シナのキッチンと作業台

2025.04.17

葉山工務店さんからご依頼頂いていたシナで作ったキッチンと作業台を納品しました。

シンプルな構成というのは、こうして仕上がってみると簡単そうな形に見えるのですが、作ったり、設置するのはなかなか大変だったりします。

箱状の家具だと、直方体としてある程度固まった形状をしているので、歪みが起きづらかったり、また壁面に止めるために板から木ネジで固定することができるのですが、今回のようにオープン棚になっていたり、箱の形ではなくフローリングが見えていたりする形だと、床や壁の状態がそのまま家具に伝わったり、壁面に木ネジを目立たせないように固定するためにいつも以上の工夫が必要だったりします。

1日目は制作を担当したノガミ君とワタナベ君が作業をしてくれている間に、搬入を終えたらヒロセ君と二人で、来週設置工事に入る予定のIさんのキッチンの現場の確認。なかなか厳しい搬入経路をどうやろうかと二人で頭をひねらせます。どうにか・・なるかな。と、二人して自分に言い聞かせたら、ヒロセ君を再び葉山さんの現場に。そのあと16時にNさんがちょっとだけ打合せに来られるというのをすっかり忘れていて、誰か階段を上がってきたと思ったら、Nさんの顔がふっと現れてびっくり。髭もきちんと剃っておらず、作業着のまま図面を描いておりまして、きちんと準備できないままお迎えしてしまいまして大変失礼いたしました・・。

2日目は夏が来る前に納品する予定の小田原のSさんのキッチンの現場の再確認。監督のTさんから現場に墨出しをしてほしいということでお邪魔してきました。監督さんや大工さんが頭を突き合わせて階段の納め方をうんうん和気あいあいと相談しておりました。よい形になるように頑張ります。

特に今回は改修工事ということもあって、以前の建築と新しい建築が混在する時は、そういう歪みを受けやすかったりしますので、ちょっと心配していたのですが、葉山さんも私たちが仕事をしやすいように段取りしていてくれて、みんなも段取りよく準備してくれていたのできれいに納めることができて一安心。

と、慌ただしい4月の後半が始まりました。