
ご無沙汰しております
2025.05.12

約9カ月ぶりの再会ですね。
前回納品したのは、夏の最中でしたものね。
あの頃は、TさんのキッチンやFさんの白いカウンター下収納など、なぜだかこの東京の北部で家具やキッチンのご依頼を頂くことが多かった時期でもありました。人の気持ちってどこかつながっているのでしょう。
Tさんには最初はキッチンの相談から始まったのでしたね。それから1年半をかけてコストやサイズをいろいろと検討していく中でこの形にたどり着いたのでした。キッチンはタカラ製の白いシンプルなキッチンで、そこにホワイトオークで彩りを添えていくという感じ。そこに合わせて、背面のカップボードを作らせて頂いて、ふわっと温かみのある空間になりました。
メンテナンスの方法をお伝えしている時もお姉ちゃんとお兄ちゃんも一緒に楽しそうに聞いてくれていて、ここで楽しく過ごしている様子がよく分かりました。
ひと通りの説明のあとに板橋最中を頂きながら、いろいろなお話を聞かせてくださいました。
お話を聞く中で、みんなけっこう近くから引っ越してきているのだなあとあらためて思ったのでした。
今こうしていろいろな皆さんとお話する機会が持てるようになったのですが、それまでは家を新しくするとなるときっと遠くからその好きななった土地にやってくるのだろう、なんて勝手に思い込んでいたのですが、皆さんのお話を聞くと、それまで住んでいたところから程ない距離にご新居を建てる方々が多いことが分かったのでした。
Tさんも同じく、ご主人も奥様もお二人とも元々は都内で過ごしてきたわけではなく、上京してたまたま住み始めたこの町がいつの間にか自分たちの故郷になっている。ここに家を建てた理由にお子さんの学区が離れてしまうといけないのでいう我が家と同じ理由が近くに建てた理由の一つでもあるのだそうですが、やはり右も左も分からない町で、いろいろな関係を最初から築いていくことはたいへんなことだったり、もう町に愛着があったり、聞けば聞くほどなるほどそうだよね、と思うことばかり。
いつの間にか故郷になっているってとても素敵なことだ。