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2020.12.05
クルミとコーリアン「ラバロック」を使ったとても静かな印象のキッチンを作らせて頂いたOさんの記事を掲載しました。
もし、お時間ございましたらご覧いただけたらうれしいです。
2020.12.05
クルミとコーリアン「ラバロック」を使ったとても静かな印象のキッチンを作らせて頂いたOさんの記事を掲載しました。
もし、お時間ございましたらご覧いただけたらうれしいです。
2020.12.04
温かく暖かな空間にナラ節アリ材とステンレスの組み合わせのキッチンとアイランドカウンターを作らせて頂いたKさんの記事と、
丁寧な暮らしの丁寧を紐解きながら素朴で温かみのある空間が生まれたHさんの記事と、2つのお話を掲載しました。
よろしかったらお時間のあります時にご覧頂けたらうれしいです。
2020.12.04
「もう1ヶ月早くに届いていたらもっとうれしかったなあ。」とノガミ君がちょっと嘆くほど、きれいに仕上がりに皆ほぅほぅほぅとうなずきます。
私が入社してから5年後くらいから使っていた自動鉋はその時すでに中古だったから、何年使われていたのかな。
「いつか入れ替えてほしいのです。」と、ずっとみんなに言われ続けておりました。
何しろ調整してもすぐにへそを曲げてしまってなかなか作業がはかどらないこともあったものですから。
ようやく良いタイミングがやってきました。
やっぱりどんなものでも新しい機械が来るとワクワクするのは男子だからでしょうか。
2020.12.04
「無事に塗装が終わりました。」とIさんからの報告メールが入りました。
良いです、良いですね、この印象。
今週の月曜日に塗装の方法をお伝えしに行っていたのです。
その時は現場作業も最後の仕上げということで、皆さん慌ただしくされていたので、写真も撮れなかったのですが、ご主人と奥様お二人で、丁寧に養生して作業をされていたのですね。
「意外と早く塗れるね。」とお二人つぶやきながら手際よく行なっていましたので、やはり仕上がりはきれいですね。
今回はオスモのノーマルクリアで仕上げていましたが、このオイルはワックスが程度に入っていて粘度が高いため、なかなか薄く伸ばしにくいのです。
それでもお二人手際が良かったので、お好きなのですね、きっと、もの作りが。
来週にもう一度塗装後に施工する予定のコーキングがあるので、伺わせて頂く予定です。
その時にあらためてキッチンの様子を拝見できるので、楽しみなのです。
2020.12.02
横浜のハドソン靴店さん。
昨年、ご縁があってワークスペースの什器を作らせて頂いたハドソン靴店さんに今度はベンチを作らせて頂きました。
つないでくれたのはマイズミさん。
「姉妹で作る家」からのお付き合いで、魅力的な形を考えてくださいます。
今回のベンチもルーターの堀跡の残る合板と真新しいチェリーの対比が時間の感じさせてくれて、ハドソンさんによく合う、ということでマイズミさんが考えた形が正面に置かれることになりました。
ブラックウォールナットの差し色と、鉄染めナラの足元の表情と小さな形ですが、豊かな表情を見せています。
マイズミさん、ハドソンさん、いろいろ勉強になりました。
ありがとうございました。
2020.12.02
昨日と今日とで設置工事を進めてきたIさんのキッチン。まずは壁付けのコンロ側のキャビネットと塗りつぶしで仕上げた吊戸棚の取付。
今回のカウンターはクォーツストーンのシーザーストーン。コンクリート柄のシートは、ナラの白太の要素や塗りつぶしのカラーなど相まって全体的にハイキーな印象にまとまりました。
アイランドカウンターのバックパネルのナラの印象がこの手前にやってくるので、その存在でどれだけこの空間が引き締まるか、楽しみなのです。
そして、たいへん重たいシーザーストーン。ステンレスシンクが組み込まれてより重くなっちゃったあのカウンターが無事に搬入できるか、不安なのです。
2020.11.28
先日、小6チイの家庭科の宿題で「料理を一品自分でメニューを考えて作ってみましょう。」というものがありました。
週末に作ることになり、
私「じゃあ、今日の夕ご飯に作る?」と聞くと、
チイ「お母さんが会社に行ってる間に作る。それをお昼にする。」という返事。
かわいくないわ~と思いつつも、お昼作っていかなくていいし、本人がそうしたいっていうのだからいいかしら。多分、私がいる時にやるとやんややんや言われるのが嫌なのだろうなということで(笑)、「じゃあ、火の元には気をつけてやってね。」と伝え出かけたのでした。帰宅して「宿題上手くできた?」と聞くと、
チイ「お母さんの分。」とラップして取っておいてありました。キュンっとして、
私「お母さんの分取っておいてくれたの!」と聞くと、
チイ「ここに感想書いてね。」とプリントを渡されました。
クールだわ~と思いつつも、味は濃い目でしたが美味しくて、
チイ「ニンジンが硬かったの。」
私「そんなことなかったよ。」
チイ「今チンしたからだと思う。」「一番きれいに見えるお皿を選んだつもり。」
私「うん、山本さんのね、すてきすてき。」と。
なんだかうれしくて、家族みんなで共有しなくてはと、ハルとダイスケさんにも残しておいて(一口ずつでしたが…)感想をチイに伝えていました。
野菜の切り方も、お料理としては直す点があるのだと思いますが、私にとってはごちそうなのでした。
2020.11.27
Kさんからキッチンの相談を頂いた時に、似ているなあって思ったのです。
私の家に。
玄関上がってすぐにキッチンに入れるようになっていて、その奥に冷蔵庫がある。
おもしろいなあってKさんとお話していて。
それで、レイアウトが同じなら自宅も見てもらった方が早くて、自宅のキッチンにご案内して、最初はキッチンを作るだけだったのですけれどね、バックカウンターの懐の広さを考えたり、パントリーがないならそういう収納が必要だと思いますってお話したりして。
家の印象もどこか似通った印象を持っていそうだったので、私たちの素っ気ない表情(と言ってはKさんごめんなさい)というかシンプルな表情を見て頂くほうがイメージが伝わりやすくて、今回はとても不思議な感覚でお話が進んでいったように覚えております。
無事に設置が終わりましたので、あとはKさんが塗装をすれば完了です。
次回、頑張りましょう。
2020.11.26
来月早々に納品となるIさんのキッチンの表情。
あえてこのような表情となる材を探すのはなかなか難しいのです。
2020.11.22
「キッチンを作ってくれた人ですか。」
可愛らしいお嬢さん2人が迎えてくれました。
先日お引渡が終わったMさんの家です。
今日はお引越し前にキッチンと食器棚と玄関の下足入れを塗装するのです。
けっこう大変ですよ、頑張りましょう。
お嬢さんたちも一緒にヤスリを小さく切ってくれて。ご主人はまず養生。奥様に塗装方法をお伝えして。
2日間かけて塗り上げるとナラは美しい黄褐色になりますので、楽しみです。
今回のMさんのキッチンは作りがとてもシンプルですので、キッチンだけ見ていてもその良さが伝わりにくかったりします。また暮らし始めてMさんがどう使っているかでこの形にしたMさんの思いももっと分かってくるだろうな。
その時が楽しみです。
またお邪魔させて頂きます。
皆さん、頑張ってくださいね。
2020.11.21
新しいsenbonができあがりました。
端正な顔立ちになりましたね。
今日は年内最後の納品となる予定のIさんの現場にお邪魔してきました。
Iさんご家族と設計のKさんと一緒に納まりの確認です。
今回はコの字のキッチン-今からカウンターをどのようにトラックに載せるか頭を悩ませております-ので、納まりに問題がないかの確認です。
隣で作業されている物静かな大工さんがきれいに作ってくださっているので、問題なく納まりそうです。
次回はクリスマスにトラックに乗ってやってきます。
2020.11.21
昨年のお正月くらいから両親と話す機会がある度に「これ使うか?要らないならもう処分しようと思って。」と声をかけられるようになりました。身軽にしておかなくちゃと身辺整理を始めているのです。
見せてもらうと直径30cmくらいある立派な石の花器が二つ。大理石と蛇紋岩のものだそうです。
こういうものが実家にあったんだという驚きと、かっこいいけどどう使えばいいんだろうという戸惑いと。
剣山出してお花を生けるのはお正月くらいだし。
捨てられたら考えられないので「いる。」と言って持ち帰りました、その重さに驚きながら。
使いながら考えてみようということで、玄関に置きフルーツ置き場になりました。(笑)
我が家らしくていい感じ。そして石の美しさ。なんだか宇宙を感じます。
両親の身辺整理のもらい物は切ない気持ちもありますが、こういう機会があること自体がありがたいことなのだと考えるようにしています。
ショールームのキッチンの天板を天然石にしてから石とのご縁が増えました。呼ぶ力があるのでしょうか。
2020.11.18
ちょうど作り置きしていたsenbonが無くなりつつありまして、家具制作の合間を縫って小物の制作も進めていたのです。
反りを抑える端ばめが取っ手になっているのが特徴のsenbon。その納まりをきちんと見せたいって思っていたので、今回からちょっと印象を変えることにしました。
いつも唐突ですみません。
でも、そういう部分も含めて私たちを好きでいてくれるととてもうれしいです。
2020.11.18
午前中にワタナベ君が鎌倉のKさんの本棚の残作業に出かけて帰ってきた頃に皆バタバタと出掛けて行きました。
昨日私が自動鉋を使った時に「だいぶくたびれたなあ。」と感じたのです。
ノガミ君には以前からさんざん「自動の調子が・・」と言われていたのですが、そうそう木工機械を買い替える機会もなくどうにか調整しながら使っていたのですが、いよいよ昨日感じたくたびれた印象で、そろそろ変えても良いのかなあと思ったわけです。
みんなに言わせれば、もっと早くに思ってほしかったところかもしれませんね・・。
機械屋さんが本日いらっしゃるということで、みんなで午後から出掛けて行きました。
私自身は大掛かりな制作からは遠ざかってしまいましたので、みんなで気に入ったものがあるかどうか見てきておくれ。
というわけで再び静かな作業場。
写真の部材は鉄染めしたナラ材の脚。ベンチの脚になります。
2020.11.18
それこそ展示室が華やかになりました。
この社会状況ですから、気軽に展示室を開けることもかなわず予め約束してくださった方々に見て頂く、という形で使っているだけで、どこか淋し気な印象だった展示室ですが、この頃の暖かなかな風と共にバラがやってきました。
気持ちも温かくなりますね。
アイは毛がフサフサしてきました。もうすぐ冬ですね。
相変わらず、どこかに出かけてしまいました。
冬が来る前の暖かな午後です。
2020.11.18
またまたKさんのところへ。
細かい頼まれごとがあったので、その品物のお届けと、お手入れの方法をお伝えするために。
こういう使いこんだ表情のキッチン、大好きです。
用事が済んだあとにお茶を頂いていまして、なぜKさんが私たちにキッチンのオーダーをくださることになったのかお話してくださいました。
「幼稚園のママ友だちで集まった時にリフォームのお話になったのです。もともとこの家を建てた工務店さんに依頼する方法もあったのだと思うのですが、その友だちの話を聞いていると、遊びに行く家々のキッチンが寒川の家具屋さんがどうやら作ったらしいよ‥、という話になって。興味もあったし、何度もその家具屋さんが登場するなんてミステリアスでして。
ちょうどその頃から母がここをきちんとリフォームしたい、っていう話は出ていたのです。
それで私もその家具屋さんを調べてみたら、あぁいいなあと思えたのです。
父はやはり建てたところに依頼することが安心、っていう気持ちはあったようですが、私自身、以前に少しキッチンの仕事に携わっていたこともあって工務店さんと相性にどこか疑問を感じていたところもあったので、良いところがあったらと思っていた時にイマイさんを知ってその魅力を感じたのです。」
とてもうれしいお言葉。
たしかに茅ヶ崎では以前に何件も魅力的なみなさんのキッチンを作らせて頂きました。
みんなどこかでつながっているのだなあ。
そういうふうにいろいろなところでのご縁があって今があるのです。
大変ありがたいことです。
Kさん、また何かありましたらいつでもお声掛けください。
これからもよろしくお願い致します。
2020.11.18
古知屋恵子さんの来年のカレンダーの取り扱いを始めました。
取り扱いを始めましたの言葉通りに取り扱っているだけで、ご注文頂くと、古知屋さんから直接お電話やFAXで注文の確認のご連絡が届くのです。
なんて素敵なのでしょう。
お申し込みはこちらから。
2020.11.17
内田雄介さんのキッチンに憧れて、とNさんからご相談頂いたのは2年前でした。
我孫子からここまで何度も足を運んでくださって、やっと形になりましたね。
ノガミ君、カイ君、ヒロセ君の3人でやはり泊りがけで昨日から取付作業に専念してもらっておりました。
昨日はワタナベ君が作業場に居りましたが、今日は彼もこの社会状況でちょっと遅めの開催の子供の運動会に参加ということで作業場はひっそり。
アイも出掛けたっきり帰ってこないし。
今日はお休みの予定だったアキコが途中からやってきましたが、「静かね。」
何気なく、みんなで一緒になって家具を作ってるのだなあと思ったりするのです。
3人はどうやら順調に作業が進んだようで、お昼を回ってしばらくした頃に、作業が終わったという連絡が入ってきました。
やっぱりホッとするわけです。
2020.11.14
今回のIさんのキッチンの表情。
白太を多く使った木取りでいつもの柔らかい表情のナラよりはもう少し硬質な感じで仕上がる予定です。
2020.11.13
本日はNさんのところにクルミのダイニングテーブルと二種類のダイニングチェアの納品でした。
「たいへん大変お待たせしました!」
「いいのですよ、イマイさん。実は今日わたしたちの結婚式記念日なのです。納品のお知らせの候補日にあったので、ぜひ今日にしたくて。」とうれしそうにNさん。
Nさんには最初は湘南T-SITEに展示していた時に見に来てくださったのが最初にお会いした時ですから早10ヶ月経つのですね。お待たせしました。
今回は幕板が緩やかにカーブしたテーブルはヒロセ君、広い背もたれの付いた定番のチェアがカイ君、背もたれが腰の高さにあるチェアがワタナベ君とみんな忙しくなってしまっていたので時間が取れる人が作ろうということで3人それぞれの形でひとつの家具となっています。
天板の面取りの具合も、低い背もたれと脚部の関係もきれいに納まりました。
この二種類の椅子、まったく形が違うように見えて、形は相似しています。脚のスラっとしたラインも同じ、面取りの具合も同じ。後ろ脚がそのまま肩甲骨辺りまで伸びているかどうかという違いですが、やはり印象はだいぶ異なりますがどちらも色っぽい形に仕上がったと思います。
張地は、かじ新さんの「20s TWENTYS HOME LINEN」。張りをお願いしたフジタケさんが「さわり心地の良い生地がありますよ。」と教えてくれたのがこのリネン。
とてもさらっとしてるけれど柔らかいあたりで触っていて気持ち良い。
「ただね、感触はとても良いのですが、良いのですけれどね、その分生地が柔らかいですからね、小さなお子様などがいらっしゃるご家庭では角の部分などをずり刷りしているとどんどん摩耗していくのですね。すり減っちゃうんです。」と学者然としたいつもの実直のお話しぶりを聞かせて頂いて心地よい。
そのようにNさんにお伝えして、あまった張地もお渡ししましたので、次回はコストを抑えて張替えができます。
もし擦り切れちゃったら、次回生地を持参してお知らせくださいね。
ありがとうございました。
2020.11.13
今日は暖かいですが、昨日は冷えましたね。冬本番が近づいているかと思うと構えてしまいますが、個人的には冬が大好きなのでウキウキです。
夏はひんやり気持ちがよかった洗面所のタイルも居心地が悪くなってきましたので綿素材のマットから真木テキスタイルさんのウールのラグに替えました。スリッパを履いてしまえば変わらないのかもしれませんが、裸足でウールのラグの上に立って、「お~、やっぱり冷たくない!」と実感するのが楽しみなのです。
その時にタイルを拭き掃除したら、思っているよりも汚れていて、汚れが目立たないというだけで、汚れていないということではないのだと当たり前のことに気づかされました。お掃除は習慣ということはそういうことなのですね。
2020.11.12
書斎の一室に2台の本棚を作らせて頂きました。
設計のヤマトさんとKさんとのお話の中で出てきたのが「本棚と背板のコントラストを美しく見せたい。」ということで、大きな本棚は濃い色に、小さな本棚は明るい色に。どちらもグレーの壁紙で仕上げております。
こうしてできあがるとシンプルでとても美しい形となっていますが、リノベーションでこういう納まりはすごく大変。
背面は長年使いこまれた壁に張られた壁紙ですので、壁自体が新しいわけではないですので、柱は動き壁や少し波打ったようになっています。壁の立ち方も少し歪みがありますので、それに合わせて側板を削り込んで垂直を出していくのです。
小さな本棚は比較的きれいに納まったのですが、大きな本棚はなかなか苦労したのでした。
また今回の形は板と板が重なることないシンプルな形にしたい、ということで組み方がこう見えてかなり複雑。
板状で搬入し、現場ですべて組み上げて背面で固定しないでもしっかりとなるような固定方法を模索して、この形になっています。
組み立てた後に壁に当てては壁の歪みを書き写してまた削っていく、その繰り返し。
結局1日目の作業では壁に固定するところまでは進むことが難しくひたすら削って垂直を出して、2日目でようやく完成。
と思ったら、エアコンのダクト用の穴を開けておくのを忘れちゃった・・、困ったなあ。
ということで、その作業方法を決めましたので次回で全部終わらせる予定です。
頑張ります。
2020.11.10
先日、ほぼ工事が終わって今日は棚板を付けたり、細かい部材を付けたりと3時間ほど作業をしてきて、これでKさんのキッチンリフォームはすべて完了。
ツーバイフォーなので間取りの変更は難しい。けれども明るくて緑が目に入ってくる柔らかなリビングの印象とは対照的に少しトーンが落ちた明るさで、蛍光灯をつけることでより冷たい印象になってしまうキッチンをどうにかリビングダイニングと一体感のある空間にしたい、というKさんの思いがこの形になりました。
改装前の写真があったら、印象の変化がよく分かったのでしょうけれども、それはKさんご家族と私たちだけが知る楽しみです。
Kさんもお母様も「本当に明るく広くなったわ。」と言ってくださって、うれしいのです。
以前はキッチンとダイニングを仕切る壁があったのですが、構造と関わらないと分かりましたので取り外して低めの作業台を置いて開放的にしたのです。
その壁の上には広い対面カウンターがあったのですが、広かったためにダイニングが狭く感じてしまって、それがなくなることで窮屈な印象を取り払うことができたのでした。
ただそのカウンター、ずっとここにあってお母様には少し思い入れがあったのか、「無くしてしまうのは淋しい気がします。」と工事着工後にそういうお話になりまして、急きょ少しでも面影を残せるように、ということで、写真の中の電話が載っている台として活用することに。カウンター材をお預かりして、壁からガス暖房までのサイズでカットして(ガス暖房が上に操作スイッチがあるので、カウンターが掛かると使いづらかったりするのです。)カットした部分の面取りを正面と揃えて、同じ色にウレタン塗装して、本日取付。
あとから壁付けしているので、壁には埋め込めないため、インロウで固定。右面と後ろ面のみの固定ですが、意外としっかりできたので、補強金物なしで使って頂くことに。
思い出の板はこうしてこの場所にいてくれることになったのでした。
うん、全体的にとても懐かしく心地良い感じになったと思っています。
あとはKさんがどのように使ってくださるかが楽しみです。
写真には写っていない食器棚とキッチン吊戸棚の印象を揃えているので、この空間、こじんまりしているのですがとてもすっきり気持ち良い。
次回、ちょっとご用事ができましたので、その時にもっといろいろなキッチンの表情を写してきます。
2020.11.07
ご主人がご自身で設計した自邸。平屋で屋根の勾配がそのままダイレクトに表れた空間はとても気持ちよく、その丁寧に時間をかけて作られたこともあり、キッチンたちが工房で完成してからこの時が来るまでのしばらくの間はずっとTさんのご実家に保管しておりましたがようやくこの日を迎えることができました。
場所はね、ちょっと遠くてつくば市です。
ペニンシュラキッチンと背面のパントリーのような大きな戸棚も一体となった食器棚のオーダーでしたので、1日間での設置工事では時間が足りないので2日間の時間をもらって、ノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君の3人で泊りがけでの工事でした。
細かい部分を調整しながら納めていったので少し時間が掛かってしまいましたが、無事に取付完了。
あとはお引渡の頃にTさんご自身でオイル塗装をして完成です。
「この庭では仕事のかたわらで、野菜を作ろうと思っているんですよ。」とにこやかにお話されていたTさんの顔が浮かびます。
また季節が変わる頃、お伺いしますね。