風まろやかに
Category : オーダー家具・オーダーキッチン制作事例, オーダーキッチン2024年8月6日
「ナラ板目ランダム張り突板とステンレスバイブレーションのL型キッチン」
葉山 I様
design:Iさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:daisuke hirose
painting:daisuke hirose
「はじめまして。Iと申します。
さっそくの質問なのですが、築20年以上の2LDK一戸建てに住んでおります。
キッチンのリフォームを考えています。2階にキッチンがありL字型のキッチンを使っております。
これをオーダーキッチンに変えたいと思っています。それと食器棚も作っていただければと考えています。
階段の幅は78センチで折り返し階段になっているのですが設置が可能なものなのでしょうか。
よろしくお願い致します。」
2階にL型のキッチンはなかなか難しいところです。
私たちはL型のキッチンの場合で天板をステンレスで作る場合は、可能であればL型の天板を一体で作りたいと考えております。
2枚の天板に分けてしまうと直角を出すのにも多少時間が要しますし、現地で溶接するとなるとリフォームの場合はなかなか大掛かりになってしまう可能性もありますし、なるべくなら工房で継ぎ目なく作っておきたいのです。そのほうが仕上がりも美しいですし。
人工大理石の場合は、現地でそれほど大掛かりな作業をせずにシームレス加工(継ぎ目を同じカラーの樹脂でつないでしまう加工)を行なえますので、2階がキッチンになる場合は2枚の天板で搬入するのですが、ステンレスはこういう悩みがあるのです。

まずはL型一体で搬入できるかどうかは現時点では確認しづらいので保留としておいて、しばらくしてIさんがスケッチを描いて送ってくださいましたので、その内容をもとにおおよそどのくらいの費用になるかをお伝えすることにしました。
キッチンの制作は私たちが担当しますが、その周りの内装工事はいつもお願いしているkotiの伊藤さんにご相談。
伊藤さんとのお付き合いはかれこれ13年になりますね。
伊藤さんがまだ独立される前にご自宅のキッチンを作らせて頂いたことがご縁でした。
今はこうしていろいろな場面でご協力を頂いており大変助かっています。


以前に何度かあったのですが、キッチンのリノベーションのような小さな工事だけの場合は請けてくださらない会社さんもあるようでして、それが元で私たちのところにお話をくださったというリフォームのお話が何件がありました。
工事範囲が小さすぎて採算が合わないからなのか、実際にその会社さんの理由は聞くことはできなかったのだそうですが、こうして細かいことでも相談に載ってくださる伊藤さんは私たちとしてもとても頼もしいのです。
そして、伊藤さんとお話をしていてありがたいと思うのは、できることは「できます」、できないことは「見てみないと分からないけれどできない場合もあります」ときちんとそのままの言葉で伝えてくださることです。
私たちも、なるべく曖昧なことや分かりづらい伝え方はコミュニケーションがスマートに行なわれない原因になると思っておりますので、その姿勢は崩れないように心掛けております。
「そのこと」がいつの間にか「あのこと」になってしまったり、それは何のことを示しているのかって、自分にしか分からないことは自分にしか分からないままなわけです。
ですので、きちんと伝えられる人たちと仕事をするというのは気持ちが良いのです。

ということで、伊藤さんに相談に載ってもらって、キッチン部分と内装部分のおおよその費用をお伝えして、Iさんに確認頂いた後は、Iさんのご自宅にお伺いすることになりました。
そこで、当日にスケッチだけを基にした打ち合わせだと具体的な話が進めにくいかな、と思いまして取り急ぎIさんのスケッチをベースに図面を作っていくことにしました。
スケッチから寸法が入った図面に変わると現実味が増してきますものね。
それに私たちとしても、図面があればこの寸法のものをどのように搬入して、どのように設置場所に納めるかを検討しやすくなりますので。

そしてその図面をもっていざ葉山に。
伊藤さんとは現地で待ち合わせることにして、私は、うーんどうしようかと思案して電車で出掛けることに。
葉山は電車が通らない町ですので、逗子から歩いて海岸のほうへ向かいます。
季節はゴールデンウィークを過ぎて心地よい風が吹く季節なのでしたが、到着した頃にはやはり汗だく。(2回目以降はご迷惑をかけておかけするといけないので車にしました・・。)
「はじめまして、フリーハンドイマイです。」
とインターホンを押すと、出迎えてくださったのは、お二人ともとても心地よい笑顔の私よりも少し年上と思われるご夫婦。
「イマイさん、電車ですか。」とIさんからも伊藤さんからも「おやまあ」という笑顔を頂いて、和やかに打ち合わせは始まりました。
表情は和やかですが、気持ちは緊張しておりますよ。
なにしろ2階にL型天板がそのまま入るのかどうかを判断しないといけなかったので。
そして、確認した結果、どうにか入るのではないだろうか・・、というか、入ることは入るけれど、どうやって天板を空中で水平にしようかしら・・、というのが悩みでした。
1階の庭から引き揚げて、そのまま斜めにした状態だと対角線で見ると、サッシや壁にぶつかりそうにも思える。
なるべく天板を2階のバルコニーで水平にできれば入るだろうな、という感じなのでした。
ステンレスならそれほど重さはないだろうから、当日どうにかなるだろうよ、というそんな印象。
まあ、どうにかなるかな。(このあたりはもう感覚ですね。)
あとは、L型の天板が設置場所にきちんと納まるかどうかと壁の直角がどのくらい曲がっているかを伊藤さんと確認。
伊藤さんとしては、そのほかに給排水位置に問題がないかを確認(今回はキッチン自体のレイアウトは変えていないので、配管は特に問題なさそうでした)して、今までキッチンがついていた壁と床を部分的に仕上げ直すにあたっての施工範囲の確認などを行ないました。
その間、Iさんご夫婦はにこやかに見守っていてくださって、細かい部分はお任せいただけて、Iさんの思い描くイメージをきちんと実現できるように私と伊藤さんとで打ち合わせを進めていったのでした。
そして、この日は顔合わせと最初の現地確認ということで、おおよそお話をまとめて次回までに内容をまとめることに。
そして、2回目の打ち合わせ。
最初の3月末のご相談から2ヶ月半ほど経った頃でしたね。
リノベーションのスピード感というのは私は特に分からないのですが、今回のIさんの流れを見てみますと、最終的には10月末頃に完了しましたので、7か月間は掛かっていますね。今までのお客様も見返してみるとご相談の始まりから、リノベーションの完了まで最短でも半年くらいの期間が掛かることが多かったですね。
ご覧くださっている皆さんの参考になれば幸いです。
2回目の打ち合わせは前回の宿題の答え合わせと細かい仕上がりや納まりを確認して、キッチンに関してはプランはほぼまとまりましたが、実際のキッチンなどを見て頂いて素材や仕上がりを確認して頂くと安心です、ということで一度工房の様子を見て頂くことになりました。
約1か月後にIさんにいらしてくださって、実際のキッチンの様子や素材の様子を確認してもらい、素材の印象やステンレスの感じ、細かい板の納まりなどを確認してもらい、これで決定。

工事について、私たちの制作の予定が立て込んでいたこともありまして、少し先の秋頃に予定を立てさせて頂きました。
工事自体はキッチン周りを新しくするだけですので1週間ほどの期間で終わる予定なのですが、キッチンの制作は工事が始まるだいぶ前から取り掛かっておりまして、今回はヒロセ君がいろいろとうまく段取りをしながら進めてくれています。
そして、キッチンの制作完了に合わせて伊藤さんのほうでIさんと相談して工事日程を決めてくださいました。
よく住みながらのリノベーションの場合は、「キッチンが使えない期間はどのくらいですか。」と聞かれます。
やはりいつも通りに食事が作れないというのはストレスですからね。
今回のIさんの場合は4日間ほど。ほかの皆様の場合でも4日間から7日間くらいが多かったです。
それでは、住みながらのリノベーションの場合にキッチンが使えなくなってしまう間はどうするのかというと、皆さん工夫して暮らしてくださるのですが、その間は外食が多くなったり、洗面所で水を確保して、カセットコンロやオーブンレンジで加熱調理を行なったりと、非日常を楽しんでくださる皆さんも多かったりします。
そうして、キッチンが完成する10日ほど前からいよいよ工事が始まりました。
リノベーションの場合は、通常現地の解体を終えたタイミングで現地確認に伺います。
伊藤さんとのお仕事の場合は、このタイミングで電気屋さんや設備屋さんが一緒に居てくださることが多く、この時に配管に切り回しや電気配線の立ち上げなど具体的に確認してもらえるので安心なのです。
今回はシンクを少し小さくしていて、それに伴ってシンク下のスペースも少し狭くしているのですが、そのスペースに水素水生成器を置くということで、けっこう配管の位置がシビアになっています。
今までのキッチンの給排水の位置から設備屋さんがうまく今回の位置へとつなぎ直してくれてきれいに納まることになったのですが、こういうところはあうんの呼吸ができないと難しなあといつも思います。
そして、内装工事がひと段落していよいよキッチンの設置工事日。
長めの脚立を用意して、上から2人でロープで引き揚げます。ただ、それだけだと天板を水平にすることができないので、下から脚立に登って2人で天板を押し上げます。
どうにかなるかなあ・・、と揚げながらも心配でしたが、途中で伊藤さんも手を貸してくださって、うまくバルコニーの手摺を超えてサッシの中に運び込むことができたのでした。
おぉ、よかった。
続いての心配は、L型がその壁にうまく納まるかどうかということ。
現地の採寸は解体前にしか行なえません。解体してから採寸してそれから制作していては工期がとても延びてしまいますので。
ですので、解体前のタイルやキッチンパネルが張られた状態から、そのくらい幅が広がるかを見込んで採寸をしていきます。
伊藤さんの建築のアドバイスも頂きながら採寸をしていくのですが、やはり新築と違って解体しないと分からない部分があるので、ギリギリの寸法で作ると設置できない可能性もあるので、少し逃げを見て作るのです。
で、今回は少しだけ逃げた部分が広くなってしまったところはありましたが、無事にきれいに納まりました。
おぉ、よかった。
このあとは、工房で組み上げたとおりにヒロセ君主導のもと手際よく進めていきます。
工事中はIさんの奥様がにこやかに、そして楽しそうに見守ってくださり、すべての作業はこの奥様の笑顔のように穏やかに和やかに順序良く進んでいったのでした。
このあたりは何というか時間がまろやかというか、海沿いを東に向かって披露山を望むあたりから空気が少しのんびりしてくる気がします。逗子の渚橋を超えるとさらにまろやかな空気に変わる感じ。
Iさんの住む葉山の海のあたりももちろんそういう空気が感じられて、工事期間中はご近隣の皆様も快く伊藤さんや私たちを迎え入れてくださって、とても仕事がしやすい時間を過ごすことができたのでした。
完成したキッチンにはいろいろな酒器が並んでおりました。
きっと楽しいお酒の時間になるのだろうなあ、と思わせてくれるキッチンになりました。
ありがとうございました。
| 天板 | ステンレスバイブレーション |
|---|---|
| 前板・扉 | ナラ板目ランダム張り突板 |
| 本体外側 | ナラ板目ランダム張り突板 |
| 本体内側 | ポリエステル化粧板 |
| 塗装 | オイル塗装仕上げ |
ナラ板目ランダム張り突板とステンレスバイブレーションのL型キッチン
価格:2,200,000円(制作費、塗装費のみ、設備機器費用は別)
ナラ板目ランダム張り突板の食器棚と壁付け棚板
価格:470,000円(制作費、塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は80,000円から、取付施工費は220,000円から)
八月のネコ階段
Category : 日記「自由な手たち」2024年8月3日







Iさんのところにネコ階段を納品しました。
ネコ階段と言えば、猫と建築社さんの出番なのでしょうと思いましたら、Iさん、以前にご相談されていたのだとのこと。何となく、そ知らぬ顔のままはしっくりしないので、中村さんに確認してみると、「そうなんですよー、でも建築に関わる大きな改装ではなかったので、その時のお話はなくなってしまったのです。イマイさん、よろしくお願いしますね。」と快活にお返事くださいました。ありがとうございます。頂いたご要望をもとに何度か形を手直ししてプランは完成。
kotiさん壁を一部造作してもらって、クロスを夜のとばりのような印象にして、そこに私たちの家具を据えました。パイプスペースが関わる部分も点検できるように置くだけの形になっています。そして、Iさんが用意した月や星や雲を壁に取り付けて完成。
「ここまでいろいろと考えてみましたが、当の本人が気に入ってくれなかったら、困っちゃうのですけれどね。」とIさん。
気に入ってくれると良いのだけれど、そればかりは猫の気まぐれですものね。気に入ってもらえるように願っております(笑)
お祭りの景品
Category : 日記「自由な手たち」2024年8月1日
夏休みと言えばお祭りがありますね。コロナ禍でしばらく開催できずにいた自治会のお祭りなども今年は再開されているところが多いのではないでしょうか。
会社がある倉見も4年ぶりに納涼盆踊り大会(8月3日)が開催されるというお知らせをいただきました。
私たちは協賛させていただいてりまして、お祭りの抽選会の景品も提供させていただいております。
今回はクルミ材2つ、タモ材1つのペントレイ計3つにしました。
当たった人に喜んでいただけることを願っております。
ウォールナットのペニンシュラキッチンと背面収納
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月30日



昨年の11月にキッチンと背面収納を設置したSさんのところにお邪魔してきました。
Sさんとは塗装でお世話になっているオオガキさんからのご紹介で、今回こうしてキッチンを作らせて頂いたのでした。
ご主人が生まれ育った家をリノベーションして、このダイニングキッチンがモダンな印象に変わったのでした。
「ずっとここで育ったからさあ、もう日本家屋じゃなくていいよ。」なんていうご主人でしたが、この家を建てるにあたっては、京都の様式が取り入れられた造りだったり、栃木から材を運んで寝かせていたことをとてもうれしそうにお話をされるので、やっぱりここが好きなのですね。
奥様はこういう空間が大好きなので、今回生まれ変わったこの暮らしをたいへん喜んでいらっしゃって、キッチンも、奥様のアイデアをあちらこちらに取り入れた形で完成しましたので、とても満足して使ってくださっていたのでした。
Sさん、ありがとうございました。
かまくらへ
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月27日
最近は稲村ケ崎駅の西側で1件、東側で1件のキッチンの制作を並行して進めています。どちらも納まりがかなり複雑なキッチンでして、特に西側の葉山工務店さんが手掛けるキッチンは連休明けから今まで何度現場に通ったことか。
連休明けくらいはまだ海岸線は穏やかでしたが、こう暑くなってくるとやはりみなさん海に入りたいところですから、車での移動はたいへん混雑するのです。ですので、なるべく夏の鎌倉へは車以外で向かうのですが、インバウンドの影響なのでしょうか。江ノ電も常にぎゅうぎゅうな様子ですので、自転車で移動をするのです。
久しぶり(10年ぶりくらい)に境川サイクリングロードから海岸線に出たのですが、なんだか疲れるのはやはり年を取ったからか。最近そんなことばかり思うのです。
葉山さんの現場は下準備が整っていたのですが、内部足場を組んでしまうということで、搬入に問題中の確認。どうにか荷揚げできそうです。ここにモールテックスと漆喰とウレタン塗装が混在するキッチンが来るのですが、なかなか収まりが複雑です。担当するワタナベ君も頭を悩ませながら進めているところで、来週いよいよ取付です。
そのあとには東側のFさんの現場に。こちらは久保田工務店さんが施工されていて、こちらは建物自体がかなり複雑で、絵本に出てきそうな様相でどんな仕上がりになるのか楽しみなのですが、キッチンはまた独特でして、天然石のコの字型キッチン。ノガミ君が頭を悩ませながらもきれいに進めてくれていて、そして先日ようやく石が届いて、想像していたよりも軽かったので、少し安心しているのですが、さあ、無事に納まるのか少し緊張しております。こちらは8月の終わり頃に持ってくる予定。
忙しい夏です。
そうかそうか
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月26日
スカイツリーが良く見えるSさんの現地確認に出かけておりました。
このあたりは墨田区の三角州のようになっているあたりで、現地確認の時はなるべく電車で向かうのですが、最近の暑さで特に現場は冷房などもなく、職人さんがみんなウォンウォンと空調服で膨らんでいるくらいですので、毛穴の数が赤ちゃんと同じ私はあっという間に服が汗に染まってしまうのです。
そんな状態で電車で工房に戻ると、今まで体調崩すことが多かったので、車で伺わせて頂きました。
以前父がお付き合いしていた会社さんの仕事では新築マンションに家具を作ることが多く、このあたりはよく来ていたっけ。上野、本所、門前仲町。20年以上経っても懐かしい光景で気持ちが涼やかになります。
最近設置工事に向かう途中でタケイシさんと話をする機会が多く、彼女の子供時代の話をきかせてもらうのですが、このあたりで伸び伸びと育ったのだとか。
私がこの仕事を始めたのが19歳になったばかりの冬だったっけ。その頃に産声を上げたタケイシさんがこうして同じ場所で働いているのだと思うと、そうかそうかと思う。そりゃあ、年も取るはずだ。
兄弟で
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月25日
建築士のTさんからお声掛け頂いて、今度ご実家の部分改装をしたいのだとか。
メインはキッチンのリノベーションなので、いつものようにkotiの伊藤さんにお声掛けして、さらに詳しくお話を伺うと、内部壁がジョリパット仕上げでその表面もくすんできたので塗り替えたい、ということになりまして、ユウにも声を掛けたのでした。
ユウは私の弟で、奥さんと二人で外壁塗装屋を営んでおります。外仕事だからか色が浅黒く精悍な顔つきをしているので、ユウのほうがお兄さん?と言われてしまうところですが、最近は私も頭頂部が淋しくなってきましたので、だんだんと年相応の風貌になってきたからか間違われることは少なくなってきました。かわりに最近はユウのほうが紫外線で目の色が薄くなっているので、きらきらと若々しい表情なのです。
そんな二人と一緒にTさんの現地確認にご実家にお邪魔させて頂きました。
ラビリンスのような子どもにとってはワクワクするような間取りのお家で、Tさんはここで育って今のような感性を育んだのだなあと感心しながら見させて頂いて。
まずは、どこをどのようにするかの概要をみんなで打ち合わせて、秋から冬にかけてお話が進む予定です。楽しみです。
タモ柾目のコの字型キッチン
Category : 日記「自由な手たち」

もうやってみないと分からないね、と気持ちが降り切れてしまって当日を迎えたNさんのキッチン設置工事。
ステンレスのL型天板を1/50の平面図の上に1/50サイズに切った白いL型の紙を窓のところにクルクルとやると図面上では入るのです。
設計士のNさんもあとはもうやるしかないね、っていうのでやるしかないのでした。
施主のNさんもこのL型の天板をコロナ禍になる前から憧れていらっしゃったので、もうやるしかないのです。
というわけで、何かあってもサポートできるようにその日は5人で乗り込んだのでした。
現場は中山道から一本入った路地の奥に立つ一軒家。祖母の家を思い出します。ブロック塀が立っているので最初は足場を利用して入れようかと考えていたのですが、筋交いがあると天板が降り回せないことに気が付いて、足場がばらされたタイミングでの工事となりました。
2階の腰高の幅1件弱の窓から2200ミリ×2600ミリの天板を入れるには、水平にしないとくるくる回せないだろう、幸い3階があるので、下から持ち上げての水平は厳しいから3階からもロープで引き揚げて水平にしよう、なんて考えていたのですが、いざ3階に上がってみると電線が横切っていることに気が付いたのでした・・。現調の時は足場があって気が付かなかったなあ・・。
それでももうやるしかないわけで、下から持ち上げると私の身長でどうにか2階の手摺の上に届くかどうかという感じ。どうにかなるかな・・。
天板を入れるまで、キャビネットや道具やいろいろの搬入で、大汗かきながらみんなでやっておりましたら、ちょうど10時休憩中だった大工さんたちが見かねて「何か手伝えることがあれば言ってくださいね。」と。
ありがとうございます。お言葉に甘えます。
ということで、天板の搬入はノガミ君とヒロセ君が上から引き揚げるところに大工さんが2人入ってくださって、私とワタナベ君は下から持ち上げる感じで、タケイシさんはそのサポート。監督さんまでサポートしてくださって、心配をよそにエイヤッとあっという間に天板は引き上げられていったのでした。
よかったよかった。
そこからは、工房でくみ上げたとおりに現場で組んでいくのですが、やはりリノベーションとなると床や壁の歪みはすべて治るものではありませんので、その微調整などをノガミ君とヒロセ君の二人で2日間かけて作業をしてくれて無事に完了。
約5年前に設計士さんから最初の相談を頂いた時は、たしか家族4人で箱根彫刻の森美術館に遊びに来ていた時だったっけ。とても懐かしい。あれから、コロナで2年以上の時間が開いて、それでもこうして声を掛けて頂いて実現したこの形。無事に納まってひと安心なのでした。
草目地 種まきから3か月後
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月24日
道路から家の門扉まで、旗竿地の竿地を、コンクリートから草目地の古窯レンガ敷きに変える工事をしたのが4月中旬で約3か月経ちました。
梅雨明け前から暑い日が続き、朝晩2回の水やりになり、雑草が生えたら草むしりをして様子を見ていました。
サフランさんにおすすめされたグランドカバーの西洋芝の種とダイカンドラの混合撒きにしていただき、ダイカンドラの姿が見られるのを楽しみにしていたのですが、先日やっと見つけることができました!「ハート型の葉」ということで、この子なはずです…。
水撒きや草むしりが面倒くさく感じることがありますが、芽が出てきたり花が咲いたり、植物たちのこういう反応がうれしいから続けられますよね。
ダイスケさんに伝えると、「あ~、それなんだ。いつも煉瓦の間に自転車のタイヤ挟まってる時踏んじゃってるんじゃないかな…。」
うーん、なかなか、芽が出てこなかった原因のひとつはそれもあるのでしょうか。そう聞くとかわいそうなのですが、グランドカバーということで受け入れてもらって、頑張ってもらえたらと思います。
春には小さな花が咲くそうなので、来年咲いてくれたらうれしいです。
ホワイトオークの食器棚とキッチンバックパネル
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月23日
この7月後半は搬入が難しいと思われるお客様が2件ありまして、まずは梅雨が明けたことにひと安心。雨が一番の心配でしたので。
今日のTさんのところには食器棚とシステムキッチンの周りをパネルで囲うという作業がありました。
その中で食器棚の天板が2800ミリを超える長さでしたので、階段から入るかどうかがやってみないと分からないところで、屋外からとなる場合はバルコニーの壁が2メートル以上も立ち上がっているので、小さな窓からになるということで、今日までソワソワしていたのです。
そして、実際作業を始めてみると、どうにか階段から運び入れることができてひと安心。もう50ミリ延ばそうかというお話が当初出ておりましたが、そうしていたらきっと難しかったかなあ。
ここが越せればあとは順調に進みそうですので、設置作業のほうはワタナベ君、ヒロセ君、タケイシさんに任せて私は先に戻らせてもらうことに。
今回の取付は、こうして写真で見ると食器棚のほうが大きく見えてたいへんそうに思えるのですが、システムキッチンの周りを囲う作業のほうがパネルを1枚ずつ組み合わせて取り付けたネジなどが見えないように組んでいくので、仕上がりはシンプルに見えても複雑な作業になります。
17時過ぎに作業が終わってみんな無事に戻ってきました。
Tさんからも「日本家屋が好きなのものあり、キッチンパネルが屏風のように見えてとても美しく感じました。」と喜んで頂けてひと安心。また、しばらくしましたらご挨拶に伺わせて頂きます。
さあ、明後日は偶然にもTさんの住まいから車で10分ほどのところでリノベーションをされているNさんのキッチンの設置。
こちらの天板の荷揚げがもっと大変なので、ヒヤヒヤしております。
日向薬師へ
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月21日

日向薬師に出かけようという話を実行に移す日でした。
アキコが、最近スタイルを気にしてか時間を見つけてはウォーキングを始めているというチアキに声を掛けると「一緒に行くよ。」ということで、彼女の靴も用意して本日。(ハルは予定があって不参加だ。ほんとうは君も行くとよいぜ。)
七沢温泉近くのハイカー向けの駐車場から林道をゆるやかに登っていく。
そうだ、懐かしいな。30歳前半の頃は自転車で毎週のように車の通らない林道を見つけては走っていたっけ。
「チィの靴と一緒にね、鈴も用意したの。」という熊鈴が林間に跳ね返る音と沢の水音、そして老いた私たちの息づかいだけが聞こえる時間。
ははは、良いなあ。
さりげない日向山の山頂を超えて、下っていくと現れる日向薬師。彼女たちは以前にジイジとバアバと一緒にヒガンバナを見に来たことがあるそうだが、私は初めて。
茅葺屋根の大きな本堂に圧倒されて、また機運よく薬師如来様をはじめとした木像を拝観させて頂いてさらに圧倒される。
すごいところだなあと感慨に耽っていると、チアキが「足に何かいる。」とつぶやく。
極端に虫が苦手な彼女は自分で見ることができないので、アキコが見てみると、膨らんだヒルが2匹剥がれ落ちて、小さな血の点ができていた。チィは以前にもアキコと二人で七沢に来た時にヒルに入り込まれたことがあって、彼女は好かれるのかもね・・。
ヒルもトカゲも毛虫も尺取虫もカミキリムシもコクワガタも鳥たちもみんな元気でたくましい山だなあ。とりあえず水で洗って不調を感じないようなので、そこから下って亀石というとても美しい岩を眺めて帰り道。
周りには自分が両手を回しても届かないような木々も時々見えてくる。たくましいなあ、雄大だなあと思うのだけれど、私たちはそれを木目がきれいだとか、幅広い板が取れそうだ、などとすごく淋しい視点で見てしまっていることを、この木々の胴回りを見て、そこに群生するきれいな苔や虫たちの様子を見て、あらためて気が付き恐れおののく。ごめんなさい、もっと私たちはしっかり生きていかないといけない。そして、ありがとうございます。
普段なかなかこう言った時間が取れなくなりつつあるのだけれど、やはり時間は作らないといけないとあらためて感じたのでした。
パントリーを整える
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月20日
この家に暮らし始めて丸5年が経ちました。
引っ越してきた時に「この段にはこれを入れる。」と考えて収納していたスペースも、新しいものが増え、優先して使うものも変わり、子供たちも自分一人で調理をするようになりましたので、
ごちゃごちゃになっていたパントリー収納を整えることにしました。
ダイスケさんに時間を作ってもらい手伝ってもらいました。なぜ一人でやらなかったのかというと、
収納の物が多いこともありますが、扉を外してからでないと棚板を外せないからです。



棚板の位置変えるのに扉を外すのかと思うと、一気に面倒に感じませんか?(家具屋の妻なのにいけませんね。笑)アクションが少ない方がその行動を起こしやすいのは確かなことだなと感じました。
とりあえず中身を全部出すと、キッチンとダイニングテーブルの上ではスペースが足りないくらいの量でした。使っていた自分でもびっくりです。
「家族が使いたいときに手の届きやすい場所に。」を優先して収納を考えていきました。
地震がありますし、扉が付いていてもちょっと怖い思いがありましたので、ガラスの保存瓶たちは手の届く高さに置いていました。でも、ガラスの保存瓶は私しか使いませんし、レモンシロップなどの保存食を作るときにしか使いません。パントリーにしまうものの中で一番高さがあるものもガラスの保存瓶でしたので、その瓶たちを一番上にして、その棚板の高さが決まってから他の棚板の高さとその段にしまうものを決めていきました。

「かき氷器、まだあったんだ!」ということで、高さがある段の一番手前に持ってきました。
大みそかに黒豆を煮る用のお鍋と、年に数回使うかのレモン絞り器も一番上です。お菓子作りをするハルに「どこにある?」とLINEが来たことがありましたので、一目瞭然場所にしました。
その次の段は、チイの好きな梅干しストックと、お菓子のラッピンググッズ類とお弁当作りグッズです。奥にもう使わないかもしれない、運動会で使ってきた大人数用のお弁当箱が入っています。
これを機に捨てようと思っていましたが、ダイスケさんに「え、捨てちゃうの?」と言われたのには驚きましたが。そうだね、思い出は奥にしまっておきましょう。
その下は薄い段が続きます。この8㎝くらいの薄い段があると意外と使いやすく感じているのです。
奥は見えませんが手が入りますし、ケーキクーラー、ケーキの回転台、巻きす、クッキングシートなどが置いてあります。
さらに薄い段には、せいろ用のシリコンシート、ケーキなどを入れる紙の箱のストックなどが入っています。奥のものを取るときは、棚板を少し持ち上げれば取れます。そのくらいの頻度でしか使いませんので。
その下の段は、鉄鍋の鉄製のふた、オーブンのトレー、奥にはホットサンドメーカーなどが入っています。

一番見えやすい使いやすい高さは製菓用の道具置き場になりました。ハルが今日何か作りたいなと思った時に取り組みやすいようにです。いちいちLINEで答えるのが面倒なので。(笑)
その下は大きめのタッパー類と、ストームトルーパーのマグカップは見えるとかわいいので飾りです。

下3段です。一番上は小さいタッパーとお弁当箱類。奥は小さい土鍋とその鍋敷き4つが入っています。
その次の段は、缶詰ストックとお菓子ストック、製菓材料ストックです。
一番下の段は、お料理のストック、乾物のストック、奥にお醤油や油が入っています。
見る人によっては、「これ使いやすいのか?」と思わるかもしれませんが、このぐらいラフな収納の方が自分には合っている気がします。またきっと5年くらいで変わるでしょうし。
そして、今回の目的はもう一つありました。「見たいものを見ながら暮らしたい。」ということ。
使うとか、使わないとかでなくて、好きだから目に入ってほしいというのでしょうか。
キッチンのリノベーションをされたIさんのガラス戸の食器棚の中に大きな漆器がありました。
その様子がとてもすてきで、うちはお椀以外の漆器が目に入らないな、日々見ることができたらすてきだなと思ったのです。

パントリーの奥に和紙の箱に入ってしまわれていた、結婚する時に両親がプレゼントしてくれたお重を引き戸収納の所に持ってきました。お正月の時のお節料理の時にしか使っていませんが、いいのです。
ふとした時に目に入ってほしいのです。きれいだなと思いたいのです。
今年で50歳になり、残りの人生の方が少ないのかと思うと、どう過ごしていけばよいのだろうと考えるのですが、日々の目の前のことをこなすのでいっぱいであっという間にすぎていってしまいます。
今回パントリーを整理したことで、一つ何かできたという思いから、そんな気持ちが少し落ち着きました。

余談ですが、普段調理時のオイルガードに使っているものを、ガスコンロの上に敷けば、物を置くスペースとして使えたので便利でした。油で汚れている面を下にしてコンロ側にすれば、もし重いものをのせて、傷ついたりへこんだりしても気にならないと思います。
本当は、オーダーキッチンを作っている人のお家として、もっとぴっしり揃った収納の方が参考になるのかもしれませんが、こういう性格なものですみません…。
こういう暮らし方をしている人もいるのだなというくらいに、何かご参考になる部分があればうれしいです。
ウェブサイト更新
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月18日

こじんまりした寝室の隣の空間を居心地良い書斎に仕立て上げたIさんの記事と、

メープルが囲む淡い空間で軽快な印象の食器棚を作らせて頂いたKさんの記事を掲載しました。
お時間ございましたらご覧いただけますとうれしいです。
「大雑把な思いつきではないですよ」埼玉 I様
「メープルのある部屋」所沢 K様
大雑把な思いつきではないですよ
Category : オーダー家具・オーダーキッチン制作事例, ダイニングテーブル、デスクのオーダー, 本棚、飾り棚、吊戸棚のオーダー「タモとカラーフィットグレーポリの本棚」
埼玉 I様
design:Iさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:hideaki kawakami
painting:honoka takeishi

「寝室の隣にある「ウィルスペース」という2.8帖の小部屋に、机・本棚を設置したいと考えています。
・建具(白い化粧板)に合わせた素材
・収納力が豊富に欲しいので、壁一面に本棚設置
を考えています。イメージに近いのは、「お土産」湘南台のTさんの事例でした。
後日お伺いするご連絡をさせて頂きましたが、可能であれば本内容で概算見積のご準備等いただけると幸いです。」
本棚は久しぶりな気がします。

私の父が創業したこの工房ですが、父が独立当初は周りの同業の皆さんからの声掛けをして頂いて、いわゆる下請けのような形で家具というよりも什器の制作が多かったのでした。もう30年以上も前の話ですね。
私が勤め始めた頃もやはり店舗什器の仕事がメインでなかなか「家具を作っている」という思いとは離れた仕事が多かったのですが、インターネットとか、ホームページとか、HTMLとか聞きなれない言葉が次第に広まり始めた頃に自分なりに作ってみたウェブサイトがだんだんと皆さんに見てもらえるようになって、今こうして個人住宅向けの家具を主に作らせてもらえるようになってきて、当初は壁面収納やテレビボードなど収納家具を多く作らせて頂いていたのですが、ある時期からキッチンを作らせて頂く機会が増えて、今はこうしてオーダーキッチンを作らせて頂く仕事が主になっているのでした。
ですので、壁一面の本棚、なんて聞くと何だか懐かしく思うのでした。
写真を拝見すると、こじんまりした空間ですが窓もあって明るい部屋です。壁の色も少し淡い色に彩られていて、心地よい書斎を作るのですね、Iさんのイメージとしては。
頂いた資料を基にまずは大まかな形を伝えて、その形がどのくらいの金額でできるのかをお知らせしました。
具体的には、窓のある幅の広い壁面には一面を使った大きな本棚を作って、もう一つの窓のある幅の狭いほうに長めの机を据え付ける、というシンプルな形です。
素材も木目調のオレフィン化粧板を使った形でどのくらいになるのかをお伝えしたのでした。
そして、その返事を見て頂いて、一度こちらまでいらしてくださることになりました。

最初のご相談は奥様だったのですが、この部屋を活用したいといろいろと考えていらしたのはご主人。
こちらに来られる前に奥様からこのようなメールが。
「サイズなど、詳細な要望を事前にお伝えしようと考えていたのですが、どうやら発案者の夫いわくメールでの言語化が難しいとのことですので、お打合せの場で図示等してお話させていただけると幸いです。」
どのような形を思い描いているのでしょうか・・、本棚と机となると、この形がシンプルでよさそうに思えるところでしたが。
と、当日を迎えて、まだお若いIさんご夫婦がいらしてくださいました。
ショールームにはだいぶ前に作った本棚があります。
シンプルな形なのですが、ぎっしり本が入っているわけでもなくて、小物を置く飾り棚のように使っているのですが、また、ひとマスが正方形に近いようなサイズ感で作ってあるためか、そのゆったりした印象を気に入ってくださる方も多くて、その人その人の形をアレンジしていくベースとなる本棚だったりします。


そのサイズ感を見て頂いて、ゆったりした印象で作るか、反対に本のサイズに合わせてぎっしりとしまえる形で見せていくかをいろいろと検討しながら、そしてご主人のいろいろな思いを聞かせて頂けたのでした。
そして、まとまっていった形がこの部屋をぐるりと囲うように設置された本棚だったのでした。
壁の二面に家具を作り込んでいくだけでもなかなか難しいのですが、最終的には四面とも家具を作り込んでいく形となり、うーん、なかなか逃げのない形になっていったのでした。
今までも、三面の壁を使って家具を作ったことが何度もあります。
たとえば、思い出深い形は本棚とテレビボードが組み合わさったような形の調布のKさんの家具。
でき上ってしまうとシンプルな納まりに見えるのですが、住宅の壁は直角になっているように見えてもわずかに角度がついていることがあるのです。
この時もベンチのバックボード部分がすんなり納まらなかったので削りあわせたのでしたね。
このような形が長さが2メートル以上になると、元が1ミリの誤差でも先端では数ミリ、10ミリくらい違ってくることもあったりします。そのまままたもう一面の壁に向かって家具を作るとなると、もっと角度が歪んでくる。
そういう状況でもある程度角度が調整できるように逃げを作っておくのが一般的な作りで、そのために数ミリ隙間を設けるのです。
その隙間で角度を吸収して壁にピタッとセすることができるように矯正していくのです。
そして、その隙間は後で家具の仕上げ材と同じ材(通称フィラーと呼んでいます)を使って埋めていくという進め方が造り付け家具の考え方です。

でも、本棚って扉がついていないことが多いのです。
扉がついていない形に隙間を調整する材をつけていくと、けっこう野暮ったく見えてしまうことが多いのです。
板が二重三重に重なって見えて、納め方によっては市販の家具を並べただけのように見えてしまう可能性も出てきます。
扉や引き出しが付く部分だと、隙間を埋める材は奥のほうについて見えるので、あまり目立たないのですが、オープンの本棚などは結構目立っちゃう。
ですので、その部分をなるべく少なくしたいのですが、あまりに少なくすると、壁の歪みで家具が入らないこともあったりして・・。
過去には何度もそういう経験があるものですから逃げを見ておかないと怖いのです。
そして、壁の角度までは採寸の時点ではなかなか読めない部分でして、こうして家具を据え付けてみて初めて見えてくることが多いのです。
ですので、今回はフィラーをなるべく目立たない位置で付けられるように工夫をしたのでした。

また、この部屋は2階のさらに寝室の奥にあるということで搬入経路も限られていましたので、小分けに作らないといけません。
小分けにした家具を現地でつないでいくのですが、接着して組み立てていくのではなく、何かの際にはまた分割して取り外せるようにしたいと心掛けていますので、そうなると板同士をネジで固定して家具同士をつなぎ合わせていくのですが、その板同士が見えてしまうと野暮ったく見えてしまうので、なるべく最小限のラインで見せられるように考えていくのです。
また、ミニマルな納まりを目指しながらも独創的な形もIさんとの会話で生まれたのでした。
当初考えていた大きなデスクは、ご主人一人が使えればよいという方向になり、ただ、本棚の形を考えているとかなりコンパクトな机になってしまっていったのでした。
実際に現在使用していた机は小振りなものでしたのでサイズ感はそれでよかったのですが、その小さなサイズでも壁の幅からはみ出てしまうわけで、はみ出る形で作りつけるのは納まりが良くないなあ、どうしようかなあ、と思い悩んでいたところ、ご主人が面白いアイデアを提案してくださったのでした。
サイズの違う入れ子式の机にしておくことで、この場所以外で使いたい時でも柔軟に対応できて、収納するとコンパクトにしておけるという少し変わったかたちがこうして生まれたのでした。
こうして、この3畳弱のお部屋に彩り豊かな書斎が現れたのでした。
そして、その書斎を使い始めたIさんからうれしいお便りをいただきました。
「さて、本棚・吊戸棚・机の設計・制作・設置まで、大変ありがとうございました。
長年物置にしていたスペースが、素晴らしい空間になりました。
私の大雑把な思いつきを、細部までご丁寧に具現化していただき、ありがとうございました。
壁との隙間無く、しっかりと厚みを感じる美しい木目の天板が水平に伸び、引き戸の木目が揃っており、小口や取っ手等の細かい部分に至るまで美しい棚に、妻と二人で感動しておりました。
今後どのように使おうか、過ごそうか、うっとりしながら毎日眺めています。
メンテナンス方法や使用上の注意点をメールで教えていただき、ありがとうございます。
台座のゴム部分に早速フェルトを貼りました。
また、設置工事初日の金曜日の日は私が留守にして、ご挨拶できず、すいませんでした。
お忙しい中、何度も埼玉県まで御足労をおかけして恐縮ですが、物置から書斎に変わった空間をイマイ様に実際に見ていただけるのを楽しみにしております。」
Iさんありがとうございました。
タモとカラーフィットグレーポリの本棚
価格:1,450,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は50,000円から、取付施工費は100,000円から)
メープルのある部屋
Category : オーダー家具・オーダーキッチン制作事例, 食器棚のオーダー「ハードメープルの食器棚」
所沢 K様
design:Kさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:daisuke hirose
painting:daisuke hirose
食器棚を作りたいというメールと一緒にとても洗練された図が送られてきたのでした。
まるで設計士さんが描いたような要点が簡潔にきちんとまとまった図で、もうこのまま食器棚が作れるのではないかというくらい完成された形でした。
まずは、どのくらいの金額で制作できるかをお伝えしましてから、詳しいお話を聞かせて頂けるということでこちらにいらしてくださったのでした。
どのようなお人柄なのかしら、と思っておりましたところに現れたのは、そのお話する姿勢や立ち振る舞いがとても抑制されたどこかストイックな印象の方で、お医者さんのようなカウンセラーさんのような相手の話を汲み取ることが上手な印象を受けたのです。
私はどちらかと言うと話をすることが下手なので、なるべく相手の話を聞きたいと思うほうでして、そのお話のなかでその人が望む形だったり暮らしだったりを少しずつ見つけていくという方法で今まで家具の形を考えてきたのですが、Kさんのほうが聞き上手なように思えたのでした。
「いやあ、私は独り住まいなのであまり手の込んだ料理はしないのですが、しっかりしたキッチンの背面収納を作りたいと思いまして、イマイさんへの注文を考えているのです。」
Kさんの気持ちにどこまで踏み込んで(で合ってるかな、寄り添ってかな)ゆけるだろうか。
とてもきれいにまとまった形でしたのでそのまま実現すればそれで美しい食器棚になると思えるのですが、なにかKさんの暮らしにしっくりくる形にしたいな、そう思いながら話は進んでいったのでした。

ひとまず大まかな形が決まりましたので、採寸するためにKさんの自宅にお邪魔させて頂きました。
玄関を入るとロードレーサー。なるほど、ストイックな印象はこの自転車にもあるのかな。
2階に上がらせて頂くと、男の人の一人暮らしには見えないくらいとてもきれいにまとめられた室内。
その中でも興味深かったのは、メープルの家具がそこかしこに置かれていたこと。
そして、その中のひとつがどこか見覚えがあったのでした。
「この家具は・・。」
「サーブさんの家具なのです。」
「あぁ、なるほど。そうでしたか。」
サーブさんの形はウェブサイトでよく見ていたものですので(同じ家具屋さんとなるとなかなかお店に入ることをためらってしまうのです)どこか見覚えがあるなあと思ったのでした。
「サーブさんの家具が好きで少しずつこうして揃えてきたのです。ただ食器棚だけは造り付けにしたかったので、良いところを探すうちにイマイさんにたどり着いたのです。」
なるほど、だからメープル材を希望されているのですね。
デスクは使い込まれて、ハードメープルの表情も少し飴色になり始めていました。

食器棚の設置場所の採寸を終えてお茶を頂いておりました時に、やはりほかの家具屋さんの作りが気になってしまいまして、ぜひこの機会にと思いKさんに頼み込んで、この机の作りをいろいろと見させて頂いたのでした。
ほぅ、ここはこういうふうに納まっているのだな、天板とのつなぎ方はこのような感じなのだな、なんて子細に眺めているとKさんも楽しそうに見て聞いてくださって、ここでようやくKさんの人となりが分かったように思えたのでした。
そこからはKさんがどういうふうに暮らしていきたいかというお話まで広がって、やっと食器棚の形が本来あるべき形になっていったように思えたのでした。


さて、形がまとまったので、制作に取り掛かります。
今回の制作はヒロセ君。
前回の渋谷のWさんの作りと同じ納まりがあるので、ヒロセ君には作りやすい形となったのではないかと思うのですが、それでもステンレス天板の納まりやガラスのみの引き戸の納まりや吊戸棚の取付方法などは、また今までと違った作りかたで彼なりに楽しんで作ってくれたように思えます。
その取付の時の様子
2023年8月12日「ハードメープルの食器棚の納品」(https://www.freehandimai.com/?p=57096)

その後Kさんからもうれしいお便りをいただきました。
「この度は大変お世話になり誠にありがとうございます。
作業も丁寧に進めていただきましたし、仕上がりや納まりもきれいで非常に満足しています。
スタッフの方々にもよろしくお伝えください。
それでは今後ともよろしくお願い致します。」
Kさんありがとうございました。
ハードメープルの食器棚
費用につきましては、お問い合わせくださいませ。
成人式の前撮り
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月15日

海の日の祝日がある三連休でしたね。
我が家はハルが今年二十歳になるので成人式の前撮りの日がありました。
10時からスタジオで着付けとヘアセットです。(メイクはハルが自分でしていきました。
顔にラインストーンまで付けて、映画「300」のペルシャ軍みたいでしたが意外とすてきなのでした。)
このご時世、色々検索すれば情報が手に入るのでセルフプロデュース能力が問われている気がして大変ですよね。こういうメイク、こういう髪型と、ハルは楽しんで決めて、布を買いに行ったり事前準備をしていましたが、私なら当日お任せで何もしなかったかもしれません。
(着物は事前に19歳になるまでの間にスタジオでレンタルの予約をしておきました。)
スタジオの美容師さんが素晴らしくて、当日ハルが見せた画像だけで同じようにアレンジができるのですから素晴らしいなと思いました。すてきに仕上げてくださりありがとうございました。
ヘアセット、着付けが終わったら撮影をして、その中から写真を選んでアルバムを注文して、その後17時までに戻ればよいということで、お出かけです。
七五三の時に成長を願ってお参りに行ったのですから、ちゃんと成人を迎えることができましたと報告に行かないと、ということで、寒川神社へご挨拶に行きました。
母にも声をかけて参加してもらいました。
蒸し暑い中の着物で過ごすのは大変だったと思いますが、成人式当日は式典があって、神社へ来る時間は取れないでしょうから、お参りして撮影することができてよい記念になりました。
神社の帰りには、今井の実家へ寄り、お父さんとも記念撮影をしました。


昔の七五三の写真を見直してみました。こんなに大きくなったのだなと、しみじみしてしまいます。
頼もしく成長してくれて君の姿を見ていると元気になります。ありがとう。
次の目標は社会人になるのでしょうか。
これからも元気に過ごしていきましょう。
Tさんのダイニングテーブルを制作して:スタッフヒロセ君の制作日記
Category : 日記「自由な手たち」今回はダイニングテーブルを担当させていただきました。
図面は製作以前から拝見しておりまして、全ての作業において大変困難な仕事になるものだろうと思っておりました。
果たして攻略できるのか、という不安もありましたが前職では墨出しや勾配仕事は多くやってきた事もあり、挑戦してみたいという思いが強く今回担当させて頂く事になりました。

テーブル天板はサンゲツの12mmセラミックを使用し、3mmの目地を付け、メープルのパネルと接着した天板です。
サイズは39mm厚900mm×2400mm、重さは100kg程あろうかというかなり大きなダイニングテーブルになります。

その天板を支える脚部はメープル無垢材が少々複雑な関係性にある形状になっています。
その複雑になっている部分に関しては、墨出しや勾殳玄を使い、正確な寸法や角度を計算機で求める。という具合に進めていければと考えましたが、果たしてうまく書き切れるのか、現物合わせの仕事は避けたい、という不安な気持ちの中、一つずつ解読していきました。

わかっている条件はくの字型の脚の寸法です。その脚の芯のラインに妻手側の幕板が付き、その幕板の幅のセンターに長手の幕板が付く、と言った感じです。
今回の墨出しは平面、側面で寸法を出したり、立体的なものを平面的に書き出す様な作業になりました。材料の長さや伸びを調べ、平勾配や隅勾配を書き出しそこから材料を切る為の角度などを求める作業になります。


墨出し作業が終わると今度は実際に厚ベニヤなどでそれらの部材の試作をし、寸法や角度などに間違えがないか確認するのですが自分が書いた墨が合っているのか、とても緊張する作業になりました。
求めた寸法や角度等に間違えは無さそうでしたので、とりあえず一安心し、その後ようやくシーズニング期間を経たメープル材の製材に入ります。

四つ角のくの字型の脚は蟻加工で組んであります。荷重を真っ直ぐ地面に逃がせられる脚ではないので、接合部の強度が落ちない様、いつも以上に時間をかけ微調整を繰り返しました。
当たり前の事ですがキツいと入らず、ゆるいと寄らずガタガタしてしまいます。
ギリギリ入るところまで調整し、ボンドを塗り再び組もうとしますが、今度はボンドの水分で木が僅かに膨張し入らなくなってしまったりと
その微調整が中々難しい所でした。

接合部分はボンドを塗り、締め具で圧着させておくのですが、今回の様な形ですと通常通りの締め具の使い方ではしっかりと圧着させる事が困難な為、色々な治具を作る点も大変では有りましたが、良い勉強をさせて頂けたと思います。



脚部の接着作業が終わると残しておいた六角錐です。あらかじめ数パターンの作り方は考えていたのですが、選んだのはやはり1番確実な方法をとりました。六角柱を作り、下から300mm程まではバンドソーで粗取し、自動鉋盤で仕上げ、上の30mm程は横切りで平勾配と隅勾配の治具を使い切って行きました。


作業は順調に進んでいたのですが、あと2カットで完成、というところで気が緩んでいたのか、材料が鋸刃に触れてしまい深い傷を付けてしまいました。
失敗してしまった事を社長に報告をし、その日は夜も遅かったので翌日もう1度作らせてもらう事になりました。翌日は2度目という事もあり作業はもちろんスムーズに進んだのですが、またどこかでミスをしてしまうのではないかと不安に思いつつ無事完成させる事ができたのでした。
六角錐の束はこのダイニングテーブルの印象ですと最初に目に入ってくる事は中々ない部分で、目立ちにくい場所にありますが、他の部分に負けないくらいその存在感は大きく、このテーブルの中心的な存在にも感じられました。そして、おそらく多くの荷重を拾うであろう重要な役割もあります。


製作過程の一部をお話しさせて頂きましたが、終始非常に緊張感のある製作物となりましたが、その緊張感を上回るほどの楽しさを感じられた仕事になりました。
T様から依頼されたダイニングテーブルで得た経験は、今後大きく役に立っていくと思います。ありがとうございました。
セラミックとハードメープルのダイニングテーブル
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月13日


Tさんからセラミックカウンターを支給してもらって作る、という少し変わったかたちで取り組んだダイニングテーブル。
模型を見てとても気に入ってくださってTさんのために、このとても複雑な傾斜が絡み合った形を実現させてくれたのはヒロセ君。
今日の納品の時にもこの形にするための一工夫やひと苦労とTさんにうれしそうに説明しておりました。Tさんも目をキラキラさせながら「素晴らしいです。」と、おっしゃってくださって。奥様もキッチンに立つときれいに目に入ってくるクリスタルのようなカットをした天板の荷重を受ける材の表情をとても気に入ってくださってうれしそうに眺めていらっしゃいました。
どこにも見たことない形を生み出すパワーって強烈です。そして強い思いがこうして形になるとそれは美しいのです。
エアコンのルーバー
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月12日

Sさんのところにエアコンのルーバーを取り付けてきました。
6月26日に紹介したルーバーですね。
エアコンのメーカーさんから出している正規品でもよいのではないかと思えるのですが、壁を塗るのに使ったペンキで仕上げてほしいというSさんのご相談でしたので、アルダー材とシナ合板を併用して作り、預かったペンキで仕上げてみました。
このあとに以前作ったL型キッチンに食洗機が入るので、その正面パネルを加工して再びお邪魔させて頂く予定。
セラミック天板のダイニングテーブル
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月8日

先日、T さんのテーブルが完成し、スタッフみんなで家具チェックをしました。






図面と照らし合わせながら、「よく形にすることができましたね。」とノガミ君がしみじみと話すほど様々な加工が必要な形でした。ヒロセ君、日々意欲的に制作に取り組んでくれてありがとうございました。





みんなでしきりにテーブルの下を覗き込む理由は12枚目の写真をご覧いただけると分かると思います。
中心の八角錐の支柱を見た時には、ターゲットを見つけた時のような高まる気持ちがしました。テーブル下にも特別な空間を感じる形です。
セラミック天板の水面のような艶やかな光沢とハードメープルの
光が当たると現れる艶の様子も美しいです。
納品されてTさんのお宅に佇む姿を拝見する時が楽しみです。
すり鉢を使った跡
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月10日

先日、築18年のマンションのキッチンをリノベーションさせていただいたYさんのお宅訪問へ伺わせていただいた時に、ステンレス天板のメンテナンス方法を伝えさせていただきました。
「はじめはきれいだったのに、あっという間に傷がついてしまって。」と皆様おっしゃいますが、
私はその様子を拝見できるのを楽しみにしているのです。
高橋製作所さんから納品されたステンレス天板の養生シールをべりべりはがして現れるバイブレーション仕上げやヘアライン仕上げの表情もとても美しくてすてきなのですが、ステンレス天板を選ばれる人は皆さま「キッチンはガシガシ使いたいので。」と言う方が多いので、傷がつくのを気にしていたら使いづらいですから仕方がないですよね。
写真は我が家のキッチンのステンレス天板なのですが、少し暗い三日月形の模様が付いているのがわかりますでしょうか。これは小さいすり鉢を片手で抑えながら使った時にできた傷なのです。
滑り止めにもなるし、傷防止にもなるので、すり鉢の下に何か布を敷いてからすればよかったのですが、ついついやってしまうのです…。
その跡が、Yさんのキッチンのステンレス天板にもありました。
Yさん「あ、ここになにかの跡がある。なんの跡だろう…。」
私「うちにも似た跡が付いているのですが、すり鉢使われたりしませんか?」
Yさん「そうです!使ってます。きっとそうだ。その場所で使ってますから。」
私「そうですか。ついやってしまいますよね。」と、ハハハハっと笑顔になった出来事でした。
(ちなみに、天板の角にある傷は、包丁をシャープナーで研いだ時に刃を当ててしまった傷です。笑)
私は、家具やキッチンが作れませんし、ダイスケさんが代表になってから経理・総務としてフリーハンドイマイで働いてはいますが、特別皆様に伝えられることがない、と思っていました。
キッチンや家具の知識は学べば手に入ります。家具やキッチンをお客様に勧めているのに「使ったことはないので実際はわからないのですが、こういう話を聞きますよ。」という風にしか伝えられないことがどこか無責任に感じて、違和感を感じていました。
5年前に自宅を建てて、自分たちで作ったキッチンを使ってみて実際どうなのか、こういう場合どうするのか、を日々感じて暮らしています。
お客様のお宅訪問に同行させてもらえる時は、工房で出来上がり過程を見ていたので、そのキッチンが活躍している姿を見られる喜びもあるのですが、「オーダーキッチンを日々使っている人」という共通点がある立場でお話しできることがうれしいです。
これからも日々気づいたところをお伝えしていけたらいいなと思っております。
S字フックあれこれ
Category : 日記「自由な手たち」2024年7月2日

我が家の玄関に置いてあるコート掛けの白いフレーム。
コロナ禍に部屋までリュックや上着を持ち帰れないからと購入したもので、その後もそのままここで使っているのですが、リュック、カバン、ダイスケさんの自転車用のヘルメットをぶら下げるためにS字フックを使っています。
ここに置くなら、と白いフレームにしましたが、ステンレスと真鍮のS字フックを使っていると、フレームの天面が黒くなってくるのです。拭いても落ちないので汚れというより傷なのでしょう、磨いて塗り直せばきれいになるかもしれません。
先日、日用美さんへ行った時に、編まれたS字フックに出会いました。
なんてかわいい。「ホウキモロコシのフック 大」という名前で販売されていて、真鍮にホウキモロコシが編まれているものでした。
最初から全部これを使っていたら白いままだったかもと思えましたが、当時出会えなかったのですから仕方がないですよね。わざわざ竹でS字フックを編んだ人も同じ経験をして、必要があった編んだのでしょうか。
それぞれの素材は好きなので、その違いを楽しみながら使っていきたいと思います。
チェリーのペニンシュラキッチンと食器棚
Category : 日記「自由な手たち」2024年6月29日


ちょうど1年前にこのキッチンを設置して、お引渡から11か月が経ったこの時期までなかなかタイミングが合わなかったのですが、ようやくTさんにお会いすることができました。ブラックチェリーは日差しを受けてすでに深みのある色に変化していて、食器棚と共にとても良い表情になっておりました。
葉山の設計事務所テントラインさんの水口さんからお声掛け頂いて実現したこの形。この町に住もうと決めるまでにいろいろとマンションのショールームを回られたのだそうですが、自分好みのキッチンに出会うことができなかったのだそうです。ゆったりした時間の流れるこの土地に巡り合った時に近くでよい形を作っているところ、クライアントの気持ちをうまく汲み取ってくれるところ、ということで私たちにたどり着いてくださったとのことで、おお、それはとてもうれしいことです。ありがとうございます。
帰りに小道を抜けて、町役場の駐車場に戻った後にちょっと海を見てみようと、再び小道を抜けていくと西湘バイパスの向こうになだらかな水平線が眺められました。
Tさんがおっしゃっていました。「町のそこかしこで自分のペースで仕事をされている人たちが多くて、気持ちがゆったりした心地良い町です。」と。
うん、そういう空気が流れていました。
古窯レンガ草目地のアプローチ
Category : 日記「自由な手たち」2024年6月28日
玄関の門扉から道路までの2×20mの竿地をコンクリート地面から草目地の古窯レンガ敷きに変える工事を「景色工房サフラン」さんにしていただいてから約2か月が経ちました。
雨の日以外毎日水やりをして、芝生は写真のように生えてきています。所々密集して生えている姿がすみっコぐらしのざっそうちゃんを思い出してかわいいですね。
朝水やりをすると、ダンゴムシ・ミミズ・ナメクジ・カナヘビなどの小さい生き物たちが「キャー。」と逃げるように出てくるのですが、「あ、ごめんね。」と言いながらしている時間が楽しいです。
一緒に種まきしたダイカンドラちゃんは相変わらず姿を見せてくれていません。うちの場所には合っていなかったのですかね。
古窯レンガ敷きのアプローチは、この見た目が好きで決めました。ですので、歩きやすいかどうかで言うと歩きづらいと思います。ボコボコ段差もありますし、隙間もありますので。ダイスケさんの細いタイヤの自転車だとスピードによってははまる時があるそうで、浅いので動かなくなるほどではないそうですが、「おっと。」とはなるそうです。
昔のTV番組の「風雲たけし城」の竜神池を思い出します。草目地がまだ安定していないので、踏んだレンガによっては動くのでぐらつきます、「おっ。」となって。
雨が降って表面が濡れていると、つるっとした表面の煉瓦も所々にあるので、滑ります。「あっ。」となって。どの煉瓦がどうだったか覚えられないので毎回ちょっとドキドキします。(笑)面白いですよ。
ハルは「お家に向かう時、一番右の列の手前から4つ目くらいの黒っぽい石がぐらついてるよ。」と言っていました。覚えているところが素晴らしい。
こういう感触もまた月日と共に変わっていくものなのでしょうか。
興味のある人は、お家の見学に来た時に合わせて見て感じていただけたらと思います。
























































