
図書館の検索台
2025.05.16


工房では図書館の検索台OPACが2台出来上がっていました。今回は制作をノガミ君が担当してくれています。
ご依頼を受けて、2007年2月から作りはじめ、受注をいただいた図書館さんに納めさせていただいております。今回のような格子扉のデザインになったのは2014年1月からでした。機器に熱がこもってしまうということで放熱できるようにしたのでした。
今回は静岡県に納めさせていただきますが、こちらは会社さん(株式会社タック・ポートさん、お世話になっております。)を通して全国的に対応させていただいておりますので、もしかしたら、あなたの住む町の図書館にもあるかもしれませんね。
「図書館の検索台」という名称は同じですが、車いすを利用している人がそのまま使いやすいように、幅が広めで、高さが低くなっているものがあったり、採用されているシステムに合わせて、手元にタッチパネルが埋め込めるようになっていたり、その図書館ごとのニーズに合わせて形が少しづつ変わっています。
貸出カードから、ICタグでの管理に変わったり、今では電子書籍が普及していますから、これからも蔵書検索の形は変わっていくことでしょう。
時代と通信環境と共に家具に求められる形は変わるものなのですね。
私たちはオーダー家具工房ですから、私たちのショールームか、オーダーをいただいた人のお家でしか、家具の実物を見ていただく機会がありませんが、この図書館の検索台は、公共の場所に納めさせていただいておりますので、多くの人に見て使っていただけるものとして、非常にありがたい存在だと思っております。
過去のブログを読み返すと、杉並区に64台、渋谷区に31台納めたこともあるようですから、どこかで何かしらの形でまだ活躍してくれていることを願うばかりです。