日記「自由な手たち」

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スライドワイヤーシェルフ 収納とその掃除の仕方

オーダーキッチンでスライドワイヤーシェルフの収納を選ばれる方は「キッチンに風通しが良い収納場所が欲しい。」という要望がある方が多いです。
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一番多い理由がまな板をキッチンの見えないところに置きたいという方と、ザルや鉄鍋・フライパンをすぐ出せるオープンな場所に置きたいという方、他には、システムキッチンにはないかっこいい見た目だからという方もいらっしゃいました。
まな板を洗って、ふきんで拭いて、まだ表面が湿っていてもここに置けば自然乾燥してくれるのは、大きい木のまな板を使っていてもスペースもとられず助かります。
写真は我が家のキッチンなのですが、HAFELE社の幅60cmのものを使っています。ワイヤー収納というと色々なメーカーさんからも出てバスケットの形になっているもの等もありますが、形があるということは掃除の仕方も工夫が必要になりますので、メンテナンスの仕方も考えて一番シンプルなものを自宅には選びました。お客様が選ばれるのもこの形の場合が多いです。
フレームが太く曲がりも大きく接合部位に段差がないので、なべ底の油がフレームについたりしていても拭き取りやすいです。
丸洗いもできます。(大きめのシンクでないと洗いづらいと思いますが…。)
ただ、鉄鍋やル・クルーゼなどの鋳物鍋が置ける分、耐荷重がありフレーム自体が重いので、写真のように鍋が上に乗ったまま外してキッチンの天板上にのせる作業は力が必要ですので女性はやり辛い方がいらっしゃると思います。
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スライドワイヤーシェルフの下を床のままにするか、板を敷いて隠すか、悩まれる方がいらっしゃいます。
皆さん、まずキッチンの高さが決まり、ここに収納したいものを考えて何段にするか、バスケット型にするかなど決まります。
床を隠すとなると、その分収納スペースの高さが無くなりますので、収納を優先させる方の方が多く、床を隠す方は少ないです。
床が見えるということは、ここの奥に埃がたまります。
普段から掃除機のヘッドが入ることを想定した高さにしてしまうと、やはり収納の高さがなくなりますので、ワイヤーフレームを外した時に一緒に掃除機をかけましょう。
オープン収納の欠点は埃などがいつの間にかたまることだと思いますが、メンテナンスの方法がわかれば気持ちよく使っていくことができますね。

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Gさんのナラ柾目のキッチンたち

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先ほども書きましたが、4年前に声を掛けて頂いたシキナミさん設計のGさんの二世帯住宅はようやくその形を現して、こうしてキッチンを設置する日がやってきたのでした。
なかなか長い道のりでしたね。
同じナラの柾目を使った形でも、子世帯と親世帯では大きく印象も変わりました。
工事の完了まではまだ1ヶ月半ほどの時間があるのですが、完成した姿が見られるのが今から楽しみです。
ダイナミックな天井の勾配にを背景に静かにたたずむキッチンとなりそうなのです。

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Nさんのオークのキッチンの点検

今日は朝から杉並区に出かけておりました。
今から4年前に声を掛けて頂いたシキナミさん設計の二世帯住宅への家具の設置に出かけておりました。
なんとも時間が経つのは早いものです。
朝現場でみんなと打ち合わせをして納まりを確認した後に、先日ナラ節アリ材とアイアンを使ったダイニングボードと本棚を納品したOさんのところにちょっとした相談にお邪魔させて頂き、そのあとは、ちょっと扉の調子が悪くなってしまったというNさんのキッチンの様子を見に三鷹まで。
Nさんは、「作り出す人」のNさん。ちょうど1年前にキッチンを作らせて頂いたのでしたね。
Nさんのキッチンの使い方はとても好きで、実際にお料理を作られているところを見たわけではないのですが、お料理を作るところが目に浮かぶキッチンです。
昨年の時もそう感じさせてくれたし、今日見てもそう思えるにぎやかに気持ちが喜ぶキッチンの印象。
「娘に調味料を並べて置くのはあまりきれいじゃないと思う。」って言われちゃって、使いやすかったのですけれどね、少しあのあたりを片づけたりしていますが、何しろいろいろぎっしり閉まって活躍してくれています。」とうれしそうにお話してくださいました。
「ただ、ちょっと扉が最後まで閉まらなくなることがあって。今は閉まるようになったのですが・・。」ということで点検に立ち寄らせて頂きました。
Nさんの食器棚の扉はナラの無垢材で作っているからか、少し動いたためでしょうか。
耐震ラッチの受けの部分が時々ラッチに当たってしまっているようで、請けの位置を調整して無事にきちんと閉まるようになりました。
自分たちとしては最善を尽くして製作しているつもりでも使っていれば予期しない不具合が出ることもあります。
そうなった時でもきちんと対応できることがオーダーで作ることの良い部分だと思っているのです。
Nさん、また何か気になることが出てきましたらご連絡くださいね。

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自宅の見学の日でした

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今日は自宅にオノ・デザイン建築設計事務所の方がお客様を連れてきてくださいました。
コロナウィルスの影響でとても久しぶりの自宅への来客でお掃除にも精が出ました!
私たちの作る家具やキッチンと、福原正芳さんが作る住宅の両方に興味を持ってくださり、ありがとうございました。
本当は5月に「暮らし始めて一年後オープンハウス」とかイベントを考えていたのです。残念ながら叶いませんでした。
夏の木工教室も、冬のイベント【クレミル】も例年通りの開催はもう無理だと思っています。
様子を見ながら、人数を制限して、お客様もスタッフもお互い安心・安全に進められる範囲で進めていきたいと思います。

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JKは長袖

6月中旬に外出自粛制限が解除されて、小学生は毎日登校で次の週から6時間の時間割が始まりましたが、高校生は週に2~3日午前中か午後だけの登校とゆったりした再開モードです。義務教育とそうでないの学校の違いなのでしょうか。
高校の登校日のお知らせがあり、6月からは夏服だから間違えないでね、と長女ハルに伝えていました。
数日経ち、登校日の翌朝の洗濯かごに入っているシャツを見ると長袖。
私「なんで長袖着て行ってんのよ。暑いでしょ。」
ハル「なんかさ、半袖着ている子あまり居なくて。K(同じ中学の友達)も長袖着てたから聞いたら、『JKって、長袖のイメージじゃない?』て言われて。言われてみればそうかなと思って。」
は?ちょっと何言ってんのかわからないですけど。とその時はサンドイッチマンさんのコントみたいな会話をして、
通勤途中に県立高校の通学路横を通るので観察してみました。
なるほど、長袖シャツの袖をまくっている子が多い。
TVを観ていても、JKと呼ばれる子はそうしている。そうだったんだ!と妙に感心してしまいました。
自分が女子高生の頃はルーズソックスが流行っていて、下校の時にこっそり履き替えているおしゃれな子達を見て、履いてみたいなと思ったことはありましたが、自分が履くとモンゴルの相撲選手みたいに逞しくなってしまうのでやめたのでした。
流行りには憧れますからね、でも似合う似合わないもあります。
長袖シャツはどうなのでしょうか、似合う似合わないはない気がしますが。
私「じゃあ、半袖のシャツ3枚も買わなきゃよかったね。」
ハル「これからもっと暑くなったらさすがに半袖着るよ。」

次の登校日の翌朝、洗濯籠かご入っていたのはやはり長袖でした。
この先どういう流行になるのかはわかりませんが、次女チイの入学前にはちゃんと周りのJKの情報収集をしてから制服を購入しようと思いました。

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父のパウンドケーキ

先週末は父の日でしたね。
私の実家は県外ではないのですが、なんだかお出かけしづらかったので、外出自粛が解除され、久しぶりに実家の両親に会いに行きました。そういう方々も多かったのではないでしょうか。
普段は相変わらず忙しくしている両親なのですが、外出自粛を守って、家で元気に過ごしていてくれていました。
私の父は、現役時代遠洋の船乗りの仕事をしていました。
私が生まれた時は日本にはいなかったそうで、1年のうちに3か月くらいしか一緒に過ごせず、「4年でやっと1年過ごしたことになるのかな。」とか幼心に思っていたのです。中学・高校・看護学校時代はほとんどすれ違いで一緒にお出かけやこれといった話もほとんどできていなかったと思います。でも、人より思い出が少ないわけでもないと思っています。
それは自分が家庭を待った今でも元気でいてくれて話をすることができている今があるからかもしれませんが。
父は船で自炊をしていたので、お料理が上手です。食いしん坊の私に、母とは違うものを見せて、食べさせてくれました。
オートミールのミルクがゆに、マーマレードと甘くないピーナツペーストを載せたトースト、マンゴーとかパパイヤとか。
外国からのお土産も、日常生活では目にしないものばかりですべてが魅力的でした。
お料理も、焼き肉や焼き鳥はタレから作ってくれて、しめ鯖や鯛の昆布じめもごちそうでした。
そんな父が、おうち時間でスイーツづくりを始めたそうで、この年になって初めて父の作るお菓子を食べることができました。
母に習っているからか、母の味に似ているのですが、とても美味しかったです。
父の手料理の思い出があることで、一緒に過ごしていた時間を実感できる気がしています。忙しかったと思うのに、そんな環境を作っていてくれていたことを感謝しています。そして、今でもご馳走をしてくれる環境を意識して作り続けてくれていることをとてもありがたく思っています。
自分たちも娘たちに同じことをしてあげられるように、体に気をつけて過ごしていこうと思います。

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学べること

Tさん、こんにちは。
お久しぶりです。
Tさんは、「つたえる楽しさむずかしさ」のTさんです。
私たちの自宅のオープンハウス以来ですね、お会いするのは。
久しぶりに向き合った食器棚は、2年前と変わらず(ものの配置までそのままかな。)きれいに使ってくださっていたのでした。
うれしいですね。
「今度はダイニングの使い方をいろいろと計画しているのです。」
こうして、あらためて声を掛けて頂けることは本当にありがたいことです。
家具の形に最良という限りはないわけですし、だれが何をもってして最良と呼ぶのかは、ただただ作り続けているだけではやはり分からない部分ってとても多い気がします。
こうして、皆さんに声を掛けて頂いて、いろいろなことに気づかされて、自分の考えが独りよがりだって思えることもあるし、やはり良かったのだって確信を持てることもあるし、良いこと、悪いことを外からきちんと意見がもらえることはとてもありがたいことです。
そういう心持の良いみなさんの思う良いこと、良くないことを率直に受け止めながらこうして家具作りができることに感謝しております。

今回のTさんの形にはクリアしなければいけない困難がいくつかあって、美しい家具として完成させることができるようにこれから頭を悩ませるのです。

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アデニウムの一葉

一昨年、自宅の新築お祝いにと最初にキッチンをつくらせていただいたKさんからプレゼントをいただいたのです。
初めて目にするアデニウム。うれしくて早速家へ連れて帰り、我が家で一番日が当たると思われる場所に置いていたのですが、みるみる葉が黄色くなり冬にはすべての葉が落ちていってしまいました。
これはいけないと会社に連れていき、日の当たる場所に移動しながら様子を見ていると、春には小さい葉がつき始め元気になりました。
「よかったぁ。」と安心しました。
ちょうど冬にコロナウィルスがはやり始めた頃と重なっていて、葉がすべて落ちた頃に緊急事態宣言が出て、
会社の状況とアデニウムの状態が重なっていたので、O・ヘンリーの「最後の一葉」のようにこの木が枯れたら会社はどうなってしまうのだろう…と思っていたのです。そうはならなくてよかったです。(笑)
6月19日に外出自粛制限が緩和され県外への移動が可能になりましたね。
今朝会社への道中、車も人も多い印象がありました。お天気も良いですし、お出かけ日和です。
ショールームにも午前と午後で一組づつ来客がありました。ありがとうございます。
今までもそうですが、これからも三蜜になる状態を避けるために、事前予約制でショールームのご案内をさせていただきたいと思います。
午前と午後で1組づつ1日2組までを、ご連絡をいただいて日程調整ができた順番に予約を入れさせていただいております。
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、引き続きよろしくお願いいたします。

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さらば愛しきペニンシュラ

あらためて、Yさんのところにお伺いすると、キッチンはもうすっかり馴染んでおりました。
なんだい、お澄まししちゃってさ。
すっかりキッチン気取りだね。

約9年、工房の2階で活躍してくれたこのステンレスヘアラインとナラ板目材を使ったペニンシュラキッチンは、はるばるこの寒川の工房を訪ねてくださる皆さんにとてもよく見て頂けて、私が言葉で説明するよりも明快に心地良さを表現してくれたものでした。
冬になるとバックパネルが機嫌を損ねてそっくり返り、この時期になるとおとなしく素直に戻るその様も、シナで作った引き出しに誰かがこぼした何かのシミ(ワインのような)を見ることも、料理教室を開いていてところどころ傷ができたワークトップを磨いて直したあの様子も、洗剤を詰めたワイヤーラックが「カタンッ」と落ちる音に夜な夜な一人で仕事をしていて驚いたことや、そしてバックカウンターのちょっとオープンになったあの場所の使い勝手の良さをお伝えできるのも、もうすっかりさようならです。
でもね、Yさんならいいよね。
もう長いお付き合いですし、おなじ作家さん仲間ですし、そしてなによりもまわりが森に囲まれて美しい場所に建つ心地よい家の中に据えられた。
きっと良い気分でしょうか。お澄まししているし。
今度はそこでたくさん活躍してください。

でもね、天然石とオークのキッチンを新たに招き入れたのは私なんだよね。
ごめんね、そしてごきげんよう。

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キッチンを木で囲うことで広がる印象の豊かさ

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Mさんは新居の工事に合わせて、私たちにキッチン対面のカウンターと収納の制作をご依頼くださいました。
キッチンにはシステムキッチンを導入してもその周りを家具で囲うことで、部屋の印象が大きく変わります。
今回のMさんの場合は、コンロとリビングを仕切る壁からつながってキッチンの背中に建つ腰壁は工務店さんが作ってくださいました。
Mさんに随時現場のスケジュールをお知らせ頂いて、腰壁が立った段階で、工務店さんからの了承を頂いて現場に採寸に入らせて頂きました。
今回施工された工務店さんは古河林業さんで、監督さんも当日立ち会ってくださいました。Mさんだけだと分からない部分もあったりしましたので、こういう関係になると心強いですね。
引き渡し時の巾木の納まり、電気配線の取り出し位置等を確認させて頂いて、製作に入らせて頂きました。
工務店さんとしては、この部分は工事が完了しないまま引き渡しとなるのは不本意な部分があるかもしれませんが、了承いただけるというのはうれしいことです。
後日この取り付けられた状態を担当の方が見てくださったとのことで、Mさんとても好評をいただいたそうです。
良かった、よかった。
今日は、コーキングしようかどうするか迷っていた部分をやはり充填したいということで、その施工と、あとは今回Mさんご自身が塗装をされたので、その確認へとお伺いしてきました。
とてもきれいにオイルを塗られていましたのでそのままでも十分きれいだったのですが、あと少し手を加えるとより良い印象になるヒントをお伝えしてきました。
コストダウンの一環として始めたご自身でのオイル塗装ですが、こうして住む人が家具作りに携われるようになってさらに家具がただのものではなく、一緒に時間を心地良く過ごしていくための道具と思えるようになる、というのはとても気持ちの良いこと。
さらにはうれしいことにMさんのご新居は工房からも比較的近く何かあれば間を置かずにお伺いできるというのはより気持ちが近くなって良いことです。
私が子供時代を過ごした川のそばにMさんの家が建てられているという意味でもなんだかとても心が近いのでした。
Mさん、ありがとうございました。

そう、川はね、30年も前に比べるとてもきれいに見違えるようになっていて、川遊びができるくらいになっていて。
それはうれしいよね。