チイのおかず

2020.11.28

先日、小6チイの家庭科の宿題で「料理を一品自分でメニューを考えて作ってみましょう。」というものがありました。
週末に作ることになり、
私「じゃあ、今日の夕ご飯に作る?」と聞くと、
チイ「お母さんが会社に行ってる間に作る。それをお昼にする。」という返事。
かわいくないわ~と思いつつも、お昼作っていかなくていいし、本人がそうしたいっていうのだからいいかしら。多分、私がいる時にやるとやんややんや言われるのが嫌なのだろうなということで(笑)、「じゃあ、火の元には気をつけてやってね。」と伝え出かけたのでした。帰宅して「宿題上手くできた?」と聞くと、
チイ「お母さんの分。」とラップして取っておいてありました。キュンっとして、
私「お母さんの分取っておいてくれたの!」と聞くと、
チイ「ここに感想書いてね。」とプリントを渡されました。
クールだわ~と思いつつも、味は濃い目でしたが美味しくて、
チイ「ニンジンが硬かったの。」
私「そんなことなかったよ。」
チイ「今チンしたからだと思う。」「一番きれいに見えるお皿を選んだつもり。」
私「うん、山本さんのね、すてきすてき。」と。
なんだかうれしくて、家族みんなで共有しなくてはと、ハルとダイスケさんにも残しておいて(一口ずつでしたが…)感想をチイに伝えていました。
野菜の切り方も、お料理としては直す点があるのだと思いますが、私にとってはごちそうなのでした。

おもしろい

2020.11.27

20201127002Kさんからキッチンの相談を頂いた時に、似ているなあって思ったのです。
私の家に。
玄関上がってすぐにキッチンに入れるようになっていて、その奥に冷蔵庫がある。
おもしろいなあってKさんとお話していて。
それで、レイアウトが同じなら自宅も見てもらった方が早くて、自宅のキッチンにご案内して、最初はキッチンを作るだけだったのですけれどね、バックカウンターの懐の広さを考えたり、パントリーがないならそういう収納が必要だと思いますってお話したりして。
家の印象もどこか似通った印象を持っていそうだったので、私たちの素っ気ない表情(と言ってはKさんごめんなさい)というかシンプルな表情を見て頂くほうがイメージが伝わりやすくて、今回はとても不思議な感覚でお話が進んでいったように覚えております。
無事に設置が終わりましたので、あとはKさんが塗装をすれば完了です。
次回、頑張りましょう。

白太を取り入れた表情

2020.11.26

来月早々に納品となるIさんのキッチンの表情。
あえてこのような表情となる材を探すのはなかなか難しいのです。

塗装だ、塗装だ。

2020.11.22

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「キッチンを作ってくれた人ですか。」
可愛らしいお嬢さん2人が迎えてくれました。
先日お引渡が終わったMさんの家です。
今日はお引越し前にキッチンと食器棚と玄関の下足入れを塗装するのです。
けっこう大変ですよ、頑張りましょう。
お嬢さんたちも一緒にヤスリを小さく切ってくれて。ご主人はまず養生。奥様に塗装方法をお伝えして。
2日間かけて塗り上げるとナラは美しい黄褐色になりますので、楽しみです。
今回のMさんのキッチンは作りがとてもシンプルですので、キッチンだけ見ていてもその良さが伝わりにくかったりします。また暮らし始めてMさんがどう使っているかでこの形にしたMさんの思いももっと分かってくるだろうな。
その時が楽しみです。
またお邪魔させて頂きます。
皆さん、頑張ってくださいね。

senbon

2020.11.21

新しいsenbonができあがりました。
端正な顔立ちになりましたね。

今日は年内最後の納品となる予定のIさんの現場にお邪魔してきました。
Iさんご家族と設計のKさんと一緒に納まりの確認です。
今回はコの字のキッチン-今からカウンターをどのようにトラックに載せるか頭を悩ませております-ので、納まりに問題がないかの確認です。
隣で作業されている物静かな大工さんがきれいに作ってくださっているので、問題なく納まりそうです。
次回はクリスマスにトラックに乗ってやってきます。

蛇紋岩

2020.11.21

昨年のお正月くらいから両親と話す機会がある度に「これ使うか?要らないならもう処分しようと思って。」と声をかけられるようになりました。身軽にしておかなくちゃと身辺整理を始めているのです。
見せてもらうと直径30cmくらいある立派な石の花器が二つ。大理石と蛇紋岩のものだそうです。
こういうものが実家にあったんだという驚きと、かっこいいけどどう使えばいいんだろうという戸惑いと。
剣山出してお花を生けるのはお正月くらいだし。
捨てられたら考えられないので「いる。」と言って持ち帰りました、その重さに驚きながら。
使いながら考えてみようということで、玄関に置きフルーツ置き場になりました。(笑)
我が家らしくていい感じ。そして石の美しさ。なんだか宇宙を感じます。
両親の身辺整理のもらい物は切ない気持ちもありますが、こういう機会があること自体がありがたいことなのだと考えるようにしています。
ショールームのキッチンの天板を天然石にしてから石とのご縁が増えました。呼ぶ力があるのでしょうか。

senbonの新しいかたち(本当のかたち)

2020.11.18

ちょうど作り置きしていたsenbonが無くなりつつありまして、家具制作の合間を縫って小物の制作も進めていたのです。
反りを抑える端ばめが取っ手になっているのが特徴のsenbon。その納まりをきちんと見せたいって思っていたので、今回からちょっと印象を変えることにしました。
いつも唐突ですみません。
でも、そういう部分も含めて私たちを好きでいてくれるととてもうれしいです。

再び静かな作業場

2020.11.18

午前中にワタナベ君が鎌倉のKさんの本棚の残作業に出かけて帰ってきた頃に皆バタバタと出掛けて行きました。

昨日私が自動鉋を使った時に「だいぶくたびれたなあ。」と感じたのです。
ノガミ君には以前からさんざん「自動の調子が・・」と言われていたのですが、そうそう木工機械を買い替える機会もなくどうにか調整しながら使っていたのですが、いよいよ昨日感じたくたびれた印象で、そろそろ変えても良いのかなあと思ったわけです。
みんなに言わせれば、もっと早くに思ってほしかったところかもしれませんね・・。
機械屋さんが本日いらっしゃるということで、みんなで午後から出掛けて行きました。
私自身は大掛かりな制作からは遠ざかってしまいましたので、みんなで気に入ったものがあるかどうか見てきておくれ。

というわけで再び静かな作業場。

写真の部材は鉄染めしたナラ材の脚。ベンチの脚になります。

バラの花を頂きました。

2020.11.18

それこそ展示室が華やかになりました。
この社会状況ですから、気軽に展示室を開けることもかなわず予め約束してくださった方々に見て頂く、という形で使っているだけで、どこか淋し気な印象だった展示室ですが、この頃の暖かなかな風と共にバラがやってきました。
気持ちも温かくなりますね。
アイは毛がフサフサしてきました。もうすぐ冬ですね。
相変わらず、どこかに出かけてしまいました。
冬が来る前の暖かな午後です。

Kさんのチェリーのキッチンふたたびみたび

2020.11.18

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またまたKさんのところへ。
細かい頼まれごとがあったので、その品物のお届けと、お手入れの方法をお伝えするために。
こういう使いこんだ表情のキッチン、大好きです。

用事が済んだあとにお茶を頂いていまして、なぜKさんが私たちにキッチンのオーダーをくださることになったのかお話してくださいました。

「幼稚園のママ友だちで集まった時にリフォームのお話になったのです。もともとこの家を建てた工務店さんに依頼する方法もあったのだと思うのですが、その友だちの話を聞いていると、遊びに行く家々のキッチンが寒川の家具屋さんがどうやら作ったらしいよ‥、という話になって。興味もあったし、何度もその家具屋さんが登場するなんてミステリアスでして。
ちょうどその頃から母がここをきちんとリフォームしたい、っていう話は出ていたのです。
それで私もその家具屋さんを調べてみたら、あぁいいなあと思えたのです。
父はやはり建てたところに依頼することが安心、っていう気持ちはあったようですが、私自身、以前に少しキッチンの仕事に携わっていたこともあって工務店さんと相性にどこか疑問を感じていたところもあったので、良いところがあったらと思っていた時にイマイさんを知ってその魅力を感じたのです。」

とてもうれしいお言葉。
たしかに茅ヶ崎では以前に何件も魅力的なみなさんのキッチンを作らせて頂きました。
みんなどこかでつながっているのだなあ。

そういうふうにいろいろなところでのご縁があって今があるのです。
大変ありがたいことです。
Kさん、また何かありましたらいつでもお声掛けください。
これからもよろしくお願い致します。

ナラのペニンシュラキッチンとバックカウンター

2020.11.17

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内田雄介さんのキッチンに憧れて、とNさんからご相談頂いたのは2年前でした。
我孫子からここまで何度も足を運んでくださって、やっと形になりましたね。
ノガミ君、カイ君、ヒロセ君の3人でやはり泊りがけで昨日から取付作業に専念してもらっておりました。
昨日はワタナベ君が作業場に居りましたが、今日は彼もこの社会状況でちょっと遅めの開催の子供の運動会に参加ということで作業場はひっそり。
アイも出掛けたっきり帰ってこないし。
今日はお休みの予定だったアキコが途中からやってきましたが、「静かね。」

何気なく、みんなで一緒になって家具を作ってるのだなあと思ったりするのです。

3人はどうやら順調に作業が進んだようで、お昼を回ってしばらくした頃に、作業が終わったという連絡が入ってきました。
やっぱりホッとするわけです。

表情

2020.11.14

今回のIさんのキッチンの表情。
白太を多く使った木取りでいつもの柔らかい表情のナラよりはもう少し硬質な感じで仕上がる予定です。

記念日

2020.11.13

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本日はNさんのところにクルミのダイニングテーブルと二種類のダイニングチェアの納品でした。
「たいへん大変お待たせしました!」
「いいのですよ、イマイさん。実は今日わたしたちの結婚式記念日なのです。納品のお知らせの候補日にあったので、ぜひ今日にしたくて。」とうれしそうにNさん。
Nさんには最初は湘南T-SITEに展示していた時に見に来てくださったのが最初にお会いした時ですから早10ヶ月経つのですね。お待たせしました。
今回は幕板が緩やかにカーブしたテーブルはヒロセ君、広い背もたれの付いた定番のチェアがカイ君、背もたれが腰の高さにあるチェアがワタナベ君とみんな忙しくなってしまっていたので時間が取れる人が作ろうということで3人それぞれの形でひとつの家具となっています。
天板の面取りの具合も、低い背もたれと脚部の関係もきれいに納まりました。
この二種類の椅子、まったく形が違うように見えて、形は相似しています。脚のスラっとしたラインも同じ、面取りの具合も同じ。後ろ脚がそのまま肩甲骨辺りまで伸びているかどうかという違いですが、やはり印象はだいぶ異なりますがどちらも色っぽい形に仕上がったと思います。
張地は、かじ新さんの「20s TWENTYS HOME LINEN」。張りをお願いしたフジタケさんが「さわり心地の良い生地がありますよ。」と教えてくれたのがこのリネン。
とてもさらっとしてるけれど柔らかいあたりで触っていて気持ち良い。
「ただね、感触はとても良いのですが、良いのですけれどね、その分生地が柔らかいですからね、小さなお子様などがいらっしゃるご家庭では角の部分などをずり刷りしているとどんどん摩耗していくのですね。すり減っちゃうんです。」と学者然としたいつもの実直のお話しぶりを聞かせて頂いて心地よい。
そのようにNさんにお伝えして、あまった張地もお渡ししましたので、次回はコストを抑えて張替えができます。
もし擦り切れちゃったら、次回生地を持参してお知らせくださいね。
ありがとうございました。

ウールのラグに冬支度

2020.11.13

今日は暖かいですが、昨日は冷えましたね。冬本番が近づいているかと思うと構えてしまいますが、個人的には冬が大好きなのでウキウキです。
夏はひんやり気持ちがよかった洗面所のタイルも居心地が悪くなってきましたので綿素材のマットから真木テキスタイルさんのウールのラグに替えました。スリッパを履いてしまえば変わらないのかもしれませんが、裸足でウールのラグの上に立って、「お~、やっぱり冷たくない!」と実感するのが楽しみなのです。
その時にタイルを拭き掃除したら、思っているよりも汚れていて、汚れが目立たないというだけで、汚れていないということではないのだと当たり前のことに気づかされました。お掃除は習慣ということはそういうことなのですね。

瀟洒な本棚

2020.11.12

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書斎の一室に2台の本棚を作らせて頂きました。
設計のヤマトさんとKさんとのお話の中で出てきたのが「本棚と背板のコントラストを美しく見せたい。」ということで、大きな本棚は濃い色に、小さな本棚は明るい色に。どちらもグレーの壁紙で仕上げております。

こうしてできあがるとシンプルでとても美しい形となっていますが、リノベーションでこういう納まりはすごく大変。
背面は長年使いこまれた壁に張られた壁紙ですので、壁自体が新しいわけではないですので、柱は動き壁や少し波打ったようになっています。壁の立ち方も少し歪みがありますので、それに合わせて側板を削り込んで垂直を出していくのです。
小さな本棚は比較的きれいに納まったのですが、大きな本棚はなかなか苦労したのでした。
また今回の形は板と板が重なることないシンプルな形にしたい、ということで組み方がこう見えてかなり複雑。
板状で搬入し、現場ですべて組み上げて背面で固定しないでもしっかりとなるような固定方法を模索して、この形になっています。
組み立てた後に壁に当てては壁の歪みを書き写してまた削っていく、その繰り返し。
結局1日目の作業では壁に固定するところまでは進むことが難しくひたすら削って垂直を出して、2日目でようやく完成。
と思ったら、エアコンのダクト用の穴を開けておくのを忘れちゃった・・、困ったなあ。
ということで、その作業方法を決めましたので次回で全部終わらせる予定です。
頑張ります。

チェリーのキッチンにリノベーションしました

2020.11.10

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先日、ほぼ工事が終わって今日は棚板を付けたり、細かい部材を付けたりと3時間ほど作業をしてきて、これでKさんのキッチンリフォームはすべて完了。
ツーバイフォーなので間取りの変更は難しい。けれども明るくて緑が目に入ってくる柔らかなリビングの印象とは対照的に少しトーンが落ちた明るさで、蛍光灯をつけることでより冷たい印象になってしまうキッチンをどうにかリビングダイニングと一体感のある空間にしたい、というKさんの思いがこの形になりました。
改装前の写真があったら、印象の変化がよく分かったのでしょうけれども、それはKさんご家族と私たちだけが知る楽しみです。
Kさんもお母様も「本当に明るく広くなったわ。」と言ってくださって、うれしいのです。
以前はキッチンとダイニングを仕切る壁があったのですが、構造と関わらないと分かりましたので取り外して低めの作業台を置いて開放的にしたのです。
その壁の上には広い対面カウンターがあったのですが、広かったためにダイニングが狭く感じてしまって、それがなくなることで窮屈な印象を取り払うことができたのでした。
ただそのカウンター、ずっとここにあってお母様には少し思い入れがあったのか、「無くしてしまうのは淋しい気がします。」と工事着工後にそういうお話になりまして、急きょ少しでも面影を残せるように、ということで、写真の中の電話が載っている台として活用することに。カウンター材をお預かりして、壁からガス暖房までのサイズでカットして(ガス暖房が上に操作スイッチがあるので、カウンターが掛かると使いづらかったりするのです。)カットした部分の面取りを正面と揃えて、同じ色にウレタン塗装して、本日取付。
あとから壁付けしているので、壁には埋め込めないため、インロウで固定。右面と後ろ面のみの固定ですが、意外としっかりできたので、補強金物なしで使って頂くことに。
思い出の板はこうしてこの場所にいてくれることになったのでした。

うん、全体的にとても懐かしく心地良い感じになったと思っています。
あとはKさんがどのように使ってくださるかが楽しみです。
写真には写っていない食器棚とキッチン吊戸棚の印象を揃えているので、この空間、こじんまりしているのですがとてもすっきり気持ち良い。
次回、ちょっとご用事ができましたので、その時にもっといろいろなキッチンの表情を写してきます。

つくばまで

2020.11.07

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ご主人がご自身で設計した自邸。平屋で屋根の勾配がそのままダイレクトに表れた空間はとても気持ちよく、その丁寧に時間をかけて作られたこともあり、キッチンたちが工房で完成してからこの時が来るまでのしばらくの間はずっとTさんのご実家に保管しておりましたがようやくこの日を迎えることができました。
場所はね、ちょっと遠くてつくば市です。
ペニンシュラキッチンと背面のパントリーのような大きな戸棚も一体となった食器棚のオーダーでしたので、1日間での設置工事では時間が足りないので2日間の時間をもらって、ノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君の3人で泊りがけでの工事でした。
細かい部分を調整しながら納めていったので少し時間が掛かってしまいましたが、無事に取付完了。
あとはお引渡の頃にTさんご自身でオイル塗装をして完成です。
「この庭では仕事のかたわらで、野菜を作ろうと思っているんですよ。」とにこやかにお話されていたTさんの顔が浮かびます。
また季節が変わる頃、お伺いしますね。

同級生

2020.11.06

「オーク板目とステンレスバイブレーションとホワイトメラミンのオーダーキッチン」

横浜 O様

design:Fさん
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kamai/hiroyuki kai
painting:yasukazu kanai

キッチンスケッチ

Oさんの2階のキッチンの家m-時スケッチ。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

お引渡し直後の様子。Fさんの選ぶ色使いが私は好きです。ちなみに今回私たちが担当させて頂いたのは、真っ白い部分の壁付けキッチンとオークのアイランドキッチン部分。そのほかのグレージュの造作はフランジさんの作品です。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

実際にOさんが使ってくださっている様子。床はキッチン周りは掃除がしやすいようにモルタル調のフロアタイルで、そのほかの部分はカーペットを敷き込んでいます。また、奥に置かれた淡いブルーのソファはフランジさんの作品の造り付けソファです。

古くからお付き合いのある設計士のFさん。
以前にはご自宅をリノベーションされた時にキッチンを作らせて頂きましたね。
おしゃべり
Fさんの作る形はどこか欧風の物静かな印象を受けます。そして、少し懐かしい感じ。
ご自宅の時の集合住宅(というか、私にとっては子供時代に過ごした団地そのままの懐かしい住宅)で感じた優しく静かな印象をこのたびOさんのところでまた触れられることになったのです。

オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

Fさんの提案でコンロ側とアイランドの離隔距離(作業スペース)は95センチと一人で使いこむには少しゆったりしたサイズでレイアウトされています。

「今まで住まれていた家の印象はなるべくそのままに生かして、ここに庭がぐるりと望めるような階段室のような場所を作りたいのですよ。」とFさん。
「階段の途中の踊り場にはちょっとしたカウンターを設けて、庭を眺めながら本が読めたらすてきかな、と思ってるのです。」

いいなあ、とても素敵な響きです。
気持ち良い暮らしって、利便性ばかりが求められるのではなくて、どういう時間の過ごしかたをそこなら実現できるかが大切ですよね。
その感じ方は、皆さんいろいろで、あるひとつの音だったり、匂いだったり、肌触りだったり。
それを何かのきっかけで見付けて膨らませて、そのあとに磨いて研ぎ澄ませていく。
設計するってそういうことなのだと思います。
家も家具も同じで、思い出の引き出しを一つずつ開けていって、それが今とこれからの自分たちに必要かどうかを読み取る作業です。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」で出てきた「夢読み」のようにぼんやりしたものを次第に丁寧に読み取っていく作業です。

オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

この吊戸棚とその下の壁付けの棚板は私たちの制作。吊戸棚の扉のラインとその上のフランジさんの扉のラインを合わせるのが最初は心配だったのです。目地の取り方や扉のアウトセットの寸法の求め方は、その人ぞれぞれで微妙に違ったりしますので。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

吊戸棚と下の引き出しはアイカのメラミン化粧板を使ったスクープエッジ扉というものです。最初は塗装仕上げで白く塗り包む方向でも健闘したのですが、コストを考えて、このスクープエッジ扉の塗装タイプでも十分きれいに仕上がるということで、今回はメラミンを使った形で制作しています。

お施主さんはFさんの高校時代のご友人であるOさん。
Oさんご家族は2階で暮らして、庭をぐるりと見ながら階段を降りていくとるとお姉さんとお母様が暮らす1階に辿り着くというすてきな住宅。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ぐるりと回る階段は本棚を囲むように回り込んでいて、その書物の階段が家族をつないでいる印象。
その二世帯のキッチンと食器棚の制作を任せて頂くことになったのでした。

それで、まずはOさんのところにお伺いしていろいろとお話を聞いていくのですが、1階と2階とでは色あいというか風合が大きく変わるのでした。
ここがおもしろいところです。
まさに夢を読むですね。

オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

引き出しの様子。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

引き出しの様子。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

引き出しの様子。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

一番下の引き出しは、鍋やフライパンなどが入れられるような仕切りのある深い引き出し。アガチス材を使ってウレタン塗装で仕上げています。

1階はお母様が長年使ってきたキッチンや食器棚の心地よさや勝手の良さを元にきちっとお話をしてくださいます。
しまいたいもののサイズを細かく拾い出して、しまう場所や動線がかなりしっかりと書き込まれたメモを見せてくださいました。家電のイラストも書かれてサイズがぎっしり書きこまれたメモ。
なるほど、あとはこの内容通りに制作することが可能かどうかを確認していき、かっちりとした印象のキッチンになっていきます。
かえって2階のOさんは、おおらかな印象。要点は抑えてありますが、全体の印象はあまり細かく考えずFさんが設計してくれる空間やキッチンを楽しみたいという印象。
Fさん自身もそれほどかっちり設計するのではなく、キッチンという場を俯瞰して、とても美しくまとめられるように考えていくかたですから、ふんわりとした印象のキッチンになっていきます。

ちなみに、今回のFさんのお話のように設計士さんが空間全体を考えてくださる場合の私たちの関わり方としては、キッチンの設計も設計士さんがまとめてくださって私たちはそのプランやレイアウトがうまく納まるように制作方法重視の設計をする場合もあれば、キッチンだけは私たちに振り分けてくださる方もいらっしゃって、御施主さんのお話を聞いて形の考えてきちんと納まるようにその部分は全て任せてくださる場合とがあります。Fさんはどちらかというと前者の方で、空間を考えながら、キッチンの形もその場所に適するようにふんわりと設計をしてくださるタイプ。
ですので、Fさんが作るキッチンのデザインがその空間に納まるように、使い勝手が悪くなることがないように細かい部分のアシストをしながらの打ち合わせです。
でも、お母様とお姉さんが使う1階のほうは、しまいたいものや、引き出しのサイズまで、ミリ単位の調整が必要な部分があって、どちらかというと、印象を重視するよりも実話的な形になりそうでしたので、私も最初から細かく打ち合わせに参加させて頂いたのでした。
その1階と2階の形の対比の面白さは、とても勉強になったのでした。

オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

シンクのあるアイランドカウンターの印象。今回ステンレスバイブレーションのカウンターは折り曲げて11ミリの厚みに見えるように仕上げています。その下に5ミリの目地を取って浮いた印象にしています。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

洗剤ポケットはFさんのキッチンと同じく丸いバー付きのポケットにしています。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

シンク前の幕板にはハンドミキサーなどの調理家電が使えるようにコンセントを設けています。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

キッチンと反対側は引き出しになっています。カップやお皿などの日常使いの食器棚として活用されています。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

今回、食洗機がつく部分は奥行きが必要なので、浅めの引き出し、シンク側は奥行を調整して深めの引き出しを作っています。


オークとステンレスバイブレーションメラミン仕上げのセパレートオーダーキッチン

ですので、深い引き出しにはよく使うサイズの少し大きなお皿もしまえるようになっています。

そして、今回もうひとつ興味深い経験をさせて頂いたのが「別の家具屋さんとの共同作業」でした。
Fさんが古くから付き合いされている「フランジプライウッド」さんという家具屋さんがいらっしゃって、以前からお話だけはFさんからお伺いしておりまして、Fさんのご自宅にお伺いした時にもフランジさんの家具を拝見させて頂いておりました。
そのフランジさんが今回は2階のソファや収納を受け持って、私たちがキッチンを受け持つ。そのリビングからの収納がキッキンの戸棚とつながっていくようなデザイン。
なかなか納まりが難しそうです。

当初、その納まりよりも難しそう、と感じていたのは「他の家具屋さんと一緒に作業すること」でした。
私はこの仕事を始めて27年経ちますので、今までもいろいろな家具屋さんや木工所を見てきました。そして、この仕事をしている皆さんだいたいが、けっこうクセのある人が多いのです・・。
よく分からないけれど自分のやり方を変えない人、ずっと喋っている人、腕よりも口が立つ人、仕事がとても上手だけれど意思疎通が取りづらい人・・。
もちろん、腕が良くて仕事が早く美しい方々も多く出会いましたが、なんとなく取っ付きにくい人が多い世界なのだなあと感じていたのです。
だから、あまり他の家具屋さんと一緒に納める仕事したくないなぁなんて思っておりまして・・。

ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

こちらはお母様とお姉さまが使う1階のキッチンと食器棚の様子。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

ステンレスバイブレーションとホワイトメラミンの扉にステンレスカラーのラインハンドルというモダンで実用性の高いデザインにしています。

でも、フランジさん、お会いしてみるととても物腰穏やかな方でお互いの納め方やどこで逃げをとるかなど、事前にきれいに納める方法をきちんと提案してくださったのでした。うれしいです。
今回は特に扉の割付のサイズを私たちとフランジさんで揃えてラインを通す必要があったり、フランジさんの戸棚と私たちの引き出しがツラ一で揃える部分があったりと、呼吸を揃えないと納まらない部分が多かったので、気持ちよく仕事をすることができてほっとしたのでした。
でも、よく考えると今お付き合いのある家具屋さんや木工屋さんはみんな優しいなぁ。
父が現役で頑張ってた時代はもっと取っ付きにくい人が多かったように思えたのは、そういう時代だったからなのかな・・。

このように皆さんが良いものを作ろう、という気持ちがよく現れた現場だったおかげでこうしてFさんらしい優しい場所が完成したのでした。
そして、Oさんやフランジさん、そしてFさんと、こういうすてきな出会いが持てたことに大変感謝しております。

ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

シンクには2階と同じくバー付きの洗剤ポケットを設けています。また、カウンターとキッチンパネルの隅はサイドとバックに立ち上がりを設けた仕上がりにしています。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

シンクの下はお母様のアイデアで一部引き出しを設けています。排水トラップの下に大きめのゴミ箱が入らなき可能性があるので、そのトラップの下を生かして引き出しにしています。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

その引き出しにはボトルなどの調味料がしまわれています。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

食洗機右側の引き出しの様子。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

この引き出しもお母様のアイデアで、ボトルとそれ以外のものがしまえて掃除しやすいようにということで、バーをつけているのです。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

一番下の深めの引き出し。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

コンロはリンナイのデリシア。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

コンロ下の引き出しの様子。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

コンロ下の引き出しの様子。


ホワイトメラミンとステンレスヘアラインのペニンシュラキッチン

コンロ右側の調味料用の小引き出し。


タモ染色仕上げのオーダー食器棚

この食器棚はタモで制作しています。そこにお母様がずっと愛用してきたカップボードと同じ色になるように着色してウレタン塗装で仕上げています。


タモ染色仕上げのオーダー食器棚

上の戸棚の様子。


タモ染色仕上げのオーダー食器棚

引き出しの様子。


タモ染色仕上げのオーダー食器棚

引き出しの様子。


タモ染色仕上げのオーダー食器棚

下の戸棚の様子。

キッチン仕上
天板 ステンレスバイブレーション
扉・前板 オーク板目無垢材
本体外側 オーク板目突板
本体内側 ポリエステル化粧板
塗装 オイル塗装仕上げ

オーク板目とステンレスバイブレーションとホワイトメラミンのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

ウェブサイト更新

2020.11.04

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚
いっけん見分けがつかないくらい良く似ている双子のMさんが暮らす優しい明かりが灯るキッチンにタモの食器棚を納品させて頂いた時の様子を掲載しました。

よろしければご覧になってくださいね。

ふたりの食器棚

2020.11.04

「タモ板目の引き戸のある食器棚のオーダー」

相模原 M様

design:Mさん
planning:daisuke imai
producer:kenta watanabe
painting:kenta watanabe

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

ダイニングから見た時の様子。引き戸の印象って好きなのです。シンプルすぎなくて家具らしさが出ているように思えて。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

吊戸棚を天井までつけない、という考えのお客様が増えてきました。上までは手も届かないし、何よりもこのように半ばオープンなキッチンになるとリビングダイニングから食器棚がよく見えるようになるので、部屋の空間のボリュームによっては、吊戸棚が天井までついていると少し重さを感じてしまうことががあったりするのです。

Mさんは双子であります。
初めてこちらにいらしてくださった時に、髪の長さでどうにか判断できるくらいによく似たお二人でした。
その二人から自分たちが暮らす家のキッチンに食器棚を作りたい、というご相談を頂いたのでした。
どこか映画の中に迷い込んだかのようにお二人のよく似た声や笑顔を聞きながら、見比べながらお話をお伺いしたのでした。
でも、お二人の考え方は少し違うようで、お姉さんがおっとりした印象、妹さんがさっぱりした印象だったように思えます。
妹さんがお姉さんをサポートするような印象だったかな。(違っていたらごめんなさい。)
いろいろとお話をさせて頂いて、まずは最初にMさんから頂いていたスケッチの通りの形で改めて提案をさせて頂きました。
その中でいくつか使いやすそうなアイデアも織り交ぜます。
私が皆さんにこうしてお話する形の妙というのは、そのほとんどが私自身から生まれたものではなく、(そんなに素晴らしい工夫ってなかなか浮かばないものです。)皆さんとお話しする中で、こういう形だったらよい、とか使ってみてこれは良かった、(反対にあまり勝手は良くなかったと言いうことももちろんあります。)というようなお話を自分の中にひとつずつしまっておいて適切な時に皆さんにお知らせしているにすぎません。
だから未だに「イマイさんらしい形ですよね。」って言われると、照れくさかったり、しっくりこない感じがしたりするのですが、そう思ってくださるのはとてもうれしいことですから、ハハハと答えにならない返事をさせて頂いたりしております。

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

右側の引き戸を開けた状態。真ん中に仕切り板を入れているので、左右で高さのあるものをしまいやすくしています。あまり大きな食器ばかりではなく細かく収納する場合に有効な方法だと思います。

その、過去に皆さんから頂いた意見の中でMさんが気に入ってくださったのは、「扉を開き扉にするのではなく引戸にすること」と「戸棚の中をあえて細かく仕切ること」でした。

「引戸」についてはもう何回もこの中でお伝えしているかと思いますが、開けっ放しにして作業ができて、見渡しやすいことが大きな利点だと思うのです。
開き扉だと開けっ放しにしておくとぶつかっちゃうし、ぶつからない高さの扉にするとそもそも高すぎて使いにくいし。
広く開けられて、引き戸よりも広く見渡せることが引き戸の魅力だったり、すっきりとしたラインで作れる形のシンプルさが魅力なのですが、私自身もやはり引戸のほうが使いやすくて好きなのです。
でもコスト的に引戸のほうが、溝を突いたり、戸の書き取りや戸車を仕込んだりと開き扉に比べると大変手間が掛かってきますので、その分コストにも反映してしまうのですが、ずっと使っていく心地良さを考えると引き戸の魅力は大きいと思うのです。

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引手は船底形。引手は規格品を使わないで、いつも手作りです。なので、あまり主張しすぎないサイズで作っています。

もう一つの、「中で棚を細かく仕切る」ことについてですが、これは、戸を開けた時に広々と使えることは大きな魅力なのですが、あえてその広いスペースに立てに仕切り板を入れてしまって、その左右で違った使い方をする、という形の提案です。
よくあることとして、ワイングラスをしまいたい、料理本をしまいたい、お盆がちょっとしまえるようにしたい、など少し背の高いものを吊戸棚の中にしまいたいと考えるかたも多いです。
わざわざそこだけ引き出しを深くして下に収納にしても余分な空間ができそうでもったいないですし、吊戸棚の場合にしてもちょっと背の高いもののために全体の棚板の高さを高くしちゃうともったいなかったりします。
そこで、縦に仕切り板を入れて、片側は背の高いものを入れて、もう片側は通常のグラスなどの背の低めのものを入れる、というふうに分けて使うと使いやすかったりするのです。
そこでMさんの引き戸のなかにもタテの仕切り板を1枚多く入れさせて頂きました。

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

カウンターはタモの無垢材。引き戸や引き出しの前板などはタモの突板を使って製作しています。

あとの形はほぼスケッチ通りでプランはまとまりました。

さて続いては現地の確認です。
相模原のあたりは、相変わらず賑やかなのですが、ひとつ住宅街に入ると途端に静かに、そして道端で子供たちが駆けまわったりして、少し懐かしい印象に変わっていきます。
Mさんのお宅もそういう静かな通り沿いにあったのですが、近づいてみるととても華やかにお花が植えられていて、ひとめでMさんの家だってわかる感じ。
キッチンに案内して頂いた時もその部屋の様子が欧風の小物たちであふれた可愛らしく優しい空間になっていました。
で、あれどちらがMさんだっけ。
そんなふうに思いながらキッチンに案内して頂くと、しばらくしてさっぱりした話し声が聞こえたので、そうだそうだ、今はお姉さんとお話しているんだった、と思いながら、設置場所を確認させて頂きました。
今回はシンプルな形でしたので、設置も問題なさそうで、実際の設置も順調に終わり、壁もしっかりしていたので、吊戸棚をつけることも難なく完了。

タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの様子。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの様子。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの様子。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの様子。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの様子。


タモ板目材を使ったの引き戸のある食器棚

引き出しの一番下は、バスケットが置けるようなスペース。ステンレスのバスケットを採用しようか迷ったのですが、今回はMさんが起きたい、というバスケットのサイズに合わせて開口を設けて、バスケットを引きずっても下面が傷になりにくいようにステンレスを張っています。

後日お邪魔させて頂いて使ったいる様子を拝見させてもらいましたが、うん、Mさんらしい使われ方を見てうれしくなったのです。
家具は「イマイさんらしい。」よりも「その人らしく使われている様子」を見ることがもちろん好きです。

引き戸のあるタモ板目の食器棚

価格:530,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は18,000円から、取付施工費は30,000円から)

秦野まで

2020.11.04

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今日はホワイトオークのキッチンをもって、私とムラカミ君でYさんの現場に。
「キッチンは新居の1階に設置する予定です。でも、その1階のある場所が・・。」
と言われていたので、キッチンのプランはシンプルなのですが、搬入がなかなかの大変そうでしたので、ワタナベ君も一緒に来てもらって搬入だけ手伝ってもらって、彼は先に会社に戻って。
明日から2日間、つくばのTさんのキッチン設置にノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君の3人で向かってもらうので、その段取りを早めにしておかなければいけないのです。
慌ただしい日々でございます。

・・・設置作業もおおよそ終わりに近づいてきて、あとは細かな器具を取り付けるくらいかな、というところで、ご年配の内装屋さんが声を掛けてくださいました。
「キッチン屋さん(と呼ばれるのはもう慣れました・・。)、もうすぐ終わりかい?」
「はい、あと1時間掛からないくらいで終わると思います。」
「そう。このキッチンは・・、ああ、誂(あつら)えなんだね。どうりでいつもと違うと思ったよ。」
「ありがとうございます。」

わあ、誂えって言われるのはなんだかとてもうれしいですねえ。

Kさんにご挨拶

2020.11.03

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昨年の秋ですね、私たちの自宅のオープンハウスを行なったのは。
その時にいらしてくださったKさん。シュッとした印象のお二人で我が家を見にいらしてくださったので、私たちのどこか土くさいような暮らしぶりが参考になっただろうか、とあの頃はドキドキとしておりましたが、こうしてキッチンのオーダーを頂いて、無事に先日お引越しを終えられたのでした。
ちょうど私たちのところにオーダーキッチンのカタログのお申し込みをされてから1年が経つ頃でしたね。
そして本日、細かい残作業がありましたので、新しい暮らしへのごあいさつを兼ねて、アキコと二人でお邪魔させて頂きました。
いろいろお話を伺うと、ご主人はデザインのお仕事、奥様はパンを焼くお仕事、二人とも職人さんだ。
今回は塗装もお二人で行ない、実は格子扉もDIYで制作されています。
作ることが楽しいと思ってくださるKさんが住むこの家は温かい。
初めて取り組んだKUMAさんが作ってくれたオイルガードもこの部屋の印象を大きな象徴になっております。
すてきな暮らしは始まったばかり。
ありがとうございました。
Kさん、また何かありましたらいつでもお声掛けくださいね。