不要不急

2020.03.28

今日、工房は仕事の日でした。
この週末神奈川県は「不要不急の外出禁止」となりましたが、私たちにご注文をいただいたお客様のお家作りは進んでいるわけです。スタッフのみんなには気をつけながら予定通りの勤務をお願いしました。
電車通勤しているスタッフもいるので、ご家族や周りの方々には「え⁉︎」と思われた方もいるのかもしれません。この判断が正解か否かはわかりませんが、今の私たちにはこの判断しかできませんでした。
明日はお客様お宅に伺っての打ち合わせの予定が入っていました。
お客様の要望があって初めて成り立つオーダー家具のお仕事です。
不測の事態なので、打ち合わせのタイミングについてもお客様に確認してみようと連絡してみました。
「この週末はやめておきましょう。」とお返事をいただき延期することになりました。
これからこういう機会がしばらくは続くと思います。
情報を得ながら、みんなと話し合い、お客様にも伝えて、その時々で最善と思われる判断をしていくしかないと思っています。

夕方、「ヤモちゃん、帰ってきたよ!」とハルが自宅の壁にいるヤモリを見つけました。昨年夏の間姿が見えていたヤモリがいつの間にかいなくなっていたので、「どこかに無事でいるといいね。」と冬の間に話していたのでした。
小さいヤモリに「僕もここにいるよ。」と言われているようでした。姿を見せてくれてありがとう。今日は暖かかったものね。
でも明日は雪が降るくらい寒いんだって、またどこかに隠れたほうがいいよ。一緒にお家に居よう。

Fさんのキッチン:スタッフ カイ君の制作日記

2020.03.28

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無垢材をふんだんに使用したキッチンです。
今回はクルミ材を使って作りました。
クルミは突板と無垢材とで色の差が大きいことが多くて、お客様はクルミの無垢独特のすこし濁ったような黄褐色を希望される方が多い、と社長から聞いています。
突板は確かに色が明るく、また赤みがあることが多いので、無垢とは表情が違うのですね。
軽いわりには十分な強度もあって、削ると多少毛羽立ったり、また小節がところどころに入ってくるのですが、その表情のよさを皆さん好まれるのだそうです。

ただ、無垢材は突板と違って反りが出やすかったり表面を仕上げるための手間が多かったりと手の掛かる部分もありますが、その表情のよさや独特の重厚感は反りや歪みという木が持つクセを考えても差し引きしても大いなる魅力のある材です。

今回はお客様ご自身でオイル塗装をされるということで、無塗装の状態で設置させて頂くことになりました。
設置当日はあいにくの雨模様。
無垢材にとっては厳しい状況ではありましたが、無事に据え付けたこのキッチンがお客様の塗装によってどのような表情になっていくのかが楽しみだったのです。
後日社長から塗装した後の様子を見させてもらって、浮き出てきた導管の様子や独特な色が良く表れていて、またFさんの暮らしの様子も拝見させてもらうことができてうれしさと安心な気持ちになったのでした。
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