みんなでカレーを食べる日

2023.12.22

毎年、大掃除をする仕事納めの日に、地元の斎藤精肉店さんのカツをのせたカレーライスをみんなで食べるのが恒例なのですが、来週は納品や打ち合わせが入っているので、今日がみんなで一緒にカレーライスを食べる日となりました。

12時になったらショールームに上がってきて、

タケイシさんはカツをトースターで温めてから切ってよそう係、ヒロセ君はご飯をよそう係、ワタナベ君はサラダをよそう係、ノガミ君はカレーをかける係をしてもらいました。

カツカレーでも、カレーがどのくらいかかっているかは自分の好みにしたいかなと思いまして、今年はカレーとは別のお皿によそいました。

みんな、カレーをかけたりソースをかけたりそれぞれの食べ方をしていたので、この方がよいのだなと何年目かにして確認できました。今までたっぷりかけちゃっててごめんなさい。

実は、今年のみんなの工房での働き方を象徴するようなことだなと思っていて、

こういう、「気になるけど、ちょっとしたことだし、別に言うほどでもないか、忙しいし。」と言ってそのままになっていたことが、いつの間にそれぞれで溜まっていたようで、これからは、ちゃんとその時々で、確認していこう。もっとコミュニケーションを取っていこうということになったのでした。

よかったよかった。

そして、お昼の後はできる範囲で大掃除です。

まだ、明日も来週も作業があるけど、年末気分が高まりますね。

引き続き気を付けてお仕事をしていきましょう。

ナラ柾目の本棚

2023.12.22

こうしてできあがってみるとシンプルに見えるのですが、この形になるまでが大変な苦労でした。

今回、ツーバイフォーで建てられた戸建て住宅の2か所に本棚を作りたいというお話を持ってきてくださったWさん。いつもいろいろとリノベーションのお仕事でお世話になっているのです。

「ただ、木工事を少なくするために既存の造り付けの棚があったところの壁や床も家具として化粧したいのです。」とのことで、これが元々付いていた造り付けの棚と同じかさらに深い奥行だったら、もっと作業は捗ったのだと思うのですが、本を取り出しやすいように奥行を狭くするのですから、化粧する部分がどんどん複雑になるのです。さらには床と壁がある程度動いているものですので、レベルを出しながら組んでいくのはなかなか先の見えない作業だったのでした。

こうなると、私は完成する姿を図面化するのですが、それをどのような段取りで組み立てていくのかは担当したノガミ君頼り。ここをこうしてレベルを出してから、ここを組んで、って考えていくわけで、組み立て方はもうノガミ君しか分からない。いつもの設置工事とは流れが異なるものですから、ヒロセ君もワタナベ君も私自身もしばし立ちすくむシーンがちょこちょこでてきたりして。

3枚目の写真なんて、壁との狭い空間にノガミ君が入り込んで後ろから作業しているのです。

さらには固定棚にする、ということで、家具をすこし振り回すのもたいへんな重さだったりして、こうしてきれいに納まったのを見ると、ああ無事に納まってよかったとため息が出るのでした。

生まれなかったかたちたち-スケッチ-

2023.12.19

クロムハーツの作品を好んで使っていらっしゃる方からテーブルのご相談を頂いた時に描いた習作。

クロムハーツという名前を聞いたことはあってもどういう経緯でその形が生まれたのかを知りませんでしたので、それを調べるうちにゴシックという言葉が見つかりまして、その中で興味深かったフライングバットレス(飛び梁)という構造がテーブルに含まれていたらすてきだなあ、なんて思って描いたもの。

もっと練り込んでいけたらすてきな形になりそうと思ったのですが、安直すぎたかなあ、やっぱり実現しなかったのでした。

残念。

タモ板目突板とカラーフィットポリのden

2023.12.16

昨日と今日とで埼玉のIさんのところに書斎の家具の取付に出かけておりました。

2階の寝室の一角がdenと呼べるようなスペースになっていて、そこをうまく工夫して使いやすい本棚を作りたいというご相談からスタートして、最終的にはこうして表情豊かな家具ができあがりました。

2階に上がる階段が回り込む形でしたので、おそらくバルコニーからの荷揚げだろうと見ていて、天気四報を睨みながらの道中でしたが、雨に降られることもなく、幸い奥行の薄さも手伝って、うまく屋内階段から無事に搬入できたのでした。

ここでひと安心となりまして、私は先に戻らせてもらってノガミ君とヒロセ君の二人で泊りがけで作業に取り掛かってもらったのでした。

今回はコストダウンと意匠を検討して、内部材は化粧板にしましょうというお話になりまして、そうするならば中の色は引き立つ色にするのは良いかもしれませんね、ということで、内部はアイカ工業のカラーフィットポリという表面が細かいエンボスになっていてツヤが抑えられた良い表情のポリエステル化粧板の濃いグレー色を使って、外側は当初の予定通りにタモ材をホワイトオイルを使って仕上げています。吊戸棚の一部は通気を良くしたいということで格子扉にして、ここには当面の間はテニスバッグが入るそうです。入れ子式になっている机は、ご主人が考えたモニターとキーボードの使い勝手を工夫できるようにとひらめいたアイデアを基に制作しました。

書斎という小さな空間に夢のような楽しさが詰まった形ができあがったのでした。

私はこの週末は打ち合わせで立て込んでおりまして、今日は以前お世話になった工務店さんから独立したHさんが始めた逗子の「湘南建築studio」さんに、先週から引き続きお邪魔させて頂きまして、キッチンのご相談を伺ってまいりました。実現できるように良い形を考えてみます。

しかし、湘南あたりの渋滞が日に日に増しているような気がしていて、先週も帰りに身動きが取れなくなりましたが、今日は設計士さんとお施主さんも足止めされてしまうくらいの混雑で、このあたりが賑やかになるのはうれしいのですが、毎週末がこの様子だと車の運転も少し疲れてしまうかなあなんて嬉しいような淋しいような気持ちになるのでした。

春へ

2023.12.15

夏の間、朝顔を植えていて枯れたままになっていた灯明台の鉢の植え替えをしました。

お庭を見渡してポツンといたホウライシダちゃんを植えてみました。

ダイスケさんから「冬に空中は寒いんじゃないか?」と言われてしまいましたが、

そうですよね、夜は中に入れた方がよいですね。温度管理には気を付けていきます。

なぜこのタイミングで枯れたままだったものを植え替えたかというと、

先日お家を建ててくださった加賀妻工務店さんが年末のご挨拶にとカレンダーをポストに入れてくださっていたのです。

「留守中に枯れたまま放置している植栽を見られてしまった!」と恥ずかしくなったので、植え替えをしました。気づいた時にしておけばよかったとこういう時に思いますよね。

色づき始めた紅葉に日が当たり、部屋の中もオレンジ色に映ります。

その光に温かみも感じて心地が良いです。

母がスイセンの球根をくれたので植木鉢に植えました。今咲いているものもありますよね。

娘たちの幼稚園の時からずーっと使っているスコップ。小さくて使いやすいので重宝しています。

毎日父のことで忙しいはずなのに、お庭の植栽のこともやっていて、母は素晴らしいなと思います。

色々なことがありますが、季節は進んでいくのですね。

春に咲いてくれたらうれしいです。

椅子の脚のフェルトを張り替える

2023.12.14

我が家のダイニングテーブルです。
皆さんはテーブルの下の掃除機をかける時に椅子をテーブルの上に乗せていますか?
私はしていないのですが…、ダイスケさんが掃除機をかける時は毎回必ずしていて、理由は、「脚に髪の毛がついているのが気持ち悪いから、ちゃんと取りたい。」とのことです。
なるほど、毎回やるなんてちゃんとしていますね!
ということで、私も今回は見習いましたが、テーブルの上に椅子を上げるのはテーブルの上のものをすべてどかさないといけないので、椅子同士で重ねました。椅子のデザインが異なったり、手すり付きの椅子の場合はこの作業もしづらいのかなと思いました。

その時に、脚裏のフェルトが擦り切れてしまっていることに気づき張り替えました。
いつも同じ椅子に座っているので、他の椅子との滑り具合の差なんて気づかずにいました。
我が家は木の床ですが、椅子を引く時に、本当は持ち上げた方がホゾに負荷がかからず良いのですが、どうしても床を滑らせてしまいますよね。
ダイニングテーブルの下をタイルやコルク、など他の素材にしている家の人は、摩擦でより負荷がかかってしまいますので、木の椅子を長く使っていくためには、こまめに脚裏のフェルトの交換をされるのも良いと思います。
今回クッション性を求めて、厚手のものを使いましたが、見た目が結構浮く印象があります。(最後の写真)
脚の太さより一回り小さく切って貼るとはみ出なくてよいと思います。剥がす時には鉄定規があると粘着面もガリガリ剥がせるので使いやすいです。
毎日の食事や、家族が集まる場所の椅子が長く不具合なく使っていけたらいいですよね。

ブラックチェリーのテレビボード

2023.12.12

風がうたう」のSさんからは定期的にお声掛け頂いていてうれしいお付き合いが続いております。

今回は、テレビボードで、リビングにどっしりとしたものを作る、というよりは、ダイニングの一角にさりげなく置かれているテレビボード。

皆さん暮らしかたはそれぞれですが、玄関からリビングに抜けていく通り道の途中に設置されるというのはなかなか珍しいのではないかと思えるのですが、以前作らせてもらったテーブルに座ってみるこの場所がちょうどよいということで、窮屈になりすぎずに散らばった機器類をうまく納められるようなサイドボードのような形を作らせて頂きました。

今回の制作はタケイシさんが担当。とてもきれいに作ってくれたおかげで、Sさんからも「わあ、すてき。」という声に照れ笑い。

良い形になりました。

しわすっぽい

2023.12.04

制作が折り重なるようにしてとても忙しかった11月は過ぎ去りましたが、12月は納品が立て続けに続く予定で、相変わらずに忙しい日々が続きます。

忙しすぎてヒロセ君もコバヤシ君もみんなぶれちゃってますから。ノガミ君なんて陽炎のように残像しか映っていない。(オレンジ色がノガミ君)

ワタナベ君は、ぶれてない。

タケイシさんも奥の自動鉋あたりで頑張ってますよ。

みんなありがとうございますです。

千代ケ崎砲台跡まで

2023.12.03

仕事の予定を入れていなかった今日は、アキコとチアキの3人で、いつか行きたいと思っていた実践に使われることなく役目を終えたという千代ケ崎砲台跡に。(ハルカはサークル活動が忙しいのです。)

ただ、建築の興味本位で出掛けて行ったのでしたが、ガイドさんのUおじいさんの説明に惹きこまれてしまってとても興味深い時間でした。景観だけではなく、レンガの細工の施し方や200kgを超える砲弾が砲台まで運ばれる空間の在り方など同時の息づかいが聞こえてくるようで。

そのあとは、駅のそばまで戻って「COOL CLAN URAGA」さんで美味しいお昼ごはんを頂いて、そのあとに駅前をいろいろと回ろうかと思ったのですが、観光マップに描かれたお店がどこも日曜日に閉まっちゃっていて、お休みの日があることはもちろん大切なのですが、もっといろいろなお店を巡りたかったなあ。

ふと、以前「木々が挨拶してくる」のMさんとキッチンの相談をしていた時に、その日を丸一日楽しめる町は良いですよね、という話になったことを思い出したのでした。

キッチンのごみ箱収納

2023.12.03

homify さんのWebsite の記事に取り上げていただきました。ありがとうございます!

【見たくないものを上手に隠す方法:5人のインテリアデザイナーが送るアドバイス

取り上げていただいた写真はGさんのお家のものです。
シンク下の引き出しを開けると分別してゴミを入れられるようにしてあります。

「ゴミ箱を隠したいので、シンク下にオープンスペースが作れるオーダーキッチンにしたいと思ったのです。」
「食器棚の1番下にゴミ箱を分別して並べて置けるようにしたいので、オープンの場所を作りたいです。」
という隠したい派の人もいらっしゃれば、
「ゴミ箱はキッチンの近くに蓋付きの物を置く予定です。隠すとまとめづらいですし、使いづらいので隠さないです。」
「ゴミ箱の周りも汚れるイメージがあります。隠すと余計周りが汚れそうなので、掃除もしやすいように見える所に置くようにします。」
とキッチンの中に置かないで見える所に置きたい派の人もいらっしゃいます。
どちらのご意見も、なるほど、と思える点があるので、皆さんのそれぞれの今までの暮らしの経験上から得られたものなのだろうなと、いつも興味深くお話を聞かせていただいております。

気を付けた方がよいと思うのは、お家の間取りが決まると可能なキッチンのサイズも決まると思います。

ガスかIH、シンク、食洗機などそれぞれのほしいものをピックアップする時に、ごみ箱収納も合わせて考えられるとよいかと思います。入れる設備機器が決まった後に、「このごみ箱を入れたい。」となっても、サイズオーバーで入らなくなってしまうことも考えられます。収納の一部をごみ箱収納にするということは、その分しまいたいもののスペースが減るということですので。

でも、この「何を優先させたいか。」が暮らし方を考える大事な作業だと思います。

また、キッチンの中に納めるタイプも2通りあります。

キッチンや食器棚の収納の一部にオープンスペースを作り、そこにごみ箱を置く形と、引き出しや扉の中にごみ箱が隠れるようにする形です。

引き出しや扉の中にしまう形だと、ごみを捨てる動作にワンアクション増えることがデメリットに感じますが、オープンスペースに蓋つきのごみ箱を置くと、フットペダルで開けたりする動作があるので、あまり変わらないのかなとも思います。

扉や引き出しの中のごみ箱が蓋つきだと動作が増えたと感じるかもしれませんが、必要だと感じていれば億劫には思わないと思うので、全ては慣れだと思います。

今回はhomifyさんが引き出しの中にごみ箱を隠すタイプの収納を取り上げてくださってますので、

同じタイプの他のお客様の制作例をご紹介させていただきます。詳細はリンク先の制作事例をご参考にしてください。

私も、いろいろな方法があるのだなとお客様から学ばせていただいております。

食器棚の一部の収納をごみ箱収納にしたSさん

キッチン収納の一部をごみ箱収納にされたMさん

シンク下の引き出しをごみ箱収納にされたZさん

背面収納の一部を大きい引き出しにしてごみ箱を収納できるようにしたHさん

シンク下を大きい引き出しにしてごみ箱を収納できるようにしたSさん

シンクの右側にごみ箱の引き出しを作られたKさん

シンクの下にごみ箱が入る大きい引き出しを作られたKさん

シンク下をごみ箱収納にされたSさん

シンク下の一部をごみ箱収納にされているIさん

セパレートキッチンの水栓があるアイランド側の右端をごみ箱の引き出しにされているYさん

ナラホワイトオイルの棚板とメラスクープ扉を使った壁面飾り棚

2023.12.01

猫と建築社さんからのご依頼で、再び猫と暮らすための家具を作らせて頂きました。

と言っても、クライアントのIさんは猫との暮らしはこれからということで、来たる日に備えてこの壁面のイメージを大きく変えてしまったのでした。

今回はリノベーションの中のひとつとしての家具工事。もともとあった躯体の小梁を隠すように大工さんが壁を造作して、その木工事が終わるタイミングで、一度作業に入らせてもらって特注した棚受けを取り付けまして、そのあとにクロス屋さんが入って、そして私たちが家具を設置する、という流れで無事に工事完了。

ナラ材を使ってホワイトオイルを拭きとる仕上げの塗装だったので、どのような印象になるかと思ったのですが、とても良い色合いでまとまりました。

白い扉の部分は今回は塗装仕上げではなく、アイカ工業のメラスクープ扉で表面材にはとてもマットな仕上がりになるカラーフィットシリーズのものを使っています。

出来上がってしまうとシンプルですが、壁から飛び出る棚板を壁内に埋め込まない収まりでどのように強度を持たせるかがなかなか悩みどころでした。制作を担当したヒロセ君は計算好きですので、こういう納まりが好きそうです。

最後の写真は猫と建築社さんのスケールモデル。おんなじ形だ。

バタンバタン

2023.11.30

先日、お休みを頂いていた時に朝方はかなり冷え込んでおりましたが、お昼に向かうにつれて半そででもよいくらいの温かさで玄関先のメダカもこぞって顔をのぞかせるくらいの陽気になりました。

これは良いや、と思いさっそく窓を開けるとよい風が入ってくるとともにバタンバタンと軽快な音を打ち始めました。うちのスクリーンは下におもりが入っているので風が吹くとアルミサッシにぶつかりはじめるのです。

もともとスクリーンにしようと思ったのは、この家に合うカーテンレールが見つからなかったことと、ちょうど同じくらいの時期に同じ加賀妻さんで家を建築していた「風がうたう」のSさんからいろいろお話を聞く機会があってそういうものがあるのだなあと知ることができて、ハニカムにしたのでした。

今の姿も好きですが、よいカーテンレールがあったら、レースがふわりとなびく窓まわりも心地よかったかなあ、なんて時々思うのです。

そういえば、先日Mさんのところに挨拶に行った時に見せてもらったカーテンレールのお話はおもしろかったなあ。

カーテンレールを先にサッシのあたりに取り付けてコンクリートとモルタルを適所に使い分けることで、レールが目立たずに埋め込まれるような納まりになっていて、教えてもらえないと見過ごしてしまうすてきな納まりを拝見してこれは良いなあと思ったっけ。

その人が美しいと思うセンテンスひとつで、どれほど豊かなに広がる文章に変わるかっていうのはおもしろいなあ。

机のご相談を頂いたのです。

2023.11.30

最近、海外に住む方から机を作ってほしいというメールを頂いたのです。
今までも海外に住む日本人の方々から、帰国後に家具を作ってほしいという相談を頂いたことはありました。
例えば、こちらのNさんのように。
「シカゴより」
https://www.freehandimai.com/?p=2688

メールがあるのでやり取りには困りませんでしたが、今回は、日本語が話せないというスペイン人の女性からでした。
私は英語なんて全く話せませんので、これは困った。
すると、ハルカが「授業でね、DeepLっていう翻訳ツールを使うけど、けっこう的確で使いやすいんだよ。」と教えてくれた。
ハルカもそんなことを言うようになったのだ。
で、さっそく何か書かれているのか読ませて頂くと、こちらの机をとても気に入ってくださったのだということが分かったのでした。
今から19年前に作った家具だ、懐かしいね。
「desk to live」
https://www.freehandimai.com/?p=2674

この机に惚れ込んだ(翻訳によると)ということでとてもうれしいのですが、さすがに作って配送してもらうというのは私も気持ちが追い付かないので遠慮させて頂こうと、そのDeepLを使わせてもらって返事を書くのですが、日本語って表現されていない言葉が文章の中にいろいろと隠されているのだなあとあらためて気づかされたのでした。
今まで思っていなかった表現が実に曖昧な言葉だったりするのですが、それをあらためて考えても最適に思えたりするのは日本語のおもしろさやおかしみなのだなあと思いながら文章を考えているのです。

そして、うれしいお話ですが、ご期待にお答えすることができなくて申し訳ないなあと思うのです。

お庭の冬支度

2023.11.27

気温が10℃を下回るようになったらお庭の冬支度をします。

自転車を置いていた玄関ポーチは植物の場所に変わります。

カバーをかけて、土に触れないようにタイヤの下に板を敷いて、通路の邪魔にならない場所に自転車を移動したら、

ミニ温室を組み立てて鉢植えちゃん達を入れ、

ポストの近くに置いていたガジュマル氏は、日に高さが低くなると当たらなくなってしまうし、霜が降りてしまうので、玄関ポーチの上に移動します。

メダカちゃん達の鉢は発泡スチロールの箱に入れ、夜間だけ蓋を半開きにして閉じます。

引っ越したての時は、6階マンションからの環境の変化に耐えられなかったらしく、すべての葉が枯れて根元から選定したガジュマル氏と(アジアン)タムちゃん。

この冬越しの方法に慣れてきたみたいで、昨年も大丈夫だったからと思っていますが、植物も年齢を重ねているのだから、過信せずに、見ていきたいと思います。

植物の生き生きとした姿には励まされますから、この家で過ごす者同士、みんな元気で過ごしていけたらいいなと思っています。

Sさんのブラックウォールナットのキッチンと背面収納

2023.11.25

Sさんのキッチン設置作業が先日の月曜日でひと段落。あとはダイニング側の扉の加工が終わったら再設置してすべて終わる予定です。

今回はブラックウォールナットを使ったのですが、通常はこのくらいの濃さが出ないことが多く、今回もとても表情の良い板でしたが、室内全体のバランスを取るということでかなり濃く着色しています。

オイル塗装でこの濃さを出すこともできるのですが、ウォールナットのような散孔材は色の吸い込み方にばらつきが多くて、かなり色ムラができてぼつぼつした見た目になってしまうことが多いのです。

今回はお世話になっている塗装の大垣さんからご紹介頂いたお仕事ということもありまして、塗装は大垣さんに一任しまして、このようなしっとりした濃さに仕上げて頂きました。ムラが出ないようにするには、板に直に着色するというよりは調色したトップコートを塗布していくことでしみこませるというよりは色を上にのせて仕上げていく感じで行なうのですが、あまり厚く塗りすぎると木の質感が無くなっちゃうので、そのあたりのバランスは塗師さんの感覚です。

制作は最近手の込んだ形を多く手掛けているワタナベ君。特殊な形をした引き出しだったり、吊元が留めになった扉の細工があったりと、今回もきれいに仕上げてくれました。

リノベーションの施工は、今回のSさんがきっかけであらためてお知り合いになれた寒川の椎谷建設さん。うれしいつながりです。

コーヒータイム

2023.11.22

我が家のコーヒータイムのキッチンの様子。

昔、コーヒー豆の保存容器を購入した時に、野田琺瑯のものにしたのですが、真っ白であまりにもシンプルなので、娘たちに油性マジックで絵を描いてもらったのです。「どうせ消せるから。」と自由に。

使っているうちにお気に入りになって、娘たちも大きくなって、

大きくなった今では、こういうタッチの絵はもう描けないよなぁと愛おしくなって、

結局消えないようにと気を付けて使っているのです。

一緒に過ごせる時間が当たり前とは思わずに、でも離れる時は、ちゃんと送り出さないといけないですよね。

人生ってそういうことなのだな、とぼんやり考えたコーヒータイムなのでした。

きゅるきゅるきゅる

2023.11.19

びゅうびゅうびゅう

夜遅く、玄関先に音がする

きゅるきゅるきゅる

何かがきしむ音がする

きゅるきゅるきゅる

おや、誰かいるのかしら

ばたん、外には誰もない

きゅるきゅるきゅる

おや、モミジの枝が言っていた「メダカの囲いが風で飛んじゃいそうだよ。」

いけないいけないありがとう

セラミックとクルミのセパレートキッチン

2023.11.16

遠方から湘南に引っ越しされる予定のOさんは、こちらのほうまで来られる機会が少ないので、まずは写真でお知らせ。

ワークトップにはデクトンの「エドラ」を使い、キャビネットはクルミ板目無垢材で制作しています。

あらためてIさんこんにちは。

2023.11.13

追加加工を施した部材を準備して再びIさんのところに。

無事に取付できてほっとひと安心。キッチン作りは、同じような形に思えてもすべてが少しずつ違っているので、部材一つ作るのに試行錯誤しながら進んでいくのです。

いつもにこやかに笑っていらっしゃる奥様から「とても快適に使っていますよ!」とエールのようなすてきな言葉を頂きました。

こうしてみると、コンパクトなキッチンにいろいろなIさんの思いを詰め込んだ形がきれいにまとまりましたね。初めて使うコンロだったり、キッチンとダイニングから使える水切りがあったり。使っていて楽しむ様子が目に浮かびます。

一番最後の写真はリフォーム前にkotiさんにお伝えするのに撮らせてもらった当時のキッチンの写真。前のキッチンの印象もとても温かみがあってすてきでしたが、こうして木に囲まれたキッチンはIさんのキャラクターも相まって温かさというかよりぬくもりに溢れているように思えます。

ありがとうございました。また使い込まれた様子を拝見させて頂く機会が来ることを楽しみにしております。

デクトンとクルミの食器棚

2023.11.13

錆色かかったケラニウムというカラーのセラミックを天板に使った食器棚を作らせて頂きました。

本体はクルミの無垢材を使いたいっていうお話はもうYさんの頭の中で初めから決まっていたのですが、天板をどれにするかはなかなか迷いながらもようやくこのカラーにまとまりました。

キッチンの対面カウンターがモールテックスだったり、ダクトレールはつやのない黒いものだったりと、全体的にトーンを落とした空間でこの食器棚がどのような印象になっていくのかは次回1ヶ月くらい経った頃にまだあらためて拝見させて頂こうと思っております。

楽しみにしております。