ナラ板目の食器棚

2026.10.04

Tさんの食器棚を設置してきました。

Tさんのご新居は新築のマンション。最近のマンションの間取りを見ていると、食器棚を置くスペースがすこしコンパクトだなあと思うことがあります。

食器棚と言うと奥行が45センチのものが一般的なサイズだと思うのですが、そのサイズも置けないくらい、もしくは置くとキッチンとの通路幅が狭くなってしまう間取りを見かけることが多くなりました。これだと家族みんなでキッチンに立つには少し狭くて、道具をしまうスペースも少ないかもしれない。

リビングダイニングとキッチンが一体になった空間の良さを体感してもらうには少し淋しいなあと感じることもありました。

Tさんの間取りはそれほど狭く感じることはないのですが、幅がちょっとコンパクト。設置できる壁の幅は1500ミリ弱。代わりに冷蔵庫を設置するスペースの幅は950ミリほどもありました。

最近の冷蔵庫って、幅が広めで600リットルくらいの大きさで両開きでも製品の幅が700ミリを超えるものはあまりないと思います。下には4か所キャスターがついているものが多いので、冷蔵庫の設置の時もぐるぐる回転させる必要がないから、冷蔵庫スペースをそれほど余裕を持たせる必要もなくなってきていると思うのです。

そう考えると、冷蔵庫スペースがここまで広い必要はないと思いますので、今回は、下の食器棚だけ壁の幅よりも広く作りました。先日掲載した「吊戸棚が戻ってきた」の野毛のMさんと同じ感じです。

今回は、少し余裕を見て冷蔵庫スペースを800ミリ残しておいて、食器棚を130ミリほど延ばすことで中央の引き出しを幅広く作ることができました。ちなみに飛び出た部分は奥まで天板と側板を延ばしています。天板を延ばしているので、ここのものの置き方もいろいろと考えられます。過去にはここに長いトレイなどを置いているお客様もいらっしゃいました。

そして吊戸棚は幅を広げても、収納量は増えてもそれほど使い勝手は向上しないと考えて、すっきりと見える印象を優先して壁の幅に合わせて制作しています。

こうすることで、コンパクトな空間でもなるべく余裕を持って使い安い形にすることができたと思います。

Tさん、ありがとうございました。