日記「自由な手たち」

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ハンマードグラスのあるタモの食器棚

20170924002今日は、石神井のMさんのところまでカイ君が作った食器棚の取付です。カイ君が私たちのところに来て1年半。いよいよこれだけの家具を作れるようになりました。
それを早いと見るか遅いと見るかは人それぞれですが、若いスタッフがみんなのバックアップを受けながら大きな家具を作れるようなスタンスはやっぱり大切だと思います。
技術の習得に専念することはもちろん大事なのですが、自分がこの家具を作り上げたんだという喜びを知ってもらう方がもっと大きな力になっていくと思いますし、「家具を作ることができる喜び」を「必要としている人のために家具を作ることができる喜び」に捉えかたを変革させていって、そしてその喜びもっとたくさん知ってもらいたい、そう思っています。
Mさんが帰り際に、カイ君に「とても素敵な食器棚を作ってくださってありがとう。」ってとてもうれしそうにご夫婦そろって挨拶してくださいました。
カイ君は照れくさそうにはにかんでおりました。
喜んでもらえることは自分の糧になるはずです。
お互いがお互いを支えることが仕事なのだと思っています。

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チェリーのダイニング収納

2017092300220170923003前回、大きな本棚を作らせて頂いたHさんのところに今度はダイニングの収納を作らせて頂きました。
この先にキッチンまわりを含めた小さなリフォームを考えているのだそうで、キッチンの吊戸棚を取り払って、壁に隔てられたリビングダイニングをひとまとまりにするということで、その時のために吊戸棚にしまっているものたちをきちんとこの家具に移せるようにと作ったのです。
ひとつずつ、何かを考えていくって良いですよ。
うれしい気持ちがずっと続いていきますから。
石がチェリーにのみ込まれている様子が良い印象です。

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JID AWARD 2017の授賞式に参加してきました。

20170922002数年前にMさんの作らせて頂いた鉄製脚のテーブルと、先日Aさんに作らせて頂いた木製脚のテーブル。この2台のテーブルは自分の中で一つの対比になっていていつかどこかで皆さんに知ってもらえたらうれしいなと思っておりました。
そんな折に日本インテリアデザイナー協会さん主催のコンテストがあることを知り、応募してみようかと思い立ったのでした。
JID AWARD 2017「偶然と必然」
http://jid-award.com//html/past_awards2017.html
手元にある2台は製品というよりは、お客様に渡すために作った試作ということもあって、NEXTAGE部門という試作の部門に応募しましたら、このたび部門賞を頂けることになりまして、本日その授賞式にアキコと製作を担当したカナイ君と参加してきたのでした。
先日のWorld Interiors Week 2017で20年ぶりに再会した秋山先生とも再びお会いすることができてとても有意義な時間だったのでした。
授賞式後のパーティーの席で先生がおっしゃっていました。
今はインターネットなどの普及で誰でもいろいろな情報が手に入る時代になって、みんながそれぞれしっかりした情報を持つようになった分、作り手はその地域や環境が必要とするものをきちんと表現できるかどうかが大切になってきているとおっしゃっていました。
グローバルに自分の手法を世の中に広めることも大事だけれど、まるで中世の街のようにコンパクトに社会と作り手が密接につながって行くことのほうが大事なように思えるとも。
それはデザインの本質で、物作りが独りよがりになってしまってはいけないと私もそう思います。
お酒を頂きながらの先生の授業は、とてもうれしく楽しいものでした。

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創作するかたち

かたまってきたね。
設計のお仕事をされているお客様からの依頼で作らせて頂いているテーブル。
皆さんからもらうアイデアで、いつも「こんな形ができるんだー。」って驚かされます。
このチェリーの塊が出している存在感ってすごい。
自分で考えるだけでは決して生まれない形で、あーありがたいなあ、ってこの姿を見るたびに思います。
皆さんから頂いている要素が、こうして私たちのかたちをかたちづくるためのひとつずつになっているのだなあ。

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この台所

2017092100220170921003お父さんと一緒にオイル塗装を仕上げたFさんから、あらためて写真が添えられたお便りが届きました。
「母の台所も祖母の台所も独立型でしたので、ちょっと離れているところにこもっている母や祖母の気配、包丁の音、ゆっくりとどくお料理の匂い、そういう気配がよかったな、と、そういう感じを娘たちにも伝えらえるといいな、と。仕上がってみて、基地みたいな感じがしてとても気に入っています。
堂々とリビングの真ん中にあるキッチンも素敵ですが、ちょっとひっそりしているキッチンも、「お台所」という感じで、特にイマイさんの作品だからこそこの雰囲気がでるんだと、うれしく思っています。
イマイさんのパンフレットを手にした日からずっと憧れていたキッチンが、目の前にあることがなんとなく最初現実味がなくて夢心地だったので、たぶんイマイさんにもコバヤシさんにもちゃんと言葉で表現できていなかったですが、こんなふうに、うれしさがこみあげています。
扉と引出をすべてつけ終わった後、娘が、「このおうち、千年住んでも、飽きないね」といってくれました。
そんなことを思える家に住めるなんて、ほんとうに恵まれた幸せなことです。」

憧れかあ。

チェリーの家具を使っているお客様のお宅に久しぶりに伺うと、ほどよく褐色になって深いつやが出始めているその姿にうれしくなることが多くあります。
「このチェリー、いい色になりましたね。」
そうお伝えするのですが、「あらっ、本当ですか。毎日見ているからかしら。全然気がつきませんでした。」
そして、昔の写真を見せると、「本当だー。」ってうれしそうにみな微笑みます。

自分では思ってもいなくて、ただ前に向かって頑張ろうと進んでいる姿がまるで日々少しずつ色みを増していくチェリーのように、結果としてみんなの「憧れ」となっているようでしたら、これほどうれしいことはない。

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おやつのじかん

15時だ。
顔を上げると空がどんよりしているね。
寒川や海老名と言う町は少し風の流れが違うようで、天気もめまぐるしかったりします。
雨が降るのだろうか・・。
こういう日は、いろいろ考えてしまうよね。

自分に何が必要で、自分はどう必要とされているのか・・。
先日、納品が終わったお客様からお便りを頂きました。
「ずっと憧れていた・・」って書かれていてうれしい半面、自分はみんなの期待に応えられているのかな、って自分に聞いてみる、こういう日はね。

小学校3年生のチアキは「雨は好きだよ。」って言っていた。
「ほんと?チィは雨好きだったんだ。」
「うん、だってピチピチ音が気持ちいいでしょ。」

そうか、気分が良いか、それはいいなあ。

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運動会

今日は中1長女の運動会でした。
台風による天候の悪化が予測されるので、昼食は取らずに進行をするという方針になり、降ったり止んだりする雨の中、プログラム無事に終了。
普段、長女の小学校からの同級生に会っても、何だかよそよそしくペコってされてしまうお年頃の中学生達。
運動会で、みんなで楽しそうに過ごしている姿を見たら、「変わっていないのだな。」と安心しました。
観に行くことができてよかったです。
今日のスケジュール調整にご協力してくださったお客様・スタッフのみんな、ありがとうございました。

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オイルフィニッシュの日

201709150042017091500320170915002一昨日、設置作業が終わったFさんのところに再びやってきました。
今日は「コストダウンのひとつの方法として、オイル塗装を自分でしてみよう。」の日です。
コストダウンだけではなく、オイル塗装仕上げの家具って、最初に塗装された状態のままずっと使えるのではなくて、自分で時々オイルをすり込んであげると、もっとずっと表情が良くなっていくのです。
ツヤも出るし、汚れも付きにくくなるし。
冬場にお化粧しないで外に出るとあっという間に肌がカサカサになっちゃう。
オイル塗装は、その肌に化粧水を染み込ませて、クリームをすり込んで肌に潤いを与えるようなもの。
使っていれば表面はやっぱりスk沿費ずつカサカサになりやすくなってくるから時々塗ってあげる。肌と一緒です。
それを最初から自分でやっておければ、お手入れする時に身構えなくても気軽にできちゃう。そういう意味もあって、自分で塗ることは良いことだと思っているのです。
そして、Fさん。今日はご主人がお仕事で来られなかったので、お父さんと一緒に。
そして、塗り終わったFさんから先ほどお便りが届きました。

「父と二人で、なんとか一度目を塗り終えることができました。
最初は、ただ、誰でもいいから手伝ってほしい、という気持ちで父に頼んだのですが、考えてみたら、こんなに父と二人で作業したことがこれまであったかな、と。
普段は、反発したりすることも今だにあって、仲良しとは言えない関係ですが、だからこそ、お互い黙々と作業する時間は貴重な時間になりました。」

すてきにドラマティックですね。
ひとつのものを新しく迎えるということは、そこ至るまでいろんなドラマがきっとあります。
いよいよ来週お引き渡しになるということですが、ここに来るまで、キッチンのやり取りだけでもとても楽しいドラマがありました。
私たちは家具を提供して、そのおかえしというかそういう宝物を私たちは皆さんから頂いているのです。

2回目の塗装、頑張ってくださいね。
また、お引越ししたらお邪魔します。

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ステンレスバイブレーション仕上げのカウンターとナラ柾目のキッチンと食器棚

201709130022017091300320170913004Fさんの設置工事は今日で完了。

毎日使うキッチンと言う場所。その場所を一緒に考えてほしいって言ってくれるみなさんがいます。

母が作るカレーは私の大好物でした。
母が作る煮豚はご馳走です。
子供の頃、甘えてシャツのボタンがしめられないって泣き付いたら、「そんなことは自分でできるようになりなさい。」って言いながら洗い物している手で水を掛けられた。
家で留守番している時に友達とおやつ食べようって残っていた千歳飴を包丁で切ったらざっくり指を切って血が止まらなくて、「おぉ、自分は死んじゃうのか・・。」なんて思いながら、ずっと水道の水を掛けていた。
冬になって湯沸かし器のお湯をひねるたびに大きなボウゥって音と一緒につく青い火を見ていつか爆発するんじゃないかって怖がっていた。
父方の祖母の家に遊びに行くと、いつも豚のひき肉だけを使ったの柔らかい煮込んだハンバーグを作ってくれた。
のちに、母も私の娘たちが遊びに行くと煮込みハンバーグ(こちらは合挽き肉)を作ってくれるようになった。
母方の祖母の台所では、お仏壇がそばにあったからいつもお線香の香りと、床板を外すと出てくる大きな桶に入ったぬか漬けの香りがしていた。
結婚して最初に住んだ家のキッチンは狭くて使いにくかったけれど、向かいに昔作ったテーブルを置いて、そこを作業台にして、何ていろいろやっていたからいつも二人で食べるご飯は美味しかったなあ。
料理を作るところってそういう場所です。
そういう場所を作らせてもらえることは幸せです。