そのひとをあらわすかたち

2020.09.19

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今日は鎌倉のNさんのお引き渡しの日でしたので、ご挨拶にお伺いしてきました。
今回はキッチンとリビングダイニングというひと間のリノベーションだったのですが、ご家族皆さんが長く過ごす場所ということで設計のヤマトさんが丁寧に空間を作ってくださったこともあって、私たちのキッチンもとても温かみのある形となってくれたのでした。

私がNさんの思いをよく表しているなと思っている部分は、シンプルで気づきにくい部分かもしれませんが、この厚みのある天板と少し懐かしい面取りかな。
これは、この部屋にある出窓の窓台に施されている意匠なのですが、打ち合わせの時にNさんご家族がこの家でどういうふうな思いで暮らしているのかを聞かせて頂いた時にこの窓台のお話が出てきたのです。
ここでどういう時間を過ごしてきて、どんな風に料理をし、時間を過ごし、ご主人と奥様が話してくださる時に選ぶ言葉の一つ一つが、なんというか、とてもこの家が好きなのだなあ、と、つよく思わせてくれる言葉たちだったのです。
その中でふと出た窓台のお話は、当初私の頭には思い浮かばなかった意匠なのですが、ヤマトさんとNさんたちとのお話の中で、この厚み、面の印象がキッチンを象徴する形になるって思えたのでした。
この時間が無かったら、もっとシンプルな天板になってしまっていたかもしれないところを言葉がこの形へいざなってくれたのです。
もちろん、今回のキッチン自体の形も独特です。
キッチンについてのつよい思いを聞かせて頂いた表れが、ステンレスの細かい細工だったり、工夫された収納だったり、木目のダイナミックなグラデーションだったりするのです。
良いキッチンとなりました。
ありがとうございました。

デクトンとラスチックな黒のキッチン

2020.09.18

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再び軽井沢の山荘まで、ヒロセ君と残りの作業に出かけておりまして、本日無事に完了しました。
おじいさんが残したという山荘はこれからみんなの憩いの場になっていくのだそうです。
よいです、すてきな場所です。
作業中は、涼やかに風が通り抜けるし、たえず虫たちがにぎやかに飛び回るし、雨かなって思うくらい木の葉がこすれあってざわめく感じが心地よい場所だったのです。

おうち時間:おとうさんの台所「焼き餃子をつくる」

2020.09.15

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日曜日はダイスケさんがお休みでしたので、緊急事態宣言が出た当時しばらく続いていたおとうさんの台所シリーズの久しぶりの再開です。
今回のテーマはダイスケさんのリクエストの焼き餃子です。
「大きい餃子が食べたいんだよね。萬金の餃子(知っておりますでしょうか・・。)みたいな感じも良いよね。」ということで、いつもは市販の皮で作っていましたが、今日は皮から作ることに!
皮の生地を作って寝かしている間に餡を作りますが、皮を小さく分けて延ばし始めたら皮が固くなってしまうので、そうならないうちに「ハル~、チィ~、手伝って~!」と呼びつけて、家族みんなで円卓に集まってスピード感を持った共同作業。
我が家はめん棒が1本しかないので、すりこ木も出動。
「なかなか丸にならないよ。」
「丸にしても生地が縮んじゃうじゃん。縮まないうちに包まなきゃ。」と、めん棒とすりこ木をこんこん天板で転がす音と、餡をすくうヘラがボールに当たる音と、娘たちが時々つぶやく小言を聞きながらの時間は賑やかです。いいですね、こういう時間。
お湯を沸かしておいて、鉄鍋を熱して、
じゅ~、パチパチ、じゅわ~、グツグツ、バチバチ、でカリっと焼きあがった順にできたてをほおばります。
「あ、美味しい美味しい!」「思ったより皮も分厚くないよ。」
今回は家に薄力粉が30グラムしかなかったので強力粉で作った生地でしたが、「薄力粉が入ってる方が成形しやすいはずだよ。」というハル先生のご意見を次回に生かしたいと思います。
手づくりが楽しくておいしいのはわかっているのですが、気持ちに余裕がないとなかなか始まらないのです。
ハルチィも声を掛けたら、「いやだ。」「めんどくさい。」とは言わないので基本的に好きなのでしょうね。

自分で暮らしやすい道具を作る。
自分で美味しく感じられるものを作って食べる。
家具を作ることもそう、料理を作ることもそう、自分たちが生きていくために作るのです。
そして、作ったら残さないできちんと食べる。
毎日おいしく食べられることだけでも十分うれしいことに気づきながら暮らしていきたいものです。
ふふふ、次は何を作りましょうかね。

Gさんのナラ柾のキッチンたち

2020.09.15

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軽妙な口ぶりでスゥっと間合いに入ってきてくださる監督さんと大工さんは今日も健在。
「イマイさん、いらっしゃい。」
すでにお引渡が終わって間もなくお引越しなので、もう鍵はお返ししてしまったので、奥様がいらっしゃるまでしばしおしゃべり。
どちらのリビングからも今はまだ青青とした葉を繁らせている大きな紅葉が見られる静かな場所。
そこに響くおしゃべり聴いているだけで仕事が楽しそうな様子がよく分かります。
シキナミさんとのお仕事もとても楽しんでいらしたようで、次の現場の声も掛かっているそうで、私達にも(!?)楽しみです。
奥様いらしてくださって30分ほど作業をさせて頂いた頃にお母様も戻られたので、2つのキッチンの写真を撮らせて頂きました。
どちらが子世帯でどちらが親世帯かよく分かります。
本当に暮らしかたは人それぞれ。
目が回るくらいにいろいろな形がありますが、ひとつずつ皆さんのかたちを実現していくのです。

ワークテーブル

2020.09.14

ワークテーブルっていう言葉が正しいかどうか分かりません。
率直に作業台というほうが好きですがちょっと野暮ったいかな。
ダイニングテーブルって呼んでしまうけれど、この場所ってもっとこう当たり前の場所って言うのでしょうか、そういう場所であってほしいのです。
ご飯を食べるだけじゃなくて、勉強をしたり、肘をついてぼーっとしたり、ご飯を作るための場所にもなったり。
だから、よく見ると力強く書いた字の跡が残っていたり、水や片栗粉なんかピチャピチャ跳ねちゃっても広くて使いやすい道具であればよいと思うのです。
書いたり、捏ねたり、叩いたり、時には上に乗ったりしても頑としている様は好きだなあ。
汚れちゃっても、どこか凹んじゃってもいいんです。だって誰かに見せるためにあるものじゃなくて、自分たちが心地よく暮らすためにあるものだから。
昨日はね、粉だらけにニラだらけになりながら餃子を作ったのでした。

ナラのセパレートキッチン

2020.09.12

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調布の緑に囲まれたマンションの一室のリノベーション。
玄関を出るとどこからか授業の声が聞こえてくるのがすてきです。
内田雄介さん設計の空間に無事納まりました。
内田さんのテイストはいつものようにそこかしこに見えているのですが、まだ養生してあってよく分からないですか。
もう少しで全容が見えますのでね。

輪染みを消す方法 テーブルメンテナンス(オイル塗装の木のテーブルの場合)

2020.09.12

食卓で家族揃ってゆっくりご飯を食べて、「さあ、そろそろ片付けなきゃね。」という時に突然現れるのがこの輪染みです。
我が家のオイル塗装の栗材のテーブルです
「あ~!」「もう~!」「さっきおとうさんビールの缶倒した後ちゃんと拭いてなかったんでしょ~!」と
さっきまでの和やかな雰囲気が一変してしまうくらいの総攻撃を女子たちから受けても、

「家具屋のおとうさん」でなくても、
イケメン風に「直せるから大丈夫だよ。」とさらっとかっこよくかわす方法をお伝えします。
今までお客様からも何件かお問い合わせをいただいたことがあります。
木の部分にこの黒ずみができてしまう原因は様々です。
石鹸や洗剤が原因でできてしまったものは「アルカリ焼け」。
湿ったお皿や植木鉢の水分が移って黒くなってしまったものはカビだと思われます。
今回のように濡れた金属がずっと同じ所に触れていることでできてしまうのは金属焼けだと思われます。
(ビールは酸性だそうなので、アルコールを含む水分かどうかによる影響はあまり関係なさそうです。)
お家にある酸性の液体と言うと、お酢・レモン果汁・クエン酸水だと思います。
匂いや扱いやすさから我が家のおすすめはレモン果汁です。絞ってあって瓶に入っている市販のもので大丈夫です。(果汁100%のものです)写真の輪染みくらいなら小さじ2杯(約10ml)の量で足りました。
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黒い輪染みがついた場合は、絞ったレモンを綿棒にとって、その輪染みに沿って塗ってください。
あまり黒ずんだ部分よりはみ出してしまうと、今度は酸で焼けてしまいますので気をつけましょう。
酸が黒い変色を中和してくれます。すぐ乾いてしまうようならラップで蓋をしてあげてください。
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1~3時間くらい放置するとかなり黒みは軽減されると思います。鉛筆で書いたくらいのうっすらしたものが残るくらいなら、次のやすりがけで消せると思います。
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そのあとに水拭き、乾拭き、ペーパー、オイルでお手入れしていきます。ペーパーは400番くらいの目が細かいものがお勧めです。オイルは蜜蝋が良いですが、なければ亜麻仁油かオリーブオイルなどさらっとした食用油でもよいです。
写真は蜜蝋を塗り込む様子です。塗り込んだ後は乾いたきれいな布でべたつきがなくなるまで拭き取って終わりとなります。
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見つけ次第なるべく早く対処すると染み込みが浅いのでよりきれいに直せると思います。
家族でこの修復したり、メンテナンスをする時間も一緒に楽しめるくらい、木のキッチンや家具との暮らしを末永く楽しんでいただけたらうれしいです。

懐かしい形は好きです。

2020.09.10

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昨年の春にお話を頂いていて、コロナウイルスのこともあって、時間をかけてお話を進めてきたNさんのキッチンがようやくこの場所に納まりました。
打ち合わせではお嬢さんたちが顔をのぞかせてくれたり、ご主人と奥様の暮らしに基づいた寸法感だったり、手触りだったり、見えてくる風景を聞かせてくださったりと、頂いた意見や空気はすべてすてきな印象。
懐かしい空気は好きです。
その心地良い感じを変えることなく、そっと使い心地の良い場所に変えてゆくことができたらよいね、そういうキッチンや家具になったと思います。
空間を整えてくださった設計士さんや担当者さんのもとで笑顔を織り交ぜながら楽しく家具作りを進めさせて頂きました。
お引渡は来週末。
楽しみです。

新しい我が家の習慣

2020.09.09

「イマイさんの家はお風呂も造作ですか?」
キッチンや家具のお話をしているとお客様から時々聞かれることがあります。我が家はユニットバスになりました。
もう子供達も大きくなってそれぞれ一人でお風呂に入る年齢ですし、お風呂に「こうしたい!」という要望は特別ありませんでした。
新しいお家に暮らし始めてから我が家にできた習慣があります。お風呂を使い終えたら水滴を拭き取ることです。
一番初めにこの習慣が気になりだしたのが、柴崎コウさんが「習慣にしていること」としてTVでお話しされていたのです。
「お仕事で夜も遅いだろうし忙しいだろうにストイックだな。私には無理だ。」とは思いましたが、きっとこの習慣が身に着いたらお風呂の隅が黒ずんだり、カビが生えたりはしにくいのだろうなと気にはなっていたのです。
そして、この習慣を始めるきっかけになったのは、区域外通学で実家に居候生活をしていた時のことでした。
嫁ぐ前の我が家にこの習慣はありませんでした。でも今では、父がお風呂掃除担当になっていてそれと同時にお風呂の水滴をふき取る習慣が始まったそうです。
実家のお風呂はうちのお風呂よりも大きかったので、初めは大変でしたが、これを父が毎晩やっているのかと思うと「じゃあ、やらなきゃね。」と思えるのでした。
新居が完成して暮らし始めた時に、実家でやってみたらできたし、使い始めるタイミングで我が家もやってみよう!続けてみよう!と習慣になりました。
最初に広いお風呂を経験していたので狭いお風呂を拭き上げるのは簡単に感じました。
よかった点は、暮らし初めて1年3か月経ちますが、未だにお風呂にカビは生えず鏡はカルキ跡もなくきれいなままを保てていることと、
「最後にお風呂を使った人が拭く!」というルールなので、ハルチイは夕ご飯を食べたらダラダラしないですぐお風呂に入ってくれます。拭きたくないのでしょうね。(笑)
また、浴室乾燥機を使う時にいつでもお風呂が乾いているのですぐ使えるのは便利だなと思います。
今まで2回ほど、ハルが一番最後になってお風呂を拭いてくれたことがありました。水滴残らずふき取っていて「なんだ、ちゃんとやる子なのね。」なんて見直したことがあります。そして、すごくトリッキーなシャワーホースの置き方をしていて笑ってしまったのですが、聞いてみると「実家にいた時ジイジがその置き方していたよ。ホースの中のお水が切れるのかなと思って。」と言っていました。私が覚えていないことまでちゃんと見ていたんだなと感心してしまいました。
習慣てこういうことなのかなとしみじみ感じています。
子供達のお世話も習い事の送迎くらいになってきましたので、昔から憧れていた「天然生活」に掲載されているすてきな方々の習慣を少しずつ実践して暮らしていけたらすてきだなと思っています。

黒のキッチン

2020.09.05

いろいろとご縁がつながってお引き受けすることになりましたSさんのキッチンを納品したのは軽井沢にある山荘でした。
黒い板張りのこじんまりした小屋は年経てとても良い印象で、そこに黒と言ってもいつもの黒ではなく、ラスティックな印象の黒という化粧板を使ったキッチンを導入したのです。
ワークトップはデクトンというセラミックカウンターで柄はやはり黒くて色のように表面に細かな凹凸がある「シリウス」を使っています。
Sさんはデザインのお仕事をされているので、ご自身でキッチンやこの空間を設計されて、次回18日にお伺いしてキッチンの施工を完了させる予定です。

アイアンのオイルガード

2020.09.01

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個人的にはオイルガードって大げさに見えてしまうものが多いので、あまり好みではないからか、皆さんには特に勧めていないのですが、やはり油は跳ねますよね。
自宅では、置くだけのスチールでできたシンプルな衝立を立てていますが、今回はKUMAさんにアイアンで組んでもらいました。
こういうスマートな印象というのかな、キッチンという場所の中で違和感のない素材の使い方は好きです。
タイルが張られて、Kさんがオイルで塗装をされると、そのまとまりがきっと分かるはず。
そこまで見えた後に、Kさんには一番の大きなお仕事である格子の扉を作って頂くのです。

Kさんのキッチンと背面収納

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もうね、計画段階から搬入が気になってしまっていて、最初に打ち合わせに現場に行った時などは、まだ制作はこれからなのにもう早く運んでしまいたいくらい、この場所にうまく運び込めるかどうかが心配だったのです。
施工会社さんにはCADも頂いて、最初の現調の時はどうにかなるかなって思っていたのですが、先日の設置工事直前に再度現場を見に行った時に型ベニヤを持参して、実際に入るかどうかを確認したわけですが、外壁の仕上げ材が張られていて、あと数センチで入らない・・。おぉ。
そう、キッチンがなかなか大きいのです。キャビネットはある程度分割して作って現地で組み上げていくのですが、ステンレスカウンターだけは1枚で作りますし、シンクも溶接して一体になっているので、どうにかして入るだろうと思われる寸法だったのです。
当初もっと小さかった奥行は、キッチンの反対側にはやはりA4サイズのものがきちんと入るようにすると、奥行900ミリでは納まらない、ということでじわじわと大きくなっていくカウンター。
で、2階のバルコニーからだと難しくなってしまったのでした。
で、もともと無理だと判断していた3階を採寸してみると、おぉ、入りますです。
3階のほうがバルコニーは大きいのですが、振り回すと室内には入らないと思っていた部分が思いのほか余裕があり、吹き抜けから2階に下せることが分かったのでした。
あとは、がんばって3階まで上げるだけです。

29日当日は「まだまだ暑い日が続きます。」と言われていたとおりに強い日差しが注ぐなか、5人で頑張ってみるのでした。30キロくらいの天板は普通に持つにはそれほど苦労はないのですが、ロープで引き揚げて、さらには足場が掛かっているので、縦方向で荷揚げしていくと、ロープは1本し架けられない。
ノガミ君が一番上の3階で引き揚げる役、私とヒロセ君が地上階、カイ君とワタナベ君は2階とそれぞれが配置についたら、じわじわと上げていきます。
布団で包んでいるのでつかみどころが悪く滑りますので、こういう時の重量は実際よりも重く感じるわけですし、厚さで汗も止まらないわけで、おのずと声も大きくなります。
しかし、半階上げては下の階の人間が1階分上がって、の繰り返しで、どうにか3階のバルコニーに到着。
そこからは落ち着いて室内に下すことができて、無事搬入完了。
大工さんも搬入しやすいように吹き抜けを空けておいてくださったり、置き場所を広く用意してくださったおかげで、こうして無事に終わらせることができました。

人の力で家はできあがっていくのです。

そこからは、制作を担当したノガミ君とヒロセ君、そしてワタナベ君が補助に入って本日の作業は完了。
2~3日間かけて、取り付けていく予定で、まずは無事に初日が終わりまして、胸を撫で下ろしているところです。

三者面談と幼虫

2020.08.29

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金曜日に三者面談がありました。入学式も親は不参加で、春に新入学して初めて保護者として向かう高校。「わーいわーい。」と思って行ったのに、予定時間に昇降口で部活の途中で慌ただしく抜け出してきたハルから、
「私早く部活に戻りたいからさ、お母さん余計なことは言わないでね。」と釘を刺されました。
私「え?何?じゃあ何のための面談なのよ。」
ハル「前に面談した子がさ、40分も先生が話してたって聞くとさ、長いじゃん。」
「は?」と思いましたが、いざ先生のお話を伺うと、特に今のところ問題はなさそうだし、三者ではなく、気になるのなら私が後で先生に聞けばいいだけかもと思えたので、
先生「お母さまから何か質問はありますか?」
私「いいえ、特にありません。」と答えました。面談は10分で終了、娘の言いなりです。(笑)
でも、キャッキャッ言いながら友達と走って部活に戻る娘の姿を見ることができただけでも良かったのかなと思います。

写真は、お庭のれもんの木にいた(たぶん)アゲハチョウの幼虫です。火曜日には鳥の糞みたいな模様の姿(4歳幼虫と言うそうです。)だったのに、今日見たら立派なガチャピン模様(5歳幼虫と言うそうです。)に変わっていました。4日でこんなに姿が変わるなんて感動しました。成虫になるまで見守ってあげられたらすてきだなと思っています。

ナラ柾目の家具たち

2020.08.28

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シキナミさんが設計したGさんの作業がこれでほぼ完了。
二世帯住宅の中のキッチンや家具たちを作らせて頂きましたので、たいへん慌ただしくしておりましたが、ようやくお引渡しを迎えることができます。
ちょっとだけ残ってしまった作業は9月半ばにあらためて伺わせて頂いて、全てが終わります。
最初にお話を頂いてから4年が経ったのですね。

ラバロックとホワイトオークのセパレートキッチン

2020.08.26

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千葉の四街道までキッチン設置に出かけておりました。
Sさんの最初のきっかけは湘南T-SITEでの展示を見に来てくださったことでしたでしょうか。
あのキッチンの様子を見てくださって、とても気に入ってくださり、ほぼ1日あの場所で過ごしてくださいましたね。
そういううれしい躍動感から始まったキッチン作りがようやく昨日いったん終了しました。
あとは、ご新居の工事が終わる頃、オイル塗装をSさんご自身に行なって頂いて無事に完成する予定。
今回は、セパレートキッチンのほかに食器カウンターと洗面カウンター、手洗いカウンターとなかなかボリュームがありましたので、施工は1日で終わりませんでしたので、私は搬入とみんなとの打ち合わせをしたら都内の現場の確認に先に戻ってきたのですが、ノガミ君とワタナベ君とヒロセ君はその夜は近くの宿に泊まることに。
ノガミ君の提案を受けて今回このような形を採ったのですが、あらためて考えてみると、細かいパーツの再加工がない限りは、このくらい距離のある場合は工房と現場を往復しない方がメリットがあるのだなあと気づかされたのでした。
移動するだけでも負担になるような酷暑ですから、近くで休息して翌日も快調のまま仕事に臨めるというのはとても良いこと。
みんなも気分よく仕事ができたかな。
私たちもクライアントも含めて、みんなで仕事をして、みんなで作る。
こういう姿勢を大切にしてよいもの作りを行なっていきたいと思うのです。

ベルダのしごと

2020.11.20

ベルダのしごと 古知屋恵子

茅ヶ崎在住の木版画家古知屋恵子さんが描いた絵本の世界で何が起こるかな。
私たちがベルダと共に暮らすことができるかどうか、考えさせられますし、とても気持ちの深いところが温かくなります。
少しでもベルダのそばに近づけるようにと気持ちは馳せるのですが、自分にはまだそこは遠すぎて、読むたびに頂く気持ちだけは忘れずにいつかベルダのそばに立っていられたらよいなと願って。

古知屋恵子
茅ヶ崎市出身・在住で多摩美術大学油画科卒業の木版画家さん。2色刷りの木版画から多色刷りの温かい版画、手作りの絵本など幅広く作品を作り続けている作家さんです。また、いろいろな作家さんの挿絵も描かれているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

ベルダのしごと 作 古知屋恵子

価格:1,980円(本体価格 1,800円)
送料:約370円(ライトパック、3冊以上のご注文で送料無料です。)

※ご注文頂きましたら私たちから古知屋さんにお伝えして、ご本人から直接お電話が掛かってきます。もしお留守の場合はFAXが届きます。(すてきですね。)
そののち、古知屋さんから直接お送り頂く形をとっております。お手元に届きましたら、同封されている納品書に振込先が記載されておりますのでご確認後に代金をお支払いください。
どうぞ楽しみにしていてください。

※サインやイラストのご希望がありましたら、メッセージと一緒に描いてお送りしますよ。(古知屋さんから)。
※カレンダー代金のお支払いは、銀行振込のみになります。お振込み手数料のご負担をお願い致します。

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さまざまな素材

2020.08.21

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木だけではなくて、いろいろな素材を使う機会が増えてきています。いろいろな納め方、いろいろな見せ方、興味深く難しく。
こちらはKさんのキッチンのコンロの奥に立てるオイルガード。
今回はKUMAさんに制作してもらったのです。
とても気持ち良い印象。

錆を落とす

2020.08.19

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我が家の入り口。鉄製の格子扉に閂の形。
作っていただいたオヌマ工業の高橋さんに、「閂はステンレスにした方がいいのでは?雨ざらしだし、擦れるからすぐ錆びちゃいますよ。」と言われたのですが、鉄が好みなのです。そしてすぐに錆びました。(笑)
錆びたら塗ればいいんだよ、と言いながらもしばらく放っておいてしまったのでボコボコしてきてしまいました、いけませんね。
塗装をきれいに仕上げる自信はないのですが、やらないことには上達していきませんのでやってみました。
ヤスリをかけて錆を落とし→一度塗り→二度塗りをしました。
う~ん、塗装って難しい。
これからも錆びたら塗ってを繰り返して上達していけたらいいなと思います。

お庭でBBQ

2020.08.16

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夏休みの一日は念願のお庭でBBQ。
やってみたいやってみたいといいながら、BBQセットだって持っていなかった我が家。
暮らし始めて1年3か月経ち、おうち時間のお盆休みということで、ご近所さんにはご迷惑だったと思いますが、2時間で終わるようにやってみました。
夕方4時から食材の支度をして、5時でもまだまだ暑い中、火を焚いての夕ご飯。暗くなってきたら花火もしました。
ただ外に出ただけなのですが、なんでしょうね。開放感があって気持ちがいいですね。
風が吹けば涼しく感じて、暑いからか虫にもあまり刺されず過ごすことができました。
この小さいお庭からは星なんて見えないと思っていたのに見えて、「星見えんじゃん!」なんて家族でのんびり盛り上がりました。(笑)
寒くなった頃には焼き芋をやってみたいな。
来年の夏には河原のキャンプ場でBBQをできますように。

Koushaさんへ

2020.08.16

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夏休みの一日は埼玉の越谷まで。
県外ですが、なるべく短時間の滞在になるように気をつけながら外出させていただきました。
Koushaの飯高さんにタイルの相談に伺ってきたのです。
飯高さんの作る器の実直な感じがとても好きでして、こうしてアトリエで実際に手に取らせてもらったり、目に入る色を見ていると、いつも感じるもの作りの楽しさを実感できるのです。
飯高さんのキャラクターもとても魅力的ですからね、何度でもあってお話ししたくなってしまいます。
そして、以前から相談させて頂いていたタイル。
飯高さんの作る魅力が器以外でも伝わると良いなと思っておりまして、まずはこの先考えている私たちの展示室に作ろうと思っているもう1台のキッチンの壁に作ってもらいたいと思っているのです。
飯高さんも器以外で自分の形を表現したいと思っていたそうで、魅力的な形の表現ができると良いな、と今から楽しみにしているのです。
もう一つの楽しみにしていたKoushaさんのランチは売り切れてしまていましたが(残念!)、ドリンクとケーキをテイクアウトすることができました。
お昼の時間がずれてしまったので帰宅後の夕ご飯は鶏飯。早速飯高さんの器を使っての食卓です。
チイが「これでご飯食べたい。」と選んだ水色のお茶碗が鮮やかです。

生田緑地へ

2020.08.15

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夏休みのお出かけ。一日は生田緑地へ。
娘たちを連れて行ったことはあると思っていたのですが、前回足を運んだのは2009年。チイなんて1歳の頃、覚えてないはずです。
ハルは部活があったので、3人でお出かけしました。
園内は人が少なく、途中で出会った年配の方々から建物についてのお話を伺いながら、
「すてきだね。すばらしいね。今はこんな用い方はできないよ。」と見て回ることができました。
ここに住んでいいよと言われても、今の生活からは多くの時間を家事に費やさないと成り立たない暮らしになぜ憧れてしまうのでしょうか。生活の根本に気付かせてもらえるからなのではないかと感じています。
そして、前回子供たちが小さすぎて行けなかった岡本太郎美術館へ。
昔は少し作品を怖く感じていたのですが、ただ思っていることを表現したかっただけなんだと感じられる展示は何だかすべてが愛おしく思えて、とてもすてきでした。
次回は空気が冷たくなる頃にお出かけしようと思います。

いろいろな形へ

2020.08.12

ただ今夏季休暇期間中ですが、私たちは皆が取りやすいタイミングで休みを取ることにしているので、少人数で作業をする日々が続いています。
今月下旬になるとキッチンの設置工事がかなり立て込んできてだいぶ慌ただしくなる予定ですので、その追い込みで工房内はだんだんと狭くなりつつあります。

工房内は賑やかでありますが、町はこの暑さもあってか少し静かですね。
今日は隣町の茅ケ崎まで食器棚の打ち合わせに出ておりました。

Uさん、まずはこちらにいらして頂いて私たちの家具の様子を見てくださって、そこでいろいろとお話をさせて頂いたのです。
まだ漠然としたイメージしかなかった形がお話することで少しずつ形がまとまっていきます。
この時にお話しさせて頂いたことが、「食器は引き出しにしまうと使いやすいのですが、あまり積み重ねてしまうとかえって取り出しづらく感じることもあります。」ということでした。
4枚1セットになっているようなお皿だったら、4枚重ねる程度のしまい方にしておきたかったり、多く重なったお皿の一番下のお皿を使いたい時に、それを全部取り出して一番下だけ引き抜いて、という動作がストレスに感じることもあったりします。
だから、引き出しは食器をしまう引き出しは浅くして段数を増やした方が使いやすいのではないかと思うのです、というようなお話をさせて頂いたと思います。
そして、そのように考えた食器棚のプランを持参して本日お邪魔させて頂きました。
実際にお使いのキッチンを拝見させて頂くと・・。
意外と浅い引き出しだけだと納まらないものも多いのだなあとあらためて気づかされたのです。
深い引き出しをどのように使いたいか、普段使いのものはどの場所にどのようなものをしまうのか、家具を作りたいと思っている人も思いはあってもイメージしづらい部分があって、作る人は形を思い描けてもその人の暮らし方まで頭の中で思い描くことは難しかったりして、こうして目の前にある事柄で思いをきちんと共有できると、形のおのずと一つの方向へと定まっていきます。
ご主人が、「家具をこうしてあらためて考えることってなかったな。おもしろいね。」と奥様とお話していたのがマスク越しでもにこやかにされているのが分かった時、それはうれしいのです。

夏季休業期間のお知らせ

2020.08.12

もうすぐお盆休みなのですね。
夏休みに入った子達も居るようですが、私達の住む町は来週末からなのであまりピンと来ていませんでした。
お知らせが間近になってしまいすみません。
私達は8月9日(日)から8月16日(日)の間お休みをいただきます。
家具についてのご相談・お問い合わせ・カタログ請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等の返信に関しましても、すべて8月17日(月)から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
「お盆休みの間に家具やキッチンについて相談したい。」とこれからご検討中の方は8月6日(木)までに連絡をいただければ休業期間中でも調整いたしますのでご連絡くださいね。
それでは皆様どうぞよろしくお願いいたします。

こどもたちの描いた絵

2020.08.12

チイの小学校は8月8日から2週間の夏休みが始まりました。
毎年恒例の房総旅行にはいけないし、必ず行っているお気に入りの野外プールも今年はOPENしていなかった。
「キャンプ行きたい。」「川か海に行きたい。」「プール行きたい。」のリクエストも、全部怖くて連れていく気になれない。
「友達の家は旅行とか行ってるみたいだよ。」と言われてもね、人それぞれの考え方があるから。
「我が家は今年の夏は自粛です。その代り、この状況が落ち着いた日には出かけようね。」と伝え我慢してもらっています。
(ハルは普通に部活で忙しくしています。それはそれで心配もあるのですが…。)
ほとんどの皆さんがきっと同じ状況だと思います。
ただ、予想外のことがありました。絵画の課題がないことです。
絵画教室に通っていることもあって、毎年子供たちがテーマに沿って何枚か描いて提出しているのです。
先生より、「今年は募集しないんですって。色んな所からたくさん送られてくるし、選考する時に人が集まらなくっちゃいけないからかしらね。」とお話がありました。
「絵まで自粛とは思わなかった。」と話すチイがなんだかかわいそうで、
私「描くだけ書いてみようよ。楽しいかもよ。」
チイ「ううん。出さないなら描かない。」
そりゃそうか。目的がないのに描けないし、その絵だけを見て評価された時にうれしくて参加しているのだものね、失礼しました。
残念だな。自分の子供に限らず、子供たちの描いた絵を見るのが大好きです。
ありえない大きさと構図とか、その時の感情のままに描いた印象が観ていてとても楽しい。
これから先また何かの機会にこどもたちの描いた絵が見られることを期待していようと思います。