年末年始の休業日のお知らせ

2018.12.28

私達は12月28日(金)~1月6日(日)の間、年末年始のお休みをいただきます。
家具についてのご相談・お問い合わせ、キッチンカタログの請求(12月27日午前中までのご依頼に関しては年内に対応させていただきます。)、木製雑貨のご注文(12月26日(水)午前中までのご注文に関しては年内に対応させていただきます。)についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て1月7日(月)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
また、木製雑貨等のご注文の作品の発送の準備・手配は1月8日(火)から順次対応とさせていただきます。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

いらっしゃいませ

2018.12.28

午後から我孫子からここまでNさんがキッチンのご相談に訪ねてくださいました。
みんなワクワクした気持ちをもって、はるばる訪ねてくださるのです。
でもここでお見せできるのは1つのキッチンや家具たちだけ。私たちができることの魅力を、そして家具やキッチンってこういうふうに作れるのですっていう魅力を分かりやすく伝えてあげなくては。
みんなワクワクした気持ちをもって、この小さな工房を訪ねてくださるのですから。
今年はどれほど伝えてあげられたでしょうか。
来年はどれほど伝えてあげられるでしょうか。
皆さんが訪ねてくださる限りはその気持ちにこたえることが私たちの役割。
ワクワクしましょう。
私も午前中、とてもワクワクしました。

下では、まだノガミ君が機械を動かす音が聞こえています。
家族のために家具を作っているところです。仕事が忙しい間はなかなかそういう時間が取れないですものね。
明日はカイ君も来るようです。
みんなワクワクしましょう。

気持ちが揺り動かされる :家具屋の家づくり

2018.12.28

本日お仕事納めとなるところが多いなか、私たちは一足お先に昨日今年の仕事を納めさせて頂きました。
なかなか納まっていない部分もあって年明けから大忙しになりそうですが、まずは心と体を休めて今年一年無事に過ごせたことに感謝して、新たな年が良い年になることを願いながら新年を迎えたいと思っております。
お休み最初の日は午後に遠方からキッチンのご相談にNさんがいらしてくださることになっておりますので、午前中に自宅の様子を見に、家族みんなで現場にお邪魔させて頂きました。
上棟以来、あいさつに伺うこともできなくてすみません。
それでも近藤さんはいつもの柔和な表情で、「どうぞどうど見ていってください。」と優しく声をかけてくださいました。
すてきな大工さん。
ハルカはいつも勉強や部活が忙しくて、今日ここにやってくるのは草刈り以来。
私も上棟以来に見に来たわけですが、一か月でコツコツとこうして家を作っていってくださったことにあらためて気持ちが揺り動かされます。
すごいね、私たちは実は何でも作れるんだぜ。

福原さんも来てくれて、彼が思い描いていたイメージをあらためて伝えてくれます。
へぇー、もう、へぇーの連続。
あらためてこういう仕事に携われていることに感謝の気持ちでいっぱいでございます。

新年のイベントのご案内

2018.12.25

「キュウリにお味噌付けて食べてみる。」昨年の冬に初めて作ったお味噌は娘たちにとっても特別だったようで、キュウリが足りなくなるほどパクパク食べました。
平成31年度の最初のイベントははじめさん の発酵食・離乳食・講座の教室です。
私達からお知らせがあります。年内製作・年明け~春頃納めの家具の収納場所が足りなくなる等の諸事情により、ショールームの一部を家具を保管する場所として使用することになりました。そして、2019年2月~4月の3か月間(予定)は、レッスン等へのショールームの貸し出しができなくなりますので、しばらくフリーハンドイマイでのレッスンはお休みとなります。ご了承ください。
気になっている方はぜひこの機会にご参加くださいね!

皆んなで発酵食ランチ作り&ママと赤ちゃんの交流会
2019年1月18日(金)¥2,500 残1席
10:30〜

一般社団法人 離乳食インストラクター協会
和の離乳食パクパクセミナー 初期〜中期 コース
2019年1月18日(木)¥4,500 残1席
13:00〜

手前味噌作り教室 各クラス2名様限定
4kg仕込み ¥5,000
2019年1月21日(月)
10:30〜 → 満席となりました。

発酵食作り
(塩麹・醤油麹・甘酒の中から好きなものをお選びください)各種 ¥2,000
2019年1月21日(月)残3席
10:30〜

ギフト式100均知育講座
2019年1月22日(火)
1時間 10:00〜11:00 ¥10,000 修了証が付きます
3時間 10:00〜13:00 ¥30,000 認定証が付きます

ギフト式手遊び歌講座
2019年1月28日(月)
1時間 10:00〜11:00 ¥10,000 修了証が付きます
3時間 10:00〜13:00 ¥30,000 認定証が付きます

離乳食・お料理系のレッスンのお申し込みは→ こちら
講座のお申し込みは→ こちら

メリークリスマス

2018.12.25

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朝、目覚ましのアラームがなりました。
(我が家は未だに家族4人で六畳の和室にぎゅうぎゅうで寝ています。笑)
ハルの音だ。
iPhoneを見ると5時。
やばい、今日朝練だっけか?
「ハル、今日朝練?」
携帯のアラームを止めながら、
「違う。8時登校。」
なーんだ。まだ寝れるや。
「ちょっとトイレ行ってくる。」とハル。
なんでそんなことわざわざ言うのだろうと思いながらの二度寝。
6時に自分のアラームを止め、起きると、テーブルの上に見慣れないプレゼントが2つ。
「?」
洗面所で支度をしていたおとうさんに、
「あれ何?」
「わからない。」とおとうさん。
「?」
中を開けて見ると、
青い袋にはシャープペンとタオル、
赤い袋には黒いペンケースとタオル。
「おはよう。」と起きて来たハル。
「見て、こんなプレゼントが置いてあったの。」と伝えると、
「お父さんとお母さんにもサンタさんがプレゼント置いていったんじゃない?」と言いながら、自分の部屋へ。

「この前、設計士さんがステッドラーのシャープペン使っててさ。やっぱりかっこいいなって思って。」と家族そろっての夕ご飯の時に話していたお父さん。

「お母さん、このペンケースどこで買ったの?」
「看護学校の時にソニプラで買ってずっと使ってんだよ。」
「えー⁉︎」という会話をだいぶ前にした私。

昨日の午後、「ちょっとチイと買い物してくる。」と出かけた2人。

すべてが繋がったのでした。
そんなクリスマスの始まりの朝だったのです。
夜には、ハルの手作りのシュークリームでできたクリスマスケーキをみんなで食べて。
そんなすてきなクリスマスの一日だったのでした。

タモをダークブラウンに塗装した本棚

2018.12.23

先日、本とCDを収納する棚を設置させて頂いたKさんのところに細かい作業が残っていたので伺ってきました。
この部屋はもともとピアノの先生をされていた方がご自身の練習をするための部屋で不思議な防音壁に方々にあるのですが、その出っ張り引っ込み具合と家具の奥行のバランスをきちんと把握できていなかった私のうっかり間違いにより、上の隙間を塞ぐ板が足りなくなってしまっていたのでした。
それを新たに準備して、この休日の夜にお邪魔させて頂きまして(夜分にスミマセン。)、無事に設置工事は完了。
工事後、奥様が「やっぱりオーダーで依頼すると質が違いますね。」とうれしい言葉を頂きました。
質(しつ)かあ、うれしいなあ。
質って調べると、「物が成り立つもととして考えられることがら」ってありました。
今まであまりはっきり自覚していなかったように思えるのですが、家具を構成する素材や作り方もそうですが、その人の暮らしにはどんな形が必要だったのかが家具を置くことで分かるって思いもあると思えて、そういういろいろなその人との関わりがその家具や私たちの質を成しているのかなって、うれしくなりました。
そういう皆さんの思いは私たちの自信にもつながって、よい反応が繰り返されていくはずって思っています。
何もかも新しいことに挑戦していかないといけない、という気持ちはないけれど、そういう良い反応で頂いた種火は絶やすことなく、前に進むための灯りにしていかないといけない、と思いながら、今年の大きな家具のお届けはこれで終了です。
今週も細かい作業で皆さんのお宅にお伺いしたり、積み上がり始めている皆さんの家具のかたちを考えたりしているうちに静かに暮れに向かっていきます。

お久しぶりです。

2018.12.22

久しぶりにFさんのところに。
お会いするのは3年半ぶりでしょうか。
キッチンを作らせて頂いてからは4年ぶりになりますか。
会えば時間は縮んでしまいますし、あっという間に懐かしく楽しい空気。
設計事務所を独立されてから忙しくしていたようですが、でも楽しそうな表情はFさんならでは。
今回は、すてきなリノベーションを行なうそうで、そのキッチンをぜひイマイさんに作ってもらいたいんですって。
うれしいなあ。
実現できるように頑張ります。
Fさんのキッチンはとても表情があって思い出深い作品のひとつ。

また雨が降り始めましたが、どこか心温かい思いで会社に戻ってまりました。

チェリーの壁面収納

2018.12.22

20181222002201812220032018122200420181222005荒川遊園まで出かけておりました。
Mさんこんにちは。
「住み始めてからいろいろと見えてくることってありますから、その時に相談があればおっしゃってくださいね。」と、以前にお伝えしていたことをMさんしっかり覚えていてくださいまして、「忘れないようにメモしておいたんですよ。」と言いながら、一つずつスマートフォンのメモを教えてくださいます。
これは工務店さんが対応したほうが良いのかもしれない、と思う部分も、Mさんと工務店さんの関係がなかなかうまくいかないようで。
本来でしたらその家を建てた工務店がずっと見守っていってあげることがその役割で、そういう素晴らしい人たちが建てた家々が街並みを作り出すはずなのに、作るまでだけが私の仕事、とどこかで思いが掛け違えてしまっているようで、その家族がそこに住み始めてからを思い描けない方々が少なからずいるようで、淋しい気持ちです。
とりあえず、これからどんなことが可能なのか、どうすると住みやすく楽しい家になるかといろいろとお話しさせて頂きました。
距離は遠いですが、気持ちは近いですよ。
また良いかたちを考えたらご連絡しますね。
いろいろとお話ししていたら、写真だけ撮って、うっかりオイル塗装のお手入れの仕方についてお話しするのを忘れてしまいました。
それから、この壁面収納ですが、収納だけではなく、パソコンデスクとしても使えるように、ということで、一部引き出して使えるテーブルになっています。
その上はモバイルたちを充電できるスペース。その反対側は、パイプを渡していてここにフックをひっかけていろいろ物をしまえるように、そして、閉めたら静かな印象になるように、ということで、この引き戸の様子が素晴らしく美しくまとまり、良いかたちになりました。
Mさん、またお伺いしますね。

タモ柾ホワイトオイル仕上げの食器棚

2018.12.19

201812190022018121900320181219004「お邪魔します。」
使い始めた様子を見させて頂こうと思いまして、Kさんのところに伺ってきました。
いろいろなところで出迎えてくれるトールペイントが施された小物たち。
「主人にはね、少し多いから整理しなさいって言われて、今はここにあるものだけ使っているのです。」
トールペイントのグラデーションってきれいだなっていつも思っていて、私は学生時代には素描の勉強しかしていないので、着彩がとっても苦手でこうして自然な色の重なりが表現できるのを見るとフフンフフンと感心してしまいます。
「この空はね、なかなか難しくて一筆に載せたいろんな色で一度に手早く描くのです。」
なるほど、冬のすこし暗い色の空がきれいに出ているのはとてもきれい。
「葉の表情は、アクリル絵の具を塗った上からスポンジで叩いていくのですよ。」
なるほど、葉のそよぐような動きもそれで出せるんだなあ。
食器棚の使い勝手よりもKさんの手仕事をいろいろと拝見させて頂いて、作っている人の話を聞くのはやはり楽しいし、そして楽しそうに話してくださる。

そして、今取り掛かっているのは、刺し子。
「簡単なんですよ。」と言いながらも、見事な柄を見せてもらって、線が作る魅力って素晴らしいなってここでも教えて頂く。一枚の布にはいろいろな図形が描かれていてとてもロマンチックな柄ばかり。
家具にもどこかで生かせないかな・・。

続いてジャム。
「ちょうどね、秋ごろにルバーブが手に入ったので、それとそのあとには金柑も。さっそく作ったのですけれど、主人は食べてくれないんですよ。」と。
私がおなか減っているような顔をしておりましたね。
「イマイさん、良かった食べてくださいな。」
と、Kさんの素敵な話とジャムをお土産に帰ってきたのでした。
また何かありましたら、いつでも声をかけてくださいね。

Hana SHONAN vol.9 に掲載されています!

2018.12.18

先日のイベント「クレミル2018」の様子を今年も「Hana SHONAN」さんに取材していただいたのです。
昨年掲載していただいてから、「手にしたフリーペーパーにこちらが載っていまして。」と脚を運んでくださった方や、家具のご相談をいただけたり、今年初参加してくださった KAMfavo さんもHana SHONANさんがガラストップの木の脚のテーブルを表紙に取り上げてくださったことがきっかけで、私達のことを知ってくださり、色々と新しい繋がりができたのです。
広告などSNS発信が主流の近頃ですが、紙面の持つ力を感じたのです。
街で見かけた方は、ぜひ手に取ってご覧くださいね。
Hana SHONAN 設置場所は → こちら 

チェリーのダイニングチェアとスツールの納品

2018.12.17

2018121700420181217005201812170032018121700220181217007午前中に、先日食器棚を納品したNさんが新たな相談に工房までいらしてくださったあと、先日カウンターとダイニングテーブルを納品したSさんのところに、ようやく座面が張りあがった椅子たちを持って伺いました。
座面はいつもアキオさんにお願いして張ってもらうのですが、いつもいつも忙しい工房なので、張りあがりまで大体1か月くらい掛かるのです。
そのくらいの余裕を見て頂いて作らせて頂くのですが、「ちょうど1週間前に引っ越しが終わったのですよ。」ということで、何とか新しい暮らしのなかに間に合ったかな‥と思います。
Sさんお待たせいたしました。
Sさんは、最初にこのご新居での暮らしを考えた時にしっかりしたテーブルがほしい、と思ったのだそうです。
「(新居を施工してくださった)加賀妻さんの高橋さんに家具のことを相談したら、イマイさんを勧めてくださったのですよ。」とうれしい話を聞かせてくださいました。
いつか仕事ができたらいいなと思っていた人にそういうふうに思ってもらえているのは幸せです。
もちろん、Sさんにもそういうふうに思ってもらえていることは、とても幸せなことです。

帰ってきて、ノガミ君たちも戻ってきていて、(Sさんの椅子を担当した)彼に「Sさんの納品いかがでしたか。」と聞かれて、「とても喜んでくださったよ。」と伝えると、もちろん彼も幸せそうな顔をしたのです。

クルミの食器棚

2018.12.17

今日は雨が降るなか、ノガミ君が担当したHさんの食器棚の設置に彼とカナイ君、ワタナベ君の3人で目黒まで出掛けてもらっていました。
「せっかく作るのですから、クルミの木目がふわっと流れるような印象にしてもらえますか。」というHさんのご要望にお応えして、長い板を取り寄せて表現することができました。
クルミはおもしろいくらいに、いろんな表情や色があって、いつも私たちを驚かせたり、冷や冷やさせたりしてくれます。
工房にあるくすんだ色合いのクルミのテーブルを見て皆さん、「いいですね。」って言ってくださるのですが、その色合いのものがなかなか入ってこない時もあって。
突板になると、もっと分かりにくい時もあります。
赤身部分だけを使って、きれいに突き板を張ってくれるのはうれしいのですが、思っているよりも濃い色に仕上がる時もあって、もう少し白太を含めてもらえると動きが出てよいかもなあと思えることもあるのですが、表情は一期一会ですから、手元に来てくれた板を楽しんで使えるように努めております。
Hさんにも気に入って頂けました、とノガミ君がうれしそうに報告してくれたので、ひと安心。
良いかたちになりました。

内田さんのキッチン

2018.12.16

ノガミ君とコバヤシ君とワタナベ君の3人でKさんの取付に行ってもらっている間に、私は久しぶりに内田さんのキッチンを見に。
内田さんが設計する新築住宅にキッチンの背面収納を作らせて頂ける予定で、お施主さんのSさんが内田さんのご自宅にいらしてくださっていたのです。
内田さんと同じく建築に携わっているお仕事をされているSさんとの打ち合わせはスムーズで心地よく、また、内田さんとも久しぶりにお会いできて、キッチンも久しぶり拝見できてとても興味深い時間でした。
キッチンは定期的にオイルを塗ってくださっているということで、5年経った今はとても良いつやと良い色合いになっておりました。
懐かし人と偶然出会えたうれしさのような感じでした。

タモを使ってダークブラウンに塗装した本棚

2018.12.16

もともとピアノを弾くための防音室があったという家に住まわれているKさん。
もともとこの部屋を作られたかたの想いを尊重したくて、ピアノもこの部屋もうまく表現できるようなシンプルな棚を探していたのです。
そういって依頼をくださった本棚兼、ディスプレイ棚。そして、CDを収納する棚。
これからここをどう使っていってくださるかが楽しみです。
また、クリスマス前にお邪魔させていただきます。

灯篭の格子

2018.12.15

昔のように工務店さんや建具屋さんがその街の中で気軽に何でも相談に載ってくれる存在とは違ってきていて、ちょっと家の中の困ったことが出てくると誰に聞いたらよいのか分からなくて・・、というお話もよく耳にします。
昔、どなたかから聞いたお話しで、ある大工さんのお話がありました。
その大工さんがまだ小僧だったころは、親方に「自分で仕事するようになったら自分の住む町の五十件ときちんとお付き合いしていれば、どこかで何かしらお仕事をくださるから、仕事に困ることはないよ。」と聞かされてきた、というお話を聞いたことがあります。
それほど大工さんは町民のそばで仕事をしていたのに、今では、だれが建てた家なのか分からないまま住んでいるということも少なくありません。
物ごとが細分化されて、専門分野に特化した人たちが活躍する世の中はもちろんすてきですが、一人の人間がその町のいろんなところを知っていて、「あのちょっとここが・・。」と尋ねると、「ああ、もうそろそろくたびれてくるところが出てくると思っていたからね、行こうと思っていたよ。」ってなんだかいろんなことを知ってくれている人が居る町もすてきだなあって思うわけです。
写真は、いつも親しくさせて頂いているお寺さんの灯篭。もちろん、古くからお付き合いのある建築の方もいらっしゃいますが、「ダイスケさんには気軽にお話ししやすくてね。」って言ってくれて、今日も古くなった格子を交換させて頂きました。

ブラックウォールナット柾目の壁面収納

2018.12.13

Oさんとしてはガラスだけの扉でも良いと考えていたのですが、個人的にガラス用の蝶番で魅力的なものがあまり浮かばなくて、やっぱり框組した扉が良い印象になるって思えてしまったので、Oさんを説得して、「そうよね、私もそう思うわ。」とおっしゃって下さり、ご主人も説得してくださって、この扉にしたのは良いのですが、この細い框に合わせる蝶番も限られていて、今回はかなりシビアなセッティングとなる軸吊り蝶番を使いました。
カナイ君がかなり手間をかけた甲斐あって、とても美しい形になりました。
また、本来でしたら上下セパレートにするつもりだったのですが、設置場所は古いマンションのGLボンドで施工された壁ということもあって荷重をうまく逃がす形をきれいに整えるにはどうしたらよいかをOさんと頭をひねりながら考えたこの形はやはり美しくまとまりました。
GL壁の施工状態が少しよくなくて壁の歪みを調整しながらの取付ということで、ここでもカナイ君とても手間をかけながら、搬入から完了まで9時間ほど掛けてきれいに納まったのでした。
あとは、本日サイズを確認させて頂いた刀の鍔を置くための台を仕上げたら再びお持ち致します。
もう少しです。

コーリアンとクルミの玄関収納

2018.12.11

4年半ほど前にNさんの「ネコトンネルのあるキッチン」を作らせて頂いた時にお世話になった当時の監督さんであるタカシバさんが、いつものハイトーンボイスで、「イマイさん、お久しぶりです。今度こそはイマイさんに家具の製作をお願いしたいと思っているのです。」とご相談を頂いたのです。
あのNさんのキッチンの時に、私たちのことを気にかけてくださっていて、何度か家具のご相談を頂いていたのですが、時期や予算が合わなくて実現しなかったのですが、今回は、ということでIさんの玄関収納を作らせて頂けることになったのでした。
当初は真っ白な玄関収納を考えていたのですが、Iさんの奥様のお話を聞いたり、雑誌のピンナップを見せてもらうと、すこし色褪せて木目が強く表現された家具が載っていたりして、もしかしたらこういう感じが良いのでは・・、とお話を進めていくうちに、モダンな真っ白とは反対側にあるクルミと石目の印象が特徴的なコーリアンの「ラバロック」というシートを使って作りましょう、ということに。
今回はクルミの突板は思っていたよりも濃い色で仕上がり、突板もいろんな表情を出す見せ方があるのだなあとあらためて勉強になったのでした。
あとは、タカシバさんのほうで細かい壁の仕上げをして頂いて完了の予定。
お部屋全体の印象がどのようなまとまったのか見られるのが楽しみです。

励み

2018.12.10

「大きな機械の大きな音の中で、頭と体と感覚を駆使して作業をされているんですね。何度も定規をあててサイズを合わせたり、指先でわずかな段差を探して、整えていく、という繊細な過程には本当に驚きでした。」
「思った以上の出来上がりに感謝しています。娘も帰るなりミニデスクを使っていました。」
木工教室に参加されたHさんとTさんから製作されたものを使っている様子の写真と一緒にメールをいただきました。
参加された作家さん達からもイベントへの労いのメッセージをいただきました。
イラストレーターでもあるkamfavoのニシダさんから、「イマイさんのご家族を描いてみました。」とすてきなイラストをいただきました。
みなさん、やさしくて、あたたかい。
ありがたいご縁に恵まれていることにしみじみと感謝をしております。

クレミル2018 無事終了しました。

2018.12.09

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最終日は2回目の木工教室でした。午後からは、KAMfavo さんもこれからのマーケットの展示に向けて什器づくりに加わりました。
毎回思うことですが、皆様自分の思う理想の暮らし方に近づけるためにものづくりに励む姿はとてもすてきでかっこいいのでした。
「ここで1脚作ってみて、次は自分で作ってみようと最初は思いましたが無理そうですね、これは。」とお話しされたKさん。
「それでも、よかったら来年またもう1脚作りに来てくださいね!」と担当したノガミ君。
いいですね。そういう場所でありたいなと思うのです。
以前、「ここまで本格的に作業できるのなら木工教室としてじゃなくて、ちゃんとワークショップができるスペースとしてお代をいただいてもいいんじゃない。」と言われたことがありました。
仕事のあり方としてはそういう形を採ることもできるかもしれません。でもね、なんで続けていられるんだろう、自分たちが思うところって、そういうことではないって思っていて。じゃあ、なんだろうってうまく言葉では伝えにくいのですが・・。
でも今回、ショールームの手作り市にいらしてくださった方々の人数は、ちょっと残念ですが例年よりも少なかったのでした。クレミルにおいてこうしていろいろな作家さんに参加して頂いて開催して3回目の今回。
みんなで物を作ることの楽しさを表現し続けていくためには、いろいろな課題が見えてきたように思えます。これからもいろいろよい部分をもっと知って頂いて皆さんに参加して楽しいと思ってもらえるクレミルにしていきたいと思います。
この工房に足を運んでいただいた皆様、ご参加していただいた皆様、スタッフのみんな、ハル、チイ、今年も本当にありがとうございました。また来年、よろしくお願い致します!

クレミル 木工教室2日目

2018.12.09

2018120900320181209002クレミル2回目の木工教室です。
以前にキッチンを作らせて頂いたHさんが包丁差しと小箱、以前に椅子を作らせて頂いたKさんが踏み台、初めてご参加くださるTさんがミニデスク、Sさんがミニキッチン。にぎやかに始まりました。皆さんケガなく楽しく作りましょう。
今日はUKIさんとKAMFAVOさんもいらしてくださっています。作家さんの話も聞くことができる良い機会です。
少し寒いですが、もしお時間ございましたら遊びにいらして頂ければ幸いです。

クレミル2018 8日目 リングノート作りと刻印ワークショップの日でした

2018.12.08

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「好きな用紙を選んでね。これはコミック紙と言って、軽いんですよ。」
ものづくりを知る機会となる、ワークショップ。手づくり文具雑貨工房さんのワークショップはとても興味深いものでした。
紙の種類、リングを閉じる機械、目にする機会はないですものね。しかも自分でリングを閉じてノートを作れるなんて。
「今、流行っているみたいですね。レインボーペーパーシートも入れましょう。」
一度作って面白いと、また作りたくなります。
「もう1冊作る。もうすぐ友達のお誕生日だからプレゼントしたい。」そして、人にも伝えたくなる。

sora the magic hour jewelry さんの刻印ワークショップでは、真鍮とアルミの素材の違い、刻印を自分の望む位置・深さで刻む難しさ、そして、アルファベットを組み合わせて希望の形を作り出す面白さ。加工の難しさを知って、その作家さんの作品を知ると、加工技術の素晴らしさを知る。
勉強になりました。一つ一つのものを大切にしていこうと改めて気づくいい時間でした。
手づくり文具雑貨工房さん、sora the magichour jewelry さん、参加された皆様ありがとうございました。
「参加したかったのに、予定が合わず行けなかった~。」という方は、2作家さん共にそれぞれの場所でワークショップを開催(不定期)されているようですのでぜひチェックしてみてくださいね。
明日は、クレミル2018最終日の木工教室です!ショールームの手作り市も最終日です!この機会にぜひ遊びに来てくださいね!

ネコ階段

2018.12.08

「三匹の仔猫を迎えるにあたって収納も見直そうか。」というご夫婦で思い立って、電話をくださったHさんのネコ階段が完成。
収納というよりはネコが通る道ですね、これは。
一緒に暮らすことってとても難しいことでいろいろな苦労もあるけれど、たがいに寄り添っているんだなって思えるシーンはたくさんあって、同じくらいもらって同じくらい与えている関係なのですから、やっぱり一緒に暮らすということはすばらしいことです。
でもアイが何を言ってるのかはいまだによく分からなくて、なんでその場面でニャーというの。って感じ。
君と話せたらもっと気持ちが豊かになれるのだろうけれどね、見つめあうだけじゃ、ちょっと何言ってるかわかんない。(笑)
そばにいてくれるのはうれしいけれどね。

ブラックウォールナット柾目を使った壁面収納

2018.12.07

柾目の突板を久しぶりに使ったのです。
ものすごく落ち着いた印象になるのですが、扉の框の幅や家具全体の構成を、こうしてあらためて見ていると、とても整った形になったとひと安心。
ブラックウォールナットは、使い込んでいくと今よりも明るめになってくるので、それはまた大変良い表情になってくると思います。
楽しみなのです。

クレミル2018 7日目 cocohanaflowerさんのスワッグレッスンの日でした

2018.12.07

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昨年もクレミルでしめ縄づくり教室を開いてくださったcocohanaflowerさん。
今年は、クリスマスから長い間楽しめるようにとスワッグレッスンを開いてくださいました。
お花や植物の材料をテーブルに広げられると、ショールームいっぱいに、針葉樹の爽やかな香りが広がりました。
「飾りたいと思う場所を思い出しながら、長さやお花を選ぶといいと思いますよ。」
先生がお手本を見せながら、好きな材料を選んでまとめていきますが、思っている位置に植物を固定できない難しさを感じているようでしたが、先生にアドバイスをいただきながら、出来上がった時には、皆様「うん、かわいい。かわいい。」と満足そうな笑顔でした。
年の瀬を過ごすご家庭のおまもりになるといいですね。ご参加された皆様、カワサキ先生、すてきな時間をありがとうございました。