2020.04.25
「ちょっと木屑出しに行ってきます。」
この4月からヒロセ君が新しく私たちの工房に入ってくれたのです。彼はノガミ君の前の前の職場(木工や大工作業が多いお仕事だったのです。)の先輩で、ノガミ君は木工のあいうえおを彼から教わっていて、いろいろな道をたどって今はノガミ君が私たちの家具作りをヒロセ君に教えている。
複雑だねえ。
ということで、作業はとてもしっくりくる感じで行なってもらっているのですが、私たちの習慣がいろいろあるものでそれを見てもらっています。
その一つがたまった木屑を預けに行くこと。
私がこの工房に勤め始めてしばらくして、各家庭でゴミを燃やすことが禁じられるようになって、野原や田畑の焚き火も見かけなくなりましたし、工房の脇にあった小さな焼却炉で木っ端を燃やすこともなくなりまして、その頃から茅ケ崎の養豚場さんに木屑を預かってもらっています。
豚舎が汚れたら、屑を撒いて糞尿を吸わせて掃除するのに適しているのだそうで、木屑がたまったらその都度運び込ませてもらっていたのです。
そして、今日はヒロセ君のその場所の案内。
しばらく前からみんなで交代交代で行ってもらっているから知らなかったのですが、豚が山羊になっちゃった。
あの豚さんたち、屑を持っていくとみんな見つめてくれて(おなか減っていたからでしょうか。)撫でるときちんと挨拶してくれるすてきな方々だったのです。
時々そのお肉も頂いたのですが、やはりとても美味しくて、ありがたいなあとご縁に感謝しておりました。
今日はね、大根を頂きました。
ありがとうございます。
2020.04.25
先日ご紹介した品の子供部屋の収納と一緒に制作のご依頼を頂いているタモのテレビボード。
Aさんのお部屋の印象がとても和風ということで、テレビボードもその印象で。
タモ材を使ってリボスの黒檀というカラーで塗装しています。
今回は天板と側板は突板で制作し、角の部分は強度を出すためにヒモを回し(タモで細い角材を作ってそれを角にあてがうのです。)、格子は無垢材で制作し、奥行きが出るように(隙間がきちんと影に見えるように)格子材の見込み寸法をすこし大きく取って作っています。
デザイン的にはシンプルなのですが、設置しちゃうと見えない部分がかなり複雑になっていて、それぞれの引き出しの奥行とその隙間を縫うようにして通される配線スペースの確保の方法などAさんのいつもながらの細やかなイメージを実現させるためにあれこれ工夫して作っているのです。
2020.04.24
少し風が冷たくはありましたが、気持ちの良い日差しが出ている日でしたね。今がこうして大変な時期でなければ、もうすぐでやってくる心地よい温かな季節の到来に素直にうれしい気持ちでいられるのですが、今はこうして目に見えない不安を片隅に感じながら過ごしていかなければいけない時期ですね。
でも、こうして、今日Mさんが楽しみにしていた家具をお持ちすることができたのは私たちにとってもとてもうれしいこと。
いつもと変わらない喜びをお渡しすることができて、私たちもその気持ちを頂くことができて。
自粛する、行動を控えることは今はとても大切なこと。でもこうして、自分たちがあるのは皆さんとのつながりがあって今があるわけで、その気持ちのつながりは細くなっても丁寧に大切に持ち続けていきたいのです。その努力は惜しまず、しずかに前を向いて歩いてゆきます。
Mさん、今日はありがとうございました。
また、明日の塗装を頑張ってくださいね。すべてができあがって、使い心地が分かり始める頃、またお邪魔させて頂けたらと思っております。
2020.04.23
5年ぶりに再会できたFさんの食器棚。あらためて使い勝手を拝見させて頂いたのです。なかなかめずらしい納まりをした吊戸棚になったのです。
もし、よろしければお読みいただけるとうれしいです。
2020.04.23
「クルミのセパレートタイプの食器棚のオーダー」
所沢 F様
design:Sさん
planning:daisuke imai
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi
リビングから食器棚を見た時の様子。吊戸棚が明るいのです。
吊戸棚が軽く見える印象は、背板のない明るさや格子扉の他に天井の抜け具合があると思うのです。Fさんのリビングは2階でさらに屋根裏を作らなかったので天井が高いのです。たあ、天井の形がそのまま表れていて変形して見えるのでした。最初は、その天井に合わせて上までピッタリに作る形でお話が進むこともあったのですが、その分に係るコストと、リビングから見た時の吊戸棚の印象が重くなってしまうことを考えて、壁が垂直に立っている部分までで高さを抑えることにしたのです。おかげさまでとても軽い印象にまとまったのです。
Fさんのところにとても久しぶりに伺うことができてようやく食器棚を使っている様子の写真を撮ることができたのでした。
ということで、昔を思い返して、Fさんの食器棚を作った時の様子をお知らせしたいと思います。
確か最初の相談は、「ちょっと変わった設置場所なのです。」って、Fさんはそう言っていたと思うのです。
食器棚を作るにあたって、「吊戸棚をつけたいけれど、ちょうどその位置に窓があるんです。」って。
なので、最初は窓を避けて、コンパクトで高さの低い箱を付つけようかとか、外からあまり見えない位置の窓だから、思い切って窓を塞いで大きな戸棚にしたらどうか、などといろいろなお話になったのですが、コンパクトなサイズだとかえって使いにくくて、せっかく作るのに意味がなくなっちゃいそうだったし、窓を塞ぐというのは、湿気などのことを考えるとメンテナンスができないのはどうにもよろしくないですし、どうしようかなと悩んでいたのです。
吊戸棚の格子は幅25ミリ、隙間は11ミリで作っています。中が見えすぎず、通期もできて気持ちの良いサイズ感にできました。
そんなあれこれ悩みながら、ふと思いついた形がありました。
背板のない戸棚でした。
うまくいくかどうか詳しいことは現地を確認してみないと分からないのですが、魅力的な形になりそうだし、どうにかなるかな、と。
すごく素敵な形になりそうで、Fさんも賛成してくださって、せっかく窓をのそのまま家具の中に生かせるなら、通気よく使いたいですね、というお話にしろがっていきまして、「では、風がふわりと流れるような形にしましょう。」ということになったのでした。
吊戸棚を下からのぞくと、このような感じ。扉2枚分の幅が水切り棚のようになっています。直径13mmのステンレスパイプを並べてこの棚を実現しています。
問題は必要最小限に入れたい背板の代わりとなる補強をつける位置に壁の下地があるかどうか・・。
そして、背面の補強だけだと重たい吊戸棚が強度不足で傾いでしまう可能性もなくはないので、側面にもきちんとした壁があるかどうか。
水切り棚のある右側ではなく、左側の扉を開けた様子。後ろから入ってくる陽射しがとても明るい。
大まかなイメージをまとめて、Fさんのお宅を訪ねます。
うん、どうにかなりそうです。
窓のサイズを考慮しても吊戸棚が必要以上に変わったサイズにすることなく、自然な感じのバランスで作ることができそうです。
また、通気を良くするために扉を全て格子にする、というのもとてもよくまとまりそうで、Fさんから提案があった水切り棚のように使えるスペース、というのもうまくいきそうです。
この水切り棚ですが、市販品を使うわけではなくて、ステンレスのパイプを1本ずつカットして、板に差し込んで作るのですが、こういうふうに吊戸棚の背板もほとんどなくて、地板も一部分断されてパイプになってしまう、となると、やはり一番剛性があるのは、正面のみ開いていて他は板で塞がっている形ですので、箱自体の強度がどんどん弱くなっていくのです。
うまく強度を保てる形にしないと、家具として納品できても、使っているとだんだんと歪みが出てきて扉が傾いたりする可能性も出てきます。
お話が変わってしまうのですが、むかしのお仕事で世帯数の多いマンションの作り付けの棚をたくさんつける、というお仕事をしていたことがありました。
また、皆さん一人一人から家具のオーダーをいただけるようになる前の時代のお話です。
板の状態ですでに各住戸に搬入されていて、大工さんが角スタッド(壁を支える柱です。)を立てているだけ状態でシステム収納を組み立てていくという仲間づてに頂いた仕事をずいぶん昔に手伝ったことがあります。
今もそうですが、その頃もマンションがどんどん建っていて、そこには安価で作りやすいシステム収納が導入されているマンションが多かったのです。
床がない状態で、収納の箱をどうやって固定するのかというと酢のスタッドという柱に宙吊りの状態で固定していくのです。
それほど大きな収納ではなかったので、1日でたくさん取り付けていく、というお仕事だったのですが、インターネット空家具の相談をいただくようになってしばらくした頃に、ダイニングの収納の相談をいただいたことがありました。
その方もお部屋に伺って、収納の話をまとめて帰ろうとした時に、相談されたことがありました。
「イマイさん、この物入れをちょっとみてもらいたいのですが。」と言って見せてくださったのが、廊下の壁に埋め込まれるようにして作られた物入れでした。サイズは結構大きくて、幅900ミリを超えていたでしょうか。高さは私の背よりも少し大きかったから2000ミリくらいでしたでしょうか。
ぱっと見ると扉は少し傾いていました。
そして、扉を開けるとたくさんの本がぎっしり。
たくさんの本をお持ちの方で、その物入れにはいろんな雑多のものを入れる、というよりは本棚として活用されていたのでした。そして、その本の重さで収納自体が傾いてしまって地板が床にめり込んでいるような状態だったのです。
そう、床がない状態で宙吊りで付けられたこの大きな収納は、本の重さに耐えられなくて、床よりも下がってしまっていたのでした。
システム収納は縦の板と横の板の接合が簡便になっているので、箱自体の強度があまり大きくないのです。そこに重いものを収納したから箱が徐々に歪んでいってしまったようです。
「これは、おそらく床の補強がないと思いますので、まずは管理人さんにご相談いただけると良いかと思います。」とお伝えして、どうにか良い方向に話が進んだのだそうですが、箱は板同士の接合がきちんとしていないとすぐに歪みます。
歪みを拾った扉は傾きます。
後々そういう歪みが出ないような形を考えないといけないので、板を少なくした形を考えようとする時に、ふとあの傾いた物入れが頭に浮かぶのでした。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
引き出しの様子。
そしてちょっと変わった引き出し。前板の一部を通気できるように格子にしているのです。
それで、なぜ通気できるようにしたかというと、ここに根菜をしまいたかったのです。なので、引き出しの前後で分けて収納できるように、抜き差しできる仕切り板を入れて、というふうに考えていたのですが、5年経ってここは別の使い方がされていました。でも別の使い方ができる形で良かったのでした。
そのような思いがよぎりましたので、今回は背面と右側面をうまく活用してしっかりと強度を出せそうでしたので、イメージ通りに背面と地板の一部を抜いて制作することにしたのでした。
でも、こうしてよかった。
明るくて気持ちの良い吊戸棚にすることができて、まるで風の流れが見えるような心地よい場所になりました。
食器棚の下部収納の形は、シンプルに引き出しをメインに形を考えていきました。
その中に一部ちょっと変わった引き出しを設けたり、炊飯器を置いておけるスライドテーブルを設けたりして。
炊飯器をしまうためのスライドテーブル。
ここだけ、わざわざ引き出しにしまう必要のない大きなものや本などがしまえるようにと扉にしておいたのでした。
こうして思いが詰まった食器棚は、搬入にあれこれ頭を悩ませましたが、(2階のリビングで、階段が回り込んでいく形でさらに手摺が干渉しそうでなかなか大変だったのです。)無事に設置が完了しました。
「イマイさん、次はこのダイニングテーブルを作りたいって思っているんです。またタイミングが来たら相談させてくださいね。」
って、あの時聞いた言葉は、5年後の今再び耳にしていたのでした。
「イマイさん、今度こそはこのテーブルをあの食器棚に合わせた形で作りたいって思っているんです。ぜひ相談させてくださいね。」
5年経って作らせて頂いたのは、Fさんのお宅のダイニングテーブルではなく、Fさんのお母様のテーブルや椅子だったのです。(そのお話はまた今度。)
そして、またこの懐かしいセリフをお聞きしたのでした。
時間が経つのは早いですね。
機はそうして熟されていくのです。
Fさんの三度目のお声が掛かるのを気長にお待ちしております。
久しぶりにお会いできたFさんからお土産として頂いた北欧の歯ブラシ(歯科衛生士さんなのです。)で、普通に磨いているだけなのになぜものすごく口の中が泡立っちゃってオロオロしながらそんなことを考えておりました。
格子扉のあるクルミの食器棚
価格:670,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は30,000円から、取付施工費は35,000円から)
2020.04.20
外出自粛生活が始まっておとうさんの台所シリーズも4回目になりました。今回のメニューはダイスケさんお得意のハンバーグです。
合い挽き肉につなぎは少なめのしっかり固めのハンバーグ。
付け合わせのポテトは今回はマッシュポテトがいいということでハルが参戦。相変わらず中学のジャージ来ていますが(笑)。我が家の炊飯土鍋は佐久間陶子さんのもの。
コンソメスープの具で余ったセロリの葉っぱも一緒に焼いて食べちゃいましょう。フライパンはCOOK&DINEさんで購入したLODGEのもの。
こだわりポイントはソースだそうです。醤油・ソース・赤ワイン・バターを混ぜて塩コショウで味を調えます。
ハルチイも週末食べられるおとうさんのお料理が私が作るものとは違うので楽しみだそうです。大きいし味も濃いしね。お腹いっぱい。おいしかったです。ごちそうさまでした。
「お片づけしているところも撮って。こういう風に使っているって伝わると思うから。」ということでパシャリ。助かりますね~。
高さ900㎜奥行900㎜幅2550㎜のサイズのキッチン、後ろのバックカウンターの高さも同じ高さ900㎜です。
183㎝のダイスケさんが使っている様子も、キッチンのサイズ感を検討中の方のご参考になればと思います。
2020.04.19
キッチンのご相談にUさんがいらしてくださいました。
「まだどんなキッチンにしたらよいか迷っている部分があって、レイアウトからご相談に乗って頂けますでしょうか。
と、Uさんに言われて、いろいろとお話を聞かせて頂きました。
なかなかそういうアドバイスは苦手だったりして、自分の実体験をお話ししてもそれはあくまでのそれぞれの家庭に当てはまるかどうかもわからないわけですから、結局はそのご家族皆さんがどうしたら使いやすいのかというお話を聞きだす役しか務められなかったりするのです。
ただ、お話しすることで形が鮮明になっていくのが当然ですので、行きつ戻りつしながらもやっぱりひとつの場所に帰結していくのです。
ご主人も奥様も私も真剣ですから、そういうところにたどり着くとホゥッと息をつくわけです。
帰宅後自分の暮らしはどうなんだろうと思いながら、それぞれの動線を見つめ直してみました。
やっぱりどこか野暮ったいくらい暮らしの匂いが漂う姿が好きなのですよね。
2020.04.17
「お菓子作りしたい。」というハルチイ。
「じゃあ、仕事が終わる14時頃までに何作るか決めて材料とか教えてくれたら買い物して帰るから。」と伝えました。
作りたいものリクエストは「フォンダンショコラ」。
チイがちゃんと作業できるようになってきたので、ハルがアシストしていく感じ。成長したのね。
緊急事態宣言が出てから、日中中学のジャージで過ごすようになったハル。(チイも運動する時用のウェアを着ています。)
私「なんで?」
ハル「どうせ出かけられないんだしいいじゃん。なんか落ち着くんだもん。」
私「もう卒業したんだし、高校のジャージあるんだから着て慣らしておけばいいじゃん。」
ハル「高校のはちゃんと始まったら着たいの。」
そうか。
イマチュウブルーがよりまぶしく見えるよ。
美味しかったよ。ごちそうさまでした。
上手だから色々作ってほしいけど、食べてばかりじゃ太りそうだから、運動も意識してしていかなきゃいけないね。
日々色々考えていこう。
2020.04.17
昨年5月に引っ越して、松光園さんに植栽をしてもらったのが9月。
我が家に植えてもらった樹たちがちゃんと芽吹くのか気がかりだったのです。
うちに来たことで元気がなくなってしまうのは嫌だなと。
入口に植えてもらった紅葉が真っ赤。「あら?日当たりが悪いから最初から赤いわけじゃないよね。」と調べてみると、
真っ赤に芽吹いて夏に緑になり、秋にまた紅葉する出猩々という種類でした。多分そう説明されていたはずですよね、、すみません。
そして、よく見ると紅葉の花が咲いている。小さくてとてもかわいい。
紅葉に花があるなんて今まで知りませんでした。
うれしい発見なのでした。
2020.04.15
シナ合板で作るキャビネットができあがってきました。仕上げ材ではない素朴な表情ですが、使うオイルや寸法の取り方でぼやけずに美しい佇まいになります。
特にシナの無垢材は光沢があって滑らかで温かです。そういう手触りを感じながら勉強するって気持ち良いですよ。
2020.04.15
今日は1件、ヒンメリ作家のMさんのキッチンの記事を書きました。
いつものように3件ずつまとめて掲載すると良いのでしょうけれど、私の頭もなかなか言葉がまとまらなかったりするので、少しずつみなさんにご紹介していきたいと思います。
よろしければご覧になってくださいね。
2020.04.15
「ナラ板目材とステンレスバイブレーション5.0mmのオーダーキッチン」
横浜 M様
design:Mさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:kenta watanabe
探し物でしょうか。
見つかりましたか。
そして、緑がきれいなキッチン。
「実はイマイさんを教えてくれたのは、Nさんなんですよ。」
少しずつキッチンの形が固まってきた時に、Mさんがそうお話してくださいました。
「えっ、そうなんですか。」
Nさんにはいろいろなお知り合いがいるのだなあ。
Nさんというのは、「アフタヌーンソング」のNさんです。
じつはNさん、ご自宅の広い土間を開けて小さな雑貨店をひっそり開いていたり、不定期で開く多彩なワークショップにはいろいろな皆さんが集うというなかなか素敵なかたなのでした。
そのNさんのつながりでキッチンを作らせて頂いた「家を作り続ける」のOさん、山の上の小屋を改装したとても魅力的な家で、半分くらいがセルフビルドでできた空間とそこから眺める相模湾が心地よかったことやちょっとオイルを厚塗りして完成した刷毛跡の味わい深いキッチンや、「姉妹で作る家」のKさん、白とこげ茶色をうまく組み合わせた懐かしい印象をシンプルな空間にうまく組み合わせて作った使い心地の良いKさんらしさがそこかしこに現れている台所のようなキッチン、どちらも魅力的なキッチンを作らせて頂いたことを思い出しました。
「はい。直接みなさんとはお付き合いがないのですが、お店を訪ねた時にNさんとはすっかりお友達になりまして。」
今思うと、NさんもOさんもKさんも、そしてMさんも「キッチン」というよりは「お台所」という響きが合うようなどこか懐かしい空気でした。
みなさん気持ちが似てくるのですね。
最初の頃のスケッチ。最初は2層式のシンクをって考えていたのです。それから、この頃は配管問題は全く想定していなかったので、比較的シンプルな形です。
こちらもシンプルな最初のスケッチ。吊戸棚をつける予定でしたね。
そして、完成したキッチン全景。ちょっと写真だと分かりづらいのですが、この住宅は築年数が古いこともあって、配管用に床が持ち上がった施工方法ではなかったのです。コンクリートの床に埋没された配管になっていたので、このセパレートのキッチンのレイアウトにするにあたっては新たに配管し直す際に床の上に配管しなければいけなかったのでした。もちろん、フローリングの床全体を持ち上げて配管を床の下に隠す形にすることもできたのですが、そうすると天井高が極端低くなっちゃって、おそらく部屋全体がかなり窮屈になる感じでした。そこで、キッチンだけをステージのように100ミリ高さを上げて、さらにコンロ側の壁から出ている給排水をシンク下まで引き込むためにワークスペースの一部が階段のように1段上がっているのです。見た感じちょっと躓きそうに見えるレイアウトでした。
Mさんのキッチンもそういう空気感を大事にしながらお話が進んでいったのでした。
Mさんが新居にされるという場所は、築37年経つ少し懐かしい集合住宅。私が子供のころに住んでいた団地を思い出します。
エレベーターがなくて、階段の踊り場から外が見られて、各棟の間にはもりもりとした木々が囲っている感じ。手を離すとバタンと周りに大きな音を立ててしまっちゃうような古い鉄扉にステンレスの集合ポスト。
シンクは、Mさんの思いがあってちょっと変わった形。シンクの右寄せに有元さんのラバーゼ、シンクインバスケットが置けるようにシンクの縁に段をつけておいて、水栓は水が垂れても周りに広がらないように、トップよりも1段落としたデッキ部分に取り付けて、そのデッキに掛けるように小さな水切り棚を設けています。
こちらが小さな水切り棚。シンクのサイズに合わせて製作しています。洗剤ポケットには無印良品のステンレスシンクラックを置いています。また、一段下がったデッキについた水栓はクリンスイの「F904C1」で、シャワーと通常吐水の切り替えが手前のレバーで行なえるので、洗剤の泡が水栓の根元に垂れたりすることなく使用できます。
シンク下のゴミ箱が置かれる隣には、市販のワイヤーラックを置いて、通気良く調理道具が置けるようにしています。ゴミ箱はケユカのアロッツ。
タオル掛けは、かなぐやさんの真鍮六角棒コの字を特注のサイズ300ミリで作ってもらっています。
Mさんが言っていたな。
工事が始まる前に現状を確認させて頂くためにお伺いしたのです。
きれいにリフォームされていて、キッチンもシステムキッチンがしっかり納まっていて、もちろんこれで十分綺麗に済める印象の室内でした。
「今はちょっと日が落ちちゃったから見えづらいのですが、、このキッチンの勝手口から見えるところに大きな木があってその緑が目に入るのです。そしてリビングからもまた別の緑が見えるのです。
それを生かしたキッチンにしたくて、今ここについているような壁付けのI型のキッチンではなくて、セパレートのオーダーキッチンにしたいのです。」
なるほど、こうしてできあがって室内をぐるりと見まわすと、Mさんの思いがこの空気になって表れています。
シンク下に食洗機(パナソニックのミドルタイプ)をビルトインしています。
食洗機の下に深さ40ミリの小さな引き出しを設けました。
ここは予定外のちょっとした収納。この左側(写真だととても見づらいのですが)が階段のように1段上がっていて、その中を給排水管が通っています。その階段の周りにフタをしたのですが、取り外せるフタにしてあって、Mさんここにちょうど納まるケースを用意して収納として使っていたのでした。おもしろい。それから、この階段危なくないのか?ってMさんと作る前からさんざん検討してきました。いずれにしてもここを配管が通るしか道がないので、階段になってしまうのは仕方ないとして、それなら普段通り抜けないように、このキッチンをセパレート(二列型)ではなく、コの字型にして、この階段側を通路のようには使えなくするほうが良いのではないか、というお話になり、それなら取り外しできるカウンターを置いて、コの字とセパレートで使い分けられるようにしましょう、というお話になったのですが、実際に使ってみると、人の歩幅にあった位置に階段が置かれるようになったので、意識しなくても足をぶつけたりすることはなく使えたのだそうです。人の動線って面白いです。そういうわけで、ここに就けようと考えていた置くだけのカウンターは不要になり、すっきりしたデザインのままキッチンを使ってもらえることになりました。
食洗機の隣の引き出しの様子。
食洗機の隣の引き出しの様子。
食洗機の隣の引き出しの様子。
食洗機の隣の引き出しの様子。
「今日はイマイさんが来るって、娘に伝えたら一生懸命クッキーを焼いてたんです。良かったら召し上がっていってください。」
ちょうど私の次女のチアキと同じ年だったかな。双子のかわいらしいお嬢さんたちが香ばしく焼いてくれました。
今日は登校していてお礼が言えなくて残念でしたが、とてもとても美味しかったのです。
「ここにたどり着くまでにいろいろありましたね。」とMさんと私でお茶を頂きながらしんみりしてしまったのでした・・・。
コンロ側キッチンの様子。炊飯器が収納されているスペースの格子が良い印象です。
その炊飯器部分を開けるとこのようになっています。ここは引き出し式になっているのですが、他の引き出しのように手を掛けて開けるために格子の下面に手を掛けるようにするとバランスが取れないことと、この場所を開け閉めするのにいちいち下に手を掛けるとかなり屈んで開け閉めすることになって使いにくい、ということで、上に手を掛けられるようにしました。ただ、上に隙間をつけると格好良くない。ということでこの部分だけ出っ張った手掛けにしています。
その下は浅い引き出し。引き出しの深さがほかの引き出しとは異なってラインがずれるので、あえてこの引き出しの前板も格子の意匠にしてデザインを揃えています。
そう、冒頭で書いたようにMさんはNさんを通じてご相談をくださって、私の描いたスケッチを見て頂いて、そのイメージとMさんの気持ちを大切にしながらプラン作りは進んでいくはずでした。
Mさんのリノベーションを行なうにあたって、室内空間の設計をわけあってお知り合いの方に依頼されたのだそうですが、その方の事務所が何と和歌山県という遠方だったそうで、そのためメールでやり取りを進めていたのだそうですが、如何せん距離が遠いわけです。
たしかきちんとお会いして打ち合わせできたのは、2、3回くらいだったそうで。
Mさんの空気感はやはり伝わることなく、また、古い集合住宅ということで、配管を床下に転がすことが難しかったり、コンクリートの壁や床の歪みが大きかったりと現場を見て施主さんと話をしながら進めるべき部分もメールだけだと解決できなかったりで、途中から設計士さん抜きでお話が進むようになったのでした。
その格子の引き出しの下の引き出し。
その炊飯器スペースの左隣の引き出し。
その炊飯器スペースの左隣の引き出し。
その炊飯器スペースの左隣の引き出し。
その炊飯器スペースの左隣の引き出し。
上部は吊戸棚ではなく、壁から突き出た棚板にしています。今回この棚はMさんご自身でネット通販でご用意されています。
ガスコンロはプラスドゥ。
ガスコンロとガスオーブンの左隣は、調味料用の引き出し。
ガスコンロとガスオーブンの左隣は、調味料用の引き出し。
そこで、設計士さんがご紹介してくれた工務店さんと直接打合せしながら進めていったのですが、その方もMさんにとってはなかなか一緒に仕事がしづらい方だったようで、いろいろと相談しても議事録を取ってくれなくて(うーん)、仕上がりの段階でイメージが異なっていたり(うーん)と、なかなか工事は難航したのでした。
私もキッチン以外でも分かる範囲で内装のアドバイスさせてもらいながら納め方を提案したりして、何とかキッチンを中心にMさんの色が表現できるような空間を目指していったのでした。
設計士さんや施工会社さんと「あうん」の呼吸が取れなくなると、やっぱりなかなか大変だなあということをあらためて知ることができた工事でした。
さいわい途中から工務店の担当者さんが変わって、その方がスムーズに段取りしてくださったおかげで工事は無事にきれいに終了しましたが、その担当者さんもMさんの現場を機に工務店を離れてしまい、工務店さんとは少し距離を置く感じになってしまったそうで、何かあれば私たちのほうに声を掛けて頂く、ということで安心して頂きましたが、物作りには物を作る以外にお互いの信頼がとても大切だと思うのです。
注文住宅やリノベーションやオーダーキッチンやオーダー家具って見えない部分が大きくて、そうなると作り手への信頼に大きく依ってきます。
その人が何を思ってその形を思い描いているのか、お話ししながら意図が汲み取りながら形に反映させることが設計するということで、その人の暮らしにちょうど良く合わせることがデザインすることだと思うのです。
その使う人と作る人をつなげる言葉を話すことができるのが設計士さんだと思うのですが、その方が不在だとやっぱり実現が難しい部分が出てきたりして。
こう思い返してみると、なかなか難しいことがあったなあと、Mさんと思い出すように笑ったのでした。
5ミリの厚みのステンレス無垢材を使ったワークトップ。仕上げはバイブレーション仕上げです。
リビングからキッチンに向かう途中に掛けられたヒンメリ。とても良く光を表しているように感じたのです。
小さな水槽。水槽越しにきらりと陽射しが入りました。
バルコニーから入る午前の陽射し。キッチンキャビネットが床から上がっていますね。給排水管の干渉をさせるためにキッチンだけ高さを上げています。
深い色どりの漬物が入ったキャニスターたち。大きな引き戸には戸車をつけているので、開け閉めはとても軽く行なえます。戸車をつけていますが、キャビネットの地板にアルミや真鍮のレールをはめてしまうと少し異質な感じがしますので、ナラ材を掘って敷居にしています。
キャニスターの上はガラスの容器たち。
反対の引き戸を開けると。それから、引き戸は上から下まで掘り込んで手を掛けて開けられるようにしています。掘り込んだ部分は無垢材を練り付けることで、とても良い印象になっているのです。これは写真だと分からないのですが、細いラインがきちんと浮き出るように練り付けているので、この引き戸の印象が引き締まって見えます。
Mさん手作りのプリンとお嬢さん手作りのクッキーを頂きました。
ところで、こうしてMさんのお宅にあらためてお伺いして思うのがその心地良さでした。
古い集合住宅ということで、コンクリートの構造壁が部屋を横切っていたりして、とても広い空間というわけではないのですが、風がそこかしこに通り、日差しが足元にあちこちに差し込んでいて、ああ、温かいなあと思える家です。
Mさんは緑の取り込みかたもすてきですが、光の取り込みかたがとても美しい、それがこの心地良さを生み出しているのだな。
Mさんは2人のお嬢さんのお母さんというだけではなく、ヒンメリを作る作家さんでもあるのです。
風や光の感じかたをそっと知っている、そういう人が暮らしている場所ということが玄関を入ってすぐに感じられる、とてもすてきに心地良い空間なのでした。
Mさん。
リビングに置かれた作品はとてもお淑やか。
キッチン仕上
天板 |
ステンレスバイブレーション厚み5.0mm |
扉・前板 |
ナラ板目突板 |
本体外側 |
ナラ板目突板 |
本体内側 |
シナ合板 |
塗装 |
オイル塗装仕上げ |
ナラ板目材とステンレスバイブレーション5.0mmのセパレートキッチン
価格:1,450,000円(制作費、塗装費は施主様施工、設備機器費用は別)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は40,000円から、取付施工費は150,000円から)
2020.04.14
そんなことを言っても、草花たちはしっかり花を咲かせるし葉を茂らせる。
内田雄介さんのアトリエでキッチンバックカウンターと洗面台のご相談。
いつもの控え目だけれど芯の強い内田さんの提案と、お施主様のIさんご夫婦の要望を実現できるように頑張ります。
内田さんとのお付き合いも数えると7年目。
時間が経つのは早いです。
ちょうど連休前後にも内田さんの設計した空間になかなか魅力的なキッチンが入る予定。
いろいろな形でお手伝いさせて頂けることに感謝しております。
いつでも踊りだせるように気持ちはしっかりしておかないと。
2020.04.14
空気は冷たいけれど晴れたね。
最近白黒のブチがナーナー鳴きながら庭を横断していくのですが、さすがに昨日の寒さには現れなかったね。
今日は来るかな。
ここは元空き地だったこともあってネコたちの往来が多くあるようで、毛がふさふさしたやつとかチャトラなやつとか、我が物顔で通っていく。
時折ガラス越しに目が合うと、「お前たちここに住んでるの?」って顔して何食わぬ素振りで家の裏に消えていく。
そうか、君たちの居場所を取っちゃったんだなあ。
すまないねえ。
2020.04.13
毎年四月に入ってすぐに必ずやってくる寒い日はつい先日終わったと思ってところに再び冬のような一日。
さすがのアイも強くて冷たい雨風には尻込みしちゃってずっとふて寝さ。
ここ最近はみんなにも早めに仕事を上がってもらっていて、静かな工房には背中を丸めた私と、すねたアイだけ。
いつもよりもゆっくりとしたペースにはなっていますが、よい形が少しずつできあがってきています。
2020.04.13
今週末のおとうさんの台所のテーマは「おいしい回鍋肉を作ってみたい。」でした。
以前も作ってみたことのあるダイスケさん。「焦げなのかな?コクなのかな?足りなくて。キャベツをもっとしゃっきりさせたい。」という課題を改善できるようにとスマホで検索したレシピを見ながら調理が進みました。
「いただきま~す!」と家族みんなで食べ始めたら、「4人分には量が足りなかったのかな?」というくらいの勢いでなくなりました。
おいしかったよ。ごちそうさまでした。次回は何が食べられるのかな。
2020.04.12
新居の洗濯機置き場の収納の形はすぐに決まりました。 マンション住まいの時の収納をそのまま使いたかったからです。
設計士の福原さんも「雰囲気も合うし、いいんじゃないかな。」と許可してくれました。 結婚して2年目にマンションに引っ越した時にダイスケさんがタモ材で作ってくれたもの。もう18年になります。
制作した当時の記事はこちらをご参照ください。懐かしいです。
こういう毎日使うものが使い慣れているものだと新しい家の暮らしはじめでもストレスがなく心地がよかったです。
当時は本当に高い買い物をしたと思いましたが、こうして使い続けてみると、家事のパートナーのようにも思えてきてまさに「家具」なのだなと日々実感しています。
我が家の洗濯機は2010年度製の縦型のものです。
お家づくりの時に福原さんに「洗濯機買い替えたりする?ドラム式にする予定ある?」と確認されたのですが、今までのマンション住まいでも「洗濯機から天日干しor浴室乾燥機」の暮らしで、新しいお家にも浴室乾燥機は付けるし、当時はそれを変える気は全くなかったのでした。
最近、洗濯機がガタガタ言い出したので、買い替えるのならドラム式もいいなと考え出したのです。
そこで初めて、ドラム式にする予定ある?と福原さんから確認された意味が分かりました。
縦型とドラム式では必要な奥行と高さが全然違うということを!
奥行、水栓の高さから置ける機種はかなり限定され、置ける機種でも欲しい機能がなかったり、、、。
そういうことだったのですね。
ではどうすればよかったのだろうと振り返ってみたのです。
自分がしたい洗濯機上の収納の仕方から逆算しても、そもそも建物の天井の高さから考えなくてはだめなことだったので、仕方なかったなぁ、ということになりました。我が家の洗面所の高さは2300mmです。
ところが、先日お客様のOさんと洗濯機のお話になった時、「うちはドラム式から縦型に買い替えようと思っていて。」とお話しされていて、「乾燥機まで回すのは量も種類も限られていて、うちは毎日の洗濯量が2回回さなくてはいけなくて、それだと時間がかかりすぎて。1度にたくさん回せた方が、うちの生活スタイルには合っていた。」ということでした。
なるほど。うちの次号の洗濯機選びには時間がかかりそうです(汗)。それまで今の縦型が無事に使えることを願うばかりなのです。
2020.04.10
今から8年前なのかな、このテレビボードを作ったのは。
昔のブログに載っています。
https://freehands.exblog.jp/17671960/
ずっと2階の展示室で皆さんに見て頂いたテレビボードでしたが、このたびOさんのキッチンを作らせて頂くのを機にこのテレビボードも使って頂けることになりました。
使い勝手を少し変えて、格子の扉をつけて、背板が無くてオーブンだったところを仕切ったりして完成。
側の色は8年間の日焼けで色濃くて、格子部分は若々しくてみずみずしい感じ。
また、4、5年経つとどちらも馴染んでよい色になってくるよきっと。
良いものが良い方向に向かうのは時間が掛かるよきっと。
2020.04.10
外は心地良い風が吹いております。
アイも朝ご飯を食べた後はそのままプイっと出掛けたっきりで昼にも帰ってきません。
穏やかな日差しも差し込むこの頃ですが、気持ちが晴れ晴れとできないのは、やはり新しい感染症が広まりつつある漠然とした怖さなのでしょう。
ただ、このように気持ちが穏やかになれない日々が続きますが、風通しよく衛生に気をつけて黙々と作業を続けることにしました。
ご連絡を頂ければ、きちんと準備をして展示室を開放して家具のご相談も行なっておりますので、必要とされる皆様は遠慮なくお声掛けくださいませ。
2020.04.10
住宅街の旗竿地の二階建ての一階にある我が家の洗面所。
暗くなる気がしたので、鏡の面の壁はガラスタイルにしました。
間接的に入る明かりに静かにキラキラする印象になりました。
天板:CORIAN カメオホワイト、
鏡:5㎜ミラー、
洗面台:バスウッド無垢材、制作担当 ノガミ君、
タイル:壁 平田タイル モザイクタイル Glitter GLT-SW。床 平田タイル XT-204V-6060 です。
どなたかのご参考になればうれしいです。
2020.04.10
当初、設計士の福原さんからは壁の扉付き収納の中に掃除機をしまうように考えていただいていたのですが、いざお家づくりのお話が進んでいくとそこにしまいたいものができ、収納スペースがもったいなかったので掃除機置き場は階段下になりました。間取り的にリビングからは見えませんし、使う時にもすぐ取り出せ、充電もできるので結果この場所がベストでした。 掃除機は日立工機のコードレスクリーナー。リーズナブルで、二階建ての広さなら電池も十分足りますし、本体が軽いのと使っている間ボタンをずっと押していなくていいところが気に入っています。 無垢材の床にしたら棕櫚帚を使ってみたくて購入したので並べて収納しています。 夜間に掃除が必要な時に使っています。
2020.04.10
我が家のキッチンはペニンシュラキッチンで、キッチン側に立って、右側壁からガステーブル、作業スペース、シンクという形です。作業スペースに水切りかごを置くと邪魔になってしまうので、シンク上を渡して置くことができるタイプにしました。シンク内に収まるタイプのものも目立たなくてよいかと思い検討したのですが、使われているというお客様から「低いからか泡や水が跳ねやすい気がします。」という意見を聞いたことがあったので、シンク上のタイプにして、天板に合わせステンレス製のもので探すことにしました。ラバーゼの水切りかごを選ばれているお客様が多いのですが、シンクの奥行きが450mmあるので合うサイズのものがありませんでした。他で探したところ、ハナウタさんの縦置きロングタイプのデッシュドレイナーがぴったりでした。ただ、我が家はキッチンの端っこで人が通る側で使っているので、両サイドのフレームの立ち上がりが低い分、重ねて乗せたお皿やコップが落ちないように積み上げ過ぎには気をつけながら使っています。
まな板はヒノキ材の40×20cm・重さ約1kg 。サイズ感が伝わりますかね。
2020.04.10
おうちの時間が増えて、「時間ができたらやろう。」と先延ばしになっていた身の回りのことを見直される方も多いのではないでしょうか?
オーダーキッチンを検討されている方から、「イマイさんの家のゴミ箱はどうされているのですか?」と質問されることがあるのでここで紹介させていただきますね。
我が家のごみ箱もKEYUKAのアロッツになりました。オーダーキッチンをご注文される方でシンク下をゴミ箱置き場にされる方はこれを選ばれる方は多いですね。見た目のシンプルさとフットペダルで開く蓋の高さが最低10cmあれば開くところが人気のようです。
我が家のキッチンは高さ90cmなので、この形だとシンク下の高さ68cm 取ることができました。キッチンの高さが低くなるとその分ここの高さもなくなるので、置けるゴミ箱の高さが限られてきます。アロッツの高さが50cmなので18cmスペースが取れましたが、このスペースが10cmギリギリだと、蓋を開けた時に真正面からしかゴミが捨てられなくなりますので、ゴミの大きさによっては手前にゴミ箱を引き出さないと捨てられないかもしれないので注意が必要だなと思います。
左側から燃えるゴミ・プラゴミ、1サイズ小さくなって紙ごみを分別しています。 右側は無印のポリプロピレンファイルボックスのスタンダードと1/2を重ねて、上の段は生ごみ用の透明のビニール袋を入れて、下の段はごみをまとめるレジ袋を入れています。以前はいいのが見つからず紙袋とかにしていたのですが、ワイドサイズが出たので選びました。
かさばらずすっきりとまとまって使いやすくなりよかったです。
うちは間取り上覗き込まないと配管は見えませんし、メンテナンス重視で板は貼りませんでしたが、配管が見えないようにもできますのでご安心くださいね。
2020.04.06
週末の外出自粛となり、おとうさんがお家にいる時間が増えた家庭も多いのではないでしょうか。
我が家も同じで、「時間があるから何かひとつ普段できないことをやってみよう。」というふうにして過ごしています。
食べることが大好きな我が家としてはお料理やお菓子作りがテーマになることが多いですが、、。
夕ご飯の料理をダイスケさんがしてみたいということで、先週は「お魚からさばいてお寿司を作ろう。」、今週は「カレーライスを作ろう。」というテーマになりました。
マグロやタイは1匹では買えないので冊で購入して、アジを購入してさばいてみることに。
動画を見ながら、ああでもない・向きが違う・刃が切れないなどワチャワチャしながらどうにか切り身にできましたが、お店のようにきれいにはできませんでした。握りずしになるとあまりわかりませんが。やはりプロの方はすごいです。
手を動かして見るものですね。やってみないと分からないことは多いです。味は美味しかったですよ。
カレーライスも美味しくできました。大きめ野菜をバターでじっくり炒めたところがポイントだそうです。
こうして「あの時間があったから。」と思える何かがひとつでもあれば、先が見えない今の状況を日々乗り切っていけるのではないかと思っています。次回は何をしてみようかな。