セラミックとクルミのセパレートキッチン

2023.11.16

遠方から湘南に引っ越しされる予定のOさんは、こちらのほうまで来られる機会が少ないので、まずは写真でお知らせ。

ワークトップにはデクトンの「エドラ」を使い、キャビネットはクルミ板目無垢材で制作しています。

あらためてIさんこんにちは。

2023.11.13

追加加工を施した部材を準備して再びIさんのところに。

無事に取付できてほっとひと安心。キッチン作りは、同じような形に思えてもすべてが少しずつ違っているので、部材一つ作るのに試行錯誤しながら進んでいくのです。

いつもにこやかに笑っていらっしゃる奥様から「とても快適に使っていますよ!」とエールのようなすてきな言葉を頂きました。

こうしてみると、コンパクトなキッチンにいろいろなIさんの思いを詰め込んだ形がきれいにまとまりましたね。初めて使うコンロだったり、キッチンとダイニングから使える水切りがあったり。使っていて楽しむ様子が目に浮かびます。

一番最後の写真はリフォーム前にkotiさんにお伝えするのに撮らせてもらった当時のキッチンの写真。前のキッチンの印象もとても温かみがあってすてきでしたが、こうして木に囲まれたキッチンはIさんのキャラクターも相まって温かさというかよりぬくもりに溢れているように思えます。

ありがとうございました。また使い込まれた様子を拝見させて頂く機会が来ることを楽しみにしております。

デクトンとクルミの食器棚

2023.11.13

錆色かかったケラニウムというカラーのセラミックを天板に使った食器棚を作らせて頂きました。

本体はクルミの無垢材を使いたいっていうお話はもうYさんの頭の中で初めから決まっていたのですが、天板をどれにするかはなかなか迷いながらもようやくこのカラーにまとまりました。

キッチンの対面カウンターがモールテックスだったり、ダクトレールはつやのない黒いものだったりと、全体的にトーンを落とした空間でこの食器棚がどのような印象になっていくのかは次回1ヶ月くらい経った頃にまだあらためて拝見させて頂こうと思っております。

楽しみにしております。

Iさんこんにちは

2023.11.09

「こんにちはIさん。何度もお邪魔致します。」

先日設置工事が完了したIさんのキッチン。とてもきれいに使ってくださっていてとてもうれしくなったのですが、ちょっとメンテナンスが必要がところが出てきまして再びお伺いしたのです。ご不便をおかけしてすみません、Iさん。

「いいんですよ、何度でも来てくださいね。」なんて奥様はおっしゃってくださるけれど、早くきちんと完了させないといけません。

私が作業している間にアキコからステンレスのお手入れ方法をIさんにお伝えして、残りは次回。何事もバランスを取ることは難しい。次はきれいに仕上げますので、Iさん、今しばらくお待ちくださいませ!

そのあとは、来週設置工事に入らせて頂く川崎のSさんの現場の下見に。今回、ご縁があって同じ寒川の椎谷建設さんが施工会社さんでして、私の父の頃は少しお付き合いがあったようなのですが、私はまだ面識がなくて、この度初めてお仕事させて頂けることがうれしいのでした。

現場のほうも予定通りに仕上がっていて、問題なく設置が進められそうで安心です。

お味噌完成

2023.11.05

1月に仕込んで6月に天地返しをしたお味噌。そろそろ食べられる頃だろうということで、容器から出してみました。

今年初めて縁側の下で保管してみましたので、例年よりも激しいカビの発生が予想されました(笑)。それを一人で開けて「ぎゃー!」と言ってもつまらないので、家族の誰かを道連れにしているのですが、今年はチイが蓋を開けてくれました。黒い点々と白いもくもくカビは付いていましたが、きれいに取り除いた下には、お味噌ができあがっていました。ちゃんとできていてよかったです。

1キロの大豆から約4キロ出来上がるということで、我が家は3か月持てばいい方、という量です。

flameさんのペンダントライトにつぶした大豆を飛ばしながら、家族みんなで仕込んだ時の様子を知りたい方はこちらをどうぞ。

早速、豆腐とわかめのお味噌汁にして食卓へ。

またチイも来年手伝ってくれるという会話をしながらの夕食でした。

こういうことがうれしいですね。

ステンレスバイブレーションとナラのI型キッチンと背面食器棚

2023.10.31

内田雄介さんからご依頼頂いていたH様邸のキッチンの設置が今日で無事に完了。

「階段の設置が予定よりも後ろにずれちゃってね。」と監督さんから聞いていたのですが、かえってそのおかげで、ステンレスカウンターを屋内からどうにか搬入することができて、私たちにとっては良い状況だったのです。もし、屋外からの荷揚げとなると腰高窓とその手前に張り出した屋根があるから、なかなか困難だなあと思っておりましたので。

あとは現場のほうは、監督さんの細かい気配りと大工さんのとても丁寧な仕事のおかげで、とても納まりよく設置することができたのでした。何というか細かい部分がとてもきれいだったのです。例えば、まず目についたのが、巾木でした。先行して巾木が取り付けられているので、キッチンや食器棚のほうで逃げられるようにカットするのですが、その巾木の採寸をしている時に、もちろん大工さんの手作りなのですが面取りの具合とか接地している床との納まりが、内田さんのきめ細かい設計の印象と相まって、一目見るだけで「きれいだなあ。」って思ったのです。

そういう現場ってやっぱりきれいです。

内田雄介設計室

http://u-architect.jp/

ナラのキッチン対面カウンター収納

2023.10.29

今日はアキコと2人で、先日カウンター下収納を納品したTさんの所にご挨拶に伺ってきました。

「音がいいんですよ。」とTさん。

敷居を滑る引き戸が立てるススゥーという音が微かにリビングに流れます。

「今の引き戸って、機能的になっているから上から吊り下がっている滑車がレールを滑る音はよく聞くのですけれど、こういう懐かしく心地良い感触がとてもうれしくて。」

「ガラスの揺らぎもね、こういう映り方をずっと待ち望んでいたんです。」

なるほど、家具が与えてくれるのは機能的な暮らしやすさよりも心地よい感覚だという言葉は何よりもうれしく私に響いたのでした。

クルミのオープンキャビネット

2023.10.28

Sさんのクルミのキャビネットの納品でした。今回も先日の葉山のIさんに続いてヒロセ君の制作。

Sさんのところに向かう途中に話をしていると、「年を重ねるごとに物作りのに対する興味がどんどんわいてくるんですよ。」と、ヒロセ君。うらやましく頼もしい言葉じゃないですか。

今回のキャビネット自体はクルミで作ったのですが、棚板はSさんが新築時に建具に使って余ってしまっていたというベイスギを活用しています。良い具合に鉄骨階段の下に納まってひと安心。

こうして少しずつアトリエが彩られていくのですよ。

「イマイさん、ちょっと見ていってもらえますか。」と納品後2階に案内されまして。

次はあのチェリーのL型キッチンの隣に何か作りたいものがあるそうで、楽しみにしております。

キッチンの表情がとても深みが出ていてうれしくなりました。

「杉並モダニズム」杉並 S様

https://www.freehandimai.com/?p=54646

ナラのL型キッチンの設置が無事に完了

2023.10.28

葉山の森戸海岸から富士山がよく見える場所にお住いのIさんからL型キッチンのご相談を頂いたのはまだ春のころでした。

2階にキッチンがある間取りで、元々のキッチンもL型のものが入っていたのですが、もちろんL型の天板は2分割で作られていて、新たにキッチンを作る時もそれに倣って分割になってしまうと思います、というお話をさせて頂いた時に、Iさん少し寂しそうに、「やはりそうですよね。」という表情をされましたので、どうにかL型一体でやってみようかなというところから始まったのでした。

間口一間の中にサッシが入っているバルコニーには、腰高の手摺があるし、サッシの高さも通常の高さでしたので、この日を迎えるまではハラハラしていて、荷揚げ当日もお天気には恵まれましたが、どうしてもLの先端(シンクがある部分から)揚げる形になるので、そちら側を担当したワタナベ君が、「おっ、ちょっと掴みきれない。ちょっと待ってください。」と言った時には、これは揚がらないのか・・、と不安がよぎったわけですが、下にいたヒロセ君も上がってきてワタナベ君側を補助して、タケイシさんは下でサポートしてくれてどうにか上がったのでした。

内装工事はいつもお願いしているkotiさん。大工さんも設備屋さんも電気屋さんもいつもおなじみの皆さんですので、仕事がしやすくて大変助かります。

今回は、なぜが元々の配水管が不思議に振られて施工されていたので、それを直しつつ、ちょっと特徴的な整水器を入れるので、それが給水管と干渉しないような配管計画を立てていたので、少し配管が複雑だったのですが、伊藤さんと設備屋さんが悩みながらもきれいに施工していてくれたので、設置はスムーズでした。

こういう呼吸の取り方ってやはりいつも良い仕事をしてくれていて、その方々と私たちも分かり合えているからこそできることだと思うのです。

最近はリフォームのお話を頂くことが多いのですが、やはり最近の事情でどうしてもコストが上がってしまうのが難しいところで、お金というのは一番大切な部分なのですが、内装工事も相見積になってしまうこともあったりして、低価格でよい仕事をしてくださる方々なら良いのでしょうけれど、今までもそういうクセのある施工業者さんの現場に立ち会ったことがいくつかありましたので、コスト最優先となると少し身構えてしまうところがあったりします。話がそれてしまってすみません・・。

今回の制作担当はヒロセ君。

結構複雑な納まりだったのですが、26日と27日の二日間かけて設置は無事に完了。

あとはkotiさんのほうで給排水とガスと電気をまとめてもらって完了します。

今回はキッチン周りだけのリフォームでしたので、Iさん住みながらの工事で、ご不便をおかけすることになってしまいましたが、奥様が終始笑顔で見守ってくれていたのがうれしい空気でした。

また、来月に新たなキッチンを使い始めたころにあらためてご挨拶に伺わせて頂きます。

よろしくお願いします。

タモの座卓

2023.10.26

5年前に逗子のAさんのご新居にチェリーのセパレートキッチンを作らせて頂いたのですが、その時の設計士さんが突然(なかなか思い出せずに失礼しました)お電話くださいました。

「今、設計を進めている方がダイニングテーブルを希望されていてね、イマイさんのことを思い出したのですよ。」とうれしいご連絡。

そのお客様であるUさんのご新居が昨日お引き渡しということで、タモ柾の座卓を納品してきたのです。

「健康は足腰からっていうでしょう。だから、こうして床座から立ち上がることを毎日続けることが大事なのですよ。」とUさんがおっしゃっていました。と納品後に制作を担当したタケイシさんがうれしそうにそう報告してくれました。

そういえば打ち合わせの時も、Uさんとても快活にそうおっしゃっていたなあ。

たしかに食卓を座卓にされることってなかなか少なくなってきましたものね。日本的な生活様式は理にかなっているのかもしれません。

そういえば、私はベッドが苦手なので布団です。アキコもそれに付き合ってもらっていますが、娘たちはベッドだなあ。

季節外れの朝顔

2023.10.25

朝、メダカに餌をあげていたダイスケさんから、「朝顔咲いてるよ。」と呼ばれて玄関へ行くと、小さな花が一輪だけ咲いていました。

7月に武相荘で購入した灯明台に朝顔の苗を植えてから、やっと咲いてくれました。

蔓だけはぐんぐん伸びて、天井で煙のように渦巻いていたのですが、

やはりお花が咲くとうれしいですね。

確か、青色の花の苗を選んだはずなのですが、紫色でした。

鉄の鎖に蔓がぐるぐる巻きついているので、紫色になったのでしょうか…。

来年までに、ぴったりサイズの器を山本さんの所で作らせてもらって、また夏の楽しみを味わえるようにと考えているのです。

木のキッチン ショールーム

2023.10.24

先日ショールームにいらしてくださったお客様のNさんがお話しされていたそうです。

(私はチイの高校説明会で留守にしておりました。失礼いたしました。)

「イマイさんにたどり着くまでに遠回りしてしてしまいました。」と。

お家づくりのイメージは「木のキッチンを使ったお家」と大まかなものはあったそうです。

営業の担当の人が決まり、イメージを伝え、提供される資料やサンプルを見ると、自分がイメージする物とは毎回違ったそうで、このままだと自分の理想とは異なるお家が出来上がってしまうと思い、担当の人を替えてもらったのだそうです。次の人が色々調べてくださって、私たちのことをご紹介くださったのだそうです。そして、百聞は一見に如かず、ということで、ショールームに来てくださったのでした。わざわざお越しくださりありがとうございました。

自分たちとしては、毎日情報を発信しているつもりなのですが、やはりまだまだ届いてはいないものなのだなと反省しております。

せっかくショールームに来ていただくのですから、キッチンだけではなく、お家づくりにまつわるいろいろな疑問もあるかと思います。新築もリノベーションも携わらせていただいておりますし、

もう4年経ちましたが、自宅の家づくりの経験談も交えて、私たちでお応えできることでしたらお伝えできたらよいなと思いますので、見学は予約制とさせていただいております。

外出していることが多いですので、メールでお申込みいただければ日程調整をして返信いたしますので、よろしくお願いいたします。

ショールーム見学のお申込み、お待ちしております。

茨城まで

2023.10.22

先日お引き渡しが終わったFさんのところにご挨拶にアキコと二人でお伺いしてきました。

「先週の月曜からようやく暮らし始めたばかりでまた片付いていないのですが。」とうれしそうな照れくさそうな表情のお二人は、見ているとまるで私たちの子供たちと年が変わらないくらいではないのかと思えるほど若々しい表情で、これから始まる暮らしの楽しい予感がそこかしこにあふれておりました。

塗装の仕事をされているご主人は、キッチンのオイル塗装もご自身で行なってくださったのですが、これから行われる外構の塗装も手掛けるということで、自分たちの暮らしを一つずつ形にしていく楽しさを実感しながら暮らしていくのですね。

帰り道にアキコと自分たちの昔を振り返って、懐かしくも遠く長い道を歩いてきてのだなあとしみじみ思うのでした。

チイの運動会

2023.10.20

先日次女チイの運動会がありました。

あっという間に中学最後の機会になりまして、お休みをいただき、ダイスケさんとふたりで参観に行ってきました。

長女ハルは自分で進んで前に出てイベントを楽しもうとするタイプ。

次女チイは自分から前には絶対出ないのですが、声をかけられて巻き込まれて、戸惑いながらこなしていくけど、いい結果になることが多いタイプ。

姉妹で全くタイプが違うので、日々興味深いです。

「おとなしい子が運動会でなんで忙しくなるのだろう?」と思いますよね。

チイが絵やイラストを描くのが好き、ということは小学校時代から知っている仲間が多いので、

運動会に必要な制作物を頼まれるのだそうです。そのために朝早く学校に行って、居残りもして、夏休み中も登校したりしていました。数日前の予行練習の後に追加になった制作物もあったりして、ぎりぎりに出来上がったそうですが、応援合戦の結果がよかったので、報われたのではないでしょうか。

自分の意志で始めたことではなかったけど、いい結果になったという体験が彼女には必要な気がしているので、よかったなと思います。

この夫婦で参観の機会、私は高校でも大学でも見に行きたい気持ちでいたのですが、ダイスケさん的には、「高校になったら親になんて見に来てほしくないだろう。」ということで、今回が最後の機会になりそうです。

私的には、この時間が好きだったので残念なのですが。

クルミのオープンキャビネット

2023.10.16

朝からだんだんと雨が強くなり始めた日曜日に杉並のSさんが家具を見にいらしてくださいました。

Sさんは、「杉並モダニズム」のSさんです。

塗装の色をどうするかというところで検討するのです。

「白い感じも良いかなと思いまして。」というご連絡を頂いていて、ホワイト色のオイルを塗るかもしれないということをヒロセ君に話すと、内部はあとから塗装すると作業しづらいということで、あらかじめノーマルクリアで塗装してしまったということで、どうしようかなと思っていたのでした。

また、クルミのような散孔材は色が入るとムラが出やすいので、できればクリアオイルで仕上げる形が一番きれいでしたからそのあたりも悩むところです。

Sさんいらしてくださって、いろいろとお話をすると、白と言うのは全く白く塗りつぶしてしまうイメージだったそうで、たしかにあのSさんのアトリエにはそれも良く合いそうだという話になったのですが、やはり木が好きな方ですので、「やっぱり木の持つそのままの色で仕上げることにしたいと思います。」とお話が落ち着きました。

私たちはオーダー頂いてから作りますので、イメージ通りの形になっているかどうかがはっきり分かるのは届いてからになるのですが、そういうのって楽しみでもありますが、心配になる時もあります。

なるべくそれが分かりやすいようにと、ブログやinstagramなどで表現しているのですが、それでももっとその質感を感じたいという場合はこうして途中の様子を見にいらして頂ければと思います。

Sさんもご自身で写真を撮る仕事をされているので、物作りの楽しさや厳しさをちょっと共有させて頂いて、楽しい時間だったのでした。

「クレミル」についてのお知らせ

2023.10.15

「年の暮れに、手作りのものに触れながら1年を振り返っていたら、いつの間にか夕暮れの時間になってしまったね。」そんな時間を過ごしてもらえたら、と思い3年前までは毎年開催していたイベント「クレミル」。

「今年はクレミルやりますか?」と、時々ご質問を頂くのですが、今年もまだ開催しないかなあ、と思っております。

ただ、楽しい暮らしかたのきっかけ作りが提供できるような機会は、不定期になってしまいますが、季節を問わずタイミングを見ながら開いてゆけたら良いなと考えております。

また、今までマーケットにご参加くださった作家さんで、「ここでワークショップなどを開きたい。」など、このショールームをご活用頂けますようでしたらぜひお気軽にご連絡を頂けたらうれしいです。ショールームの打ち合わせ予約が入っていない日でしたらいつでも開けることができますので。

また、ショールームの見学はいつでも受け付けておりますので、どうぞお気軽にメールでお問い合わせ頂けたらうれしく思います。 

ぼくらの夜会

2023.10.14

「今度は夏が始まる頃に庭でバーベキューなどをやろうか。」なんて話していたのが前回の1月の食事会の時でしたね。

衝撃的なワタナベ君の姿がいまだ目に焼き付いている(みんなが帰ってしまっても我が家の玄関でこんこんと眠り続けて、夕方に帰宅した娘たちからもどうしたのってビックリされながら彼をまたいで家の中に入っていったのです)あの時から早くも9か月が経とうとしておりました。

初夏を通り越し秋が深まり始めるこの時期になりまして、やっとみんなの気持ちもひと段落しまして、私たちの仕事の区切りも7月末ですので、その慰労を兼ねてみんなで小さな庭を囲んでご飯を食べる時間を持つことができました。

皆さん、楽しい時間をありがとうございました。(楽しんでもらえたかな。)


お酒を飲んでしまうと、もう写真を撮っている余裕がないもので、準備していた煮込みの写真を載せておきます・・。

以下の文章は、お酒に飲まれることなく、(もともと彼女のほうがお酒は格段に強いのです)きちんと動画を撮り続けてインスタグラムに挙げていたアキコの文章でございます。

・・・昨日のヒロセ君の日報には、「15時〜社長宅にてBBQ」と書いてあります。

7月の決算の後、1年間の働き方と結果を振り返りながら食事をしたいねと話していて、ダイスケさん念願の自宅の庭でみんなとご飯を食べました。(ご近所さん、我慢をしていただいてすみませんでした。)

時々真面目なお話、あとはダイスケさんの思い出話を交えた独り言のようなお話をしながら、炭の火が消え冷えた頃にお開きになりました。

今朝お庭を見ると細いカニの殻がひとつ落ちていて微笑ましかったです。

工房に来ると、いつも通り木工機械をウンウン鳴らしながらみんなの作業をしています。変わらないようでこうして進んでいるのだなと感じました。

今年度後半も引き続き頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

手掛けの傷を直す:家具屋の自宅

2023.10.14

暮らし始めて5年目になる我が家

新しかった家の印象も、悪く言えば汚れてきたのか、よく言えば馴染んできたのか、でも、居心地のいい感じになってきたなと思っています。この家での暮らしを体が覚えてきたのでしょう。

食器棚の手掛けは舟形の掘り込み加工のものにしました。シナ材は木の中でも柔らかい方の樹種になります。

全員右利きで、家族みんなが毎日一度は開ける引き戸は向かって右側のグラスが入っている場所です。

ちなみに左側の様子はこちら。傷のつき方が違いますね。

我が家は、シナの無垢材の框扉の部分手掛けがありますので、磨いて直していきます。

お客様のデザインによっては、突板に掘り込み取っ手を付けている場合もありますので、「自分で磨いても大丈夫かな?」と不安に感じる方は、確認しますので、ご連絡くださいね。

まず、紙やすりで磨いていきます。

爪を立てて手掛けを使っていたのか、ボコボコしていたので3Mの320番と400番の紙やすりで磨いていきました。

この時に、気を付けていただきたいのが、紙やすりも面でかけていただきたいです。

ペーパーのままですと、指の力加減で平面が崩れて見た目が変わってしまいますので。

6×10cm厚み1.5cmくらいの板に紙やすりを貼って使っていただけると作業もしやすく、磨きで平面が崩れることはないと思われます。

筋のような跡が残っていますが、触れると凹みはなくなりましたので、蜜蝋を塗っていきます。

かさかさ凸凹していた面が整うと、見た目のそうですが触った印象も良くなるので、気持ちがよいですね。これからも気づいた時には磨いていこうと思います。

次回はダイスケさんに方法を確認して掘り込みの中まで磨きたいと思います。

工房で制作中当時のIさんのキッチン吊戸棚の写真をお借りしました。美しいですね。

突板の扉に手掛けの部分だけ無垢材を使用したり、また無垢材の扉でもその部分が異なる樹種で、より硬い樹種が使われたりしているのは、見た目のデザインだけでなく、長く使っていくことを見据えてのことなのだなと、自分の暮らしを通して実感しています。

こういうことがわかると面白いですね。50歳近くになりましたが、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるのだなと、きっと死ぬまで勉強なのだなと思っています。

クルミのキャビネット

2023.10.11

Sさんのブラックチェリーキッチンを納品した後にご挨拶にお伺いした時に、ベッドフレームと階段の下に置くキャビネットの相談を頂いていたのです。

ベッドフレームはその後しばらくしてサクラ材を使って作らせて頂いたのでしたが、キャビネットのお話はしばらく保留となっていました。

いよいよ、「イマイさん、お願いします。」と真夏に差し掛かり始めたころにご連絡を頂いていたのですが、このところ慌ただしくしておりましたためにようやく暑さが落ち着いてきたこの頃に取り掛かることができたのです。さわやかな湿り気の少ない風が抜けるこの季節は家具を作るのにとても良い頃です。

シンプルな形なのですが、板同士がけっこう複雑に入り組んでいるので、ヒロセ君も頭を悩ませながらきれいに組んでいってくれています。

使い方が変わっても

2023.10.10

うさぎパンさんのキッチンは今から14年前に作らせて頂きました。

今でもこよなく愛して使ってくださるそのキッチン。

biscotti」鵠沼 T様

「長年愛用していたオーブンの調子がいよいよ悪くなっちゃって、とうとう買い替えることにしたのですが、今までのものと同じように高い温度が出るというのでこのオーブンにしたのだけれど、ちょっと大きくて。」

ということで、家電収納部を少し作り替えることにしたのです。

ついでに散らかりがちになっていたルーターやパソコンの置き場も整理しましょう、ということで、今日はアキコと二人でお邪魔させて頂き、私はこまごまと温かい日差しの下で作業をさせて頂き、彼女はうさぎパンさんと一緒にキッチンのお手入れをしながらの時間でした。

「イマイさん、カレーでよかったら食べていって。」ということで、何て言ってたっけかな、キュウリと豆で作るお団子が入ったスパイシーなカレーに炒めたお芋とタピオカとゴロっとして濃い味付けされた揚げナスが添えられたご飯を頂きました。

まるで仕事をしに来ているというよりもいつもこの人のインド料理をご馳走になりに来ているみたいです。

センの食器棚

2023.10.07

15年前にテレビボードを作らせて頂いたKさんからご相談を頂いていて完成した食器棚。

今回はタケイシさんが制作を担当しました。食器棚と一緒にシステムキッチンの表面材も同じセンに揃えたいというお話を頂きましたので、あわせて作らせて頂きました。だんだんとできることが増えてくると、任されることも複雑になってくるのですが、きちんと彼女なりの取り組み方でよい形を作れるようになってきたのはうれしいことです。

実はこのシステムキッチンの表面材の交換というのは、なんとなく制作するのはシンプルに見えても交換する作業は大変でして、調整がしづらいスライドレールが使われていたりすると、微調整に時間がかかるので、昨日もベテランのノガミ君が交換作業を担ってくれたのですが、食器棚の設置よりもこちらのほうがなかなか手ごわかったようで、やはり想定以上に苦労しながらの作業だったのでした。

夜7時過ぎまでお邪魔させて頂いて無事に設置が完了。テレビボードのような色に焼けていくまでまたしばらく時間が掛かりますが、楽しんで使って頂けるとうれしいです。

Fさんのナラのセパレートキッチンと家電収納の設置が無事に完了

2023.10.04

7月末の上棟後に伺わせて頂いた時にはこのスケジュールで間に合うだろうかと心配していたFさんのキッチンも無事に本日すべてが完了。あとは今月下旬のお引き渡し後にオイル塗装の方法をお伝えしたらすべてが完了の予定。

また10月末あたりから皆さんのところに家具を届ける日が続きそうですが、ひとまずここで小休止ということで、下旬頃までは通常の制作のスケジュールで作業が進められそうです。

ノガミ君も気持ちが落ち着いたからか、「自宅の家具作りを再開させてください。」とみんなが仕事を上がった後にいそいそと作業し始めました。

「実は俺も工房を少し使わせてください。」と助っ人として参加してくれている元スタッフのコバヤシ君も何か試みがあるようで、ノガミ君と一緒に何やら作業をしておりました。

芸術の秋なのです。

コの字のキッチン

2023.10.04

HITOMAさんから頂いたコの字型のキッチン。昨日無事に設置が完了しました。

今回難しかったのが、ご主人が直接仕入れた食洗機とIHヒーターの組み込み。日本国内仕様ではないものですので、なにしろ施工説明書が無いのでどうにか国内仕様のマニュアルを見ながら設置をしたのでした。このあとの電気屋さんが大変そうですが、よろしくお願いいたします。

もう一つがサッシに飲み込ませるステンレスの天板。搬入が可能ならコの字一体で作りたかったかな、なんて思っていましたが、飲み込ませることを思うとL型とI型の2分割にしておいて正解でした。

これからタイルが敷かれて、壁が仕上がっていって、そのあとにキッチンの塗装をTさんが行なって完成となります。

反町や白楽、菊名や大倉山は今まで下車したことがあったのですが、このTさんの新居が建つ妙蓮寺は初めて下車する駅だったのですが、降りた途端に素敵でした。ちょうど夕方の雨の降り始め時でしたが、丘の上から何か楽しそうに降りてくる学生たちと目抜き通りは素敵な商店街。むかし懐かしい思わず入りたくなる本屋さん「石堂書店」さんと、向かいにとても魅力的なたたずまいの本屋さん。調べると、「本屋・生活綴方」さんという本屋さん。

子供のころは本屋さんが好きでね、小学校の低学年の頃だったかな、いちょう団地の少し先に行くとOKストアがあって、そこは小さい時分は母との買い物じゃないと行くことがない特別な場所で、団地という生活の輪から飛び出たところにある世界でした。

そのOKの向かいが日用品のお店になっていて、その2階に上がると、理容室やおもちゃ屋さんや本屋さんがあったんです。ちょうど2階の真ん中がゲームセンターのようになっていて、みんなファンタジーゾーンやスペースハリアーなんかをやっていたっけ。そこを通り抜けると古いラワンの匂いがするような本屋さんがあって、そこでジャッキーチェンの映画本(小さくてすごく分厚い本)が売っていて、お小遣いを貯めてそれを買いに来たのを思い出しました。あとは土曜日に早売りされるジャンプはここに買いに来たっけ。