今週末は「夏のクレミル 木工教室」です。

2018.08.22

お知らせが間近になってしまいましたが、今週末8月26日と9月2日は「夏のクレミル 木工教室」です。
お盆明けに申し込みを締め切らせていただきましたが、参加のお申し込みをいただいたお客様、ありがとうございました。
ご要望の形に作り上げられるように、スタッフと一緒に木工を楽しみましょう!当日お待ちしております。

クルミ材を使ったキャビネットとセラミックトップのアイランドキッチン

2018.08.21

_DSC0592Dさんのお引き渡しが本日ということで、細かい作業が残っていたのを今朝お邪魔させて頂いたのでした。
まるで夜のような写真ですが、朝早くから引き渡しが終わっていないのに、シャッターを開けるのもためらわれましたので、むーでぃな雰囲気の写真でございます。
今回のDさんのキッチンのカウンタートップには、私たちも初めて使ったデクトンのセラミック。結構ガリガリとやっても傷にならなかったのはすごいなあ。そこにクルミ材を組み合わせたとてもシックなキッチンになりました。
また明るく開け放した時の様子は違った表情に見えるので、その時に拝見させて頂くのが楽しみなのです。

作業を終えたら、Dさんと同じく町田市内で工事中のHさんの現場に。
キッチンの設置工事なのです。
みんなとは現地で落ち合って、先に作業されていた左官屋さんと搬入の段取りをさせて頂いて、それから製作を担当したノガミ君と打ち合わせて、さあ取付です。
今回偶然にもDさんもHさんも、この同じ時期に同じ施工会社さんが家を建ててくださっています。
お二方とも面識はないのに、おもしろいご縁です。
こういう巡り会わせに出会うと、私たちはいろいろな人やいろいろな空気に生かされているのだなあ、といつも思うのです。
でも、こういうのって偶然ではなくて、以前にも書いたのですが、ある地域で家具のご相談を頂くと、その近辺にお住いの片からご相談を頂くことが増えるのです。最近だと、青葉区や港北区が多かったですね。
ちょっと前は川口や浦和、荒川区だったり。
きっと誰かが呼んでくれるのです。
きっとそういう巡り会わせなんです。

会社に戻るとピザの良い香りが漂っておりました。

第3回夏休みおうちパン教室が開催されました!

2018.08.21

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そろそろだれか来る頃かなと思いながら準備をしていると、トントントントンッと軽快に階段を上がってくる音がして「パン作るのここでいいんですか?」と坊主頭の日焼けした男の子が2人ショールームの入り口に来ました。聞くと小学4年生だそうで、2人で自転車で待ち合わせてパン作りを習いに来たなんて、すごいよ。挨拶もきちんとできていたし、もうこれだけで夏休みの宿題がもし終わっていなくても全然いいよ、とおばさんは思ってしまいました(笑)。寒川町以外にも、茅ヶ崎市・藤沢市・横浜市から集まってくださったお子様11名。賑やかだけど、高学年の子が多い為か、聞く時はちゃんと聞く、スムーズな会となりましたね、藤沢さん。お疲れさまでした。今日も楽しかったですね。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。作ったタネでピザを作って、家族で美味しく食べてくださいね。

ウェブサイト更新

2018.08.16

節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン懐かしいかたを通じて、また新しくそして懐かしいかたちのキッチンを作らせて頂きことができたKさんの話と、

ナラの食器棚イメージしていることと実際に使うことの距離を近づけて思い描いた形を生み出すことができたOさんのお話と、

タモ柾目の食器棚長い時間を掛けて生まれた思いや気持ちがうんと詰めてできあがったうれしい場所に作らせて頂いたKさんのお話の3つの製作例を掲載いたしました。
もし、よろしければご覧になってくださいね。

思われていたこと

2018.08.16

「タモ柾目のセパレートタイプの食器棚のオーダー」

海老名 K様

design:Fさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:iku nogami
painting:iku nogami

タモ柾目の食器棚

食器棚全体の様子。

そもそもKさんは、うれしいことに私たちのことを知っていたようです。

それはこのようなご相談のメールを頂いたからです。
「はじめまして。
私は御社のカップボードを、三つ拝見致しました。以前、お隣にお住まいだったKa様、横浜に引っ越しされたF様です。
その時から、オーダー家具の素晴らしさ、木の暖かみに憧れていました。
こちらのマンションに引っ越してきた際に、食器棚としての既存の吊り戸棚は撤去してしまいました。
今は、市販の食器棚を使っておりますが、物も多くなら、狭いマンションですので、デッドスペースを最大限活用したいと思っています。
我が家は明るい木目の家具が多いです。」

タモ柾目の食器棚

天板はタモ柾目の無垢材で、扉や引き出しは突板を使って作っております。タモらしい静かな印象の柄でまとまりました。

おおみなさん、懐かしいです。
新しいおようふくでとてもうれしい」海老名のFさん
すぐそばに居ること」希望ヶ丘のFさん

Kさん、みなさんとお友達だったのですね。
最初にKaさんに食器棚を作らせて頂いたのが、あの時のきっかけでした。Kaさんのお父さんと私たちがお仕事のつながりがあって、それで生まれたご縁なのですが、それが15年近く経っても良縁を頂くことができるというのは本当に素晴らしいことです。KaさんもFさんももうこのマンションを出て、戸建に移られたので、なかなか会う機会がなくなってしまったのですが、こうしてここで懐かしいお話が効けるとは思ってもいませんでした。

タモ柾目の食器棚

食器棚部分は、今回はほとんど引き出し式の収納にしています。 引き出しの幅も幅の広い引き出しの列と、狭い列とで効率よく物がしまえるようにとKさんの工夫がされています。


タモ柾目の食器棚

炊飯器用スライドテーブル。奥にコンセントを取り付けています。

さっそく、今回の食器棚のご要望をKさんにお伺いして、プランを考えていきます。
KaさんもFさんも入居当時に依頼した食器棚がもともとキッチン背面についていたのですが、今回のKさんのスペースは据え置き型の食器棚が置かれているのみでしたので、全く新しく作ることができそうです。
間取りとしてはKaさんと同じ感じで、プランの大まかな様子はFさんのイメージをもとに考えて一つの形がまとまりました。
でも、どうしても難しい部分がありました。
予算でした。

タモ柾目の食器棚

今回は引き出しはハンドルをつけないで、手掛けにしています。

「主人とも話し合った結果、予算を超えてしまうので、もう少し余裕が出るようになってから、出直す方がいいのではないかという結論に達しました。
迅速に対応して頂いたのに、大変申し訳ありません。
いつの日か、今井様のカップボードを迎えられるよう、頑張ります。
その時は、何卒宜しくお願い致します。」

タモ柾目の食器棚

狭いほうの引き出しの様子。その1。


タモ柾目の食器棚

狭いほうの引き出しの様子。その2。


タモ柾目の食器棚

狭いほうの引き出しの様子。その3。


タモ柾目の食器棚

狭いほうの引き出しの様子。その4。この深い引き出しはスライドテーブルの下の部分とつなげて、大きなものがしまえるようにしています。Kさんは死闘を多くお持ちでしたので、ひとまず水筒の収納場所に。

とても的確な判断だと思います。自分が思う食器棚のイメージは形だけではなく、そこに掛かるコストも大切な要素。自分の思い描いた形が自分の思っている以上のコストが掛かるようでは、そもそも良くないことです。
そういうことを知って頂くためにも、家具を依頼して頂ける、頂けないにかかわらず、見積金額を知ってもらうということは良いことだと思っています。
そして、私たちが作るとこのくらいの金額になる、ということを知ってもらう良い機会でもあります。
相見積という言葉があります。複数社から金額を聞いて決める方法です。その会社さんそれぞれの特色があって、それを汲み取って、金額を重視して選ぶのも良いですし、提案を重視して選ぶのも良いですし、お手入れを重視して選ぶのも良いです。コストを見積もってもらったり、相見積を出してもらったりすることは、このような選択肢がある、ということを知って頂くための良い機会なのです。
そのようなわけで、形はまとまりましたら、お話は一旦ストップしてしまいました。
「いつの日か」はいつかなあ、なんて思ってその年の冬を迎えたのでした。

タモ柾目の食器棚

広いほうの引き出しの様子。その1。


タモ柾目の食器棚

広いほうの引き出しの様子。その2。


タモ柾目の食器棚

広いほうの引き出しの様子。その3。


タモ柾目の食器棚

広いほうの引き出しの様子。その4。

私たちは、毎冬「クレミル」という名前の小さなイベントを工房で開催しております。今年も例年のように知り合いの作家さんにワークショップを開いてもらったり、お店を出してもらったり、木工教室を開いてもらったりとにぎやかな9日間を過ごしたのでした。
その中で、あるご夫婦がいらしてくださいました。
特にその時工房内はがらんとしておりましたので、お話しようかなと思ったのですが、スゥスゥと軽やかにショールームで開かれているマーケットをご覧くださって、ほんの僅かでしたがお話しできただけで「ありがとうございました。」と軽やかに帰られてしまったのでした。

で、それがKさんでして私はてっきり「いつの日か」はまだまだ遠い未来のお話だと思っていたのですが、そうでもなかったようです。
「こんにちは。
先日は、クレミルお疲れ様でした。
突然お邪魔したにもかかわらず、ご夫婦で笑顔でお出迎えして頂き、ありがとうございました。
作り上げられた世界で暮らしていると、作ることの大切さを忘れてしまいがちですが、素敵なスタジオで手作りの温かさと尊さをあらためて実感致しました!
また、お子様がかわいいエプロン姿で台所仕事をお手伝いしている様子は、ほっこり致しました(^-^)
先日、お見積もり頂いた、カップボードですが、お支払いの用意ができましたので、話を進めたいと願っております。
スタジオへ伺うことも、我が家へお越し頂く事も可能ですので、是非、ご連絡下さい。〔特に急ぎではありませんので、お手隙の時で構いません〕」

タモ柾目の食器棚

冷蔵庫の上にも吊り戸棚と奥行を合わせた吊り戸棚を作りました。右側には躯体の梁型が出ていたので、その形状に合わせて設置しています。

おお、うれしいご連絡です。
さっそく連絡を取らせて頂き、今度はご家族皆さんでいらしてくださいました。とても行儀のよいお嬢さんお二人と、筋が通ったお話をされるKさんご夫妻。お話しているだけで気分が良くなるご家族でした。
「KaさんとFさんの食器棚を見せてもらってから、いつか絶対イマイさんに頼むんだって思って、自分のお小遣いを貯めてきたのです。それがようやくかなうので、やっぱりとてもうれしいです。」
そう言ってくださって、私も思わず笑顔が大きくなります。
こういうふうに思ってくださる人がいる限りは、私たちはもっともっと精進しなくてはいけません。

こうしてプランはまとまって、できあがった形はタモ柾を使ったとても静かな印象のかたちになりました。

「無事、食器達も収まりました。
まだ、こっちかな?あっちかな?と試行錯誤しながらですが、おいおい居場所を決めてあげます。
子供達も、木の匂いや新品の匂いを味わい、先程から何度も「きれいだね、きれいだね。」と話しています。
触り心地が良いようで(きれいな手なのか気になりますが・・)さすってすべすべを満喫しています。
そして、スペースを無駄なく使用できる幸せを堪能しています。
ストレスが無いって大事ですね!
主人は「我が家に来たどの業者さんより丁寧な職人さんだった。」と感心しておりました。
トイレの棚を見ては、ちゃっちく見える、と、ボヤいています。
立派な棚がきたものだから、家中の棚がちゃっちく見えるそうです〔笑〕」

打ち合わせやご挨拶の帰りの都度にお嬢さんたちも玄関まで出てきてくれて、ご家族皆さんでご挨拶してくれたのがとても印象的でうれしかったのです。
そして、今度はその皆さんで夏の木工教室に参加してくださることになりました。
いろいろなご縁で、こうして気持ちがつながっていって、いつかお嬢さんたちが大きくなった時に背がでかくて声が低いおじさんたちが家具を作ってくれたっていうことをどこかで思い出してくれたらうれしいなあ。
物や道具を作ることができるのが、私たちに与えられた恩恵ですから。

タモ柾目の食器棚

価格:590,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は30,000円から)

つくる喜び、暮らす喜び

2018.08.16

「ナラのセパレートタイプの食器棚のオーダー」

府中 O様

design:Fさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:masakane murakami

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Oさんから頂いたスケッチ。


真鍮ハンドルのあるナラの食器棚

食器棚全体の様子。

「建売新築を購入しました。
カウンターキッチンの背面に食器棚を付けたいのです。
図面でいうと、キッチン背面の壁には45センチ幅で梁があると聞いています。オーク材を使った「こころがスイスイおよぐ」茅ヶ崎 Tさんのようなイメージの食器棚か、ただ、鍋やケメックスなど飾りながら見せる棚、ゴミ箱を入れるスペースのあって食器棚、キッチンボードとしても使えそうな棚を付ける どちらかを希望しています。
スケッチは得意ではないのですが、何となくいろんなモデルを見て見て自分なりのイメージをスケッチしてみました。
吊り戸棚に食器をメインに収納、冷蔵庫上にも棚をつけたいと思ってます。
キッチンカウンター下にはゴミ箱と戸棚と炊飯器起きと米びつ置き、カラトリーをしまう引き出しをつけて、布巾などをしまう引き出し、ストウブの鍋、タジン鍋など、重みや多少高さのある鍋をしまう棚にしたいと思います。
このようなお伝えの仕方で大丈夫なのでしょうか。今一度ご確認いただけたらと思います。」

ナラの吊戸棚

食器棚は天井まで作らず、上を開けてあります。最近は、このような形にされるかたが増えております。キッチン自体がペニンシュラタイプでリビングから食器棚が良く見える間取りであること、吊戸棚の最上部はデッドスペースになりがちなこと、吊戸棚自体の印象を軽快に美しく見せたいこと、そういう理由でこのような形に落ち着くかたが多いのです。


カップボードの框扉にはお料理本を入れます

私がガラス扉を作る時はこのような形にすることが多いのです。そして透明なガラス。そして中には大好きなお料理の本。


ステンレスのワイングラスホルダー

今回は吊戸棚の下の一部にワイングラスホルダーをつけました。このホルダーもいろいろあるのですが、私たちが良く使うのは、ハーフェレから出ているもの。別のメーカーからももう少し手ごろな値段で出ているのですが、溶接のひずみが目立つので、(使用には全く問題ないのですが)予算を見させて頂ける場合はこちらのものを採用しております。

最初にOさんから頂いていた形は、カウンターだけの食器棚とそのカウンターの上に壁から飛び出ているように見せる棚板をつけたい、ということだったのです。
鍋や食器などをきれいに飾るように並べる棚をつけたかったのでした。

吊戸棚の耐震ラッチ

吊戸棚には自動解除式の耐震ラッチをつけています。

よく雑誌で見かける形は、皆さんとてもきれいに食器たちを並べて使われていますので、とても美しいのですね。
また、きれいに並べられていなくても使いこまれてすり減った棚板に、同じく使い込んだ食器たちが並べられている姿も美しかったりします。
閉じた収納ではない分、取り出しやすいですし。

ナラの吊戸棚

吊戸棚内部の様子。今回はお掃除しやすいように内部はポリエステル化粧板を使っています。

でも、今までこういう棚が最初から壁についている間取りお客様のお話を伺うと、どちらかというとマイナスなイメージのお話のことが多かったのです。
最初のうちはきれいに並べていても、いつの間にかきれいに並べておくことがたいへんになったり、物が増えて雑然としてしまったり、油煙がうっすらとついてべたつくようになったり。
そうなると、最初から扉をつけておけばよかったなあ、と思ってしまうのだそうです。

吊戸棚下のオープン棚

ワイングラスホルダーの隣は、オープン棚。このオープンの棚も皆さんに好評でカップやコーヒーミルやティーポット、キャニスターなどその人の印象が良く伝わる部分です。

この棚板だけがついている形って、あとから取り付けるのは難しくて、新築工事の中で棚板を壁に埋め込んでもらって作る形がほとんどです。(あとからつける場合は、ブラケットのような金物をつけないと荷重に耐えられないことが多くて。)
金物をつけると、板だけがついているというすっきりとした印象から少し離れてしまうし、棚を壁に埋め込んでしまうとやっぱり、棚を止めて箱(吊戸棚)にしたい、となった時に変えづらかったりします。
そのあたりは、そこで暮らす人それぞれの考え方なのですが、今まで聞いたお話ではそう言うマイナスな面も多く聞かれました。
ですので、「棚をつけたいのです。」というお話が出る時は、必ずこの思いを持った方もいらっしゃったとお伝えしているのです。
同じように吊戸棚下の照明もこのようなお話がありました。
それはまた今度。

かなぐやさんの真鍮取って

今回ハンドルには、「かなぐや」さんの真鍮取って六角コの字を使わせて頂きました。このハンドルの美しい印象は実物を見ないと伝わらないのです。このエッジがきちんと出た形が食器棚全体の印象を引き締めます。

そうして、Oさんに自分の暮らし方をあらためて見つめ直してもらったのです。
そうしてできたのが最初のスケッチです。
この形をもとにお話を進めることになりました。

かなぐやさんの真鍮取って

食器棚のカウンター下部の収納の様子。ゴミ箱はキッチンの一番奥側、その上に棚板を細かく、中央は食器棚となる引き出し、手前は家電収納となっています。


お盆やランチョンマットをしまう場所

ゴミ箱上の棚板には、薄いものをしまいます。オーブンレンジの天板や、ランチョンマット、お盆などです。

Oさん、こちらにいらしてくださった時は奥様お一人でいらしてくださったのですが、変な言い方ですが小柄でとてもきれいな格好をされていて、すごく繊細に暮らしていらっしゃるのだろうという印象でした。(なんだか変な言い方ですみません。)
でも、いろいろとOさんご夫婦の暮らし方、好み、キッチンでの過ごし方などを聞いていくと、とてもパワフルな人なのだということが分かりました。

ナラの食器棚

引き出しの様子、その1。


ナラの食器棚

引き出しの様子、その2。


ナラの食器棚

引き出しの様子、その3。


ナラの食器棚

引き出しの様子、その4。

お二人の趣味がキャンプで、時間があれば野外に出掛けていくそうで、このキッチンで使う食器や道具類も見た目よりも使い心地良いものを、きれいに飾るというよりはガシガシと使っていきたい、という感じが分かったのです。
そういうその人となりが分かるといろんなイメージが固まり始めます。
そうしてできあがったのがこの形でした。
食器棚ってその人それぞれの思いがとてもよく現れます。

ナラの食器棚

家電用のスライドレールのトップには、水気がついても掃除しやすいように、ステンレスを貼っています。そしてその下の引き出しは布巾でいっぱい。


根菜用バスケット

その下は根菜をしまうステンレス製のバスケット。


根菜類バスケット

バスケットの下は泥が落ちても掃除しやすいようにステンレスを貼っています。

設置した日から、あらためてご挨拶に伺った時、Oさんがどれだけ楽しんでキッチンを使ってくださっているのかがよく分かりました。
私たちはやっぱり家具そのものではなく、そこから始まる暮らしを作っていきたいのだって、こういう姿を見るとあらためて思うのです。

ナラ板目の食器棚

価格:680,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から、取付施工費は40,000円から)

かきわけて探す

2018.09.24

「ウォールナット板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

世田谷 M様

design:無添加計画さん/Mさん/daisuke imai
planning:Mさん/daisuke imai
producer:iku nogami
painting:iku nogami

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

キッチン内部の様子。ここにMさんオリジナルのあれこれが詰まっているのです。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

キッチンはペニンシュラタイプのようになっていますが、回遊性を持たせて、ぐるりと回れるようなレイアウトになっています。

私がトミヤさんという人物と出会ったのは、そう今から10年前になるのですね。ふじみ野のKさんのキッチンを作らせて頂いた時でした。
そのあとに越谷のOさんの時にも。
とても魅力がある人で出会ったら忘れられない印象があって、なんというか変な言い方ですけれど、鏡に映った自分と話しているように錯覚することがあったのです。
「いやあ、僕はもともと話しするのが苦手でっ。」って言っていたような気がしましたが、全くそのような風貌に見えず、ひたすら大きな声で気持ちを届けることが上手な人だって印象を受けていたのですが、鏡に映った、と思ったのは、昨年今回のMさんのお仕事に携わらせて頂くことになったため、その打ち合わせにはるばる浦和からいらしてくださった時でした。
トミヤさんは家を考える人、私は家具を考える人。その対象は違っていてもふと見せてくれる気持ちがこれほど似ている部分があるのだなあ、と不思議に思ったのです。
もの作りの考え方は良い面もあれば悪い面もあって、それを知っているからきちんと前に進むことができるんだって、お話をしているとはっきりと覚えたのを思い出します。
だから、その打ち合わせの時だって10年間数えても5、6回しか会っていないしそれほど話こともないだろうに、17時にこちらに来てくださってから、22時ごろまで何も食べずに夢中で話ができたのは、こうして近い気持ちの人っているんだなあ、という興味深さとうれしさからだったのだと思います。
その日にトミヤさんが帰られた後は体がホカホカして、気分が高揚していたのを思い出します。

水切りスペースのあるシンク

まずはシンク。左が浅く段が落ちています。ここで、野菜を洗ったり魚のうろこを落としたりして、そのままシャワーホースで洗い流せるようにしているのです。さらに水栓器具がついているところは10mm段が落ちています。水栓から垂れた洗剤がカウンタートップに広がらないように段を落としているのですが、この左の水洗いスペースに洗剤がいかないようにと10ミリ差をつけているのです。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

続いて水洗いスペースの下の収納。まずは、お弁当準備用の引き出し。


根菜収納バスケット

その下は、根菜バスケットと、お盆などの長いものを入れる薄い収納スペース。そして、写真を撮り忘れましたが、シンクの下はゴミ箱が入る引き出し。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

ご主人が熱弁していたミーレの食洗機と食器棚の引き出しの関係。ご夫婦そろってお仕事されているので、食洗機を回すのは夜の間。朝起きたら、余熱でほとんど乾燥しているのでそのまま引き出しにしまえるのが大変気持ち良いとのこと。「ほらね、こうしてこうして。もう使いやすいのですよ。」とご主人の実践しながらの熱弁!


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

調理道具を入れる引き出しも食洗機のカトラリー洗浄部分からそのまま隣にポンとしまうだけ。「もうこれがほんとに心地よいんですよ!」とご主人熱弁!


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

ここは奥様のアイデアだったかな、ご主人のアイデアだったかな。引き出し専用のパイプをたくさん渡すことで大皿などの収納にしてしまうアイデア。写真だと全く分からないのですが、お皿を立てても支えがこの棒だけだと滑って倒れてしまう可能性があるので、この引き出しの底板は凸凹になるようにスリットをたくさん入れた加工をしています。自分では思いつかないアイデア。面白いなあ、勉強になります。

さて、お話は分かりまして、Mさんとはどのようにして出会ったのかと言いますと、最初クレミルにいらしてくれたんですよね、ご家族で。
物静かなご家族、という印象を最初は抱いておりまして、静かにいろいろと見ていてくださるけれど、なかなか帰らない。(笑)
私たちのことを気に入ってくださったのかなあ・・、どうなのだろう・・、となかなかつかみにくいMさんの印象を受けながら、気が付くと陽もすっかり落ちて展覧会も終わるころの時間でした。
その帰りの時間が近づいたころにようやく「実は今、新居の設計の最中でイマイさんのキッチンに興味があってこうしてお邪魔させて頂いたのです。」

「そうだったのですね。」
でも、もう打ち合わせするにはちょっと時間も遅くなってしまったし、どうしようかなと思っておりましたら、
「もうしばらくしましたら、キッチンの要望もある程度まとまってくると思います。あらためてその時に打ち合わせさせてください。」ということで、その日はクレミルだけを楽しんで帰られたのでした。
(うん、きっと本当に楽しんでいらっしゃったと思う。だって途中でご主人ソファでお昼寝していたくらいリラックスしていましたものね。)

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

コンロ周りはいつもの姿。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

最近よく採用しているスライドワイヤーシェルフ。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

調味料用の引き出し。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

こちらはボトル収納。ちょっと工夫したいということで、手前は背の低いビン類をしまえるように可動棚をつけています。「今のところは外して使っちゃっていますが。」とのこと。

後日、キッチンの打ち合わせを行ないたい、ということであらためてMさんご家族とご一緒に暮らすお母様も一緒にいらしてくださいました。
あの時は物静かに思えたMさん実はいろいろと思いめぐらすところがありましたようで、いろんなアイデアが出てきます。どちらかというと奥様のほうが堅実なご意見。そして、お母様もMさんのお母さんということで、とてもお話がお好きな方。結局この日はお母様のお話がメインで全体としての打ち合わせがようやく一歩踏み出したところでした。
でも、まだお部屋の間取りも正確に決まっていないし、まだまだプランはまとまらないかもしれないなあと思ってふと平面図を見ると、施工会社さんは無添加計画さんの名前が。
おや、まあ。
その後、Mさんのお話を聞くとやっぱりトミヤさんのお名前が。どうやらMさんの思いだとキッチンがメーカーの規格だと当てはまらないようで、オーダーにするならイマイさんに、と声をかけてくださったのだそうです。
うれしいご縁を頂き、ありがとうございます。

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

こちらはキッチンの反対側リビングダイニング側の収納部です。上部は引き戸の飾り棚にしています。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

A4のハンギングホルダーが使えるように工夫した引き出し。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

隣は、不要になった書類を処分するためのシュレッダーが入っています。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

そのほかは扉の収納。

それから、本格的な打ち合わせが始まります。間取りがほぼ決まってMさんの子世帯のキッチンは、ご主人の強い思いが詰まった形でおおよそまとまってきました。
まだフワッとしていたのは、1階に住むお父さんお母さんの動線やキッチンのプランのほうでした。
「イマイさん、私はね、こうして色々としゃべっちゃっているけれど、結局はね与えられた形に合わせて収納するから形はどんな形でも大丈夫よ。」と言ってくださるのですが、なかなか何をきっかけにしたらよいかが分からない。
Mさんの奥様に手伝ってもらって、おおよその形はまとまったのだけれど、はたしてこれで良いのだろうか・・。と不安を覚えるのでした。
なぜなら、ご実家に打ち合わせにお伺いした時のキッチンの雰囲気がそれはもう独特だったからです。
(言ってよいのかな、奥様から事前に聞いてはおりましたが、もの凄い物の量なのでした。そのものに囲まれてお父さんとお母さんがいて、お父さんは学者さんでして、ジブリ映画に出てくるようなとても特長ある方で、そのお二人がそのリビングキッチンに居るとまるで映画を見ているような。)

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

こちらは食器棚の吊戸棚。ここも独特の形。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

キッチンペーパーを下に引いて取り出すことができるようにしています。引き出す部分の上の棚にはストックが置いておけるように。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

下から見るとこんな感じ。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

食器棚のほうは食器をしまう以外に独特のスペースがあります。まずは、精米機。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

それを、天板の上に出して精米するのです。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

その精米機が入っている引き出しの隣に大きな茶袋。


ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター

そこには玄米。玄米を毎週初めに1週間分精米して炊いてしまうのだそうです。で、炊いて余った分は新鮮なうちに冷凍して。

「私はね、いつもジイジ(お父様のこと)にはこれをこうして出しているからこの場所はここが使いやすいのよ。」
「で、ここの香辛料たちは中にしまっちゃうと、見えなくなっちゃうと使わなくなっちゃうじゃない。だからこうしてピンチで挟んでここにつるしておくのよ。」
なるほどー、でも、この量を新しいキッチンにまとめらるかな・・。とその時は不安になったのです。
でも、こうしてカウンターの上に出ているものはそれほど特別なものではなく、毎日よく使うものたちばかりでうまく見せられるようにすれば使いにくくならないのではないかな、あまり場所を限定しないで考えよう、そういう方向でお話を進めていくことにしました。
お母様も元々それほど具体的な収納についてのイメージをおっしゃっていなかったので、なんでもしまいやすく見えやすい形を念頭に置いて、キッチンから移動して別のお話をリビングで聞かせて頂いていた時でした。
ふと、お母様が好きなものの話になったのです。
その時に出たのが、少しクラシカルなデザインの書棚。ちょうどお話していた場所の背面にあった立派な作り付けの本棚です。これはこの実家を立てた時に作ってもらったものだそうで、こういう装飾のある形が好きなのだ、とここで初めて告白されたのでした。
そうでしたか・・。
と、私はうれしくなったのでした。
だって、それまでは使い勝手のお話ばかりしていてもなかなか「これこれっ!」っていうところに辿り着かなかったのですが、お母様の大好きなイメージを一つもらえたわけですから。
もともと真っ白にしようと考えていたキッチンにちょっとだけ遊び心を入れて、こうして1階のキッチンと食器収納ができあがったのでした。

鏡面ホワイト仕上げのキッチン

こちらがご両親のキッチン。


鏡面ホワイト仕上げのキッチン

「すぐ使う調味料を載せておきたいの。」という言葉がきっかけでしたね。


鏡面ホワイト仕上げのキッチン

お母様は、打ち合わせのその時「この本棚の濃い色が私は好きだったのよね。」と、その家を出るのを惜しむような表情になったのでした。それで、お母様の好みだった植物柄の印象を取り入れたちょっとした小物棚を作ったのです。


ポリカーボネイトとアルミを使った引き戸のある食器棚

食器棚にも濃い色を一部取り入れたいと思って、濃い色に囲われた白い食器棚、という印象で作らせて頂きました。扉はお母様の希望通りに白いアルミフレームにポリカーボネートを入れた引き戸にしています。引き戸を開ければ、しまうものが見渡せるようになっていて、さらには奥行きが900ミリもあるこの食器棚は正面と手前の両面から物の出し入れができるようにしています。

もの作りの考えかたには良い面も悪い面もあります。
それなりのものはいかようにでも作れてしまうけれど、何がその人にとって良いことなのかを知ることができてそれが作るものに込められたら、それは使う人に撮って宝物になるはず。
Mさんご家族のキッチンはご主人の臨場感あふれるコミュニケーションで使いやすい形はすでに見つかっておりました。
でも、お母様に辿り着くことが・・。
今回、お母様のその良いことをこうして知ることができたのが、私の今回の大きな仕事だったのかもしれません。

Mさんの良い形は、写真で追って詳しくご説明します。
いろんな魅力満載のキッチンができあがりました。

Mさん、トミヤさん、ありがとうございました。

キッチン仕上
天板 ステンレスヘアライン
扉・前板 ウォールナット板目突板練り付け
本体外側 ウォールナット板目突板練り付け/ウォールナット板目無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 オイル塗装仕上げ

ウォールナット板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

夏休み

2018.08.15

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お盆休み中、家族といかに沢山遊ぶかだけを考えた3日間を過ごさせていただきました。
ご協力していただいた皆様、ありがとうございました。また明日からよろしくお願い致します。

思い出すこと

2018.08.12

時々思い出すことがあります。
私の両親は岩手県出身で、小学生の頃までは夏休みに親と帰省して遊びに行っていました。
成長と共になかなか帰る機会がなり、社会人になった時に、「岩手に帰るけど一緒に行く?」と両親に声をかけられ行く機会がありました。それが祖母に会う最後の機会になってしまいました。
当時祖母は認知症を患っていたので、施設に入所していました。 その施設は山の上の方にあって、施設に着いた頃はもう夕方になっていました。
「食堂にいらっしゃいますので。」
と施設の方に案内され、見渡すと、ピンクや水色のエプロンをかけていて、正直、おじいちゃんかおばあちゃんか性別の区別もつかない位の、みんな白髪頭でしわくちゃな顔になりながら、お食事をしていました。
「こんなに大勢の人の中から探し出せるのかな…、おばあちゃん。」
そう思ったところまでは覚えているのです。
その後、ひとりでに足が進みました。
しばらくして、テーブルに座る1人のおばあちゃんの前に着き、顔をみると、名前がすぐに浮かんできて
「トキワおばあちゃん」
としゃがみながら呼ぶと、
無表情のまま、こちらを向いて、むしゃむしゃと食べ続けながら、目が合いました。
畑で落ちてしまった桃を大きいアルミ鍋で煮て食べさせてくれて、それがとても美味しかったこと。
「冠婚葬祭の時のお煮しめにはブツブツしていない白いこんにゃくを使うのだよ、物事が濁らずに納まるように。」と教えてくれたこと。
マカロニサラダやポテトサラダにリンゴや缶みかんが入ってて、「なんで入れちゃうんだろう?」て思いながらも食べていたこと、などが一気に思い出されたのです。
導いてくれたんだとしか思えない、あの時の感覚。今でも思い出します。
その時もう言葉を交わすことはできなかったけれど、あの瞬間はおばあちゃんと心を通わせることができていたのではないかと思っています。
そして、この経験が、今でも私の心の支えの1つになっているのです。

夏季休業のお知らせ

2018.08.12

明日からお盆休みに入りますね、お休みの方もそうでない方もいらっしゃると思います。お疲れ様です。
私達は8月11日(土)~8月15日(水)の間、お休みをいただきます。家具についてのご相談・お問い合わせ、カタログの請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て8月16日(木)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
それでは、みなさまよろしくお願い致します。

根岸あたりを

2018.08.10

201808100032018081000420180810005私は馬の博物館さんから相談がありましたので、朝から根岸のほうまで出掛けておりました。
忙しくなりそうです。
この場所はいつ来ても気持ちが良いですが、今日は暑くて、木陰ばかり探して歩いてしまう陽気です。
こうして車を走らせていると、いつも混雑しているところが空いていて、休日じゃないと混まないところが混んでいて、どうやら夏休みは始まっているようですね。
午後からは、根岸から少し走ったあたりのYさんのところに伺ってきました。
納品の時に伺えなかったのでどんな風に家具を使ってくださっているかを拝見させて頂きました。
いろいろ迷って、最初はインテリアにはほとんど興味がなかったというご主人も関心を持ってしまうほど、悩みながら決めた食器棚とテーブル。あれほど悩んだウィンドウトリートメントもとても涼やかに仕上がっていました。リネンのような質感は良いですよね、というお話をしたことをふと思い出し、またこれから一つずつ暮らしを整えていく楽しみをYさんから聞かせて頂きました。
当面の目標は、現在天井に電球が直接ついているダイニングにあう気持ちの良いダイニングペンダントは何だろうか、と。
お仕事と子育てのなかで気持ちの良い居場所つくりは時間が掛かるかもしれませんが、ご夫婦で楽しんでくださっているようで、お話を聞いていてうれしくなりました。
帰りにお兄ちゃんたちにおせんべいを頂いて、「また遊ぼうね。」と言ってもらって帰ってきたのでした。

ナラの食器棚たち

2018.08.10

いよいよお盆休みが始まります。一足先に休んでいたカナイ君は工房で椅子を組み上げはじめ、カイ君は本日からお休み。コバヤシ君とノガミ君とワタナベ君には横浜のSさんの取付に向かってもらいました。
なかなか慌ただしいのですが、どうやら年末までバタバタしそうな勢いになってまいりました。
Sさんのキッチンはちょっと珍しく、マンションをリノベーションして、本来冷蔵庫を置くスペースだったところに食器棚が来て、食器棚を置くところに調理作業ができるカウンターを作らせて頂きました。
少しお待たせしてしまいましたが、どうにかお盆を迎える前に納品できましてひと安心です。

Sさん、またあらためてご挨拶にお伺いしたいと思います。
その時にどんな感じで使ってくださっているのかを拝見するのが楽しみです。

平成建設さんの暮らしの情報誌「NOIYE」に掲載していただきました。

2018.08.10

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この度、平成建設さんで発行されている暮らしの情報誌「NOYIE」vol.22号にフリーハンドイマイのことを掲載していただきました。
Iさんのご協力もいただいて、撮影の様子を拝見させていただいていたのですが、同じキッチンの撮影しているはずなのに、やはり撮影するポイントが違いますね。写真の美しさも、とても勉強になりました。ありがとうございました。
お家づくりをお考えの方をはじめ、興味のある方は、平成建設さん(事業所一覧です)で配布されているそうです。
是非お手に取ってご覧いただけたらうれしいです。

「食の安全を考える講座」が開かれました

2018.08.07

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何だか涼しいなと感じていたら、立秋でしたね。本日は食育についていろいろ学ばれている大塚りりさんを招いて、親子で学ぶ食育の講座をショールームで開いて頂きました。午前の部大人7名・こども15名、午後の部大人4名・こども6名が参加され、とても賑やかで熱気を感じる時間となりました。
あらためて知る食品添加物がどういうものか、私たちの暮らしにどのように必要とされてきて関わってきたのか、またその見えにくい側面などを実演を交えながらいろいろと教えてくださいました。
本来添加することで、食べ物をより良いものにするためにあったものが、かえって体にとって好ましくないこともあったりと、自分の知らない側面を教えて頂き、とても良い時間だったのでした。
昔の人たちは食べ物を保存するために、酸味を聞かせたり、塩分を含ませたりとさまざまな工夫がありました。
また、その味覚を工夫するために発酵させたり、熱を加えたり。
そういう工夫を手軽にできるようになった良い面とそれが及ぼす良くない面を知ることができたのはとても良い機会でした。
参加してくれたこども達にも、何か食べ物について考えるきっかけになってくれていたらうれしいです。

大塚りりさん
シュガーレディマネージャー。
寒川町を中心に食育の講座を開かれています。
本日もお嬢さんと一緒に来てくださいました。

コーリアンとオークを使った食器棚

2018.08.05

取付にはいささか暑い日でございました。
今日は、二俣川のWさんのところまで食器棚の取付に伺ったのです。
2階のキッチンに家具を運ぶにはバルコニーから揚げないといけないということで、製作を担当したカイ君とコバヤシ君と3人で伺ったのでした。
重量的にはそれほどではなかったのですが、せっかく冷やしてくださったお部屋があっという間に温室になってしまって。
まだ赤ちゃんを抱っこしている奥様は一時避難して頂いて、タオルが絞れるくらいの汗をかきながら、どうにかすべての部材を上げることができました。
この分譲地はどうやら同じ時期にお引き渡しされたようでして、斜向かいさんも、引っ越し屋さんがロープを使って、1階から2階、2階から3階へと顔を真っ赤にしながら荷物を揚げておりました。
毎年この時期が溶けてしまいそうです。

入れて頂いたお茶を飲みながらお部屋が涼しくなってきたところで作業を開始です。
主に二人で作業をしてもらって、私は続いてWさんが考えている家具のお話を伺います。
こういうふうに分担できるようになったことが当たり前のようになってきましたが、数年前まではなかなか自分の仕事を切り分けることができていなくて、今の状況にみんなに本当に助けてもらっていてありがたいのです。
続いて作るものはどうやら夏の木工教室に引き継がれそうで、自分で使うものw自分で作ることにチャレンジして頂きましょう、ということになったのでした。
楽しみですね、Wさん!

そこでお話がいったん区切りがついたところで、あとは私が居ても作業が手狭になるだろうから、20代の若い二人に任せて先に会社へと戻ってきたのでした。
そして、先ほど無事二人が戻ってきて、本日のお仕事完了。
たくさん汗をかきました。今日もおいしいご飯を食べましょう。

景品

2018.08.05

今週末はお祭りがあるところが多いのではないでしょうか?工房のある倉見でも昨晩自治会盆踊り大会があるということで、今年はチェリー材の折敷を景品として出品しました。
「この黒い点が気になっちゃうのですが…。」と言われることがあるチェリー材ですが、これは蜜の溜りや、その蜜を吸おうとした虫が傷をつけた部分を木が治そうとした跡だといわれています。生命力が溢れる木の証としてその黒い斑点をみると、また違う印象になるのではないかと思います。

「食の安全を考える講座」を開きます!

2018.08.03

ご縁がつながって、来週8月7日火曜日に2Fショールームで、大塚さんによる「食品添加物を使った実験を通して食の安全について考える講座」が開かれることとなりました。参加費は無料です。夏休みの機会を使って、ぜひお子様と一緒にご参加ください。
イベントを通してショールームを一度見学してみたいという方も大歓迎ですよ。8月11日~15日はお盆休みで、工房・ショールーム共に休業となりますので、興味のある方は、この機会にぜひ遊びにいらしてください。
詳細とお申し込み方法はこちらからよろしくお願いいたします。

ナラのダイニングテーブルとナラ節アリ突板のカップボード

2018.07.30

201807300052018073000420180730006新しいのに懐かしいのでした。
Sさんのところにお邪魔させて頂こう、と思って納品の時にみんなが撮ってきてくれた写真のモダンな室内を思い描いていたのですが、リビングに足を踏み入れるとちょっと違ってちょっとうろたえました。
Sさん自身が設計士さんですのでリノベーションしてとても静かで洗練された空間になっていたのですが、なぜか自分が小さな時を思い出したのでした。
築年数がそう思わせたのか、何がそう思わせたのか。
帰り際、マンションには珍しい空間となった長い土間のある前室のような場所で、お兄ちゃんたちが遊んでいました。
「子供たちが遊びに来たら、もうここで遊ばせちゃえば良いかなって思って。」とSさんがはにかみます。
そうか、そうか。
Sさんの家は広いのです。広くてひと間になっているのですが、いつもどこかで誰かの声が聞こえるような空間。自分が子供のころに過ごしたあの団地のように心地良くざわざわしている空間。
子供達にはお母さんの気配が心地良く流れてくるし、お母さんには子供たちの喧騒がきちんと耳に届く家。
みんながみんなでしっかり呼吸している家だ、って感じたのです。
ふふん、とうれしい気持ちで帰ってきたのでした。

セラミックカウンターとクルミのキッチン

2018.07.30

20180730002Dさんのキッチンです。
1週間予定が延びて、いよいよ取付となった本日。お天気と気温にも恵まれまして、無事に搬入から設置が完了。
形が大きくて屋内からの搬入が難しいので、お天気は大きな心配の一つでした。
そして、セラミックのカウンター。今回はDEKTONを使ったのですがこれがうすいのに重いのです。表面が硬いから傷がつきにくいというのが大きなメリットなのですが、硬いということは衝撃に弱かったりします。搬入の時に変によじれちゃったらいけないので、製作を担当したコバヤシ君をはじめ、カナイ君、カイ君、ワタナベ君の4人掛かりでどうにか搬入できたのでした。
その甲斐あって、使い勝手はとても良い天板だと思います。だって本当に尖ったものでガリガリやっても、傷にならなかったですから。
キッチンもいろいろあるのだなあ、と作っている私たちのほうが感心してしまうくらい、表現方法が多彩になってきましたね。
そのセラミックと少しラフな表情のクルミを合わせた今回のキッチンは、またいつもとは違った上品な印象で仕上がりました。
作業の終わるころにDさんもいらしてくださったとのことで、Dさんがこのご新居を建てる時のコーディネーターさんと一緒に昨年参加してくださったクレミルでの照明作りのことをうれしそうにコバヤシ君に話してくれたそうで、コバヤシ君もそううれしそうに話してくれました。
そう、すてきなつながりなのでございます。

夕ご飯のピザ

2018.07.29

_DSC1431[1]
昨日、次女が藤沢さんのおうちパン教室で仕込んできたパン生地を夕ご飯のピザにすることに。
トマトソースは長女が担当、ピザは次女がレシピを見て思い出しながら作りました。好きに作っていいよと伝えたら具はサラミだけ。やはり野菜はなしになりましたね(笑)。
台風の影響で警報もでていたこともあって、早めに帰宅したおとうさんも一緒の夕ご飯。「チイ、おいしいよ。」とみんなに言われてうれしいそう。「今度最初っから自分で作ってみたいな。」「うん、やってみよう。」
それにしても、高さ70cmのダイニングテーブルが普通の高さに見える。チイも大きくなったんだなぁ。

パン作りを習うきっかけ おうちパン教室

2018.07.27

_dsc1384_dsc1387_dsc1389_dsc1373_dsc1392_dsc1398今日は2回目の藤沢さんのおうちパン教室がショールームで開かれました。今回は次女も参加させていただきました。正直、次女はパンが苦手で、学校給食のパンも4年生になってやっと全量食べられるようになったくらいです。でも今回「楽しそうだからやってみたい。」と自分で参加を決めました。苦手な食べ物のことなのに興味を持ってくれたことがとてもうれしかったのです。「生地ができたら、ピザを焼きたい。」と言っています。
すてきな機会をありがとうございました、藤沢さん。
次回は、8月21日火曜日開催です。
お問い合わせはこちらから → 夏休みキッズパン教室!https://ameblo.jp/panpan-smkw/entry-12391531362.html
*ご参加くださった皆様、お写真掲載へのご協力をしていただきありがとうございました。

夜が来て

2018.07.25

20180725003そして、急に外がざあざあ言い出した頃、カナイ君、コバヤシ君、カイ君、ワタナベ君が戻ってきました。
昨日、問題なく納まるかどうか見てきた三島のIさんのキッチンの設置の日だったのです。
セパレートのキッチンだということと、搬入がちょっと複雑だったので4人で出掛けてもらっていました。
数日前よりも気温が低くなったからか、みんなすっきりした顔で戻ってきてくれました。
夏は気が付かないうちに体調を崩しやすいですから、少し安心しました。
「ちょっとコンセントだけ忘れてしまって。」ということで、次回コンセントを取り付けたら設置完了。
来週も大きなキッチンがここを巣立つ予定。
慌ただしくなってまいりました。

夕方には

2018.07.25

午前中、藤沢さんのちびっ子たちのおうちパンが工房の2階で開かれている頃、私も同じように夏休みの行事が開かれている小学校のお手伝い。
子供はいつでも元気です。
元気をもらって午後から工房に。すっかりパン教室は終わって物静かな工房にはノガミ君が一人で作業をしています。
夕方にキッチンの様子を見に来てくれるHさんの製作を担当したからです。
なんだか蒸してきて、空が少し暗くなりかけた夕方、ご家族皆さんでいらしてくださいました。
キッチンの仕上がりの様子とオスモをご自身で塗るためのレクチャーを。オスモは粘度が高いオイルなので、ちょっとコツが必要。
そのあたりをいろいろとお話させて頂き、いよいよ来月には納品です。