2022.03.17
昨日と今日とでこの大きな仕事を終えることができました。
コーリアンの納め方や、リビング側の留め加工の複雑さや、背面収納と壁の板張り部分との取り合いやら、施工してみないと読めない部分も多かったのですが、設計士さんも工務店さんもとても良くしてくれたおかげで思ったよりもスムーズに終わったように思えます。
家作りは地道な作業の積み重ね。
一歩ずつの前進がこうして心地よい空間になっていくわけですね。
それにしてもこの留めの加工は大変だよね。ノガミ君の地道な加工の賜物です。
2022.03.17
昨日の地震は怖かったですね。地震がある度に、家具やキッチンを納めさせていただいた皆さまのお宅は大丈夫だろうかとダイスケさんと思いを巡らせるのです。
数年前にSさんのお宅に作らせていただいたリビング収納のお写真をお借りします。
上の方の開き扉は耐震ラッチを付けていますが、どんな地震でも絶対開かないというものではないので、中のものが落ちてこないように気をつけてください。
引き出しも、ソフトクローズではなく、普通のベアリングレールで作られた方は、勝手に開いてきてしまうことがあるようです。3.11の時にお客様からお話を聞いたことがあります。
中に重いものを入れていると勢いよく開く場合もあると思うので体に当たらないように気をつけてください。
1番心配なのはガラスの扉を使われた方々です。扉が開いてなくも、中のものが動いてガラスが割れることもあるそうです。
初めから気にされる方はアクリルでお作りしましたが、やはりガラスの風合いを重視された方もいらっしゃったので心配です。
皆さま大丈夫でしたでしょうか。
何かございましたらご連絡くださいね。
2022.03.16
ワタナベ君が手掛ける沼津のHさんの家具。
キッチンと合わせて、大きな壁面収納を作るのですが、その木取りをあれこれ悩みながら進めております。突板合板とは無垢材を表面をうすくスライスして下地合板に張った板ですので、ただ並べても木目が完全に通るわけではないのですね。
板の上と下とでは木目の流れ方も違うので、別の板と並んで見えるように作る家具の場合は木目をなるべく近い印象で揃えられるようにあれこれ悩むのです。
どうにか良い目の流れにまとめられたので、いよいよこれからカットしていって、板をプレスしていきます。
いろいろなところで悩みながら家具はできあがっていきます。
2022.03.16
先月から続いていたNさんのキッチン設置工事は、先日完成したキッチン背面のカップボードを設置して無事に完了。
パントリーの戸の引き込みを吸収するために奥行きが変形したカップボードになっています。形はシンプルに引き出し式の食器収納とお鍋や炊飯器などが置けるようなオープン棚という構成。
ペニンシュラキッチンのほうはASKOの幅600ミリの食洗機が入っているので、収納は最小限。キッチンとカップボードで足りない分は大きなパントリーがカップボードの奥にありますので、そこを活用するという家事動線になります。
あとはお引越し後にまたお手入れの方法などをご説明するためにお邪魔させて頂きますね。
2022.03.13
コーポラティブハウスで暮らすHさんに作ったチェリーの食器棚とブラックウォールナットの吊棚の記事と、
木の壁が魅力的なKさんのキッチンに作らせて頂いたチェリーの食器棚の記事と、
温かな素材で囲まれたすてきなキッチン空間になったHさんのタモの壁付けキッチンの記事を掲載しました。
もしよかったらご覧になってください。
2022.03.12
やっと皆様にお伝えできる日がやってきました。お話をいただいた時からうれしくてうれしくて誰かに言いたくてたまらなかったのです。
憧れの雑誌「チルチンびと」のオーダーメイドキッチン特集に掲載して頂きました!しかも一番最初のページに載せて頂いていて、とてもとてもうれしいです。ありがとうございます!
ダイスケさんは「他の方々のページに比べて、スケッチが大きすぎたかな。」と気にしていましたが、お客様それぞれのご要望に合わせて一つ一つ形を考えて作っているということが伝わって、私はとてもいいと思いました。編集を担当してくださったKさん、すてきなページにしていただきありがとうございました。
興味のある方はぜひ手に取ってご覧くださいね。
2022.03.12
この日がうまくいくのかどうかと不安に思っていたのでした。
もともとここには同じような食器棚とテレビボードが取り付けられていたのですが、全体的に動きが良くなかったり、仕上げが雑な部分があったりといろいろなマイナス点が多すぎて取り外してもらうことを考えていたのだそうです。しかし、依頼先のほうでそこまで対応してもらえないということで、私たちが外すところから請け負うことになりました。
他の家具屋さんの造り付け家具ってどのようにつけられているかが分からないので、基本的にお断りしているのですが、「多少壁が傷んだりすることも前提でも構いませんので、どうにかお願いします。」と言われてしまいまして、引き受けたのは良いのですがはたしてきれいに取れるかな・・。という気持ちだったのです。
ところが思い込んでいたよりもすんなり細かい部分の納め方がとても簡易的に納まっていたおかげで、比較的すんなり家具を傷めることなく外せたことでもうひと仕事終わったような気分でした。
ここからはいつものように丁寧に取付作業を進めていくだけです。
昨日と本日で、無事の食器棚とテレビボードの設置が完了しました。
1つだけ私が伝え忘れてしまった部分があって、引き出しの奥行を1ヶ所小さくしないといけなくなったので、「Oさん、すみません。それは後日修正してお持ちしますね。」という形で、ヒヤヒヤしながらの3件目の取り付けはこれでひとまず完了。
来週も3件の取付を予定しているので、気が張った日々が続きます。
よろしくお願い致します。
2022.03.09
新築のマンションにお引越しされるTさんからご依頼頂いたのは、キッチンと同じような素材で作るキッチンカウンターでした。
できれば、コーリアンで作らせてもらえると怖くないけれどなあ、なんて内心思っていたのです。システムキッチンの天板が天然の御影石だったものですので。
ところで最近のキッチンは天然石が多いのは何か理由があるのかしら。少し前までは人工大理石だったのに、このところお伺いするところでよく御影石を見かけるのです。
で、Tさんは「悩むところですが、やはり天然石で!」とおっしゃられて、天然石を使える楽しさはありましたが、うまく運べるかなあという大きな不安が。
以前にも大きな天板を天然石で作らせて頂いたことがあったのですが、(「あまのがわ」の文京区
のMさん)あの時のそれは大変だったことを思い出したのでした。
そして、今回使用する石材は、キッチンの柄に近い「ルナパール」という御影石。重量は、このカウンターのサイズ(900ミリ×2000ミリ)になると122kgとのこと。しかも2階ですので、うーん。
そして、今日を迎えまして、マンション側の規定で搬入日が限られていて、お引越しと同時作業。引っ越し屋さんがものすごいスピードで荷運びする中、まずは脚部だけ搬入して組み立てて、いつでも天板乗せられるよ、という状態にしておいて、その頃には引っ越し屋さんも風のように撤収されていて、いよいよ運び入れます。
木枠で専用の台車を作ってきているので、寝かせて運ぶのは容易ですが、エレベーター内に運び込むには入らないので、どうにか立たせて、下に布団を敷いて男4人でどうにか荷揚げが完了。
搬入後はあらためてどうにか4人で天板を脚の上に寝かせて、また取り外し可能なように周囲だけを接着して無事に納品完了。
形は写真で見るととてもシンプルですが、炊飯器が収納されるスペースと、大きな引き出し、そして、冷凍庫をしまうスペースもあって、今日はまだお引越し初日なので、その様子は見られませんでしたが、とても機能的なカウンターになるのです。
こうして今月の冷や汗をかきながらの作業の2件目は完了。続いては明後日。既存の家具を取り外して、新たに食器棚とテレビボードを設置するヒヤヒヤ第3件目です。
よろしくお願い致します。
2022.03.08
まずはキッチンの設置は完了。
「木の塊のように見せたいのですよ。」と設計のNさんのイメージ通りにするのがなかなか大変でして、対面カウンターとサイドパネルと扉がトメになっているわけです。
トメになっているから開けた時に扉とカウンターがこすれあっちゃうんじゃないかって思っていたら、こういう時に対応できる蝶番が出ているのですね。すごいなあ。
いわゆる開きながら蝶番の軸となるポイントが手前に持ち出してくる蝶番があるのです。
無事に納まってひと安心。
あとは来週に背面の大きな食器棚が設置できれば完了の予定です。
2022.03.08
駐車場を探すのに車をあちこち走らせていると、はかま姿の女性が多いのに気が付きます。
そろそろ卒業式が行われる季節なのですね。
品川あたりは起伏が激しい土地で、大通りから一歩入るとトラックも通りづらいくらいの小道になったり、しまいには階段になってしまったりして、車ではなかなか行き来しづらい場所でもありますね。
どうにか現場から20分ほど歩いたところで駐車場を見つけて現場に戻るとノガミ君とヒロセ君が昨日の作業の続きに入っておりました。
昨日の朗らかな陽気から一転して、今日は体の中が冷えるような寒さと細かな雨が降り続いておりましたが、どうにか昨日と本日で大きな家具の搬入は終えられました。
その後キッチンの設置を昨日と今日で行なっていて、来週はその背面の大きな食器棚を設置できれば完了の予定。
昨年から手掛けていたかなり複雑な形をしたこの家具たちがようやく納まりそうで少し安心しております。
ただ、今月から来月にかけては目まぐるしく予定が変わっていくので、引き続き気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。
2022.03.08
2月頃からお庭の植物の剪定が始まりました。
昨年は自分で猩々紅葉の剪定をしたのですが、十分ではなかったらしく、途中で葉が密になったり、壁に枝が当たってしまい切ったりしたことと、株立ちの根元5本の内2本をカミキリムシに穴をあけられてしまったので、自分で対処した方法でこの先大丈夫なのか、一度プロの方に見ていただきたかったこともあり、造園業者さんに来ていただくことにしました。
お世話になったのは海老名の昇華園さん。お家の近くで、夏に蜂の巣の駆除に来ていただいたご縁がありました。
紅葉を見ていただくと、「穴開けられちゃったね。若い紅葉の宿命だから。どんなに囲ってても虫は入ってきちゃうから、防虫するしかないのかな。」とのことでした。
「僕がやると手続きとかお金かかっちゃうから、教えるからやってごらんよ。」ということで、お勧めの農薬を教えてもらい、定期的に散布して経過観察するしかないとのことでした。穴に抗菌剤のペーストを塗ってふさぐ方法は、これで大丈夫とのことでした。
剪定前の紅葉。もじゃもじゃしているのがわかりますね。
剪定後。この写真では伝わらないのかもしれませんが、心配になるくらいすっきりしました。
来年以降は自分で剪定していきたいのでやり方を教えてくださいと伝えると、実践しながら教えてくださりました。今は色々な造園業者さんが動画などあげられていますが、やはり目の前で見せていただくのが一番分かり易くてとても勉強になりました。こつは「目指す形を決めたら躊躇せずに切ること。」だそうです!
「あなたはお庭好きそうだね。」と他の植物も見てくださいました。プロの方に見ていただけて安心しました。ありがとうございました。近くに声のかけやすいプロの方がいると本当に安心です。
私達もそうありたいと思っておりますが、少し離れた方々が多いことと、対応できる人が限られているので、時間を要するかもしれないことが心配です。でも、調整していきますので、キッチンや家具で気になっていることがある方は、まずはご連絡してくださいね。
引っ越してきて昨年冬に葉がすべて落ちてしまったガジュマル。沢山芽が出てきてうれしいのです。剪定する5月頃に整えたら、とのことでした。
月桂樹。「使えそうな葉はどんどん取っちゃえばまた新しい葉が出てくるから。」ということで剪定して取って干してみることに。
いつでもできると思うとついそのままになってしまっておりました。いい香り。
写真は無いのですが、3月に入ってからは檸檬と千両、会社の桂の木の剪定をしました。
檸檬には相変わらずカイガラムシがついてしまっていますが、これに薬を使ってしまうと食べづらいので、見つける度に歯ブラシで落とす作戦でやってみようと思います。無農薬でフルーツや野菜を作られている方はさぞかし大変だろうなと思います。檸檬の木1本で苦に思っていてはいけませんね。
そして先日ダイスケさんの散髪もしました。(笑)これで気になっていたものが全部すっきりして、春への準備が整いました。
目につくところを整えたはずなのに、自然と心がすっきり整った気がするのはなぜなのでしょう。
気になっていたことが解決されたからなのでしょうね。
この気持ちの変化が生まれるから、庭いじりは尽きないのかもしれません。
2022.03.04
(一枚目はダイスケさんの山盛りちらし寿司。二枚目が普通サイズ。ハルが盛りつけてくれました。)
「今年のひな祭りもちらし寿司とケーキがあればいい?」
「うん。」
なんて会話が象徴するように、我が家で桃の節句を祝う機会も年を重ねるごとに当たり前のようになってきてしまいました。
家族で過ごすこの時間を普通に迎えられていることをありがたく思わないといけませんね。
娘達が元気に過ごしていてくれて本当にうれしい。
この状況を作り出してくれている全てのことに感謝して。ありがとうございます。
寿司桶。
ひとりですし酢をかけながらうちわで仰ぐことは難しいので、換気扇をMAXで回す真下で混ぜたらいい感じに仕上がりました。やはりボウルで作っている時とは違うよなと専用の道具のすばらしさを感じます。
オープン棚に置いているので、前回、洗って一晩おいてしまったら、少し黒っぽくなってしまいました。
表面は乾いていても内部に水分が残っていたのですね。
オープン棚でも空気の流れは限られているのだなと勉強になりました。
もう一日、表に置いて乾燥させてからしまおうと思います。
2022.03.02
いよいよ3月が始まってしまいました。
今までコロナの影響もあって、工事が遅れていたそれぞれの現場が動き出して、このタイミングですべて重なってしまいそうで・・。
今からどんな3月になるのかが私たちも読み切れなくてつき始めからドキドキしているのでございます。
まずはキッチンカウンター三連作の初めはYさんのステンレスバイブレーションのトップにナラ材を使ったキッチンのアイランドカウンター。
以前、「ストーリーテラー」のDさんのキッチンを作った時にもモチーフになった海外のとあるアイランドキッチンからイメージされた形です。たしかにあの形は独特の存在感がある。
今回はキッチン自体はオーダーではなくシステムキッチンを導入されて、リビングダイニングからよく見えるアイランドカウンターをどうしてもこの表情で仕上げたい、ということでオーダー頂いたのです。
塗装はこれからYさんご自身で行なっていくのですが、この生地の色に近い感じで仕上がるようにホワイトオイルで仕上げる予定です。
ホワイトなどの着色材が入ったオイルは塗りムラが出やすいことと、乾きが遅かったりするので、ちょっと難しいところもあると思いますが、頑張ってください。
またできあがりを楽しみにしております。
2022.03.02
itotowaratoの彩さんに作って頂いたヒンメリ。
舟と呼ばれる作品にアキコが一目ぼれしたのです。
いつの間にか自分が影を見ていたのか舟を見ていたのかおぼろになってくるような感覚。
映画「銀河鉄道の夜」でジョバンニが見た夜空に通り過ぎていく三角標を思い出しました。
そして、玄関にウォールハンギングタイプのお守りも。どちらも良い風を運んでくれます。
「近々、自分で育てた藁で作品作りがはじめられるかも。」と、とてもうれしそうにお話しされていました。
とてもたのしみです。
2022.03.01
変形した間取りに馴染んだコンパクトに使いやすい食器棚を作らせて頂いたKさんのお話「五角形で馴染んだかたち」と、
ナラ材、ステンレス、グレイジュの面材、ブルーグレーのタイルと言った少しトーンを落とした色調でまとめた形で作らせて頂いたYさんのお話「影が色をつけている」と、
打ち合わせがまるでひとつの音楽のように滑らかに進んでいったNさんのお話「ムジカ」の3つのお話を掲載しました。
お時間ございましたらご覧になってくださいね。
2022.02.25
昨日は、ノガミ君とヒロセ君の二人で、Aさんの現場までキッチンの施工に向かってもらいました。
今回のAさんのキッチンでおもしろいのは、ダイニング側に食洗機を設置しているところ。
以前に食洗機を調べている時にお店の方からアドバイス頂いたというお話が、海外製の食洗機の場合は、予洗いの必要がないから食事のあとそのまま食洗機に入れてしまって大丈夫なのです、ということだったのだそうです。
私の自宅では食洗機を使わない生活なので、思いもよらないアイデアだったのですが、「なるほど面白いお話ですね。」ということで今回Aさんはそのプランを取り入れてみて、ダイニング側に食洗機をレイアウトしたのです。
全面パネルになるタイプの食洗機ですので、閉めちゃうと隣の収納扉と馴染んで食洗機というのは分からないくらいの印象になりました。
食洗機の反対のキッチン側は、奥行の浅い引き出しを設けて、その引き出しを外すと、給排水管が見えるメンテナンスハッチを設けています。
初めての試みでしたが、こういう暮らしかたもあるのだなあと感心するのです。
2022.02.24
ある日の我が家の光景。家でお見積作成中のダイスケさん。
「⁈」と気づかれた方はすばらしいですね。
ダイニングのペンダントライトの傘を外してあったのでした。
flameさんのホーローのペンダントで、電球を交換する時のように、天井の配線を外すことなく傘が外せるので、埃がたまっているなぁと思ったらすぐ外して洗えるのです。
気が付くとダイスケさんが洗ってくれているので、いつもきれいなのです。(私ではないのです…。)
メンテナンスがしやすく気づいた時にすぐできることって大切なポイントだと思います。
それとデザインのすてきさも兼ね備えているなんて、すばらしいなと改めて感じています。
このペンダントを購入する時にはそこまで考えて決めたわけではなかったのですが。
2022.02.22
Nさんのキッチンの設置が完了。コンロ前にこのような壁がある場合に壁とキッチンバックパネルのどちらを出っ張らせるか、悩むところです。
基本的に家具は壁よりも出っ張らないほうがきれいな納まりになる、と父から教わってきたので、ずっとそういう納まりがきれいと思ってきたのです。特に住み始めている室内に家具を設置する場合は何も感じなかったことですが、建築中にキッチンを設置したり、食器棚などを壁面に作り付ける場合は壁材の納まりも考慮しないといけないわけです。
今回は、壁にはクロスが張られるのですが、壁よりもちょっとキッチンが入った納まりにしちゃうと、クロスがとても張りにくいのです。折り曲げたところにちょっと貼るって言うのはノリが効かなくて、ピンとクロスが反りかえって跳ねちゃうのです。
そこで今回は、壁よりもバックパネルを数ミリ出っ張らせて納めています。
クロスに限らず、塗り壁の時もそうで、ちょっとだけ塗るとなると壁材が欠けちゃうので、家具のほうを壁よりも出っ張らせます。
タイルの納め方も工夫が必要で、キッチンカウンターの上でタイルを止めるか、床まで貼るかでキッチンの寸法が変わってきます。
そういう細かい部分の納まりっていろいろ悩むのです。
そして、最近はこの納まりにすることが多くなってきた食洗機の巾木の加工。
巾木の高さを収納部分の下面と揃えるので、かなり低くすることが多い私たちのキッチン。
それに合わせて食洗機を作っていくと、食洗機のドアを開けた時に巾木にこすっちゃったり、ドアが全開しなかったりと。そこで、昨年の10月に納品が終わった茅ケ崎のKさんの時からこのような納まりにできることをあらためて知りまして、けっこう手間が掛かるのですが、このような納まりにすることもあります。
このあとこれから同じくチェリー材でオーダー頂いた背面の食器棚を作らせて頂きます。
来月の納品の予定で、かなり慌ただしくなりそうで、ヒヤヒヤしております。
2022.02.21
昨年の8月に我が家で一緒に暮らし始めたメダカたち。半年経ちますが元気に4匹暮らしています。
1匹、気が強いのか、好奇心旺盛なのか、近づくと必ず「何?」て顔を出してくれるのです。写真がその子です。(の、はずです。笑)かわいいですね。
我が家で最初の冬を越せるかどうかが大事なポイントのような気がしています。
玄関の外側に置いて育てていたのですが、さすがに外気温10度を切ると寒そうなので、12月頃に我が家で一番日当たりのよい子供部屋に連れていきました。
鉢底までお日様の光が入るように、アウトドア用の組み立て式の台の上に置いています。
ポピーなどの水草がどんどん増えるので毎週剪定しています。タニシも増えるので、見つけ次第別の鉢に移しています。
夜一緒に寝ている娘達。チイは大して興味なさそうですが、ハルは生き物好きなので、一緒の部屋にいても嫌がらないのでよかったのです。
「夜寝る前とか、メダカがピチャピチャ言ってるんだよね。夜跳ねてるのかね。鉢の外まで飛び出ちゃっていないか時々心配になるんだよね。」と言うハル。
一緒に過ごすことで知ることもあるのだなと思います。
ダイスケさんの祖母から譲り受けた青い火鉢を住処にしています。毎週末にカルキ抜きしたものと3分の2くらい交換しています。
左側が1週間経ったお水。こうして比べてみると黒く濁っているのがわかりますね。右側が新しいお水です。
メダカの飼育は、調べたらキリがないほど沢山の情報が出てきますが、我が家のメダカさんたちはこの方法で今のところ元気です。
2022.02.19
先日、設置が終わったKさんのヌックというのでしょうか。
本当はリフォーム前の間取り上ではダイニングだったと思うのですが、ちょっとキッチンから離れているのでこじんまりしたリビングになっていたこのスペースにテレビボードとソファを作らせて頂いたのが昨年の12月でしたね。
「主人の本の量が多くて・・。でも手放してくれないからどんどん増える一方で・・。」ということで、そのテレビボードだけでは収納量が足りなくて、ソファの上にも本棚を作ることになりました。
ただね、ちょっと古いマンションなので、外壁沿いの工法が石膏ボードをGLボンド張りなのですね。
そうなると吊戸棚の荷重に耐えられるだけの下地が無いのです。
今から壁を解体して下地を作ると大ごとになるので、吊戸棚の要所々々(今回は2か所)に脚を立てることに。
元の本棚の部分とL型のコーナーになる部分と一番手前のソファのひじ掛けのところに脚を立てて、それが荷重を請ける形であとはアンカーを使って吊戸棚を取り付けました。
コーナー部分の補強脚はちょっとした棚がを設けて、そこにデスクライトをクランプして使うのだそうです。
良い雰囲気になりそうですね。
これで収納量が足りればよいのですが、Kさん、どうでしょう・・。(笑)
2022.02.18
お菓子作りの動画から流れる作業する音を勉強時のBGMにしているというハルカはなんとも素晴らしいセンスが溢れているのである。
「今年のバレンタインはこれね、少し余分に作って向こうに置いてあるから。」となんとも素っ気ない素振りで彼女のわきを通りしなに言われたのがこちらのお菓子。
前々日、前日と仕事から戻ってみると堂々とキッチンを独り占めして、アキコは肩をすぼめながら料理為い為いその様子を後ろから眺めていて、「今日はずっとこの様子で手際の良さに感心するわ。」と彼女。
テーブルの上で生地を丸め終わると、そのまま余熱済みのオーブンに向かい、ニコニコしながら「この生地がツルンって柔らかくなる感じがきれいだよー。」とハル。
そうか、そんなものなのかと覗きこむとたしかにきれいね。ふむふむ。
焼き上がったら冷めないうちに真ん中をくぼませて、ふんふん言いながらそのまま寝かせて、焦げ茶色の次は桜色と小麦色、そして最後に抹茶色と。
と、自分はそこまでしか見ていなくて、いつの間にかこの焼き菓子はできあがっていて、翌日はカヌレに同じく4色のチョコレートを熱心にコーティングしておりました。
ここは何のアトリエか・・。
「ハルはセンスあるのよね。ここはこのくらいでいいんじゃないっていう加減がちょうど良く分かるのね。なんでかしらね。」とアキコ。
さすがもの作りの家庭に生まれただけのことがあるなあ、なんてうれしいはずなのに、さっきから歯ブラシくわえながらスマートフォンをあれこれいじっているだけで全然歯磨きが進んでいない彼女にイライラ・・。
「ハルちゃんさあ、先に歯磨き終わらせちゃえば。」というと、「今この時間にならないと部員のみんなコンタクトが取れないから仕方ないじゃん。」と少しムッとした表情。(だったらもっと早くに支度を終わらせていけばよいじゃないか。)とムキムキしてしまう私はすっかりおじさんなのでしょうね。
2022.02.16
こういう形を作ってみたかったのです。
まさにKさんとお話していてこの形の話が出た時は、ああ、いろいろな思いってつながっているのだなあ、と不思議に感じたのでした。
今はまだ無塗装で、ここからKさんご夫婦で塗装をしていくのですが、吊戸棚の印象がここから大きく変わっていくのが楽しみです。
それから壁にはとても色みの深いタイルが張られていくので、その印象とのバランスもどうなるのか楽しみです。
今回のKさんのこのお話がご縁ですてきな方々とも知り合うことができて、本当にありがたいなあ。
ひとまず取付は完了。
ノガミ君が苦労しながら作った甲斐あってとてもきれいに納まりました。
2022.02.16
我が家の朝の光景。一晩水に浸けて置いた土鍋を洗います。洗いかごによっては重さに耐えられず傾いてしまうものもあるので、気をつけてくださいね。1枚目の写真は我が家の食器棚の天板の上の様子。奥行60cmと深めです。
先日、キッチンの打ち合わせにいらしたお客様が、「新しいキッチンでは、土鍋でご飯を炊いていこうと思っていて。これを機に思い切って炊飯器を処分してしまおうかと思っているの。」とお話しされていました。
私自身も、新居に引っ越す際に憧れた暮らしの形を目指して考えたことでした。結局「まだ使えるし。」と処分しなかったのです。でもそれが私にとっては正解だったと思っています。
お客様には、そのまま自分の経験をお話しさせていただきました。
「炊飯器を止めてしまおうかしら。」とお話しされる方の大半は、収納スペースに制限が出てきているのを増やしたいという方だと思います。または、土鍋でご飯を炊く日々に憧れを抱いている方かと思われます。
キッチンや食器棚の形を考える時に炊飯器置き場を考えることになります。
「炊飯器がなければ収納場所が増やせるな。」「リビングからキッチンを見た時に、炊飯器は隠したいけど、土鍋なら見えている位置に置いてあってもすてきに見えるから。」など考えると思います。
その目的の為だけに炊飯器を処分してしまうことはお勧めしていません。
家族の中で毎回ご飯を炊く人が同じとは限らないです。もしもの時にはおとうさんだったり、こども達だったりするわけです。親の留守中に子供だけで火を使うのは心配がありますよね。
土鍋の種類によっても弱火で蒸らす時間が異なったりしますので、慣れない人には難しいと思います。
ご飯がうまく炊けていない時のしょんぼり感は大きいです。
収納場所を増やす目的の為だけに炊飯器をなくしてしまうのはリスクの方が多い気がしています。そのようにお話をさせていただきました。そのお客様も「そうよね。そういう時のことも考えておかないといけないわよね。」とおっしゃられていました。
ということで、我が家では炊飯器と土鍋を併用しています。
食器棚の天板以外で土鍋を置く場所です。奥の銀色のものが炊飯器です。土鍋を引きずって傷だらけになることと、木が土鍋の湿気を吸って変色したしまうことを防ぐためにステンレスを貼っています。
我が家で使い始めて7年目の佐久間陶子さんの炊飯土鍋、5合炊きサイズです。鍋底がいい焼き色に変わってきました。
やはり土鍋で炊いたお米の方がおいしく感じます。目をつぶって「どっちだ?」と言われたら当てる自信はないのですが。
新しい暮らしに思いを巡らすときに考えなければいけないことは沢山あるわけです。
でも今想像できる範囲も限られているわけで、できるだけ後悔の無いようにしたい気持ちはありますから、自分たちの暮らしや、お客様とのやり取りで感じたことを記していって、それがどなたかの考え方のヒントとして役の立つことがありましたらうれしいです。
2022.02.12
「すずやかな風が吹いている」
築15年近く経つコーポラティブハウスに住むKさんのキッチンを明るく涼し気な印象にリノベーションさせて頂いたお話と、
「生まれるものたちであふれている」
物作りのスペシャリストであるご夫婦のご新居に大きなペニンシュラタイプのキッチンとパントリー付きの背面収納を作らせて頂いたお話と、
「心地良さのモノサシ」
クルミの表情に憧れて、食器棚とそれにつながる場所や物たちが心地よくなるように部屋を整えていったお話の3つのお話を掲載しました。
よろしければご覧になってくださいね。
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