タモのペニンシュラキッチンと背面食器棚

2025.05.27

Tさんのキッチンの設置が無事に本日完了しました。

でも、年のせいなのか、私一人だけ荷揚げで腰を痛めてしまって、今日はせっかく久しぶりにマイズミさんご夫妻がお客様を連れてキッチンの相談にいらしてくださったのに、カタツムリのような歩みで対応することになってしまいました。

荷揚げで痛めたというよりもきっと普段から寝相が悪くて、畳の上で寝てしまっていて慢性的に寝起きに腰が痛いのがいけなかったのでしょう。

(アキコはベッド派だったのかもしれませんが、私はベッドではうまく眠れないので、我が家は布団を敷いて寝るのですが、ほぼ毎日布団から落ちております・・。ちなみに娘たちはベッド派。)

夕方、制作を担当したヒロセ君から無事に作業が完了したという連絡をもらってきれいに納まった様子を確認できまして一安心。

実はTさんは加賀妻工務店さんのHさんの完成見学会で私たちを知ってくださったのだそうでして、それから、我が家の様子まで見学に来てくださって、あらためて加賀妻さんの優しい空間と私たちのキッチンが表現できる機会をいただいたのでした。ありがとうございます。

このあとは、配管のつなぎ工事をしていただいて、そのあとにタイミングを見計らってTさんにオイル塗装をして頂ければ無事に完成となります。

たのしみです。

キッチンの搬入

2025.05.27

今日はT さんのキッチンと背面収納の納品の日でした。
Tさんとのご縁は、加賀妻工務店さんの完成見学会に参加された時、そのお宅が私達のオーダーキッチンを納めさせていただいたお家で、興味を持ってくださり、ショールームと私達の自宅にも見に来てくださり、ご注文いただくこととなりました。すてきなご縁をありがとうございます。
本当はスタッフ全員で搬入する予定が、木工機械に不具合が出てしまい修理に来てもらうことになったので、主任のノガミ君がその担当になり、3人での搬入となりました。
そんな中でも無事搬入することができてよかったです。

現場監督のミヤジマさんと大工さんが搬入しやすいように現場をきれいに整理してくださっていたおかげだと思います。足場を一部外させていただいたり、ご協力をいただきありがとうございました。

その様子を動画でご覧になりたい方は、Instagramページを見てみてくださいね。

このあと取り付け作業は続いています。終了後の様子は後日投稿させていただきます。

ショールームのお掃除

2025.05.26

次女チアキ(高校2年生になりました。)がお小遣いだけでは足りないという時に会社へきてお手伝いをしてくれています。

お願いしている仕事は、シュレッダーの書類をごみに出せる状態にすることと、お掃除です。

ショールームは予約制にしておりますので、来客の予定がある前にお掃除をしているのですが、

(ぜひご予約いただいてからいらしてくださいね。)

こういう実働ではなく管理の部分、草むしりやお掃除等に十分に人手や時間を確保して日々仕事をしているわけではないので、必要な時にお手伝いに来てくれるのはとても助かっています。

そして、彼女のお掃除はとてもきれいなのです。

小物やサンプルなど展示物を移動しながらの拭き掃除なのに棚の背板まで拭いていましたので、丁寧な仕事ぶりをほめると、

チイ「喫茶店めぐりが好きだから、ネットで調べてみているのだけど、口コミを見ていると、

明かりの傘が埃だらけだったからとか、料理がおいしくて雰囲気がよくても、汚いと評価が下がってしまうのだなと思って。」

驚きました。そこまで考えてお掃除をしてくれていたのだなと、ありがたいとともに、感動してしまいました。

そして、お手伝いという視点で彼女の仕事ぶりを決めていたのは私の方なのだと、反省しました。

ありがとう。

ショールームの家具、こんなにきれいな木目だったっけと思いながら写真を撮りました。

私も、その行動の先にある目的を意識することを改めて心がけなくていかなくてはと思いました。

風蘭の株分け

2025.05.25

4月に風蘭の株分けをしました。

生前父が毎年株分けの作業をしていたものです。実家にもたくさん鉢がありまして、その内のひとつを母が私にくれました。

私の家に来て枯れたら嫌なので、「実家で見れるならいいよ。」と最初は断っていたのですが。いい機会なのかなと思えてきたので、受け取ることにしたのです。

株分けのやり方を直接父から習う機会はなかったのですが、新聞紙を広げて株分けをしている姿を何度か見ていたので、その姿を思い出し、検索して調べながら、やってみることにしました。

ミズゴケを買ってきて、芯にする鉢底ネットを用意して、いざ鉢から抜こうとすると全く抜けませんでした。

父が亡くなったのが、昨年1月、その2年くらい前から体調を崩し始めてましたので、きっと3年ほど株分けされてなかったのだと思います。

かわいそうなくらいギチギチでした。根を傷つけずに出すことは難しかったので、ちぎれてしまったものがあり、かわいそうなことをしました。

この後、株分けどころか、根をほぐすことも難しく、できる範囲で分けました…。

余り見た目が変わっていないように見えますが、ギチギチからふんわりにはなったのです。

鉢はそのまま使います。父が使っていたものですからね。思い出ということで。

風通しの良いところということで、フェンスにぶら下げることにしました。

ほぐした後、根が付いている子たちは玄関の灯明台に入れて様子を見ることにしました。

ここで咲いたらうれしいのですが。

ミズゴケが乾いていたら水を上げるというペースで様子を見ていきました。

そして、5月になると蕾が沢山現れてくれました。咲きました。

実家で見ていた花は白かったような気がするのですが、薄い紫色でした。透けて見えてきれいです。

思っていたよりも強いのだなと安心しました。次回はもっとちゃんと株分けしてみようと思います。

町を歩いていても、今の時期はたくさんの花が咲いていて、どのお花も、どなたかがこうしてお手入れをしているから咲いているのかと思うと、ただお花が美しいだけではなく、愛おしく見えます。

両親が日々忙しくても、お休みの日にはホームセンターへ行き、土や苗を買ってきては、庭いじりをしていた気持ちがよくわかるようになってきました。

こんなに身近にあるものなのに、知ろうとすると奥深くてとても魅力的です。

これからもお庭のお手入れをしながら、植物への理解を深めていければいいなと思っています。

Iさんの様子を拝見

2025.05.23

ワタナベ君はずいぶんぱきっとした写真を撮ってきてくれます。

昨年から作り続けてきたIさんの家具たち。本日、棚板を納品してようやく完了。

なかなかこのボリュームを一度に制作する機会は今までなかったので、私たちのような小さな工房で対応できるのか不安があったのですが、大勝建設さんが柔軟に対応してくださったおかげで、とても施工しやすく順調に進めることができたのがありがたかったのでした。おかげさまで無垢材を多く使うために期間が長引く部分も慎重に制作することができましたし。

もうすぐお引き渡しということでその時には私もこの様子を拝見できるのが楽しみです。

ブラックチェリーのキッチンと食器棚を持って

2025.05.23

浦和のほうとなるとこの工房からはけっこう遠くになるのですが、Fさんのご自宅を訪ねてみると、そこから歩いて間もなくのところに、以前キッチンを作らせて頂いた「顔をあわせてお話ししましょう」のUさんのお宅があることに気が付きました。

こういう町の縁というのか、ひとを呼ぶ気持ちというのか、そういう空気っていつもあるのだなあ、ときれいに整備された遊歩道から鯉を眺めながら歩いてたどり着いたのでした。

築20年ほど経つというFさんのお宅に伺うきっかけとなったのは食器棚が最初だったようですが、その話は結構前のことで当時実現できなかったこともあってすっかり頭から離れてしまっていたのですが、Fさんはあれからもずっと思い悩んでいらっしゃったようで、今回こうしてキッチンまで私たちが手掛けさせて頂けることになったのでした。

リフォームは解体しないときちんとした寸法が出ないので、先日工事が始まって解体が完了したタイミングで現場にお邪魔させて頂いたのですが、予定通りに進めることができそうで、いよいよ昨日からノガミ君、ヒロセ君とで作業に伺ったのでした。

日頃の行ないが良かったのでしょう、心配だった雨には降られずに、かえって汗でシャツの色が変わるくらいの陽気のなか無事に搬入が住んで、先日の現調時に事を打ち合わせして、あとは二人に任せてこの2日間で無事に設置完了。

このあとは、工務店さんに給排水工事を行なって頂いて、そのあとにFさんが頑張ってオイルを塗ってくださったら完了ですね。

思い返すと、最初の相談から2年弱の時間が経っていましたね。さあ、いよいよその思いが叶う時です。

こんにちは、Yさん

2025.05.21

こんにちは、Yさん。

暮らし始めて1年ぶりにようやくここに訪れることができました。キッチン設置当時は大工さんもまだ道半ばという状況での取り付けたものですので、リビングに通されてこの空間を目にして何というかうれしさがふわりとこみあげてきたのでした。

ここは気持ちよい。

実はあの時の工事で施工会社さんとなかなかうまくいかない部分があってYさん自身もとても苦労をされていたのを聞いておりましたので、なんだかこの優しい印象を見ることができてうれしかったのです。

今日もアキコと二人でお邪魔させてもらったのですが、彼女の中では単色多くの面積で占められたキッチンというと、もっと無機質というか表情が抑えられたものになってしまうのではないだろうか・・、という疑問があったようなのですが、Yさんのこのキッチンに足を踏み入れた瞬間にそんなことはないんだと目を輝かせておりました。

私もどんなふうに使ってくださっているのかをとても楽しみにしていて、使っていることを楽しんでくださっている様子がよく分かったことがさらにうれしかったのです。

Yさんいわく、「単色のキッチンにすることは結構多いのです。今回は自宅ということでいろいろな素材を織り交ぜて表現したかった部分もあるので、木の表情もあれば石の表情もありますが、単色を広く使うことで、キッチン自体が主役というよりは、そこに住まわれる皆さんの暮らしかたが主役になって、その物語の彩りがより鮮やかに見えてくるほうが良いなと思っているのです。だから、最初にイマイさんに相談しようと思った時に、イマイさんのキッチンは木の表情を生かす形が多いから、私の思いを受け取ってもらえるだろうかという迷いは少しあったのですが、実はずっと前からウェブサイトを拝見させて頂いていたので、きっと実現してくださるだろうと、もうすっかり依頼するつもりだったのです。」とうれしいお言葉。

ありがとうございます、Yさん。

そのYさんは物件探しから一緒に相談に載ってくださるリノベーションを手掛ける設計士さんでもあります。これからどのような空間が表現されていくのか楽しみなのです。

【Souq design】

https://souq-y.com

タモホワイトオイル塗装仕上げの家具たちに会いに行く

2025.05.19

日曜日はアキコと、昨年の12月に家具を納品させて頂いた墨田区のSさんのところにお邪魔させて頂きました。

私たちはこうしてお時間を頂いて、住み始めたお客様のところにお伺いする機会をなるべく作っております。

それはお手入れの方法のご説明するためだったり、使っている様子の写真を撮らせて頂くためだったりといろいろな理由があります。
家具の設置した直後だと、そのキッチンや家具を使ってみないと分からないことが多かったりします。
オイル塗装のお手入れの方法だったり、引き出しの外し方だったり。
ですので、少し時間が経った頃にこうしてお邪魔させて頂くことが多いのです。
でもせっかくのお休みのところにお邪魔してしまってすみません。
お嬢ちゃんが「早く外に行きたいなあ。」とお父さんにつぶやく声を後ろに聞きながらひと通りお手入れ方法などをご説明させて頂きました。

「もうすぐで終わりますからね。」

でも、私がこうして住み始めたお客様のところにお邪魔させて頂くのには、実は別に大きな理由があったりします。
毎日こうしていろいろな形を考えていると、ふと自分たちが思う形が思いの通りに進んでいるのだろうか、と不安になるのですね。
もちろん、皆さんが思う形を実現することが一番の目的なのですが、それ以前に自分の思いがずれていってしまったら、作っていること自体が味気なくなってしまう。
そういう不安のようなものは常にどこかにあって、それをよい軌道に修正してもらう、というか自分自身で確認するためにこうしてお伺いするのです。
いろいろなお話のなかに含まれている言葉があって今の私たちがあるのです。

そして、この日も写真を撮らせて頂きながら、いろいろとSさんからお話を聞かせて頂きました。
「イマイさんは言語化しづらい何かを丁寧に伝えてくださいます。」という言葉がとてもうれしく響きました。

ごめんなさいね、お嬢さん、大事なお休みの時間をすこし頂いてしまいまして。おかげさまでよい気持ちを頂くことができました。ありがとうございました。

図書館の検索台

2025.05.16

工房では図書館の検索台OPACが2台出来上がっていました。今回は制作をノガミ君が担当してくれています。

ご依頼を受けて、2007年2月から作りはじめ、受注をいただいた図書館さんに納めさせていただいております。今回のような格子扉のデザインになったのは2014年1月からでした。機器に熱がこもってしまうということで放熱できるようにしたのでした。

今回は静岡県に納めさせていただきますが、こちらは会社さん(株式会社タック・ポートさん、お世話になっております。)を通して全国的に対応させていただいておりますので、もしかしたら、あなたの住む町の図書館にもあるかもしれませんね。

「図書館の検索台」という名称は同じですが、車いすを利用している人がそのまま使いやすいように、幅が広めで、高さが低くなっているものがあったり、採用されているシステムに合わせて、手元にタッチパネルが埋め込めるようになっていたり、その図書館ごとのニーズに合わせて形が少しづつ変わっています。

貸出カードから、ICタグでの管理に変わったり、今では電子書籍が普及していますから、これからも蔵書検索の形は変わっていくことでしょう。

時代と通信環境と共に家具に求められる形は変わるものなのですね。

私たちはオーダー家具工房ですから、私たちのショールームか、オーダーをいただいた人のお家でしか、家具の実物を見ていただく機会がありませんが、この図書館の検索台は、公共の場所に納めさせていただいておりますので、多くの人に見て使っていただけるものとして、非常にありがたい存在だと思っております。

過去のブログを読み返すと、杉並区に64台、渋谷区に31台納めたこともあるようですから、どこかで何かしらの形でまだ活躍してくれていることを願うばかりです。

ご無沙汰しております

2025.05.12

約9カ月ぶりの再会ですね。

前回納品したのは、夏の最中でしたものね。

あの頃は、TさんのキッチンFさんの白いカウンター下収納など、なぜだかこの東京の北部で家具やキッチンのご依頼を頂くことが多かった時期でもありました。人の気持ちってどこかつながっているのでしょう。

Tさんには最初はキッチンの相談から始まったのでしたね。それから1年半をかけてコストやサイズをいろいろと検討していく中でこの形にたどり着いたのでした。キッチンはタカラ製の白いシンプルなキッチンで、そこにホワイトオークで彩りを添えていくという感じ。そこに合わせて、背面のカップボードを作らせて頂いて、ふわっと温かみのある空間になりました。

メンテナンスの方法をお伝えしている時もお姉ちゃんとお兄ちゃんも一緒に楽しそうに聞いてくれていて、ここで楽しく過ごしている様子がよく分かりました。

ひと通りの説明のあとに板橋最中を頂きながら、いろいろなお話を聞かせてくださいました。

お話を聞く中で、みんなけっこう近くから引っ越してきているのだなあとあらためて思ったのでした。

今こうしていろいろな皆さんとお話する機会が持てるようになったのですが、それまでは家を新しくするとなるときっと遠くからその好きななった土地にやってくるのだろう、なんて勝手に思い込んでいたのですが、皆さんのお話を聞くと、それまで住んでいたところから程ない距離にご新居を建てる方々が多いことが分かったのでした。

Tさんも同じく、ご主人も奥様もお二人とも元々は都内で過ごしてきたわけではなく、上京してたまたま住み始めたこの町がいつの間にか自分たちの故郷になっている。ここに家を建てた理由にお子さんの学区が離れてしまうといけないのでいう我が家と同じ理由が近くに建てた理由の一つでもあるのだそうですが、やはり右も左も分からない町で、いろいろな関係を最初から築いていくことはたいへんなことだったり、もう町に愛着があったり、聞けば聞くほどなるほどそうだよね、と思うことばかり。

いつの間にか故郷になっているってとても素敵なことだ。

帰ってきたという感じ

2025.05.12

先日、雨降りの中、ノガミ君と、助っ人として今は一人で頑張っているコバヤシ君に来てもらって二人で、Mさんの食器棚の納品に向かってもらいました。

前日の晩から雨になるという予報はきちんと当たって、当日の朝もしっかり降り続いておりまして、丘陵地に立つ集合住宅でしたので、車を寄せづらい部分もあって、搬入大丈夫かなあ・・と心配していたのですが、夕方には無事に終えることができたようで、きれいに取り付けて戻ってきてくれたのでした。ひと安心です。

実はMさん、ちょうど9年半ほど前にやはり同じく食器棚を作らせて頂いた「いろいろなものを再発見」のMさんです。

いろいろなものを「再発見」 鶴見 M様】

あの時、私自身もMさんからカメラのことを教えてもらっていろいろと発見したことがありました。

「イマイさんがお持ちのカメラですと、フォーマットが・・。」と細かい部分は忘れてしまったのですが、とても勉強になったのを思い出します。そのカメラは今はアキコが使っていて、なんだか時間が経つのは早いのでした。

そのMさんから早々にうれしいメールを頂きました。

「Mです。いつもお世話になっております。

非常に綺麗に仕上げていただきありがとうございました。

吊り戸棚が戻ってきた、という表現がしっくりくる感じがします。これがあると自分の自宅になった気持ちです。」

なるほど、そうか。

「吊戸棚が戻ってきた」という言葉がとてもうれしかったのです。

あたらしい暮らしの中でも、慣れ親しんだ動作や形がすぐそばにあることってうれしいこと。心持ちとしても、真新しい暮らしの中で少し懐かしさが感じられる場所があるのってきっと良いことなのだと思えます。

Mさんの一言はそれは温かく聞こえました。

思い返すと、我が家でもアキコがここに越してくる時に、なぜかもうだいぶ使い込んで傷んできた吊戸棚を使い続けたい、ということで、そのサイズに合わせて洗濯機のスペースを福原さんに設計してもらっていました。

その戸棚はこのような感じ。

洗濯機置き場の収納を考える】 

あの戸棚はいつ作ったのだろう・・と記録を見返すと、当時まだこの仕事を始めてまだ経験が浅い頃の2001年くらいに仕事の合間に作ったもののようで、それがいまだにここにあるのは、なんだか不思議でもあり、うれしくもあります。

Mさんの家具もそのような暮らしにとけ込むものになっていってくれるとうれしいです。

次回お会いできるのを楽しみにしております。

運搬と搬入

2025.05.11

GW明けのお仕事は、Hさんのキッチンの取り付け現場から始まりました。

丘陵地に建つHさんのキッチンは2階にあります。その2階にはバルコニーがない間取りになっているので、今日を迎えるまで少しずつ不安が募っていったのでありました。
ということで、当日。

今回は現場への運搬と搬入の様子を撮らせてもらうためにHさんの現場へ同行させてもらいました。


腰高窓から搬入という予定で臨んでおりましたが、足場と養生シートを外すのもなかなか時間が掛かりそうでしたので、まずは階段からやってみようとみんなの意見が一致して、いざチャレンジ。


みんなで丁寧に作り上げたものを気をつけながら無事に全部運び入れることができました。


その後は図面と現場の仕上がりの状態を確認して、現場監督さんとも確認をして、スタッフのみんなで取り付け作業に入ります。
私とダイスケさんは先に工房へ帰らせてもらいました。
きれいに取り付けが完成した様子は先日の投稿で載せさせていただきましたね。

ダイスケさんとお客様で話し合ってデザインが出来上がり、工房で材料から作られて、運び込んで組み立てられてこうしてキッチンや家具になって、当たり前のことなのですが、みんなすごいな、ものづくりって素晴らしいなとしみじみ感動してしまいます。

以前の記事にも書いたのですが、元SONY社長の平井一夫さんがNHKのTV番組でお話しされていて、「人はわからないことは否定する傾向にある。」とおっしゃられていたことが頭に残っていまして、

スタッフのみんなが日々何に努力をしているのか、お客様が何にお金を払っているのか、もっとわかるようにしていけたらいいなと思っています。

全ての現場へ同行することは難しいのですが、これからも家具やキッチンづくりの色々な場面を伝えていけたらいいなと思っています。

Instagaramの5月7日の投稿では動画でこの様子をご覧いただけます。興味のある方はぜひご覧ください。

Mさんお久しぶりです

2025.05.10

10年ちょっと前に作らせて頂いたMさんのキッチンに再会。

Mさんは、「glamorous」のMさんです。

誰かがゼロから教えてくれたわけではなく始まったキッチン作りというのはいろいろな悩みの連続で、今でももちろんそうなのですが、今こうしてここまで来られたのは皆さんから教わったことが大切なひとつずつの言葉があっただと思っています。

Mさんのキッチンを作らせて頂いた時も初めて取り組むことばかりでして、そのMさんの知識やセンスにはうならされながら、勉強するつもりで取り組ませてもらったっけ。

そのキッチンは今でも当時の落ち着きがそこかしこに感じられて、そうかそうかMさんの暮らしはこういう感じだったと懐かしく思い出されました。

今回はダイニングテーブルを考えているということで、そのご相談。

10年振りにお会いしてもあの時と変わらないお二人にうれしくなりました。

実現できるように頑張ります。

大山へ

2025.05.10

GW中の祝日こどもの日にはお出かけをしました。

ダイスケさんが、「大山登りに行くかい?」と誘ってみると、チイが応じてきましたので、久しぶりの親子登山です。昨年の8月にも母を連れて登っているのですが、今回は頂上を目指します。

私は女坂でのんびり行きたかったのですが、ダイスケさんとチイは男坂でいいということでその道で登ることになりました。

祝日ですし、同じ考えの小さいお子様連れの家族登山の人々が多かったので、自分のペースで登ることは難しかったです。休憩できるかな、というポイントにもすでに人がいらっしゃるので、休憩せずに登りました。

途中足を止めた休憩所で、マムシソウを見ることができたので、男坂で登らなければ見れなかったと思うと良かったなと思えたのでした。

阿夫利神社まで40分くらいで登れました。ケーブルカーでもここに来れますのでさらに人は増えていて、お参りするにも長い列に並ばなくてはならなかったので、チイのお目当てのご神水をいただいて先に頂上を目指すことにしました。

やはり同じ考えの人が多かったようで、しばらくは1列に並んで登るような感じで進みました。

スミレと思われる花がいたるところに咲いていて、その青の美しさに心癒されました。

頂上まで1時間40分と書いてあり、休憩せずに進んだのでそのくらいで無事ついたとは思うのですが、真っ白で何も見えなかったのです、残念。そして、ダイスケさんの体から立ち上る湯気が見えるほど寒かったのです。山頂も人でいっぱいでしたが皆さん楽しそうでした。

奥の宮にお参りをして、スープジャーに入れていったコンソメスープとスパムのおにぎらずを食べたらすぐ降りることにしました。

写真は、見晴台に向かって10分ほど降り始めたら見えた景色です。

見晴台についてもやはり晴れていたら見えると言われる富士山は望めず、人でいっぱいでしたが、途中、ボキッドサッという音と共に枝に乗ったまま落ちてきた蛇を見ることができてり、二重滝を見ることができたりすることができました。登りよりは人の流れを気にせず進むことができました。

珍しくダイスケさんが撮ってくれた写真は、疲労と下りのダメージで膝が笑ってきてしまっている状態に苦戦する私の様子でした…。やはり普段から歩いたり運動していないとだめですね。

大山登山は約17000歩でした。新緑が美しくて気持ちがよかったです。

下山後の楽しみは頑張った自分へのご褒美です。

8時ごろ着いたのですが市営駐車場が第一第二共に満車で困っていたら、大山まんじゅう屋さんの近くにくわえたばこで1日1000円の紙を持つおじさんを見つけてそこに車を停めさせてもらい、

午後には売り切れるらしいよという情報をいただいたので予約していった大山まんじゅうと羊羹を購入し、(まんじゅうが有名らしいのですが、個人的には大山羊羹もおすすめです。練りほど固すぎず水ようかんほど柔らかすぎずおいしかったです。)

家具を作らせていただいたご縁で、納品した時にいただいたお豆腐がとてもおいしかった小出とうふ店さんのお豆腐を食べてたんぱく質補給を、と思っていたのですが、14時前でしたがお店前に着くと「売り切れ」とい表示がありました。みなさま考えることは一緒ですからね、次回はちゃんと予約しておこうと思います。

日常生活で遠くを見渡すと目に入る丹沢山系。誘われるように時々無性に足を運びたくなります。

また時期を見て伺いたいと思います。

ナラのセパレートキッチン

2025.05.08

打ち合わせの最初の段階から、2階に荷揚げするには腰高窓から運び入れなくてはならないというお話を聞いていて、きっと養生シートを外して、足場も少し崩して、サッシも外して、サッシのレールもつぶれないように気を付けないとなあ、怖いなあなどと、私もその覚悟で臨んでいたのですが、うまい具合に階段の上が吹き抜けていることが幸いしまして、無事に屋内から荷揚げすることができてほっとひと安心。

このHさんの現場監督のSさん、3月の終わりに現調にお伺いした時に、「イマイさんですか。」と少し微笑みながら声を掛けてくださったのです。

「実は、お父さんとはよく知った中でね、イマイさんのご実家を建てた時に私も現場にいたんですよ。」と。

「おぉ、そうなのですか!」

あの時建てて頂いた寒川の工務店さんは、残念なことに店を閉じてしまったのですが、その後このHさんの家を建てる加藤工務店さんに勤めているのだそうで、とてもうれしい偶然。実家を建てたのは私が高校3年生の時だから、もう30年以上も前のことなのに、つい先日のことのようにうれしそうにお話してくださって、なんだか自分も学生に戻ったような気分だったのです。

こういうご縁を頂くことがこの仕事もうれしいことでもあります。

Hさん、つないでくださってありがとうございます。

そして、ノガミ君と渡辺君がこのHさんの設置工事の仕上げを行なっている間に、私のほうでは、現在キッチンの制作に取り掛かっているSさんがつないでくださったご縁で、後藤組設計室の後藤さんが新たなお話をお持ちくださって、そのお施主さんと一緒に打ち合わせにいらしてくださいました。そして、打ち合わせの後は、我が家の洗面台を見学して頂くこと言うことで、ご案内。

久しぶりの見学会は温かな日差しのような時間でした。後藤さんとお施主様といろいろと楽しんでもらえたようでよい時間でした。

連休明けはこうして温かな時間を持つことから始まりました。

剪定と固定

2025.05.07

今年のGW中にしたかったことは、お庭に植えて1年目のソロの剪定と幹の固定でした。

植え付けをお願いしたサフランさんは3年目からフォローということですから、台風が来る前に自分たちでやってみて、ダメそうならサフランさんに相談してみようということになりました。

ソロの木は3本の株立ちのものなのですが、雨の日葉が濡れた重みで垂れ下がり、幹が引っ張られ、お隣さんの敷地に越境してしまうので、応急処置で3本まとめて束ねて縛っていたのです。それぞれの幹の向きがありますから、重々しくてかわいそうな状態でした。

植木支柱の方法を色々調べていたのですが、小さいお庭で敷地を使える範囲も限られていますし、室内から目に入る枝ぶりの鑑賞にも影響がない方法が思いつかず、「家の近くに植えているのだから、お家に固定する方法はどうだろう。」と思いつき、今回試してみることにしました。

まず、防火壁に一番近い幹は、雨どいを固定しているアンカーボルトに麻ひもで結びつけました。

2mの脚立を会社から借りてきての作業です。壁と麻ひもが当たる箇所があるので、切り込みを入れたストローでカバーしています。

他の二本は、縁側の支柱に結び付けました。麻ひものラインは見えてしまいますが、竹などの棒が幹の横に立つよりは見た目への影響が少ないと思います。

三本、先の方を少し剪定してから固定し終わりました。この向きなら、雨の重みで垂れ下がってきても越境することはなく、台風で枝が折れる心配も少なくなったと思います。この方法でどのくらい保てるのかはわかりませんが様子を見てみようと思います。

2mの脚立があるうちに、玄関側の紅葉の剪定もしました。2月にやりすぎたかなと思うくらいに切ったのに、こんなにフサフサになるのですから植物の力はすごいですね。

珍しくダイスケさんが私の写真を撮ってくれていました。家にある55㎝の脚立に乗って剪定している様子です。

剪定していると、アゲハチョウの幼虫が何匹かくっついていました。紅葉の木にも付くのですね。

植木の固定は植え付けから根が張る3年目まで必要ということで、様子を見ながら、強風で幹が折れたりすることなく、季節を過ごせていけたらいいなと思います。

お庭でBBQ

2025.05.06

GW中は家族の予定がバラバラでしたが、夕ご飯を揃って食べられるタイミングで、みんなでお庭に出てBBQをしました。

まだ蚊もいない時期なので外で過ごしやすいですね。

この外灯を使う時は夜に洗濯物を干してしまう時と、BBQをする時ですが、設計士の福原さんに勧められて付けていてよかったなと思います。お家を建てた時にその必要性はわかりませんでしたが。

ダイスケさんが焼く係、ハルはそのサポート、チイは全体的なお助け係。みんなで協力してやりました。

暗くなると、焼き上がりが見えないので、ハルが携帯の明かりで照らしなが焼き続けました。

ご近所さん、ご迷惑をおかけしてすみません。おかげさまで楽しい時間ができて、またひとつ思い出ができました。

お庭のお手入れ

2025.05.03

GW中の晴れた日にはお庭のことをしていました。草むしり・剪定・枝の固定。小さなお庭ですが、1日かかりました。

地面にしゃがんで、植物に触れると見えていなかったものに気づくことができました。

カラタネオガタマ ポートワインを植えているのですが、蕾が開く前なのでしょうか、ぷくっとしているものを見つけました。開くと1枚目の写真のようになって、もう香り始めています。さわやかな甘い香りです。

レモンも蕾はいくつかできていて、花は咲くのですが、結実しないのです。日照が足りないのだと思われます。今年はどうなるでしょうか。

我が家のグランドカバーのゼニゴケ。新芽が小さい傘が沢山開いているようにかわいいのです。

通り道の子たちは踏んでしまって申し訳ないのですが、それでも枯れないのですからたくましいです。

我が家の玄関。お隣に集合住宅が建つということで、共有だったフェンスが、お隣さんの敷地内のものに変わりました。まだ見慣れないので不思議な感じがしますね。

先月、寒川のフローラルリーフさんで蝋梅と植木鉢を購入しました。

もうシーズンは終わっているような感じでしたが、日当たりが限られている我が家では、このひょろっとした背の高い蝋梅が合っていたのでよかったです。

お店で見つけた時には、すごい柄だなと思った植木鉢ですが、大谷石の模様に似ているよねということで、置いてみたら合っていたのでよかったです。植木鉢選びって難しいですよね。同じものがもう作られていなかったりしますので。器と同じで、出会いを大事にしていきたいと思っています。

数日経つと、その蝋梅の根元の苔から髪の毛のように細かい新芽が沢山出てきました。こんなに小さな世界が!と感動して撮ってみました。これから増えていくのでしょうか。

出猩々もみじは緑色へ変わってきています。内側の一か所だけ赤いままなのはきっとアオダモの陰になって日が当たらないのかなと思っています。そういうのも面白いですね。

このもみじの葉が、西日を遮てくれて、目隠しもしてくれています。

その紅葉の根元には母が植えてくれたユキノシタが蕾を付けていました。

最近は母とはお庭の植物の写真を送り合っての交流となっています。孫の写真が減ってきましたので。

こういうのも楽しいですね。母は植物に詳しいのでとても頼りになります。

シダの芽もお庭のいたるところにたくさん。ここから開いていくのですから神秘的で美しいです。

先日、NHKでSONYの元社長の平井一夫さんがTVでお話しされていて、その中で、

「人間はわからないことは否定する傾向にある。」とおっしゃられていたことが頭に残っていて、

お庭のことを始める前も、草むしりと剪定と枝の固定とどのくらいかかるのだろう億劫だなと思っていたのですが、始めてみると、気づいていなかった植物の姿を見ることができて、

自分に都合の悪いところしか見ていなかったから億劫に感じていたのだと気付きました。

これから、何か見たり聞いて、「?」と否定的に感じても、「わからないからだ。落ち着いてどういうことか調べたり、聞いたりしてみよう。」と思うことにしようと思います。一度否定してしまうと、それ以上何も入ってこなくなってしまいますから。気を付けていこうと思います。

そんなことを感じさせてくれるお庭の時間。

家具やキッチンとは全く関係ありませんが、これからも報告させてください。

キッチンの納品へ

2025.04.26

昨日はIさんのキッチンの取り付け日2日目でした。
長さ3500mmある厚さ5ミリのステンレス天板は150kg以上あるということと、
ご新居の近くまでトラックの乗り入れが難しい場所であり、坂道で、人力で運ぶ必要がありましたので、スタッフ全員で現場へ向かいました。
私たちの工房では搬入の様子を撮ることはあまりありませんのでよい機会となりました。

車の乗り入れができる平らな場所まで乗り入れて、トラックから天板2枚を下ろし、台車に固定して、ご新居に着いたら足場を一部外させていただき、お家の中に運び入れます。
昨日取り付けられたキッチンの上に持ち上げて乗せ、壁や、電気の配線をステンレスの板で傷つけないように気をつけて位置を調整し、コーキングして固定していきます。
(キッチンの壁との隙間は図面通りぴったり大工さんが仕上げてくださっていましたので。ありがとうございます。)
この間には、トラックや軽自動車を停める場所を移動したり、使う道具を運ぶ作業などもあります。
文章にしてしまうと短いのですが、こんなに大変な作業をみんなは日々上手にこなしてくれていることに改めて気づくことができました。やはりプロフェッショナルなのだなと。
みんな本当にありがとう。そして、お疲れ様です。
この後は、昨日運び入れていた扉や引き出し、機器類を取り付けていく作業なので、私とダイスケさんは先に工房へ帰らせてもらいました。

運搬の道中、入り口のお家のお庭にはシャリンバイがきれいに咲いていて、途中のお家にも幹が20㎝以上はある立派な月桂樹が茂っていたり、生活音よりも、鳥さんたちの鳴き声が響いている場所で、とても魅力的な場所なのだなと、心惹かれながらの作業でした。
取り付けが完了したIさんのキッチンの様子はまた後日報告させていただきます。

(写真 文章 イマイアキコ)

もじゃもじゃのお庭

2025.04.24

3月から4月にかけて一気に葉が開き、植栽がもじゃもじゃしてきました。

西側の玄関側に植えた出猩々もみじが一気に開いて真っ赤になります。剪定した時は、しすぎたかしら、と心配になるくらいなのに、こうしてみると足りなかったかなと思えるので、植物の管理は本当に難しいなと思います。

昨年サフランさんに植えていただいたソロの木。1年経って、こうして元気に芽吹いてくれてうれしいです。一気に木陰ができて、本当に木の下に入ると気持ちがよいですよね。

3月末の写真です。3週間ほどでこんなに開くのですから、すごいパワーですよね。

風に揺れてふさふさしている様子はかわいいのですが、雨に濡れると重みでお隣さんに越境してしまいそうで、かといって株立ちの幹を縛ると、内側の枝が当たり窮屈そうでかわいそうなので、GW中にダイスケさんと剪定しようと思います。重そうではなく、ほどよくふさふさと風に揺れていてほしいので。

玄関側に昨年植えていただいたアオダモもぐんぐん伸びていて、お花が咲きました。ハルはお花が咲く木だと思っていなかったようで、見つけた時には驚いていました。

風が強い時は、びよーんと揺れるので、2階の窓から枝に触れられるのが楽しいです。(ご近所さんに、あの人何してるのだろう、と思われてないとよいのですが。)

アオダモも、もみじと絡んでしまっている枝があるので、剪定してみようと思います。

月桂樹の花も咲きました。なかなか近くのホームセンターなどでは販売しているところに出会えず、3年ほど前に初めて通販で植物を購入してみたのですが、お花をつけてくれたということは、我が家の環境に慣れてくれたのでしょうか。うれしいですね。

西側の鉢植えから、東側の地植えに変えたもらったカラタネオガタマ。一番大きく環境が変わったと思うのですが、具合が悪そうでもなく、つぼみが沢山ついているので、元気そうです。

5月になったら咲くでしょうか。バナナの香りがさわやかになったような匂いがする日が楽しみです。

我が家は住宅街の旗竿地の日陰の小さなお庭なのですが、当初のイメージよりも楽しみが沢山あります。

「日陰だから、お庭はあきらめようかな。」と思われている方のご参考になればうれしいです。

これからも載せていこうと思うのでお付き合いいただければと思います。

ゴールデンウィークの営業時間について

2025.04.21

私たちの工房では、4月27日(日)〜5月6日(火)まで工房を閉める予定です。

今年のカレンダー通りですと連休にならないはずで長いのでは、と思われると思いますが、

所定の労働時間内で、単発のお休みよりは連休の方が心も体もお休みできるよね、ということで、年間の予定を立てる時に、年末年始・ゴールデンウィーク・夏季休業にちゃんと(長めに)休めるようにスタッフのみんなと相談しながら年間予定表を作っています。私たちなりのよい働き方を考えた結果なので、ご理解いただければと思います。

(家具やキッチンの取り付けやお打ち合わせ等のお約束が入っているお客様は、予定してありますのでご安心くださいね。)


ただ、今家作りを計画され始めていて、この連休中に考えを深めたいと思われるお客様もいらっしゃると思います。
そのためにオーダーでできるキッチンや家具のことを詳しく見聞きしておきたいと思われる皆様には、1日1組限定とはなってしまいますが、工房と展示室をご覧頂けるように準備いたしますので、気軽にご予約のご連絡をいただければと思います。
なにぶん、打ち合わせは1人で行っておりまして、予約なしだと大変バタバタしてしまいますため、ご協力をよろしくお願い致します。

毎年必ず「近くまで行く予定があるので、空いていたらショールームの見学をしたいのですが。」と当日のご連絡をいただきます。大変ありがたいことなのですが、先にご予約のお客様を案内していたり、他の予定を入れていたりしますので、日時を改めていただくことになっております。

お打ち合わせ中ですと電話にも出られない場合もございます。申し訳ございません。数日前までの事前予約のご協力を、よろしくお願いいたします。

キッチンカタログのご請求、木製雑貨の注文へ4月26日(土)までの受付対応分、それ以降は全て5月7日(水)から順次対応させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

皆様すてきなゴールデンウイークをお過ごしくださいね。

お待たせしました

2025.04.20

年明け早々に形はまとまっていたのですが、年末あたりから急にいろんな現場が動き出すことになって、なかなか進めることができなかったHさんの食器棚とテレビボードを、制作を担当したヒロセ君と一緒に本日ようやく納品できました。

奥様がいそいそと様子を見守ってくださる中、お天気に恵まれたからなのか私一人だけがシャツの色が変わるくらいの汗をかきながら無事に作業完了。(ヒロセ君は涼しげな様子)

おかげで作業は順調に進んで、お昼過ぎには設置完了。

Hさんにも大変喜んでもらえてほっと一安心。

大変お待たせしました。今日からたくさん使っていってあげてくださいませ。

また、その様子を拝見できる時を楽しみにしております。

美しさにであった日

2025.04.18

アキコが「この展覧会を見に行きたいの。」と教えてくれたのは、タピオ・ヴィルカラの回顧展。

ガラス細工が好きな彼女らしいなんて思っていて、私はこの人の名前も作品も実は知らなくて、失礼ながら東京駅の細部を見られるのならそれは素敵だ。くらいにしか思っていなかったのです。

当日はまだ春休み中だったチアキも連れて雨降りの中出掛けたのでした。チィはもうすぐアキコの背丈を超えそうですっかりお姉さんになってきたのだね。

なんて思いながら、東京駅の片翼にあるギャラリーに。通り過ぎたことはあったけれど、こうして古いレンガを間近で見たり、上の階に行けるなんてすてきだなあ、などと気軽な気持ちで入場したのでした。

ところがね、その展示に何というか気持ちが圧倒されてしまいました。

美しい作品たちはもちろん美しいのでしたが、展示の終盤、あの静寂と共に映し出されるラップランドの暮らしの様子は、淋しく見えるなかに、ものすごい美しさが。目にするすべてが美しく愛おしく、そこに在ること自体が美しいんだって教えてもらえました。

私は自分の目にするすべては必ず美しいはずなのに、自身できちんと美しいと感じることができているのだろうか・・

私はきちんと今あるこの時を美しいと感じられているのだろうか。いや、きっとそんな気持ちを抱く以前に事象は移ろい過ぎてしまっているのではないだろうか。もしくは本来美しいはずのものを美しいと思えないくらい、その気持ちを覚えることさえ忘れてしまっているのかも。

私は何かを失いつつあるのではないだろうか。失いたくないという気持ちがそうさせたのか、この人の何かに触れていないといけないという思いに駆られて、このウルティマツーレを手にしたのでした。

チィも何かを感じ取ってくれただろうか。

シナのキッチンと作業台

2025.04.17

葉山工務店さんからご依頼頂いていたシナで作ったキッチンと作業台を納品しました。

シンプルな構成というのは、こうして仕上がってみると簡単そうな形に見えるのですが、作ったり、設置するのはなかなか大変だったりします。

箱状の家具だと、直方体としてある程度固まった形状をしているので、歪みが起きづらかったり、また壁面に止めるために板から木ネジで固定することができるのですが、今回のようにオープン棚になっていたり、箱の形ではなくフローリングが見えていたりする形だと、床や壁の状態がそのまま家具に伝わったり、壁面に木ネジを目立たせないように固定するためにいつも以上の工夫が必要だったりします。

1日目は制作を担当したノガミ君とワタナベ君が作業をしてくれている間に、搬入を終えたらヒロセ君と二人で、来週設置工事に入る予定のIさんのキッチンの現場の確認。なかなか厳しい搬入経路をどうやろうかと二人で頭をひねらせます。どうにか・・なるかな。と、二人して自分に言い聞かせたら、ヒロセ君を再び葉山さんの現場に。そのあと16時にNさんがちょっとだけ打合せに来られるというのをすっかり忘れていて、誰か階段を上がってきたと思ったら、Nさんの顔がふっと現れてびっくり。髭もきちんと剃っておらず、作業着のまま図面を描いておりまして、きちんと準備できないままお迎えしてしまいまして大変失礼いたしました・・。

2日目は夏が来る前に納品する予定の小田原のSさんのキッチンの現場の再確認。監督のTさんから現場に墨出しをしてほしいということでお邪魔してきました。監督さんや大工さんが頭を突き合わせて階段の納め方をうんうん和気あいあいと相談しておりました。よい形になるように頑張ります。

特に今回は改修工事ということもあって、以前の建築と新しい建築が混在する時は、そういう歪みを受けやすかったりしますので、ちょっと心配していたのですが、葉山さんも私たちが仕事をしやすいように段取りしていてくれて、みんなも段取りよく準備してくれていたのできれいに納めることができて一安心。

と、慌ただしい4月の後半が始まりました。