2023.06.27
先日、このチェリーのサイドボードを納品させて頂いた際に、追加でご相談いただいていたカトラリーケースをお持ちしました。
「イマイさん、そのまま食卓に持ち運べるようにしたいのですよ。」とWさん。私の父と同じ年くらい方からこのようなご依頼を頂けるのはうれしいです。
「おう、いいね、よい形だね。」息子に話をするような感じなのでしょうかね。
今日は、アキコもぜひ拝見したい、ということで一緒に伺わせて頂きました。
写真を撮らせて頂いている間に隣の部屋からにぎやかな声が。娘に話をしているような感じなのでしょうね。
2023.06.26
今から12年前にキッチンを作らせて頂いたことがきっかけでお付き合いさせて頂いているkotiの伊藤さん。
無垢の部分はアルダー材を使って作り、突板部分はアルダーがほとんど出ていないということでシルバーハート(イタリアンウォールナット)という樹種で作ったのでした。
こちらは5年前に使っている様子を拝見させて頂いた時の様子。
今回、ものが増えてきたこととキッチンの使い勝手が変わってきたこともあって、「吊戸棚をつけたいのです。」とご相談いただいて作らせて頂きました。
それと一緒に食器棚の天板にもステンレスを張ったらだいぶ印象が変わりましたね。
先日、「無事に取付できましたよ。」と写真付きでご連絡を頂きました。
伊藤さん、これからもよろしくお願い致します。
2023.06.28
自宅見学に合わせてレンジフードのお掃除もしました。
我が家は、大みそかの大掃除の時ではなく、油が柔らかい気温の高い季節に換気扇掃除をすることにしていまして、約9か月ぶりのお掃除となりました。
アリアフィーナのサイドフェデリカの連動センサーなしのタイプを使っています。
とてもシンプルな構造で、メンテナンスしやすいですね。
整流板、オイルパック、ファン手前の枠、ファンを外します。
汚い画像を失礼します…。
オイルパックに油は溜まらず、整流板に溜まるのは我が家だけでしょうか…。
ドライバーを使わないと外せないステンレスの枠を外すか外さないか迷うところだと思いますが、
整流板に油が落ちていたら外して掃除する必要があると思います。ここにも油がたまっているからです!
接続の部分が、落ち着いて構造をよく見ればすぐできるのですが、ドライバーでネジを外したそばから油が垂れ始めるので、慌ててガチャガチャやってぼたぼたコンロ周りが油だらけになってしまいますので、下の部分を新聞紙敷いて養生してから作業を始めましょう。
今回は、なるべくお水を使わないというテーマでお掃除してみました。
油汚れを拭き取るのに、使い古したフェイスタオルを8分の1に切っておいたものを4枚分の32枚は使いました。その後、台所洗剤で洗いきれいにしました。
ゴミが出るか、汚水が出るか悩ましいですね。お掃除をどちらが環境に負担が少ないのでしょうか。
お掃除をする度に毎回考えることです。皆様もそうではないでしょうか。
換気扇掃除が終わりパーツを戻したら、必ず試運転をしましょう。
きちんと着いていないと異音がしますので、いざ使うお料理中よりも、この時に気づいた方がよいと思います。
外すときにスマホで撮影しておけば確実ですが、大体両手を使う作業ばかりですので、やりづらいです。構造がシンプルですので、一度手を動かせば覚えられると思います。
続けて、本体周りはダスキンのステンレスクリーナーで汚れと拭き目がなくなるまで拭きました。
オープンキッチンの間取りだとレンジフードの汚れも目につきやすいですので、お掃除しやすいものだと助かりますね。
どなたかがお掃除する時の参考になればと思います。
2023.06.26
日曜日に群馬県の藤岡市にナラのセパレートタイプのオーダーキッチンを納めたIさんのところにお邪魔してきました。
前回の打ち合わせの時はのんびりと八高線に揺られてきたものですから、意外と近いのだなあなんて思っておりましたが、こうして車で訪ねてみると、「おやっ、あと35分で薄井軽井沢」だって。そうか、これほど遠かったのですね。10年以上前、そして数年前にも軽井沢でお仕事させて頂いたことがあったので、なんとなく見慣れた風景が通り過ぎていく様子を感じておりました。そういえばこの秋から冬にかけても軽井沢にキッチンを納品させて頂く予定ですので、またこの景色が白くなってくるころにやってくるのです。
藤岡のあたりは前回来た時もそうでしたがとてもゆったりした時間が流れているように思えて、(実際電車もゆったりした時刻表でした)歩いているだけで気持ちがのびやかになったものでしたっけ。数か月前を懐かしみながら、たどり着くと日本家屋の印象が現れました。
「こんにちは。」
今日はアキコと二人でお邪魔させていただきました。
彼女がステンレスのお手入れ方法を説明している間に細かいメンテナンスを行なって、そのほかのお手入れ方法や使い方についてあらためてご説明して、これですべて完了ですね。
「イマイさんのことは、ピンタレストで最初に知ってから、家作りを始める前なのにいろいろと見させてもらっていたのです。」とにこやかに奥様。
私はてっきり今回キッチンのお話をくださった無垢スタイル建築設計さんからのご紹介かと思っておりましたら、その2年も前に私たちのキッチンカタログのお申し込みをくださっていて。そんなことはすっかり忘れておりまして・・、それほど長く思われていたのはうれしいことだとアキコとホクホクしたのでした。
玄関にある風除室のような空間やら三和土の土間やら上がると間もなくキッチンを抜けていく動線やら縁側があるような間取りがとても気持ちの良い空間。そういえば、最初に打ち合わせにいらしてくださったときにご主人が袴をはいていらっしゃったっけ。
「そうでした、イマイさんに次お願いしたいって思っていたものがあるのでした。また時期が来ましたらお声かけさせて頂きたいと思います。」
お二人のたたずまいがそのままこの空間によく表れていて、心地よい時間を過ごさせて頂きました。
ありがとうございました。
2023.06.22
この題名だけを見るとマイナスなイメージがありますが、喜ばしいことなのです。
お子さんの体が大きく成長されたということなのですから。
写真奥の水玉模様の座面の椅子は同じ形のショールームの椅子で、
手前の椅子がKさんのお孫さんの為にと以前オーダーいただいたものをお預かりしたものです。
(制作当時の記事を探したのですが…。Kさん、見つからずすみません。)
足置きを外して埋め木をして、足の長さを13cmほど切りました。
なんだか、「僕はもう大人用の椅子になったのさ。」という風にも見えますね。
これからもお子さんの食卓での時間を支えてあげてね。
足置きに使っていた部材は、Rがありデザイン的にもきれいで、後ろ側は平面が出ているので、きれいに拭いてから壁につけて、花瓶や鉢の台にしても良いと思います。
椅子は安価でデザインも豊富に売られているものも多く、その時々でサイズを替えて買い替えることもできると思うのですが、「毎日一緒に暮らしてきた。」という年月をいとおしく感じるものもありますよね。
それが、時計だったり、カバンだったり、洋服だったり、食器だったり、家具だったり、
人それぞれで面白いなと思います。ただ、長く使うためにはメンテナンスが必要で、それには費用が必要です。それが難しくて断念してしまうこともあると思います。難しいですよね。
そんな中、今回このように声をかけていただき、これからもお使いいただけるなんて。Kさん、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
2023.06.21
今回の自宅見学に合わせて普段なかなかできないお掃除しました。その内のひとつがスライドワイヤーシェルフです。
我が家のキッチンのコンロ下は、スライドワイヤーシェルフを3段使った収納です。
お客様でもコンロ下をガスオーブンは付けない方・オープン収納にする方はこの形を選ばれる方は多いです。私は木のまな板をここに収納したかったので選びました。
調理器具に埃がつくのを気にされたり、見た目が好きでない方は他の引き出し収納にされます。
引き出しを戻すときに振動で鍋が揺れ、「ガシャン」という音が気になるという方もいらっしゃいます。確かに夜はここの引き出しを静かに閉めるように気をつけています。
Instagaramno投稿時に動画を載せております。音を確認したいかたはこちらをどうぞ。
ここに収納しているものは、乾燥させたいもの(まな板やボールなど)、火の元にすぐ出せるフライパン類です。
1番重いものは、OIGENの鉄鍋重さ5㎏・高さ17cm、揚げ物鍋(汚れ、失礼します。)高さ約19cmのものでした。これを1番下の段に収納し、あとは、フライパン類が納まるようにと各棚の高さを決めていきました。
HAFELE社の幅60cmのものを使っていて、ワイヤー収納というと色々なメーカーさんからも出てバスケットの形になっているもの等もありますが、形があるということは掃除の仕方も工夫が必要になりますので、メンテナンスの仕方も考えて一番シンプルなものを選びました。
フレームが太く曲がりも大きく接合部位に段差がないので、なべ底の油がフレームについたりしていても拭き取りやすいです。
丸洗いもできます。(大きめのシンクでないと洗いづらいと思います…。)
まず、収納しているものを全部ダイニングテーブルに出します。(この時、五徳の汚れが鍋底に付いているとダイニングテーブルも汚れてしまいますので、新聞紙など紙を敷いておくとよいと思います。写真は敷いていないと思ったかた、そうです、自分の失敗から学んだことでございます…。)
フレームを引き出して持ち上げて外し、使い古した布でこびりついた埃混じりの油汚れを拭き取ってから台所用洗剤で洗います。
引き出しスペースの庫内も固く絞った布巾で拭きました。底面に、焦げ混じりの汚れが落ちていましたが、乾燥していたので、拾うだけで取れました。
はじめ油っぽい匂いがしていた庫内がしなくなった気がします。空気が篭りがちな梅雨時期にお掃除ができてよかったです。
スライドワイヤーシェルフ選ぶか悩まれているかた、そして、お使いのかたで、これからお掃除をされるかたのご参考になればと思います。
2023.06.19
富里のUさんのキッチンの様子を見にお邪魔してきました。
「なかなか時間が取れなくて、ようやく先日オイルを塗りました。」とおっしゃっていたUさん。
「たいへんだろうなあ、と決めてかかっていて、なかなか腰が重かったのですが、始めて見るととても楽しかったのですよ。主人は手伝ってくれなかったけれど(笑)」
塗ったり拭いたりする作業ってなんだか気持ちが落ち着くから楽しく感じられるのです。それに、チェリーもクルミもオイルが入るだけで表情が全く変わって深みが出るところがまた楽しい。
よい感じに仕上がりましたね。
今日はアキコと私とで二人でお邪魔させて頂き、私はオイル塗装の確認と細かな調整をして、アキコはステンレスカウンターのお手入れ方法をお知らせして、はい、これですべての作業が完了ですね。
ご友人からのプレゼントがきっかけで集め始めたトーベ・ヤンソンが描くキャラクターたち(ムーミンたちですね)のマグカップに、鮮やかな北欧色した食器や小物たち。
「ずっと好きで集めてきていて、いつかそれを飾れる場所がほしいって思っていて。キッチンもこの家を建てた当初からどこかしっくりきていなくて、8年ほどかけてようやく自分の形ができあがりました。」とUさん。
ちなみに緑のタイルが貼られているキッチンが当初のキッチン。今回はそのキッチンを取り払って、L型のチェリーのキッチンを作らせて頂いたのでした。
それと一緒に、玄関に入って丸見えになっていた靴を置く集成材でできたオープン棚にクルミ材で框組した扉に籐を張って、目隠しさせて頂いたのでした。
今回はキッチンを作らせて頂いたわけですが、Uさんと最初の打ち合わせで出ていたお話は、キッチンやリビングという部屋をどう使っていくかという部屋の使い方。キッチンがダイニングを分断しているようなレイアウトだったので、食事も含めてすべての時間がリビングで過ごす形になっていたのですが、そのリビングがこのログハウスという個性もあって、外からの視線がすこし気になるところでもあったそうで、このキッチンの形を変えれば、心地よいダイニングが作れるのではとずっと考えていたのだそうです。
今回こうして、ダイニングの形が心地良く整理されたので、今度はリビングの使い方がきっともっと心地良くなる工夫が出てくるはずです。長い時間が掛かりましたが、暮らしは少しずつ代えがたい楽しみを見つけて楽しく良くなっていくのです。
どちらもとても良い印象でした。ありがとうございました。うれしかったです。
2023.06.15
ダイスケさんの家着、ユニクロのタンクトップを着て手摺の塗り直し中のダイスケさん。元々つやなしだと思っていたら、つやありで、仕上がりが変わりました。日頃見ているようで見ていないものですね。ふたりして。
赤松の床。一番ひどい凹みは、プジョーのペッパーミルを落としてできたもの。(犯人私。)
熱湯かけて少しは膨らみましたが…。
高温で、スチームMAXでやってみましたが、凹みは全部は治りませんでした…。気が向いたら、埋め木をしてくれるそうです。
ペニンシュラキッチンの我が家。シンクの端に洗い物かごを置いてます。
洗いかごを外すと。汚い画像を失礼します。しばらく掃除をしていないとこうなります…。
カルキの汚れが付くのはいつもここだけなのです、お箸立てがあるからですかね。一番水分連れてしまっているのでしょうか…。
困った時のダスキンのステンレスクリーナー。どのくらいまで落とせるか使ってみました。
表面の白い汚れは落ちましたが、カルキの凸凹は残ってしまいましたので、重曹を振りかけて落としました。
自宅見学のお話をいただいたので、一日お休みをいただいて、ダイスケさんとお家の中で気のなるところをきれいにしていました。
お庭の草むしり、お風呂の網戸・換気扇、トイレ、シンク回りの掃除、とメダカ鉢のお水の交換をしました。
ダイスケさんは、ランプシェードの掃除、階段の手すりのペンキが剥げているところの塗り直し(洗濯物を部屋干しするときにここに下げるので、塗料が剥げてしまうのです。)、床の凹みの補修をしてくれました。
丸一日あればもう少しできるのかなと思いましたが、時間はあっという間で、キッチンのお掃除は当日午前中に取り掛かることにします。
見に来てくださる方に心地よくご覧いただけるようにという目的でお掃除をしていましたが、
見学当日まで、どきどきする気持ちを和らげる効果もあるのだなと実感しています。
まずは自分たちにとって心地よい場所でないとおかしいですものね。
2023.06.11
来月に大きな納品が控えていて今はみんなでその制作に取り掛かっているところで、今月の納品は少ないのですが、その中でもとても大がかりなKさんのキッチンと家具。先日はその設置工事でした。
よくブログの中でも搬入のことを書くのですが、どのような家具でも工夫すると制作することはできるのですが、その形を設置場所までスムーズに運べるかどうかはいつも悩ましいところです。
今回のKさんの書斎の家具は、久しぶりに壁面一面を使った大きな形になりましたが、ある程度分割して運び込めることと、1階ということもあって心配はしておりませんでしたが、アイランドキッチンのほうは2階に設置するということと、天板がセラミックストーンのデクトンでしかも裏打ちの無いデクトンそのままでの搬入。(割れないかしら)さらにキッチンのキャビネットはホワイトオークということで、重量が心配だったのでした。さらには、設置日当日はかなりお天気が荒れるという予報が出ていて、もう1週間も前から悶々としていたのでした。
今回の話はシキナミさんが声をかけてくださったのですが、シキナミさんが連れてきてくださるお客様は個性的な皆様が多くて、今回は美術館の館長さん。ここにはお一人で住まわれて、「ふだんはそんなに料理なんてしないのだけれどね。」ということでしたが、それでも気持ちの良い形を取り入れたい、ということでこの形になったのですが、難しいのは、デクトンとキャビネットのサイドパネルとバックパネルの納まりです。
打ち合わせに私たちのショールームを見に来て下さった時にオリーブグリーンという天然石と、サイドパネル、バックパネルのホワイトオークの納まりをとても気に入ってくださったのでした。ですので、Kさんのキッチンも同じような見せ方で、サイドパネルとバックパネルはトメで接合し、その木口をカウンタートップから見えるようにしたのです。
さらに、その打ち合わせの時に、ショールームのキッチンは天然石のカウンタートップからサイドパネル、バックパネルが10ミリほど出っ張った納まりにしているのですが、「この出っ張りを平らにもできるの?できるならその方がリビング側からもお皿とか取りやすそうだよね。」とKさん。シキナミさんも「それすてきですね。」と二人でうんうん。
これはなかなかシビアな納まりだなあ、と不安に思うなか、「ではそれでいきましょう。」と、その木口を出っ張らせないでツライチで納めることになったのでした・・。(よく分からない、という方はぜひショールームにいらして下さいね)となると現場で組んでいくのはかなり大変ですので、工房である程度固めた状態で作り込んで運ぶことになるのですが、これが重い。
当日までお天気予報をじっと見つめていると、雨がだんだんと前に向かってきているではないですか、ということに気が付きまして、工事前日の好天めがけて搬入だけ先に行なうことにしたのでした。
三郷までの道のりはなんだか雲の多い空模様でしたが、到着する頃には汗ばむくらいの日差しが顔を出しました。
さて、デクトンは割れないように木枠でしっかりと固めておいたので、また、Kさんの2階に上がる階段が直線の階段でしたので、どうにか屋内から荷揚げすることが無事にできたのですが、問題はキャビネット・・。
屋内からはどうにも無理でしたので、当初の予定通りにバルコニーを使うことにしたのです。足場が掛かっているということでそれならかえって揚げやすいかと思ったのですが、キャビネットが大きすぎて足場を越えられなくてバルコニーの下にさえ辿り着けない・・。
そこで、みんなで悩んだ挙句、少し離れた駐車場から続いている用水路の脇をあやうく足を踏み外しそうになりながらも、男4人で頭の上に抱えて(「いやあ、インスタ映えする姿ですよー。」とヒロセ君が言っておりました)よちよちと進むことでどうにかバルコニーの下までたどり着くことができたのでした。ここまでが一番悩みの種でしたので、そこからは部分的に足場を崩して、エイヤッとどうにか揚げることができて、無事に搬入完了。
その日は、翌日の段取りを済ませて、翌日から泊りがけでノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君が作業に臨んでくれました。
キッチンのほうは荷揚げの大変さに比べて、組立のほうは工房で一度組み上げているので、スムーズに完了。
1階の書斎の家具のほうがなかなか大変。壁一面となると、ちょっとした傾きが右端と左端とで大きく変わってくるわけです。レーザー当てながら、その不陸を調整しながら、ようやく昨晩きれいに仕上げて戻ってきてくれました。「かなり調整が大変でした。」と3人とも疲れた様子でしたが、無事に終わったことでホッとした表情も見せながら報告してくれたのでした。
Kさんの蔵書やお酒がきれいにしまわれる日はもうすぐです。
2023.06.10
少し前のことになりますが、NHK「人と、暮らしと台所」の冬の放送が終わりましたね。春休み頃でしたでしょうか。
放送時間に観るのは難しいので、一緒に観たいと思う番組は録画して貯めておいて、ダイスケさんと一緒におしゃべりしながら見る時間がふたりの休日の楽しみなのです。
「キッチンとバックカウンターの間が92cmは体の大きい我が家では狭く感じるだろうね。」
「このステンレス天板は磨き仕上げだ。
キズは目立つけど、手垢は1番目立たないのだよ。」
「カウンターの無垢の前板は反っちゃってるね。あまりこの人は気にしてなさそうだな。」
「七輪か火鉢いいね、なんでも美味しく焼けそう。欲しいね。」
「みんなレンジフードの上に物置いたり、周りにぶら下げたりしてるね。メーカーさんからはやめてくださいって言われているのだけど‥。」
何の素材で、どこの機器を使って、どこどこのメーカーでとかは関係なく、
暮らす人たちがそのキッチンでどう過ごしているのかを伝えているから、皆さん違っていて魅力的で、面白いのだなぁと思います。
ダイスケさん「結婚して60年だって。うちら言えるかな。86歳まで生きてないと言えないよ。」
私「すごいね。60は無理でも、50年なら76歳でしょ。そこは気をつけていけば目指せるんじゃない。」
ダイスケさん「そうか、言えたらいいよね。」
なんて話もしました。
その言葉をダイスケさんから聞けたことがなんだかとてもうれしかったのです。
惚れた女の弱み‥ですかね。(笑)
5月で丸4年経った我が家の台所。
お客様には、「年に一回はメンテナンスできたらいいですね。」と伝えていますが、特別なことは一度もしてなくて‥、
オイル塗装のキッチンなのですが、
シンク側のサイドパネルは、洗い物のたびに水気を拭き取ることと、
みんなでキッチンを囲んで作業をした時には、周りの表面と扉の内側まで汚れていないか点検して、すぐ固く絞った布巾で水拭きをしています。
扉側で汁物をこぼすと内側まで入り込みシミになりますので要注意です。
そこさえ気をつければ、特別メンテナンスをする時間を作らなくても見た目のきれいさは保てると思います。
設計士の福原さんから自宅見学の予定が入りました。ありがとうございます。
「なんだか気持ちがいいところだな。」と感じてもらえるように、お掃除して、整えていきたいと思います。
2023.06.05
Oさんからご相談頂いていたキッチンカウンターを日曜日に納品してきたのでした。
制作を担当したのはタケイシさん。彼女なりにいろいろと悩みながらもこうしてきれいな形を作れるようになりましたね。
「Oさんがドウダンツツジを飾るこの場所ができるのがとても楽しみだったのです、とおっしゃってくださいました。」とうれしそうに報告してくれました。
1年ちょっと前までは訓練校生だったわけですから、その以前に少し経験があったとはいえ、1年ちょっとでこうしてきちんと家具を作ることができる人になれるというのはすごいことだと思うわけです。
ずっと昔に工房に来られた方が、「家具って板を切って組んでいくだけじゃないのですね。」とおっしゃっていました。
そうなのです。板を作る準備から始めるのが家具作り。それこそ何もないところからこうして一つの形になっていくのですから、私たちは見慣れた作業に見えても、初めて見る人にとっては魔法のように思えることもある。素敵なことじゃないですか。
Oさんは、以前にキッチンを作らせて頂いた「心地よさがひとめで分かりました。」のKさんのお友達ということでご紹介下さったのでした。
Oさんがリノベーションして住まわれるマンション、実はこのKさんのお住まいのすぐ近くで、またすぐそ場のマンションにお住いのYさんの食器棚を作らせて頂いた時に、よく目に留まって、とても雰囲気のあるマンションのファサードが気になっていたのです。
こうして入らせてもらうとやはりとても雰囲気のある心地良いところでした。
最近は、鎌倉や大磯、茅ケ崎などこの湘南のそこかしこからお声掛け頂くことが多く、今日も鎌倉にご新居を建てるというSさんがなかなか難しそうなキッチンのご相談にいらっしゃいました。
心地良いのですよね、暮らしやすいのですよね。
2023.06.05
今回はブラックチェリー無垢材を使用したサイドボードを担当させて頂きました。
四台製作し二台を背中合わせにして二カ所の場所に設置するそうです。
ここまでふんだんに無垢材を使用して作らせて頂ける機会というのはなかなか無く、私達の工房では珍しい製作物になります。
無垢材を扱う際、私達の工房では「粗取」という作業を行います。通常、製作を始める一週ほど前、長く時間を取る必要があるものですと数ヶ月前にやったりする作業です。
粗取とは、一枚の板から使用するサイズより少しだけ大き目に切り分け、再び乾燥させる事により、切り分けられたサイズでの木の反りやねじれが出ないか、木の動きを見る作業です。
そして、粗取期間を経て落ち着いた木を使用する寸法に製材しています。
勿論、無垢材なので時期や天候によって生じる木の収縮や、反り等を避けきる事は出来ませんが、無垢材でのリスクを少しでも減らせればと考えております。
その無垢材なのですが、工場には丸太を割った荒木の状態の物が工場に運ばれてきます。原木の丸太を帯鋸で割った面はザラザラで反りやねじれもでている板です。
割れている部分を切り落としたり、白太の部分を挽き落としたり、反りやねじれを製材していくと使用できる巾や長さも全て異なってきます。
勿論の事ですが、無垢材は同じ樹種でも木の表情は全て違く、一枚として同じ柄や色味のものはありません。
完成した時に前板や前板上部の手掛け、扉、オープン部分の棚や背板など、家具を見た時に少しでも良く見える様、そして違和感の無い仕上がりになる様、予め使用する板の色味や柄を選別し、どこに使用するかを細く決めていきました。この作業も非常に悩み苦労した点となりましたが、やはり完成した時の雰囲気にも影響する重要なポイントだと考え慎重に割り付けていきました。
本格的に製作を開始してから納品予定までは1ヶ月程。なかなかタイトなスケジュールなので遅れを取らぬように一週間毎の作業予定を考え取り組みましたが、四台製作するという事と、どの部材にも様々な加工がある為、作業時間の読みづらさが非常に難しい点になりました。そして数物の為、何か一つでもミスをしてしまうと多くの時間と材料を無駄にしてしまうかもしれないという緊張感の続くなかでの製作となりました。
完成した形では見えないのですが、背板は9mm厚で本実はぎになっていたり、扉や棚には反りを抑える為に、はしばめ加工が施されています。脚部分に関しましても、勾配が付いていたり、Rの部分があり中々思うように捗らず、非常にやりごたえのあるもので、今回の家具製作は私1人の力では到底出来るものでは無く、応援で来てくれていたコバヤシ君をはじめ、スタッフのみんなにも手を借してもらったお陰で完成させる事ができたと思います。
製作期間中は、緊張感もありましたし、頭も手もフル回転で作業にあたっていましたので、正直楽しみながら製作をできる程の余裕は無かったのですが、完成した際には、最善を尽くせた仕事ができたたのではないかと思えました。
そして、納品させて頂いた後の今となっては、すごく楽しく、大変良い経験、勉強をさせて頂けたと思っております。
W様、ありがとうございました。
まだできたばかりの淡いピンク色の状態もすごく良いのですが、時間と共に色合いも変化し、深みを増し、この家具達がどのようになっていくのか大変興味があるところですね。
2023.05.30
「いやあ、イマイさん。とても勉強になりましたよ。」とTさんはそう言ってくださいましたが、何しろすべてを教わったのは私たちのほうです。
形を作ることの美しさを、この仕事を通じてたくさん教えて頂きました。
とても優しい光がフワッと入り込んでくるキッチンはこうしてできあがりました。
そして、どこかで見たことがあるような形、と思ってくださった皆さんは、なるほど、いつも私たちをよく見てくださってありがとうございます。
平成さんの皆さんとTさんご夫婦が私の自宅を見学にいらして下さった時に、いろいろなところを気に入ってくださったのです。食器棚のレイアウトだったり、アキコが選んだタイルだったりと。
その様子を見て、設計を担当してくださったSさんとNさんはこのキッチンがある空間を大切にしたいって考えてくださって、私たちにとってはたいへんうれしいお仕事だったのです。
そして、今日がそのお引渡でした。
現場監督のOさんも「今回は鉋の刃がかなりすり減りました。」と、とてもうれしそうな表情。鴨居も敷居もとても丁寧に仕上げられていたり、手すりも釿(ちょうな)で仕上げた名栗仕上げだったり、ひとつひとつがきちんと作った形です。
そして、個人的にすごく好きだったのは塗り壁の出隅に施されたタモの保護材というのかな、その壁の角が傷まないように据え付けられた木片がとても美しかったのです。とてもさり気ない形なのですけれどね。すごく当たり前にそこに在って。
何といえばよいのかな。
ここにあるものは何も特別な形をしているわけではないのですが、小さなものまですべてがきちんと手が加えられていて美しいのでした。
塗り替えのご依頼を頂いたキャビネットも良い表情はそのまま残して、古く傷んでいた塗装を剥がして新たにラッカーを吹き直しました。
「良いね、よいね。」とうれしそうなTさん。
「あとね、ここにはこの絵を置きたいんだ。」とリ・ウーファンさんの作品をおもむろに運んでこられました。
「ここの大きな画面をこの絵の場所にしてね・・。」とうれしそうにお話しされるTさん。
奥様もお嬢様もうれしそう。
前庭にはちょうど今作業をしているところだという稲の苗がずらっと置かれていて、「そうだ、イマイさん!ジャガイモ獲れたから持って行って。まずは塩ゆでにして食べてみてね。」と袋いっぱいのお土産まで頂いてしまいまして。
そこは、暮らしのありのままが美しく歌っているような場所だったのです。
2023.05.27
最近新しいキッチンや家具を見ていると丸みを帯びたデザインが多いと思いませんか。
柔らかさと、その丸みにデザインの特徴を感じ、新しく見えてすてきですよね。
でも、どこか懐かしさも感じて制作例を見返していると、以前作らせていただいた形にも似ていると思いました。
ファッションもそうですが、キッチンや家具の形も20年位で流行が巡っているのかもしれませんね。
対面カウンターの角のRに合わせて作らせていただいた収納カウンターたちのご紹介です。
Website→家具・キッチン制作例→「リビングボード」欄でご覧いただけます。
1枚目の写真
【きわだつ】
2枚目の写真
【ゆるやかな家具たち】
3枚目の写真
【さあ、あそぼう】
4枚目の写真
【やさしい街路】
5枚目の写真
【ずっと前から】
6枚目の写真
【ゆめ膨らむ】
7枚目の写真
【かちりとあてはまる】
*制作例の最後にご本人の了承を得られた方のみ金額を掲載しております。当時のものになりますので、現在の金額を知りたい方はメールでお問い合わせください。
2023.05.25
よいお天気に恵まれて渋谷のWさんのところにブラックチェリーのサイドボードを無事きれいに納品することができました。
すべて無垢材で作らせて頂ける機会というのはなかなかありませんでしたので、担当したヒロセ君はたいへんうれしくもあり、また大変緊張感のあるお仕事だったのでした。
「うん、とてもきれいな作りだね。」と、今までいろいろなものを見てこられたであろうWさんからシンプルですがそのように言ってもらえたことはとてもありがたいことで、ヒロセ君もようやく胸を撫で下ろせたのではないでしょうか。
でも、今度は「この引き出しにあうカトラリーケースを作ってね。」と言われて、また緊張感に包まれるのです。
ひとまず無事に終わったということで、帰りは工房のそばの「レストランふるさと」ではじけるくらいのお昼ご飯を食べてひと段落。
今月の家具の納品はこれですべて終わりましたが、来月から始まる大がかりな仕事の準備がこれから始まります。楽しみでもありますが、まもなくみんな緊張感に包まれるのです。
2023.05.23
先週現地確認させて頂いたUさんのところにいよいよ22日と23日の2日間でキッチンを設置してきたのでした。
kotiの伊藤さんの下準備はきれいに終わっておりまして、給排水の位置も予定通りに立ち上がっておりますので、問題なく作業も始められそうです。
Uさんはご自宅の隣のヘアーサロンにお客様がいらっしゃるということで、私たちの案内とお店の準備で忙しくさせてしまいましたが、終始うれしそうな表情でしたね。楽しみ楽しみ。
今回は、制作を担当したワタナベ君と助っ人のコバヤシ君、そしてタケイシさんの3人で施工に臨みます。
キッチンと併せて、玄関の棚が丸見えになっていた部分に扉をつけたいというお話も頂いておりまして、(たしかに玄関入って靴がすべて見えてしまうので雑然とした印象に見えがちだったのでした)たので、扉の蝶番をつけるための束を立てて、無事に4枚の扉を吊ることができました。扉には通気を考えて籐を張っております。
こういうふうに、現場で部材を取り付けていく作業というのは、実際に施工してみると意外な障害が出てきたりすることもあって、無事にきれいに進められるかどうかは心配な部分があるのですが、扉の割付もきれいに納まりひと安心。(今回も私がうっかり見落としていた巾木と扉が干渉する部分がありましたが、コバヤシ君の機転できれいに納められました、よかったです。)
キッチンのほうは事前に確認できていたこともあり順調にもきれいに納まり、無事に1日半ほどで作業が完了。
Uさんからもさっそくうれしいお便りが届きました。
「昨日今日とで天気変動や気温差がある中、わたなべさんはじめ皆様にはとても丁寧で真面目に一生懸命に作業して頂いて大変お世話になりました。昨日からもちろんキッチンにも玄関収納扉の仕上がりにも皆様のお仕事ぶりにもうまく伝えられない位にとてもわくわくして、感動・・感激しております。
無事に設置されたキッチンを見ながら何度も触れてみたり木の香りを嗅いでみたり,どこに何をしまおうかと…そのような事ばかり考えてしまい他の事がなかなか集中できません。
本当にありがとうございました。」
うれしいお言葉ありがとうございます。
このあと、伊藤さんのチームがやってきてつなぎ工事を行なって頂いたらひとまず完成なのですが、今回はUさんご自身で塗装を行なうということで、大変かもしれませんが楽しんで頑張ってくださいね。
今回はL型キッチンのほうがブラックチェリーで、玄関扉はクルミなのですが、こうして無塗装の状態を見てみると、おもしろいくらいに表情が全然違うのです。
次回はその表情がどのように変わったのか見られるのを楽しみにしております。
2023.05.23
ヒロセ君が制作を進めている4台のチェリーのサイドボードが間もなく完成になります。
しっかりと美しい形になりました。
あとは時間を掛けて色づいたら完成というところでしょうか。チェリーにしてもほかの木にしても色づいていくのを楽しみながら使うというのは家具を使うことのおもしろさですね。
「手触りのいい(動作の心地良さも含めて)形」や「きれいに面取りされた、美しいおさまり」がある形だけで十分なのです、という私たちにとっては当たりまえに思える言葉を新鮮味を持って教えてくださったお便りを以前にとあるお客様から頂いたことがありました。
そういう何気ない良さがきちんと表現できていれば、それをしっかり受け止めてくださる方々がいらっしゃるのだ、と勉強になったのです。
このWさんの家具もこうして写真で見るとなにげない形にまとまったように見えるのですが、その質感を見て触っているとふとその言葉を思い出したのでした。
2023.05.20
こどもの日にお出かけした鶴川散歩で訪れた畦地梅太郎さんのアトリエで購入した絵を飾りたいね、
飾るならちゃんと額装したいね、という話になり、ちょっと時間がたってしまいましたが、やっと整いまして、飾ることができました。
絵を飾る場所って悩みますよね、どんな壁でも穴が開いてしまいますから。
我が家はペンキのぬり壁です。「穴が開いてもパテで埋めて塗ればわからなくなるよ。」といいますが、面倒ですよね。できれば、それはしたくないので、一度飾ったら動かさないくらいの覚悟で場所を決めました。
キッチンのシンクに立つと見える壁です。
個人的に一番面倒だなと思う家事は洗濯物をたたむことなのですが 、二番目が食器洗いです。
ありがたいことに、数年前から洗濯物をたたむのは次女チイがやってくれています。
きっと、私が嫌いな家事だと言ったことと、うとうとしながら夜洗濯物をたたむ姿を見たことがショックだったのでしょうね。(笑)とても助かっています。
食器洗いは、ダイスケさんが家にいる時はやってくれています。それでも、全く洗い物がなしにはなりませんので、疲れたな~と思いながらふと壁を見ると、何とも言えないユーモラスな絵が目に入り、
くすっと笑えて、「なんだかな。」と思えて気分転換できるので、私にとっては最適な場所だと思っています。
額縁の樹種はケヤキです。昔作ったものが会社に置いてありまして、それを磨き直すと鮮やかな木目が現れました。額縁も無垢材でオイル仕上げのものだと、磨き直しができるのでいいですよね。
額をきれいにするなら、他の絵の額装も変えたい、ということで見直しました。
ダイスケさんが大好きな、熊谷守一さんの「キビ畑」の絵(1枚目の写真)は、ラワン材を濃いオイルで塗ったもの。額が太めなデザインが合っていますね。
場所は、二階に上がったスペースの突き当りの壁です。この壁の下にある壁面収納の上がダイスケさんの仕事の準備をする場所になっていまして、好きな絵を見ながら明日に備えられるのは、ちょっと気持ちが和むようです。
ちなみに夜はこんな風に見えます。心が落ち着く静かな印象ですね。
武相荘で見た白洲次郎さんの書斎にも、大きな熊谷さんの絵が飾られてありましたね。
そして、結婚当初から我が家を見守り続けてくれている絵があります。
知り合って20年以上になる古知屋恵子さんの版画です。作品名は「放浪のうた」。
我が家はどちらかというと猫派なのですが、この絵の雰囲気がお気に入りで、結婚して、「すてきな絵に出会ったら家に飾りたいね。」と話していた頃に出会いました。
階段の壁に飾っています。
リビングに面しているので、目に入ると寛ぐ気持ちが深まる気がしています。
以前の住まいのマンションの頃からもう20年以上一緒に暮らしているのかと思うとなんだか感慨深いものがあります。
飾る絵も暮らしの一部なのだなと思います。
これからもきっと様々な出会いがあるのでしょう。
小さい家ですので、壁が足りないのではという不安もありますが、楽しみなのです。
2023.05.19
逗子のOさんのキッチンカウンターもできあがってきました。
タケイシさんが担当しています。
入社して1年が過ぎて、こうして大きな形も、ノガミ君の頭を悩ませながらも少しずつ担当できるようになってきました。
私たちの家具作りって、他の家具屋さんに比べるといろいろと細かい納まりがあるようで、うちを出て独立していったみんなから時々、「イマイさんのところに居たんなら安心だよ。」と言われましたっていうような話を聞くことがありました。(なんか偉そうな感じですみません・・。)
それだけ細かい部分の仕上がりに気を配っているということなのだと思うのですが、私自身、またスタッフのみんな自身もそこまで繊細にナーバスになりながら物事に取り組んでいるわけではないのですが、こういうことがあったからこの納まりになっているという理由があってその結果に現れるので、いつの間にか自然と身につく仕上がりなのです。
これは私たちの家具作りのあり方のおかげとも思っているのですが、やはり家具を届けた後のお付き合いからいろいろな意見を頂けることが多いのです。
良いこともあれば悪いこともありますし、それをここに持ち帰って、より良いもの作りを目指して工夫を重ねていきます。この工夫が積み重なって今があるのです。
私が今のように設計ではなく制作のほうで動いていた頃はもっと緩くやっていたように思えて、それから少しずつその工夫を一つずつ追加していっただけですから覚えるのもその都度増えていったという感覚でもっとゆっくり身についていったように思えるのですが、新人さんにとってはそれが一度にどっと来るわけですからなかなか覚えることが多くて大変なのです。
だから、一年も経たずにここの仕事についていけなかった人たちも今までけっこういましたね。
時には自分の未熟さに落ち込んだり、ノガミ君にしても教え方の難しさに気持ちが沈んだりするのですけれど、人それぞれですから少しずつでも良いので確実に身についていってもらえればよいのです。
そしていつの間にかなくてはならない存在になっていってくれるはずですから。
そういう人たちが今は独立して私たちの手助けをしてくれていて、うれしいじゃないですか。
アイなんて見てごらんよ。もう10年間かな、ご飯食べて寝ているだけ(と言ったら失礼ですが)なのに、もうなくてはならない存在ですから。
2023.05.18
いよいよ本日からUさんのキッチンリノベーションが始まりました。
10年ほど経つという角ログで組まれた気持ち良い空間で、今日の夏のような暑さが室内に入ると心地よい涼しさに包まれることに私とアキコはちょっと驚いたのでした。
とても心地よい空間だったのですが、キッチンがあまり使いにくく感じていたということで今回キッチンを新しく作ることになったのでした。
コンロや水栓などはまだきれいで使えるものでしたので、再利用できるものは活用して、ご主人は「君が思う形にすると良いよ。」と優しく見守ってくださったおかげで、ここに来るまでいろいろいろいろ悩みましたが、あとはUさんの思いをここに実現させるだけです。
今日はkotiの伊藤さんが今のキッチンの解体を始めてくださっているので、来週早々に私たちが設置工事に入らせて頂くにあたって何か問題がないかのチェックに伺いました。
Uさんがおっしゃるには、工務店さんはこういう小さなリノベーションはなかなか動いてくれないそうでして、それで今回は伊藤さんのチームにとってはちょっと遠距離になるのですが、こうして施工に来てもらうことになりました。
私たちとしてもこういう細かい部分をいろいろと相談させてもらえる人たちがそばにいるというのは本当にありがたいです。
打ち合わせも伊藤さんが細かい段取りを事前に取ってくれていたおかげで問題なく終わりまして、いよいよ来週からワタナベ君が作ったチェリーのL型キッチンの設置工事が始まります。
2023.05.17
「僕はね、それほど料理を作るというわけではないのだけれど、使いやすくてほどよい大きさのキッチンが良いよね。」とシキナミさんと一緒にいらして下さったKさんは、朴訥とした語り口でそうお話してくださいました。
「物が取り出しやすくて、お酒もね、並べられたら良いよね。」とにこやかにお話するKさんのこの家にお一人で住まわれるということでサイズ感も佇まいも何というか可愛らしい印象なのです。
ホワイトオークとセラミックのデクトンの組み合わせは軽やかでどのように納まるのか楽しみなのです。が、実際は軽やかではなくて、たいへん重たいですので、これをどうやって2階に上げるのかが今から悩みの種だったりします。
福原さん設計の現場がいよいよ始まって、いつもながらの彼のタイトな形にこちらも頭を悩ませておりましたが、まずは形がまとまりつつあり、気持ちが落ち着いてきました。
月末からいよいよ制作です。
2023.05.13
対面カウンター下収納のご相談をいただきました。ありがとうございます。
他にも「キッチンカウンター収納」「カウンター下収納」などの呼び方がありますね。
今までいくつかの形を作らせていただいておりますが、Websiteを見てみると、項目がないのでどこに載っているかわかりづらいですね。失礼いたしました。
Websiteの項目では、製作事例の中の「リビングボード・壁面収納のオーダー」の中に載っております。
写真1枚目「築き上げること」
2枚目「リズムよく明るい姿」
3枚目「弾んで」
4枚目「炎を囲んで」
5枚目「色が呼ぶ暮らしのいろ」
6枚目「印象を整える」
7枚目「整えて」
8枚目「風景に、生活にと馴染んでいます」
9枚目「小さいけれど頼もしい腕」
10枚目「あたらしい形」
皆様それぞれの形を作らせていただきました。
お探しの方どなたかのご参考になればと思います。
*制作例の最後にご本人の了承を得られた方のみ金額を掲載しております。当時のものになりますので、現在の金額を知りたい方はメールでお問い合わせください。
2023.05.13
「ジャンバラヤ食べたいね。」
「今度みんなで外食できるタイミングがあったら、デニーズにジャンバラヤ食べに行きたいな。」とずーっと話していたんですが、みんなの予定が合う日はなく、家で作ることにしました。
(私しかそう思っていなかったのかもしれませんが…。)
葉山のCOOK&DINEさんで8年ほど前に購入したLODGEのスキレットとその蓋があるので、生米から作るレシピで作りました。冷蔵庫の中身で思いついて作りましたので、ケイジャンスパイスはありませんから、カレー粉とパプリカパウダーとチリパウダーをハルに混ぜ合わせてもらい、見た目はデニーズ仕様になるように唐揚げと目玉焼きと野菜も載せて、ワンプレートにしました。
時々しか作らないので、生米から作って失敗してたら悲劇だなと毎回ドキドキしますが、うまく炊けていてよかったです。この鉄の蓋の重さが大事なのでしょうね。
当初、必要なのかしら?と思いながら半信半疑でいましたが、一緒に買っておいてよかったなと思います。
目玉焼きは毎朝お弁当の卵焼きを作っているOIGENの小さい鉄鍋。これももう10年ほど使っています。揚げ焼きってやつをやってみようか、とハルにお願いしましたが、裏がガリガリしすぎてしまって、個人的には普通の焼き加減がベストでした。もっと、深い鍋で卵を浮かせるようにすると違うのかもしれませんね。次回違うお鍋でやってみようと思います。
ジャンバラヤを食べる時、いつも思うのが、レモンをかけるとあっさりするのにうまみが加わるような気がします。スパイスの力なのでしょうか。面白いですね。
確か今回で、鉄鍋で生米からご飯を炊くのは3回目だと思うので、次回は念願のパエリヤに挑戦してみようと思います!
2023.05.10
ヒロセ君が大きな形の制作にここしばらく向き合っています。
なかなか図面だけでは表現しづらい部分があって、その都度、相談に来てくれるのですが、クライアントのWさんは、「細かい部分はあなたにお任せするよ。」大らかにおっしゃってくださったおかげでたいへん緊張感のあるもの作りとなっております。
さあ、もう少しで全体が見えてきますが、脚をどうするかなあ。
「この形だと、こういう印象だよね・・。」
「ああ、そうですね・・。」
悩みながら少しずつできあがっていくのです。
悩みすぎたかな、午後にヒロセ君「ちょっと体調がすぐれなくて。」と早退。良い形に向かって頑張るのです。