木工教室、無事終了しました。

2017.05.03

会場_dsc7343_dsc7348

「さむかわイキイキフェスタ」無事終了しました。
こういうイベントに参加をするといつもありがたくて驚いてしまうのですが、お客様がご家族で遊びに来てくださいます。
Wさん、Oさん、Sさん、Kさん、Tさん、ありがとうございました。
「今井さん。」と言って声をかけてくださるのが本当にのうれしいです。またお会いできて、感謝しております。
ただ、今日は反省点が…。朝からいいお天気と思ったら、曇ってきて、風が強く冷たくなってきて、と思ったら、固定していたビニールテープが引きちぎれてしまい、テントがひっくり返りそうになってしまいました。間一髪で社長がアームをつかめたのでよかったのですが、ステージではダンスの発表もされていて、人が密集していた場所なので、本当に無事でよかったです。お客様にもご協力をしていただきまして、ありがとうございました。今後このようなことがないように気をつけていきたいと思います。
遊びに来てくださった皆様、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

節アリナラ材を使った食器棚とキッチン対面カウンター収納

2017.05.02

2017050200220170502006201705020032017050200420170502005今日は朝から茅ヶ崎のWさんのところまで。
待ちに待った家具の取付でございます。またしても取付日和。
「できたら、ゴールデンウィークまでに食器棚だけでも取り付けてもらえるとうれしいのです。」と言われておりまして、ゴールデンウィーク始まってしまいましたが、どうにか本日取付完了。
今回は2台も家具があるし対面カウンターのほうは納まりがシビアだからきっと夕方までかかるかなって思っていたのですが、大変順調に作業は進みまして、町が暑くなりはじめる9時から始めて、お昼の鐘をきく頃には作業が完了。おぉ、我ながら素晴らしい。
私が食器棚を主に取り付けて、両方の家具の製作を担当したコバヤシ君とカイ君が細かい段取りを打ち合わせながらテキパキとカウンターの収納を設置していきます。
食器棚は今回は電気の細かい工作もなく、吊戸棚も天井まで作らずに右の部屋の入口の高さに揃えたこともさいわいして、作業がとてもはかどったのです。
まずは食器棚が終わると同時に、奥様が「わぁ、見ても良いですか。ふむふむ。」といろいろ使い心地を試してくださって、「うーんレンジはどっちに置こうかな・・。」と悩み始めました。
ふと気がついて、「あぁ、そうですね!もう家電を置いても、食器をしまってくださっても良いですよ。」とお伝えすると、「わぁ、いいんですか。」と言いながら、大変テキパキとあるべき場所に物がしまわれていきます。
そうしているうちにカウンターのほうもほぼ設置が終わって、あとは細かい調整かな、というタイミングで、ご主人が幼稚園帰りのお嬢さんを連れて戻ってきました。
「おぉ!いいですね、いいですね。印象がだいぶ変わりましたね。」とニコニコしながら、キッチンに立ちおもむろに野菜を切りはじめて、フライパンに油を引いて、良い香りが漂ってきて、家具の設置がすべて終わる頃にはお嬢さんのお昼ごはんも完成していたのでした。
おぉ、何もかもスピーディです。
おかげでとても良い写真も撮れました。

それから、家具のご説明をしましょう。
今回は、扉や引き出しの前板には節アリのナラ材を合板と重ねた構造にして反りが出にくいように作っています。本体は節アリのナラの突板を使い、天板は節アリ材だとゴミがたまっちゃうかもしれないので、きれいな柄のナラ材。
最初はすべて普通のナラ材を使う形で考えていたんですが、表情豊かな印象に、ということでこの素材になったのです。
また、最初は食器棚だけのお話だったのですが、リビング側にもある程度収納できるスペースを作りたいというお話になりまして、今回はシステムキッチンを囲うような形で収納も作らせて頂いたのです。
キッチンの天板に揃えてナラのカウンターをつけているので、収納量もありますし、とても優しい印象になりました。
またこのキッチンのそば光ケーブルのコンセントがあって、ルーターを置く場所にも困っておりましたので、ガスファンにーたーを置くスペースの奥にちょっとしたスペースを作ってルーターを隠すようにしました。
配線だけは露出してしまう部部分があるのですが、かなりすっきりした印象になったのではないかと思います。

また家具を使いこんで良い印象になる頃にお邪魔させて頂きたいと思います。
この季節は心地良いのですが、ちょっとこわいのは、すぐそばが海ということもあって、湘南の海風が家具にどんなイタズラをするかです。
家具がこの先どんな風に動くかも見守っていきたいと思います。

今日はありがとうございました。
20170502007ちなみにこちらが、お引越し前の写真になります。だいぶ印象が変わりましたね。

木工教室を開きます!

2017.05.02

Dsc_0367Dsc_0368

Dsc_0377

Dsc_0379

Dsc_0384

Dsc_0375

明日、5月3日水曜日に寒川中央公園で開かれます「さむかわイキイキフェスタ」に参加し、青空木工教室を開きます!
ペン立て、小箱・ポケットティッシュケースなど、色々キット化してご用意してあります。幼稚園くらいのお年頃のお子様なら、おとうさん・おかあさんといっしょに作れますよ。お値段も、お世話になっている寒川町での開催ということで、ワンコイン以下で参加できます。
お天気も良さそうなので、ぜひ遊びに来てくださいね。
皆様にお会いできるのを、楽しみにしております!

<ご注意>
*今回は木工教室開催ということで参加しますので、木製雑貨等の販売は行いません。ご了承ください。
*寒川中央公園の駐車場がございますが、台数に限りがございます。
*イベント参加の為、工房・ショールームは不在となります。

漫画家さんのデスク

2017.05.01

201705010052017050100620170501004と、午前中は穏やかな気持ちでおりましたが、気持ちが少し焦っていたのは、「昼過ぎから空模様が怪しいよ。」って、テレビがそう言っていたからでした。
と、そう思っていると程なく雲が広がり始めて、まわりが暗くなってきましたね。急げ!
予定よりも1時間早く作業を始めさせて頂いたのですが、心配していた搬入でちょっと躓いてしまいました。
最後に取り付ける予定のパネルが大きくて階段を通らなくて・・。
雨の勢いが弱くなった時に、それ急げと、庭にブルーシートを敷いて、もうルでグルグルにしたパネルにロープを巻き付けて、私は上で、ノガミ君は下でエイヤッとどうにか搬入できまして、ひと安心。
こうしてユニークなデスクが完成致しました。
トレーサーという道具に下にペンタブレットが置ける台があったり、原稿をしまえるワゴンがあったり、これからどんな風に使っていってくださるのかが楽しみです。
ありがとうございました。

ステンレスとタモのキッチンバックカウンター

2017.05.01

20170501002「どうしてもレンジをカウンターの上に載せたくないんだよ。」と奥様に強く思いを伝えていたご主人の願い叶って、すっきりとしたカウンターができました。
そのご主人にニコニコ立ち会って頂いて、私は暑くてタラタラ汗かきながら失礼しました。
納品日和でしたね。
ありがとうございました。

ステンレストップの白いキッチンバックカウンター

2017.04.30

梅垣様4ブログ用
カイ君ブログ
昨日会社では、Uさんのキッチンバックカウンターの取り付けへ出かけていました。
Uさんとは、昨年秋の「クレミル」のイベントがきっかけで知り合い、私たちに注文してくださいました。お時間をいただいてしまいましたが、取付完了いたしました。また、暮らし始めて、家具を使い始めて、しばらくした頃にご挨拶に伺いますね。
ありがとうございました。

弥生神社で薬玉作りをしてきました

2017.04.29

くす玉1ブログくす玉2ブログくす玉3ブログくす玉5ぼログ
薬玉(くすだま)は、5月5日の端午に不浄を払い邪気を避ける具として簾や柱にかけたりしたそうです。
海老名市の弥生神社でこの薬玉作りのワークショップをしているということで、参加してきました。
新緑の緑が眩しい境内の景色に囲まれながらお祓いを受け、社務所内で香料の香りに包まれながら作り上げた薬玉のお陰で、娘2人の我が家で強くは意識していなかった端午の節句が特別な気持ちで迎えられそうです。ステキな機会をありがとうございました。
ワークショップは明日14時からも開催されるそうです。興味のある方は是非ご参加くださいね。
お寺の方のお手製のお菓子とお茶のおもてなしも最高でした。

物語が生まれる机

2017.04.27

間もなく納品予定のデスクをノガミ君が今日ようやく仕込み終えました。
ここで、キャラクターたちが生まれ、動き出すんだって。
楽しみです。
このままだとワークスペースまで運び込めないので、また明日になったらバラバラにしちゃうんだけどね。
シンデレラみたいだね。

お待たせしました。
いよいよ来週納品です。

ガラステーブル脚のデザイン

2017.04.27

ときどき、とても独り善がりだって思います。
自分は何をしているのだろうって。
こういう家具がほしいって訪ねてきてくださる皆さんのイメージを形にすることが私たちの仕事であるとおもっているのですが、それを実現するためにはたくさんの木を使ってそしてこの形が成り立っているのです。
そのありがたさを感じないでものを作り続けるのは淋しいこと。
自分が作ったものにどうなっていくのか家具を作ることを始めた時からその重さを忘れないで家具を作ってきたつもりです。

言い回しが遠くなっちゃったけれど、要はこのテーブルがこの先どのように成っていくのか、今日からしばらく使い始めてみて確かめてみよう。
試作って、作ることができるかどうかを知るのではなくて、使い続けることができるかどうかを知ることが一番大切だって、いまさらながらこのテーブルに教えられました。

そして、よいものを作っていこう。

さむかわイキイキフェスタで木工教室を開きます!

2017.04.26

ゴールデンウイークになりますね。私たちの参加イベントのお知らせです。
5/3 水曜日 10時~15時開催(雨天時5/4に順延)、
寒川中央公園で開かれる「さむかわ イキイキフェスタ」で青空木工教室を開きます。
ペン立てや小箱・ケースなどを組み立てて、キラキラパーツ、シールを貼ってデコレーションしましょう!
キット化してありまして、お値段もワンコイン以下で参加できるものになっていますので、小さなお子様も楽しんでいただけると思います。
(数に限りがありますので、なくなり次第終了とさせていただきます。ご了承ください。)
他にも寒川町の有志のお店が多数参加され、ワークショップや販売があります。ステージではダンスプログラムもありますよ。
2017会場案内図(最終)
新緑の季節、寒川神社も近く、緑の気持ちのよい公園です。ぜひ遊びに来てくださいね。よろしくお願い致します!

挑戦

2017.04.24

再びチャレンジです。
これなら壊れない、はず。

「木のキッチンでおうちパン」無事終了しました。

2017.04.23

FB1FB2FB6FB3FB4FB8FB5
「木のキッチンでおうちパン」無事終了いたしました!
今回は、フリーハンドイマイで初めて開くパン教室でした。
木工教室は今まで自分たちで行なってきましたが、ここにある「木のキッチン」を使って教室を開き、実際に使っている空間を見てもらえたらいいなと常々思っていたのです。
ご縁があって、おうちパンシニアマスターである藤沢真美さんのお力を借りて、実現することができました。
「毎日ご飯を炊くように、おうちでパンを焼いてほしい。」という理念のもと考案されたレシピ。
「え、もうこれで終わり?」というくらい簡単にパン作りを楽しめてしまうのです。
ご家族で参加して、パパもお子様もパン種が入った袋をふりふり、あとは冷蔵庫で8時間寝かせてから焼くだけ。
これならできそう!と皆さま笑顔で過ごしていらっしゃいました。
以前キッチンカタログを請求してくださっていたお客様がいらしたり、設計士さんもご家族連れで参加してくださったり、
大工さんも来てくださっていて、工房を見学してくださったり、地元のお母さん達がお子様連れで来てくださったり。
フリーハンドイマイに足を運んでいただくきっかけになったようで、本当にうれしいです。
ご参加された皆様、藤沢先生、ありがとうございました。
今回のパン教室で、自信がついたので(笑)パン教室だけではなく、お料理教室も開いていけたらいいなと思っております!
皆様、これからもよろしくお願いいたします!

ナラとウレタンホワイト塗装仕上げのテレビボード

2017.04.22

201704220012017042200420170422002
白とオークを使った形というテーマでずっと考えてきたSさんの家具。白は塗装で表現すると化粧板よりも印象がとてもやわらかくなります。写真だと伝わりにくいかもしれませんが。
そのSさんのところに本日ようやく納品。どうにかゴールデンウィーク前に間に合いました。
Sさん、「いろいろとできあがる前からイメージがしていたつもりですが、予想以上です。」とうれしそうにお話してくださいました。
この家に住む前は、都内のインテリアショップにコーディネートして頂いたお部屋にずっと住まわれていたということで、そのような感覚をお持ちの方に褒められるのはうれしいなあ。

Sさん以外にも、連休前に、と希望される皆さんの家具製作でこのところ立て込んでしまっておりまして、なかなか皆さんの希望に合ったスケジュールを立てられなくてすみません。

どうにか皆で力を合わせて頑張っておりますので、今しばらくお待ちくださいませ。

明日は、藤沢先生の「おうちパン教室」開催です!

ナラとステンレスのセパレートキッチン

2017.04.19

20170419002平成建設さんからお話を頂きまして、今度はここからほど近い藤沢のAさんのキッチンを作らせて頂きました。
気持ち良く晴れた朝、今日は取付日和です。
足場だって軽快に上っちゃいます。

現場はいつものようにきれいに片づけられておりまして、さらには私たちだけで作業ができるように監督の野田さんが配慮してくださったので、順調に気持ち良く施工ができました。
ありがとうございました。
初夏を迎える頃には完成した姿が見られるでしょうか。

その時まで楽しみをとっておきます。

アイラブ飯高さん

2017.04.18

今日はアキコと二人で今まで一度お伺いしたかった「組む 東京」さんに行ってきました。(スタッフのみんな、忙しいのにすみません。)
飯高さんの個展とkoushaの宮崎さんのカフェが開かれているのです。
てっきり今日は飯高さんがいらっしゃらないかと思っていたので、また久しぶりに会えたのが大変うれしくてアキコに写真を撮ってもらいました。
うれしいなあ。
飯高さんとは、人をつなぐことがとても上手な設計士さんトミヤさんとのご縁で、2年前に初めてお会いしたのです。
ああ、こういう陶芸家さんが居るんだなあってとても温かい気持ちになったのを覚えているのです。
ひと目でファンになって、少しずつその器を使わせて頂いて心地良さを覚えて、それからずっと飯高さんを追いかけているのですが、少しずつきちんと自分の道を前に進んでいる姿を見て、自分も頑張らなくては、といつも励みにしていて、今日もいろいろなお話をさせて頂きました。
フリーハンドイマイって何だろう、イマイダイスケって何だろう、自分はどこに向かっているのだろう、私たちはどうみんなに見られているのだろう、最近よくそんなことが頭に浮かんで、少しモヤモヤッとした気持ちになって。
私は何が好きなのだろう、と。
だから、飯高さんのお話はいつも元気を頂けるのです。
結局自分の好きなことを表現していくしかない、いつも答えはそうなるのですが、その表現の方法をいろいろな人がいろいろな種をくださる。
少しずつ、私たちらしさをより明確に打ち出していけるように頑張ります。
人の出会いはたからものです。

このすてきな個展は、22日(土)の19時まで開かれております。
「飯高幸作の器 展 / Apr. 2017」

17時から工房にYさんが打ち合わせにいらしてくださるので、飯高さんといつも変わらず美しい宮崎さん、そして、「組む」の美しいお二人にご挨拶をさせて頂いて、楽しい午後でした。

どうにか17時ギリギリに会社に戻ります。
みんながいつものように忙しそうに動いている姿を見て、ありがたいなあと思うのです。
「おはよう。」とみんなに声を掛けて、来客の準備。

まもなく、Yさん葛飾からやってきてくださいました。ありがとうございます。
Yさんのご新居にはキッチンとバックカウンターを作らせて頂くのです。前回ご主人がいらっしゃることができなかったので、今回はご主人に私たちを見てもらおうということで、仕事を早上がりしてきてくださったのでした。
打ち合わせが終わって、Yさんとお話をします。なぜ、うちに相談に来て下さったのでしょうか、と。
皆さんにもいろいろとお話を聞くのですが、相変わらず私たちらしさの明確な答えは見つからず。
Yさんは、最初は食器棚を探していくうちにオーダーで食器棚ができるということを知ったのだそうです。そうすると、キッチンまでオーダーでできるということも初めて知って。
今まで、キッチンというと他の家具とどこか切り離した印象で考えていたのだそうですが、木を使ったキッチンを見ているうちに、キッチンも自分たちの好きな家具と一緒なんだって思えたのだそうです。
それを私たちが具現化してくれているのだそうです。
なるほど、勉強になります。
そう、人との出会いはたからものです。

ナラとステンレスと白い化粧板のキッチンカウンター

2017.04.16

20140416001
昨年の夏に納品したカウンターは、この季節になって少し板が動いてきたりしておりますが、大きな故障なくきちんと働いておりました。当初予定していて保留になっていたハンドルをとの反対側にもつけようということになりまして、またあらためてお伺い致しますね。

そして、今家具を使っている様子を写真に撮らせて頂きました。
お腹が大きかった奥様の腕には、7か月のまん丸な男の子。ゆるやかにしっかりと時間は過ぎていくのですね。
初夏の陽気と陽気な笑顔に囲まれました。

普段娘たちに「お父さん。」と呼ばれているけれど、良いのか悪いのか分からないけれど私自身父親らしい自覚があまり持てなくて、自分は自分の考え方を持っていて、子供たちは子供たち自身の考え方を持っていて、そういうなかで私たちは接しているから父親というよりは友人と接するような気持ちも持っていて、でもそういう形を含めて父親だと思ってくれていて、子供は私を好きでいてくれて、私も二人(もちろんお母さんも)好きでいて、そういう毎日の静かな時間の流れが少しずつしっかりと家族の形を作っていくのかななんて思っています。

おうちパンの「ミルクスティックパン」を焼いてみました。

2017.04.16

こねる切る焼く
来週末のWS「木のキッチンでおうちパン」開催に向けて、藤沢さんに教えていただいた「おうちパン」レシピ、ミルクスティックパンを朝食に作ってみました。
前日の夜に材料を合わせて冷蔵庫に。朝取り出し成形して焼く。娘達だけで上手に美味しく出来上がりました。
「やってみよう!」「できた!」って思えるレシピに出会えることは、手作りにトライする大きなきっかけになると思います。
ご予約された皆様、来週日曜日お待ちしております!
お陰様でご予約は埋まりました。ありがとうございます!

Kさんの工事がひとまず完了。

2017.04.14

少し変わった作りのマンションを手に入れたKさん。キッチン周りと寝室を改装したりと、なかなか大掛かりなリフォームを行なったのです。設計は、最近よく一緒にお仕事させて頂いているスタジオコンボさん。食器洗浄機の便がまだ日本にやってこないということで、まずは第一期目の工事はこれで完了。この一期目で残るのは明日奥様が食器棚の扉と引き出しの前板をローラーでペイントする作業のみ。本日は、細かい作業とそのローラーペイントの方法をお伝えに伺ってきました。
「えーっ。本当にきれいに仕上がるかな。」
ペンキの楽しさはまた上から塗り重ねられるところ。楽しんでやりましょう。
この食器棚の塗装で慣れてもらえれば、今度は壁だって塗れちゃう。
「あの壁一面に黒板塗料を塗ったって良いのです。」
「ああ、おもしろそうですね。」と、奥様。
そう、楽しんで、楽しんで。ちびっ子たちと一緒に塗り絵するようにコロコロやったっていいんです。

さて、次は食器洗浄機が入荷した頃にまた工事に伺います。

そして、そのあとは、ダイニングの家具と電話を置くための家具。これでいよいよ全体が見えてきますね。
楽しみです。

木のキッチンでおうちパン教室を開きます。

2017.04.13

もうすぐ訪れる春、どこかお出かけしたくなる季節ですね。
その季節を迎えるにあたって「おうちパンシニアマスター」の藤沢真美さんが連休前の4月23日(日)におうちパンクラスを開いてくださることになりました。
このレシピは前の晩に仕込んで、翌朝焼いて楽しめるレシピなので、キャンプに行くときにも気軽に楽しめるレシピなのですよ。
焼きたてのパンをご馳走にお出かけしてみませんか?
小さいお子様連れの方も、パパも大歓迎です。(キッズルームあります)
また、「木のキッチン見てみたいけど、子連れでも良いのかな。」「今話題の「おうちパン」、気になってるけれどどこで習えるだろう。」というみなさん、、一石二鳥(笑)のこの機会にぜひ遊びに来てくださいね。

フライヤーご希望の方はこちらのPDFを保存してお使いください。
おうちパン4月23日のフライヤー

ouchi_002

「ミルクスティックパンを作ろう」
*当日は生地製作を体験して頂き、お持ち帰りいただきます。プチ試食会もあります。

日程: 4月23日(日)
時間: 午前の部:10:30スタート、定員8組(満員となりまして、すみませんが締め切りました。)
    午後の部:14:00スタート、定員8組
場所: フリーハンドイマイ2階ショールーム
持ち物: エプロン、髪の長い方はまとめられるもの
保冷バッグ(ランチバッグサイズ)と保冷剤
問合せ:TEL:0467-75-8719/mail:info@freehandimai.com

料金: 1組500円(当日現金払いとなります。)

*お申込の受付は定員に達し次第締め切らせていただきますので、ご了承ください。
*駐車場に限りがありますので、車でご来場の際は、ご連絡ください。

ouchi_003湘南☆寒川町の子連れで通える自宅パン教室-おうちパン-
http://ameblo.jp/panpan-smkw/

藤沢真美
10年間の料理教室の講師を勤め、子育てを機に、こどもの食を通して食の大切さを実感し、『家族が食べる美味しい手ごねパン作り』をテーマに、美味しく簡単にできる手ごねパン教室を開催。

手さぐり

2017.04.13

なやましい構造。
最初の部材は少し力を加えたらきれいに導管に沿って割れてしまったのでした。
では、木取りを変えてみようか。
二回目の部材はなかなか良い感じです。自分の手でグイッとやっても先ほどのようには割れたりしない。でもこれが脚に組み込まれて重たい天板が載るとどのくらいのストレスが掛かるのか。手探りですね。
「じゃあ、カナイ君。どのくらいで耐えられなくなるか試してみよう。」
と、片側をバイスで固定して、反対側は人の力以上にということでクランプで締めてみると最初の部材よりは強いのですが、ある程度力を加えたところでもげるように割れてしまいました。
うーむ。
3つ目に用意した部材は、クロスする根元の面積が広いもの。
こちらはきちんと割れませんでした。
やはりこの木取りでこの形になるのだね。
それでいて美しい形にしていくにはどうするかな。

我が子へ

2017.04.13

20170413001先々週、と先週の日曜日に子供達には内緒で(うすうす気づかれていたみたいですが)ここでひとつの形を作り上げたSさん。いよいよ本日お子さんに贈る日です。
「とても楽しかったです。まだこの経験を生かして、今度は息子のプラレールをしまうボックスを作ろうかなって思っているんです。」と、とても晴れ晴れした笑顔でそう言ってくれました。
自分の町で楽しいことができるって、すてきなことだ。

ウェブサイト更新

2017.04.13

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚クルミで食器棚を作らせて頂き、明るいキッチンになったSさんのお話と、

ステンレスうろこ仕上げを用いたアイランドキッチンクラシックカーのデザインをキッチンに取り入れる、というちょっと珍しい印象に仕上げたMさんのキッチンのお話と、

8年前に作った家具を移設して新居にリフォーム8年前に作らせて頂いた家具を新たな住まいにきれいに導入させて頂いたWさんのお話を3例を掲載させて頂きました。

もしよろしければご覧になってください。

山の麓の劇場

2017.08.03

「ナラ節アリ材とクォーツストーンのオーダーキッチン」

鎌倉 O様

design:tetsuya ishiko
planning:tetsuya ishiko/daisuke imai
producer:yasukazu kanai/kouhei kobayashi
painting:haraki tosou

石子さんが設計事務所icaaさんに勤めていらした時にお手伝いさせて頂いた鎌倉のO様のお仕事です。
思い返すと、2011年に青葉台のMさんから家具のご相談を頂いて、その時に設計事務所さんがicaaさんだったというのが最初の出会いでした。

クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

リビング側の扉の印象を縁甲板のように見せたいということで、このようなデザインにしました。

「寺家町」という名前はすてきな場所だっていうことを以前から聞いていたのですが、その場所でこのようなすてきな設計事務所さんがあるのか、ってうれしくなったものでした。
ちょうどMさんのご新居の設計を担当されていた石子さんが私たちに興味を持ってくださって、それから幾度となくicaaさんのお客様の家具作りをお手伝いさせて頂いておりました。
お客様だけではなく、石子さんのご自宅やほかのスタッフさんの家にまで上がりこんだり、主催してくれたクラフト市にも参加させて頂いたりと、とても有意義な時間でした。
そのスタッフ皆さんが晴れてそれぞれ独立されまして、今回のMさんはその事務所時代の最後のほうのお客様となり、あらためてとても勉強になるお仕事だったのでした。

クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

ダイニングからキッチンを見ます。


クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

階段を上がってきてすぐ目に入る印象。写真には写っておりませんが、シンク下の大きな引き出しの前板が反ってしまって使いにくくなってしまっていたのでした。


クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

リビングから見た印象。扉が少しやせているのが分かりますね。でも、良い表情です。

「今度鎌倉で新築を建てるにあたりまして、またイマイさんにお手伝いして頂けたらと思いまして。」といつもの優しい物腰で話す石子さんの言葉を、少し濃いめのエスプレッソを頂きながら聞いておりました。
うれしいことに、最初の頃はキッチンや家具単体でのご相談が多かったのですが、このところは、家の中の重要な家具を多く任せて頂ける機会も増えてきたのでした。
そして、Oさんの図面を拝見させて頂いて、こことこことここと・・、と聞いていくうちに苦笑い・・。

クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

天板と笠木、バックガード部分もクォーツストーンで仕上げています。厚みは出さないように、素材の厚み12mmそのままで見せるようにしています。

石子さんが「?」という表情をされましたので、「いつもありがとうございます。でも家具のボリュームが多いと、間に合うかなって心配になってしまって・・。(笑)」
「そうですね。でも、それぞれの家具の納品のタイミングはずらせると思いますので、できればイマイさんにすべてお願いしたいなと考えております。」
いつもながらうれしい言葉です。

クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

引き出しの印象。最近皆さんがよく使っているのが、この重ねてスライドできるカトラリーケース。こちらはケユカさんのものです。また、引き出し自体は掃除しやすいようにポリエステル化粧板を使い、スライドレールは外から見えない底付けタイプでゆっくり閉まるのソフトクローズレールを使っています。

石子さんとは年がひとつ違いで私のほうが一つ上なだけですので、気持ちがとても近いのです。
事務所にいらした時はどちらかというと、少しスタイリッシュな形をご提案頂くことが多かったのですが、今聞いてみると、「好きな作家さんは好文さんのようなその人の暮らしに自然と溶け込んでいるようなさりげない形が好きなんです。」と好きな印象も近いのでした。
だからね、そういう人が考える家の中に居ると心地良いのです。
今回のMさんもきっと心地良い場所になるはずって楽しみにしておりました。

クォーツストーンと節のあるオークのセパレートキッチン

ガスコンロはリンナイのデリシア。

でも、ひとつだけ気に掛かることが・・。それは立地です。
鎌倉はどの場所を歩いていてもとても魅力のある土地です。でも魅力と同じくらい湿気も多い土地なのです。
今までも鎌倉に住むお客様の家具を何度も作らせて頂いておりますが、その住んでいる様子をお聞きすると、皆さん必ず「湿気がね・・。」とおっしゃいます。
Oさんの立地も大仏様の近くの谷戸になっている場所。そして、山というか丘の裾に当たる場所。風が抜けるかもしれませんが湿った風が丘を越えていってくれるかどうか。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

こちらはリビングに設置したテレビボード。

その場所で作る家具に使う素材は、節アリのナラ材。無垢を主に使った形でキッチンやテレビボードを作らせて頂くことになったのです。
そこで製作に取り掛かる前にそれぞれの家具の設置場所を確認にお伺いしたのですが、うーん、やはり現場の空気がちょっと重く感じるのでした。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

この格子扉は、AV機器収納部。

でも、家具の取付は真夏の8月でしたが無事に完了しそのまま無事にお引き渡しを迎え、冬が始まる頃、石子さんが写真の撮影にOさんのお宅にお邪魔するというので、私もその機会に撮影させて頂くことにしたのです。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

このように下に向かって開きます。この格子の隙間から機器の電源を入れていると静電気などでほこりが入り込んでくることがあるので、アクリルを入れることもできるのですが、今回のOさんの場合は、機器自体熱が出るものがあるということで、放熱を考えて、隙間はそのままにしています。

「ご無沙汰しております。」とさっそくキッチンに上がらせて頂くと、あれほどしっかり養生して作ったのでしたがやはり心配していた大きな引き出しの前板が大きく手前に反り返っておりました。
「これは、やっぱり無垢だから仕方ないかなと思っておりました。」とOさん。
いえ、これはやはり動きが大きすぎます、すみません。
リビングの扉も予想以上に木が縮んでいて、これは湿気ばかり気にしていただのですが外気を受けた部分が大きく縮んだのでした。
ふーむ・・。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

このテレビボードは最初宙吊りに仕様かと思ったのですが、ナラの重量と高さと奥行のバランスを考えると、あっという間に歪みが出てしまうかもしれないと思いまして、さりげない形の脚をスチールで作りました。作ってくださったのは、ちょっと変わった造作も何気なく作ってくださるお馴染のオヌマさん。

リビング側の扉は、また時期が来るとの延びると思われますので、このまま手を付けないようにして調整だけさせて頂き、キッチン側の大きな引き出しの前板のほうを引き出しの構造を変えて作ることで、反りを矯正することにしたのです。テレビボードがそのほかの家具はきちんと不具合なく使えていて、この大きな前板だけ後日あらためてお伺いして引き出しを交換して調整させて頂き、無事に使いやすい引き出しにすることができたのでした。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

引き出しは印象をシンプルに見せるために、上段の引き出しを内引き出しにしています。

刻んでしまった木は生きているとは言いませんがずっと動き続けます。その動きが使い勝手に支障が出ないように工夫しながら作るのですが、木のほうも頑固ですのでそう一筋縄ではいかないのです。
それが良さでもあり、大変な部分でもあるわけで、作る人も使う人もそこを楽しんでもらえるとうれしいのです。
Oさんもそのあたりを楽しんで使ってくださっていて、その様子が部屋を見渡すとよく分かるのでした。
うれしいことです。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

ハンドルは、KUMA鍛鉄工房さんにオリジナルのものを作って頂きました。「下に向かって開く時につまみやすいような形状で、槌目を控えめに」という微妙なリクエストに素敵に応えてくれたのです。

イキイキとした緑がそこかしこにちりばめられて、窓を開放すると山の緑も入り込んできて、葉がサラサラ鳴ります。
2階のバルコニーは落ち葉が積もりますが、冬でも開け放しておける心地良いところ。
おや、いまなにか通り過ぎたよって思っていたら、リスが木立の奥から顔をのぞかせました。
外の木々のささやきと、内の家具の豊かな表情と。ここはまるで劇場のような具合です。

節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

テレビボードの、天、地、側板は木端面を少しラウンドさせて印象を優しくしました。


節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

Oさんのご要望で、テレビの後ろにLEDのテープライトを仕込んで間接照明にしています。


節アリオークとロートアイアンを使ったテレビボード

キッチンからリビングを見た時の印象。


バースウッドとシナを使った寝室間仕切り収納

こちらは寝室。シナ合板とバースウッドで作った間仕切り収納です。窓のすぐ向こうは丘の法面になるので、最も湿気が気になる場所でもありますが、常に空調しているからか、さらっとした場所になっておりました。


バースウッドとシナを使った寝室間仕切り収納

ベッド側から見るとこのような感じ。

キッチン仕上
天板 クォーツストーン「シーザーストーン」/シンクはステンレスヘアライン
扉・前板 節アリナラ無垢材
本体外側 節アリナラ無垢材/ナラ板目突板練り付け
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ウレタンクリア塗装全つや消し仕上げ

ナラ節アリ材とクォーツストーンのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

ほほえむ、にぎわう、台所。

2017.04.13

「クルミの食器棚のオーダー」

杉並 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:hideaki kawakami
painting:yasukazu kanai

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

キッチンつき当たりから振りかえって食器棚を見た様子。建売なので、内装を決めることができなくて、キッチンの背面がかなり濃い色なのですが、どちらかというと濃い色のシックな印象よりも木目の生き生きとした明るい印象にしていきたくて、と言っていたSさん。冷蔵庫も濃い色ですが、キッチン自体は、この食器棚がかなり明るい印象にしてくれたと思います。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

キッチン入り口から見た様子。その1。この長い天板をどう2階に揚げるかを取付当日まで悩んでいたのでした。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

こういうカウンターに置かれたものはその人をよく表してくれます。何より果物が木の鉢に置かれているところが私としてはとても好きなのです。

食器棚を作りたいというお電話を頂いたのです。
家具をご相談してくださる皆さんの連絡方法はいくつかあるのですが、一番多いのがメール。ウェブサイトに問い合わせフォームがあるからだと思うのですが、やはり一番多くみなさんから頂く連絡方法はメールです。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

奥様が一番好きな場所、と言ってくださったこのスペース。当初は家事をしながらパソコンができるようなデスクをイメージして作った場所なのですが、今は奥様の好きなものがギッシリ詰まったスペースに。「いつかは机として使おうと思っているのですが、今はこの状態が良いのです。」と。

次に電話。その次はFAXですが、FAXでお送り頂くのは昔に比べるとたいへん少なくなりました。今はスマートフォンが普及して、手書きのものでも簡単に写真に撮ってメールで送れる時代になったからでしょうか。
その2番目に多い問合せ方法の電話ですが、なかなかタイミングが合わないことがあるのです。
いつもは電話が掛かってきても手元の私の電話で受け取れるようにしているので、工房に居る時ももちろんあるのですが、移動中だったり、打ち合わせ中だったり、取付作業中だったりすることも多くそうなると電話に出られない・・。
折り返し電話すると、知らない携帯電話番号が空いて先に表示されるからか出てくれないことも多かったりします。
出会いはタイミングなのですね。
でも、うまくタイミングがあって電話でお話ができると、声でお話しできる分、お互いの気持ちが伝わりやすいのでいろんな話ができるのです。
でも、メールのようにうまく言葉を考えながらお伝えすることができない時があったり、今話していることの次に話すべきことを考えて、先ほど伝えたことが頭の中でうろ覚えになってしまったりすることもあるので、いろいろと考えるとやはりメールでご相談頂く方がゆっくり考えをまとめてお伝えできるなあ、と受話器を置くたびに少し思うのです。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

吊戸棚の下のオープン棚。このスペースとても気に入って入るってお客様は多いのです。皆さんとてもきれいにうまく使ってくださっていて、私はいつもこのスペースを見て、フンフンと勉強しているのです。

そして、Sさんから食器棚を作りたいというお電話。
大まかな内容は、そのお電話で分かりましたが、細かい部分についても教えて頂きたかったので、あらためてメールを送って頂くことにしました。

「今井大輔 様
早速のご回答ありがとうございます。
新居に伴い、インターネットなどで食器棚をいろいろと探していく中で今井様の食器棚に一目惚れし、一刻も早く問い合わせしなくては!!という思いでお電話させていただきました。
それゆえに、アバウトすぎる内容のメールを送ってしまい申し訳ありません。
現時点ではざっくりとした希望しかお伝えできないのですが、、、」

と、とてもうれしい言葉を頂きました。
Sさんのように大事な思いを持って来て下さる皆さんがいらっしゃるから私たちは頑張ることができるのです。
そのメールにいろいろと書かれたSさんのご要望を踏まえて、さっそくプランを一つ作成しました。

ステンレス製の根菜バスケット

下に見えるのが根菜バスケット。この食器棚の一部に根菜をしまうスペースを作る、という考え方も以前に比べると増えてきていますね。

「ご連絡ありがとうございます。
図面を見てさらにワクワクしてきました!!
いただいた図面をもとにいろいろと考えたいと思います。
また、来週18日17時から、現地でキッチン窓の高さなどを採寸させてもらうことになりました。
以前のメールで、5月初旬に現地確認をというお話がありましたので、もしご都合がよろしければ、今井様にも一緒に現地確認していただいたほうが話がスムーズに進むのではないかと思いまして。
急なお話で失礼かと思いましたが、一応ご相談させていただきました。
よろしくお願いします。」

というお申し出がありまして、幸いその日は予定が空いておりましたので現地を確認させて頂くためにお伺いしたいのです。

ロートアイアンのハンドル

KUMA鍛鉄工房さんのロートアイアンハンドル。最近よく使わせて頂く機会が増えてきました。蜜蝋を焼き付けて仕上げてあって独特の光沢と控えめな槌目の印象が熊田さんの優しい笑顔を思い出させるのです。

今回は一般的な食器棚の設置場所と違って、屋根の勾配が天井に現れているキッチンスペースです。しっかり確認しておかないと。
そして、2階への搬入をどのように行なうかを確認して頂いて現地での打ち合わせは終了。
そのあとにSさんのご自宅に伺わせて頂いて、キッチンや今使っている食器棚を拝見させて頂いて、イメージに近い形を打ち合わせていきました。

炊飯器収納スライドテーブル

炊飯器用のスライドテーブル。

そして、その中で興味深い話題になったのが、金額に対する捉え方でした。
家具をオーダーで作るということは、もちろん簡単なことではありませんので、量販店で販売されている家具に比べると高くなってしまうことが多いのです。
私たちは、私たちの作業費をその家具を作る為に掛かる時間(日数)に換算して加工費用を計算していきます。
そこに掛かる材料費を加えたものが家具を製作するうえで掛かる費用と考えております。
家具は製作するだけではなく、塗装が必要な素材であれば塗装のための費用、運搬するための費用、壁にきちんと固定して仕上げるための費用、そして、今こうして打ち合わせを行なって形を考えたりするための設計費用が掛かります。
そこには無駄がなく、私たちみんながきちんと気持ち良く仕事をして行き会社を運営してゆくための費用となっているのです。
家具に限らず、よく量販店ではある時期に限って価格を大幅に下げるような販売方法があったりします。
使う人にとって、必要なものが手に入れやすい金額になっていることはとても魅力的なことであります。
ただ、そこに私たちが示した金額は家具を販売しているお店が示している金額とは質が違うものです。
私たちは私たちがその家具を作るために掛かる費用を提示し、販売店は必ずしもではありませんがその家具をうまく販売するために調整できる金額を提示していると思っております。
Sさんとの話の中で、率直に、家具屋さんにおいては減額という対象のなかに値引きというものもあるのでしょうか、という疑問を頂いた時に、このようなお話をさせて頂いたことがありました。
ご主人も奥様も物を作ることの大変さや楽しさをとても良くご存じのお二人でしたので、「なるほど、価値というものは、いろんな示され方があるのですね。」と楽しそうに頷かれていたのを思い出します。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

吊戸棚の中は、半透明のケースできちんと分けられたお菓子や乾物などが。良い印象。

こうして、その家具の姿や価値を、そのままの姿を受け止めてくださったSさん、家具のできあがりを心待ちにしてくださって、そしてそのできあがりを大変喜んで頂けたのでした。
「いや、想像以上のできあがりです。この木目の表情や佇まいがね。私も母も家具が好きで、その影響を受けて私もいろんな家具を見ることが好きになったのですが、この形はやはり美しいです。」とにこやかにほほ笑みながら、楽しそうに話して下さるご主人。それを隣で見つめる奥様。
うれしい光景、うれしい場所で使ってもらえることになって良かった。

Sさんにはそのあともご相談を頂いて、スツールを作らせて頂いたり、家具のご意見を頂いたりと、とてもうれしいお付き合いが続いているのです。
ありがとうございました。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

引き出しの様子、その1。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

引き出しの様子、その2。ちなみに引き出しのスライドレールは底付けのソフトクローズレール。レールが見えないですっきりした印象。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

引き出しの様子、その3。

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

引き出しの様子、その4。

クルミの食器棚

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。