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Yさんのチェリーのキッチン
2024.04.18
ワタナベ君が制作を担当しているYさんのチェリーのL型キッチン。
食洗機は今使っているものを再利用するということで、それがうまく合うように考えていたのですが、下の化粧パネル材が使えなくなったので、急きょ下のパネルだけ工夫して制作。元々のものを生かす形で想定したのですが、それだと高さ調整が難しい部分があったので、かえってこの形にできてきれいに納めることができそうです。
いよいよ明日取付です。
2024.04.18
ワタナベ君が制作を担当しているYさんのチェリーのL型キッチン。
食洗機は今使っているものを再利用するということで、それがうまく合うように考えていたのですが、下の化粧パネル材が使えなくなったので、急きょ下のパネルだけ工夫して制作。元々のものを生かす形で想定したのですが、それだと高さ調整が難しい部分があったので、かえってこの形にできてきれいに納めることができそうです。
いよいよ明日取付です。
2024.04.16
最近はだいぶ暖かくなりましたね。
暖かいと知らぬ間に布団から出て畳の上で見てしまうので、この時期はいつも腰が痛いのです。なので、畳の上で寒くて目を覚ます。布団に入る。畳に飛び出る。寒くて目を覚ますの繰り返しで、あまり休んだ気がしないのであります。
さらには夢で何だか見知らぬ土地で家具作りをしている夢ばかり見るので、気持ちではいつも仕事をしていたりして。
そんなわけで起きるとちょっとダルけを感じてよろしくないです。
今日は制作を担当したワタナベ君とYさんの現場解体が終わったから設置場所を確認しに行く予定なのに。
「シャチョウは高いところ大丈夫ですか。僕はもうだめで、手摺のそばを歩くとぞわぞわするんですよ。」
「確かのここの廊下は壁じゃなくて手摺だから下が丸見えだものね。」
「えぇ、えぇ、そうなんです。」
部屋に入るとkotiの伊藤さんとYさんが迎えてくれました。
さっそく採寸をすると、うーん・・採寸した寸法は、事前に予定していた寸法よりも数ミリ小さめ。どうにかおさまるだろうけれども、この場で納まりの寸法を割り出すにはちょっと難しいなあ。工房に帰ってから考えよう。
行きがけにワタナベ君と話していたことを思い出しました。
電子機器がないと何もできなくなるのは私自身がそうなのだ、とあらためて思うわけです。
何を話していたかというと、最近の人たちはスマートフォンに頼りすぎているように思えて、知識が自分のものになる前に、答えにすぐにたどり着いちゃうから知識がクラウド化しているのではないかということ。すなわち、情報がすぐに手に入るから知識が身につかないのではないか、なんていうことを話していたのでした。
私自身、電卓でどうにかすればこの場で寸法を出せるのだと思うけれど、きちんとした寸法が出せるかどうかは自信がなかったりして、特に数ミリの調整なんてCADで確認しないと怖いわけです。昔の人たちは手書きの図面で自分たちのノウハウできちんとこなせていたはずなのに。
ということで宿題をたくさん持ち帰ることになりながら現場をあとにしたのです。
数日後、あらためてお伺いしますね。
2024.04.16
私たちの工房では、4月28日(日)〜5月6日(月)まで工房を閉める予定です。(取り付けや打ち合わせ等の予定は入っているお客様はご安心ください。)
ただ、今家作りを計画され始めていて、この連休中に考えを深めたいと思われるお客様もいらっしゃると思います。
そのためにオーダーでできるキッチンや家具のことを詳しく見聞きしておきたいと思われる皆様には、1日1組限定とはなってしまいますが、工房と展示室をご覧頂けるように準備いたしますので、気軽にご予約のご連絡をいただければと思います。
なにぶん、打ち合わせは1人で行っておりまして、予約なしだと大変バタバタしてしまいますため、ご協力をよろしくお願い致します。
毎年必ず「近くまで行く予定があるので、空いていたらショールームの見学をしたいのですが。」と当日のご連絡をいただきます。大変ありがたいことなのですが、先にご予約のお客様を案内していたり、他の予定を入れていたりしますので、日時を改めていただくことになっております。
お打ち合わせ中ですと電話にも出られない場合もございます。申し訳ございません。事前予約のご協力を、よろしくお願いいたします。
キッチンカタログのご請求、木製雑貨の注文へ4月27日までの受付対応分、それ以降は全て5月7日(火)から順次対応させていただきたいと思います。お了承ください。
皆様すてきなゴールデンウイークをお過ごしくださいね。
2024.04.16
春になり陽射しが部屋の中に入るようになると、ガラスのものを飾りたくなります。
厚木ガラスさんが相模大野のマーケットに出展されていた時に購入した花瓶と、
結婚式の引き出物に選んだガラスの照明の自宅用の物を、目につくようにTVボードの上に置いてみました。
しまっていたお気に入りコレクションをこうしてまた表に出した時、「好き。」と思える、あの時の感覚は間違いじゃなかったんだ、と思えることがうれしいです。
引き出物25年前は25年前にダイスケさんと[pour annick]で選んだものなのに。
そういうものに囲まれて暮らしていきたいですし、
誰かにとってのそういう家具やキッチンを作っていけたらすてきだなと思います。
2024.04.14
朝支度の時間だけ洗面所に時計を置くことにしました。
新生活に慣れるまで気持ちが落ち着かないですからね。
(置いたままにすると、脱衣所と洗面所が一緒な我が家は湿気で壊れてしまいそうなので…。)
電車通学が始まったチイ。
1日目「人が多すぎて遅刻しそうだったから昨日より一本早い電車にする。」
2日目「ホームも人がいっぱい過ぎて降りれなくて、駅ひとつ乗り過ごしちゃった。そこから歩いて学校行った。」
と、いろいろあるようです。
そうやって社会生活に慣れていくしかないから、何事も経験ですね。
2024.04.13
お引っ越しして少し暮らしが落ち着いたということで、私とアキコはこの機会に祐天寺のNさんのところに出かけたのでした。
今回初めてお世話になったすわ製作所さんの建築は、外も中も木の壁が特徴的でとてもダイナミックで空間になっておりました。その中の一角に長さ3600ミリを超えるナラのキッチンが据えられています。もう普段の暮らしは始まっているのでしょうけれど、とてもきれいに使ってくださっていて、「なるべく物を置かないように頑張っています。」とおっしゃるNさんの日頃の様子が浮かぶようです。
それでもこの先きっと汚れてしまうこともあるでしょうから、ステンレスのお手入れ方法とオイル塗装のお手入れ方法、引き出しの奥に物が落っこちちゃった時の外し方やレンジフードの掃除の仕方などをお伝えしてきました。
Nさんから最初にお話を頂いたのは2021年の1月でしたので、もう丸3年も前のことなのですね。
コロナのこともあって途中で計画が立ち止まってしまって、約2年間お預かりしていた食洗機だけが淋しそうにショールームの片隅で出番を待っていたのですが、こうしてようやく活躍する場を得て、ご家族皆さんもキッチン自体も楽しそうなのでした。
よかったよかった。
2024.04.13
今朝、秦野のTさんからメールが入ってきて、どうやらこの週末で急きょキッチンの塗装を行なうことになったそうで、「どうにか自分たちで頑張りますので、方法を教えて頂けますか。」と書かれていました。
文章で伝えるのはできるのですが、引き出しや扉を外したり、塗り方のニュアンスを伝えるのは文章では難しいので、みんなに相談してどうにか今日動けそうなワタナベ君に向かってもらうことに。
私は祐天寺のNさんのところに出かける予定があってお伺いできなかったのですが、途中でワタナベ君から写真も届いて無事に方法を伝えることができたようです。
ナラで作ったキッチンなのですが、色が白く見えるのはまだ塗装を行なう前だからです。ここにオイルが入ると、導管がくっきり浮かんでとても動きのある表情が現れます。
もうすぐでお引き渡しとお引っ越しということなので、そのタイミングでご挨拶にお伺いしますね。
楽しみにしております。
2024.04.12
初めて図面を見た時は大変そうな家具だな、というのが正直な感想でした。
今回の家具は吊り戸棚、引出し収納、そして元々お部屋にある備え付けの物入を新しく作る家具に合わせて扉を交換して、部分的に引出しに作り替えるというものでした。
また、新しく作る家具と一体感をだす為に物入の左の袖壁の上からパネルも一緒に造り付けるのです。
このお仕事のどこが大変かというと家具を作ることでなく、取り付けることが何より大変なのです。
あまり知られていることではありませんが、マンションにしても戸建住宅にしても、壁や床がまったくの水平や垂直に仕上がっているところはなかなかありません。これは欠陥住宅とかそういう話でなく家を建てる時には様々な事情でミリ単位の多少の誤差は少なからず出てしまうものです。(でも、日常生活を送る上では全く問題ありませんよ。)
ですが、家具を取り付けるとなるとそうはいきません。
家具は工場で作っているので直角、直線を守って作りますので、それを水平や直線の出ていない所へ取り付けるとなると隙間や段差になってしまいます。
なので予定寸法より材料をあらかじめ延ばしておいて制作して、現場で削って調整できるようにして置いたり、フィラー(隙間調整材)を用意していく、コーキングを入れるなどして対応します。
こういう作業も現場に合わせてその場で作っていくので大変な作業ではありますが、今回の一番難しいところは、そこではなくて備え付けの可動棚収納を引き出し収納に変えるところだったのです。
特に他の家具屋さんや内装屋さんが制作された家具の仕様を変えるとなると、その家具がどのような構造で作られているのか、どのように取り付けられているのかは分からないことが多いのです。このような見えない部分が多い状況では何を準備していくかどのようにアプローチしてしくか、段取りがしづく、取り付け当日まで少し不安でした。
今回の取り付けは現場で行う作業が多いので、中一日を工房で作業する可能性も踏まえて2日間の作業日程を取らせて頂きました。
レーザー水平器で取り付け位置の様子をみると壁の立ちは良かったのですが、床の水平と袖壁の直角がでていなかったため、最初の難関となりました。
取り付け方法は悩みましたが、持っていった家具の前板と仕様変更する引き出しの前板の高さをきれいに揃えないといけないので、家具の下端を削ったりパネルの裏にパッキンを挟むなどして対応しました。またサイドパネルを削れるように少し伸ばして造っていったので現場での微調整にもうまく対応できました。
一番心配だった引き出しへの仕様変更ですが、こちらは備え付けの収納の構造や水平レベルがそんなに悪くなかったためそのまま作業に入れることができました。
レールを取り付けるには、位置出しの型ベニヤを持っていきましたので現場での墨出し時間を短縮することができました。
その後、多少のレールの位置調整が必要だったものの、順調に作業を進めていき、予定通り2日間で取り付けを終えることができました。
取付作業中にはY様にはとてもすてきな心配りをして頂きまして、お昼ご飯や作業途中の差し入れまでして頂いたりと、私たちは家具を届けに来たのに、なぜだかとても素晴らしいおもてなしを受けてしまったかのようで、大変恐縮してしまいました。ごちそうさまでした。
今回の家具は、新しく作った部分と仕様変更した部分の一体感を出せるかが一番の要で、それがうまくできたことに安心しました。
Y様にも気に入っていただけたようで、この家具がこれからの生活にどんどん馴染んでいってくれたらうれしいと思います。
2024.04.11
度々私事で失礼いたしますが、父のお仏壇が出来上がりましたので、昨日ダイスケさんと実家に納品してきました。約90日経ったのでしょうか。
母からリクエストがあったのは、「お仏壇を置く場所は、ダイニングテーブルからも見える和室の角。位牌と写真とお花とお線香とお供え物が置ける棚があればいいの。お父さんとの間に扉はいらないから。」ということで、とてもシンプルな形になりました。
母は椅子に座って挨拶をしたいということで、壁に取り付ける形になりました。
壁に取り付ける際に、家具側と壁側に凹凸のある材料を取り付け、お互いにひっかけることで取り付けられる「ドッコ式」という加工をしてあります。
取付前に制作を担当したヒロセ君から、こうやって取り付けてください、説明されたそうで、
ダイスケさんはその通りにしなくちゃと、意識しながら作業していました。(笑)
余裕をもって大きめのサイズにしたはずなのに、載せたいものを並べてもらうと、いっぱいいっぱいになってしまっていました。
今までお仏壇を作らせていただいた皆様この傾向にある気がします。
お仏壇に余白が多いとなんだか寂しそうに見えてしまいますから、その思いもあるのでしょうか。
この丸棒は、せっかく作ってもらえるので、何か象徴的なデザインを足したくて考えました。
父はずっと黒檀のお箸を使っていたので、そのイメージでヒロセ君に鉄染めの塗装をしてもらい、以前Kさんのキッチンで、アイランドキッチンの棚の部分に丸棒を通しているイメージがとてもすてきで、その要素をプラスさせてもらいました。
本当に板を通してしまうと強度が減ってしまいますので、突き抜けているように見える加工をしています。
母は、コーヒーを飲む時、父と半分ずつしているそうなので、無塗装ではなく、オイル塗装にしました。花瓶のお水も気になりますから、濡れたらすぐ拭いてもらうようには伝えました。
「かっこいいわね。あまり見ない形だわ。障子の建具とも合ってていいわね。すてき。」と母にも喜んでもらえてよかったです。
普段は、広葉樹の木ばかりを扱っていますので、針葉樹のツガを使ったお仏壇は初めて作ったと思いますが、木目の美しさを生かせたよい形になったと思います。
お父さんも喜んでくれていたらいいのですが。
2024.04.11
前々から式当日は大雨予報だったので備えてはいたのですが、ちょうど出かける時間に横殴りの雨でしたので、びしょ濡れになりながらの入学式となりました。
フォーマルスーツに長靴履いて出かけたのは初めてでした。
ずっと濡れたままで、体育館に居ましたので、体が冷えてしまっていましたが、みんな同じなので仕方ないですね。
校長先生のお話で「子育て四訓」のお話がありました。お恥ずかしながら初めて聞いた内容でしたのでとても勉強になりました。
「乳児はしっかり肌を離すな。幼児は肌を離せ、手を離すな。少年は手を離せ、目を離すな。青年は目を離せ、心を離すな。」
という教えだそうです。今までもできていたのかはわかりませんが、高校生だと3~4つ目になるのでしょうか。心情としてはまだ目を離したくはないのですが。
昨日、授業初日で、思っていたよりも遅い帰宅で、LINEにメッセージを送っても既読にならなかったので気にしていたら、
ハルから、「チイにメッセージ送ったのに既読にならないのだけど、大丈夫かな?」と私にLINEが来ました。その後すぐチイから大丈夫だというが連絡が来たのですが。
心配しているのは私だけではないのだなと思いました。
当の本人は、「?」という感じで普通に帰ってきました。
末っ子あるあるなのでしょうか。
今までと同じになってしまいますが、見ていないふりして、見守っていこうと思います。
高校生活、楽しみながら、頑張って過ごしていってほしいです。
2024.04.08
我が家のオープンハウスや見学に来ていただいた人たちはご存じだと思います。
住宅街の旗竿地にある我が家、竿の部分のスペースは2×20mあるのですが、家を建てる前のコンクリートの地面のままの状態でした。
お隣さんと繋がっている場所で、「ああ、イマイさん外構は何もされなかったのだな。」と気づかれたと思います。
お家を建てることを考え始めた当初は、憧れの前川國男邸のアプローチのように、道路から玄関までを大谷石のブロックをつなげてと考えていたのですが、お家のことだけでもう予算がいっぱいになってしまったのです。予算をオーバーしてまで、ローンの月々の返済額を上げてまではする気持ちにはなれませんでした。
私たちにオーダーキッチンや家具のご相談に来られた人々も、皆さん同じように悩まれているのだろうなと思います。予算があっての家づくりですから当然です。私たちは外構の予算を削ることを選びました。
玄関から門扉の所までの大谷石となり、道路までのスペースは何もしませんでした。
「いつか都市ガスがうちの前まで通る。」という噂はずっとあったので、その時にでもやろうか、とぼんやり考えていたまま月日が過ぎていたのでした。
都市ガス工事のお知らせが来たのは2022年7月頃のこと。暮らし始めてから約3年目の時でした。
「うわ!来たよ!どうする!やろう!」とわくわくする気持ちが高まりました。
好機を逃してはならぬ、となんとなく貯めていたお金で、もうどうにかするしかありません。(笑)
さて、どういう風にしようかとダイスケさんと考え始めました。
普段マイカーは月極駐車場に停めていますが、(2mぎりぎりなので。)雨の日は会社の車で帰る時もあるので乗り入れられるようにして、
大谷石だと人が通るだけでも5年で辺縁が欠けてしまっているものもあるので難しいねということで、なしになりました。
ダイスケさん「古いレンガの間から草が出てきている印象がいいな。」
私「ああ、いいね。(…草むしりするのきっと私だけどね。)」
道路のコンクリートの地面から石畳に入る感覚、美術館や公園に行った時、特別な場所に入ったのだと踏みしめながら感じる、あの感覚を毎日感じられたらすてきだろうな。
ということで検索し始めると、
まさに理想通りのすてきな施工事例の写真の数々を見つけました。
調べてみると厚木市の「景色工房サフラン」さんという会社さん。
家から近い!さらにうれしい!すごい!知らなかった!と見つけた時には興奮してしまいました。
我が家の場所でもできることなのかどうか、まずお話を聞きに行ってみよう、ということで、
予約の連絡をしてショールームに伺いました。
我が家の様子を敷地の図面や写真を見せながらお伝えすると、「石畳にすることはできます。」とのこと、
わ!うちも憧れの石畳にできる!じゃあ調子に乗って、もう一声。
私「本当はお庭にもっと背が高い木を植えたかったのですが、うち日陰の庭なもので、木を植えても元気がなくなるようなら、やめた方がいいのですよね…。」
代表のイダさん「もちろん樹種にもよるのですが、植えられます。森はどちらかというと日陰の環境なのですよ。」
驚きました。自分の浅い知識で思い込んでいてはだめですね。プロの意見を聞きにいかなくてはいけないのだなと実感しました。
サフランさんが推奨する「モリニワ」の講義を聞きながら、我が家の場所でも、木に囲まれた空間にできるんだということがわかりとてもうれしかったです。大人になってからこういう講義を聞く時間はないのでとても興味深く楽しい時間でした。
このショールームもとてもすてきな場所で、「ここにマットを敷いてゴロゴロしているだけで気持ちがいいだろうな。」と思える場所でした。
そこから、植栽と外構のすてきなプランを考えていただいて契約をしたのは2022年の12月頃のことでした。
その時にはガス工事が行われるのは2023年4月頃の予定だったのですが、延期、延期、延期、延期…となり、
実際にガス工事が施工されたのは先日の2024年3月。
サフランさんに最初のプランをいただいてから1年以上も経ってしまっていたのでした。
おかげで、お金を貯める時間ができたのは助かったのですが、サフランさんには施工まで長い間お待ちいただく形になってしまい、本当に申し訳なかったのでした。
我が家のモリニワ計画をハルチイに伝えた時、
ハル「わーい!鳥ちゃんとか来るかね。」
チイ「どういうこと?」
私「七沢森林公園のようなお庭を目指します。」
チイ「…。」
あ、そうだった。小さい時チイはその公園でヒルに血を吸われて、キュウリを見せた時の猫みたいにものすごく飛び上がって、気づいたら10m先ぐらいの所に居て「取って~!」と半べそかきながらすぐ家に帰ったことがありました。うっかり例える場所のチョイスミス…。嫌な記憶を思い出させてしまいました。
まあ、大丈夫。ヒルが出ても何が出ても、私が対処しますという話をして、我が家の外構工事をすることが決まったのでした。
2024.04.06
3月上旬にプロパンガスから都市ガスへの切替工事が終わり、4月から旗竿地の竿部分のコンクリート面を石畳に変える外構工事が始まりました。
その時の日記 → 「プロパンガスから都市ガスへ」
いざ始まってみると、機械の大きな音がしてご近所さんにご迷惑をおかけしながら、地面のコンクリートが崩され山積みになり、道路から玄関までお隣さんの敷地を歩かせてもらい、見えなかった配管などが露出して、日常が崩された光景というのはストレスに感じるのですね。
「本当に工事をしてよかったのだろうか…。」という不安な気持ちの方が強くなり、なかなか書けずにいました。
ホラー映画をダイスケさんと観ていて、私が残酷なシーンを目を背けながら見ていると、
「君手術室だったのだからこっちより慣れているはずなのに。」とよく言われるのですが、
一度形が崩されても、よい形になるとわかっているから手術室勤務当時は怖いとか気持ち悪いとかは思いませんでした。(それよりも、術野見ながら器械を用意することでいっぱいでした。)
でもホラー映画はだいたい形が崩されたら戻らないことがわかっているので、痛そうで怖く感じ見たくないのだと思います。
リノベーションでお家の工事をされたお客様も、新しい形が現れるまでは不安な気持ちもあったのではないかなと思いました。
ダイスケさんにいうと、「そんな心配しても自分たちにはわからないことなんだから仕方ないじゃん。もうプロの人に任せたのだから。」と言われてしまうのですが。
現れた配管の一部が老朽化で崩れていることがわかり、直してもらった姿を見ることができて、
工事をしないと気付けなかったことですし、よかったのだと気持ちが前向きになれました。
これから我が家の外構工事をすることに決めるまでのお話を書いていきたいと思います。
2024.04.06
先月は年度末だったのですが、仕事が少しゆったりしておりました。
こういう機会に小物を作ろうと思い、タケイシさんに取り掛かってもらっていた小箱。
tw-hk01 [punkt]とtw-hk02 [cotto]の印象をもう少しアレンジできないかなと思って、tw-hk03 [arca]を作る工程の流れで何台か小箱を試作してもらっていたのでした。
そんな時に、キッチンを鉄染めしたいというHさんからのご相談を頂きまして、今までは小さなものにしか施したことがなかったし、きれいに黒く染まるかどうかも材次第というところだったので、Hさんからお知らせ頂いた参考資料をもとに試してみました。
余っていた板材がブラックチェリーしかなかったので、ナラやタモだともう少し印象が変わってくると思うのですが、チェリーに柿渋を2度塗りしてタンニンを定着させて、その上から昔に作り置きしてあった手作りの鉄染め液(酢漬けの釘なのですが)で塗装してみました。そして、それだけだと定着しないので、上からクリアオイルを擦り込んで。
最初はムラが目立ちましたが、重ねるとよい黒みになってきました。ただ、エッジ部分はもう少し変色させたいなあというところで、まだまだ勉強です。
しかし、天然の材料が変化していく様はやはり見ていておもしろいのでした。
2024.04.06
4年前にキッチンを作らせて頂いた草加のKさんが先日いらしてくださって、テーブルをご依頼くださいました。
Kさんのキッチン、ちょうどコロナの時期と重なってしまったこともあってあれから見に行く機会がなかったので、このテーブル納品の機会にぜひどんなふうに使ってくださっているか見ておかないと。
Kさんのキッチンはマンションのリノベーションでしたね。ちょうど今取り掛かっているYさんのキッチンもこれから取り掛かるKさんのキッチンも、草加のKさんのキッチンと同じく大きくレイアウトを変えるので、水勾配を取るために配管が床上で転がされる形になる予定でして、そうなるとキッチンキャビネットのなかを配管が通せるような工夫した作りになるのですが、大げさかもしれませんが、似たような納まりのキッチンがこの時期に集中することが何だか興味深いなあと思うこの頃です。
テーブルはヒロセ君がちょうど昨日までで脚を組み上げておりました。
今日はみんなおやすみで静かな工房です。
2024.04.06
桜の季節は出猩々もみじが楽しみな頃でもあるのです。
幹の数本、カミキリムシに穴をあけられてしまっている株立ちのもみじですが、毎年こうして新芽をたくさん出してくれるのですから、素晴らしいなと自然の強さを感じます。
お天気が良い日だと、ハニカムシェードが赤く映る光景も楽しめるのです。
春ですね。
2024.04.05
春休み中ということで、先日、娘たちと映画「君たちはどう生きるか。」を観に行きました。
その後、鳥ちゃん達に会いたくなり、相模原麻溝公園へ行ってきました。
子供たちが小さいころ時々来ていたふれあい動物園。ハルチイも懐かしそうに楽しんでいました。
鳥たちを観に行きましたが、お互い同じなのだなと思えたのでした。
きっと鳥たちも「何しているのだろう。」と人間のことを見ているのでしょうね、と。
映画の中で衝撃的だったのは「この世は死者の方が多いんだ。」というセリフ。
と同時に、「そうか、よかった。」と死に対する漠然とした不安が軽くなる気持ちもありました。
そして、いつかお父さんに出会って言葉を交わす機会があるのかもしれないとも思えました。
すてきな映画でした。
2024.04.05
お世話になっているすてきな陶芸家の山本さん。
3月29日から4月1日まで家族で展示会をされていたので、先日チアキと2人で東京へお出かけしてきたのでした。
ご家族皆さまがそれぞれ、写真、ガラス、ボックスアート、陶芸、金工、陶造形の技術を持たれていて、なんてクリエイティブなご家族なんだと感動してしまいました。
すてきな作品たちを拝見していると、それだけで自分の見解が優れたものになったかのように勘違いしてしまいますが、そうでなかったとしても美術鑑賞は気持ちがいい体験ですね。
会場となった建物は、おばさまが暮らしていらしたお家でした。
上まで続くガラスブロックの壁、鉄板の階段、ピンク色の柱、ガラスの天井、小さいお庭。
センスあふれる方だったのだなと感じるとてもすてきな空間でした。
天窓から日が差して、作品たちがキラキラ輝きだす様子はとても美しかったです。
ダイスケさんは見に行けなかったことを残念がっていましたが。
この場所、息子さんが管理され、これから貸しスタジオとして利用されるそうです。
小さな美術館に行ったようなすてきな時間になりました。
山本ファミリーの皆様、ありがとうございました。
帰り道、
チアキ「お父さんって、ああいう人たちと一緒?」
(活字にすると失礼な印象ですが、彼女なりに言葉を選んでいたようでした。)
私「主に自分が作りたい・表現したいものを作るアーティストさんとは違うのかな。お父さんのこと木工作家さんとは呼ばないから。お客さんが欲しいものに合わせて形を考えているから、デザイナーの方が近いのかな。」
チアキ「…うん。」
彼女も今まで見聞きしてきたものがつながり始めているのでしょうか。
よい機会となったようでした。
2024.04.03
昨日で、戸塚のJさんのキッチンの設置工事が完了しました。
これで、3月の中旬から4週連続で4件のキッチンの設置が無事に終わりましてホッとしております。4月は納品が少ないので、新しい年度の始まりは少し気持ちに余裕をもって進められそうです。
ただ、このところ頂いていたご相談が急にまとまりだしたので、図面を描くのに慌ただしいため、新たにご相談をくださる皆様には少しお時間を頂いてしまっておりましてすみません・・。
今回のJさんは戸建て住宅のリノベーションということで、元々食器棚の制作のご相談から始まったのでしたが、いろいろと話を進めていくうちにキッチンも新しくして、その先にkotiの伊藤さんをご紹介したら、リビングのほうまでいろいろと変えたい部分が出てきたのだそうで、お話を聞いていて楽しそうなのでした。
キッチンは構造上、壁を取り払えない部分があって、元々想定していたオープンなキッチンにはならなかったのですが、それでも以前の間取りからは大きく変わってあかるい空間がこうして現れました。天板のシーザーストーンも4004というコンクリートの表情をしたこのカラーをJさんとても気に入っていて、とても明るく清々しい空間になったのではないかと思います。
この戸塚の町は、私が子供の頃に住んでいたいちょう団地に近く、翌母の実家に帰省する時は、戸塚駅までバスで弟のユウと一緒に手を引かれながら、バスの停車場から深緑とオレンジの2色の東海道線の入り口まで続くアーケードをいつも恨めしそうに眺めながら歩いていたのを覚えています。
40年も経つと今は大きく様変わりして、きれいな町になりましたね。ただ、踊場あたりからの渋滞は今でも変わらず。バスの車窓からこの渋滞の中を西友の建物が近づいて見えるとああ、戸塚だなあ、と思っていたこともふと思い出しました。懐かしい町なのです。
そういえば、子供の頃のクリスマスに西友に連れてきてもらって、買ってもらったものがファミリーコンピュータではなくてぴゅう太Jrで、あの時はどっちにするって言われて、赤よりも青だろうと選んで買ったのですが、あの時ファミリーコンピュータを買っていたらなあ、って小学校の頃ずっと思っておりました・・。
2024.03.30
忌中から喪中になりましたので、寒川神社へ今年のご挨拶へ。
ぎりぎりでしたが年度内には行くことができました。
やはり、けじめというのか、気持ちが落ち着く気がしてよいですね。
娘たちは春休みのはずなのに、
「ダンスの練習がある。」「友達と会う約束してる。」とそれぞれ全く予定が合わず、
この日もハルはお参りの後、寒川駅から電車に乗って出かけていきました。
だんだんそうなっていくものなのですね。
みんなそれぞれ、元気でやりたいことができて人に迷惑をかけていなければそれでいいです。
と思うようになりました。
2024.03.30
先日ハルが19歳の誕生日を迎えました。
親にしてもらって19年経つのかとしみじみしてしまいますが、親というよりは、養ってはいるけど友達感覚で接していて、これでいいのだろうかと思うまま日々が過ぎていった感じです。
ダイスケさんも、みなさんのご想像通り、聞かれたら答えるけどほぼ何も言わないスタイルです。
ハルは、お菓子を作るのは私より上手だし、 炒め物の火加減も彼女の方が見極められていて、 こういうことって越されてしまうものなのだなと、私もこれからも生活のスキルを鍛錬していかなくてはと思わされる日々です。
お誕生日当日も、「ピザ食べたい。」と言うので、注文するか私たちが作るのかと思いきや、
「みんなに食べさせてあげたい。」と、まさかのホスト側。
チイはアレルギーではないのですが、小麦粉のものを食べると胃もたれしてしばらく気持ちが悪いそうで、 薄い生地なら食べれるとのことで、 熊崎さんの本のレシピのピザ生地を、 「伸ばしても縮まってきちゃうよ〜。」と言いながら、頑張って作っていました。
(トマトソースだけは私が作っておきました。何もしなかったと思われるとイヤなのでアピールです。)
形はまん丸ではありませんでしたが、とても美味しかったです。
ひとつの事柄について話していても、「こう思ったのかもね。」「でも、こういう話も聞くよ。」と、
「こうだ。」と決めつけないで、色々な人がいるのだから色々な意見があるはず、という感覚を持っているハル。だから、部活などで役割を任せられる機会も多いのかもしれないけど、周りを尊重するあまりストレスがたまるのではないか、と思うこともあります。
あまり怒っているところを見たことがないので、どこかで発散できているよいのですが。
私とダイスケさんの元に生まれてきてくれてありがとう。
これからも楽しくすてきな日々を過ごしてね。
2024.03.26
茅ヶ崎のエバーグリーンホームさんからご相談頂いていたTさんのキッチンの設置を行なってきました。
本当は今日行く予定だったのですが、朝から雨模様ということが分かっていたので、急きょ昨日伺わせて頂くことにしたのです。
でも、結局昨日も雨降りでしたが、幸い小振りでしたので問題なく運び込むことができました。
今回の天板はコーリアンのラバロック。この色は「豊かな色」で使わせてもらって以来とても人気があるカラーで納品したての色はきれいなのですが、少し使い込むと光沢が抑えられた鈍い色みがとても良い表情なのです。
最初にエバーさんから送られてきた資料にTさんがお持ちのカップボード?作業台?の写真があって、それがとても無骨なのですが雰囲気が良くて、その形に合うキッチンをということで今回このようにまとまりました。
背面にはそのカップボードが置かれて、その上には籐を張った吊戸棚も作らせて頂きました。それらの要素が入ってくるとどんな雰囲気になるのか楽しみにしているのです。
2024.03.22
ecomoさんからのご依頼で制作させて頂いたHさんの食器棚。
ゴミ箱を隠したい、というお話が出た時に、ちょうどスガツネさんから教えてもらっていたプッシュオープンソフトクローズというレールが思い浮かんで使わせて頂いた今回のこの形。
もし、使い勝手が悪いようなら、普通のプッシュオープン、もしくはソフトクローズに交換しますよ、とお伝えして、Hさんの家具に試しに(という言い方だと失礼かしら)使わせて頂きました。
そして、本日ecomoのKさんと一緒にご挨拶に伺わせて頂きました。
「うん、問題なく快適に使えていますよ。ちょっと行儀が悪いけれど、足でポン通して、しまう時も膝でエイッて押すだけで閉まりますので、ゴミを持った手が汚れている時などはとても便利です。」と言って頂けました。
よかったよかった。
この二つの矛盾する動きを内包するには、動きが切り替わるポイントがあるのですが、それがちょっと重く感じるかもしれませんので、とスガツネのアキヤマさんがおっしゃっていたので、そこをどう感じるかというのが気になっていたのです。
特にH様は小柄で細身の方でしたので、使うのに力が要るって思ってしまうようなら改善しないとなあと思っていたのですが、よかったよかった。
また何かありましたら経過をお知らせくださいね。
こういうふうにして、日々家具のことを皆様から教わっているのです。とてもありがたいことです。
2024.03.22
キッチンを作らせていただいた後、久しぶりのお客様から頂いたメールを開くときにはドキドキする物です。
不具合かしら?何かしら?と読み進めてみると、
「今度【となりのスゴイ家】という番組に出ることになりまして、イマイさんのキッチンも映るかもしれません。」という内容でした。
約7年前に納品させていただきましたMさん、お知らせいただきありがとうございます!
自分たちが作ったものがTVに映るなんてなかなかない機会ですからとてもうれしいです。
楽しみに拝見させていただこうと思います。
Mさんのキッチンはナラ材板目のものを、ワトコオイルのブラックウォルナットで塗装した濃い色のキッチンです。天板はステンレスバイブレーション仕上げのもの。
クラッシックカーのコレクションがご趣味のご主人のご要望で、ダイニングカウンターを支える脚部にうろこ仕上げのパネルを導入したオリジナリティ溢れるすてきなキッチンなのです。
当日のお知らせになってしまい申し訳ございませんが、
本日3月22日夜9時からBSテレビ東京で放送予定です。
興味のある皆様はぜひご覧くださいね。
そして、Mさんのキッチンの詳細を知りたい方はこちらをご参照ください。
「インストルメントパネル」二宮 M様
2024.03.21
先月末に納品させて頂いたKさんのところにお邪魔してきました。
先日納品したのはご主人側のお部屋の本棚で、今度は奥様側のお部屋の本棚を考えていらっしゃるとのこと。リビングの中央に壁が一枚立っていて、そこを隔ててご主人と奥様のそれぞれの仕事部屋になっているのですが、その壁を内包して本棚で囲ってしまいたい、というお話が出たのでした。
それと一緒に玄関の下足入れの周りをきれいに整えたい、というのが今回のご相談。
この壮大な計画が納まると、奥様が思い描いていたリノベーションが終わるのだそうで、大役を任されました。うれしいけれどもなかなか緊張しますね。
築年数が古いマンションは、梁や柱がいろいろと出ている空間で、古い下足入れはどうやって固定されているのか分からず、外すと内装まではがさないといけなさそうで、このあたりをどのようにうまくきれいに納まるように考えないといけませんから。
頑張ります。