2026.02.27
内田雄介さん設計のDさんのキッチン。お引き渡しが間もなくということで仕上げの作業にアキコと二人で出掛けてきました。
設置当時よりも少しチェリーが色づいてきたかな、という感じで、シーザーストーンのFresh Concrete Mattのカラーと良いコントラストになっています。
チェリーって他の樹種に比べてあっという間に日焼けしていくのですよ。
だいぶ昔、ようやくできあ上がった格子扉を他の扉と一緒に立て掛けておいたことがあって、翌日、「さあ、塗装だ。」と思って扉を広げたら、格子扉の下に置いてあった扉がストライプ模様になってしまっていたことがあって、涙を流しました。
日焼けしたり、季節で動いたりとそれが木の表情でありますので、家具も使う人も作る人もそれぞれお互いが気遣いを心がけながら使っていくというさりげなさが優しさにつながるのでしょう。ふふふ。
2026.02.27
マドリヤさんからご相談頂いているナラ板目材をランダムに張った突板を使ったキッチンのチェックの日でした。より家具らしく見える納まりを意識したデザインできれいにできあがっています。
来月中旬にいよいよ取付です。
この制作に取り掛かる前に現場確認に伺った時に、たしか‥と思いながら打ち合わせを進めていたら、おもむろに大工さんが「イマイさん、実は私・・。」急に告白か・・。ということはなく、今から5年程前かな、初めてマドリヤさんの事務所に打ち合わせにお伺いした時に挨拶させて頂いたIさん。
「あっ、町田のKさんの時にお世話になったIさん!」とお伝えすると、微笑みながら「今回は大工なのです。」とうれしそうにお話してくれました。
こういう感覚はうれしいです。みんなで家を作っているのだなあとあらためて実感するのですよ。
2026.02.23
先日、ようやくMさんのキッチンの設置が終わりました。
昨年末にキッチンだけは取付を終えていましたが、築年数がだいぶ経つMさんのキッチンということで、キッチンを据え終わってから吊戸棚の寸法を測ったほうがきれいに納まるでしょう、ということで、ノガミ君が測った寸法に合わせて年明けから制作に取り掛かっていました。
L形で、さらに冷蔵庫の上にも棚板があるという形で、さらには引き戸の敷居の下にダウンライトを組み込んで、さらには窓を隠してしまわないように透け感のある戸棚にするというなかなか納まりがシビアだったので、吊戸棚も2日間に分けて取り付けることに。
おかげでこうしてきれいにすべてが納まりましてひと安心。
また来月使っている様子を拝見させていただけることになりまして、楽しみにしております。
2026.02.21
私たちの工房は、なるべく火曜日と木曜日は定時で仕事を終えましょう、と心掛けていて、とても慌ただしい時ではない限りはなるべくこの心掛けで過ごしているのです。
それを始めたのは数年前からかな。
アイはだいたい夜通し外に居て、朝私が工房にやってくるタイミングで必ず帰ってきてご飯を食べる。そして、みんなが工房にやってくる頃に出かけていく。
そうして夕方、アキコが家に戻るタイミングで(なぜかアイはアキコが苦手なようです)工房に戻ってくる。そこで一度ご飯を食べて1時間ほどくつろいだらまた日が沈んだ後は出かけてしまう。
そうして、21時ごろに再び戻ってきて・・と1日のうちに2時間ほどしか一緒に居る時間がない。
その、「夕方に一度ご飯を食べたらプイッと出かけてしまったあとに帰ってくるのが何時になるのか分かりづらい。」というのが時にもどかしくなってしまって、そのまま帰っちゃっても良いのだろうけれど何となく心配で。
それならその時間を使って走ろうかな、と思って始めたのが夕方ジョギングです。
工房そばの倉見駅の裏から厚木駅のそばまで自転車道がつながっていて、そこを往復すると12.6キロらしい。これを週に3回続ければ、私は夜のお酒と一緒にまんべんなくポテトチップスが食べられる。
そう思って始めたわけですが、その肝心のきっかけとなったアイがとうとう居なくなってしまったよ。
それならば、早く家に戻ってそこから走れば良いじゃないか、と何度も思うのだけれどいまだに工房から走り続けている。
それはね、工房と家とでは風が違うんですよ。
夏は南風が吹いていて、帰りの向かい風が汗を冷やしてくれて心地良い。
冬は北風が吹いていて、帰りの追い風が体をほんのりと温めながら前に進めてくれる。
そののんびりした感じが好きで、工房からのジョギングは今でもどうにか続いているのです。
それにね、どうしてここから走っているのって聞かれたら、「風が違うんですよ。」って言いたいじゃない。
なんて思うのだけれど、いまだに走って工房に戻ってきた後に、事務所への階段を上ってくるアイの足音と、アルミ戸をカリカリひっかく音が聞こえるような気がしてしまって。風をはらんだ植木の葉が戸を撫でているだけなのだけれどね。
2026.02.19
晴れた日の朝、二階から階段を見下ろしたところ。
住宅の隙間から朝日が差し込み、じんわり部屋の中が明るくなっていくこの時間が好きです。
陽射しが限られている我が家。福原さんが蹴込みなし階段にしてくださったわけはこれだったのかなと実感しています。
今の時期日の出時刻は1日に約1分早くなっていくそうです。
晴れるとうれしいですね。陽射しがありがたく感じる今日この頃です。
(雨不足の水不足も気になりますが。)
2026.02.18
加賀妻さんからご相談頂いて実現することになったEさんの家具たち。
オーダーキッチンの考え方として、「システムキッチンと併用していく。」という方法もその一つです。
具体的には、今回のEさんのようにセパレートタイプのキッチンで取られる方法なのですが、リビングダイニングから見た時に印象を強く見せたい部分をオーダーで作る、という方法です。
今回のEさんの場合は、シンク側のアイランドタイプになるキッチンはシステムキッチンを採用して、背面を整えたいということで、IHヒーターのあるコンロ側キッチンを作らせて頂きました。それに合わせて、シンク側のアイランドキッチンを囲うようにチェリーのパネルでシステムキッチンを囲うのです。
こうすることで、リビングダイニングから見える印象をチェリーでまとめることができます。
ただ、システムキッチンと足並みを揃えないといけないので、なかなか段取りは大変です。カタログには2100ミリのキッチンとうたわれているけれども、実際に設置されてみると、数ミリ誤差が出ている場合もあったりします。
今回は、キッチンと他の部分の床の切り替えのラインと引き出しのライン、大黒柱とキッチンを囲うパネルのラインを揃える必要があるので、システムキッチンの仕上がり寸法が大きく関わってきます。
まずは背面収納と洗面台の設置が完了しましたが、システムキッチンの施工がある日に次回は伺わせて頂いて、具体的な納まりを検討していく予定です。
なかなかシビアなのです。
2026.02.17
年頃の娘二人いる我が家は、バレンタインデー近くになると、夕方から夜までキッチンはフル稼働。そして家中甘い香りが漂うようになります。
今年はハルが「クッキー缶を作るんだ!」と言って頑張っていました。一体何種類作ったのでしょうか。一日中キッチンに居て、カヌレまで焼いていました。好きなのですね。全部おいしかったです。
チイは少し前にかわいらしいチョコを作っていました。たべっこ動物の塩気がいいアクセントで、おいしかったです。
洗っても洗っても水切りかごてんこ盛りでした。
チョコやバターの汚れは油分が多くて落ちずらいですし、こんな時食洗機があれば楽なのかしらと一瞬思ってしまいますが、必要な時間を考えると、我が家は手洗いでないと道具が回らないので仕方がなかったと改めて自分に言い聞かせました。でも最近は国産のもので、15分から20分で洗浄できるものも出てきたそうで、より選択する人が増えるのでしょうか。
夕ご飯支度とかぶってしまうので、ダイニングテーブルに移動しましたが、73㎝の高さでは切りづらく、椅子に正座をして作業をしました。作業しやすい高さは大事なのだなと再確認しました。
持っていたレシピ本で今まで作ったことのないものを作ろうというテーマで今年はやっていこうという目標がありまして、今回は「ドイツ風ハンバーグレモンソース」。アンチョビ、ケッパー、マスタード、ディル(近くのスーパーで見つけられなかったのでパセリで代用。)普段使わないものを使うと食べなれない味になりましたが、とてもおいしくて、でもうまく言い表せなくて、家族みんなで「なんだろうこの味~、おいしい。」と言い合いながら食べました。楽しい時間でした。
バレンタインデーから話が外れてしまいましたが、しばらく家に甘いお菓子が溢れていますので、
私からダイスケさんへのチョコレートケーキは少し時間を空けてから作ることにしました。
2026.02.10
もうすぐで施工してから1年が経とうとするTさんから久しぶりにご連絡を頂きまして、「ようやく来て頂けるように準備ができました。」ということで、アキコと二人でご挨拶にお伺いしてきました。
もともとお父様が設計したこの家に今度はやはり同じく建築設計の道に進んだTさんが住むことになって、今回実現したリノベーションです。
木がふんだんに使われた内装に味わい深い表情の塗り壁というのは、どこか昔のアメリカの建築雑誌で見かけるようなすてきな印象。(ちなみに塗り壁の塗り替えはユウ(弟です)が担当して、内装工事はkotiさんが担当)そこにTさんが選んだものたちがちりばめられた空間がとても心地よい。
でも、なにが心地よいのだろうと思案しましたら、それはきっと物ものたちよりもキッチンに入り込んでくる光だったのかもしれません。
太陽からの光はいろいろなものをきちんと鮮明な色で表してくれるように思えたのです。そこに存在するのだよ、ということを現わしてくれる光なのでしょう。
「イマイさん今度はね、和室のほうにちょっと手を加えたいと考えているのですよ。」とTさん。ご自宅兼アトリエとなった空間はこうして少しずつ手が入って心地よくなっていくのですね。
というところで、公園に出掛けていた奥様とお人形のように可愛らしい仕草のお兄ちゃんが戻ってきたところで、お昼にほど近い時間となりまして、公園でたくさん遊んだお兄ちゃんもおなかが減ってきておりますので、
「お邪魔致しました。またお伺いできる機会が来るのを楽しみにしております。」とご挨拶をさせていただいて、すてきな空間を後にしたのでした。
2026.02.16
我が家には二人の家具屋姫が居ますので、先日お雛様を飾りました。
両親が用意してくれたもので、我が家には立派すぎるのですが、飾るたびにそのお人形の美しさを確認できる機会となります。
特に、金屏風の光の加減で見え方が変わる様子がとてもきれいで、こうして毎年お雛様を飾らなければわからなかったことだなとしみじみ思います。
今まで金屏風が身近にある機会は、結婚式の時くらいだったでしょうか。その時は式場のまぶしすぎるくらいの照明の中でしたのでぴかぴかに見えていましたが、室内の自然光の中だと静かに光る印象で好きです。
会社のショールーム入り口に毎年飾るのは、ダイスケさんのおばあさまが陶芸を趣味にされていらしたので、昔作られた陶器のお雛様です。
手のひらに乗せて包みたくなる愛らしさ。すてきです。
これからも大切に使わせていただきます。
2026.02.09
再び来週取付に入らせていただくMさんの家具のチェックの日でした。
昨年のうちにキッチン部分の施工は終わって、そのキッチンの納まった寸法に合わせて吊戸棚を作らせて頂いているのです。
Mさんのお父様が設計されただいぶ築年数の経つMさんのご自宅はやはり床や壁にひずみが出ていて、このL型の吊戸棚まで一度に作るときれいに納まらないような気がしておりましたので、こうして2回に分けての工事となるのです。
そしてその吊戸棚のチェック。
学生時代に中村好文さんの講義で建築を勉強したというMさんのテイストはやはり好文さんのテイストを取り入れた形にしたいということで、キッチンの塗装の印象はもちろん、吊戸棚のディテールも勝手ながら真似させて頂きました。すみません、ありがとうございます。
今回はシンクの前の窓を少し塞ぐような形で戸棚が設置されるので、光をさえぎって暗くなってしまうことが無いようにと、背面と戸にガラスを使って光を通すような作りにして、さらには陽が落ちてきて手元が暮らしなっても大丈夫なようにLEDのダウンライトを組み込みました。
最近のライトはすごいのですね。スマートフォンからでも操作ができて、さらには、調光や選択してつけたり消したりできる。魔法使いみたいだ。
2026.02.08
だいたい2月の1週目か2周目がすごく寒くなることは、11年前の2月15日から毎年ずっと思っていることなのです。
週の半ばのお天気予報で「週末は関東南部の平地でも積もるかもしれません。」言われていたのですが、土曜日の小粒な雪が風に流されるような様子を見ているだけでは、久しぶりにここまで積もるとは思っていなかったなあ。
日曜日の選挙の朝、少し早く起きたアキコが「積もってるよ。」とつぶやく。そうか・・、ではやはり歩きだね。
選挙の日は、みんなで車でコミュニティセンターまで出かけてはそのままどこかで朝ご飯を食べる、というのがここ数年の我が家の習慣でしたので、歩きだとやはりマクドナルドかな。
前日から、ハルチィともマックだろうねって話をしていたので、彼女たちもある程度頭の中にハンバーガーを思い描いたまま寝ているはず。
予定通り7時に家を出ようとハルに声を掛けると、なんだよ、寝てるじゃん。
「うーん、あとで行くから先に行っていて。」ということでアキコと二人で雪の足跡をつけながらコミセンまで。
投票を終えて、マックを携えて帰宅すると二人も元気に降りてきた。そういうもんだよ。
雪が強くなっていくように思えて、手早く食べ終えた私はそのまま工房まで。
数年前にアキコの車(我が家の自動車はアキコの車で、自転車は私の車)を新しくして、お気に入りの年老いたベリーサから青い年若いシエンタに替えた時に雪が降ったら乗らないと決めていて冬用タイヤは履いていなかったので、今日も自転車。
さいわい路傍の雪は積もり始めていましたが、路面は濡れて雪も解けていました。
今日は八王子からKさんがキッチンの打ち合わせに来てくれることになっていたのですが、ハンバーガーをかぶりつきながら、眺めていたテレビで、八王子駅のそばからの厳しそうなお天気の中継を見ていたものですから、何となく心配になってショートメールを送ってみました。
タイミングよくKさんも思案していて、横浜線が一時止まってしまったということで車で行くべきか少し悩んでいたのだそうです。
さいわいキッチンのことを取りまとめるまではまだ時間的には余裕があったはずなので、日程を後ろにずらすことにして、とりあえずひと安心。こういうお天気だと自分は大丈夫でも周囲で何か起こってしまうこともありますから。と、思っていたら、圏央道は通行止めになってしまったので、やはり延期して正解だったのかもしれません。
この寒さの中でも私がこっそりオケツと呼んでいるクロネコ(最近よく来る黒猫。きっとアイと同じくらいの年で、やはりアイがここに来たくらいの時から見かけていたのが最近さっぱり見ていなくて、アイが居なくなってしまったらこうしてやってくるようになった。私たちはいつもネコに見守られているのでしょう。名前はお尻がかわいいので。)は元気にやってくるので、ご飯をあげて、キリが良いところまで仕事を進めたら、雪も止んで路面も乾き始めてきて、そのタイミングで帰ることに。
圏央道の通行止めは相変わらず続いていて、東名から圏央道に合流するところは車が1台も通らないのに、合流地点にあるスピーカーから機械的な女性のアナウンスで「2列で進め。」と流れていた様子がなんだか怖くなってしまって急いで帰ったのでした。
2026.02.10
先日の降雪。関東で5㎝以上の積雪は約3年ぶりのことだそうで、次はいつみられるのかはわかりませんので記念に撮っておきました。
天窓に積もった雪。
草目地の古窯レンガのアプローチ。目地部分の方に雪が積もるのですね。おもしろい表情が見れました。
お外の猫ちゃんの水飲み場。これではしばらくシェイブアイスみたいですね。
雪の中でもヒヨドリちゃんは元気そうでした。
夕暮れの青白い光の中雪景色もきれいでした。
我が家の思い出がまたひとつ増えました。
2026.02.06
週末なかなか実家へ行けない時が続いていたので、平日にお休みをいただき、母とドライブしてお出かけしてきました。前から気になっていた「寄ロウバイまつり」です。
少し若い時までは、母と会う時は町へ買い物へ出かけることが多かったのですが、ひとりになって断捨離を始めた母は物を増やす気はなくなってしまったようなので、花や自然を見に出かける機会となることが多いのです。
お天気も良く、ちょうど見ごろと案内されていて、平日ですが、おじさま・おばさまたち多くいらしていました。
けっこうな斜面にありますので、歩きやすい靴の方がよいですね。1周回るのに30分から1時間ほど要すると案内されていました。きれいな空気の中のいい香りに包まれながらなので、大変とは感じられませんでした。展望台からの眺めも気持ちがよかったです。
途中、鍋割山への案内標識も観ることができて、自分が登ったことがある山と繋がっているとわかるとうれしいね、と母と話していました。
80歳を過ぎてひとり暮らしになってもロウバイ園を歩いて回れる母のようになれるよう、私も気を付けて生きていこうと思いました。
一束500円で販売されていましたのでお土産に購入して帰り、早速飾りました。(レモンが売られているとつい買ってしまうのです。)
手塚さんのナミビアシリーズの花瓶にロウバイを飾りたいと思っていたので、お似合いでうれしいです。
実が付いている枝で産直感が増しますね。売られているおじいさまが、「水につけてから植えれば来年芽が出るよ。」とお話しされていたので、時期が来たら試しにやってみようと思います。
玄関の洞床。こういう季節のものを飾るスペースとして重宝していて、西側で窓の側で普段日陰なので、お花は長持ちするので、リビングよりもお花はここに飾ることが多い我が家です。
日中リビングからお花は見えませんが、「ただいま。」のタイミングで見えるので、その時に楽しむことにしています。
昨年我が家でロウバイの苗を購入して育てていたのですが、芽も葉も出て来ず枯れてしまったようなのです。(きっと日照不足が原因です。)
今回すてきに咲く姿を再確認させていただきましたので、あきらめずに、いつかロウバイを我が家で咲かせることに挑戦し続けてみようと思います。
2026.02.01
昨年の10月に食器棚を納品したYさんのところにご挨拶にお伺いしてきました。
Yさんのところに作らせてもらったのは、ナラの板目の食器棚。
家具の素材を決める時に皆さんとよくお話するのは、「家具のカラーをすべてそろえる必要はないと思います。」ということです。
もちろん、揃っているほうがまとまりは生まれます。しかし、そこにはいろいろな木の表情があっても良いですし、かえって豊かな空間になるのではないかと思っています。
実際に工房の上のショールームの樹種はそれこそバラバラですが、その色どりは私が好きなのです。
自宅にもマツ、シナ、タモ、クリ、スギとパッと思い浮かべるだけでもこれだけの樹種が入り組んでいますが、その感じは心地よい。ただ、ここに表情の強いアフリカの木材などが入ってくると、なかなか馴染ませることが難しくなったりしますが、それも私の思いにすぎません。
個人的には、自分で心地良いと思える選択ができればそれが最善なのでしょう。(まとまらなくてすみません。)
Yさんにはお気に入りのモモナチュラルさんの円卓があって、それと馴染むような形にしたいというお話になりました。その円卓の仕上げはクリアオイルで仕上げるよりも少し色の濃いオイルを使った仕上げでしたので、そこで食器棚もその色に近づけられるように、ナラ材を使って少し茶色が入ったオイルで仕上げたのでした。
こうして、着色することでナラの導管に色が入った深みのある印象に仕上げることができまして、テーブルを見つめて食器棚を見上げる時にその色のまとまりを感じることができる空間にすることができました。
Yさんありがとうございました。
2026.01.31
初詣に行き、新しいお札を神棚に飾る前に神棚のお掃除をしています。
本来は年の瀬のお飾りをするタイミングなのだと思いますが、我が家はこの時になってしまいます。
皆さんはどのタイミングでお掃除されていますか。
神棚といっても、奥にある子供部屋の収納スペースが張り出している壁の棚なのですが、この高さは椅子を持ってきて、172cmの私でもよいしょと手を伸ばさないと拭けない高さになります。
そうするとこの収納棚の上に乗ってしまった方が作業がしやすいので、そうしています。
ダイスケさんに確認したところ、この造りなら耐荷重100㎏くらいは大丈夫なのではないかとのことでした。
もちろん、全ての家具がそうではありません。天板が無垢材ではなかったり、下の箱ものの構造が、オープンの部分があったりすると人が乗れる耐荷重にはなりませんので注意が必要です。
もし、私たちの工房で家具を作られた方でご心配になられた方はお問い合わせくださいね。
お作りした時の図面からお調べします。
タモの柾目で作ったこの収納棚。形を考えた当時は「上に乗れる、乗れない。」という視点では考えていませんでした。
でも、人が上に乗れるくらいのものを作ったおかげで、上の棚を神棚として活用する選択肢ができて、よかったなと思うのです。
2026.01.28
今度ラワン合板を使ったキッチンを作らせて頂ける予定があるのですが、ラワン合板というのが私たちにとってなかなか悩みどころです。
ラワンというと昔の学校などでよく使われていたので、私が通った小学校やそろばん教室が開かれていた幼稚園ではそこかしこに目にしていたような気がします。でも覚えているのはその表情というよりは、雨が降ると香り立ってくるラワンの匂い。私にとっては古い匂いという言葉がぴったりで、ラワンを見ると懐かしくなります。
そのラワンですが、下地の合板として使われることが多い材料ですので、色柄にばらつきがあったり、表情がガサツなものもあったりします。それをうまく色柄合わせて1台の家具にするのはなかなか難しかったりするのです。
以前にも数回ラワンを使ったキッチンを作らせて頂きました。
葉山工務店さんからのご相談で作らせて頂いたキッチンと、後藤組設計室さんの空間に納めさせて頂いたSさんのキッチンです。
葉山さんの時はラワンの無垢を揃えることが難しい時期でもあったので、材を揃えるのになかなか苦労しました。
Sさんの時はキッチン計画時から材料屋さんに赤みのあるロータリー挽きのラワン合板をあらかじめ確保しておいてもらったので、色を揃えることはできたのですが、やはりなかなか悩ましいのです。
今回のSさんのキッチンではSさんのイメージを聞かせて頂くと、ラワンが良い、というよりもよく日焼けしたブラックチェリーやチークのような色みが好みなのだそうです。それでもザ・ラワンベニヤというようなガムスポットのような黒みやラフな木目というラワン独特の表情が好みだそうで、これも早いうちに材料を確保しておかないといけないなあ、と思案しているところです。
2026.01.28
続いて、AZALEA&COSMOさんからご依頼いただいたブラックチェリーのセパレートタイプのオーダーキッチンです。
コスモさんからは以前に野副さんと共同で設計されたグレイジュのキッチンやタモのキッチンでお世話になっていたのですが、今回はコスモさんオリジナルの設計の住宅に設置させて頂くことになりました。
壁付けキッチンの袖壁のデザインや天板の使い分けなど特徴的なかたちになっているのですが、一番はチェリーの無垢を使って幅接ぎで見せている見え掛かり部分です。
無垢を選ぶという方は表情の良さを一番に考えてくださる方々が多いのですが、今回のクライアントもこの表情の良さを気にいってくださったそうなのですが、何しろこの時期ですから動くのです。
年内におおよそ制作を完了させておりまして、年をまたぐ間は養生していたのですが、やはり扉が動く。
ここから引き渡しまでまだしばらく時間が空きそうなので、とりあえず完成させたら一度扉は引き取って工房で今しばらく養生させることに。
さらにはチェリーですから日焼けも顕著です。先日のDさんの時も引き戸の召し合わせが変に日焼けしてしまうといけないので、引き戸だけは引き取ってきていました。今回も完成後の保護するための養生もきちんとしておかないと紫外線が悪さをしてしまうので、慎重に終わらせてきたのでした。
これでひとまず終了。あとはもうしばらくしたら再び残工事を行なって完了の予定。キッチンの設置工事は通常の家具と違って今回のように段取りよく数日に分けて行なうことが多いのです。頑張ります。
2026.01.25
そうそう、我が家は良いのか悪いのか分かりませんが、毎年このくらいの遅い時期に初詣に行くのです。
今まではユウ(弟です)の家族と実家に集まる1月4日の午前中に出掛けていたのですが、なんだかコロナ禍以降は入場が制限されてしまうほど混むようになってしまったように思えて(もっと前からかもしれませんが)なんだか気持ちがせわしないままお賽銭も投げ入れてしまったりして、早くお詣りを終わらせて混雑から抜け出したい、なんてお詣りとは程遠い気持ちになってしまうことが嫌になってしまいまして、それからは少しゆったりと出かけようということで毎年この時期に出掛けているのでございます。
で、お詣りのあとは何か美味しいものを食べよう。(いつも食べ物のことばかりで意見が一致する我が家)ということで、以前平塚のFさんのキッチンを作らせて頂いた時に発見した肉の石川さんの隣のレストランに。わいわい。
そして、帰りにアイスクリームを買って手元はヒヤヒヤ、気持ちはホクホク。
これじゃあ痩せないね。
ちなみに末吉でした。健康には気を付けないといけないと気持ちを引き締めようとする51歳の冬なのでした。
2026.01.22
今年初めての納品は、内田雄介さん設計の空間に置かれるDさんのブラックチェリーのセパレートタイプのオーダーキッチンです。
シンク側の天板はシーザーストーンで、コンロ側の天板はステンレスという組み合わせ。チェリーがさらに日焼けしてくるともっと良い印象になりそうです。
特徴的なのは、カウンターのように使うシーザーストーンの納まり。サイドパネルできちんと支えられるように腕を出したデザインにしています。
コンロ側の壁付けキッチンの上にも特徴的な吊戸棚。今回はDさんの好みで引戸の吊戸棚にしていて、レンジフードの上の幕板もそのデザインで揃えているのです。
そして窓枠で見切られるようにタイルが張られるのだそうで、内装が仕上がってくるとどのような印象になるのか楽しみです。
制作の担当はヒロセ君。ヒロセ君はこのあともやはりチェリーを使ったキッチンを作っていて、そちらも間もなく納品です。
慌ただしくなってまいりました。
2026.01.24
約2年前にサフランさんに背の高い木(ソロとアオダモ)を植えてもらいました。
木陰を作ることも目的なのですが、鳥ちゃんが遊びに来てくれて、その様子が家の中から見ることができたらすてきだなと思っていたのです。
均一ショップで買ったかごをぶら下げてミカンやリンゴを入れていたのですが、雨でぬれて、食べ物も濡れるとカビが生えたようになってしまい、ワイヤーでかごを編みたいなと思い、材料だけ買って家に置いておいたのです。
「いつになったら鳥ちゃんに餌をあげられるのだね。」とダイスケさんにせかされて、
「時間ができた時に。」と言っていたら、しびれを切らしたダイスケさんがある晩作ってくれました。
「もっと細いワイヤーでよかったんじゃないか。」「手が痛くなってきた。」とぶつぶつ言いながらも、
もっとシンプルな形でもよかったのに、
「やるなら自分が編んでみたい形にする。」と作り上げてくれました。ありがとう!
麻ひもで枝に結び付けて餌を置いておくと、鳥ちゃん達が来てくれます。
よく来てくれるのはヒヨドリちゃん。なぜかごから落とすのでしょうか。食べづらいのでしょうか。
メジロちゃんも来てくれます。こんなに小さい体で生きているかと思うと愛おしくなりますね。
朝晩この大きな黒猫ちゃんもお水を飲みに来てくれます。最近では、向こうがこっちを見ているのだなと感じます。私たちが気づくまで座ってこちらも見ていますので。今日も元気だなと思うと安心して癒されます。
お庭がある生活は生き物が身近に感じられて面白いです。
2026.01.21
オノさんのアトリエにお伺いした1週間後に、今度はすずきさんのところにお邪魔させて頂きました。
すずきさんには、以前に奥様の山村さんのご実家のキッチンを作らせて頂いたのでした。
「国立大学の古い研究棟のような雰囲気ですが、怪しい人はおりませんので(笑)」と教えてくださったアトリエは入り口からしてすごく怪しげな古いビルでした。
もちろんオートロックのない大きなガラス戸を開けると、お城のような大階段があって、そうっと登っていくと、鉄扉が並ぶ本当に研究室のような部屋が並ぶ廊下。
ここなのかな・・と覗いてみたら、懐かしいお二人の笑顔と大きな挨拶の声。そうだそうだ、鈴木さん声が大きかったんだよね。
「お久しぶりです!」とお邪魔させて頂くと不思議なワンルームのアトリエ。
「以前ここにいらした方はピアノ教室を開いていたということでちょっと変わった空間でしょう。」
と大きなワンルームのど真ん中の大きなテーブルに招いて頂いていろいろとお話を聞かせて頂きました。
「キッチンはとても快適で、両親もとても大事そうに使ってくれています。あの時はキッチン周りだけをリフォームしたのですが、それだけで家の中の印象が大きく変わって両親の暮らしかたもキッチンへの気持ちも大きく変わったのですよ。ひとつ変わるだけで大きく空間の質が変わるなんて私たちとしてもとてもうれしくなったのですよ。」
と、うれしそうに報告してくださいました。そういって頂けると私たちもとてもうれしくて、本当にありがとうございました。
それからお話のなかで、つい先日オノさんで聞いたことをお伝えすると、やはりすずきさんも同じ思いに悩んでいるところがあり、さらには材料費の高騰などで思いが伝えづらい部分も出てきていて、「それは仕方のないことなのだけれど、そう言う状況のなかで自分たち建築士に何ができるのか悩ましいところです。」とおっしゃっていました。
しかし、時代に合わせて柔軟に形を考えて住まい手の快適さを実現していくのが自分たちの仕事ということで、優しい笑顔の奥に大きな思いを見せて頂いたのでした。
そうそう、鈴木さんの設計のアプローチで面白いなあと思ったのが、クライアントと相談する中で、クライアントがお持ちのものをすべて一度見せてもらうことが多いのだそうです。それは収納を計画するために始めたことだったのですが、そこからいろいろな話が広がるのだそうです。
時には、すっかり忘れていたものなども出てきたりして、そのものへの思いも聞かせて頂いているうちにクライアントがどのような人柄でどのような暮らしをされたいのか見えてくるのだそうで、ああすてきな考え方だなあ、と大変勉強になったのでした。
すずきさん、楽しい時間をありがとうございました。
2026.01.19
昨日ショールームでは機織りもできる大工のオガワさんによる「糸を紡ぎ、布を織るWS」が開かれました。
始まる前にオガワさんと今回のご縁をくれたスタッフのヒロセ君の二人で織り機に麻のたて糸をかけていきます。手際が良い。
おお、すてきな糸車が5台もショールームに運び込まれました。こうして所狭しと運ばれてきた他の道具も含めて眺めてみると、あらためて手仕事にはいろいろな道具が必要なことがわかります。
はじめは羊毛のご説明。「国産のものもあるのですが数が少なくなっていて、今はイギリスやニュージーランド産のものが一般的なのですよ。」なるほど。今回は自然のままの羊の色の毛を使います。
ティーポットマットに必要な約50gの羊毛を皆さんお好みの物を選んで、いよいよスタート。
こげ茶と白のMIXの糸はジャコブという羊の毛だそうです。カーダーという道具を使って羊毛をカーディングしていきます。この毛流れを整える作業がとても難しかったです。
梳かされて繊維がほぐされた羊毛はふわふわでとても気持ちがよかったです。
洗われている羊毛ですが、梳かしていると、草、土、種などいろいろなものが出てきます。生活していた羊の毛をいただいているのだなと実感できて愛おしく感じます。
紡ぎ終えたら、糸車の出番です。まず紡ぐ前に糸車を回すだけの練習をしました。手と足は別の作業になりますし、気を付けないとすぐ逆回転になりますのでコツが必要なのだそうです。
皆さん「難しい~。」と戸惑いながらも作業を進めてくださいました。でも「毛糸を作る」という目的がありますから、楽しいですよね。
糸車に出来上がった毛糸をかせを使って巻き取っていきます。初めて見る手仕事の道具に感動しました。
出来上がった毛糸、太さも色味もMIXでかわいいですね。
糸車から巻き取った羊毛は蒸してよりを安定させるのでそうです。
蒸し終えて干しておきます。この間にお昼休憩となりました。
蒸した羊毛をかせに巻いて、からみづらいように毛糸玉にします。ここでようやく手芸用品店で目にする姿になりましたね。
ここでフリーハンドイマイ製の織り機の登場です!最初に麻糸を通していきます。
午前中の時間では紡ぎきれなかった羊毛もありましたので、オガワさんが持参された毛糸を足しながら織っていきました。皆さん黙々と作業されて、織りの作業は進みが早かったです。
Oさんはあえてたて糸が見えるくらい緩やかな織りに。糸の細い太いが模様のようになっていい表情でした。
Oさんはたて糸が見えないようにしっかり編まれていました。毛糸の色味の濃淡がすてきでした。
完成して皆さんの作品を並べて記念撮影。皆さん違う表情になるのが不思議ですね。どれもすてきでした!お疲れさまでした。オガワさんから「1頭の羊からは約3~4㎏の羊毛が採れます。1.5メートル大のラグだと4kgの羊毛が必要になるのですよ。」という話を聞いて驚きました。家のリビングに敷いている2メートル大のウールカーペットを今以上に大事にしようと思いました。
皆さんが帰られて、お片付けや掃除をした後にショールームの入り口から見えた富士山。倉見の名前の由来となった暮見(夕暮れが長く見える場所)から手づくりに触れる時間を「クレミル」と名付けたのです。今回のクレミルも良い時間となりました。
イマイアキコ
・・・
「ワークショップをまたコロナが流行する前のように開いていけたら良いよね。」とアキコと再び話をし出したことが今回のきっかけでした。
手作りの楽しさをいろいろな人に見てもらえたらということで始めたクラフト市の小さくなったものを開き始めたのが「クレミル」の始まりです。
あの頃私たちは自分たちで作ったオリジナルの木工小物を持って、いろいろなクラフト市に出掛けていたのです。
その市で知り合った作家さんが楽しそうだね、と参加してくれたのがちょうど2013年でした。
手作りという言葉の柔らかさに留まらないきちんとエッジが表現された作家さんたちの作品は私たちをはじめ、訪れる皆さんをワクワクさせてくれました。
そして、その市の中でワークショップを開いて物作りを体験してもらったらきっと物を作ることの楽しさをみんなに知ってもらえるだろう、と始めたのが「クレミルワークショップ」の始まりでした。
特徴ある作家さんが、ジュエリー、オーナメント、スワッグ、刺繍、親子体操、パン作り、ノート作り、そして木工教室など色とりどりの体験をさせてくれたのはとても素晴らしい時間でした。
そのような時に訪れた新型コロナウイルスの流行で、いろいろな人たちとの交流が途絶えてしまうような時間が流れて、後ろ向きな気持ち(ワークショップは楽しい時間でもありましたが、本来の仕事の時間も圧迫することもあったりして、楽しさだけでは続けづらいという思い)が生まれた時期でもありました。
少し様子を見ようか・・、と静まりかえった年の暮れは、いつの間にか人の流れがもどってきた3年後でも、そのような気持ちを感じたまま静まりかえったままだったのです。
でも、何かを表現できたら良いなという気持ちは、私もアキコもスタッフのみんなもどこかで思っていて、でもそれを開くことの意味って何だろう・・、とモヤモヤしていたのです。
物づくりは決して楽しいだけじゃないし、今では物づくりができるものをうまく使えることが重要なことになりつつある。自分で作らなくても良いんじゃないかっていう空気を感じる時もある。それなのに開くことの意味って何だろう・・。
でも、純粋にこう思ったのです。
「今はお金を出せば優れたものが手軽に手に入る時代になり、それは暮らしていくうえでとてもありがたいことなのです。
家具作りもそうですが、物を作ることってけっこう難しくて、その難しさの向こうに喜びやありがたさがあって、そういう当たり前に感じていた気持ちを手を動かすことで思い出したり感じてもらえたらよいなと思っております。
そこで、この先もこの手作りのたいへんさや楽しさが分かるようなワークショップを季節ごとに1回程度開けたら良いなと思っています。(クレミルに参加してくださった皆さんにお送りした言葉です。)」
ああ、ありがたいなあ、ってそういう気持ちを持ってもらえるだけで十分なのです。
ありがとうって言ってもらえるとうれしいじゃないですか。
イマイダイスケ
2026.01.16
今週末1月18日日曜日に行われる「糸を紡ぎ、布を織るワークショップ」のために、講師の小川さんに形のアドバイスをいただき織り機をご用意しました。家具製作の合間を縫ってヒロセ君がとてもきれいに作り上げてくれました。
せっかく手仕事を習ったらご自宅でもやってみたいと思われると思いますので、もし購入希望の方がいらっしゃいましたら1台15,000円(税込み16,500円)でご購入いただけるようにしています。
(当日のWSでは無料で織り機をご使用できますのでご安心ください。)
検索してみると木製の織り機はこの半分以下の金額で販売されていますが、手加工と機械加工を合わせて私たちの工房で作るとこの金額にはなってしまいますのでご了承いただければと思います。
ただ、実物をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、とても美しい仕上がりで、材料も家具やキッチンに使用するブラックウォルナット・チェリー・ナラ・タモ・メープル・センなどの良い材料の無垢材を使用しております。少し重めにはなってしまいますが、丈夫で長くお使いいただけると思います。
ワークショップにお申込みいただいた方々、当日お会いできることを楽しみにしております!
2026.01.14
年明けからいろいろ慌ただしくさせて頂いておりまして、気がついたらもう2月が目の前です。
昨年から引き続いて、お世話になった設計事務所さんや工務店さんのところにアキコと二人で半ば押し掛ける日々の再会でございます。
まずは今月の中頃に緑と日差しが優しい空間を作ってくださるという印象があるオノ・デザインさんにご挨拶に伺わせて頂きました。
オノさんの作る空間には、静かな欧州のどこかのおうちに招かれたような(欧州のおうちに行ったことはありませんが)「静かな午後」のOさんのキッチンと、何というか暮らしに必要な彩りあるものがそこかしこに集められた巣のようなHさんのキッチンと、今まで2台のキッチンを納めさせて頂きました。
どちらも優しい印象のキッチンで、どこかファンタジックでノスタルジックな印象がとてもすてきなのです。
この日はありがたくお二人ともいらっしゃってにこやかに迎えてくださいました。お忙しいなかありがとうございます。
そうそう、オノさんのアトリエの庭がとても美しかったのを思い出しました。それぞれの窓から色形豊かな緑が少しずつきちんと見えるのです。ホッとするのですよ。
オノさんとのお話のなかで印象的だったのが、建築基準法が昨年から変わったことで、住むことについての快適さは向上したのかもしれないけれど、暮らすことへの快適さがどこか薄れてしまう部分が出てくるような印象があります、という言葉が強く残っています。
「そう、この木製サッシもこのアトリエを作った当時に大工さんと一緒に作ったほぼ手作りのサッシです。」
「そうなのですね、とても印象が優しいですよね。」
「私も当時そういう思いで作ったのです。でも今だと、これがなかなか実現できない状況になりつつあるように感じます。手作りのものだと数値化した性能が出しにくいということでして。」
と、少しもどかしくお話されるオノさん。
何を快適とするかはその人それぞれなのだと思いますが、気持ちが優しく居られる場所は数値では測りにくいものだと思いますし、それを実現するためにオノさんのようなすてきな建築士さんが居てくれて。
私たちもそういうニュアンスをきちんと汲み取れる仕事をこれからも続けていかないといけないと、とても貴重な話を聞かせて頂きながらそう思ったのでした。