コーリアンとナラランダム張り突板のセパレートキッチン

2026.08.04

藤沢のSさんのところに、ご挨拶とお手入れ方法のご説明に伺ってきました。

この空間、ラワン、ツガ、ナラ、ポプラ、そして建材の針葉樹たちの表情が入り乱れているように思えるのに、あか抜けた様子に映るのは、やはりSさんの表現力なのですね。

お仕事上あまり住宅の設計に関わることが少ないというご主人が手の込んだ図面をもっていらしてくださった時は、何だか難しそうだけれどどんな空間になるのだろう、と少しハラハラしていたのですが、実際にこうしてお伺いしてみると、タイルや壁の仕上げ材などの表情の豊かさが相まってどこか海外の住空間に入り込んだようなさわやかな印象があふれたところになっておりました。

とても心地よいなあ。

これは、それぞれの素材だけがこの心地良さを現わしているのではなくて、手作りの表情たちがここをさらに良くしてくれているように思えたのです。

造作された吊戸棚や物入れなどは田辺工務店さんの大工さんと建具屋さんが手掛けているのですが、細かい素材はSさんが仕入れて、それが組み込まれていて塗装もSさんご夫婦で仕上げています。

使い込まれて茶色だったのがほぼ赤く日焼けしているナラの集成材の天板を持つダイニングテーブルのアイアンの脚は、緑色のPH5の色に合わせて同じく緑色にSさんが塗装していたり。

このあともアイアンでオーダーで作ってもらったロフトから続く渡り廊下のフェンスを「ちょっと浮かせる感じで取り付けようと思っていて。」とSさん。その温かさが心地よさになっているのでしょうね。

そうそう、そのアイアンを手掛ける鉄工所さんは、私たちの工房からすぐそばのアイゼンスタジオさん。いろいろなところからお名前を聞く機会があるので、いつかお伺いしてみたいと思いながらもまだお会いすることができていないのですが、こうしてすぐそばですてきな物づくりをしている人たちがいるのはうれしいことです。Sさんのお話を聞いてあらためてそう感じたのでした。