
クルミの変形オーダーキッチン
2020.01.31
今までたくさんのオーダーキッチンを手掛けてまいりましたが、への字のキッチンは初めてでした。
変形する家具って納まりが読めない部分があって、なかなか怖いのです。
年末にカイ君と二人でラワンベニヤを持ち込んで原寸を取って確認したのですが、それでもうまく納まるのかどうか不安な部分はありましたが、きれいに納まって良かったです。
マンションの一室にこの形がある姿ってどういうふうに見えるのでしょう。
もうすぐお引渡しですので楽しみです。
2020.01.31
今までたくさんのオーダーキッチンを手掛けてまいりましたが、への字のキッチンは初めてでした。
変形する家具って納まりが読めない部分があって、なかなか怖いのです。
年末にカイ君と二人でラワンベニヤを持ち込んで原寸を取って確認したのですが、それでもうまく納まるのかどうか不安な部分はありましたが、きれいに納まって良かったです。
マンションの一室にこの形がある姿ってどういうふうに見えるのでしょう。
もうすぐお引渡しですので楽しみです。
2020.01.31
木製カトラリーケース
木製のカトラリーケース。ケースにもふたにもきちんとものが置けるような深さがあります。ケースは収納しやすいように箱の底面を削ってスタッキングできるようにしております。
お箸やスプーンなどのカトラリーをしまう以外にも、文具雑貨を収納するケースとして、温かみのある木の手触りはどこで使っても気持ちの良いものです。
使うごとに色が増していく、ブラックチェリー材で作っております。
W260mm/H85mm/D80mm
価格:33,000円(本体価格30,000円)
送料:880円(800円)
※神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県内の送料です。その他の地域は別途お見積致します。
各作品のご注文を希望される方は、こちらのオーダーフォームを開いてください
2020.01.31
スタッキングできる木製ケース
ケースは木製で、底板にステンレスを張った少し変わった木製ケース。
底がステンレスですのでシミにもなりにくいため、調理道具をしまったり、お化粧品をしまったり、使い方は皆さんお好みで。
箱を固定、接着している角の部分にかんざしという部材を差し込んでいるのですが、側板と同じアルダー材、少し赤みのあるチェリー材、濃い色が特長のウォールナット材の3種類のかんざしを差して仕上げています。
お好みのものを見つけてくださいね。
W295mm/H85mm/D55mm
価格:7,150円(本体価格 6,500円)
送料:880円(800円)
価格:7,150円(本体価格 6,500円)
送料:880円(800円)
価格:7,150円(本体価格 6,500円)
送料:880円(800円)
※神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県内の送料です。その他の地域は別途お見積致します。
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2020.01.31
「はい、どうぞ。」
お母さんはそう言って、ちょっと変わった形の
まな板にケーキを載せたまま持ってきてくれた。
「木のお皿?」
「そうね、ちょっと横着かな。でもきれいでしょ。」
7枚セットになった六角形の小皿で、広げて並べるとお花の形になります。
六角形は硬くて丈夫な亀甲の形に似ていることから長寿を表し、また貨幣の形も表すので金運が上がるとも言われているそうです。縁起がいいのですね。
そこに角の始末を結んだ時にシャープな印象になるように額縁縫いをした国産リネンで包みました。
W135mm×W135mm ×H12mm(7枚で90mmほど)
価格:15,400円(本体価格 14,000円)
送料:1,100円(1,000円)
※神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県内の送料です。その他の地域は別途お見積致します。
各作品のご注文を希望される方は、こちらのオーダーフォームを開いてください
2020.01.30
いよいよ形が見えてきました。
来週いよいよ設置に向かいます。
【第四回湘南料理道具市】
https://store.tsite.jp/shonan/event/t-site/12247-1048080114.html
2020.01.30
今日は小田原のIさんのところにアキコと二人でちょっとメンテナンスに出かけておりました。
昨年作らせて頂いた加賀妻工務店さんからお話を頂いたIさんです。
棚板を数枚追加で作ってほしいというお話とともに「引き戸が擦れるんです。」と言われていて、その点検に伺ってきました。
音の原因でなかなか探りにくくて、特に引き戸の場合で、フラッシュ構造の戸を作ると、軽くて良いのですが、太鼓状に中の空気で音が大きくなっちゃって、戸の下のタイヤが動いているだけなのにゴロゴロと雨降り前の空のような音がする時があるんです。
何が原因か分かるかなあ、とちょっと心配なままお伺いしましたら、ちょうど中から岩本監督がニッコリ姿を現しました。
岩本さんにしても、吉村さんにしても加賀妻さんの監督さんとお話すると気持がゆったりして落ち着いてくるのがうれしい。
「いやちょうど今日、塗装屋さんもちょっと点検に来る予定だったので、私も立ち寄らせて頂いたのですよ。」
そんなにこやかなまなざしに見守られながら、「お邪魔します。」とさっそく上がらせて頂いて、原因を探ると、ガラスの框にちょっとした擦り傷が入っていて、戸を開け閉めした時のあるポイントで、こすれる音がする。
ははあー、これはきっとネジだね。
框組した無垢材がわずかに動いてネジと擦れていたようです。
今回ハーフェレというドイツの老舗メーカーのソフトクローズする引き戸金物を使ったのですが、その金物の仕様書には戸と戸の隙間は7ミリ取ることって書かれていたんです。
7ミリかあ。7ミリも隙間取っちゃったら、横から見た時に不格好だよね・・。
そんなわけで、金具をわずかにオフセットさせたりして、隙間を極力少なくして、(3~4ミリくらいだったかな。)イレギュラーな納め方をしていたのです。
わずか数ミリのお話ですが、見た目は大きく違うのですよ。
おかげさまでスゥっとした形で納まったわけですが、反りがこういうふうに影響してくるとは・・。
よい勉強です。
さっそくネジの頭が飛び出ないようなものに変更して、擦り傷は研磨してオイルを塗って、点検完了。
気持ちよく動くようになりました。
監督が優しく見守ってくれていたおかげです。
帰りにそのIさんのお店(とてもすてきなケーキ屋さんで、注文したケーキを包んでくれる間、お茶と一口サイズのケーキが出てくるなんて。)に立ち寄らせて頂いて、みんなにお土産を買って帰ってまいりました。
ありがとうございました。
美味しく頂きます。
【バックシュトゥーベ イマヤ】
https://www.imaya-cake.com/
2020.01.29
これは少し前の様子。
ハルはインフルエンザでもその日のうちに薬が効いて、翌日からはゲラゲラ笑っていて。
もう早く学校戻っちゃえばよいのに。
でも、ムードメーカーのハルとクールビューティーなチィのコンビが家にいてくれるおかげでいつも暮らしが明るくなるよ。
本当はこの輪のなかにアイもいれてあげたいのだけれど、相変わらず二人とも猫の毛アレルギーが治らないので、アイはやっぱり工房守をしています。
何かどこかでこうしてみんなを感じながら居られることが暮らしているということなんだろうね。
今日はみんな定時上がり。以前にステンレスカウンターの制作をお願いしている高橋さんと夜に話をしていた時に、「水曜日はさあ、みんなに残業させないようにしているからもう静かなんだよね。」って聞いてから、うちもそうすることに。家具作ることって、楽しいことも大変なこともあるけれど、こういうメリハリがあると気分がスッキリするものね。
で、今日は定時で帰ってきたけれど、ムードメーカーは塾に行ってしまって、クールビューティが物静かにお母さんと洗濯物を畳んでいた。
「ただいま。」
「お父さん、帰ってきたよ。ご飯食べる前に、よし、やりましょう。」とアキコ。
ぼさぼさに伸びちゃった私の髪の毛を切るにはちょうど良い時間でした。
高校卒業してから結婚するまでは美容学校に通っていた母に昔の工房の2階で髪の毛を切ってもらっていたんだよね。
結婚してからは、それがアキコの仕事。
洗面所に掃除しやすいようにレザー張りの椅子を持ってきて、母が学生時代に使っていたハサミと掃除機とほうきを用意して。
昔はなかったけれど、いまはスモックのようなものを着せられて、少しうとうとしながら髪を切ってもらうのです。
もう18年間繰り返してきた仕事。
ああ、さっぱりしました、ありがとう。
2020.01.27
土地の売買手続きは2018年6月でした。
その間に新居の設計プランがほぼ決まり工務店さん選びの段階に入りました。
仕事柄、一緒にお仕事をさせて頂く機会があり、お仕事ぶりや家具を取り付けた時に時々現場を拝見させていただいていたので、「この方々に家を建ててもらえたらうれしいな。」という工務店さんは最初から候補が決まっていました。もちろん予算もあるので、家のプランを考えながらその中で大幅に予算からかけ離れてしまうことがないように正式な御見積を頂く前からコストバランスについてお話しできたことも決めてのひとつでした。
しかし・・。
その工務店の担当者さんには土地の下見にも来てもらったりと当初は親身に相談に載ってもらって、それを元に銀行のローンの契約を組んで手続きを進めていたのですが、8月の期日前日に1通のお断りのメール連絡が来ました・・。
おぉ、ショックです。(見積もりをいただいてからの2ヶ月間は何だったんだろうといまだに不思議でならないのですが、、。)
聞くと、福原さんの納まりはとてもストイックな部分があって、工期が読みづらい部分があること、そしてそのご要望に応えらえるだけの技術に自信がないのだそうです。
たしかに私たちのキッチンでさえも導入が難しいと言われてしまう工務店さんも中にはいらっしゃるけれど、今回考えていたこちらならその点は安心でしたが、福原さんの形がやっぱり難しいのですね。
とても魅力的な仕上げをしている会社さんだっただけに残念。そして、そういう断り方をされてしまったことにもっと残念・・、うーん。
しかたないです。よい勉強になりました。
でも、マンションは翌年の2月末までには出なくてはいけない、今から工務店を探していたら間に合わない。さあ困ってしまった。どうしよう・・。
ちょうどその時にお客様の家具制作で連絡をとっていた加賀妻工務店の社長の高橋さんにダメもとにダイスケさんがお話ししてみたのです、「こんなことがあったのですよ。困ってしまいまして。」と。
加賀妻さんっていうと自社設計で自社施工ということなので、本当はずっと前からすてきだなって思っていたけれど、やっぱりだめって言われちゃうかもって思って声を掛けづらかったのでした。
でも、高橋さん、「そうですか、そういうことでしたらうちでやりましょう。でも、工期は今から始まると間に合いませんけどそれでも良ければ。」と引き受けてくださったのです。
もう工期が2月末までには間に合わないことはこれからどこを探したとしても同じはずだし、「現場がいつもきれいで気持ちがいい職人さんばかりのところ。」という話をダイスケさんから聞いていたので、これはある意味いい機会なのかもしれないと思えました。
福原さんにも伝えたところ、「自宅の近くで加賀妻さんの現場を見たことがあって、いいなと思ってたところだから、かえって良かったのではないかな!」と快諾してくれました。最初の計画よりもちょっと予算を多く見なくてはいけない部分がありましたが可能な範囲でしたし、憧れの加賀妻さんなので、その為なら働き続けてローンを返していこうと思えるのでした(笑)。
私達の工務店さん探しはこんなにドラマチックだったのでした。
私達のお家づくりのお話が誰かのお役に立つことがあればと思い書こうと思っています。
前回のブログからずいぶん時間が経ってしまっていました。(ちなみに前回は2019年11月7日の続きになります…。)
日記「自由な手たち」で「家具屋の家づくり」を検索していただけると家づくりに関する記事が出てきますので、興味がある方は読んでみてくださいね。
2020.01.25
みなさんからよく聞かれるのですが、キッチンの壁に使ったタイルは、平田タイルさんのHabileの「BL」というカラーです。
真鍮が酸化して緑青を吹いたような色あいを見て、アキコが気に入ったのだそうです。(タイルはすべて彼女のカラーなのです。)
緑の黄土色の入り具合、バラつき具合は、取り寄せてみないと分からず、実際彼女はもう少し青み掛かっているとうれしかったなあ、なんて言っていましたが、全ては一期一会。
そのタイルを見ていて思ったのです。
このところ具合が悪くて仕事を休ませてもらっていた時に朝の連続テレビ小説をふと見ていたのです。
戸田さん演じる主人公が大きめの花瓶のようなものを手びねりで作り上げていくシーンがあったのですが、どこまでゆけば完成なのだろうか・・とじっと見ていたら、彼女の息子が入ってきて、作家さんの顔が急にお母さんの顔に変わってその日の作業はおしまい、となったのですが、形を作ったら削り出してそぎ落として、自分のイメージを表していく焼き物の世界って、「はいっ、そこで完成でいいよ。」って空から声が聞こえてくるわけでもないし、なにをもって終わりにするのかなあ、とそのシーンを見ていて考えておりました。
家具製作に於いてはその限りがはっきりしていて、(もしかしたら追及していると限りはないのかもしれませんが。)ここまで仕上げれば見目麗しく、触り心地良く、使い心地良くなる、という到達点があります。
個人差はあるかもしれませんが、それを私たちはスタッフみんなで共有して私たちの家具作りの仕上げとしているのですが、私がこの仕事に初めてかかわった中学3年生の夏休みは、そのポイントが全く分かりませんでした。
父は自分の仕事を知ってほしかったのか、家にこもっている私を外に連れ出したかったのか、1週間だけ父の仕事場でアルバイトをしました。
その時はまだこの工房はなく父の勤め先のある川崎まで朝から一緒にくっついていったのですが、当然15歳の少年にできることなどほとんどなく、ひたすら磨く仕事を与えられたのでした。
その時は、木でできた祭壇(だと思うのですが、教会の形をしている少し大きな(幅60センチくらい、高さ60センチくらいだったかな。)もので、屋根は板葺きのようなデザインになっていて、正面の飾りも糸鋸できれいにくり貫かれていて、今考えると結構手の込んだ形でした。)が何台もあって、それをひたすら磨いたのでした。
たしか180番のヤスリで角を磨いたような気がするのですが(すみません、30年前の出来事なのでうろ覚えで)、
少し磨いては「このくらいでいいの?」「いや、もう少し、ここはこのくらい。」
少し磨いては「このくらいでいいの?」「いや、もう少し、ここはこのくらい。」
の繰り返しで、まったく楽しくなかったわけです。
きっと戸田さん演じる主人公の思いの行きつくところとは違うのだと思うのですが、花瓶を見つめるまなざしを見ていて、ふとあのアルバイトの時に祭壇を見つめながらどこに終わりがあるのかと気持ちが行き詰った頃をなんとなしに思い出したのでした。
2020.01.25
先日ダイスケさんも書いていましたが、ここ2週間は家族で誰かしら具合が悪い人が居て、落ち着かない日々でした。
お休みをいただいた今日、チアキと久しぶりに「何か作りたいね。」という話になり、「あんこが食べたい。」ということで小豆を炊くことになりました。
お豆の様子を見ながら家事をして過ごす時間が穏やかで贅沢な時間に感じました。
健康第一ですね。
うまく炊けて美味しいおやつになりました。
2020.01.24
2020.01.23
一年に一度大きく体調を崩すのがこの1月だってことは毎年分かっているのに、決まってきちんと具合が悪くなっているようで。
今年も年末から少し怠さを引きずったままごまかしながら動いていたら、ついこの前の月曜日の昼前にガクンと体が重くなって、急にまわりの温度が下がってきたようで・・。
これはいけないと家に戻ったところで中学校から電話が。
役員の話かな、なんて思っていたら、ハルカが保健室で寝ているようで・・。
「そうですか、ではこれから引き取りに伺います。」と体を起こして学校に行くと、リンゴのような赤いかおをしたハルカ。
あらまあ。
アキコも早々に仕事を切り上げて、あえぐ二人を連れて地元のクリニックに。
「あー、お姉ちゃんはインフルエンザだね。お父さんはうーん、反応は出てないんだけどねえ。同じタイミングだしねえ。どうだろうねえ。」
いつもながら先生の良い意味で豪放磊落な言葉を聞いているとそれだけで元気になるね。
とりあえず、ハルはインフルエンザ用の薬を出してもらって、私は解熱剤を飲んで様子を見ることに。
そういえば、一週間ほど前はチアキは、アキコが言うにはまるで噴水のように勢いよく食べたものを戻しちゃって寝込んだし、その数日後は今度はアキコが数日間、おなかの調子が悪くて寝込んでいたし、ぐるりと回って私たちのところにも風邪の虫がやってきたのでしょうか。
ハルカは薬のおかげがそのまま熱も下がってうるさいくらいに元気に。
私も二日間休ませてもらったら大分体もおなかも楽になってきて。
初日の夜はあまりに寝苦しくて変な夢を見まして、寝間着の右側の汗で湿った冷たさと、左側の汗で湿った冷たさたちが、どっちが冷たくなるかを競い合おうぜって感じで、何だかどんどん冷たくなっていって、「ええい、冷たいのがもううるさいよ。」って思って目が覚めるっていう夢で・・。
おかげさまで元気になりました。
家ではハルとチィがうるさいくらいです。
2020.01.22
間が空いてしまいましたが、先週の&mandoさんの出張料理教室での4日目のメニューは「韓国風きのこハンバーグ」でした。
お豆腐ときのこが入っていましたが、つみれよりもハンバーグっぽく、食感も面白くて食べ応えがあっておいしかったです。
ごちそうさまでした。
今回、自宅に先生をお招きするのは新居とはいえドキドキなのでした。お料理のプロの先生から見たらできていないことが多いだろうと予測できていたので。
色々材料を見ていただく時に、食材の保存方法を見てもらい、「この方法が長持ちしますしいいですよ。」と教えていただけたり、
「オーブンを使います。」「ミキサーを使った方がいいですよ。」と我が家にある調理道具も活用していただきました。
自分が作る料理のマンネリ化もそうなのですが、保存方法や調理道具の用い方も、出せばあるのにそれを面倒くさがって使わない状態だったので、改めて使ってみて、早く終わるし洗い物も片付けも思ったよりも簡単だったことに気づかせてもらえた点がよかったです。キッチン道具の収納棚の高さと位置を変えようと思いました。(可動棚だとこういう時にいいですよね。)
でも、次回は&mandoさんのキッチンでのレッスンに参加したいと思います。まだあのキッチンを直に拝見したことはないので。
すてきな機会をありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
私達が作らせていただいた&mandoさんのすてきなキッチンが出来上がるまでのお話は→ こちら
2020.01.22
今回のキッチンで使う石の天板が届きました。水磨きの質感は小さな試作で見せて頂いていた以上に控えめな印象で、本磨きのような主張する光沢というよりも、「昔の台所」の印象に近い感じでとても好みに合っています。
ホワイトオークのすこしラフ(思った以上にラフな部分があって、なかなか苦労しております。)で大柄な表情と合わさるとどんな調和がとれるかが楽しみです。
しかし石は重いのです。
2020.01.21
今日は、寒川町の中学1年生の子達6人が職場訪問インタビューに来てくれました。
班長さんが仕切ってみんなで挨拶して、緊張しながらもスムーズに進めてくれました。
9個の質問をして、見学して、合計30分で学校に戻っていきました。簡潔。素晴らしい。
「どうしてうちに来てくれたの?」と聞くと、「先生が決めたので、自分たちで決めたんじゃありません。」と真っすぐに言われ、「そっ、そうですか。」て感じでしたが。(笑)
「家具屋」で働く人ってみんなにとってどういうイメージなのでしょうか。
先日娘と「職業図鑑」という本を目にする機会があったのですが、そこに書かれている情報以上のことが今回の訪問で得られていて、将来の何かのお役に立ててもらえたらうれしいです。
2020.01.19
&mandoさんの出張料理教室で作って頂いた作り置きレシピ3日目は、白菜のポタージュとパプリカと鶏肉のマリネです。
耐熱容器に入れてオーブンで焼いて、白菜のポタージュはペーストに牛乳を足して温めて。
雪が降った今日みたいな寒い日にはピッタリの温まる美味しい味でした。
マリネと聞いて「酸っぱいの?」と疑う娘たちでしたが、野菜の甘みを感じるいいお味でした。
スープは「おお~!」となる、白菜なのにポタージュで(語彙力がなくてすみません、、)これもとてもいいお味でした。
なんだろうな、味が濃いわけじゃないのにしっかりしてる、すごいな。
再現できるように覚えておかないと。ごちそうさまでした。
2020.01.18
外国の方向けのお料理教室を開くことを夢見てチェリーのキッチンを作らせて頂いたSさんのお話と、
L型のキッチンが入る少し変わった間取りに合わせてタモ材を使った食器棚を作らせて頂いたHさんのお話と、
今あるキッチンの要素を生かしながら温かな空間に変えることができたWさんのお話の3つのお話を掲載しました。
よろしければご覧になってくださいね。
2020.01.18
川崎 H様
design:Hさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tetsuya geshi
painting:iku nogami
リビングダイニングから見た時の印象。L型のコンパクトなキッチンなので、シンクの奥(ここからだと手前)に、ちょっと物が置けるカウンターがあると良いなあと思えるのです。同じタモ材を使ったカウンターが来たら、もっと柔らかい印象の空間になりそうで。
「2月に引っ越し予定で、食器棚を貴社にてオーダーさせていただきたいと思っています。
引っ越し先は中古マンションで、現在リフォーム工事中です。
引っ越し前の食器棚完成は目指しておらず、じっくり考えてイメージ図を作ってから貴社へご連絡するつもりでしたが、リフォーム業者から連絡があり、食器棚の吊り戸棚を付ける場合は、壁を増強した方が良いと説明がありました。
現状は、40ミリ角のスタッドの間柱に9.5ミリの石膏ボードです。軽天間柱では吊戸は持たないと思うので、下地として石膏ボードの壁仕上げをべニア壁仕上げに変えた方が良いとの事でした。
貴社に吊り戸棚を依頼する場合、同様の対応が必要でしょうか。もし必要であれば、事前にベニア壁仕上げにして頂こうと思っています。
依頼予定の食器棚のイメージは、HPで紹介されている「暮らしのはじまりかた」の食器棚が近いです。
大変大変申し訳ございませんが、リフォーム会社様に本日中に回答をする必要があり、お電話でも構いませんので、壁下地の有無を教えて頂けると助かります。もし本日中が難しければ、下地有りで対応しようかと思っています。
突然のお問い合わせで大変恐縮です。。
今週末辺りには、イメージ図のようなものを準備出来ればと思っております。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご確認よろしくお願い致します。」
ガスコンロ側から見た印象。冷蔵庫のと位置関係はこのような感じ。またガスコンロあたりですが、広角で写真を撮っているので広く見えますが、ガスコンロの下の引き出しを開けたり、調味料用の引き出しを開ける際は、一度横に体を寄せてから開け閉めする感じ。その感覚が使いやすいかどうか奥様と相談しながら決めていったのです。体をよけずに引き出しの開け閉めをするとなると、食器棚の幅を後40センチくらい縮めないといけなくなりそうで、そうなると収納としてあまり役に立たなくなっちゃうかなあと思いまして。
下地板の有無について、よく皆さんに尋ねられるのですが、一般的に大工さんが居れてくださる下地板は12ミリ厚の合板が多かったりします。その合板が広い面積に張られていていれば、どこでもネジが効くわけですが、結局その合板はネジで柱に止められているだけですので、再祖hから柱に固定できれば下地板は不要なのではないかと思っているのです。
そして、12ミリの厚みだとネジを固定するためのドリルのトルクを間違えると、回しすぎて空回りしてしまうことがあります。
ネジ山のピッチが広い粗目のものを使っても空回りしてしまうことがあったりして。
それなら最初から柱を狙って固定したほうがしっかり固定できると思っているのです。
でも、リフォーム屋さんがそういうなら入れておいてもらおうかな。
柱の位置はあらためて探せばよいので、必要なところは柱に固定しようかな。
吊戸棚内部の様子。志木のIさんのように内部もタモ材で作っています。リビングから見た時によく見えるところでもあるので、少し材料費が高くなっても開けた時の印象を大切にする、というのは見ていてとても美しいですし、とても良い選択だと思います。
市販のワイヤーラックを活用して、手前と奥で奥行きのある収納方法にしています。奥のものが取り出しやすそうでなかなか使いやすそうだったのです。可動棚の奥行を狭くするというのも一つの方法として有りなのかもしれないなあ。
そのようなわけで、下地を入れてもらうお返事をした後に、頂いたスケッチに基づいて形を考えてこちらでもスケッチし直した形でプランを考え、おおよその製作金額をお知らせしました。
「スケッチ拝見いたしました。とても素敵に書いていただき、イメージが具体的になってうれしいです。
是非、貴社に制作をお願い出来ればと思います。
ゴミ箱がリビングから見える位置になるので、むき出しにするのか、何か隠すような形にするのか、
少し迷い中です。スライドレールなどの細かい箇所については、またお打合せさせて頂ければと思っています。
お打合せですが、貴社にも一度お伺いさせて頂きたいのですが、引っ越し先のキッチンが変わった作りで、奥行きにかなり不安がある為、可能であれば一度お越し頂いて、現地をご確認頂きたいと思っています。」
扉の下はオープン棚。ここは皆さんの色がよく出てみていて楽しいスペース。今回、Hさんは私たちが作っているコーヒーカップ「mocha」を気に入って使ってくださっています。こういうトータルに私たちを見てくれるのはとてもうれしいです。
と、うれしいお返事を頂きまして、さっそくご新居の様子を確認させてもらうことに。
さっそくお邪魔させて頂きますと、キッチンはL型になっていて、冷蔵庫がちょっと離れた位置にある間取り。
食器棚を大きく作ろうと思うとガスコンロの前に立った時の作業がしづらくなるし、下の引き出しも開けにくくなる。
そこで、当初はスケッチのような形をイメージされていました。
吊戸棚の側面が火を使う作業の時に頭にぶつかりそうになるからちょっと引っ込めようかな、その代わりにすぐに取り出せるようなポケットを作ろうかな、と。
で、奥様に実際にキッチンに立って頂いて、ご主人と一緒に使いやすいか、ぶつかりやすいかどうかなどいろいろとイメージしていったのです。
最終的にはシンプルなセパレートの食器棚の形にまとまりました。
オーダー家具ってその人にとってのピッタリな現物がその場所にあるわけではないので、イメージしながらあれこれ悩むわけですが、こういう動線を見ながらとなるとやっぱり実際の場所で確認しないと難しいですね。
おかげさまで現地でいろいろとお話しできので、良い使い心地の形にすることができました。
納品後お邪魔させて頂いた時には、やはりイメージ通りにリビングから眺めたすっきりとした印象が心地よい家具になっていました。
あとはこの手前にあるキッチンのカウンターがもう少しうまくいかせたらもっと雰囲気がまとまりそうです。
お子さんがもう少し大きくなってまた暮らし方が少しずつ変わってきたら、そういう造作も楽しそうです。
少し先の未来の楽しさを思い描けるようなお話ができるというのはうれしい関係です。
また、いつでも、声を掛けてくださいね。
そして、一番下は根菜をしまうバスケット。このステンレスのバスケットはとても使い勝手が良いのですが、今後メーカーでは廃止していくそうで、どうしようかと悩んでおります。白いバスケットはいつでもあるのですが、使っていると樹脂がめくれてくることがあって、このステンレスが一番美しいんですよ。オリジナルサイズで作ろうかな、と思案しているのです。
価格:530,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から、取付施工費は35,000円から)
2020.01.18
横浜 W様
design:Wさん
planning:daisuke imai
producer:hiroyuki kai
painting:hiroyuki kai
「初めまして、横浜在住のWと申します。
6月に家を購入予定で、カップボード等の家具を揃える予定なのですが、一度アトリエにお伺いして相談にのっていただくことは可能でしょうか?」
とWさんからメールを頂きました。
いらしてくださったWさんはまだ小さな赤ちゃんを連れた若いご夫婦で、このたび家を購入されたのですが、自分の思いの叶った暮らしにするためにまずは食器棚をいろいろと考えていたのだそうです。
それでお話をお伺いすると、キッチンはシステムキッチンが設けられていて、そのキッチンには標準設備として吊戸棚がついていたのだそうです。
全体の印象。冷蔵庫スペースを残して長いカウンターにしたのです。コーリアンはなかなか重いので、搬入は大変なのでした。今回使用したコーリアンは「カメオホワイト」という真っ白というよりもオフホワイトな色味で温かみがあります。
製品をパッケージで売ることは、コストを抑えられることで広く皆さんに供給できる良い方法なのかもしれませんが、最近は吊戸棚を不要という声も多く聞くようになりました。
オーダーキッチンという場合なら、必要な要素を組み込んだ形で作り上げていくことができますが、システムキッチンだとなかなか細かい部分までは対応が難しいようで、そういう時に無駄になってしまう家具があるのかと思うと少し淋しい気持ちも生まれます。
そういう声を生かしてなのか、吊戸棚が不要な間取りになった時に食器棚をつけるスペースの上部についているのを見ることがよくあるのです。
でも、吊戸棚が不要な間取りっていうと、キッチンからリビングがよく見える間取りになるのですよね。
反対にリビングからもキッチンがよく見える間取りになるのですよね。
冷蔵庫側から見た印象。最初デスクを設けたのは家事の合間に使うちょっとした書き物のスペース化と思っていたのですが、ウェブデザインのお仕事をされている奥様はここで仕事をするのだそう。お子さんもまだまだ赤ちゃんですので、キッチンに居る時間が一番落ち着くのかもしれません。
私は今まで食器棚のご相談を頂く時にお伝えしていることがあります。
吊戸棚のないペニンシュラタイプのキッチンだったり、アイランドキッチンだったりする時に食器棚の素材はキッチンに合わせるべきかどうかって。
私たちのところにご相談にいらしてくださる多くの方はやはり木の表情や手触りが好き、というお客様が多かったりします。
そうなった時にシステムキッチンの表面材はいろんな柄がありますが、基本的に樹脂素材が多いです。
「キッチンに立った時にそのキッチンと同じ樹脂素材にしないと食器棚はちぐはぐになってしまうのでしょうか。」
私はどちらかというと、リビングからキッチンを見た時の印象を揃えると全体が整うのではないかとお話しています。
キッチンに立っている時って、キッチンの表面材をよく眺めながら作業する、というよりは、使いやすさのほうに気持ちが向いていると思うし、キッチンの素材に合わせてもキッチンに立った時にだけ色柄があっていると感じるよりはリビングダイニングからふっと肩の力を抜いて部屋を見渡した時に印象が整っているように見えることで気持ちがより落ち着くのではないかと思うのです。
今回のコーリアンは25ミリの厚みに見せて仕上げています。実際の厚みは12ミリなので、残りの13ミリ分は合板を接着して強度を出しています。木口の面取りは3アールくらい。このくらいのシャープな印象がWさんの好みにちょうど良かったのです。これ以上とがらせると痛いですからね。
そのようなわけで、Wさんの食器棚を設置するスペースにもシステムキッチンで使われなかった吊戸棚がついておりました。
でもせっかくついているもので使い勝手も悪いわけではないので、新たに作っても同じような形になるのなら生かして作れないものかな、というお話になっていったのでした。
今ついている吊戸棚は扉も白でキャビネットも白い仕上げのもので、白いものでも塗装で仕上げてあって質感がまろやかだったりするなら壁になじんで見えるのですが、化粧板の印象がはっきりしているのでリビングから見るとどうにも印象が軽く見えてしまうのでした。
収納の形態は主に引き出しです。使う人の好みによっては一部だけ扉にされる方もいらっしゃいますが、Wさんの場合は引き出しにして、奥まで使いやすく、を念頭に考えています。そして、引き出しの手掛けはいつもの掘り込み手掛け。
この形を生かしながら食器棚として使う安い形を考えましょう、とWさんといろいろと悩みます。
間取りから考えると、幅の広いカウンターを作ることができそうで、奥様が家事をしながら使うデスクを併設した食器棚にしましょうということに。そして吊戸棚は囲ってしまって白い印象を消してしまいましょうと。
大まかな形がまとまって、ではこの形で納まるかどうか現地を確認しましょうということで、内覧会のタイミングに合わせてご新居にお伺いすることに。
設置するのには特に問題はなかったのですが、キッチンがあるのは2階で会談にはもう手すりがついてしまっているので、搬入がなかなか大変そうなのでした。
工房に戻って、細かい寸法を修正していよいよ制作に取り掛かります。
今回左側は冷蔵庫があって、寸法に余裕があるので、カウンターの制作は問題なかったのですが、吊戸棚はすでに壁につられていると戸棚にぴったりと被せるようにして作らないといけません。
特に吊戸棚の下にオープン棚があるので、両側のパネルはピッタリ作らないと変な隙間ができちゃう。
そこで、1ミリだけ戸棚よりも大きく作って、あとはうまくいきますように。
実際1ミリの逃げだけではかなりきつくて押し込んでどうにか設置できたのですが、まずは治まったのでひと安心。
引き出しの下のゴミ箱はすでに多くの皆さんが使われているケユカのアロッツ。両開きになっているので、高さ600ミリあれば全開する高さを抑えた形状がやはり人気なのです。ただ、私が使っていて1点気になったのは手で開けられる隙間が無いこと。必ずペダルを踏まないと開かないので、慣れるまでにちょっと間がありました。
それよりも大変なのはやはり搬入でした。
当時は夏真っ盛りの8月の初め。Wさん、気を使ってくださってエアコンを強く掛けてくださっていたのですが、階段の狭くクランクするところなんて、我慢大会のように同じ姿勢を保持していないといけないので、動いていないのに汗は噴き出るし、最後の最後でつっかえちゃって入らなかったりで、結局窓から揚げることになったりして、午前中で体力を使い果たしてしまうくらいなかなかハードな搬入でした。
そのあと一息入れて、取付作業のほうは一度工房で仮組していることもあって、順調に進み無事に完了したのでした。
で、これで終わりではなく、Wさんの思いが続いての形へ。
リビングから見える印象が温かみがあって、且つシャープな印象に変わってきたのに、キッチンを囲う対面カウンターが今ついているものがメラミン化粧板でできたポストフォームカウンターで、きっと暮らし始めてからの動線を考えてぶつかっても居たくないように角の部分を大きく丸くなっていて、さらには角の上下面も半円のように丸くなっているのだと思うのですが、それがキッチンの印象を引き締めるのに役立っていなかったのでした。さらにはジョイント部分があまりきれいではなかったので、この丸みとつなぎ目が、やはりデザインのお仕事をされているからか奥様としてはとても気になってしまうのでした。
ただ、素材として食器棚と同じくコーリアンにするほうが良いか、ナラにするほうが良いかを迷っていたのです。私自身もどちら良いかはなかなかイメージしづらい部分だったので食器棚を据えてから考えましょうということで、続いてはカウンターの細工です。
作りとしては、ナラ無垢材でトップを作り、木端面だけ厚みを持たせています。木口部分も厚みを持たせていますが、どうしても木口に接着すると厚みを持たせた材と小口の収縮で差異が生じるので、材が動いても剥離しないような仕上げにしています。
結局、コーリアンの白いものだとモダンになりすぎて味気なくなってしまう、ということでナラでカウンターを作ることにしたのです。
ただ、壁を壊して、既存のカウンターを外して、となると大掛かりなので、既存のカウンターの上にすっぽり被せるように設置しました。
ちょうどナラでできたダイニングテーブルもこの頃に届きまして、途端にこの場所が優しく温かみのある場所に変わったのでした。
良い感じにまとめることができて良かったのでした。
価格:760,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は35,000円から)
2020.01.18
逗子 S様
design:Sさん
planning:daisuke imai
producer:hiroyuki kai
painting:hiroyuki kai
「まず、3月31日土曜日の午前中に見学に伺うことは可能でしょうか?
急なお願いで申し訳ありませんがお返事お待ちしております。
オーダーキッチングランプリのお写真からこちらのウェブサイトにたどり着きました。
現在新居の間取りを検討を始めたばかりで、11月中に引っ越しまでしたいと考えています。キッチンが中心になりそうなので、広いリビング側に向けてのアイランドキッチンにしたいと考えています。
キッチンの要望は以下のとおりです。
・料理教室がしたい(準備中)
・玄米味噌汁、地産地消の教室
・外国人向け和食家庭料理教室
・アイランドキッチン、Ⅱ型キッチン
・食洗機を導入したい
・ダイニング側から取り出せるようにしたい(カトラリー、ランチョンマット、コップ、湯のみ、ワイングラス)
・まな板、ふきんがダイニング側から見えないように、干したい
・天板はステンレスにしたい
よろしくお願いします。」
Sさんからメールを頂きました。
まずはこちらにいらしてくださるということで、その時にいろいろとお話をお聞きしながら形を考えてみましょう。
ということで、約束の日に奥様がお一人でいらしてくださいました。
あれっ、ご主人も一緒にいらしてくださるのかと思っておりました。
と、「主人は後から来るそうなので、さきに私のほうでお話を進めておこうと思いまして。」ということでさっそくいろいろとお話させて頂きました。
私たちの工房ではどのような感じでキッチンを作っているか、どういう素材を使うことが多いか、どんな機器を組み込めるのか、そういった選択肢というか可能性のようなものをいろいろとお伝えして、その中からその人が何を望んでいるのかを教えて頂く、そういう形で打ち合わせを進めていきます。
で、Sさんのイメージをおおよそお伺いしたところで、ご主人登場。
頭にサングラスをかけて、レーパンを履いていて、自転車でお出掛けされていたとのこと。
わぁ、すてきなだあ。私も今は通勤以外で自転車に乗ることがめっきり少なくなってしまいましたが、10年くらい前は気持ちがどこかに飛んでしまったのかと思われるくらいに、所沢や練馬、上野、小田原あたりまではしょっちゅう自転車で打ち合わせに出かけていました。
お客様の家でシャツを着替えさせてもらったこともあるくらい、変わった人に映っていたことと思います。
ですので、どんなところに出かけられていたのかなどいろいろとお話をお聞きしたかったのですが、その時のご主人とてもストイックなのか、ご機嫌斜めなのか、なかなか近寄りづらい印象でございまして・・(笑)
ご主人がいらっしゃってからも引き続き奥様と打ち合わせを続けたのですが、「それは今伝えなくても良いことじゃないか。」とか「それは君に任せる。」というような感じで、少し奥様の思いが伝わってきづらくなってしまったのでした。
うーん、ちょっと困ったなあ。と思っていたところで、ご主人が先に戻られるということで先にここを出ることに。
うーん、静かな嵐のような方だ・・。
「すみません、お話がはかどらなくて。」と奥様。この頃にはおおよその方向はまとまっていたので、大丈夫ですよ、良い形を考えてみますね。
さっそく頂いたご要望に合わせてスケッチをまとめてどのくらいの制作費用が掛かるかを考えてみて、お伝えしました。
どうにかお願いできそうということで、さっそく図面を描いてみて細かい部分について打ち合わせを重ねていきます。
その中でひとつ興味深いお話がありました。
お料理をするにあたって、パン生地をこねたりするのにこね台を使わないで、ワークトップを消毒してそのままそこでこねることができるようにもしたい、という考えがあるそうで、そうする時にパン生地にステンレス粉が混じりあってしまうのだそうです。
なるほど、そういうことも考えられますね。
ということでさっそく板金屋さんに相談です。
聴いてみるとバイブレーション仕上げに限っては研磨粉が板の内部に残ってしまうことがあるそうで、その場合に特殊洗浄して納品することもできますよ、というお返事。
なるほど良い勉強になります。
でも、ヘアラインだと研磨ラインが単純なので、複雑な洗浄をしなくても除去できるということで今回は普通の仕上がりで進めることに。
その後、金額を調整しながら手間を省ける部分と手間をかける部分のバランスを考えながら形を決めていきまして、ようやくご新居の着工上棟です。
そして、いよいよ現地での打ち合わせ。
場所を調べていくと、Sさんのご新居が経つ現場から車で10分くらいの距離には10年近く前からつい最近まで数えると5件ほど以前に家具を作らせて頂いたお客様が多いことが分かりました。
みんながどこかでつながったらおもしろいなあ。
細い道を通り抜けると、大きな敷地を4つに分けた分譲地に辿り着きました。その一つがSさんの家です。
「こんにちは、お久しぶりです。」
とSさんと、その後ろからご主人が。
あれっ、ご主人の印象が前回と違う・・。
「よろしくお願い致します。」
とても物静かで優しそうな印象だったのでした。
人があらわす印象も人が受け取る印象もはかなく移ろいやすいものです。(笑)
とても温かな家になりそうな予感を抱いて打ち合わせに現地へと向かいます。
現地に辿り着くと、だいぶ現場の作業が進んでいます。キッチン設置日が早まったかな・・。
聞くと予定通りの日程で大丈夫ということでしたが、今回は無垢材を多く使うし、この冬の乾燥した時期でもあり、年を越して間もなくの納品というスケジュールでした、早めに材の段取りをしておきたい。
現場で打ち合わせを終えた翌日から、さっそく段取りを始めさせて頂きました。
そうして、無事に年を越すことができまして、予定通りにキッチンの設置が完了。
あとは内装の仕上げ、機器の配管工事が終われば引渡しで、引き渡し当日に立ち会わせて頂きましたが、私たちのキッチンってそれほど複雑な形をしていないものですから、あまり説明することがなくて、その時もメインは家の引渡しでしたので、あまりお邪魔になってはいけないと思いまして、ひと通り簡単なご説明をしましてお暇させて頂きまして、後日お伺いすることにしたのでした。
こちらの内部の仕上げは白いポリエステル化粧板ではなく、シナ合板。また引き戸にはアルミのレールを使うとちょっと印象が変わってしまうので、敷居は掘り込みを入れて、そこに戸車を滑らせるシンプルな作りにしています。
そう、キッチンや家具って使い始めてからのほうが分かるんです。だんだんと自分の手になじんでくる、というか。
だから、暮らし始めてからお話をお聞きするほうがよいのです。
というわけで、お引渡しから3か月後にあらためてお邪魔させて頂いたのでした。
へぇ、これは。
Sさんのイメージってもっと違う印象を持っておりました。
外人さん向けのお料理教室となると海外のインテリアを参考にされた空間になっているのではないかと。
とても心地よい濃茶でした。
その中にチェリーのまだ色若いキッチンが。
ずっと使い続けてきたという円卓ともとても良い印象です。
「こういうインテリアになるとは・・。」
「ふふっ、ありがとうございます。」とうれしそうにお話しされる奥様。
きくと、このキッチン背面やリビング入り口に設けられた建具はご主人が作ったのだそう。
おぉ、すばらしい。
「これがね、間にアクリル(だったかな?ガラスだったかな?)を挟む形にしたから釘打ちにとても苦労していたんです。」とうれしそう。
どうやら自転車も自分で組むような道具類も整っていたし、ご主人も奥様もクラフトマンなんだ。
そう知ることができた途端に、やっぱりもっとご主人とお話がしたいなあ、そう思ったのでした。
お料理教室開かれたら、ぜひ遊びに行きますね。
天板 | ステンレスバイブレーション |
---|---|
扉・前板 | チェリー無垢材 |
本体外側 | チェリー板目突板練り付け |
本体内側 | ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 | オイル塗装仕上げ/ウレタンクリア塗装仕上げ |
価格:1,220,000円(制作費・塗装費、設備機器費用は別)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は30,000円から、取付施工費は130,000円から)
2020.01.18
2020年最初のイベントでございます。
2月8日土曜日~3月1日日曜日まで湘南T-SITEさんで開催される「第四回 湘南料理道具市」に私たちのキッチンを出展させて頂けることになりました。
このような魅力的な機会に合わせて私たちのキッチンを見て頂けるということ、とてもうれしく思っております。
そこで、このイベントに合わせて以前から考えていた「工房のキッチンの装いを新たにしたい」という思いを行動に移すことに。
新たな私たちの形をここでご覧頂くことができます。
期間内はいろいろと魅力的な作品が並ぶのも楽しみのひとつで、キッチンがそこにあることが主なのではなく、そのキッチンを使って暮らしていく姿が思い描けるような形を目指して良い形作りにただいま励んでおります。
石、木、金属といった素材に触れること、素材の表情が変わること、佇まいがその人の暮らしにきちんと当てはまるような良い形作りにただいま励んでおります。
今日はそのスペースで打ち合わせでした。
私たちの形をとてもよく思って下さっていて、「どうぞ好きな表現をしてくださいね。」そうお声掛け頂きました。
うれしいなあ。うれしいけれど難しいですよね。
でも、いろいろな作品の中に溶け込んでまじり合ってひとつの調子を奏でることができるように良い形にしていきます。
楽しみにしていてください。
2020.01.17
「今日はカレーが食べたいな。」
「今日はカレーがいいな。」
と、ことあるごとのアピールがおとうさんからあったので今日はカレーです。
すみません、&mando さんのメニューは明日に続きます。
2020.01.17
&mandoさんの出張料理教室で作って頂いた作り置きレシピ2日めはポークグリルとカボチャのレモンサラダ、じゃことごまのジャンとトマトのジャン、もやしのナムル、ナスのナムル、白菜のピクルスです。
ポークグリルは魚焼きグリルで少し焼いてから肉汁と醤油を煮込んだタレをかけて食べました。
柔らかくて美味しい。かぼちゃのサラダもレモンですっきりしてあまり甘くないので、甘いのが苦手なダイスケさんもパクパク食べていました。私とハルは先生からお好みでと渡されていたレーズンを加えて食べました。
じゃこのジャンとトマトのジャンはレタスにかけたり、ご飯にかけたり思い思いに食べましたが、とても美味しくて、「何が入ってんの?」とみんなでレシピを見返しましたが、特別なものは入っていないのですよね。「え~、すご~い!やっぱりプロだわ!」と家族で感嘆しながらいただきました。自分で作るときに再現できるようにしっかりとこの味を覚えておかないといけませんね。
ナムルも今日の方が味が馴染んでいておいしく感じました。白菜のピクルスがリンゴみたいで箸休めにパクパク食べてしまいます、びっくりです。今まで作ってすぐ食べきってしまっていたので、作り置くべきものなのだと再認識しました。
美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
2020.01.16
2015年にキッチンを作らせて頂いたご縁で知り合った&mandoさん。「いつか、いつか。」と思いながらなかなかレッスンを受けれずに今まで来てしまいました。
「ご自宅に伺うこともできますよ。」と自宅が完成し見にいらしてくださったときに教えてくださったので、この機会に出張料理教室を受けることにしたのです。
出張レッスンの前に準備しておくものがありました。加熱可能な保存容器か袋の大きめのものをいくつか用意しておいてくださいということで、その準備とそれを保管する冷蔵庫のスペースを作っておきました。
出張レッスンの前日に先生から連絡が来ました。家にある調味料と材料の確認です。足りない分は先生が購入してきてくださるので冷蔵庫の中の使えそうなものを全部出して写真を撮って送りました。
当日、プラスチックケース2つを抱えて先生が来てくださいました。13時スタートで約3時間。テキパキと説明をしながら調理を進めていきながらも、お野菜の保存方法・もっと簡単でおいしい調理の仕方、おすすめの調理器具なども教えてくださいました。毎日料理をしているはずなのに、知らないことはたくさんあるのだなと勉強になりました。
普段から「今日のお料理」など料理番組を見るのが好きなのですが、目の前で先生が調理をしてくださって、味見をされる時の「おいしっ!」というリアクションがとってもキュートで、お料理するのが本当に好きなのが伝わってきて、なんだか楽しい幸せな時間でした。
さて、出張ということはお高いのでは?と思いますよね。出張料理の基本料金は1万円(これに交通費が含まれています。)、それに家にあるものでは足りず買ってきてもらった分の材料費が加わります。先生が今回作ってくださった品目は15品(内メインが5品)。料理教室は一回4品くらい作るところがほとんどで3000円~4000円の範囲だと思うので、そう考えると高いわけではないのではないかと私は思いました。(うちはエンゲル係数高めだと思われます...。)
また「作り置き」「ミールキット」を今まで興味があったのですが実践したことはなかったのです。今日のレッスンを受けて、「私にもできるかも。」と思えました。このレシピを自分でやってみることで練習していこうと思います。
今日の晩ごはんは、アジフライ・もやしのナムル・なすのナムル・白菜のピクルス・炊き込みご飯・ひき肉とお豆のチーズオーブン焼きです。家族としてはお家ごはんで器も同じなのに私が作る味とは違うことに違和感があったようですが(笑)、「美味しい!」と食べていました。しょっぱいものはしょっぱく、甘いものは甘く、濃いわけじゃなく味がはっきりしていてとても美味しいのです。
&mandoさんはご自宅でも様々なメニューでお料理教室をされています。コーリアンの天板に節ありナラ材を合わせたかっこいいアイランドキッチンをお使いです。→ オーダーキッチン制作例「カジュアル」
&mandoさん、ありがとうございました!これから数日先生の味を堪能させていただきます!今日の夕ご飯はどれにしようかな。