2022.03.08
駐車場を探すのに車をあちこち走らせていると、はかま姿の女性が多いのに気が付きます。
そろそろ卒業式が行われる季節なのですね。
品川あたりは起伏が激しい土地で、大通りから一歩入るとトラックも通りづらいくらいの小道になったり、しまいには階段になってしまったりして、車ではなかなか行き来しづらい場所でもありますね。
どうにか現場から20分ほど歩いたところで駐車場を見つけて現場に戻るとノガミ君とヒロセ君が昨日の作業の続きに入っておりました。
昨日の朗らかな陽気から一転して、今日は体の中が冷えるような寒さと細かな雨が降り続いておりましたが、どうにか昨日と本日で大きな家具の搬入は終えられました。
その後キッチンの設置を昨日と今日で行なっていて、来週はその背面の大きな食器棚を設置できれば完了の予定。
昨年から手掛けていたかなり複雑な形をしたこの家具たちがようやく納まりそうで少し安心しております。
ただ、今月から来月にかけては目まぐるしく予定が変わっていくので、引き続き気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。
2022.03.08
2月頃からお庭の植物の剪定が始まりました。
昨年は自分で猩々紅葉の剪定をしたのですが、十分ではなかったらしく、途中で葉が密になったり、壁に枝が当たってしまい切ったりしたことと、株立ちの根元5本の内2本をカミキリムシに穴をあけられてしまったので、自分で対処した方法でこの先大丈夫なのか、一度プロの方に見ていただきたかったこともあり、造園業者さんに来ていただくことにしました。
お世話になったのは海老名の昇華園さん。お家の近くで、夏に蜂の巣の駆除に来ていただいたご縁がありました。
紅葉を見ていただくと、「穴開けられちゃったね。若い紅葉の宿命だから。どんなに囲ってても虫は入ってきちゃうから、防虫するしかないのかな。」とのことでした。
「僕がやると手続きとかお金かかっちゃうから、教えるからやってごらんよ。」ということで、お勧めの農薬を教えてもらい、定期的に散布して経過観察するしかないとのことでした。穴に抗菌剤のペーストを塗ってふさぐ方法は、これで大丈夫とのことでした。
来年以降は自分で剪定していきたいのでやり方を教えてくださいと伝えると、実践しながら教えてくださりました。今は色々な造園業者さんが動画などあげられていますが、やはり目の前で見せていただくのが一番分かり易くてとても勉強になりました。こつは「目指す形を決めたら躊躇せずに切ること。」だそうです!
「あなたはお庭好きそうだね。」と他の植物も見てくださいました。プロの方に見ていただけて安心しました。ありがとうございました。近くに声のかけやすいプロの方がいると本当に安心です。
私達もそうありたいと思っておりますが、少し離れた方々が多いことと、対応できる人が限られているので、時間を要するかもしれないことが心配です。でも、調整していきますので、キッチンや家具で気になっていることがある方は、まずはご連絡してくださいね。
写真は無いのですが、3月に入ってからは檸檬と千両、会社の桂の木の剪定をしました。
檸檬には相変わらずカイガラムシがついてしまっていますが、これに薬を使ってしまうと食べづらいので、見つける度に歯ブラシで落とす作戦でやってみようと思います。無農薬でフルーツや野菜を作られている方はさぞかし大変だろうなと思います。檸檬の木1本で苦に思っていてはいけませんね。
そして先日ダイスケさんの散髪もしました。(笑)これで気になっていたものが全部すっきりして、春への準備が整いました。
目につくところを整えたはずなのに、自然と心がすっきり整った気がするのはなぜなのでしょう。
気になっていたことが解決されたからなのでしょうね。
この気持ちの変化が生まれるから、庭いじりは尽きないのかもしれません。
2022.03.04
「今年のひな祭りもちらし寿司とケーキがあればいい?」
「うん。」
なんて会話が象徴するように、我が家で桃の節句を祝う機会も年を重ねるごとに当たり前のようになってきてしまいました。
家族で過ごすこの時間を普通に迎えられていることをありがたく思わないといけませんね。
娘達が元気に過ごしていてくれて本当にうれしい。
この状況を作り出してくれている全てのことに感謝して。ありがとうございます。
寿司桶。
ひとりですし酢をかけながらうちわで仰ぐことは難しいので、換気扇をMAXで回す真下で混ぜたらいい感じに仕上がりました。やはりボウルで作っている時とは違うよなと専用の道具のすばらしさを感じます。
オープン棚に置いているので、前回、洗って一晩おいてしまったら、少し黒っぽくなってしまいました。
表面は乾いていても内部に水分が残っていたのですね。
オープン棚でも空気の流れは限られているのだなと勉強になりました。
もう一日、表に置いて乾燥させてからしまおうと思います。
2022.03.02
いよいよ3月が始まってしまいました。
今までコロナの影響もあって、工事が遅れていたそれぞれの現場が動き出して、このタイミングですべて重なってしまいそうで・・。
今からどんな3月になるのかが私たちも読み切れなくてつき始めからドキドキしているのでございます。
まずはキッチンカウンター三連作の初めはYさんのステンレスバイブレーションのトップにナラ材を使ったキッチンのアイランドカウンター。
以前、「ストーリーテラー」のDさんのキッチンを作った時にもモチーフになった海外のとあるアイランドキッチンからイメージされた形です。たしかにあの形は独特の存在感がある。
今回はキッチン自体はオーダーではなくシステムキッチンを導入されて、リビングダイニングからよく見えるアイランドカウンターをどうしてもこの表情で仕上げたい、ということでオーダー頂いたのです。
塗装はこれからYさんご自身で行なっていくのですが、この生地の色に近い感じで仕上がるようにホワイトオイルで仕上げる予定です。
ホワイトなどの着色材が入ったオイルは塗りムラが出やすいことと、乾きが遅かったりするので、ちょっと難しいところもあると思いますが、頑張ってください。
またできあがりを楽しみにしております。
2022.03.02
itotowaratoの彩さんに作って頂いたヒンメリ。
舟と呼ばれる作品にアキコが一目ぼれしたのです。
いつの間にか自分が影を見ていたのか舟を見ていたのかおぼろになってくるような感覚。
映画「銀河鉄道の夜」でジョバンニが見た夜空に通り過ぎていく三角標を思い出しました。
そして、玄関にウォールハンギングタイプのお守りも。どちらも良い風を運んでくれます。
「近々、自分で育てた藁で作品作りがはじめられるかも。」と、とてもうれしそうにお話しされていました。
とてもたのしみです。
2022.03.01
変形した間取りに馴染んだコンパクトに使いやすい食器棚を作らせて頂いたKさんのお話「五角形で馴染んだかたち」と、
ナラ材、ステンレス、グレイジュの面材、ブルーグレーのタイルと言った少しトーンを落とした色調でまとめた形で作らせて頂いたYさんのお話「影が色をつけている」と、
打ち合わせがまるでひとつの音楽のように滑らかに進んでいったNさんのお話「ムジカ」の3つのお話を掲載しました。
お時間ございましたらご覧になってくださいね。
2022.02.25
昨日は、ノガミ君とヒロセ君の二人で、Aさんの現場までキッチンの施工に向かってもらいました。
今回のAさんのキッチンでおもしろいのは、ダイニング側に食洗機を設置しているところ。
以前に食洗機を調べている時にお店の方からアドバイス頂いたというお話が、海外製の食洗機の場合は、予洗いの必要がないから食事のあとそのまま食洗機に入れてしまって大丈夫なのです、ということだったのだそうです。
私の自宅では食洗機を使わない生活なので、思いもよらないアイデアだったのですが、「なるほど面白いお話ですね。」ということで今回Aさんはそのプランを取り入れてみて、ダイニング側に食洗機をレイアウトしたのです。
全面パネルになるタイプの食洗機ですので、閉めちゃうと隣の収納扉と馴染んで食洗機というのは分からないくらいの印象になりました。
食洗機の反対のキッチン側は、奥行の浅い引き出しを設けて、その引き出しを外すと、給排水管が見えるメンテナンスハッチを設けています。
初めての試みでしたが、こういう暮らしかたもあるのだなあと感心するのです。
2022.02.24
ある日の我が家の光景。家でお見積作成中のダイスケさん。
「⁈」と気づかれた方はすばらしいですね。
ダイニングのペンダントライトの傘を外してあったのでした。
flameさんのホーローのペンダントで、電球を交換する時のように、天井の配線を外すことなく傘が外せるので、埃がたまっているなぁと思ったらすぐ外して洗えるのです。
気が付くとダイスケさんが洗ってくれているので、いつもきれいなのです。(私ではないのです…。)
メンテナンスがしやすく気づいた時にすぐできることって大切なポイントだと思います。
それとデザインのすてきさも兼ね備えているなんて、すばらしいなと改めて感じています。
このペンダントを購入する時にはそこまで考えて決めたわけではなかったのですが。
2022.02.22
Nさんのキッチンの設置が完了。コンロ前にこのような壁がある場合に壁とキッチンバックパネルのどちらを出っ張らせるか、悩むところです。
基本的に家具は壁よりも出っ張らないほうがきれいな納まりになる、と父から教わってきたので、ずっとそういう納まりがきれいと思ってきたのです。特に住み始めている室内に家具を設置する場合は何も感じなかったことですが、建築中にキッチンを設置したり、食器棚などを壁面に作り付ける場合は壁材の納まりも考慮しないといけないわけです。
今回は、壁にはクロスが張られるのですが、壁よりもちょっとキッチンが入った納まりにしちゃうと、クロスがとても張りにくいのです。折り曲げたところにちょっと貼るって言うのはノリが効かなくて、ピンとクロスが反りかえって跳ねちゃうのです。
そこで今回は、壁よりもバックパネルを数ミリ出っ張らせて納めています。
クロスに限らず、塗り壁の時もそうで、ちょっとだけ塗るとなると壁材が欠けちゃうので、家具のほうを壁よりも出っ張らせます。
タイルの納め方も工夫が必要で、キッチンカウンターの上でタイルを止めるか、床まで貼るかでキッチンの寸法が変わってきます。
そういう細かい部分の納まりっていろいろ悩むのです。
そして、最近はこの納まりにすることが多くなってきた食洗機の巾木の加工。
巾木の高さを収納部分の下面と揃えるので、かなり低くすることが多い私たちのキッチン。
それに合わせて食洗機を作っていくと、食洗機のドアを開けた時に巾木にこすっちゃったり、ドアが全開しなかったりと。そこで、昨年の10月に納品が終わった茅ケ崎のKさんの時からこのような納まりにできることをあらためて知りまして、けっこう手間が掛かるのですが、このような納まりにすることもあります。
このあとこれから同じくチェリー材でオーダー頂いた背面の食器棚を作らせて頂きます。
来月の納品の予定で、かなり慌ただしくなりそうで、ヒヤヒヤしております。
2022.02.21
昨年の8月に我が家で一緒に暮らし始めたメダカたち。半年経ちますが元気に4匹暮らしています。
1匹、気が強いのか、好奇心旺盛なのか、近づくと必ず「何?」て顔を出してくれるのです。写真がその子です。(の、はずです。笑)かわいいですね。
我が家で最初の冬を越せるかどうかが大事なポイントのような気がしています。
玄関の外側に置いて育てていたのですが、さすがに外気温10度を切ると寒そうなので、12月頃に我が家で一番日当たりのよい子供部屋に連れていきました。
鉢底までお日様の光が入るように、アウトドア用の組み立て式の台の上に置いています。
ポピーなどの水草がどんどん増えるので毎週剪定しています。タニシも増えるので、見つけ次第別の鉢に移しています。
夜一緒に寝ている娘達。チイは大して興味なさそうですが、ハルは生き物好きなので、一緒の部屋にいても嫌がらないのでよかったのです。
「夜寝る前とか、メダカがピチャピチャ言ってるんだよね。夜跳ねてるのかね。鉢の外まで飛び出ちゃっていないか時々心配になるんだよね。」と言うハル。
一緒に過ごすことで知ることもあるのだなと思います。
ダイスケさんの祖母から譲り受けた青い火鉢を住処にしています。毎週末にカルキ抜きしたものと3分の2くらい交換しています。
メダカの飼育は、調べたらキリがないほど沢山の情報が出てきますが、我が家のメダカさんたちはこの方法で今のところ元気です。
2022.02.19
先日、設置が終わったKさんのヌックというのでしょうか。
本当はリフォーム前の間取り上ではダイニングだったと思うのですが、ちょっとキッチンから離れているのでこじんまりしたリビングになっていたこのスペースにテレビボードとソファを作らせて頂いたのが昨年の12月でしたね。
「主人の本の量が多くて・・。でも手放してくれないからどんどん増える一方で・・。」ということで、そのテレビボードだけでは収納量が足りなくて、ソファの上にも本棚を作ることになりました。
ただね、ちょっと古いマンションなので、外壁沿いの工法が石膏ボードをGLボンド張りなのですね。
そうなると吊戸棚の荷重に耐えられるだけの下地が無いのです。
今から壁を解体して下地を作ると大ごとになるので、吊戸棚の要所々々(今回は2か所)に脚を立てることに。
元の本棚の部分とL型のコーナーになる部分と一番手前のソファのひじ掛けのところに脚を立てて、それが荷重を請ける形であとはアンカーを使って吊戸棚を取り付けました。
コーナー部分の補強脚はちょっとした棚がを設けて、そこにデスクライトをクランプして使うのだそうです。
良い雰囲気になりそうですね。
これで収納量が足りればよいのですが、Kさん、どうでしょう・・。(笑)
2022.02.18
お菓子作りの動画から流れる作業する音を勉強時のBGMにしているというハルカはなんとも素晴らしいセンスが溢れているのである。
「今年のバレンタインはこれね、少し余分に作って向こうに置いてあるから。」となんとも素っ気ない素振りで彼女のわきを通りしなに言われたのがこちらのお菓子。
前々日、前日と仕事から戻ってみると堂々とキッチンを独り占めして、アキコは肩をすぼめながら料理為い為いその様子を後ろから眺めていて、「今日はずっとこの様子で手際の良さに感心するわ。」と彼女。
テーブルの上で生地を丸め終わると、そのまま余熱済みのオーブンに向かい、ニコニコしながら「この生地がツルンって柔らかくなる感じがきれいだよー。」とハル。
そうか、そんなものなのかと覗きこむとたしかにきれいね。ふむふむ。
焼き上がったら冷めないうちに真ん中をくぼませて、ふんふん言いながらそのまま寝かせて、焦げ茶色の次は桜色と小麦色、そして最後に抹茶色と。
と、自分はそこまでしか見ていなくて、いつの間にかこの焼き菓子はできあがっていて、翌日はカヌレに同じく4色のチョコレートを熱心にコーティングしておりました。
ここは何のアトリエか・・。
「ハルはセンスあるのよね。ここはこのくらいでいいんじゃないっていう加減がちょうど良く分かるのね。なんでかしらね。」とアキコ。
さすがもの作りの家庭に生まれただけのことがあるなあ、なんてうれしいはずなのに、さっきから歯ブラシくわえながらスマートフォンをあれこれいじっているだけで全然歯磨きが進んでいない彼女にイライラ・・。
「ハルちゃんさあ、先に歯磨き終わらせちゃえば。」というと、「今この時間にならないと部員のみんなコンタクトが取れないから仕方ないじゃん。」と少しムッとした表情。(だったらもっと早くに支度を終わらせていけばよいじゃないか。)とムキムキしてしまう私はすっかりおじさんなのでしょうね。
2022.02.16
こういう形を作ってみたかったのです。
まさにKさんとお話していてこの形の話が出た時は、ああ、いろいろな思いってつながっているのだなあ、と不思議に感じたのでした。
今はまだ無塗装で、ここからKさんご夫婦で塗装をしていくのですが、吊戸棚の印象がここから大きく変わっていくのが楽しみです。
それから壁にはとても色みの深いタイルが張られていくので、その印象とのバランスもどうなるのか楽しみです。
今回のKさんのこのお話がご縁ですてきな方々とも知り合うことができて、本当にありがたいなあ。
ひとまず取付は完了。
ノガミ君が苦労しながら作った甲斐あってとてもきれいに納まりました。
2022.02.16
先日、キッチンの打ち合わせにいらしたお客様が、「新しいキッチンでは、土鍋でご飯を炊いていこうと思っていて。これを機に思い切って炊飯器を処分してしまおうかと思っているの。」とお話しされていました。
私自身も、新居に引っ越す際に憧れた暮らしの形を目指して考えたことでした。結局「まだ使えるし。」と処分しなかったのです。でもそれが私にとっては正解だったと思っています。
お客様には、そのまま自分の経験をお話しさせていただきました。
「炊飯器を止めてしまおうかしら。」とお話しされる方の大半は、収納スペースに制限が出てきているのを増やしたいという方だと思います。または、土鍋でご飯を炊く日々に憧れを抱いている方かと思われます。
キッチンや食器棚の形を考える時に炊飯器置き場を考えることになります。
「炊飯器がなければ収納場所が増やせるな。」「リビングからキッチンを見た時に、炊飯器は隠したいけど、土鍋なら見えている位置に置いてあってもすてきに見えるから。」など考えると思います。
その目的の為だけに炊飯器を処分してしまうことはお勧めしていません。
家族の中で毎回ご飯を炊く人が同じとは限らないです。もしもの時にはおとうさんだったり、こども達だったりするわけです。親の留守中に子供だけで火を使うのは心配がありますよね。
土鍋の種類によっても弱火で蒸らす時間が異なったりしますので、慣れない人には難しいと思います。
ご飯がうまく炊けていない時のしょんぼり感は大きいです。
収納場所を増やす目的の為だけに炊飯器をなくしてしまうのはリスクの方が多い気がしています。そのようにお話をさせていただきました。そのお客様も「そうよね。そういう時のことも考えておかないといけないわよね。」とおっしゃられていました。
ということで、我が家では炊飯器と土鍋を併用しています。
我が家で使い始めて7年目の佐久間陶子さんの炊飯土鍋、5合炊きサイズです。鍋底がいい焼き色に変わってきました。
やはり土鍋で炊いたお米の方がおいしく感じます。目をつぶって「どっちだ?」と言われたら当てる自信はないのですが。
新しい暮らしに思いを巡らすときに考えなければいけないことは沢山あるわけです。
でも今想像できる範囲も限られているわけで、できるだけ後悔の無いようにしたい気持ちはありますから、自分たちの暮らしや、お客様とのやり取りで感じたことを記していって、それがどなたかの考え方のヒントとして役の立つことがありましたらうれしいです。
2022.02.12
「すずやかな風が吹いている」
築15年近く経つコーポラティブハウスに住むKさんのキッチンを明るく涼し気な印象にリノベーションさせて頂いたお話と、
「生まれるものたちであふれている」
物作りのスペシャリストであるご夫婦のご新居に大きなペニンシュラタイプのキッチンとパントリー付きの背面収納を作らせて頂いたお話と、
「心地良さのモノサシ」
クルミの表情に憧れて、食器棚とそれにつながる場所や物たちが心地よくなるように部屋を整えていったお話の3つのお話を掲載しました。
よろしければご覧になってくださいね。
2022.02.10
我が家の1階のトイレの棚に凹みができていました。
この棚は、栂(ツガ)材の無塗装のものです。きっと、誰かが消臭スプレーか何かをここに落としたのかなと思われる傷です。早速熱湯で直してみましょう。
お湯だとこの位の直り具合ですね。
湿ったタオルとアイロンで直す方法だともっときれいに直るかもしれません。
次回また凹むことがあるようなら、アイロンで直してみようと思います。
2022.02.08
週末にお雛様を飾りました。何度見ても我が家には立派過ぎるお人形。そして美しい。用意してくれた両親の思いに感謝です。
階段を上がった2階の収納の上が飾る場所です。
普段はここに1階で畳み終えた洗濯物を置いておき、ここから各自の収納場所に持って行ってもらうのですが、お雛様を飾る間は床に置くことになるので、すぐ片付けてもらわないとね。
今年は次女チイが「ひとりで飾りたい。」ということで、箱だけ収納場所から出しておいて一人ずつの作業です。(長女ハルはが学校行事があったので私が飾りました。)
お人形さんを飾る時、話しかけてしまうというか、お互いに向き合う感じがあるので、1人でしたい気持ちはわかります。でないと流れ作業的になってしまいますし。
でも、私は一緒に飾りたかったですけどね…。
2022.02.06
みんなが休みの時を活用して作業を進めていた仏壇がようやく完成。
父からは、「格子の感じが好きだから、扉にはそのようなデザインを取り入れて。」と言われて、「お母さんはテッセンが好きだったんだよ。」ということで仏具にはその花をあしらったものになるということで、それなら背中も華やかだったら良いよね、と花模様の和紙を使って。
どうせ自分たちの母親が来るんだもの、ちゃきちゃきした性格だから賑やかなほうが喜んでくれるさって、ユウ(弟です)と話していて、私の背中はうず巻いて、ユウの背中は風模様。
いいのかな、いいんでしょう。
これでそれぞれの家で過ごす場所ができました。
せっかく向こうでゆっくりできるのにこれじゃ慌ただしくさせちゃったかな。
2022.02.05
年始に両家の親戚に挨拶に行くことの他に毎年恒例になっていることがあります。
ダイスケさんの友人であり、我が家を設計してくださった福原さんのお宅にご挨拶に行くことです。
1年おきにお宅に伺わせて頂いたり、我が家に来ていただいたり、家族で交流させていただいております。
年始に家族で集まって色々なお話をさせていただく時間が、気持ちがリセットできて、また今年も頑張っていこうと思える時間なので大好きです。
今年は福原さんのお宅にお邪魔させていただいたのですが、毎年手作りのごちそうをお腹いっぱい食べさせていただいて、お花や器などすてきな誂えでおもてなしをいただき、そこで過ごす時間があるだけで自分も少しは洗練されたのではないかと錯覚させてもらえるすてきな時間です。
来年は我が家に来ていただくから、せっかく設計していただいたのに、少しでも「ダサい暮らししてるな。」と思われないようにしていかなくては。
やはり憧れのものを実際に目にする機会は大切だなと思うのです。記憶の中であいまいになってしまうことがありますから。そのような機会をいただいて、本当にありがとうございます。
2022.02.03
今日は節分の日ということで、手巻きずしが夕ご飯。
その前に、チイが「鬼」と書いた紙を用意してくれたので、玄関の門のところに貼って、それを的にして鬼は外。家の中に向かって、福は内。
恵方を向いて無言で一つ食べてから、いただきました。
家族みんな病気をせず、1年無事に過ごせますように。
今年からのニューアイテムは、昨年会社のショールーム側のスタジオをお掃除した時に出てきた寿司桶です。あまり使われていなかったようで、きれいなままでしたので、家で使わせて頂くことにしました。
木のいい香りがして、ボウルで酢飯を作っていた時よりもおいしく感じました。
専用の道具というものは、特別感を演出してくれますね。
大切に使っていきたいと思います。
2022.02.02
Kさんのキッチンの引き出しのひとつ。きれいですね。前板は突板で、取っ手と真ん中の飾りは無垢材にしています。横に木口テープを貼っています。
私たちの作るオーダーキッチンでは、その場所に適した材を使い分けております。
例えば、表情を良く見せたい部分は無垢材を使用して、湿気で反りや歪みが出る可能性がある場所は突板合板を使用して、内部の湿気やすいところは化粧板を使用して、といった具合です。
キッチンという空間は、ガステーブル・食洗機・オーブンなど、湿度と温度の変化の大きい場所です。ストーブや床暖房の効く範囲によってもキッチンは影響を受けていると思います。
基本的にキッチンというものは箱を繋げて作る形をしています。ですので、その影響を受けると引き出しや扉が閉まらなくなったりして調整が必要になる時もあると思います。
ずっとお引渡当時のままで使えるものではなくて、やはり実際に暮らし始めてから、そういうご連絡を頂いて調整させて頂いたお客様もいらっしゃいます。その土地の気候・日当たり、その用いた材料の特性など、木の動きがある場合と出ない場合を見極めるのは、長年家具作りを経ていても、その違いは見抜くのはとても難しいことです。
ですので、極力そういう不都合が出ないように、印象だけを優先しないで、勝手の良い材料の選び方や用い方を心がけているのです。
そうそう、でも、フレームのような構造(ダイニングテーブルのような構造)のオープンなキッチンならその影響を受けにくいかもしれませんね。先日お客様とお話ししている時にそういうお話になったのです。
「フレームのオープンのキッチンはかっこいいですけど、虫が中に入りやすくないのでしょうか。うちはキッチンにゴキブリが出た経験があるので、それが心配です。」とおっしゃられていました。
今までそういう視点でキッチンの形を考えたことはなかったので、いろいろな見方でいろいろな形を作っていくことはまだまだできそうです。
オーダーキッチンについてまとめたページがあります。興味のある方は読んでみてくださいね。
Website→ 私たちの作るオーダー家具・オーダーキッチン→「オーダーキッチンって何だろう」
オーダーキッチンって何だろう
2022.01.31
Kさんのキッチンは今までにない形になりますね。
アキコが一生懸命やってくれているInstagramを時々見ていると、海外のいろいろな家具やキッチンの形に出会えるのですが、これはすてきだなって思っていた形がいくつかあって、いつかこういう形を取り入れられたらおもしろいだろうなあ、なんて思っていたら、Kさん、まったく同じキッチンたちを気に入っていたそうで。
打ち合わせをしながら、おもしろいつながりってあるものだなあと思っていて、早くもこの形を作らせてもらえる機会ができたことを喜んでいるのです。
今回は大坂の万代建材さんに特長のあるナラの突板を作ってもらって、そこに白い部材(シナで作っている部分が白く塗装されます)と並んだ二色のキッチンになります。
できあがりが楽しみなのですが、その前に大きなイベントが。この塗装をKさんに取り組んで頂くのです。
大変かもしれませんが頑張ってくださいね。
2022.01.31
お客様との打ち合わせを終えて、図面が完成し、ご注文をいただけることが決まり製作する段階になると、担当するスタッフとダイスケさんの打ち合わせがあります。
設計はすべてダイスケさんが担当しているのですが、この打ち合わせの時に、材料の取り方・搬入の仕方・納まりなどから作り方を確認していると、スタッフのみんなから「こういう風にしてもいいですか?」と色々意見をもらえることがあるそうです。そうやって求める側と作る側みんなの意見がまとまって、よりよい形が出来上がっていっているのだなと思いました。意見交換は大切ですね。
2022.01.30
我が家のリビングには柱があります。ダイニングテーブルにくっつけられる位置なので、それほど邪魔で不便に感じたことはありません。近くの椅子に座る時には疲れてきたらそのままここによりかかったりしています。その時には「あってよかったなあ。」と思います。
暮らしはじめて3年ほど経ちますがまだ松脂は出てきます。
写真の見た目にはシミが残ってしまっていますが、服に着いたりはせず、触ればわかるくらいです。
年末のダイニングテーブルのメンテナンスの時に一緒に石鹸で洗ってきれいにしています。
お家の経年変化で楽しみにしているひとつです。