と感じるのでした。

いただきもの

2019.07.26

20190726002いつも端材をたくさん頂いてばかりなので、とご近所の農家さんからみずみずしい野菜たちを頂きました。
みんなで食べようとゴロゴロ分けていると、小さな客人。

えびなっ子スクール2019

2019.07.25

20190725001201907250022019072500320190725005201907250082019072500620190725007今日が2校目。私の住む町の小学校では、「えびなっ子スクール」というイベントが、毎年この夏休みの初めに開かれます。今年はご縁があって、私も参加させて頂くことになりました。
参加してくれたのは5年生、6先生なので、「なんでお酢を使うと鉄分が出てくるのか。」とか「どうしてその液体を塗ると真っ黒になるのか。」とか説明すると勉強になってよいのかもしれませんが、とにかく何かを作ることを楽しんでもらいましょう。
そのあとで何でだろう、って思ったら調べてみると良いよ。
自分でワクワクした気持ちにならないと知りたいって思わないものね。

っていうのが今回のテーマだったのですが、やっぱりみんな化学反応を知るよりも作ることが楽しくて、しかくい木箱がコップになったり、ツマミがミッキーになったり、顔になったり、市松模様ができたり、少し大人びたかすれた仕上げになったり。
途中で先生やお母さんたちも興味深く見ていってくださって。

ちょっと臭かったけれど、とてもよい教室でした。
それではみなさん、また来年会いましょう。

ウェブサイト更新

2019.07.23

ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンターゆたかな色彩なのに淡い印象に仕上がったNさんの食器棚の記事と、

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターとモダンな日本家屋によく合うチェリーのキッチンカウンターとダイニングテーブルと椅子を作らせて頂いたSさんの記事と、

ステンレスバイブレーションカウンターとチェリー材を使ったL型キッチン独特の形やデザインでまとまったとても魅力的なキッチンを作らせて頂いたAさんの記事の3つのお話を掲載しました。
よろしかったら、ご覧になってください。

blanc

2019.07.23

「ナラ節アリ材とメラミンの食器収納棚のオーダー」

辻堂 N様

design:Nさん
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:hiroyuki kai

ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

食器棚に使った素材は節のあるナラ材。食器棚の上の壁付けの棚板もナラの幅接ぎ板。壁付けの棚板の場合は、新築工事中に取り付ける必要があるので、私たちが担当する場合は、棚板の製作のみを受け持たせてもらって、取付は大工さんにお願いことが多いのです。

いろいろとお話を聞いてみると、どうやら辻堂のTさんとお知り合いらしい。Tさん、Tさん‥、どのような方だったかなあ。
いけない、皆さんの顔は忘れないようにと思っているのですが、いろいろなかたとお知り合いになるとだんだんと曖昧になってきてしまうこともあったりして。
「えーと、イマイさんが食器棚を作ってくださって、荷揚げが大変で、床がタイルで、ステンレスと真鍮を使った明るい食器棚で・・。」
「あぁ、思い出しました!あのTさんですね。」
そうそう、搬入がかなり大変で、さらには壁の誤差で家具が一度で納まらなかったあの大きな食器棚の「海風が吹く家」のTさんですね。

ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

今回の天板は、今までの形から少し趣向が変わってメラミン化粧板を使っています。色は明るめのグレーで木口にナラ材を練り付けることでとても明るい印象に仕上がっているのです。

ご主人は健康的に日焼けして、歯は真っ白で奥様も確か裾の長いワンピースでお二人とも海がとってもよく似合う印象だったので、てっきりもっと海のそばの家をイメージしておりました。
そのTさんが私たちのことを伝えてくださって、さらには新居を建築する工務店さんが茅ケ崎のエバーグリーンホームさんだったりして、いろいろな方々とご縁があったお仕事だったのでした。

HORIの真鍮丸棒ハンドル

ハンドルはHORIの真鍮ハンドル。真鍮のハンドルを選ぶ際に木を付けているのは、クリア仕上げにになっていないものを選ぶこと。クリア仕上げだと、時間が経ってもキラキラし続けるようにクリア塗装が施されています。やはり素材は、時間とともにくたびれていることが自然だと思いますので、真鍮も触っているとくすんでいくような磨き仕上げを選ぶようにしています。

当初、Nさんのイメージとして考えていたのは以下のような形でした。キッチンはキッチンハウスさんの少し落ち着いた色合いのペニンシュラタイプのキッチンが入り、キッチンに立つと目の前の大きな開口から庭が望めるのでした。
そのキッチンで長い時間を過ごしやすいように、キッチンスペースはパントリーがしっかりと大きめに取ってあって、食器棚は頻繁に使うものをきちんとしまえるようにというシンプルな形を希望されていました。

ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。引き出しはソフトクローズタイプのスライドレールを使っています。レールを引き出しの底に付けるタイプなので、見た目がとてもすっきりした印象になります。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。


ナラ節アリ材とメラミン化粧板を使ったキッチンバックカウンター

引き出しの様子。

そして、その食器棚に隣接するように小さなワークデスクのようなものをつける予定でした。
買ってきた食材をちょっと置いたり、書き物したり、支度をしたり、何かと重宝しそうなワークで菊を作ろうかと考えておりましたが、ご家族皆さんと動線が重なる可能性があることと、デスクがある程度加工する手間を考えると高価な形になってしまうこともありまして、シンプルな食器棚に落ち着いたのでした。
しかし、シンプルながらも今までにない素材選びや使い方で、とても落ち着いた印象のきれいな食器棚がこうしてできあがり、淡いグレーや節のある表情と豊かな色合いになっているはずなのに、白く穏やかな印象を受けるのはNさんのたたずまいがそう感じさせるのでしょうか。

先日、食器棚をご依頼頂いた別のお客様から「食器棚をつけたことで暮らしが不思議と整っていく」というすてきな言葉を頂きました。
その感じ何となく分かります。
家具が新居に入ったことで、気づかないところまでご自身の気持ちも切り替わってるのかもしれません。
「この家具をこう使っていきたいから、ここはこうしよう。ここはこうなったのなら今度ここはこういうふうにしてキッチン全体を整えよう。」って良い波長が広がっていく感じは心地良くて、
心地よい場所に居ると自分の気持ちが落ち着いていく感覚。
きっとNさんもそう思っていてくださって、それが私の中に白い色となって表現されているのかもしれません。
ありがとうございます。

節のあるナラのグレーメラミンの食器棚

価格:370,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は25,000円から)