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2023.02.10

ステンレスの天板に、ナラの取っ手、少しくすんだ白いアイランドキッチンを作らせて頂いた記事を書きました。まるで、小さな花のようなキッチンです。
もしよろしければご覧になってください。
2023.02.10
ステンレスの天板に、ナラの取っ手、少しくすんだ白いアイランドキッチンを作らせて頂いた記事を書きました。まるで、小さな花のようなキッチンです。
もしよろしければご覧になってください。
2023.02.10
夕ご飯にミートソースとツナサラダを作りました。
缶詰を使ったときに、ついやってしまうことは、洗ってから、玄関土間の分別ごみ箱にもっていく前に、シンクの端に水切りのために置いておくことです。
30分くらいしたら捨てればいいのですが、台所を離れるとつい忘れて、一晩そのままにしてしまうとしっかり茶色い錆がついてしまいます。「一晩で?!」と思いますが、錆を作る条件の空気・お水・洗剤はそろっている場所ですから一晩の時間もいらないのでしょう。気を付けた方がいいですよね。
その錆を落とす時に使うものに気を付けたほうがいいです。
メラミンスポンジならいいかなと思って使うと、その場所だけ細かい繊維に磨かれて、てかてかしてしまいます。(経験しました…。)
粗い研磨のヤスリを使っても、その場所だけ違う仕上げになってしまうので気を付けましょう。
ステンレスを傷つけずに落とす方法はクリーナーを使うことなのですが、ホームセンターで売っている「錆とり」をうたったクリーナーは、食べ物が置いてあるキッチンに使うには刺激的な匂いが強く好ましくないので、個人的にはダスキンさんのステンレスクリーナーがおすすめです。
暮らし始めての4年目の我が家のキッチンの天板は、ステンレスバイブレーション仕上げなのですが、
「包丁研ぎを使ったときの擦れた跡」
「すり鉢を使って擦れた跡」
「土鍋を引きずった時のできた跡」
「鉄鍋のふたを縦に落としてできた凹み」
などのダメージ加工が加わり、所々ギザギザしていて、ダメージデニムのようにとてもいい風合いになっております。(笑)
キッチンは毎日必ず使う場所で、使うと汚れて、傷がついたりする場所です。
その素材自体が、「熱や衝撃に強い。汚れにくい。」とうたっていても、数年使っていれば、何かしらの傷や跡ができていくものです。
新品の状態が美しいのはもちろんなのですが、生活の跡も馴染んで風合いとして楽しんでいけるキッチンが自分には合っていたのだなと思っています。
2023.02.08
ゆったりした町に暮らすNさんの表情豊かなナラ材で仕上げたペニンシュラキッチンのお話と、エッセイ「家具を壁や床に固定するほうが良いか、置くだけで良いか」を掲載しました。
もし、お時間ございましたらご覧になってくださいね。
2023.02.06
homify さんのWebsite の記事に取り上げていただきました。ありがとうございます。
「今すぐできる!家にある見たくないものを減らす7つのコツ」
https://www.homify.jp/ideabooks/9223450/
取り上げていただいた写真はZさんのお家のものです。
シンク下の大きな引き出しを開けると分別してゴミを入れられるようにしてあります。
キッチンの形を考えられる時に、何をどこに置いて使っていくのかを決めていきますが、ゴミ箱についても人それぞれのご意見を聞くことができます。
「ゴミ箱をシンク下に隠したいので、キッチン側にオープンスペースが作れるオーダーキッチンにしたいと思ったのです。」
「食器棚の1番下にゴミ箱を分別して並べて置けるようにしたいので、オープンの場所を作りたいです。」
という隠したい派の方々もいらっしゃれば、
「ゴミ箱はキッチンの近くに蓋付きの物を置く予定です。隠すと使いづらいので隠さなくてよいです。」
「ゴミ箱の周りも汚れるイメージがあります。隠すと余計周りが汚れそうなので、見える所に置くようにします。」
と見える所に置く派の方もいらっしゃいます。
どちらのご意見も、なるほど、と思える点があるので、皆さんのそれぞれの今までの暮らしの経験上から得られたものなのだろうなと、いつも興味深くお話を聞かせていただいております。
そして、我が家はシンク下に隠す形にしたのですが、(2枚目の写真です。)
この形で難があるなと感じるところは、洗い物などでシンク前に立っている時に、ゴミを捨てたい人がいたらそこをどかなくてはいけない時です。
半歩下がればいいことなのですが、それがイラッと来る時があります。
1日の終わりの家事で疲れている時だからでしょうね。
子供たちも察しているようで、早く済ませなきゃと急いで捨てようとするから、さっとフットペダルを踏んで蓋が閉まる前にゴミが中に入れようとするけど入り切らず、蓋に挟まったままになったりして、後から私に「ちゃんと捨てなさいよ。」と言われてしまって、気を遣ったのに散々ですよね。(笑)
洗い物にかかる時間はかかっても10〜20分くらいですから、限られているので、その間だけなのですけどね。
シンク下にゴミ箱を置くとそういう状況にもなるのだなぁとどなたかのご参考になればと思います。食洗機を置かなかった我が家だけなのかもしれませんけど…。
2023.02.04
今日は定休日です。
朝方、アイにご飯を上げたら休日を振り替えて作業を始めたノガミ君に工房を頼んで一度帰宅。
チアキが卒業するまでのあと1年間は中学校の活動に参加しようと考えていて、ここ数年は、年に3回開催されている中学校の役員として活動に参加させてもらっていました。
今日はその全体会ということで、市内19校あるの小中学校の代表者が集まる会議が開かれたのでした。
冒頭では、今年の成人式で桃色のウサギに扮していた教育長から挨拶がありました。
校長先生だった当時、自分がやりたいと思ったことを地域の皆さんや保護者の皆さんが後押ししてくれて、自分が思っていた以上の活動の成果を上げることができ、そのことに強く感動して、学校はもっとそこに住む人たちが主導になって地域の独自性のある教育の在り方があってよいのではないかという思いをずっと持っているのです、とお話をしてくださいました。
私がPTAの会長を務めさせてもらっていた時からこの教育長の言葉が好きで、教育に大きな偏りがあってはいけないけれど、この町の学校に行くとこういうことをたくさん教えてもらえて、こっちだとこういう人たちの活動がよく知れて、なんて独特の色があったらおもしろいだろうなあなんて思っていて、いつもこの人の夢のあるお話が好きなのです。
実際に私も自分の住む町ではなかったのですが、キッチンを作らせて頂いたお客様だった小学校の先生からお声掛け頂いて小学校でおもしろいワークショップをさせてもらったことがありましたし。
もう10年前のことだ。
先日も寒川の中学校で先生からお声掛け頂いて授業をさせてもらいましたし。
いろいろな特徴のある授業が受けられると感受性の強い子供たちはもっとしなやかになってくれそうです。
でも、全体会で出た実情はなかなか難しくて、学校が目指す先とそこに住む人たちが目指す先は必ずしも一致しづらいようで、住む人たちは先さえ見ていないこともあったりするようでした。
「昔はさ、慶弔事があれば、となり3件は駆け付けたもんだけどなあ。今なんてまわりは年寄りばかりになって来たけど誰が無くなったかなんてわからなくなっちゃってるもの。」とご年輩の役員さんがそうおっしゃっていました。
海老名という町は今大きく開発が進んでいて、人口が増えてきています。
それはとても良いことだと思うのですが、ベッドタウンのような印象になってきているようにも思えます。
地域とはそこに住む人が作っていくもので、そこに住みつつそこで働いている人には今日の課題はとても身近に感じられる話題だったのですが、日中は市外、県外に勤めに出てしまうような生活スタイルになるとなかなか普段の町の様子にまで関心を持つことが難しくなってきます。
私自身も数年前まではあれほど子供たちのことを考えながら過ごしていたのに、活動から少し遠ざかると情報もあまり入ってこないこともあって(チアキも寡黙ですし)、役員をしていながらもすっかり学校や地域のことを思う時間が少なくなってしまっていました。
これは淋しいことですが、当然辿り着く気持ちなのだとも思っています。
人の気持ちは儚くて、今の自分の暮らしや目の前にあることがやはり一番重要に思えてしまって、気持ちに余裕が生まれるまではまわりを見渡す時間も取れなかったりします。それに今はまわりを見まわさなくても生きてゆけるように感じられてしまう。
それでも大事なのは、ゆるくても良いから小さなつながりだよねって同席していた役員さんがおっしゃっていました。
それは本当にそう思います。
思い出をさかのぼると大雪が降って相模線も車も立ち行かなくなった時や、そして数年前の大雨で相模川が溢れるんじゃないかと思えた時、どれほどまわりの力が頼もしかったことか、自分もふとすると忘れがちになります。
今この時は自分たちだけで生きてゆけると信じがちだけど、いつかまわりを頼らなければならない時が来ることは知っているはず。
特に最近はコロナの影響で横のつながりが断ち切られてしまって、縦のつながりも切られてしまって、小さな町の伝統や文化が薄れ始めているくらい。より個へと気持ちが籠ってしまいがちになっているように思えます。・・行事は縮小して、集まりは解散して・・。
それでもどうにか成っているのは事実だけれど、それだとどうにもならない時に備えてどうにかし続けてきたつながりが無くなっていくのは残念です。
一番気軽なのは、お手伝いから始まる近所の顔合わせ程度でそれが負担にならないで、自分のペースで参加できるくらいのゆるい集まりなのでしょうけれど、それで万事が解決するわけでもないものですから、なかなか正解のない難しい課題ですね。
「どうしたら負担感なく緩やかにつながっていけるかなあ。」というのがこれからの大きな課題です。
私にとっても、暮らしている町と仕事をしている町で自分がこの先どのように関わってゆけるのだろう。悩ましい問題ですが、まず言えるのは、楽しみながら関わりを持つことが一番大切だということかな。
ちなみに今回の写真は中学校で緑化事業の看板を建てる時に「イマイさん、お願いしても良いでしょうか。」と校長先生から依頼されて書いた看板のムクドリとタブノキの実。学校の端っこに行くと今までも立っているはず。
2023.02.03
鎌倉の技拓さんからご依頼頂いたYさんのキッチン。無事にお引渡が終わってお引越しが終わってひと段落したこのタイミングでご挨拶に伺わせて頂きました。
柾目の印象は良いよね。どこか涼しげで欧風な印象を感じます。キッチンはフローリングでダイニングからリビングに掛けてはカーペットが敷き込まれていて、壁はあちらこちらで緩やかなカーブを描いている。ゆったりしているという言葉がよく合うおうち。
オイル塗装のお手入れの方法や引き出しの外し方やちょうど設備屋さんが追加で浄水器を付けに来ていたので、作業の邪魔になりそうな扉の外し方をお伝えしたりして、ご挨拶は終了。
そのお話の中でYさんから吊戸棚のとてもすてきな活用方法を教えて頂いて、(本日この印象を見るまでは、こういう使い方をするのだって全く気が付きませんでした。)大変勉強になったのです。今後の家具作りに活かせるように頑張ろう。
Yさん、ありがとうございました。
2023.02.02
毎朝、自転車で通っていると工房に着く頃にはこの寒さでも汗かいて冷えてしまうので早く着替えたいところですが、2階に上がる階段室の扉を開けると、もうアイがそこで待っていて「ニャアオウ(おはようと言っていると思っています)」と言って、ちらっとこちらを見たらすぐに裏の花壇へと見回りに出かけるのが日課です。
たしかに茶色いとても大きな人が居ましたものね、アイさん。
そんなことをしているとふと頭の上からカッカッと木を叩くような音が聞こえてきました。
何かしら、と音のする方を見ると、見たことのない茶色い小鳥がカッカッ言いながら私たちのほうを見ておりました。
そういえば、先日アキコが事務所の中なのになぜかささやき声で「ルリビタキがこっそり来ているのよ。」と言ってみましたね。
この子がそうなのかしら。
さて、今日は角ログで組まれた家に住むUさんのところまで打ち合わせに行ってきます。
なかなかログハウスに入る機会はないものですので楽しみです。
キッチンを作らせて頂くのです。
内装工事はいつもの通りにkotiの伊藤さんにお願いするので現地で落ち合う予定。
どんな形にまとまるか楽しみな清々しい朝でございます。
2023.02.01
先月末に設置しに伺ったYさんのところに再び伺ってきたのでした。
あの時うっかり採寸違いしてしまって、取付できなかったデスク部分を加工し直して、アキコと二人で出かけてきたのです。
Yさんは私たちにいろいろとすてきな影響を与えてくださった人で、最初に知り合った時から10年間、ことあるごとにお話に上がっていたので、彼女もYさんにお会いできることがとても楽しみだったし、(以前に私たちのショールームまでいらして下さった時にあっているのかな・・。)Yさんのお宅を訪問するのは初めてだったのでより楽しみだったようです。
ちなみにYさんは、「すぐそばでご飯を作っているような距離」のYさんです。
こうして見比べると、以前の食器棚とはだいぶ形が変わりましたね。
10年で暮らしかたも大きく変わってくるのですよ。
作業の途中に顔を出してくれたお兄ちゃんもすっかり大きくなっていて。なんだかすごいなあ。
これからはお母様もここにいらして一緒に暮らしていくそうで賑やかになりますね。
帰り際にYさんが「うちはイマイさんの家具でできているようなものですね。」ってうれしい言葉を頂いたりして、そういう言葉に込められている今までの時間のようなものがとてもうれしかったのでした。
ほんとう、気持ちが近いのですよ。
2023.01.31
「蔵だったところをキッチンにするのです。」と言われて、昨冬に北鎌倉のKさんの現場確認に出かけたのでした。
小高い緑地の裾に建てられた古民家(と言ってよいでしょうか。)に住まわれるというお話は伺っていたのですが、この佇まいは何ともいろいろな意味で息をのむ姿でした。
なるほど、この雰囲気にカバのキッチンはすてきだなあ、なんてのんびり構えていたのですが、昨日と今日でその設置工事だったのですが、玄関に辿り着くまでの階段(60段くらいあるのかしら)をひたすら往復して運び込む作業にすっかりまいってしまいまして、途中でノガミ君に「シャチョウはもう休んでいてください。」なんて言われる始末で、情けなくなっちゃうなあ。
しまいには蔵の入り口で頭をぶつけてたんこぶ作っちゃうし。(昔の作りで高さが低いのでした。)
ハアハア息を切らしながら運び終えて、あとは段取り通りに設置をしていくのでした。
1日目は、壁や床の下地の加工をしてキャビネットの組み立ててひとまず作業を終えて、2日目にコーリアンのシームレス加工を行ないます。
今回はデュポン社のコーリアンという人工大理石をカウンタートップに使っていて、このキッチンのサイズなら1枚の長さでも製作は可能なのですが、何しろ運び込むことが困難な状況でしたので、2分割で制作して、ここで、同柄の液体樹脂で接着硬化させて1枚のカウンターに仕上げるのです。
そうして、2日目の午前中にコーリアンが仕上がったところに機器を組込んでひとまず完了。
あとは電気屋さんが器具付けしてくださったら、最後の仕込みをして完了の予定です。
床にもカバ材が張られるというお話だったので仕上がりの印象がどのようになるのかが楽しみなのです。
2023.02.01
ショールームに打ち合わせに来ていただいたお客様の中で、
「木製のキッチンにしたいのだけど、無垢材と突板と、どう選べばよいかわからない。」という方は多くいらっしゃいます。
そういう場合には実際に扉を並べてお見せしながら、その構造・木目の見え方・重さ・金額の違いをお話しさせていただいております。
(写真左側が無垢材の扉で、反り止めの金具が入っておりますのでより重く感じられるかもしれません。右側の扉が突板の扉になります。)
そうするとお客様から、
「突板の扉ってこういうふうにできていたのですね。」
「こんなに重さが違うのですね。驚きました。」
(突板の扉と無垢材の扉で金額の違いは2.5倍ほど違います。)
という反応をいただきます。そのうえで、どちらの素材を用いるかを考えていただいております。
そうしてできあがって納めているキッチンや家具ですが、使ってみてしばらくしてから、突板の扉から無垢材の扉に変えさせて頂いたお客様がいらっしゃいました。
「突板の扉を開いた時に見える側面の木目にどうしても違和感があるのです。」とお客様はおっしゃられました。
突板の扉の側面に突板シートを貼って仕上げますが、前板の木目の模様とは異なるものになります。
そこが気になってしまうというものでした。なるほど。
その人の持つイメージと実際に見えるものが異なると、「おや!?」と思いますものね。
自分がそこの違和感を感じるなんて、日々使ってみないとわからないものです。
私たちも勉強になった出来事でした。
オーダーキッチンや家具ではそういう細かい部分の確認もできますので、気になる方はぜひショールームにいらしてくださいね。
自分にはそういう違和感を感じることってあるのだろうか?と考えてみました。
テーマパークで食べた青いカレーライスが思い出されました。味はおいしかったと思うのですが、違和感を感じたことの方が強く記憶に残りました。
暮らしや習慣の中で自然に身についたイメージは心地よさを決める上で、大切な要素なのだなと思います。
2023.01.30
先日、「くるみの木を製材していたら虫喰っちゃっていまして…。」とノガミ君から報告がありました。
見せてもいらうと、本当だ!というくらい紛れもなく虫が木を食べている跡がありました。
材木屋さんから板になった状態で私たちの工房まで運ばれてきますが、さらに製材してみないと、商品として納めるには問題になる点に気づけない場合があります。
割れがあったり、シミがあったり、写真のように虫食いの跡があったり…。
そうすると、材木屋さんに連絡して返品・交換をお願いし、新しく届いた材料でまた製材するところから製作が始まります。(材木屋さんには申し訳ないのですが…。)
個人的には、虫が食べるなんて、いい木なのだなと思いましたが、きっと材木屋さん的にはそうではないのでしょう。
でも、虫が全くつかないくらい薬等が使われている木がキッチンや家具に使われていると思うとそれもどうなのだろうか、とも思ってしまいます。難しいですね。
(虫が苦手な方は写真掲載を失礼します。)
その中にいた虫はお外に放したのかなと思っていたら、
「木くずと一緒に箱に入れてみんなで様子見てます。調べてみたらカミキリムシの一種みたいで。」とノガミ君。
見せてもらうと、3匹中1匹は死んでしまっていましたが、2匹は元気にしていました。
こんな固い木を食べれる歯を持っているのだから、強いのかもね。
まさかいるとは思わなかったけど、人の好奇心は止められないですから。(笑)
工房内に逃げ出して他の木材も食べられないように気を付けてもらいながら、観察を続けてもらえたらなと思います。
2023.01.28
今日と明日で完成見学会が開催されているKさんのお宅を拝見させて頂くためにアキコとふじみ野まで出掛けておりました。
昨年の11月にタモのペニンシュラキッチンと背面のカップボードを作らせて頂いたKさんです。
お二人は設計士さんで、立てた工務店さんも学校の同期のご友人というすてきな関係でできあがった家はね、何というかかわいい(と言うのは失礼になっちゃわないかな)家だったのです。
外壁は我が家と同じそとん壁ですが白い外壁に凹凸の影が生まれて少しグレイッシュに映る表情やどうしてもこれを採用したかったのです、とおっしゃっていた雨樋の様子、駐車場に敷かれた石材(なんだったっけ?)の印象などすべてがきちんと調和しているというのでしょうか、その印象が総じてかわいいという言葉で表せるような魅力的なおうちでした。
室内をいろいろ見させてもらった帰り道にアキコが言っていました。
「お部屋の中の印象がしっかり引き締めて見せる部分と使い心地がよく分かる部分がきちんとそこに在ってすてき。」と。なるほど、そうだそうだ、それが心地良いのだ。
そういう印象が初めて見る私たちにもきちんとよく分かる家というのは本当に良いです。そして、そこに私たちのキッチンを置かせて頂けることはとてもうれしいことでした。
みんなで心地良い家を作ったのだなあ、というのが分かるというのはそこに居てとても気持ちが良いのでした。
わたしたちが自分の家を建てた時の新鮮な気持ちを二人で思い出しながら帰ってまいりました。
次はお引越し後の様子を拝見できたらうれしいなあ。
明日まで完成見学会は開かれているとのことですよ。
→まるよし工務店さんブログ「OPEN HOUSE」
2023.01.27
ご縁がありまして、工房からちょっと離れた群馬県に新居を建てるIさんのキッチンを作らせて頂けることになりました。
Iさんが私たちを見つけてくださったのか、設計事務所さんが私たちを見つけてくださったのか、あの時電話で設計士のNさんがどうおっしゃっていたか忘れてしまったのですが、設計と施工を一貫して行なって頂ける会社さんに巡り合えたので、ちょっと遠くてもお話を請けさせて頂いたのでした。
作ること自体は、どの地域にお住まいの皆さんのところにも作ることはできるのですが、納品した後のことを考えると遠距離というのは使う人にとってもなかなか大変なことが多いと思うのです。
キッチンというと使っていくと必ず消耗している部材が出てくるので、そうなった時に距離が遠いとちょっとしたことで伺いづらかったりします。そうなってしまうと、不具合や不便を感じながら使うことになってしまうかもしれないので、今までこのくらい距離が遠い場合はなかなかお請けできなかったのでした。ですので、初めての群馬県。
そして、今回のように設置後のメンテナンスについても工務店さんのバックアップがあると私たちも仕事がしやすいなあ、とあらためて思うのでした。
そのIさんの現場確認のために3時間ほど電車に揺られて藤岡市に。八高線は途中からディーゼルに変わって、初めて乗る二両編成のディーゼル車にワクワクしたのでしたが、若干車内で感じる油の匂いと、何気なく車内で読み始めた国枝史郎の「神州纐纈城」がスマートフォンだと難しい漢字と言い回しで目がチカチカしてしまって何となく子供の頃の車酔いが激しかった時分を思い出しながら揺られていたのでした。
2023.01.27
先日行ったスタッフを招いての新年会の時には、お料理の準備だけではなく、お掃除もしました。
お客さんが来てくれる時だけする(笑)キッチンの床の掃除をしました。
暮らし始めての4年目のキッチンの床。アカマツ材です。
キッチンマットを外すと色味の違いがよくわかりますね。
うちの場合は日陰のキッチンなので、日焼けではなく汚れによる変色と思われます…。
キッチンマットで覆えないキッチン近くの床の汚れがすごかったのでそこをきれいにすることにしました。
汚い画像を失礼します。油跳ねの汚れがシミのようになっていますね。
扉にも跳ねているのが見えますね。
我が家は無垢材無塗装の床ですので、セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけて、お掃除シートでごしごし擦り、乾いた布ですぐふき取る方法で行います。
完全にではありませんが、きれいになりました。
再び汚い画像を失礼します。後ろ側のパントリー近くの床・扉まで汚れていますね。ワークスペースの幅は100㎝です。自分の想像よりも油が跳ねているのですね。
こういう汚れを見ると自分の体も油を浴びているのだから、調理中はエプロンをした方がよいのだなと改めて思います。
汚れは落ちてべたつきはなくなりました。扉にも同じようにしましたが、オイル塗装がされているので、洗剤が浸透しないからか、床ほどははっきり汚れは落ちませんでした。
この方法で行えば、床全体の変色具合も和らぐのでしょうか。
暖かい季節になったらさらに油汚れは落ちやすいと思いますので、その頃に試してみようと思います。
その時にはまたご報告したいと思います。
2023.01.25
Yさんのところに取り付けた新しい食器棚。
10年前にキッチンを作らせて頂いた時から暮らし方が大きく変わってきて、あの時、Yさんの子育て方法をいろいろと教えてもらったのに、その子たちがもう成人するのだそうで、早いなあ。
家族の動線も変わってきて、お母様とも一緒に暮らす日々が始まるということで、「しまうものが増えちゃうのよ。」と言われて始まったこの形作り。
当時あの食器棚を作ってしばらくして、Yさん肩を傷めてしまった時期があって、上に開く扉が少し億劫になっていたこともあり(大変勉強になりました)今回は大きな引き戸の収納になりました。
10年前に蓄熱暖房で板がひび割れるほどそっくり返ってしまった扉もきれいに取っておいてくださって。「イマイさん、あの時割れた扉を突板っていうのかしら、その突板の扉に変えて頂いてあの木目は主人はとても気に入っているのだけれど、私はやっぱりあの当時の扉のほうが良くってね、ずっと取っておいたの。」と物置から引っ張り出してこられた時には、ハッとしたのでした。
・・そうか、板が歪んだりしても好きな表情ってあるのだなって、今さらながら気づかされたのでした。
それで、その扉を引き取らせて頂いて、湿らせてラップをかけて少し強めに矯正して、さらには反り止めの金物をつけたら、どうにか元に近いくらいまで戻すことができて、10年越しに扉が帰ってきた、と喜んで頂けたのでした。
というところで、私がうっかり1ヶ所採寸に思い違いがあって一部の部材だけ取り付けることができなくなってしまって・・。
ノガミ君とワタナベ君にはその部材だけ持って帰ってきてもらってちょっと加工し直すことに。
来週それを取り付けたらすべて完了です。
おまたせしてすみません、Yさん。
2023.01.22
前日はダイスケさんと新年会の準備をしておりました。
スタッフのみんなスリムな体型なのによく食べることは知っていたので、来てもらうからにはおなか一杯にして帰ってもらいたいですからね。
どうしよう、どうしようとダイスケさんと思案する中で、「餃子が良いよね、餃子が良いよね。」ということでまずは餃子。焼いていると火の前から離れられなくなりそうなので、水餃子にしようと。
「あとはやっぱり焼売が食べたいよね。」
「それなら煮豚と煮卵も作らないと。(何かそれならなのか結局分かりませんでしたが。)」
「野菜がないよね、ポテトサラダ食べたいよ。」とダイスケさん。
彼は私の母が作うマヨネーズがほとんど混ざっていないようなあのサラダが好きなのです。
「でも、しっかりした料理ばかりだから、魚だ、魚だ。」ということで、漬けた魚と、漬けたトマトも用意することに。
もう居酒屋ですね。
さて、作業としては、OIGENの深型鍋でロース塊肉3つをぐつぐつ煮込んで煮豚を仕込んでいきます。今年の個人的なテーマは、じっくり煮込むものはざらめ糖を使うこと。
昨年、ざらめ糖使ってみたいなとずっと思っていたのですが、買うのを忘れて調理の時に、「あ、買うの忘れてた。次は買っておこう。」というのをずーっと繰り返し(笑)、あっという間に1年経ってしまいましたので、それでは何も変わらないのでよくないとようやく反省したのです。人生変わるほどのことではないのかもしれませんが、小さなことでもやってみようと思ったことは、一つ一つちゃんとやっていこうと思っています。
ダイスケさんには、焼売と餃子を担当。私はこんなに小さく切りませんが。やるとなったらちゃんとやる細かい性格のO型ダイスケさんと、A型だけど大雑把な私の性格の組み合わせで、我が家のバランスが保たれているようです。
我が家の焼売にはタケノコとシイタケを入れて、蒸すときに千切りキャベツを敷くスタイル。そして、餃子は合い挽肉にニラしか入れないスタイルで、我が家の味を食べてもらうことしました。円卓を真っ白にしながら黙々と包みます。(焼売おおきい・・。)
それと並行して、ポテトサラダもダイスケさんに。そんなに入れて良いの、と思うくらいコショウを入れておりましたが、翌日のみんなには好評でしたね。マヨネーズは母の味が良いと言っていたけれどやっぱりたくさん入れておりましたね。(笑)
ここでダイスケさんは工房へ戻っていきましたので、あとは漬けるお料理だけを仕込んでひとまず準備完了したのです。
たまにこういう時間も楽しいわけです。
翌日みんなにはとても喜んでもらえてそれが私たちへのご褒美。
2023.01.21
昨日の午後は新年会でした。
ダイスケさんが「みんなにうちに来てもらいたいな。」としばらくずっと言っていたので、では新年会もかねて、みんなで我が家でご飯をたべようかという話になりました。
キッチンや家具は約4年前に主にノガミ君が担当して作ってくれたもので、取り付け時にはワタナベ君も参加してくれて、(ほかのスタッフはすっかりうちから出ていってしまいましたね。)暮らし始めて約半年後のオープンハウスにはノガミ君も応援に来てくれたのですが、そういえば、それ以降は実際に使っている様子をスタッフのみんなに見てもらう機会はなかったのでした。
張り切って前日から準備に取り掛かったメニューは、煮豚、餃子、シュウマイと蒸し野菜、漬けマグロ、鯛の昆布じめ胡椒、ポテトサラダ、煮卵、トマトのマリネでした。みんなおいしいと言ってよく食べてくれたのでよかったです。
お酒を飲みながら、「えー、そうだったの!」と聞かせてもらえるエピソードの数々は裏話のようで面白く、普段忙しくてなかなかゆっくりお話聞く時間もないので新鮮でした。
時々真面目にこれから私たちはどういう風にやっていけばいいのかのお話もちゃんとしました。
楽しくって、暗くなってしまいましたが、せっかく来てもらったので、作ってもらったキッチンや家具たちの現在の姿を確認してもらいました。
「ここってどうやって加工したのですか?」
「鏡板は何ミリのもの使ったんでしたっけ。」
「框にしたけど膨らんで擦っちゃって鉋かけたけど2年くらいしたら落ち着いたかな。」
「このサイズだと角のみが入らなかったので、ドミノを使うことにしたんです。」
「こんなに薄いのに留めが開かずにきれいなままですね、作った時ちょっと怖かったんですけど。シナって動きづらいんですかね。」
などなど、キッチンや家具を一つ一つ見ながらみんなで意見交換できたのでした。
「図面通り作った家具の使ってる様子をこうしてじっくり見られる機会はないですから。よかったです。」とノガミ君。
我が家を建てるとき、ショールームのキッチンはあくまで展示用で使えることは使えても毎日使っているわけではないので、できれば自宅のキッチンは、木のキッチンを使っている様子とその経年変化を見せられたらいいよねという自分たちの思いは自分たちで使う心地良さのほかにお客様にその様子を見てもらいたいという要素が強かったのです。
でも昨日みんなに見てもらっていて気づきました。制作スタッフのみんなにとっても、自分たちが作ったものを実際に使っている様子を見ることができる場所なのだなあと。
「そうだった、そうだった。ここはケーススタディの場でもあるんだ。」と改めて気づくことができました。
みんなで加工の仕方など作り方を振り返れて、これからのキッチンや家具作りに活かしていけることでしょう。
よい新年会だったのでした。
2023.01.18
今年もたくさんの年賀状を送っていただきありがとうございました。
ご家族のお写真やお出かけ先のお写真だったり、皆様が健やかに過ごされていることがわかり、
その生活の中に私たちが作らせていただいた家具やキッチンがあるのかと思うと、改めてうれしい気持ちになります。
ありがとうございました。
ちなみに、今年は切手シートが数枚分当たっていました。有効に使わせていただきたいと思います!
2023.01.17
おーさむい、さむい。
まるで冷蔵庫の中のようで、アイもなかなか事務所から出ていかないでちょっと階段のそばまで出ていってもまたすぐに戻ってきちゃうくらいで、コロコロしてきたね。
5年前に食器棚とテレビボードを作らせて頂いたSさんから最近声掛けして頂いて、家を移るのだそうです。
私よりもぜんぜんお若いSさんなのですが、将来的にご両親と住むことを見越した家にするということで、「近くですてきなところを見つけたのです。」とご相談を頂いたのでした。
テレビボードは新居に移動するそうですが、食器棚はその場所に合わせてきちんと作ったので、次にその家に住まわれる方に使い方などをきちんと説明をして、「ちゃんとイマイさんのウェブサイトのことも紹介しておきましたから。」と私たちの宣伝もしてくださって(笑)、引き渡すことになったのだそうです。
そこでその新居にまた食器棚を、というご相談で昨日は鵠沼まで出掛けておりました。途中で雨も降ってきたらもうかき氷の中のような寒さでしたね。でも久しぶりにSさんにお会いできてうれしい時間でした。帰りはそのまま辻堂まで近道できそうなことが分かりましたので散策のつもりで。
こうして歩いてみると、以外にうさぎパンさんやandmandoさんが近かったり、やはりうれしい時間だったのです。
そして、今日は大磯。
「イマイさん、わざわざ電車で来られたのですか!駐車場の案内しておけばよかった・・。」と今回家具のお話を取りまとめてくださったecomoのKさんに言われたのですが、「全然電車で良いのです。」
今回家具を作らせて頂くMさんのお宅に来るまでも、車じゃ辿り着けないところにお魚屋さんがあったり、こうして水路があちこちにある様子を見ることができたり、帰りに通り過ぎたお魚屋さん(が多い)でも「よかったら、うちで炙っていきましょうか。」「あら、ほんと!助かるわ。」なんて心地良い会話が聞こえてきたりして、車だと気持ちがせかせかしてしまいがちな自分にとってはこういう時間がよいですね。
Mさん、すてきな家具をお持ちで、Kさんと一緒にどんな形が実現できるかをいろいろとお話させて頂きました。
楽しみですね。
2023.01.16
皆様、いつもフリーハンドイマイを支えていただきありがとうございます。 私たちはキッチン・家具と合わせて、木製雑貨の製作も行っておりまして、細々ではありますが、目に留めていただいたお客様からご注文をいただき、作らせていただいておりました。 皆様もご存知の通り、 昨年から制作に関わる全てのコストが値上がりしておりまして、 新年を迎えたタイミングで見直しを致しました。 作り続けていくとマイナスになってしまうことがわかり、価格を維持することが困難な状況となってしまうので、やむなく値上げをさせていただくことになりました。大変申し訳ございません。 今後もより一層サービスの向上に努めてまいりますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願い致します。
2023.01.15
SNSを見ていると、味噌づくりワークショップをお知らせをされるお料理教室の投稿が目立つようになってきましたね。
この家に越してきてからお味噌作ったことがないな、株分けした植物も元気だし、家族もここでの暮らしが体に馴染んできた気がするので、お味噌づくりをしてみることにしました。
キッチンを作らせていただいたご縁のキッサコさんのワークショップに参加したことがありましたし、(もう5年前のことでしたが…。)レシピをいただいていましたので、思い出しながら作ってみることにしました。
1キロの大豆を茹でるのに、3倍の容量の鍋が必要ということで、会社から直径25㎝高さ25㎝の寸胴鍋を持ち帰り用意しました。
「大豆を最低18時間は水を替えながら漬けて置き、柔らかくなるまで4~5時間茹でる。」という所要時間の逆算ミスで、ガスコンロ渋滞しながらの夕ご飯支度となりました。
このことで気づいたことがありました。我が家はプラスドゥを使っていますが、大きい鍋を選ぶ時に、平たく大きなアルミ鍋を使っていたら、他の二口との火元がずれて何も作れていなかったと思います。
長時間煮込む料理をしやすくするためには、ほかの火元に干渉しない形のものをえらぶこともポイントだなと思いました。
夕ご飯を食べ終わった後、材料とありったけのボールとお鍋をテーブルに置いて、「みんな手伝って~!」と半ば強制的に家族みんなで味噌づくり開始です。
ハルとダイスケさんには煮た大豆を袋に詰めてつぶす作業、チアキには米麴と塩をすり合わせる作業をしてもらいましたが、「なんか手がすべすべしてきた。」というチイ。
「え、どれどれ?」と触らせてもらい、「ほんとだ~!」と目を合わせて、大きくなってきて一緒に過ごす時間の減った子供たちとの、こういう時間って楽しいですね。(私だけでしょうか。)
我が家は直径130㎝の丸テーブルを使っています。4人暮らしには大きめのサイズになりますが、こいう作業をするときには小さく感じます。
ダイスケさん「これでどのくらい分のお味噌になるの?」
私「出来上がりが約4キロだっていうから、1キロ3週間持つかなくらいなので、2~3か月分かな。」
ダイスケさん「え~、1年分なんて大変だよね。」
という話をしながら作業は進みます。何でもそろっている生活に慣れてしまうと日々のありがたみを忘れてしまうから、自分で手を動かして時々思い出さないといけないと思っています。
つぶした大豆と塩、米麹を混ぜたら、味噌球を容器に投げいれ空気を抜きながら詰めていくのですが、この作業で、ペンダントライトまで味噌が飛び散りこびりついていました。
テーブルからペンダントまでの高さは約80㎝。周りも結構汚れる作業ですので心の準備をしてやろうと思います。作業の後は床の水拭きもしました。
容器は、タッパーウェアのものを使っています。実家の頃、母は緑色のものを使っていました。
海苔とか昆布とか乾物入れにしてたかな。
母と同じアイテムを使うとお守りのようで、うまくいく気がしているのです。
家族みんなの協力で無事に出来上がりました。
家の中で一番涼しい場所は玄関土間なのですが、西日が当たるからか、そんなに寒い場所でもないので、今回はビニールを二重にして縁側の下の置いてみることにしました。
さて、どうなりますかね。おいしくできますように。
2023.01.14
Tさんのキッチンと家具の現場調査に行くダイスケさんに東静岡まで同行させていただきました。
T さんご夫婦は昨年の6月に我が家の暮らしている様子を見に来てくださったお客様で、民藝にもとても詳しくていらして、私よりもはるかに年上のお二人なのでしたがとても思いが近く感じさせてくださるお客様なのでした。
その後、平成建設さんの静岡支店で行なわれた家具やキッチンのお打ち合わせの時にも同行させていただいておりましたので、今回の現場調査にもダイスケさんと一緒に伺わせていただいたのでした。
現場調査というと、トラックで通れる道順を確認したり、足場はいつ外れるか、搬入経路、最終図面から変わったことはないか、そのようなことを現場監督さんと確認するのかなと思いながら、一緒にお話を聞かせていただきました。
今回は何度も一緒にお仕事をさせていただいている平成建設さんでいつもの納まりを分かってくださっているのですべてゼロの状態から確認しなければならないような細かさはなかったそうですが、
キッチンにおいては、使うタイルによってその厚みがキッチンや機器に干渉しないように逃げをみてレンジフードを付ける方法とその設置のタイミングを確認したり、
洗面所においては、片側の壁に「方立て」があるの、壁と方立のチリの出を確認しておかないと引き出しを引き出した時に方立てに当たってしまうからチリよりも少し大きめに逃げを見る時にどのくらいのサイズにすることが適当か、またこの場合は「インロウ」加工が使えないので、別の施工方法を検討したりなどなど。
私にはまだまださっぱりなのですが、お家が完成してから取り付けるわけではなくて、大工さんたちの作業の途中で取付作業に入らせていただくわけですから、現場の進み具合に合わせて家具の作り方・納まりが変わるのだなと、あらためて勉強になったのでした。
キッチンと家具の取り付け予定は3月、お家に完成は5月ということで、いよいよこの仕事が始まるのですね。
Tさん、楽しみですね。
2023.01.12
いよいよ始まる年明け一番の大きな仕事が平成さんから相談頂いたTさんのキッチンと家具作り。
民藝についてのいろいろなお話を聞かせてくださったTさんの形を実現するために頑張ります。
現場のほうが進んできたところで、今日は監督のOさんと納まりの打ち合わせをしてきたのです。
家具の台数も多いし、寸法確認も大変かもしれない、ということでアキコを連れて出掛けたのですが、やはりそのあたりはいつもの平成さんの精度で仕上げてくださるということでほぼ図面通りの寸法で制作して問題ないことになりまして、細かな打ち合わせと搬入経路を確認したらあっという間に終わってしまいました。
2時間ほど掛かるかなと思っていたのが30分ほどで終わりましたので、そうだちょっと寄りたいところがある、ということで、ちょうど先日テレビで見ていた久能山東照宮をお詣りしてきたのでした。
1159段あるという参道の石段(ここまで積まれた石の存在がすごい)を登りきる頃には一人で汗だくになってしまいましたが、日光の印象とはまた違って物静かなで心地良い場所でした。
いろいろな神様がいらっしゃってみんなの健康と幸先良いお仕事の始まりを感謝して挨拶してまいりました。
さあ、頑張ります。
2023.01.11
今回の天板は5ミリのステンレスバイブレーション仕上げのものでしたので、重量は100kgは越えるのです。
それを2階に搬入するとなるとバルコニーの手摺りを乗り上げるのは力が入らないだろうし、笠木を傷つけちゃうだろうし、どうしようかと思案していて、工務店さんの提案で階段の取付を後回しにしてくださったおかげで無事に上げることができたのでした。ひと安心。
また、茗荷谷のこのあたりは私の祖父母が小石川の辺りに住んでいたのでよく分かるのですが、細い道が迷路のように入り組んだ土地で、トラックで現場に到着するまでも延々と後進しながら入っていかなければならずいろいろ悩ましかったのですが、もう安心。
このあと制作を担当したノガミ君と今回はサポートのヒロセ君、タケイシさんの3人できれいに仕上げてくれました。
次回はIさんがオイル塗装を行なうタイミングでお邪魔させて頂きます。