【作り置きレシピ3日目をいただきました】

2020.01.19

&mandoさんの出張料理教室で作って頂いた作り置きレシピ3日目は、白菜のポタージュとパプリカと鶏肉のマリネです。
耐熱容器に入れてオーブンで焼いて、白菜のポタージュはペーストに牛乳を足して温めて。
雪が降った今日みたいな寒い日にはピッタリの温まる美味しい味でした。
マリネと聞いて「酸っぱいの?」と疑う娘たちでしたが、野菜の甘みを感じるいいお味でした。
スープは「おお~!」となる、白菜なのにポタージュで(語彙力がなくてすみません、、)これもとてもいいお味でした。
なんだろうな、味が濃いわけじゃないのにしっかりしてる、すごいな。
再現できるように覚えておかないと。ごちそうさまでした。

ウェブサイト更新

2020.01.18

ステンレスヘアラインとアメリカンチェリー材を使ったアイランドキッチン外国の方向けのお料理教室を開くことを夢見てチェリーのキッチンを作らせて頂いたSさんのお話と、

ステンレストップとタモ板目材を使った食器棚L型のキッチンが入る少し変わった間取りに合わせてタモ材を使った食器棚を作らせて頂いたHさんのお話と、

コーリアンとナラ板目材を使ったキッチンバックカウンター今あるキッチンの要素を生かしながら温かな空間に変えることができたWさんのお話の3つのお話を掲載しました。

よろしければご覧になってくださいね。

湘南T-SITE「第4回 湘南 料理道具市」に出展します。

2020.01.18

2020年最初のイベントでございます。
2月8日土曜日~3月1日日曜日まで湘南T-SITEさんで開催される「第四回 湘南料理道具市」に私たちのキッチンを出展させて頂けることになりました。
このような魅力的な機会に合わせて私たちのキッチンを見て頂けるということ、とてもうれしく思っております。
そこで、このイベントに合わせて以前から考えていた「工房のキッチンの装いを新たにしたい」という思いを行動に移すことに。
新たな私たちの形をここでご覧頂くことができます。
期間内はいろいろと魅力的な作品が並ぶのも楽しみのひとつで、キッチンがそこにあることが主なのではなく、そのキッチンを使って暮らしていく姿が思い描けるような形を目指して良い形作りにただいま励んでおります。
石、木、金属といった素材に触れること、素材の表情が変わること、佇まいがその人の暮らしにきちんと当てはまるような良い形作りにただいま励んでおります。

今日はそのスペースで打ち合わせでした。
私たちの形をとてもよく思って下さっていて、「どうぞ好きな表現をしてくださいね。」そうお声掛け頂きました。
うれしいなあ。うれしいけれど難しいですよね。
でも、いろいろな作品の中に溶け込んでまじり合ってひとつの調子を奏でることができるように良い形にしていきます。
楽しみにしていてください。

今日はカレーです。

2020.01.17

「今日はカレーが食べたいな。」
「今日はカレーがいいな。」
と、ことあるごとのアピールがおとうさんからあったので今日はカレーです。
すみません、&mando さんのメニューは明日に続きます。

作り置きレシピ2日目をいただきました。

2020.01.17

&mandoさんの出張料理教室で作って頂いた作り置きレシピ2日めはポークグリルとカボチャのレモンサラダ、じゃことごまのジャンとトマトのジャン、もやしのナムル、ナスのナムル、白菜のピクルスです。
ポークグリルは魚焼きグリルで少し焼いてから肉汁と醤油を煮込んだタレをかけて食べました。
柔らかくて美味しい。かぼちゃのサラダもレモンですっきりしてあまり甘くないので、甘いのが苦手なダイスケさんもパクパク食べていました。私とハルは先生からお好みでと渡されていたレーズンを加えて食べました。
 じゃこのジャンとトマトのジャンはレタスにかけたり、ご飯にかけたり思い思いに食べましたが、とても美味しくて、「何が入ってんの?」とみんなでレシピを見返しましたが、特別なものは入っていないのですよね。「え~、すご~い!やっぱりプロだわ!」と家族で感嘆しながらいただきました。自分で作るときに再現できるようにしっかりとこの味を覚えておかないといけませんね。
 ナムルも今日の方が味が馴染んでいておいしく感じました。白菜のピクルスがリンゴみたいで箸休めにパクパク食べてしまいます、びっくりです。今まで作ってすぐ食べきってしまっていたので、作り置くべきものなのだと再認識しました。
美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

&mando出張料理教室の日でした!

2020.01.16

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2015年にキッチンを作らせて頂いたご縁で知り合った&mandoさん。「いつか、いつか。」と思いながらなかなかレッスンを受けれずに今まで来てしまいました。
「ご自宅に伺うこともできますよ。」と自宅が完成し見にいらしてくださったときに教えてくださったので、この機会に出張料理教室を受けることにしたのです。
出張レッスンの前に準備しておくものがありました。加熱可能な保存容器か袋の大きめのものをいくつか用意しておいてくださいということで、その準備とそれを保管する冷蔵庫のスペースを作っておきました。
出張レッスンの前日に先生から連絡が来ました。家にある調味料と材料の確認です。足りない分は先生が購入してきてくださるので冷蔵庫の中の使えそうなものを全部出して写真を撮って送りました。
当日、プラスチックケース2つを抱えて先生が来てくださいました。13時スタートで約3時間。テキパキと説明をしながら調理を進めていきながらも、お野菜の保存方法・もっと簡単でおいしい調理の仕方、おすすめの調理器具なども教えてくださいました。毎日料理をしているはずなのに、知らないことはたくさんあるのだなと勉強になりました。
普段から「今日のお料理」など料理番組を見るのが好きなのですが、目の前で先生が調理をしてくださって、味見をされる時の「おいしっ!」というリアクションがとってもキュートで、お料理するのが本当に好きなのが伝わってきて、なんだか楽しい幸せな時間でした。
さて、出張ということはお高いのでは?と思いますよね。出張料理の基本料金は1万円(これに交通費が含まれています。)、それに家にあるものでは足りず買ってきてもらった分の材料費が加わります。先生が今回作ってくださった品目は15品(内メインが5品)。料理教室は一回4品くらい作るところがほとんどで3000円~4000円の範囲だと思うので、そう考えると高いわけではないのではないかと私は思いました。(うちはエンゲル係数高めだと思われます...。)
また「作り置き」「ミールキット」を今まで興味があったのですが実践したことはなかったのです。今日のレッスンを受けて、「私にもできるかも。」と思えました。このレシピを自分でやってみることで練習していこうと思います。
今日の晩ごはんは、アジフライ・もやしのナムル・なすのナムル・白菜のピクルス・炊き込みご飯・ひき肉とお豆のチーズオーブン焼きです。家族としてはお家ごはんで器も同じなのに私が作る味とは違うことに違和感があったようですが(笑)、「美味しい!」と食べていました。しょっぱいものはしょっぱく、甘いものは甘く、濃いわけじゃなく味がはっきりしていてとても美味しいのです。
&mandoさんはご自宅でも様々なメニューでお料理教室をされています。コーリアンの天板に節ありナラ材を合わせたかっこいいアイランドキッチンをお使いです。→ オーダーキッチン制作例「カジュアル」
&mandoさん、ありがとうございました!これから数日先生の味を堪能させていただきます!今日の夕ご飯はどれにしようかな。

「SANDO BY WEMON PROJECTS」さんの椅子:スタッフ ノガミ君の制作日記

2020.01.13

_dsc3159_dsc3163_DSC2003DSCN2960物を作られる皆さんもきっとそうだと思うのですが、私も同様に、図面をもらうとまずどう作るか考えます。頭の中でパーツごとに分解して、そのパーツの作り方や組み方などをイメージしていくのです。
この場合はこういう材料取りをして、こういう組み方をして強度を出して、ここにはこういう部材を足した方が良いかもしれない‥というふうに。

そして製作方法を考えながら、工程をひとつずつ書き出してみましたら、21工程もあったのです。
さらには、と考えを膨らませていくと、ひとつの工程に中にも細かく分けてみるといくつもの作業があって、そういう諸々のことをすべて合計すると、今回製作するイスの完成までには、もしかすると100以上の作業があるかもしれない。
目の前にある図面に書かれている椅子の姿はとてもシンプルに思えてしまうのに。

そういうふうに段取りや準備をしっかりして作業に臨むのですが、実際に作業を進めていくと、なかなかうまく進まない部分もあったりして(特に曲線と直線の交わる部分や各々の接合部についてなど)、調整や修整をしながら作業をすることも多く出てきたりします。つねに頭を回転させながら、次の作業に支障がないようにすることをどこか俯瞰しながら目の前のことをクリアするために手を動かし、それを繰り返して椅子を作り上げていきます。

「椅子は大変だよ。」社長もみんなも私もそう言います。
女性や子供でも持てるくらい軽々していて、姿もコンパクトな形が多いものですから、物のボリュームから浮かぶイメージとコストのイメージがなかなか合致してもらえないことが多かったりして。
特に町のなかで販売されている椅子たちを見ていると、形と金額のバランスがとても微妙に映ります。
どのようなものでも作り出せることも物作りの魅力ですが、作るだけでは伝わりづらい大事な部分もみんなで伝えてゆけたらいいなと思っているのです。

でも、まずは無事完成を迎えることができてとホッとしております。

「キッチンの制作途中の様子を見させて頂けますか。」

2020.01.12

現場での打ち合わせに伺った時にFさんからそう言われておりまして、本日、工房まで見学に来てくださったのでした。

「おぉ~!」「きれい!」「すてき!」
ぐるりぐるりとキッチンのまわりを何度も回って、引き出しを出したり引いたり出したり引いたり・・。
とてもうれしそうなご様子に私達ももちろん笑顔になります。
物作りの魅力の一つに自分で作り上げる喜びと、その人に依頼する喜びとがあります。
家作りの時は、自分の希望が叶う、というよりも福原さんの形を見てみたい、という部分が大きかったから、いろいろお任せしていました。
そういうスタンスで仕事をすることが得意な人も不得意な人もいて、福原さんは柔軟だったかな。
私は自分だけで何かを作りだすって言うのがなかなか苦手で、その人から頂く要望という決まりごとの中で丸めたり延ばしたりしてきちんと要望に当てはめていく方法があっているかなあと思うのです。
依頼してくださる皆さんにとって自分で作り上げているという気持ちを強く感じてもらえるといいな、そういう思いもありますし。
だから、ここはもうイマイさんにお任せします、とかこれはイマイさんらしくてすてきです、って言われると、どこか俯瞰してへぇって思っちゃう。
って思っちゃうところがイマイさんらしいんですよ、とか言われたりすることもあって、そうなるともう何もかも一緒くたって思うけれど、そういう思い全てが自分を作っていて、その後ろ姿や横顔を見ていいって言ってくれるのですから、嘘のない思いや形を見せることがやっぱり大事なんだと、よく分からないまま、なるほどと一人相槌を打ちながらいつも気持ちが落ち着くのです。

今回、ワタナベ君が制作を担当するFさんのキッチンはなかなか珍しい形をしたアイランドキッチン。
実直な気持ちで取り組む彼が作る気持ちがそのまま形になったような四角いキッチン。
築何年だったかな。とても雰囲気のよい集合住宅をリノベーションしてできあがるご新居の真ん中あたりにこのキッチンは据えられる予定です。
みんなで囲んで料理ができるようにと考えた形は来月現場に届く予定です。

タモのダイニングテーブルとダイニングキャビネットを見に

2020.01.11

20200111002やっぱり目をキラキラさせてお話してくださるのはうれしいですよ。
昨年11月の終わりに納品させて頂いたHさんのところにご挨拶に伺ってきました。
「まだきちんと使えていないのですけれどね、これからここはこういうふうに使っていきたいのです。」って、置きたいもののメモを見せてくださって。
家具がはいって空間がにぎやかになって、でもそれはとても慎ましい姿で、そこにくらすHさんご家族皆さんでにこやかになるってやっぱりとてもうれしいですよ。

軌跡

2020.01.10

先月退職したカナイ君が使っていた制作ファイル。どっしり重く5冊分。
8年9か月でこんなにたくさんの家具やキッチンをここで作ってきたんだね、ありがとう!としみじみしてしまいますが。
スタッフの異動があってもご安心くださいね。どこで分割してる、どう収めたなど、もしこれから先に不具合があった時、お引越しで家具を移動される際など対応できるようにしています。ファイルを見てもわからない時には電話をしたりして。
離れてはいますが、実は見えない線で繋がっているのですよ。

iPhoneスタンドの加工

2020.01.08

iPhone4Sを持っていた頃、最初の「tetra」を作り始めたのがもう8年前で、今はいろいろな作家さんがいろいろな形で作られているので、今さらという感じではありますが、以前iPhone6ように作った「sofa」をiPhone11までが置けるような形に置ける部分をあらためて加工しました。
来月からのイベントに持ってゆけたらと考えております。
ただ、開口部を大きくしても美しくないので、丸みの余韻は残しつつ大きなサイズまで置けるような感じに。
コンセプトである、木のかたまりをくりぬく、音が全方向に広がる、という部分はそのまま残せましたので、もしよかったら聴きにいらしてくださいね。
イベントの詳細はもう少ししたらお知らせ致しますね。

仕事始め

2020.01.06

今日から仕事始め。
スタッフが一人減ってみんな木取り表の作成や塗装などの作業なので、静かな工房です。
できるかどうかはわからないけど、やってみたいこと・やらなきゃいけないことはいっぱいある。
今年のうちにやりきれるのかはわからないけど昨年よりは前進めるようにがんばっていきたいと思います。
みなさまよろしくお願いいたします。

書初め

2020.01.03

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チイの今年の書初めの宿題の言葉は「進む勇気」。
いい言葉。難しいよね。
でも集中して練習してその気持ちがあればうまくできるようになるよね。

初詣へ

2020.01.03

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人が多い時間だとご利益が薄れる気がしてしまうので、早めに支度をして寒川さんへ初詣へ。
少し目先を変えてお重から器に替えてのお節料理。

お疲れ様でした。

2019.12.30

8年9か月フリーハンドイマイで働いてくれたカナイ君。最後の約3年間は主任も務めてくれましたが、12月で退職することになりました。
5年前に現社長に替わり、前の体制に古い部分があったので会社のことをいろいろ見直し変えていきました。
社労士さんに相談し探りながら変えていった部分があったので、以前から働くスタッフのカナイ君が働き続けてくれていることが、「悪くはなっていないんだ。」という安心感につながっていました。
私がこのお仕事を手伝い始めた時に一番若手のスタッフだったカナイ君。
最初はね、あまり表情が変わらないから怖い人なのかなと思っていたのだけど、優しい人でした。
色々わからないことがあり、社長も会社を留守にしていて困った時に頼りになるのがカナイ君でした。作業をしている時、音も大きい危険な木工機械を使っている時はただでさえ声を掛けづらいです。集中している時に声を掛けられて中断されるのは嫌ですものね。でも通信販売で注文を受けた木製雑貨の納期など、どうしてもみんなの作業中に確認しなくちゃいけないこともあります。
スタッフによっては「それ今じゃなくちゃだめですか?」と言われてしまう事もあったのですが、カナイ君は、「はい。」と言って手を止めてくれるので聞きやすくてとてもありがたかったです。
また、年に2回ほどスタッフと社長と私で個別に面談をする機会を作るのですが、「仕事が常にある状態はすごいと思います。」と会社側の良い評価を伝えてくれて、労われているようでうれしかったです。
新潟から出てきて2つ目の職場で、いろいろ大変な時もあったと思うのだけど、人生で1番働き盛りの頃をフリーハンドイマイで勤めてくれたことをとてもありがたく思っています。
次はここより実家に近い場所の家具屋さんで働いていくということで、「フリーハンドイマイで働いた経験があってよかった。」と思ってもらえる時があったらうれしいですね。もうお互い若くはないから(笑)、体に気をつけて頑張っていってください。
今まで本当にありがとうございました。お疲れさまでした。

仕事納めの昼食

2019.12.29

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昨日でしたが、仕事納めの日はせっかく揃っているので、みんなで一緒に時間を過ごしたいのです。
外に食べに行ったりしていましたが大掃除でみんな木の粉だらけだし、お弁当を注文したりしていましたが大掃除で窓を開けっぱなしで体も冷えているので、温かいものを食べられたらなということで、今年はカレーを作り、倉見の斉藤精肉店さんの揚げたてのおいしいロースかつを乗せて、カツカレーにして食べました。
みんなに喜んでもらえたようでよかったのです。

タモのキッチンカウンターとリビングボード

2019.12.29

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今年最後の現場。
Kさんのお引渡しでした。
「いいね、扉の目地とフローリングの目地の流れがね。やっぱり家具が入ると引き締まるよね。」と福原さん。
こうして、寒川と海老名で福原さんの手がけた家を見ることができるようになりました。
家の心地よさや家具を触った時の心地よさをなるべくその場の空気が感じられるようにこの1年も届けてきたつもりですが、やはりその場の空気には叶いません。
肌で感じる張りつめた空気や、ふんわりした温かさや、スゥっと頭に抜けていく爽やかさはそこに居ないと分かりません。
来年もいろいろな出会いがあると思います。
それを豊かな形で表現し、家具を使う人、そこに住む人が心地よく暮らしてゆけるように、そしてそれをきちんと表現できるように頑張ります。
来年は6日から私たちの仕事が始まります。
どうぞよろしくお願い致します。

年末年始の休業期間のお知らせ

2019.12.27

私達は12月29日(日)~1月5日(日)の間、年末年始のお休みをいただきます。
家具についてのご相談・お問い合わせ、キッチンカタログの請求(12月27日午前中までのご依頼に関しては年内に対応させていただきます。)、木製雑貨のご注文(12月26日(木)午前中までのご注文に関しては年内に対応させていただきます。)についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て1月6日(月)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
また、木製雑貨等のご注文の作品の発送の準備・手配は1月7日(火)から順次対応とさせていただきます。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

今年最後の納品

2019.12.27

先日、ステンレスとクルミのキッチンカウンターを納品したOさんのところに再び。
追加で頼まれていたデスクの納品です。
これで今年の納品は終わり。
明日は工房では大掃除があって、私はちょっと抜け出して打ち合わせに出かけた後に、先日タモで大きな家具を作らせて頂いたKさんのご新居の引き渡しがあるので立ち会ってくる予定。
最後まで慌ただしいのは自分の性分なのでしょう。
今年は、本当にいろいろなことがあって、いろいろな経験ができた1年でした。
そして、いつものように私たちを好きでいてくれる人たちがそばに居てくれて、それをたしかに感じながらきちんと前に進んでこられたような気がします。

毎年、喜びと一緒におそれや不安もごちゃごちゃになった気持ちを常に感じながら、何か正しいのかよく分からなくなることがあるけれど、家具作りが自分の灯なのかというとそうでもなくて、その自分で選んだ道のひとつであって、その道程でポゥッと光るいろいろな人との出会いが前に進む道を明るくしてくれていて、家具を作ることはコミュニケーションのひとつでそれを通じて皆さんと深く対話できることで私の今がある。
来年も道々で出会う灯りは温かく前を照らしてくれます。

ナラ節アリ突板を使ったキッチンバックカウンター

2019.12.27

船橋のYさんのところにナラ節アリ突板を使ったキッチンバックカウンターを納品してきました。
今回は、その形に引き出し部分だけKUMAさんの角槌目ハンドルをつけましょうということで、雰囲気の出たかたちに仕上がりました。
その雰囲気を出すためにYさんから頂いていたもう一つのリクエストが、着色です。
今回はクリアオイルだけでなく、少しブラウンカラーを混ぜたオイルで塗装をしています。
Yさんがこちらに打ち合わせにいらしてくださった時に、「あっ、あの扉の色が好みです。」と指さした先には、日焼けして少し黄み掛かってきた節アリの扉がありました。
なるほど・・、表現しにくい色ですね・・。
通常のオイルフィニッシュ用の塗料だけでは、色味が出にくかったので少しだけステインを混ぜたりしながら、調色しています。
本来はね、木が日に当たって使い込むうちに現れてくる色が良いのですが、色の好みには皆様さまざま。
結果として、少しイエローが入ってブラウンで落ち着かせてよい印象にまとまりました。
Yさんにも気に入ってもらえましてひと安心。

新しいオーダーキッチンの形

2019.12.27

というほど大げさなことではないのですが、来年一ヶ月間ほどキッチンを置かせて頂ける場所ができまして、せっかく見てもらうのですから、今できる私たちの思う形を作ってみたいと思っております。
南アフリカ原産のオリーブグリーンは細い緑のグラデーションがとても美しく、仕上げをどのくらいの光沢で仕上げようかと悩んでおります。
そこにホワイトオークとかなぐやさんの真鍮取ってを組み合わせていこうと思っています。

その後はこの展示室で今置かれているキッチンと入れ替えるつもり。
約九年ですね。
今ここにあるキッチンが活躍してくれた年月は。あのキッチンを見てくださって、いろいろな皆さんが自分たちのキッチンの形を思い描いてくださって、ここで開かれる教室では心地よく活躍してくれたのです。
ありがとうという気持ちと一緒に、この私たちの気持ちがしみ込んだキッチンはどなたかに使って頂こうと考えております。
3月半ば以降でもし使ってみたいと思われるかたがいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にお声掛けくださいね。

クルミの変形オーダーキッチン

2019.12.24

こういう変形家具を父はクセモノと呼んでいて、昔はそれこそこういう家具ばかり作っていましたね。
昔、まだ父が現役で頑張っている頃は美容院やカーディーラーのショールームの什器等の仕事が多く、こういった変形した家具の仕事がたくさんありました。
当時はパソコンもないし、小さな工房には大型の機械もないから、今回のKさんのような家具の場合はベニヤに原寸を描いてその寸法をいちいち確認しながら作業したものです。
今でこそ、CADで打ち出した図面は原寸と同じく使えるので、それを型板にすることができるようになりましたが、昔は曲面を出す場合なんて細長いベニヤで定規を作って、その先にハンドトリマーを取り付けて、そこから定規で半径をベニヤに墨出しして、支点となる位置にビスをねじ込んで、トリマーと一緒に自分もグルグル回って粉だらけになりながら1000Rやら2000Rの大きな円を切り出しておりました。
本当にもう手作りでしたね。
その曲面に切り出した板に細い柱となる芯材を立ててその上から曲げベニヤを貼って、そうして曲がった帆立や扉を作ったりしたものです。
おもしろくはありましたが、良い形を作っているのかどうかの自信は持ててませんでしたね。
住宅の仕事を主にするようになりましてからは、そういったクセモノに挑むよりは、しっかり素直な形で長く使える良いものを、と考えると、おのずと形はシンプルになっていったのですが、たまにはこういう変わった形をうまく納めるために頭を悩ませながら作るのも楽しいものです。
先日、制作を担当するカイ君と一緒に現場に行って現場でどう納まるのかをベニヤを持って型取りをしてきて、その方に合わせて木取りを確認しながら制作に取り掛かっています。
ここにステンレスのカウンターがつくのですが、うまく合うことを祈りつつ年を越すのです。

ウォールナットを使ったテーラーの什器3日目

2019.12.23

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金曜日、土曜日、そして今日と3日間掛けて行なった大きな什器の設置工事が完了しました。
今回勉強になったのは、テーラーというお仕事とその布地の見せ方。用途やデザインに合わせた生地を選ぶにあたって、その布をうまく見せる必要があって。それを設計の和知さんと相談しながら考えていったのですが、いろいろなお店でいろいろな見せ方がある。
布をぶら下げて見せるところ、布にたるみを持たせてボリュームやいろんな角度の表情で見せるところ、きちんと畳まれた状態のままコンパクトに見せているところ。
生地を見せる工夫に、フワッと取り外しやすくする工夫。
今回はお客様と和知さんとでイメージを積み重ねていって、私はあくまでもバックヤードから声掛けする形でデザインは進んでいったのでした。
最終的に黒い紙管とウォールナット削り出しの紙管受けを作って、それだけでも存在感がきれいに出る形になりました。
引き出しのハンドルはいつものようにKUMA鍛鉄工房さんの角槌目ハンドルで、より良い印象にまとまりました。

あとはトイレの洗面台の制作に年明けからこれから取り掛かります。