極楽寺にて

2023.09.15

秋から冬にかけて、鎌倉でキッチンを作らせて頂くことになるのです。

関西からこの湘南に越してこられるOさんの新居なのですが、大変お久しぶりに神奈川エコハウスさんの現場になります。

エコハウスさんのところでお仕事させて頂くのは9年振りで、二宮のKさんのキッチンの時にお世話になって、今回も大掛かりな形になりそうですが、あの時も大掛かりなL型のキッチンでしたね。

Kさんの現場監督さんだったIさんがこのOさんの現場も担当されていて、お仕事しやすくなりそうでうれしいです。

私たちのキッチン作りって、なかなか同じ施工会社さんになることは少なくて、初めてお会いする工務店さんやビルダーさんが多いので、そこでのマナーやルールがありますからなかなか緊張するわけです。でも、一度お付き合いさせて頂いたことのある施工会社さんだとどこか気持ちも落ち着くわけです。そのような気持ちになったことと、海岸線の渋滞を憂慮して久しぶりに自転車で現場に向かったのでした。

体力が心配でしたので、早めに出発したら、早めに着いちゃって、「おはようございます、すみません、キッチンを担当するイマイと申します。」とまだ仕事前の休憩中のところに恐る恐る声をかけさせて頂くと、「自転車かい?どこからきたの!?寒川から!すげーな。」と大工さんと電気屋さん。監督のIさんもにこやかに迎えてくださって、ああ、そうだ、この雰囲気でしたね、思い出しました。

二宮のKさんのことをお話すると、「ああ、そうか、二宮のね。」と電気屋さんも覚えてくださっていたようで、とても心地よい空気の流れる現場だったのでした。

30代のころはね、もう馬鹿みたいにアキコからお小遣いもらったら、やれクロモリのフレームに乗るんだとか、やれハンドルはアナトミックじゃなくてシャローなものがかっこいいかも、だのと毎月パーツを買っては「これは走りが変わったね。」なんて言いながら一人で山に出かける日々でしたが、最近は通勤以外で自転車に乗ることはなくなっていて、あの気持ちの高ぶりは何だったのだろうと不思議に思い返すのです。

そうして、無事にOさんのキッチンの制作に取り掛かれる準備ができて工房に戻ってくるころには、やはり長い距離を乗ることは、もうすぐ49歳の体にはなかなか辛かったのでした・・。

でもおかげで、6月の健康診断から5キロも体重が落とせて気持ちはすっきりしているのでございます。