
ナラのカップボード
2026.08.01
一時期、ナラの病気が流行ったり流通が滞る時期が重なったりしてホワイトオークを主に使っていこうかと考えた時期がありました。それがちょうどショールームに置かれているキッチンを作った時期だったのですが、そのオーク、いざ使い始めて削ってみると、乾燥が良くなかったのか、内部で細かいヒビが入っているものが多くあることに気がついて、様子を見ながら再びナラ材を使うようにしているのです。
このMさんのカップボードはそのナラ材で制作しています。ホワイトオークのそういう欠点があってもダイナミックな表情や色合いが魅力的なのですが、Mさんのイメージとしては木目の詰まった繊細な表情を希望されるということで、そのリクエストに応えられるような材で仕上げることができました。
良い表情です。
また、今回のカップボードの引き出しの段数は3段。高さ900ミリ近いのですがそれでも3段。いつもだったら4段くらいにするのですが、Mさんがお持ちのホームベーカリーをしまいたいというリクエストに応えて、一番下の引き出しを深めにしています。ホームベーカリー以外の部分は、水稲が立てて収納されていたり、お皿が立てて集されていたり。
なるほど。
私はかたくなにこの大きさの引き出し収納を作るなら4段だろうと思ってしまっているところがありましたが、こうして、皆さんの使い方を見て自分の思い込みが良いことなのかよくないことなのか省みる機会ができて大変ありがたいところです。
奥の勝手口付近に鎮座するカエルの親子も「良く学べよ。」と応援してくれているのでしょう。
