2023.03.22
2週間前に本棚とテレビボードの設置に入らせて頂いた静岡のTさんの2回目の工事です。
一昨日と昨日とで、ノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんの3人で泊りがけで作業に出かけてもらっておりました。
平成さんのお仕事はかなりシビアにミリ単位で現場を調整してくださるので心強いのですが、今回のようなL型キッチンを設置する時はかなり頭を使います。今回はキッチンの両端に袖壁が立つのですが、その壁の手前に見切り枠がつくのですが、壁よりも枠のほうが出っ張るのです。
わたしたちがL型キッチンを作る時はステンレスカウンターは、現場でつなぐときれいに納まりづらいこともあるので、なるべく1枚もので作りたいと思っておりまして、そうなると、袖壁があるだけで見切り枠が出っ張っていても出っ張っていなくても物理的にステンレスのカウンターを差し込むことができない。枠が出っ張っているとなおさら困難なわけでして。それで片方の枠だけでもあとで付けてもらえるように監督のOさんと段取りをしまして、それでも入るかどうか不安なのでしたが、どうにかきれいに設置ができたのでした。
こういう細かな納まりを相談させてもらえるのはとてもありがたく、みんなできれいな家を建てているのだなあとあらためて実感するのでした。
前回仮設置していたテレビボードはこのキッチンに合わせて再度調整して固定しまして、これでリビングとキッチンを仕切る壁のようなテレビボードも据えられました。
次回は、下足入れや洗面台など小さな家具たちを持って、来週3回目の工事に入らせて頂く予定です。
2023.03.21
道の途中で見かける桜の花がだいぶ開いてきました。
我が家もようやくモミジが赤い葉をつけ始める季節になってきました。
ついこの前まで防寒のために夜の間はうっすらとフタをしていたメダカの鉢もだいぶ暖かくなってきた陽気に合わせて取り払っておりましたら、朝早くからもう「ご飯をおくれ」と目を合わせるようになってきました。
春ですね。
昨年の3月の完成見学会からもうすぐで1年が経つこのタイミングでお声掛け頂きまして、メンテンナンスも兼ねてご挨拶にお伺いしてきました。
本日は春分の日ということでこのKさんの家を設計されたお兄さん家族とお母様もいらっしゃって華やかな休日の様子。ちょっとしたお祝いでしょうか。
食洗機の扉を調整する横ではガスオーブンがフル稼働して、一生懸命にケーキを焼いておりました。
実は、こうして声をかけて頂けるのを待っておりました。
このところ、茅ケ崎や藤沢や鎌倉と言った海の近くのこのあたりでキッチンや家具を作らせて頂く機会が多くなっていて、Kさんのおうちのそばをしょっちゅう、それはもうしょっちゅう通っていたのでした。そのたびに「9月頃って言っていたけれど、いつ頃お声が掛かるのかしら・・。」なんて思ったいたのですが、こうして春のおめでたい日にお声掛け頂き大変うれしく思っております。
Kさんのこのお仕事をきっかけに知り合った寒川で工務店を営む久保田さんとはこの先のお仕事でご一緒できることになりましたし、設計さんであるお兄さんともご挨拶ができましたし、そして何よりKさんご自身がインテリア雑誌の編集やライティングのお仕事をされていて、そのような方からこうしてご依頼を頂けたことがとてもうれしかったのでした。
良いご縁を頂きありがとうございました。
「朝の様子がとてもきれいなのですよ。」とKさんがおっしゃっていました。ちょうどキッチンについている窓から朝日が入り込んでくるのだそうです。
またいろいろな季節でお邪魔させて頂けたらうれしく思います。
今からその時が来るのを楽しみにしているのです。
2023.03.20
土曜日はHさんのオーディオボードの納品がありました。
雨にはそれほど降られることはありませんでしたが、軽自動車がギリギリ通れるかというくらいのなかなかタイトな搬入口でそちらの方が心配でありました。
今回のお仕事をつないでくださった設計士のFさんが雨の中誘導してくださったおかげで、無事車を寄せることはできたのですが、
今回はお客様であるHさんご自身で塗装されるということでしたので、濡らすわけにはいかず、
また、音響機器が入るということで、板の中を空洞にしてしまうと、太鼓のように反響してしまうのベタ芯にしてあるため、かなりの重量で、置くだけのシンプルな納品なのですが、大人4人で納品に伺ったのでした。
おかげさまで無事に設置場所におろすことができまして、Hさんにも、つないでくださったFさんも、専属の電気屋さんもみんなに喜んでいただけて、よかったよかったとみんなでお昼ご飯を食べて帰ってきたのですが、写真を撮り忘れてしまったということで、昨年末頃の製作中の写真からの投稿となりました。
いったい何キロあったのだろう・・
Hさん自身でオイル塗装され、機器が置かれ、配線がつながり、音楽を奏でられる場所をまた改めて拝見させていただける時を楽しみにしております。
2023.03.16
「一級建築士事務所 すずき」の鈴木さんと山村さんからのご依頼で作らせて頂いたL型のキッチン。かなり築年数の立つお宅に設置するということで、けっこうね、ドキドキしていたのです。
壁の立ち具合や壁の矩は出ているのか、そのあたりを踏まえて採寸したわけですが、解体前の古いキッチンがついた状態での実測というのはいつもの通りでなかなか難しく、見えない寸法なども出てくるのです。
そのあたりを加味して、現場できれいに納まるような逃げを見ておいたのですが、それでも大変だったわけです。ノガミ君とヒロセ君が頭を悩ませながら、こうしてきれいに納めてくれました。内装はいつものようにkotiの伊藤さんにお願いしたので、阿吽の呼吸できれいに納まったのでした。
今日は、ご挨拶とひとつ相談されてしまった吊戸棚のコーナー部分の扉の蝶番を交換しにやってきました。
うっかり、普通の105度開きの蝶番でヒロセ君に指示してしまったのですが、実際に開いてみると角度が浅くて、中のものが取り出しにくいのでした。
そこで、150度開きの蝶番に交換させて頂き、これですべて完了となりました。
お施主様が老後の暮らしを楽しまれている様子がよく分かり、お二人でキッチンに立つのだということで、お二人ともとてもうれしそうにいろいろとお話をしてくださいました。
そして、「ヒロセさんにはとても使いやすくてありがとう。そして、キッチンで過ごす時間がとても楽しくなりました。」とお伝え頂けますか。と、言づてを頂きました。
春の日差しのようにうれしいのでした。
2023.03.14
5年前に食器棚とテレビボードを作らせて頂いたSさん。この先、暮らしかたが変わってくるかもしれないという考えで、今のお住まいからちょっと離れたところに住み替えるというお話を昨年に頂いていたのです。
また再び声をかけてくださることに大変感謝しております。
Sさんは、5年前にそのまた9年前から私たちのことを見ていてくださったそうで、(初めてお会いした5年前に教えてもらいました)そう思うと感慨深いものがありますね。
お姉さんとお二人で我が家のオープンハウスにもいらして下さって、あの時は家具を作って少し経った頃でしたので、なぜだろうなんて思っていたのですが、純粋に私たちのことを好きでいてくれるというのはとてもうれしくありがたいことです。
今回作らせて頂いた食器棚もとてもシンプルな形なのですが、Sさんの思いが詰まった形はこの形しかないわけです。
まだリフォームの真っ最中ということで、落ち着いたらあらためてご挨拶に伺わせて頂きますね。
ノガミ君とタケイシさんがきれいに取りつけてくれました。
2023.03.12
先月、久しぶりにMさんから本棚のご注文をいただきまして、ダイスケさんと一緒に納品に伺わせていただきました。
その時に、16年前に納めたダイニングテーブルとサイドボードと、9年前に納めたキッチンカウンターと再会することができたのですが、チェリー材の経年変化の美しさに驚かされました。
普段、「チェリー材は日焼けがしやすく、どんどん飴色に変化していくのを楽しめる樹種です。」と経年変化について、当たり前のことで、特別なことではないようにお客様にお話ししていた自分を恥ずかしく思いました。
白太を含む部分との色のコントラストがとてもダイナミックで、これほどの変化を想像できていませんでした。
納品当時の写真です。白太との色の差はあまり感じられませんね。
「経年変化を楽しむ。」とはこういうことなのだなと、改めて学ばせていただきました。
Mさん、貴重な機会をありがとうございました。
再び声をかけていただかなければこの姿を知らずにいるままでした。
今まで、ローズウッドやゼブラウッドなど珍しい樹種の表情で家具を、というご相談をいただくのですが、私たちの工房ではあまりお取り扱いをしていないものなので、
ナラ材やチェリー材などのメジャーな樹種でも、白太を含む部分などの用い方で、その経年変化で独特の表情を楽しむ方法もあります、とお伝えできると思います。
ありがとうございました。
Mさんの家具を作らせていただいた時のお話です。興味のある方はお読みになってみてくださいね。
16年前にダイニングテーブルとサイドボードを作らせていただいた時のお話。
9年前にキッチンカウンターを作らせていただいた時のお話。
そして、今年チェリー材の本棚を作らせていただいた時のお話。
2023.03.08
今日から静岡のTさんの取付工事が始まりました。平成建設さんの現場です。
まずは、先行してできあがっている本棚とテレビボードの納品です。
西に向かう道はゆったりしていますので、それほど慌てて出掛けなくてもほどよい時間に現地に辿り着けました。搬入のために部分的に足場を崩していると、
「あら、イマイさん。早いのね。」とTさんの奥様が顔を出してくださいまして、まもなくご主人もいらして下さって。
「あっ、よろしくお願いします。まずは今日一日作業をさせてもらいますね。」ということで、監督のOさんと打ち合わせた後にさっそく運び入れます。
搬入して段取りをノガミ君とワタナベ君と打ち合わせたあとは、一足先に工房に戻らせてもらおうと、挨拶をして外に出まして、さっそく駅までどうやって歩こうかと道調べをしていると、後ろからエンジン音が。
「おぉ、イマイさんじゃない。なに、帰るの。電車かい?じゃあ乗りなよ乗りなよ。ちょうど駅のほうまで行こうと思ってたんだよ、乗っけてってあげるよ。」とTさん。
「いやあ、そんな悪いですよ。」
「いいのいいの。ちょうど用事があるんだからさ。」
ということで軽トラの助手席に乗せて頂くことに。
「昨日耕運機が壊れちゃってさ、これから修理の依頼に行こうと思ってたのよ。」
とご主人。
このTさん、以前のブログにも書いたのですが、三谷さん、中村さん、望月さん、安藤さんなど生活工芸作家んさんと呼ばれる方々のお話が特に詳しくてずっと聞き入ってしまうくらい。
車中の会話でも「アートアンドサイエンスのさ・・、」なんてまた新しい作家さんのことを教えてもらって、駅までとても楽しい時間をくださいました。
ありがとうございました。
設置のほうはというと、大きな本棚はあやうく寸法見誤ったかと思うくらい天井ギリギリの寸法でどうにか据え付けることができたのでした。
テレビボードもひとまず組みあがって、次回据え付けられそうです。
その次回はいよいよメインのキッチンの設置です。
気が引き締まりますね。
2023.03.08
つくばで新しい暮らしを始めるOさんの新居に作らせて頂いたクルミのL型キッチンの記事を掲載しました。
もし、よかったらご覧になってくださいね。
2023.03.05
久しぶりに打ち合わせなどの予定がない日曜日。
治ったのか治っていないかはっきりしないのですが、久しぶりに走って工房まで。
「膝を棒のようにして着地すれば負担が軽減されますよ。」と言われてそのように走ってみるけれどもどうにも馴染めなくてまるで小走りのようになってしまってこそばゆい。
でも自分の脚で前に進めるというのは本当に気持ちが良いことです。相変わらず、膝の鈍痛が感じられますが、徐々に良くなってきているかな。
工房に着くと、すでにノガミ君とヒロセ君が作業を始めておりました。
3月というのは何かとイベントが多い月でもありますので、二人も平日のイベントで休みを取る代わりにこの日曜日に来てくれております。
自分たちの暮らし方に合わせて柔軟にしなやかに仕事ができることはメリハリが少ないと言えばそうなのかもしれませんが、気持ちのゆとりを持って臨める分こういうやり方のほうが良いのだろうと思っております。
いよいよ今週の半ばには大きな仕事であるTさんの家具の納品が始まりますし、何かと慌ただしい日々が続きます。
2023.03.04
家具屋姫二人の我が家ですので、ひな祭りの日はちゃんとお祝いをしました。
ちらし寿司にはサーモンとえびといくらをと思っていたら、当日の夕方の買い物ではサーモンが売り切れてしまっていたのでなしで。
ケーキは、ハルがバイト先に採用された記念に、その会社さんのものにしました。せっかくバイトするなら、ケーキ屋さんで働いて技術と知識を身に着けたいという興味の強さには感心してしまいます。
用意をするとき、妹チイがろうそくを刺したのですが、
「なんで前に壁作るみたいに刺してるの?お雛様見えなくなるじゃん。」と姉ハルに言われて、「別にいいじゃん。」という感じでちょっと困ってる様子が、ああ、これがハルチイの雰囲気だよなとしみじみ感じました。
食べるの・お料理大好きで、ちゃんとしているしできるけど、部屋の整理整頓はちょっと苦手で、どちらかというと私に似ているハル。
やらなきゃいけないことがあればすぐ終わらせるけど、他のことはマイペースで、人から指摘されても自分なりの考えがあるので動じない、どちらかというとダイスケさんに似ているチイ。
小さい時から変わらないこのバランス。面白いです。
この一年もこの子たちが健やかに過ごせますように。
2023.03.03
今日はご新居での暮らしが始まったばかりのHさんのところにお手入れの方法などをお伝えに伺ってきました。
「キッチンをオーダーするなんて言う考えは最初はまったくなかったのですよ。」とHさん。
「家の設計が始まった当初はキッチンハウスさんやウッドワンさんのキッチンを見に行ったりしたんです。でもちょっとどこかが違くて、こういう木の良さが表れた形ってやっぱりどこにもなくって、このセパレートのレイアウトも探してもなかったのです。」
とHさんが答えてくれました。
「そうしたら、Hさん(以前お世話になったハウスメーカーの担当者さんもHさん)がオーダーでキッチンを作るという方法もあるんですよ。良いメーカーさんを知っていますので。」と言って私たちのことを紹介してくださったのだそうです。
なるほど、それはうれしいことです。
そのHさんはいよいよハウスメーカーから独立してご自身で建築のお仕事を立ち上げたそうで、「ここからすぐ近所に事務所を構えたのですよ。町内のイベントのたびに顔を合わせちゃいそうなくらいの距離なのですよ。」とのこと。「きっと私たちの時のようにまたイマイさんにお声が掛かるんじゃないのでしょうかね。」
こういうご縁でつながっていくのはとてもありがたいことです。
心地よい風がずっと吹いているのです。
2023.03.02
3月の始まりは、ハルの高校の卒業式でした。
振り返ると、入学式もなく、6月にやっと分散登校から始まった高校生活。
修学旅行も台湾→沖縄→九州に変更になり、2年生の6月頃行く予定が、3年生の春にやっと実現、
保護者1人がようやく参加できた学園祭も3年生の時。体育祭は1度も見に行けませんでした。
ダンス部の発表は、顧問の先生が配慮してくださり、大会前に学校で披露してくれたので、
オンライン開催でしたが、見ることはできたのでした。
校歌を1度も歌ったことがない学年ということで、校歌斉唱の時には、音源に合わせて口ずさむ形になったのには改めて驚きましたが。
「~のはずだった。」とできなかったことばかり見てしまうので、
先生方からは、「そんな中みんなはよく頑張ったよね。」と労うお言葉ばかりだったのですが、
式を終えた後、有志の生徒さんたちが企画してくれた、生徒全員でのRADWINPSの「正解」の合唱と、1年生からの様子をまとめた動画を見せてくれたのですが、その出来上がりが素晴らしく、「色々制限がある中でも、できることの中でみんな楽しかったんだ。」という様子がわかり、とても感動しました。
仕事のお休みをいただき、初めて学校に足を運んだダイスケさんとも、「ちゃんとみんなで楽しく高校生活が送れていたのだね。よかったね。」と話しながら帰りました。
卒業おめでとう、ハル。よい仲間に出会えてよかったね。すてきな姿を見せてくれてありがとう。
2023.02.27
私は早朝から三郷のKさんの現場で定例があるというので、そのタイミングに合わせて現場を確認するために出かけておりました。
シキナミさんから頂いたお話です。シキナミさんにはいつも個性的なお客様を引き合わせて頂くことが多く、今回は美術館の館長さんのご自宅ということで、なかなか変わったキッチンと家具になりそうです。楽しみでもありますが、納まりがシビアなので今から緊張しております。
その頃、Yさんの現場の最終日ということで、ヒロセ君とタケイシさんが作業を進めておりました。
お昼過ぎに無事に完了したということで、ほっと一安心。
今回初めてご依頼くださったのは、一級建築士事務所すずきの鈴木さんと山村さん。以前にはT-SITEの展示に足を運んでくださったりとうれしいつながりがありまして、今回初めてご依頼を頂くことになったのでした。
で、初めてにしてはかなり難易度の高いリノベーションでした。(笑)
たくさんの年数へ経てきた家は細かな歪みなどが出ているのですが、そこを最小限の調整で済むような作りになったり、曲面の仕上げ(これがこのキッチンを特徴づけていてとても美しい)があったりと、制作を担当したヒロセ君は頭を悩ませながらもとてもきれいに仕上げて設置してくれました。
タモの柾目という表面材とコーリアンのウィッチヘーゼルという組み合わせもとても静かな美しい印象になったのです。
まずはホッとしております。
またご挨拶に伺わせて頂きますね。
2023.02.26
Uさんにはキッチンの塗装をご自身で行なって頂く時にご説明した時以来タイミングが合わなくて、こうしてお会いできるまでもう2年以上が経っていたのでした。
大変久しぶりにスツールの相談を頂いたのです。今はいろいろと慌ただしくて椅子作りの時間が取れない状況でしたので、今ショールームに置かれているものでよければ、ということで、お手入れの方法や写真を撮らせて頂く良い機会だと思いまして、3脚のスツールを持ってアキコとお邪魔してきました。
キッチンは小さなやんちゃな男の子が二人いてもとてもきれいに使われていて、そして、2年経ったクルミはほどよく色焼けしていてとても良い表情になっておりました。
小柄なUさんの使いやすい高さを確認して、あらためて高さを調整したらお届けしますね。
今日はお邪魔致しました。
2023.02.25
タケイシさんが担当したサクラを使ったカップボード。
本日Mさんのところにノガミ君と二人で設置に伺ってきました。
サクラの長い材がなかなか手に入りにくい中、きれいな表情の良い材を使うことができてきれいに仕上がりました。
あとはこの環境で板が落ち着いてくれるかどうか。今はきれいに納まっておりますが、無垢材はどうしても動きますから、具合を見ながら使ってゆけるように私たちも見守りたいと思います。
あと、サクラの色が焼けてくる様子は本当にきれいですから、まだ時期を見てお邪魔させて頂こうと思っております。こちらに越してこられるのは、初夏に差し掛かる頃と言ってたかしら。
山梨のこちらは道のそこかしこには残雪が見られたようですが、桜咲く春はもうすぐのようですね。
私は、慣れないシェアオフィスという場所に出かけて、久しぶりにお会いしたNさんと設計事務所さんとで、キッチンの打ち合わせをしておりました。
街の中はなんとなく春めいておりました。
2023.02.23
高校の登校日に合わせて数日前から仕込みをしてバレンタインのチョコ作りをしていたハル。
Instagramで好きなアカウントの方のレシピを真似して、ケーキポップ、カヌレ、ハート型のチョコフレークサンド、カップケーキを大量に作ってはラッピングしていました。
「これ家で食べていいやつだから。」とさらっと置かれたチョコたち。
「ふ~ん。」とダイスケさん。
きっと、父親のためにはわざわざ作ってくれないのね、他の人たちと一緒なのね、とちょっとつまらなく思っているのでしょう。
今まで疑問に思っていたのでしたが、ダイスケさんが「ふ~ん」と言う時は物足りなさを感じている時なのだなと確認できたのでした。
2023.02.21
土日も工房に出ることが多いので、不定期に平日休みをもらっています。
昨日は買い出しに出かけた後に、テスト期間が始まったチアキが早く帰ってくるから3人そろって昼ごはんが食べられるって思っていたら、ハルカも予定よりも早く帰ってきまして、(もう卒業間近で登校日があっても数時間の授業なのだそうで)久しぶりに4人で昼ごはん。
そのあと、工房に一度戻って出掛けていたアイが戻ってきたのを見計らって、みんなよりも先に帰らせてもらいます。すみませんが、よろしくお願いします。
ちょうどこれからご飯の支度をするタイミングで、お菓子作りでは先生のようなハルカですが、今日はアジの開き方をお母さんに教わりながら、(チィはテスト勉強中)みんなで揚げたての夕ごはん。久しぶりです。やはり揚げたてできたては美味しいね。
ごちそうさまでした。
2023.02.19
「こんにちは、Mさん。」
高尾のMさんにお会いするのは、9年振りでしょうか。その時はキッチンカウンターをご依頼頂いたのでしたね。すっかり良い色になっていて。
そして最初に作らせて頂いたダイニングテーブルとサイドボードはもう16年も経つのか。あの時、奥さんはお腹が大きかったのでしたね。そして今日、車を止めて初めに挨拶してくれた男性は、てっきりMさんかと思ったら中学2年生のお兄ちゃんでした。
時間の経過をこうもすんなり示されると、自分の気持ちとのギャップが大きくて驚かされます。ブラックチェリーの色の変化というのも他の樹種に比べてあからさまにその経てきた時間を如実に見せてくれますね。
ああ、過ぎ去りし日々よ・・。
なんて一緒ん思うのですが、こうして16年経った今でも私たちのことを思っていてくださることに本当に感謝しております。
「いやあ、リビングに本棚が無くて、子供もよく本を読むようになってきましたのでね。」とMさん。
こうしてまた1台置かせて頂けることになりました。
「次は息子の部屋にもイマイさんの家具をお願いしたいと思っているのです。」と奥様がおっしゃってくださいました。
家具を通じてその人の暮らしのそばにいられることは本当に本当に有り難いことです。
Mさん、これからもよろしくお願い致します。
2023.02.16
続いて本棚。
天井ギリギリのサイズで作るのです。
制作に取り掛かる前にノガミ君と打ち合わせをしていて、そういえばこの本棚起こせるのかなって直前で気づいたのでした。
手前の広いリビングで組んで立てたまま廊下まで運べばよいかな、なんて安易に考えていたのですが、そういえばリビングから廊下に抜けるドアの高さはいくつだっけ?
慌てて監督のOさんに確認を取ると、標準的なサイズの建具が入るようで、(うーん何となくTさんの住まいらしさが表れた寸法だなあ)なんてうれしく思ってしまったのですが、これでは本棚が搬入できないので、慌ててノガミ君と組み立て方を検討し直したのでした。
現場ですべて組み立てるとこの家具だけで1日の作業が終わってしまうので、なるべくスムースに組み立てられるように、いくつかに分割して現場で締結金物と木ネジを併用してしっかり組めるように再構成。ひとまず完成。
これから、ワタナベ君が洗面台など、野上君がキッチンなどを手掛けていきます。
少しずつ進んでいくのです。
2023.02.15
そのような慌ただしさの中、アイは寒いからか今日は外に出ても10分くらいで戻ってきちゃって、ずーっと食べてる。
人の顔見ては、ニャーと言って、ずーっと食べてる。
何だよって思うけれど、こういう変わらない時間を見ていると安心します。
2023.02.15
午後からは来週このキッチンのキッチンの設置工事を予定しているYさんのところの現場確認に。
kotiの伊藤さんに内装工事をお願いしていて、昨夕で解体が終わったということで、お昼過ぎに現場で落ち合ったのでした。
解体前の採寸だと寸法が拾いきれない部分があって心配だったのですが、うーん、なかなかシビアの寸法です。戸棚の裏に照明を組込んだり、L型なのですが建物を築年数もそれなりに経っているので矩が出ていない可能性もあります。ある程度逃げを見て作ったつもりでしたが、なかなかシビアだなあ。
新築でもリノベーションでも実際の場所に合わせて寸法を取って作っていくのではなく、その寸法でその場所ができあがる想定で作り始めることが多いので、うまく納まるかどうかはいつもドキドキするわけですよ。
工房に戻ったら、制作を担当したヒロセ君とスムーズに納める方法を再検討。まだ読み切れない部分もありますが、どうにかうまくいきそうです。
みんなありがとう。
2023.02.15
今月は設置工事に出かけることが少なくて、みんなで制作を進めております。
制作台数の多い静岡のTさんの家具も何台か完成して、一番大きなキッチンにもそろそろ取り掛かる予定です。みんな遅くまで頭を悩ませながら頑張ってくれています。
ありがたいことです。
これはそのキッチンとつながるテレビボード。キッチンがリビングからの視線を遮るように間仕切りのような役割をします。イメージは我が家の木製壁。
Tさんご夫妻が我が家に見学にいらして下さった時にツガでできた壁を見て気に入ってくださって、今回は室内の材をタモに統一しているということで、タモ材を挽いて一枚ずつ縁甲板を作りました。うまくむこうの環境に馴染んでくれると良いのですが、無垢材を使う時はいつも悩ましいです。
2023.02.13
今日はあいにくの雨模様でちょっと残念でしたが、それでもみられる景色を楽しみにしてMさんの現場の確認に出かけてきました。
いつものように電車で・・、と思っていたのですが、最寄り駅から徒歩9kmほどで、さらには「結構な坂道です。」と監督さんからご連絡頂いていたので車でね。車で一人だと淋しいので、そしてすぐに眠くなっちゃうので、アキコと一緒に出掛けてまいりました。
「近くに昇仙峡があるんだっけ。結婚前はこのあたりにも来たよねえ。」なんて、あの頃とすっかり携えていることが変わってしまった二人にとっては、今はこういう機会に良い景色が見られるくらいがちょうど良い過ごし方なのかもしれないなあ。
雪が心配でしたが、週末の陽気でどうやらある程度は融けたようですが、それでもこのすてきな景色。
(これは近くで立ち寄った縄文時代の遺跡があったという場所。)
サクラで作らせて頂いた食器棚は、この南アルプスが望める気持ちの良い場所に置かせて頂くのです。
2023.02.11
久しぶりに内田さんに声をかけて頂いて都内に移転した事務所にお邪魔してきました。
「内田さんのご自宅のキッチンを作らせてもらってからもう6、7年くらいでしたっけ?」
「いや、イマイさん、もう10年になりますよ。」
あっという間に時間は過ぎる。お互い子供の話なんてすると、「えっもうそんなに。」なんておじさんの常套句が出てくるわけです。気持ちだけはついこの前なんですけれどね。
茅ケ崎のKさんのお話がきっかけで始まったこのオーダーキッチンの制作という仕事も、今では多くのお話を頂けるようになって、内田さんをはじめ、いろいろな設計士さんと出会うことができました。
昨日も鎌倉の技拓さんが雨雪の中、Kさんご家族と一緒にいらしてくださいました。みんな楽しそうに今までの暮らしかたを、これからの暮らしかたを話していってくださいます。
ありがたいなあとあらためて感じます。
今回は食器棚のご相談を頂いたのです。実現できると良いなあ。
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