稲村ケ崎にて

2024.05.23

葉山工務店さんからお声掛け頂いていた夏にキッチンやそのほかの家具を納品する予定の稲村ケ崎の現場に出かけておりました。

稲村ケ崎駅から西に向かって歩いていくのは初めてでしてとても静かな住宅街。

少し変わったコンセプトで作るという住宅は、形はシンプルなのですが、納まりがかなり複雑できっと出来上がってしまうと分からなくなってしまう部分がすでに頭の中でぐるぐると回り始めたのでした。

監督のIさんはいつものひょうひょうとした様子でしたが、仕事の納まりは大変美しいので、きっとうまくいくはずです。

帰りの江ノ電は、うわさで聞いていた以上の人、人、人。平日なのにこれほどとは。乗れるのかな・・、なんて思っておりましたが、地元の高校生たちはちょっと困った顔をしながらも上手にひょいと乗り込んで、それの真似して少しでも空いている車両にどうにか乗り込んで、汗をぬぐう。

でも、みんな、まもなく到着した七里ガ浜や鎌倉高校前や江ノ島で楽しそうに降りていくのが見えました。うーん、なんだかいろんなみんながたくましくて良い。

草目地の古窯レンガ敷き

2024.05.23

外構工事完了確認の訪問時にサフランさん いただいた資料です。

植えた植物の情報や管理の仕方、管理していく上でのおすすめグッズ、おすすめSHOP情報が載っていて、「そうか、これからなんだ!」と気が引き引き締まりました。

読んでいて一番反省したことは水やりのタイミングでした。

今まで自分の都合で、夕方水やりしていたのです。朝は忙しいから無理、帰ってきてすぐならできると。

光合成をするときに水分が必要だという本当に基本的なことを忘れてしまっていました。

そりゃそうですよね、人間だって、疲れている時に好物出されても「今は疲れてて食べれないよ。」ってなりますから。

夕方水やりしておいて、「花が咲かない。実がならない。」なんて言っていた自分が恥ずかしいです。

これを機に勉強し直して「ここに植えられなきゃよかった。」と植物たちに思われないようにしていきたいと思います。

種まきから2日後の様子。この青い粒粒が種だそうです。

「芽吹くまでの最初の3週間が大事です。」ということで、雨の日以外毎日水やりです。

我が家の水やりグッズは4Lジョウロひとつしかありませんから、ひとり水やりリレーです。このスペース、2m×20mありまして、2×1mの範囲にジョウロ一杯撒くペースで約20分かかります。

それを繰り返していたら、6日後に芝が生えてきました。ほげほげしていてかわいいですね。

種まきから13日後の西日の中の古窯レンガの様子。芝が伸びてきました。新緑がきれいですね。

種まきから25日後の様子です。最初の3週間経ちました。

娘たちの幼稚園時代のスコップがなぜ置いてあるかというと、どこまで水撒きしたかの目印です。

水撒きの途中で、「洗濯物の空気乾燥回してからピンチに干そう。」「資源ごみ出す時間だ。」など中断するとどこまで水を撒いたかよくわからなくなってしまうので撒いた場所にスコップを置くようにしています。赤いので目立ってすぐわかりますね。

西洋芝の姿は見えていますが、ミックスで撒かれているダイカンドラの姿が見えないのが気になりますが、芽吹いてきてどんな表情になるのかこれから楽しみなのです。

引き続き、サフランさんの教科書を参考にしながら管理をしていきたいと思います。

タモ柾目の洗面脱衣室の家具たち

2024.05.22

そういえば、先月ここに打ち合わせに来た時に思ったのでした。

途中で見かけた「朝霧高原」の看板にふと懐かしくなりました・・。と

・・・・・

朝霧高原と言うと、まだアキコと結婚する前にこのあたりに来たんだっけなぁ。

あの頃は、この家具づくりの仕事をずっと続けていくのかなあとぼんやり不安になって、自分が何をしたいのかよく分からなくなってたような気がする。当時は家具作りというよりは、お店の家具ばかりを作っていて使う相手が見えないことや、作っても数年間で改装工事になって壊されてしまうようなものが多かったり、内装屋さんから降りてくる形は、見た目ばかりが重視されて、作りが貧弱だったり、使いづらいだろうかたちばかり作ることが楽しくなかったのかもしれない。

そして、やはりぼんやりと結婚という言葉が頭に浮かぶようになってきた頃だと思う。

不意に、動物の世話をしながら暮らしてみたいなぁという思いが以前よりも強くなったのだ。なんとなく、日の出とともに動物たちと起きて毎日を生きるという暮らしを夢見たのかもしれない。

口に出したからには実行しなければ、という思いがあって、ある牧場に見学させてもらえるように約束したのだった。

少し涼しい季節だったかな。とても広い高原を二人で歩いたことをなんとなく覚えている。

少し緊張しながら(一人だったらもっとガチガチになっていたかも・・)訪ねると、オーナーは最初から少し諦めた表情で、もう何度も繰り返しているだろう話をしてくれた。

動物と暮らすことは思っている以上に大変だし、それで食べていくのは、とても厳しいことだよ、と楽しそうな話はひとつもあがらなかった。きっとそのあとには、それでも生き物と暮らす喜びはそれ以上に素晴らしい、と無言で伝えていたのかもしれないが、二十歳過ぎのしかも一人で来られないような覚悟の子供が甘えてできる仕事ではないとふるいに掛けたかったのだろう。

「それでも、住み込みでやっていきたいと思うのなら、また来なさい。」

とそう言ってくれた。

案の定、私は行かなかった。その後の連絡も取らなかった。きっと失礼な若造だと思ったことだろう。

すみませんでした。

私は「あきらめろ。」と誰かに言ってほしかったのかもしれない。

情けないことに今までをきちんと自分自身で考えて生きてきたって胸を張って言えるわけではなくて、いつも誰かにきっかけを作ってもらって流れるように生きてきたように思える。大学を辞めたことも、今の仕事を始めたことも、インテリアの専門学校に行ったことも。

そして今もこうして誰かにこっちにくるなと言ってもらえて、いかなくて良い理由ができたことに安心しているのかもしれない。

このあたりに来るとそういう情けない自分が思い出されるけれど、その何もかもがあって今がきっとあるのだろう。

感謝しなくてはいけないよね。

現地に早く到着したので、こうして昔を思い出したのだ。

懐かしいね。

・・・・・

昨晩から降り続いた雨は、沼津を抜けて小さく山間をくぐるあたりになり駿河湾を望めるあたりに差し掛かる頃には路面がちらほら乾き始めるのが目につきました。

今日は富士山をぐるりと回り込んで富士宮までワタナベ君と、ヒロセ君、タケイシさんと4人で出かけたのでした。用意しておいた合羽が活躍することもなく、現場に到着するとほどなくしてぎらぎらと太陽が照り付けるようになりましたのは、やはりみんなの日頃の行ないが良いからなのでしょうね。

私もそのつもりで心掛けておりますが、なぜか一人で汗が止まりません。暑さのためなのでしょうか。

今日は平成さんから頂いた洗面脱衣室の家具たちの取付の最初の日です。

「エコカラット施工前にここだけは設置してもらえるとありがたいのです。」と監督のKさんとは、7年前の大きなキッチンを作らせて頂いた時にお会いしたきりでしたので大変久しぶりだったのですが、懐かしくて思わずうれしく口元がほころびました。うれしいなあ。

そのような段取りが必要でしたので、洗面カウンターを取り付けに来たのですが、それなら一緒にということで、タケイシさんが担当した乾燥機を収納する家具と、ヒロセ君が担当した引き出しがたくさんある収納も一緒に持ち込ませて頂きました。

やはり平成さんの現場はリノベーションでも精度が良いので、順調に納めることができて、あとはワタナベ君が担当しているかなり大きな収納をもって来月にまたあらためてお伺いします。

そういえば、今回の突板はタモの柾目。柾目なのだけど、木目が規則正しくリピートする感じを和らげたいというリクエストで、柾目のランダム張りで制作しているのです。

「一生もの」

2024.05.22

ほぼ毎日身につけているアクセサリー。
若い時は着飾る意味が大きかった気がしますが、
今はお守りのような気がしています。
毎日身につけているのでなるべくシンプルで、よく見るとちょっと凝った部分のあるデザインのものが好みです。
Jardim by Marina Ishiiイシイさんに出会ってからデザインが好きで愛用させてもらっています。
若い頃は「マットな質感」「艶なし」をかっこいいと思いそういうものばかり選んでいたのですが、
50代を迎え、自分に艶がなくなってきたので、身につけるものに「きらきら」を求めるようになりました。(笑)
そこで、購入した当初、艶なしのデザインだったものを、イシイさんに相談して艶が出るように加工をしてもらいました。
きっとイシイさんとしては不本意なことだったのだと思いますが…、わがままを快く引き受けてくださりありがとうございました。
よく高級な素材を使って丈夫に作られたものを「一生もの」と言いますが、身に着けるものは特にサイズも変わりますし、好みや考え方は年齢や環境によっても変わるので難しいことだなと思いますが、
こうして変わる好みに合わせて加工ができて使い続けていくことができることも、「一生もの」なのかなと最近思います。
「クレミル」をそういうものづくりをする作家さんと交流することができる場にしていけたらと思っています。
クレミル再開第一弾の作家さんは、そのジュエリー作家のJardimさんです。
石留めの技術を学んで、石付きのシルバーリングを制作するワークショップです。
二階のショールームでワークショップを開いていただきます。
この機会にぜひ遊びにいらしてくださいね。

Jさんのキッチンとカップボードを制作して:スタッフヒロセ君の制作日記

2024.05.21

オープン収納が付いた吊戸棚。写真は逆さまに置かれています。

ナラを使ったキッチンとカップボードを担当させていただきました。

天板にはナラ材無垢ハギ板とシーザーストーンを使用しています。

今回使用したナラの突板ベニヤは、白太の部分を少し入れてもらい作ってもらったものになります。

白太の面積としては僅かなのですが、左右に向かって長くラインが入っているのがとても印象的なキッチンです。

その白太のライン、というのが今回の難しい点となりました。

引き出しの前板や扉の木目が繋がるよう、一丁取りをするのですが、カップボードの1番右には扉があり、引き出しが4段の所と3段のところや引き出しの高さの違う場所もあり難しい割り付けになりました。

少しわかりづらい話になりますが、通常製作する際、仕上がり寸法+10mmで材料を段取りプレスをするので、引き出し4段の所は切りしろは4段分で40mm有り、3段の所は30mm、扉の所は10mmという具合になります。その切りしろ分の誤差がある事によりどうしても木目をつなげる事が難しくなってしまいます。

白太のラインがはいっているので、ズレが出てしまうと非常に目立ってしまう恐れがあるため慎重にじっくり考え、可能な限り木目を繋げられるよう切り分け製作していきました。

そしてカップボードは2700mmと長いものでしたので、長尺の突板ベニヤですと割高になりコストがかかってしまうため、今回前板には2枚のベニヤを使用しています。その2枚の突板ベニヤの木目の繋がりと白太のラインがごく自然に見える場所を探す点も苦労した点であり、果たして良い場所があるのか、という面でも大変緊張感のある作業になり、何度も仮当てをし、最良の場所を探し出せたと思います。

Jさんのお宅はリフォーム中との事で床の不陸がどのくらい出ているのかという心配もありました。

また、今回リフォームということでJさんが取り払いたいと思っていた壁が構造上取れなかったこともあって、キッチンの左右が壁になっていました。今回、コンロを挟むような天板の形でしたので、けっこうサイズに逃げがなかったため、搬入も無事にいくかどうか心配だったのです。

しかし、kotiさんの内装工事が始まる段階で社長に同行して現調に入る事ができ、現場の状態が把握できたおかげで、事前に取り付け方や加工が必要なところ等をイメージでき、設置当日はスムーズに取り付けする事ができました。

白太の面積としては僅かなのですが、左右に向かって長くラインが入る事により白太の存在感がとても感じられ、キッチン、食器棚、吊り戸棚と作らせていただき、非常に一体感のあるすてきな空間ができたと思います。

Jさんありがとうございました。

シーザーストーンとナラのキッチンとカップボード

2024.05.20

リフォームが終わって、新しい暮らしが始まったJさんのところにアキコと二人でお邪魔させて頂きました。

オイル塗装のお手入れの方法や引き出しの取り外し方、浄水器の交換の方法や真鍮のお手入れの仕方などひと通りお話をさせて頂いた後に、そういえばこのお話のきっかけは何だったのかなあ、となりました。

「あらためて思い返してみると、食器棚を作りたい。という相談から始まったのですよ。」とJさん。

そうでした、そうでした。

はじめは、Jさんからのメールは淡々としていたものですから、私はきっとお話は実現しないのではないかなあ、なんて思っていたことこともありました。

それが、こうしてキッチンを新しくするまでにお話が広がるなんて、うれしいではないですか。

最初に打ち合わせに来てくださった時にご主人が隅々までウェブサイトをご覧くださっていたことを教えてくれて、とても照れくさく、そしてうれしくなったことも思い出しました。

最初の相談は昨年の7月でしたので、約10カ月ほどかけてこうして楽しい空間ができあがったのですね。
私たちの話を聞いていて、「私はね、ここに隙間があった方が良かったのよ。」と、笑いながら、お姉ちゃん。

水筒のケースを見せに来てくれたお兄ちゃん。

お話している間にも終始お子さんたちが参加してくれて、Jさんご家族が楽しく暮らしている様子がよく分かりました。

また、使い続けていくうちにいろいろな暮らしの跡がついていくことも楽しみのひとつです。

次にお会いできる時が来るのを私たちも楽しみにしております。

ウェブサイト更新

2024.05.19

ステンレスとナラのセパレートタイプのオーダーキッチン

平屋建ての天井が高い心地よい空間にステンレスバイブレーションとナラ材を使ったセパレートキッチンを作らせて頂いたIさんの制作例を掲載いたしました。

「おすそわけ」群馬 I様

https://www.freehandimai.com/?p=59456

もしよかったら読んで頂けるとうれしいです。

「はず」と「だろう」

2024.05.19

Aさんのプッシュオープンの引き出しの収納家具をチェックしているところです。

タモ柾目は、柾目でも木目の繰り返しが自然なようにランダム張りにしています。一気に通した刷毛目のような濃淡のある表情が潔さを感じてかっこいいですね。

私たちの工房では1人一台家具担当制です。
みなさんから家具やキッチンの制作のご依頼を受け図面が出来上がったら、工房主任のノガミ君に渡します。ノガミ君はスタッフみんなと話し合いながら、誰がどの家具を担当していくか決めていきます。担当者は家具を製作する上で何か疑問があれば、設計したダイスケさんやノガミ君に確認して、進めていきます。

家具が完成したら、今まではスタッフだけで家具チェックをしていましたが、今回からダイスケさんも加わることにしました。取付・納品作業は他のスタッフも一緒に行いますし、情報を全員で共有しておいた方が当日の作業がよりスムーズになものになるだろうと思い、決めました。

感覚と基準は人それぞれで異なると思います。出身校も職歴も年齢もバラバラな人たちが集まっているわけですから。

会社としてどうあってほしいかを仕事の内容全てリスト化してあるわけではなく、「みんながフリーハンドイマイの家具作りはこうあるべき。」と考えて行動してもらっています。(仕上がりはもちろん厳しくチェックしてあります。社長よりも細かいノガミ君が居ますのでご安心ください。)

その日々の作業を重ねるなかで、「ちょっと違うんじゃないのかな。でも間違いでもないし。わざわざ手を止めて言うほどでもないかな。」ということがスタッフそれぞれの中で溜まっているのが会話の中で伝わってきましたので、先日話し合いの機会を設けました。 

やはり、気づいた場面で気づいた人が相手に伝えて確認していくのがベストなのだなと思います。

言葉にするとこんなに単純なことが難しいのだなと改めて気づきました。今回みんなで確認できたので、これからもっと良くなっていくことでしょう!

ヒロセ君は仕込み作業中

2024.05.16

ヒロセ君は来週設置工事に入らせてもらうAさんの引き出しをしこんでいるところ。

平成建設さんからのご依頼で洗面所に設置する家具を数台作らせて頂いておりますが、今回の扉や引き出しはプッシュ式の金物を多用します。

当時プッシュ式の引き出しができたての頃は、押せば飛び出てくるなんてすごい仕掛けだ、なんてみんなでワイワイと驚いておりましたが、今の家具金物はもっと高機能になってしまってプッシュしたりゆっくり閉まったりすることは当たり前になってしまいました。

とても使いやすくてよいことなのでしょうけれど、あまりに機能優先になりすぎてしまうと、家具が家具らしくなくなってしまう可能性もあってバランスを取るのは難しいことだなあと日々悩んでおります。

このプッシュ式も皆さんけっこう意見が分かれるのです。

ウェブサイト内の「エッセイ」の「適した家具とは」というところでも書いたのですが、不用意に開いちゃったり、反対に故障して押しても開かなくなっちゃったりすると、便を通り越して使えないと言ことにもなったりします。そのあたりを踏まえたうえでその人が使いやすい形を考えていくことが大切なのですが、やはりなかなか難しい。

クルミのダイニングテーブル

2024.05.13

約4年前ですね、Kさんのキッチンを納品したのは。

あの年、湘南T-SITEでキッチンの展示をしていたのですよ、懐かしい。そして、ちょうどヒロセ君が年明けから仕事を手伝い始めてくれていて、みんなで展示の準備をしましたね。

その展示期間中、コロナが大きく取り上げられ始めたのでしたね。何だか不穏な空気が流れてくるような感じがして、それでもすてきなイベントで、でもそのあとに仕事がパタッと止まってしまった時期があって、急に目の前がぼんやりしてきた時期でもありましたね。

それから暑い夏の季節に合わせたように、私たちの手もとても慌ただしくなった夏が来てその頃にKさんのキッチンを納品したのだっけなあ。

そのKさんが先日お久しぶりにこちらまでやってきてくれて、「キッチンの打ち合わせにお邪魔させて頂いた時からあの脚が細いダイニングテーブルが気になっていたのです。」とおっしゃってくださって、今回ご依頼を頂いたのでした。

そして、その制作はあの年に入社したというヒロセ君。

「懐かしいですね、エレベーターで一度上の階に行ってから階段で運びましたよね。」って彼は結構なんでも覚えているのだ。

うん懐かしい。

コロナのこともあって、あれからキッチンには再会できていなかったのだけれど、Kさんならきっと気持ちよく使っていてくださると思っていた通りの良い印象になっていました。

タオル掛けだけがちょっと華奢だったからか曲がってしまって交換することになったので、テーブルの納品とその交換の作業に昨日お邪魔させて頂きました。

キッチンはナラですが、テーブルは一目ぼれした工房にあるものと同じくクルミ。面幅2ミリC面取りが美しいスッとしたテーブルになりました。

Kさん、これからもよろしくお願いします。

ネコ階段2024

2024.05.13

先日からご相談頂いていたネコ階段のお話を進めさせて頂くことになりました。

この前お話を伺いにIさんのところにお邪魔したら、「イマイさんのウェブサイトをよく見たら猫と建築社さんとのお仕事もされていらっしゃるのですね。」とのことであらまあびっくり。どうしましょう。

ということで、今回は中村さん、すみませんが私たちだけでよい形を頑張って作ります!

図面だけだと表現しづらい形でしたので、Iさんにはスケッチでお伝えしながら形作りを進めていきました。

うちのアイなんて高いところに登らないものだから、この仕事を始めてから工房にはずっとノラさんたちが出入りしていましたが、誰も高いところなんて上らなかったものですので、良い勉強になりました。

よい形になるように頑張ります。

母の日のチーズケーキ

2024.05.13

母の日がありましたね。ハルチイはプレゼントをしてくれました。私のことを母と思ってくれているようで安心しました。

チイは「お母さん何か欲しいものあるの?」ということで、mark&websへ行っていい香りのする石鹸などを買ってもらいました。ラッピングがしてなくて、「エコで…。」ということでした。

毎年楽しみにしている手書きのイラスト付きのかわいいお手紙も。いつもありがとう。

ハルは土日不在でしたが、合間を縫ってチーズケーキを焼いていってくれました。

ハル「お母さんの好きな栗原はるみさんのレシピで作ったけど、もっとザクザクさせたいからグラハムクッキー増やしちゃった。」というチーズケーキです。

土曜日に焼いてくれたので、日曜日にそれを持って実家へ行き、母と一緒に食べました。

母「ハルカは上手に焼くわね~。」と感心しながら食べていました。

美味しくて話しながら食べていたら、お父さんにお供えする分取り分けておくのを忘れてしまいました…。ごめんなさい。たぶん、「お前は相変わらずだな。」と思われていることでしょう。

イマイのお母さんには、お仏壇にカーネーションの花をお供えしました。

そんな母の日でした。

これからも母に感謝しながら、母業を頑張っていきたいと思います。

お仏壇の椅子

2024.05.13

「お仏壇を使っている様子を写真撮りたいからモデルさんになって。」と言ったら、「私でいいの?」と笑いながら応じてくれた母です。いつも本当にありがとう。

先日、父のお仏壇を実家の母用に作った時、畳に正座するよりも椅子に座って挨拶したいということで、椅子もセットで用意していたのです。畳の部屋で使うということで、前後の脚をつなぐ加工をタケイシさんにしてもらっていました。

ただ、ちょうど畳の縁に当たってしまう位置だったので、母の日にここに敷くマットを、母の好きなAfternoonTeaのものをプレゼントしました。気にしていた母も喜んでくれて、解決できたのでよかったです。

このイス、ショールームで使っていたものだったのですが、座面になぜか一か所染みが出てきてしまいました。母に断りそれを使わせてもらいました。

いくら身内とはいえ、シミがあるまま渡すわけにはいかないので、(座面の柄は気に入っていたので)お花の刺繍をしてみました。

刺繍って難しいですね…。3回やり直して4回目でどうにか見れる形になりました。

なるべく目立たない糸と形でと思っていたのですが、母には好評だったのでよかったです。

クレミルでお世話になった作家のUKIさんのすごさを改めて感じました。物を知るために手を動かしてみるって大事ことだなと思います。

クレミル再開ワークショップを開催予定です。興味のある方はぜひ遊びにいらしてくださいね。

Yさんのナラ柾目の食器棚

2024.05.10

Yさんのところにお邪魔してきました。

扉を開けると可動棚が入っているだけの奥行きが深くて使いにくいと感じていたキッチン背面の造り付け収納をどうしたらよいかというご相談から始まったYさんとのやりとりは、こうして愛すべき形にまとまったわけです。

昨日は私とアキコと二人でお邪魔させて頂いたのですが、Yさんとのお話はすべてが興味深くて、暮らしていくなかで手に取る物々たちとの付き合い方や、この家具との向き合い方、私たち作り手の在り方など、ずっとうんうんとうなずくことばかりで大変貴重な時間をくださいました。

できあがった形が、周りから見ると一見ほかの形と大きな変わりがないように思えても、そこにたどり着くまでのすべての道のりがその形に表れているのであって、それを楽しめるのはそこに関わった当人たちだけで、それをフフフと楽しむ様子がYさんの笑顔によく表れていたことがとてもうれしかったのです。

こうしてお伺いしたことで、私も思いがけず仕上がりの表情の良さを知ることができました。

特にね、元々の造り付け収納が隠される部分は隠れてしまうと、目立たないのは分かっておりましたが、開けた時はどう見えるのだろう・・って自分でもイメージできていない部分があったのです。

でもね、ふと扉を開けてみると、ウエハースのような白い壁をナラの黄褐色の表情が挟み込んだ様子がとても可愛らしくまとまっていたのでした。

そうか、扉や引き出しをつけるために付加した材をナラの無垢にしたおかげなのだなあ。

この部分をナラ材で作るかどうかは制作を始めてノガミ君と相談するまでは決めていなかった部分で、「こう見えるのかぁ、良いなあ。」とあらためて知ることができたのが、Yさんの表情を見られることと同じくらいうれしかったのでした。

スモールパーツ

2024.05.10

いつかの父の日にハルチィからもらったステッドラーの製図用のシャープペンシル。

父の日なんて母の日の陰に隠れていると思っていたので、思いがけずうれしい出来事だったのですが、私の大きな手にはちょっと細くて、重量があってバランスは良いのですが、スケッチを描くのにちょっと力を入れると栓が曲がってしまいがちで、スケッチはモノ、書き物はステッドラーというふうに使い分けておりました。(製図に使っていないじゃないか・・)

そのうちにいつの間にか戻り止めが無くなってしまって、少し不便に感じていたのですが、こういうスモールパーツが出ているのですね。

すてき。

これでまた使い続けられるのだよ。

ブラックチェリーの食器棚

2024.05.09

今年のゴールデンウィークは9日間のお休みを取らせて頂いておりました。

私とアキコは、アイのご飯をあげたり、陽気の良いこの時期に植木の手入れをしたり、このお休みを利用してご相談に来られる皆さんがいらっしゃったりとパタパタと工房に通い詰めておりましたが、みんなとは年明け早々に決めた私たちのカレンダーとおりにお休みを取ってもらっていました。

以前はこういう環境を作ることができていなかったのですが、みんな気分よく働けるようにと心掛けてどうにか今の状況を整えることができたのは私たちとしてもとてもうれしいことなのです。

その連休明けにはNさんの食器棚の取付があるということで、お休みの間に家具をトラックに積み込みっぱなしは良くないと思って下りましたら、ヒロセ君とタケイシさんが1日休みをずらしてくれて、前日からその準備をしてくれていました。みんなのこういう気持ちはとてもありがたく、こうしてみんなで家具をひとつずつ作っているのだとあらためて実感できるのですよ。

連休明けの当日はあいにくの雨模様でしたが、車寄せのある集合住宅ということで無事に搬入も終えて、取付は「壁に合わせて削っていく部分になかなか時間が掛かってしまいました。」と苦労の様子を戻ってきてからノガミ君が伝えてくれましたが、こうしてきれいに設置することができて、作業の様子を終始見守っていてくださったNさんにも大変喜んで頂けました。

そしてね、このチェリーすでにとてもよい色なのです。

実は、工房に材が入荷してきた時はかなり淡い色だったのです。ホワイトバーチのような白っぽい色をした突板で、うーん、これは違和感が出るかなあ・・、なんて制作を担当したタケイシさんと悩んだのでした。

ガラスの入る框組の扉は無垢材で作るのですが、無垢のほうがいつもながらの明るい赤みの材でしたので、無垢材と突板でコントラストがだいぶ違うなあと。

明るくても暗い色でも最終的にはチェリーは同じくらいに日焼けしていくのですが、そこに行くまでの印象もなるべく合わせたいなあ、ということで、加工に取り掛かる1週間ほど前からショールームの隣のスペースで日陰干しして、出来上がってからもすぐに納品するのではなくてしばらく時間を取ることで、かなり良い色に落ち着いたのでした。

もちろん、まだまだこれから色は濃くなっていきますが、すでに良い色です。

家具の楽しみはこういうところにも表れるのです。

人が作るもの

2024.05.07

先日、世田谷美術館で「民藝」という企画展が開かれていたので、連休中は遠出もしない私たちでしたからちょっと見に行ってみようと出かけたのでした。
(遠くに出かけるのは気持ち良いのでしょうけれど、それよりもアイに毎日会うほうが大切に思えてしまって、というのは一つの言い訳なのかもしれません。毎日決まった時間割でいることが心地よく楽に思えてしまうのです。)
ハルは午後からサークルの活動があるということで、アキコとチアキの3人で。
高校生になってもこうして一緒に出掛けてくれるのはとてもうれしいことだけれど、年頃だからかなあ、彼女の好みが分かりづらい・・。

その展示会、なかなか考えさせられるものがありました。
その形を作るための材料から作り上げる制作者さんたち。それはとても素晴らしいことでできあがった物はとても美しい。人がきちんと考えて成った形であり、人の手でしっかり作られたものは美しい。
そして制作者さんたちは、「日用品として使ってほしい。」とみんなおっしゃっていました。
おっしゃる通りに普段から使っていきたいと常々思うのだけれど、物を作り出すことが簡単にできるように思えてしまうこの頃では、日用使いにははたして成りづらいのかもしれない。
硬貨数枚で、日用使い出来るものが当たり前のように手に入ってしまうこの頃では。
それぞれのインタビューを見ていて、その物作りの美しさという輝きの奥にある翳りを感じたのでした。

私たちの作る家具においても同様です。
むかーし、たしかテレビのニュースかワイドショーでシステムキッチンを作る工場が特集されていたことがあった。
まだ小学生の頃だった私は、大小さまざまな板が置かれたステージがベルトコンベアで流れてきて、そのステージに作業服を着た職人さんがひょいっと乗っかって、あっという間に流されながら組み立てていく。そして、組まれた箱がそのまま次の工程に流されていく。
ナレーターの人が「20分でこのように組み立てられていくのです・・。」というようなことを言っていたような気がして、すごいなあ、なんて思ったのを覚えています。
その頃はまだ父もこの仕事を始めていなかったので、家具のことなんて興味はなかったのですが、工作は好きだったので、興味深く眺めておりました。

私たちの作る家具やキッチンはどこに向かうのだろう。
私たちは自分たちで作るものたちの在り方をきちんと思いながら作ることを続けないと。
何か大事なものが流されてしまわないように。

あとはチィちゃん、何か感じてくれたかな。大変分かりづらい子だけれど、良いも悪いも楽しいもつまらないも何かしら感じてもらえたらうれしいな。

5年目の植樹:家具屋の自宅

2024.05.06

今回の外構工事は、旗竿地の竿部分をコンクリートの地面から草目地の古窯レンガ敷きに変える工事の他に、木を植えることもサフランさんにお願いしていました。

本当は、福原さんがお家の形を考えてくださった時、東側のお庭の窓の側に木を植える予定でした。

ダイスケさんが、「お庭にテーブルを出すかもしれないからいらないです。」と伝え植えなっかたのです。結局、5年間一度も庭にテーブルを出すことはなく、今回ここに木を植えることになりました。暮らしてみないとわからないことってありますよね。(笑)

そして「我が家に木陰を作りたい。」と、家の周りのことを考え始め、外構業者さんを探し始めたのでした。

サフランさんのサイトをご覧いただくとお分かりのように、「お庭のこの場所にこの木を植えたい。」と言ってそれをそのまま叶えてくれるという方法ではないので、提唱する「モリニワ」の講義を聞いて納得してから、「こういう風になったらいいなと思います。」という私たちの要望を伝え、あとは現地を見ていただいて、施工していただくという形になりました。

我が家の庭は、住宅街の旗竿地ですので、そこに木陰を作るなんて、無謀なリクエストにも思えたのですが、サフランさんは「森という環境は意外と日陰なのですよ。このお庭に植えてもよくなると思いますよ。」と快く引き受けてくださいました。「我が家の庭にも木が植えられるんだ。」とわかり、最初の打ち合わせの時には、すごくうれしかったことを思い出します。

木を植えてもらうのと一緒に、門扉とお庭の照明の設置と、

お家を建てた当時お庭に植えたけど日照不足で咲かなくなってしまったアジサイを年中日当たりのよい門扉の外側へ移動すること、

鉢植えのカラタネオガタマをアジサイが植えたあった場所へ地植えすることも合わせてお願いすることにしました。

玄関側にはアオダモが植えられ、

東側の庭にはソロの木が植えられました。

職人さんが植える木の根鉢の大きさ合わせて掘られた穴がきれいでした。5~10分くらいでザクザク掘られていました。我が家は石だらけの庭なので、ダイスケさんがお榊の穴を掘った時には1時間くらいかかってしまったのですが…。やはりプロのお仕事ですね。
根鉢にぴったりサイズ。すばらしいですね。
いつも宅配業者さんが懐中電灯で照らしながら伝票を見ていて申し訳なかったのです。これで、明るくなりました。職人さんが大谷石の中を上手に配線を通してくださり、後からの施工でも、でこぼこした見た目にはならずよかったです。すごいですね。

植栽当日の様子。写真で見るとすごいですよね…。

旗竿地で古窯レンガを草目地で並べたてなので、お隣さんの敷地に車両を停めさせていただいての工事となりました。お隣さんにはご挨拶させていただきましたが、サフランさんもご丁寧に挨拶とご配慮をしてくださり、スムーズを工事が進めることができました。ご近所の皆様も温かく見守ってくださり感謝しております。ありがとうございました。

緑が増えたということは、管理していく植物が増えたということなので、日々様子を見ながら勉強して、緑がある生活を楽しんでいきたいと思います。

植栽を整える

2024.05.01

ゴールデンウィークのお休みに入りましたね。私たちも5月6日月曜日まで休暇をいただいております。

毎年ゴールデンウイーク休暇中にすることのひとつに、「会社と自宅の植栽を整える。」ということがあります。

会社の場合、この部分に対する考え方が異なるのではないかと思います。

草むしりや植栽を全部業者さんにお任せする人場合、会社の業務のひとつとしてスタッフにお願いする場合、管理者自身で行う場合。この3パターンがあるように思います。

私たちは自分たちで行うようにしています。経費節約が一番の目的のようにも思えますが、(笑)

なんとなく、日々自分がお世話になっている土地の土には触れておかないとよいことなんて起きないのではないか、という感覚があります。

実際に土に触れると、枯れているように見えた幹の奥には新しい芽が出てきていたり、カナヘビや何かの幼虫が出てきたりして、「いい土地で豊かな場所なのだ。」と思えると励まされているようで自信が持てる気もします。

そして見た目がきれいになるので達成感も得られます。この感覚を味わいたいのでしょうね。

なので毎年続けられているのだと思います。

会社の植栽は、裏庭と表の植栽の草むしり。桂の木が三本並んでいたのですが、真ん中の木が一昨年枯れてしまい、もう一本もカイガラムシが発生していて葉が付かなくなってしまいました。工房がこの場所に移ってきた時からの植栽ですから、22年経ちますね。寿命もあるのでしょうか…。

自宅の植栽は、ハルが生まれる前から一緒にいるガジュマルの鉢替えをしました。(1枚目の写真です。)

今の土地に引っ越してきてから一度枯らしてしまい、もうだめかと思っていましたが、また復活してきてくれました。気根か根かわからないくらい渦巻いていたので、大きな鉢に植え替えました。

植物が元気だとうれしいですよね。

今年もすっきり整いました。(自力で可能な範囲で)

じゅげむじゅげむ

2024.04.28

膝が良くなってもう1年と3ヶ月かな。2022年はあの膝の痛さが直らないと思っていたものね。

「膝のお皿の下の脂肪が硬くなっています。」って若い整復師さんに触診してもらってそう言われた時は、びっくりしたわけです。

それまではきっと軟骨が減って骨がこすれあっているんじゃないかってヒアルロン酸をさんざん注射したりしていたのに、リハビリに通って膝を毎回揉み揉みしてもらっていたら直っちゃったんだよね。

それでリハビリ卒業する時に、「イマイさん、また走りたいのだったからこうやってくださいね。」って先生が見せてくれたのが、膝を曲げない走り方。はじめ見た時は不思議な走り方で、そうする方が膝痛くなっちゃうんじゃないのって思っていたけれど、今は先生の言葉がとてもありがたいなあと思うのです。

おかげでまた痛みがほとんどなくなった膝を見て自信が沸いてきて、リハビリ卒業後に試しに走ってみたのでした。工房から自宅までの短い距離を人の少ない夜にのんびりスタートして痛みがほとんどなかった時には思わず涙が出てしまった。

50才近いおじさんが夜小走りで泣いているのを見た人はどう思ったろうか・・。

それほどうれしかったわけです。

それから1年以上経って、今では走ることがきちんと楽しくなっていてとてもうれしいのです。

私は週に3日ほどしか走っていないので、あまり本格的な格好で走っているわけではないのですが、靴はずっとアディダスのアディゼロのエントリーモデルをずっと履いてきたのですが、ある時にナイキのフリーランというやはり初心者に履きやすいという靴に履き替えてみたのです。

特別大きな変化は感じなくて、ちょうどこの頃に膝を痛めてしまって、治ったら履こうと温めてきた3足目をいまは履いているのですが、この前自宅から走って工房に来る時に普段履かなくなってしまった2足目のフリーランを久々に引っ張り出して走ってみたら、同じモデルでもソールが全然違うことに今さら気が付いたのでした。

先生に教えてもらった膝を曲げない走り方だと、3足目のソールのほうが硬くて厚いので、その走り方に会うのです。地面からそのまま力が跳ね返ってくる感じで。2足目はもう少し柔らかくて地面をそのまま足の裏に感じてしまうような気がする。

この地面の力をそのままもらってどんどん体が軽くなるこの気持ちが心地良いのです。

なるほどー、なんて思いながら海老名の自転車道をおじさんは黙々と走っております。

最近は「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょの・・」とまるで読経のように延々と歌い続ける鳥たちの声が道程で良こえるような季節になりました。

今日は連休の最初ということで、最近バタバタしていて走ることができなかったので、ちょっと長く走ってみることに。

辻堂海浜公園まで行ってみるか・・、なんて走り出したら、道を誤ったのか帰って調べてみると工房から34キロあって・・、やはりできあがっていない体には大変つらいものがありまして、帰りはとぼとぼ歩きだしてしまったり、でも陽気が良かったからね。大変良い時間でした。

工房に戻るとアキコが裏庭の草刈りをやっておりました。

検査の日

2024.04.26

「イマイさんにわざわざ来てもらっちゃって悪いでしょうー。」と監督のTさん。

「へへっ、頼んじゃった。」とプロデューサーのMさん。

「イマイさんも来てくれたんですか!」とお施主であるTさんご夫妻。

なんだか人気者じゃないか、私。

今回はエバーグリーンホームさんにお声掛け頂いて、こうして温かなキッチンを作らせて頂くことができてうれしいです。

今日は施主検査の日なのですが、検査というよりはほのぼのとした空気の中で皆さんとお話ができて良かった。

「ほらっ、この天窓からの光がもう少しするとキッチンの奥まで届くよ。」とご主人。奥様も隣でニコニコ。

「できれば、使い始めてからのほうがお手入れ方法もスムーズに頭に入りやすいですので、またお引っ越しされてからご挨拶にお伺いしますね。」

「じゃあ、私も一緒に。」とMさん。

ひとまず今の時点でお伝えできることを伝えてまいりました。

帰り際に設計のKさんを始めエバーさんのスタッフさんもたくさんいらっしゃっていて、もっと温かな場所になっておりました。

Yさんのキッチンができあがり

2024.04.26

レンジフードとタイルがつけられたところで、吊戸棚を取り付けてきました。

これですべて完了です。

以前に比べると吊戸棚を取り払ったので、かなり明るい空間が現れました。その分、収納量は大きく減ってしまいましたが、とてもさっぱりとしたYさんですので、この空間に合う道具たちだけでも十分気持ちよく暮らしていくのでしょうね。

次は使っている様子を拝見させて頂こうと思っております。お伺いできるのを楽しみにしております。

あたらしい形

2024.04.25

あたらしい形を模索しているところです。

かなり大きなサイズを想定しているので、どういう構造でどういうふうに美しさを出そうかなあと。

チェリーのL型キッチン

2024.04.23

築18年のマンションにお住まいのYさんのキッチンリノベーションはこのスケッチがご縁をつないでくれたのだそうです。

もともとL型キッチンだったのですが、ガスコンロがもう今にも壊れてしまいそうというところからこの際キッチンを自分好みに変えてみようという思いが広がったのだそうですが、やはりガスコンロとキッチンと比べると費用は大きく変わりますから、まずお話を聞きにいらしてくださった時にどんな形になるだろうと書いたスケッチがYさんの気持ちを大きく動かしたのだと、おっしゃっていました。

うれしいですね。

その思いを実現できるようにと、今回kotiさんと一緒にキッチン周りを新しくすることになったのでした。

Yさんのキッチンの構造は、床はコンクリートにフローリング直貼りの構造でしたので、配管が床上を転がっている状態で、ガスコンロの横の壁から出ている配管がずーっとシンク下まで来ていたのでした。

解体するまでは結構複雑な構造のキッチン周りでしたので、工期の関係で解体してからキッチンの設計をしていたのではYさんの暮らしがとても不便になってしまうので、おおよその検討をつけながら新しいキッチンの形を考えていきます。

リノベーションはこういうところが難しいです。kotiの伊藤さんといろいろと検討をつけながら形を考えていきましたが、実際解体してみると、排水の勾配を取るための部材が覆った以上に出ているところもあったりして、どうにか想定内に納まって良かったと設置してみてひと安心だったのです。

それと、今回はステンレス天板のL型キッチン。

マンションなのでL型一体での制作は搬入が困難でしたので、ちょっと変わった形に分割して制作しています。きれいに納まるか、ここに持ってくるまで心配でしたが、きれいに納まってホッとしております。

先週の土曜日と先日の月曜日でキッチン自体はほぼ完了で、あとは吊戸棚とレンジフードを納めたらすべて完了となる予定。

ウェグナーのデイベッドが置かれた空間に合うようなキッチンになっていってくれるのが楽しみです。