タモのキッチンバックカウンター

2021.02.22

今日は橋本のSさんのキッチンバックカウンターの設置工事でした。
ちょうど奥様臨月を迎えておりまして、赤ちゃんが生まれるほうが先か、家具ができあがるほうが先か、どっちだどっちだとSさんと気をもんでおりましたら、予定日よりも少し遅くなったそうですが、無事、先に赤ちゃん誕生。パチパチ。おめでとうございます!
で、産後1週間ほどのところにお邪魔させて頂き、無事にバックカウンターも設置完了。パチパチ。
この仕事をしていると、お子さんが生まれるタイミングで家具やキッチンを作らせて頂くことが比較的多いのですが、そのたびにすごいなあって思うのです。
だって、昨日まではここに居なかった子が今ここに居るなんて、すごいことだよ。
そういうふうにすごいことを経てきたわけで、かっこいいなあと思うのです。
やっぱりお母さんかっこいいなあ、とあらためて思うのです。

Oさんのタモのダイニングチェアとクリの小物たち

2021.02.21

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昨年、キッチンを作らせて頂いたOさんからの追加のご依頼でダイニングチェアと小物たちを届けてきました。
Oさんの家は、昨日に引き続き内田雄介さんの設計ですよ。

今回は、フレームに座面をはめ込むのではなく、フレームの上に載せるコロンとした座面を制作。レザーの色はOさんにさんざん悩んで頂いて2色を使ってグラデーションになるような感じに。
そして、椅子と一緒にクリのまな板とクリの包丁トレイも一緒にお持ちしました。
とても良い感じです。
「僕はね、君よりもイマイさんのインスタをよく見てるんだよ。」と朗らかに奥様にお話しするご主人。
「イマイさん、最近ワインをよく飲むのみグラスを新調したんだよ。」「この前焼肉セットのお肉がおいしそうでお肉屋さんを聞かないとね。」とお二人で楽しそう。
そういえば、昨日Sさんのところに行った時も「イマイさんオニギリみまして、私もキッチンによく立つようにしました。」とか、「セイロが欲しくなりましたよ。」とか、Sさんも内田さんも。
なんだ、みんな見てるんじゃん、と恥ずかしくなるのです。
焼肉のお話なんて私のほうがきちんとアキコの記事を読んでいなかったりして(ごめんなさい)、何のお話かOさんの話題についていけなかったり・・。
Oさんあのお肉は倉見の「斉藤精肉店」さんでした。
お肉もそうですが、メンチカツがとても美味しいのです。
今度こちらの方に来られたら、ぜひお立ち寄りくださいね。
私は教えて頂いた江の島のお店を今度探しに行きます!

それではこれからもよろしくお願い致します。

ブラックウォールナットの食器棚

2021.02.21

今日は朝からヒロセ君が制作を担当したWさんのブラックウォールナットの食器棚の設置工事に、彼とノガミ君の二人で作業に向かってもらっていました。
実は昨日もWさんのところにお伺いしておりまして、昨日は朝から運んだだけ。そしてそのあとWさんが家具をリビングに広げてオイル塗装を行なって、今日めでたく取付となったのでした。
壁に取り付ける前に塗装できるほうが余分なところに塗料がはみ出したりと気を使わずに済むので良いのです。
ご近所さんだからこういう分納という方法が取れまして、無事に納まってひと安心。
ところで、どこかに書いたかもしれませんが、ヒロセ君はノガミ君にとって前の職場での上司。ヒロセ君が家具を作りたいという思いがあってノガミ君が声を掛けてくれて、こうして今二人はここにいるのですが、今はノガミ君のほうが先輩。
不思議な関係で、ノガミ君は前職の時からの呼び方で親しみを込めて「ダイスケさん(ヒロセ君もダイスケさん)」と呼ぶのですが、ときどき反応して私も振り向いてしまうのです。
今日も良いチークワークで早々と戻ってきてくれました。

色いろいろ

2021.02.17

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どちらもナラ材です。
ひとつはお持ちのダイニングテーブルの色に合わせて濃い茶色にしたもの。
そのテーブルが導管が黒ずむくらいの色みでしたが、表面は使い込まれたからか少し色が褪せているようで赤みのない青みのある茶色でしたので、まずはワトコオイルの「ドリフトウッドカラー」で塗装します。
「ダークウォールナットカラー」よりも赤みのない茶色になるので、これで様子を見ます。
まずこれで、均一に茶色くするのですが、オイル塗装は基本的に塗ったら拭き上げて仕上げる塗装なのでそれほど濃くならないことが多いのです。
案の定、拭き上げると赤みはなくても明るめになりましたので、翌日「エボニーカラー」を塗って、というかウエスにとって擦り込んでいきます。こうすると、表面はほんのり濃くなり、導管はしっかり黒みが入ります。そして、そのまま乾燥。
3回目に「ダークウォールナットカラー」をやはり擦り込んでいきます。もう導管に色は入らないですが(入ってもほとんど変わりませんが)、表面の黒みが少し和らいで赤みが少し入るのです。
これで完成。
少しはテーブルの印象に近くなっていたらよいなあ。

そして、もう一つはホワイトオイル仕上げ。
こちらはお客様の提案で、普段使っているワトコではなくリボスのカルデットという塗料で塗ります。
ふだん使わないものだと、塗料を用意しなければいけないのですが、今回はお客様がご用意くださいました。
あらかじめサンプルを頂いていて、カルデットとクノスという2種類の色を混ぜることでその色に近い感じになるというご提案を頂いていたので端材で試してみましたが、クノスを混ぜると白みが減ってしまって。
そこでカルデットのホワイトだけを使って仕上げていきました。

個人的には、木が持つそのままの色が好きなので、あまり着色しないことが多いのですが、今回のように他の家具や部屋の空間に合わせて、色をつけて仕上げることももちろんできます。
ただ、着色の微調整がしやすいウレタン塗装と違って、オイルは塗れば染みこんでしまうので微妙な調色が難しいので、なかなかイメージにイメージと完全に合致させることが難しかったりします。
なので、あらかじめ微妙な着色は難しいということを皆さんに理解して頂いた上での着色になるのですが、クリアでしたら塗料そのままの色で木々もそのままの色で仕上がるので、もう少し気持ちが楽に塗れるのですが、着色となると上記のように試行錯誤しながらいつもやっております。

ちなみにクリアも最近塗料を変えております。
今まではワトコのナチュラルとオスモのノーマルクリアを使い分けていましたが、ノーマルクリアは高価で粘度も高いので多少塗りづらかったりします。
また、粘度が高い理由にワックスがふんだんに使われているのですが、このワックスの光沢が行き届いた様子が、化粧板みたい、と言われたこともあったりして・・。(なかなかあの光沢感を出して仕上げるのは大変だったりするのですが。)
そこでオスモの利用は少し控えて、その代わりにターナーのエシャオイルを使い始めています。
乾燥が早く、しっとりした印象がきちんと出るので、使いやすくきれいなのです。
ワトコは引き続き使っていて、こういう着色の時やクリアでも少し色濃く仕上げたい時にはワトコを使うのです。

オイル塗装は塗るのは基本的に塗って拭くというシンプルな作業なのですが、色作りや仕上がり感などを考えていくとね、やっぱり奥が深いのです。

Sさんこんにちは

2021.02.20

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Sさんのお時間を少し頂いて、やっとお伺いすることができました。
「今度Sさんのところにご挨拶にお伺いすることにしたのです。」と内田さんにお話ししましたら、「ぜひ僕もご一緒させてもらっても良いですか。」と言ってくださって、黒い服装した男二人でSさんのところにお邪魔させて頂きました。
「お邪魔します。」
最初は照れくさそうにしていたお嬢さんも終いにはお菓子でくじを作ってくれたりして賑やかな時間を頂きました。
お手入れのご説明にと伺ったのにキッチンはとてもきれいに使ってくださっていて、手触りもまだお引渡し当初の時のようなツルっとした感触で、とても丁寧に使ってくれている様子が分かりました。
「週末は私が食事を作るのです。」とご主人。
「何となく作ってもらえるような雰囲気に持っていくのです。」と奥様。
すてきです、すてきです。何かを作ることってとても楽しいことで、楽しいことをしているとみんなが楽しくなるのです。
小さな喜びが、楽しみが重なって暮らしができあがっていくのです。

帰りにSさんから頂いたお土産の紙袋にはこっそり入れていたお嬢さんからのお土産のラムネが入っていました。
内田さんも「新しいことがいろいろと増えて忙しくて。」と何だか楽しそう。
みんな楽しそうです。
ありがとうございました。

キッチンカタログ プレゼントは続く

2021.02.16

2012年に始めたキッチンカタログのプレゼントも9年目に入りました。
年間配布数も最初の4年間は2桁台でしたがその後は150件前後、一昨年からは200件以上の配布数が続いています。カタログの配布数を発表しているところもないのでこの数が表すものが多いのか少ないのかどうなのかわかりませんが、私達のような小さい工房の手作りのカタログなのに興味を持っていただいてうれしいです。オーダーキッチンを検討する方は多いのだなと感じています。ありがとうございます。
この配布数がその年の売り上げと比例するのかなと見ているのですが、しませんでした。理由を考えてみると、①請求したその年中に仕事の依頼につながっているわけではない。カタログを請求してから2~3年後にご依頼をいただく方も多いのです。お家づくりにはそれだけの準備期間が必要だということなのでしょうか。②遠方の対応できない地域の方にも配布している。せっかく私達に興味を持って個人情報を教えて請求してくださっているのに、製作できないからと言って断るなんてできませんので、少しでもご参考になればと送らせていただいております。この2点が売り上げと比例しない理由に当てはまるのかなと思います。「カタログを作る費用も掛かっているのにそれは無駄にはならないのか?」と思われるのかもしれませんが、そうは思えなくて続けています。仕事を続けていると結局繋がっているのだなと感じることが多いのです。一見意味のないことなのかもと思われることをお客様が覚えていてくださってそれが決め手になっていて後に仕事に繋がったり、とかご縁の面白さを感じています。
ですので、キッチンカタログのプレゼントはこれからも続きます!写真のような水色の封筒でお手元に届きます。ご希望の方はお気軽にご請求してくださいね。
キッチンカタログプレゼントページは こちら です。

バレンタインディ

2021.02.14

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久しぶりにお休み。
バレンタインディの今日は、家の手入れです。

まずは、コンシールドドアクローザーの手直し。
ドアクローザーと言うと従来のものは建具の右上や左上にポッコリついているものですが、このコンシールドドアクローザーというものはクローザーの機能を建具と鴨居に内蔵できるのでとてもすっきりした納まりにできるのが特長。
ただ埋め込む分、固定ビスが鴨居にしっかり効かせられないこともあって、ちょっとがたつきが出てきたので、長いビスをしっかり効かせるために鴨居の材の上に応急処置として角材を乗せてそこにビス止めしていたのですがその材の納まりが良くないので、もう少しきれいな長さの材に交換。
これできれいにしっかり止め直すことができました。

続いて、玄関扉のレバーハンドルの鍵のラッチがストライクのボックスにぶつかってしまうようになってしまいまして。
よく見ると、扉がほんの少し傾いでいます。
木の家は動くのです。木の扉も動くし、木の家具も動く。
素材の良さを生かすということは、その素材のメリットもデメリットも受け入れなければいけないわけで、いくら知恵を絞ってデメリットを抑えようとしても素材はそうそうたやすく従ってくれなくて、そういう営みが時間を経て現れることがその良さであって、いつまでも同じ表情というのは有りえないことですから、こうして手を加えながら使いやすくしていくのです。
で、使っているのはHORIの黄銅磨き仕上げのシンプルなものですから、ねじを回すと扉の傾きを調整できるわけではないので、一度扉を外して、枠の蝶番が取り付けられている位置を掘り込みます。
掘り込めば建具は枠のほうに寄るので、鍵のラッチは上に引き寄せられます。
こうすることで、またラッチがぶつかることなく、鍵が閉められるようになりました。

もうすぐでここでの暮らしが2年になります。
だいぶ素材の動きは落ちついてきたでしょうか。
家も暮らしも作るものだと実感しながら過ごしております。

木のキッチン 水に濡れても大丈夫?

2021.02.13

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我が家のキッチンです。ペニンシュラ型の無垢シナ材オイル塗装のもので使い始めて1年9か月目の洗い物を終えた後の水切りかご周りの様子です。(うちは収納スペースの確保を優先してつけませんでしたので、食洗機があるお宅よりも洗い物の回数は多いと思います。)水が周りにかかっていますね。ダイスケさんが「もう少し気をつければこんなにはかからないよ、ひどいね。」と言っていますが(笑)、普通に洗い物をした場合の見本ですからよいのです。
「木のキッチンって、水回りで大丈夫なのですか?木が黒くなって腐ってきたりしないのですか?」って必ず聞かれます。
そうですね、水に濡らしたままの状態が長く続いていたらそうなると思います。
濡れフキンがずっと木に触れたままだったり、手拭きタオルが木に触れたままだったり、水切りかごが気付かないうちに木の側板に触れたままだったりと、水分が通気されない状態でいると木が黒くなっていってしまいますので、洗い物の後は蛇口周りの水はねを拭き取るのと一緒に水切りかご周りの水ハネも拭いています。
また、時々、木のキッチンを使い始めたお客様から、「黒い染みができてしまったのですが。直りますか?」と問い合わせをいただくことがあります。いつの間についていたという方がほとんどなので断定はできないのですが、水だけではなく、洗剤の泡や何か水以外の成分が含まれたものが跳ねて付いてままの状態が続いてしまったのだと思います。その場合にはその直し方をお伝えしたり、直しに伺ったりして対応させていただいております。黒い染みを直す方法はこちらをご参照ください。
木のキッチンをきれいに使っていく方法として、キッチンを使い終わったらまわりの水分や汚れをきれいに拭き取るということを気をつけていってください。これはどの素材のキッチンでも同じだとは思いますが。そして、木のキッチンが気になるけど心配という方はまず木のお皿(キッチンを作る場合と同じオイル塗装かウレタン塗装のものが望ましいですが)などを使ってみて木の使用感を体験してみるとよいと思います。または、ショールームや我が家のキッチンの経年変化を随時伝えていきますので、ご参考にしていただけたらと思います。

冬のもみじとシースルー

2021.02.11

我が家を入口から見た光景。目隠しになるようにと株立ちの紅葉を植えたのですが、冬の紅葉は枝だけなのでこんなさみしい感じです。
ハニカムシェードシースルーを下げていますがこんな見え方です。ペンダントランプの位置はわかるくらいというのでしょうか。明かりのそばを人が動くと居るのがわかります。
お家づくりの際に、ブラインド選びは悩みました。ミラーレース・遮光・遮像など様々なタイプのものがありますよね。窓が大きいので保温の点も気になりました。
なるべく施設っぽくならない自然な印象のものがいいよねと選んでいくと普通のレースと和紙タイプのものになりました。
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ブラインドを上げているとこんな感じです。旗竿地で道に面しているわけでもないので、お隣さんが家を出入りする時に目に入るくらいでしょうか。そういう点ではブラインドを上げたままにできて家の中から植栽を楽しめる点はよかったなぁと思っています。
常緑のものを植えたらよかったのかなとも思いますが、我が家で紅葉を植えるならこの場所しかなかったのでよいのです。春になってまた紅葉が繁る頃が楽しみです。ちなみに、ダイニングテーブルで集中している娘たちは勉強しているのではありません。外出自粛中を利用してAmazonプライムで見られるアニメを観たり、漫画を買ってきては読んでいます。アニメや漫画は1つの話が25分位にまとまっていますし、自分の好きなタイミングで物語の中に入りやすくて、家族で共有できるのでいいですね。

日刊Sumaiに記事が掲載されています!

2021.02.11

とてもありがたいことに私達の言葉を住まいの設計の「日刊Sumai 」のWebsiteに掲載していただけることになりました!テーマをいただきそれに合わせて文章を考えて送ってチェックしていただいて返信をいただきまた考えてチェックしていただいて…と出来上がった文章なので、私達が普段発信しているものとは異なり、似たテーマでもこちらの方が読みやすい・わかりやすいという方も多数いらっしゃると思います。ベースはいつものイマイダイスケ節全開なのですけどね。興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。他にも様々な魅力的な記事が掲載されていますのでキッチン・家具に限らず、お家づくりや暮らしについて興味がある方はぜひご覧くださいね。よろしくお願い致します!

日刊Sumai Instagram @nikkan_sumai

Hさんのクルミのカップボード

2021.02.09

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カップボードのように見えますが、どちらかというとここはリビングで、Hさんご家族の暮らしや思いの一粒ずつがここに丁寧に置かれていくのです。
家具ってその暮らしの中に溶け込んではじめて温かみや表情が生まれてくるものですから、こうして納品したてのどこかまだ緊張した面持ちの初々しい様子は今だけです。
次回、ご挨拶にお伺いできる時は、クルミの表情以上に彩り豊かな様子が拝見できるはず。
楽しみにしております。

お道具

2021.02.09

週末に家具屋姫たちのお雛様を出しました。両親が我が家には立派過ぎるものをプレゼントしてくれまして十数年目になります。長女のお人形の方が大きく、次女チイのお人形は置くスペースがないのでお道具が全くありませんでした。物心がついてくるとやはりその違いに気づき、
チイ「私のお雛様にはお道具がないんだね。」
私「うん、そうなのごめんね。」という会話が数年毎回出ていました。姉妹あるあるかもしれませんが。
ある時、母にその話を伝えると、「あなたのお雛様はもう私飾っていなくて持っているだけだから、そのお道具を使えばいいじゃない。」という話になり、私のお雛様を実家から受け取ってお道具だけを一緒に飾ることにしたのです。お人形の大きさが違うのでサイズ感が合っていないのですが、チイはそれ以降何も言わずまじめに並べて飾ってくれています。
その様子を見て私はうれしくて、きっと母もうれしいはず。私にこのお雛様をプレゼントしてくれたおじいちゃんおばあちゃんもうれしく思ってくれているはず。見守っていただきながら、桃の節句を過ごしていきたいと思います。

陽射し

2021.02.08

緊急事態宣言が延長になり週末でもお出かけできない日々が続いていますね。
家で過ごす時間ができたことで、時間による陽射しの変化で気づかなかった家の表情を感じることができました。
我が家は東側に3階建てが建つ住宅街の旗竿地で1階にリビングがあるので通常よりも暗めだと思われます。
その分、光の変化を感じられるのかなと思いました。
はじめに朝日にソファが照らされました。
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日が昇ってくると、床にあたる陽射しが反射してダイニングテーブルと椅子が照らされます。
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日がさらに昇ると階段が照らされます。
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お昼頃、家の中に陽射しが入らなくなると二階の窓に反射した陽射しが壁を照らし明るくなります。この明かりからだんだんなくなり西日に移り変わっていきます。建物と日射しの関係って面白いですね。設計士さんには家の形を考えた時にこの光景が浮かんでいたのかと思うと驚いてしまいますが。季節によっても陽射しの位置は変わりますし、今しか楽しめないのだと、家で過ごす時間があったから気づけたのだと思いながら前向きに過ごしていけたらいいなと思います。

温かい日

2021.02.07

今日は、昨年の一番最後にキッチンを設置させて頂いたIさんのところにお伺いしてきました。
先日、無事にお引渡が終わって、もうすぐお引越しなので、その間にオイル塗装をしましょう、という段取りだったのです。
お昼前には陽射しもきちんと降り注いでとても温かい日でしたね。
Iさんのキッチンは久しぶりにコの字型の大きなキッチンなので、けっこう塗るのが大変そうなのです。
私は説明しているだけで少し汗が出てくるくらい。
奥様にひとつずつご説明しながら、ご主人はお子さんの子守を。
ちょうど電気屋さんがエアコンを取り付けに来られていて、「すみません、リモコンだけ先に頂いても良いですか。」と業者さんにご主人が。
「息子がリモコンお気に入りなんですよ。」
「どうぞ、どうぞ。」
「良いそうだよ。ほらっきちんとありがとう言わないと。」
「ありがとうございます。」とお兄ちゃん。

温かい日です。

Nさんのセパレートキッチン

2021.02.06

既にほかの職人さんもその日の仕事を終えられた静かな室内で、ノガミ君とワタナベ君がもくもくと作業を進めてくれました。
納まりを調整するために、午前中に大工さんが壁の位置を調整してくださって、お昼過ぎから作業に取り掛からせて頂くことになった今回の作業。
もともと1日間で終わらせるつもりでしたが、午後からだとちょっと厳しいかなと思っていました。
建築工事も終盤に差し掛かっていて、日を伸ばしての作業となると、他の作業にも差し支えるというノガミ君の判断で「どうにか本日中に終わらせることができそうなので、続けて作業しますね。」という連絡が。
頼もしい言葉です。
おかげで無事に作業は完了し、あとは設備屋さんやガス屋さんや電気屋さんに仕上げの作業を託します。
家作りは一人一人の職人さんが作り上げていくものですから、いろいろな呼吸が大切です。
そういうものを汲み取って進めてくれるスタッフのみんなにはとても感謝しております。
それぞれの職人さんの作業がすべて終わったら、Nさんがオイル塗装を施してやっと完成。
楽しみですね。

月がのぼった

2021.02.04

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先日のまあるいまないた。台のかたちが少ししっくりこなくてね。
ホコリが落としやすく、湿気がこもりにくい形にしたら、月見だね。
月見で一杯。

光がとまった

2021.02.03

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「朝ね、仕事に行く身支度していたら、ちょうど太陽がまん丸く、こちらを覗きこんできたの。」とアキコ。
まわりを家々に囲まれた我が家に陽射しがきちんと入り込んでくるのはこの冬くらいでしょうか。

久しぶりにこの円卓を作らせて頂けることになりそうです。
今度は節のあるナラ材を使った天板に真っ白な脚になるのです。
椅子のほうは少し軽くできるようにタモ材を使って、やはり白いレザーを使うシンプルな椅子を作ります。

少しずつ春がやってきています。

節分の日

2021.02.03

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今年の豆まきは小6次女チイと2人でしました。彼女が好きなアニメ「鬼滅の刃」のキャラクターのお面をつけて。家具屋ですが木の升はもっていないので、お気に入りの山本芳子さんの四角い器を毎年使っています。年明けから初めて使うアコーディオンの練習を張り切っていて楽しみにしていた小学校最後の授業参観も緊急事態宣言の延長で中止になってしまいました。昨年から子どもと行事を共有できないことに慣れきってしまっている状態が嫌ですね。仕方がないことなのですが。やり場のない気持ちも込めてお庭に豆を投げました。我が家の小さい庭には鳥さんも来るので見つけて食べてくれることでしょう。
そして、夕ご飯は恵方巻きという名の手巻き寿司。ハルは塾があったので22時過ぎに一人で黙々と食べ、ダイスケさんは一陽来復のお札をお祀りする役で会社にお弁当を持ってお留守番でした。私は家の分のお札をNHK「2355」の時報を聞きながら無事付けました。ちょうどキッチンの収納扉の上で、ペンキの壁に両面テープはつけられないので気をつけながら付けました。見守っていてくださいね。
玄関には柊と豆の枝もぶら下げておきました。小さめで効果が薄そうですが気持ちの問題ですからよいのです。そんな我が家の節分の日なのでした。

時間がとまった

2021.02.02

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まるで時間が止まったように、ずっとここにあったかのような古めかしく豊かな表情のクルミが現れた。すごく良い色を持ったクルミだ。

とても存在感のある表情が生まれていました。

制作はカイ君。
彼が何となく「フフン。」とした表情に見えるね。
気持ち良い形ができあがると、フフンって感じになるよね。
デティールもね、少し懐かしいのだけれど、クラシカルという感じではなくてさり気ない表情に仕上がりました。
もうすぐ納品です。

ご挨拶をいただきありがとうございました。

2021.01.31

お伝えするのが遅くなってしまいましたが、今年もたくさんのお客様から年賀状や寒中見舞いをいただきありがとうございました。
「キッチンや家具、大活躍しています!」、「すてきなキッチンにしていただいて快適なステイホームを過ごせています。」とご報告をいただけて、お客様ご家族の様子が分かるととてもうれしくて、「このご家族とともに暮らす道具を作らせていただいたのだ。」と気が引き締まります。
ご挨拶の中には、お客様がもうその家具・キッチンとは一緒に生活していないというお知らせをいただくことがあります。
私たちのWebサイトの製作例は暮らし始めた家具やキッチンの様子をお客様のご協力があって撮影させていただいております。新しいお客様からも「〇〇さんの写真を参考に〜」という形で問い合わせをいただくことが多いです。
ついお写真を見ると今でもその暮らしをされているものだと思い込んでしまうのですが、そうではなかったのだと知るとさみしい気持ちもあります。でも、それを私達にお知らせしてくださるお気持ちの方がうれしいです。「親族が続けて住んでキッチンを使っています。」、「次に暮らす方には、キッチンで何か困ったことが起きたららイマイさんに問い合わせれば大丈夫ですからと伝えてます。」と言っていただけると、ちょっとドキドキしてしまいますが(笑)、その場所に残り使い続けられる責任があるものを作らせていただいているのだと再認識することができます。ありがとうございました。
新しい生活様式を迫られた昨年、まだ今年も続いていくことが見込まれていますが、その変化に合わせた皆様のお声にも引き続き応えていくことができるよう努めていきたいと思います。

こてを置く台

2021.01.29

反町のハドソン靴店さんから依頼されていたこてを置く台を届けに出かけておりました。
前回同様にこういう仕事をすための道具を作らせて頂けるというのはうれしいことです。
今回は、何のことはない木枠なのです。
古い電熱器を使って、コテを温めてから革にあてて使うのだそうですが、そのまま電熱器に置いておくと、こての握りがまん丸だからコロコロ転がってしまう。そこで、その電熱器のカバーのサイズに合わせて木枠を作ったのです。
意外と手が込んでおりまして、コーナーが曲線になっているので、四隅は直前の材とは別に取ってカーブをつけて、まるで椅子を組むようにほぞ加工をして組み立てています。
これで意匠と強度が得られました。
そして、こてが載る部分はC面を取ってあたりを良くして。
多田の四角木枠ならもっと簡単にできるのでしょうけれど、「やっぱり気に入ったきれいな形にしてほしいです。」という村上さんのリクエストに応えた形がこの形です。

こんにちは、Kさん。

2021.01.28

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昨年末にキッチンを、先日2階の収納を設置させて頂いたKさんのところにお手入れの方法をお伝えするためにご挨拶にお伺いしてきました。
内装工事を担当してくれたkotiの伊藤さんが細かい仕上げ工事をされていて、まもなくすべて完了する予定。
昨年は伊藤さんと一緒に多くのお仕事をさせて頂けて、楽しい時間でした。
今年もすでにいくつか一緒にお仕事させて頂く予定で楽しみにしております。
で、Kさんとも長い時間をかけて打ち合わせと施工をしてきましたので、私も伊藤さんも和気あいあいとした空気です。
外は雪が降り始めましたが、ここは温かいのです。
「イメージ通りの色になってよかったわ。最初の写真の印象通りで!」とKさん喜んでくださって。
Kさん、ざっくばらんなお人柄で、さらには明確なイメージがありましたので、キッチンや家具作りにおいては大変勉強になったのでした。
まさか螺旋階段の下に潜り込ませるようにキッチンを作るとは思っていなかったし、すてきなキッチンの床材(風合いの良いコルクなのです。)を知ることができたし、2階の収納をあえて短くすることで、リノベーション前の2階の空間の感じかたがこんなに大きく変わるなんて思ってもいなかったし、仕事をさせてもらいながら学べるというのは、とてもうれしいことです。

今回のキッチンはコーリアンのグレイシアホワイトに親和性の良い(樹脂の基材の相性が良いのです。)トクラスの樹脂製シンクをシームレスに取り付けています。キッチン表面材はホワイトオークの突板をホワイトオイル拭き取りで仕上げています。
フローリングは既存のままですが、マンションのリノベーションには見えない豊かな空間になりましたね。

Oさんの椅子

2021.01.28

久しぶりに「円卓を考えているのです。」というお話を頂いたのです。
「ウェブサイトのどのページか忘れてしまったのですが、シルバーの金属の脚の円卓で・・。」
なるほど、それは私の家ですね。

私のアトリエ、まずはキッチン

気ままに制作例の記事を作っているものですから、テーブルの制作例には載っていなくて、すみません・・。
ということで、換気良く、ダイニングをきれい整えてKさんに自宅に足を運んでもらったのでした。
「実は以前からイマイさんのウェブサイトを拝見させて頂いてまして、このテーブルと椅子のまとまりがとても好きでして。」と言ってくださって。
その足で工房までいらして頂いて、工房にある天板がナラ材で黒つや消し仕上げの5本脚のテーブルも見て頂いて。
こういうふうに実生活の中での家具と家具が作られる場所で見せられる家具と2か所で見せられるようにできるのって、私自身なかなか憧れていたのです。
ただ、こういう社会状況ですので、気を付けないといけませんね。

そして、この椅子は昨年の秋に相談頂いていたOさんの椅子。こう見えて椅子はね、小さいけれど作る手間がとても大変。大きなキッチンを作ることと同じくらい作業が細かくてなかなか気軽にオーダーして頂ける金額にしづらいのが難しいところですのに、このOさんや先ほどのKさんのように強い思いを持ってくださる方からこうしてご依頼頂けることは本当にありがたいことで、気持ちがたいへん引き締まるのです。

収納の高さとダボ穴

2021.01.27

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我が家のキッチンの吊戸棚です。横に銀色の穴が何個か見えますね。棚板の高さを変える時の留め具をつけるダボがついています。
私「家具屋の自宅の吊戸棚なのだから、ダボはつけない方が潔くてすっきり見えてかっこいいよね。ここの収納の高さなんて多分そんなに変わらないし。」
ダイスケさん「いや、長く暮らしていれば年によって使うものが変わるんだからここに入れたいものも変わるよ。高さは変えられた方がいい。絶対君しまいたいものが入れられなかったらブーブー言うよ。」
当時は「え~。」と思ったのですが、暮らしはじめて1年8か月目に高さが変わりました(早い…。)。ダイスケさんの言う通りでした(笑)。
初めて就職した職場の後輩から結婚のお祝いにピンクと青のペアのワイングラスをもらったのです。当時はビール派だったのであまり使っていなかったのです。「かわいい!」と言って娘たちがシャンメリーを飲むときに使っていました。
それが我が家の食器棚の一番背の高いものだったのでそれに棚の高さを合わせていたのです。
食器棚を注文されるお客様でも、ワイングラスの高さに棚を合わせるとデットスペースができてしまうのが気になる方は、下にワイングラスホルダーをつけて、収納場所を確保される方もいらっしゃいますね。
40代になってからワインの味が好きになりワイングラスをよく使うようになりました。
そして、割ってしまったのです、私が使うピンクの方を。とても残念に思っていたのですが、義理の弟さんご家族から引っ越しお祝いにカタログギフトを頂いてワイングラスが載っていたのです。掲載されている中で一番背の低いものを選びました。(ありがとうございます!)それでも23㎝ありました。もともと使っていたワイングラスは18㎝だったので、(家で使っているものが標準サイズのものだと思い込んでしまいますが、それは小さめのものだったようで、壊れて初めて知ったのでした。)高さが変えられたから同じ場所に置けて良かったなと思っています。ここにダボ穴がなければシナ材の木目の美しさがもっと楽しめたのかなとも思えますが、私には向いていなかったと今は納得しています。家具を注文される方もほとんどつけられていますが、ダボ穴の個数はお好みに合わせられますので気になる方はご相談くださいね。
背板はグレーになりました。ペリアンさんのキッチンに憧れていたので収納場所毎に色を変えたかったのですがダイスケさんに却下され唯一許可が出たのかグレーでした。